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   ★★2022年12月12日(月)月齢18.0
   ★★2022年12月20日(火)月齢26.0
   ★★2022年12月25日(日)ハッピィ・ホリディ
   ★★2022年12月29日(木)月齢5.9


★★2022年12月12日(月)月齢18.0
 朝、少々早く起きたところ、昨晩、撮り逃した月が、未だそう明るくない空に出ています。
 昨晩、窓から見上げると月が見えましたので、車庫にも用もあったことから、ドームに登ったのですが、その僅かな時間の内に雲に隠れてしまいました。そして、雲はそのまま全天を覆い、待っていようとする気を削がれてしまいました。
 さて、防寒態勢を整えてドームに上がりますと、また月は雲の中に隠れています。しかし、雲は小さく直ぐ出て来そうです。撮影の用意をしている内に、その雲は消滅(!)していて見あたらなくなりました。まあ、こんなこともあります。

月齢18.0

★★2022年12月20日(火)月齢26.0
 目が覚めて外を覗くと、東の空は明るくなって来ています。既に懐中電灯無しでも、何とかなる程度の明るさです。
 本日の日の出は当地では7時2分頃となっていて、それまで30分以上時間がありますので、この位の状況でしょう。
 さて、南東方向に月が見えています。これはドームに上がるしか選択肢はありません。
 新月に向けて細くなっていく月は、太っていく月より"海"の比率が多く、より暗く見えます。写真でも適正な露出時間が、かなり違ってきます。
 そして、陽が昇れば、月はより暗くなり、目立たなくなってきます。ですから、ドームに上がる階段もかけ足となります。
 中に入って電源を入れ、モータードライブを起動し、自動運転では返って面倒なので、手動で月を入れます。
 まあ、ドームの戸を開けてから最初のシャッターを切るまで、最速4~5分と言うところでしょうか。今日は、カメラの取付が手間取って6分も使ってしまいました。撮影そのものは、手順に沿って手早く流れ作業です。
 高度が、そこそこあるのに、拡大して見た映像は、上空の気流が乱れていることを示しています。細かくチラチラと動いて見えるのです。当然ですが、良いシーイングとは言えません。取った映像も、それなりの状況となっています。

月齢26.0

 ドーム内部の時計に付いた温度計によると-5℃程度です。-10℃を切ると、時計の温度計は"LLL"となって、表示しなくなるので、時計の横にはアナログなアルコール温度計がぶら下がっています。こちらはマイナス20℃まで指標が入っていますし、概略であれば-30℃位までは読めそうです。気温は、アナログとデジタルの2つで、ほとんど同じです。雲一つ見あたらないにも関わらず、この時期の明け方としては高い気温と言えるでしょう。

 お昼前に、気象庁のページで最寄りの観測地点を確認すると、空港で最低気温は-19.2℃、支笏湖で-6.7℃となっていました。
 低地へと冷気が移動することと、放射冷却の効果が合わさって、盆地を含む低地での気温が引き下げられる場合があります。盆地というわけではありませんが、空港付近一帯は冷気が集まりやすく、冷えやすいことは知られています。
 当地は、市街から少し外れた緩い丘陵に開墾?された場所で、開墾地の南端が最も高くなり、分水嶺となっています。従って、当地の気温が下がると、重たくなった冷気は北方向の市中に向けて流れていきます。
 南方向は、ほとんど判らない位の緩やかな登りが少しあって、その先には太平洋に向けた下り坂が主となる地形となっています。放射冷却で冷えた空気は、密度が濃くなり、低地へ移動しようとするのですが、流れ先が無い盆地であれば、そのまま更に温度を下げることになります。これに対して当地では、市内中心部方向の川沿いへと流れ、空港を含む平原と、石狩湾へ向かう方向へ流れます。その為、高台となる当地より、市中の方が冷え込む場合が多々あります。今日も、そのパターンと思われます。


