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★★2019年09月01日(日)ハウチワカエデの秋晴れ
★★2019年09月02日(月)三日月、アンチ・デフラクションマスクの性能
★★2019年09月03日(火)マイマイ君巡業中
★★2019年09月05日(木)ドームのプチ管理メンテナンス
★★2019年09月06日(金)イトトンボ、通販荷物発送完了通知
★★2019年09月07日(土)先ずは調光器の用意を、蛾?
★★2019年09月08日(日)机回り配線終了、調光器完成
★★2019年09月09日(月)マダラコウラナメクジ、寝室回り配線終了
★★2019年09月10日(火)作業後片付け、月齢11.0、ナメクジ対策
★★2019年09月12日(木)月齢13.1、フラットナーの性能調査
★★2019年09月13日(金)あれっ、曇った
★★2019年09月14日(土)剪定
★★2019年09月15日(日)続剪定
★★2019年09月16日(月)続フラットナーの性能調査
★★2019年09月17日(火)薄曇りでの撮影M8、M20
★★2019年09月21日(土)薄い高層雲での月齢22.2
★★2019年09月24日(火)イトトンボ君とアキアカネ君
★★2019年09月25日(水)巨大ナメ君、スズ吉君家族?
★★2019年09月27日(金)メシエ8撮り直し、薄雲無し、フィルター
★★2019年09月28日(土)メシエ27琴座亜鈴状星雲
★★2019年09月30日(月)メシエ57環状星雲
★★2019年09月01日(日)ハウチワカエデの秋晴れ
豪雨をもたらす大気の擾乱が通り過ぎて、青空に秋の雲です。昨日の降り方は集中豪雨という奴で、これが続くと川が決壊とか土砂崩れという災害になっていくのでしょう。九州方面を始め、大きな被害を受けた地域のすみやかな復旧をお祈りします。
この時期、当地ではカエデの仲間が成長期で、紅葉の始まりかと疑うような葉を付けています。伸びすぎているというのが実態で、チョキチョキすべきなのですが、手が届く高さではありません。高枝切りを持ってきても足りません。朝9時の気温が23℃、通り過ぎる雲塊は早くも秋の様相を見せているような気がします。
★★2019年09月02日(月)三日月、アンチ・デフラクションマスクの性能
夕刻、月が見えてるで、という知らせがあって、ドームに登りました。月齢3.0、正に三日月です。雲が通り過ぎたりもしますが、隠れきってしまうことはありません。ドームに上がった時刻がそれほど遅くなかったので、なかなか地球照が見えません。何とかそれが見えたときも撮ってみました。
雲がどんどん通り過ぎるという、撮影には向かない天候でしたが、折角の空ですから、今まで出来なかったものを撮ってみることにしました。それはアンチ・デフラクションマスクの性能です。反射式の副鏡を支えるために3本または4本の支持板或いは棒が光路を横切っています。これがあると光条が出ます。フィルターのガラスに刻みを入れて光条を出すようにした製品もあるくらいです。
今年春に導入したRC鏡では副鏡支持のために4本の支えがあり、これが十字の光条を出します。キレイだと思う場合もありますし、邪魔だと思うこともあります。これを防ぐには、直線の影を無くすことが手っ取り早い方法です。副鏡の支えを無くすことは出来ませんので、主鏡に行く光線を、いくつかの丸い穴を通して、直線の影を通った光を使わないようにするという手です。その為の部品、アンチ・デフラクションマスクを、望遠鏡導入時(今年3月)に作成しています。
輝星を入れて撮影することで比較をするのですから、簡単と言えば簡単な実験です。そこで少し面白くするために、対象の星に有名な二重星を選びました。白鳥座の首の部分にある白鳥座ベータ星アルビレオです。この星は、うまく撮影するとオレンジと青の美しい重星で、肉眼で見ると宝石のような対の星です。
結果は、計画通り、十字線が消えています。多分もっと露出して調べれば解像度が下がっているはずですが、撮影レベルではよく判りません。リングを付けた方がややボケたように写っていますが、これは途中で小さな雲が通過した為だと考えられます。
★★2019年09月03日(火)マイマイ君巡業中
最初は何かと思ったのですが、早朝の良い天気の中で、元気よく移動中だった幼少(?)のマイマイ君を見つけました。何年か前に突然生えてきたツルウメモドキの葉を伝って移動しています。移動する速さは意外と早く体長1センチ強のところを5~10秒で踏破しています。使用したカメラはZ7とキットレンズですが、ほとんどマクロ並に寄れますので、最近ではマクロレンズの出番が減っているほどです。勿論視野全体の画像では無く、等倍切り出しをして大きな方の画像(1200×800)を作り、縮小して小さい方(480×320)を用意し、7枚でウェブアニメーションもどきに加工しています。キモカワイイというレベルだと思いますが、殻が未発達なので昔の某特撮番組に出て来る火星怪獣**ゴンをつい思い出してしまいます。
★★2019年09月05日(木)ドームのプチ管理メンテナンス、屋内電源周り再配線計画
ドームのプチ管理メンテナンス