★★2022年12月25日(日)ハッピィ・ホリディー

 昨年は諸々の事情(?)、で、お祝い出来なかったのですが、今年は、例年通りに飾り付けが行われました。
 具体的にはペチカと玄関で装飾が復活です。しかしながら、我が家のことで御座いますので、ペチカの上では樹の一番上にカエル君が取り付いています。また、皆が寝入るのを待っているサンタさんが、こちらは「もみの木」の上で待ち受けています。プレゼントは何でしょうねぇ。
 今年の新顔に、プレゼントを袋に入れで背負ったスヌ氏が、雪落とし用の敷きマットとして登場しています。
 山の神様いわく、玄関マットなんかにするかいっっ、とのことで御座いまして、上がり框のところに置かれています。踏みたくないのは判ります。プレゼントまで踏んでしまいます。

 おーい、今年はケーキ無いの?
 メタボまっしぐらにはケーキはありません。との御言葉です。

ペチカの上の飾り付け

玄関リース

スヌ君ゴム・マット


★★2022年12月29日(木)月齢5.9
月齢5.9
 月が見えていることに気付いたのは、夜の9時を過ぎた、かなり遅くの時刻で、月の高度はかなり低くなってしまっていました。こうなると気流の関係だけでも、写りが悪くなります。それでも、木星の近くにありますので撮りに出ました。しかし、拡大して撮っている画角の中に入るような接近ではありません。
 目で見ると近いのですが、二者を画面内に入れた映像は諦めました。
 高度角が20度を下回ったあたりから大気の擾乱による像の乱れが急速に増してきて撮影した画像の解像度が下がっていきます。今回も、季節風の強い動きがあって、細かいところが写りにくくなっています。

 ところで、その昔に、月の写真は南方向を上にするのが当然だと信じ切っている方が居て、昔から北が上の写真を撮るわたくしに文句を付けた方が居ます。前世紀の事ですが・・・。
 理由を聞くと、望遠鏡で見た物は上下逆になるから逆にしろと、何故かキレていました。当時の最もポピュラーな星図に月面図が1枚付いていて、南が上だったというのが唯一の論拠だったと思います。望遠鏡で逆さに見えるのは望遠鏡の事情だし、月の形を逆さにすると月齢を誤る可能性があるのでは無いかと返すと、黙ってしまいました。その際に、月面図の南北逆転は見た姿をそのまま参照出来ると指摘出来た別の方が居ました。ちゃんと理屈付けが出来ている方です。
 で、現在、わたくしが所持している本に載っている月面図は、北側を下にしているものと、上にしているものの2種類があります。過去、古い物は、望遠鏡で直接、眼視することを目的としている為に180度、回転した状態(つまり、上方向が南方向)を採用しています。ニュートン式やケプラー式であれば、180度回転した形で見えますから、それはそれで間違いでは無いと思います。
 手元にある誠文堂新光社の『全天恒星図2000』(1984年初版、当時、最もポピュラーなものの1つ)で採用されているのは南が上側の月面図です。(ちなみに2000と言う名称は2000年分点からの命名です)
 そして、眼視やスケッチの時代から、デジタルカメラの時代が来ました。勿論、カメラのプレビューで見る姿は正立像です。南が上側の月面図は、上下を回して逆さにして使う事になります。つまり、返って不便になってしまったのです。
 地人書館による『月面ウォッチング』(2004年初版)では、北が上側の構成となっています。『月面ウォッチング』が優れている点は著者であるA.ルークル氏によるスケッチが非常に見やすいと言うところにあります。別にこれは写真否定では無く、その時を切り取るというのがカメラの役目なのです。写真では状況次第で影が変化しますので、陰影が即地形とならない事や、その逆もあり得るのです。模様があるはずのところに無いとなれば、陽の高さや地面の起伏の関係か推察出来る場合が出て来ます。まだまだ、容易に行けるところでは無いですからね。