ドームのスリット部分の基部に支えのステーが無いのがニッシンドームの特徴です。ステーはスリット部の内側にステンレスの丸棒として存在し、上下それぞれ2個のスライドベアリングに支えられて動きます。外側に支持部が出ていないので、着氷して動かなくなることがありませんし、暴風でスリットごと持って行かれることもありません。それが秀逸な点です。ステーが外側に出ていると汚れるしゴミやサビもかなり付きまので、すぐ動きが悪くなります。しかし、内側にあれば付きにくいということになります。しかし、付かないわけではありませんので、何年かに一度くらいは掃除が必要です。
先月、ドームのスリットが開け辛くなっているのが気になり出しました。動きが悪いのです。スリットの下の方を持って開けたり閉めたりするのですが、上の方が追従してくれないので、戻ってしまいます。少し前までは、そこまで渋くなく動いていたのですが、動きづらい感じは大きくなってきていました。
前にこうなったときは、可動部分のステーを磨いてやれば直ったので、ドームの中に高い脚立を持ち込み、やっと手が届くような状態で作業をしたのですが、多少良くはなったのですが、改善したとは言えません。それで疲れてしまったので、その時はそれだけにしました。無理すると、脚立の上から転落して怪我をしかねません。歳ですから、一段落ちても、危険が危ない。よさげなチャンス待ちです。
そして、今日、天気も良く、そこそこ風もあり、気温はそれほど上がっていません。計8個の歴年の汚れが付いたスライドベアリングをキレイにするミッションの決行です。
パーツ洗浄剤を用意し、脚立も一段高く登って、ドームに掴まりながら、スライドベアリングに洗浄剤を噴射してスリットを動かしました。これが凄いことに、ホコリやサビらしきものが洗浄剤で取り除かれて、茶色の流れとなります。洗浄剤は塗装を傷めるので、ウエスで吸い取りながらですが、そうやってキレイにすると、新品のときの動きが戻ってきました。
更に、回転するドームの支えの部分、観測室の上部リングを見ると、かなり汚れています。何時もは暗い中で、良く見ないので、気付きません。こちらも拭き掃除をしてメンテナンスは終了しました。
ついでと言っては何ですが、スリットの片側が開けるときと締めるときで、かなり動き方が違います。何しろ小指で動く状態になっています。で、少し傾いているのではと思う動きです。開けるときと締めるときで必要な力が違います。基部は鉄筋コンクリート製ですが、一部亀裂が入ったりもしていますので、少々気になります。建築用の水準器を持ってきて水平を確かめてみました。回転部分に水準器を置いてドームを回転させて、水平のチェックをしました。結果は傾いていません。少なくとも水準器の精度の0.05度以内で水平でした。車庫は大丈夫です。
屋内電源周り再配線計画
昨日の夜、机やベッド周りの配線を整備するための電線や器具を発注しました。机もベッドも商用電源を使う機器が山ほどあります。タコ足配線というやつです。これを繋げるために、大元のスイッチからタップやキャップをコードで繋いで、機器の電源を管理しています。使っているコードが細め、けっこう古くて、1990年製です。29年モノです。表面がつやを失っていますし、柔らかさが減っています。軟質ポリ塩化ビニル、通称ソフトビニール、ソフビと呼ばれていますが、使いやすい高分子化合物の代表の1つで耐候性も強く、長持ちするモノなのですが、やはり経年変化します。曲げると割れるところまでは行っていませんが、この先、どれだけ持つかと言うことについては、心配です。配線したあとで、動かして使うというものでは無いので、すぐ駄目になるのではありませんが、更新しておいても損はありません。いや、しておくべきでしょう。
新たに注文するのですから、もう少し太めの配線材にします。使っていたのは0.75と呼ばれる導線の断面積が0.75平方㎜で、小型家電でよく使われている太さです。これをもう一段上の1.25平方㎜の規格にします。家電の中でも電気を食うものやメーカー品で使っているモノです。更に太いのは2.0平方㎜というのがあります。
太くするのには理由があります。銅は銀に次いで電気抵抗が低いモノですが、ゼロではありません。そして電気抵抗のあるところに電流が流れればジュール熱が生じます。電気が熱になって失われてしまうのです。必要な知識はオームの法則と電気抵抗の値です。
ここで、100ボルト500ワットのドライヤーを使うとします。流れる電流は500ワット割る100ボルトで5アンペアとなります。電気抵抗は電圧割る電流ですから100ボルト割る5アンペアで20オームです。コードに電気抵抗がないのであれば、どんなコードを使っても利用状況に変化は出ませんが、コードにも電気抵抗があり、そこに電流が流れれば電力が使われ、多くの場合はジュール熱となって放出されます。使うのが難しい失われ方なので熱損とも呼びます。
少し真面目に計算してみましょう。
コンセントに正確に100Vの電気が来ていて、ドライヤーをコード無しで直結したとすると500ワットの電力で熱と風を送ってくれるわけです。ところが、コードがあります。電気抵抗はゼロではありません。純銅では20℃、断面が1平方㎜、長さが1メートルで0.017241オームあります。小さな値だとして無視出来るかどうかは、計算の結果から判断します。
コードが1メートルあるとしましょう。導線は行きと帰りで2メートルの長さになります。電気抵抗は断面積に反比例し長さに比例しますから、断面積が0.75平方㎜のコードを使う場合、計算は0.017241割る0.75掛ける2=0.045976オームとなります。小さな値ですが、ここは無視しないで計算してみましょう。コンセントからのコードとドライヤーの抵抗値は加算して20.0459756オームとなります。ここに100ボルトがかかると、100割る20.045976で4.988532・・・アンペアとなります。全電力は498.853・・・ワットで500ワットから、ほんの少し減ります。コードの分の抵抗が増えたから電流が減ったのですが、こちらの電線にかかる電圧は、抵抗値に比例しますので100×0.045976割る20.0459756で0.229353ボルトです。ここからコードで消費される電力は0.229353ボルト掛ける4.988532・・・アンペアで1.14413ワットとなります。
この計算を、断面1.25平方mmのコードでやると、0.017241割る1.25掛ける2=0.0275856オームとなります。コンセントからのコードとドライヤーの抵抗値は加算して20.0275856オームとなります。ここに100ボルトがかかると、100割る20.0275856で4.993113・・・アンペアとなります。全電力は499.313・・・ワットです。コードにかかる電圧は、抵抗値に比例しますので100×0.0275856割る20.0275856で0.137738ボルトです。ここから電線で消費される電力は0.137738ボルト掛ける4.993113・・・アンペアで0.68774ワットとなります。
この計算過程を見れば、コードが細くなるほど電気抵抗が上がってコードで消費される電力が増えることが判ります。逆にコードを太くすれば失われる電力が少なくなるのです。妙に細くて長いコードが邪魔で結束していると、出た熱が溜まってコードの絶縁被覆を溶かすと言うことが起こります。遂にはショートして火花を出すとか他に火が付いて、火傷や火事をということが考えられます。
当然ですが、コードの発熱の具合は導体の断面積に反比例する結果になっています。そして、長さに比例します。倍の長さにするなら、導体の断面積も倍にすることで、熱損を同じレベルで押さえることができます。長いケーブルにするときは、太さを大きくしなければ、先で電圧が足りなくなるのです。掃除機のコードは結構、長いものですが、足りなくなって延長したい場合があります。細いコードで伸ばすと、吸引力まで落ちることになります。
つまり、電力は機器で使うだけでなく、途中の電線で熱損として失われるのです。その為に、太い電線を使うのです。送電線でも同じですが、太さに限界がありますから、熱損を押さえるために電圧をギリギリまで上げて電流を少なくするテクニックを使っています。
勿論、導線は太いモノが高価になります。そこが財布との兼ね合いということになります。そして、製品を作るときに、何が何でも安くするには、電線を細くしちまえば、簡単にコストが減ります・・・。
さて、配線コードが何メートル必要なのかを概算してみました。30メートル弱程度であろう位の見当は付いたのですが、これを近隣の店で購入する金額で、100メートル巻きが、これまで何度も取引している専門店で買えます。専門店でも切り売りをしているのですが、おおまか、50メートル位注文すると一巻き100メートルが買える計算でした。失敗してやり直すにも100メートルあれば足りるでしょうし、有ったら有ったで使えそうです。ちなみに100m巻きの価格が0.75平方㎜で3.8k円、1.25平方㎜5.7k円、2.0平方㎜8.2k円でした。
また、その他の部材、タップやキャップ等についても、この専門店で通販した方が安いのです。取り寄せの商品もありますので、何時になるか、来週前半に来て欲しいものです。
と書いたところで、メールが来て来週月曜日に発送だそうです。(水)に来るか。
必要な部材がその専門店で全て揃うわけではありません。専門店は専門が得意で、その他のモノを扱っていません。
ベッドでは調光器を1つ使っているのですが、これを2つにして明るさの違う光源を調光し、使う明るさの幅を広げようとしています。調光器の2セットはドームで使用しています。ドームでは白熱電球5Wと100W相当の光源を使って、必要に応じた適切な明るさを用意しています。これと同じことを目指しています。その調光器ですが、使用する機器によって設定を変えるので、市販品は使えません。必要なのはキットです。こちらも、その手の専門店で、勝手知ったる所にありますが、自家用ジェットがあるわけでもありませんのでこちらも通販です。前に店舗に行ったときは、隣の2階にメイド喫茶がありました。寄ってきた宣伝勧誘コスプレ少女の制服が大変に汚れていてバッチくて、回れ後ろして逃げましたが、今はどうなっているのでしょう。それはともかく、専門店ですが、どうも大変に繁盛しているようで、発送まで数日かかるとか。通販センターを隣県に作ったはずですし、夏休みも終わってるのに、どうしたんでしょう。作業員が足りないとか・・・。
と思っていたら、こちらもメールが来て、今日出したそうです。書いてあるほど遅くはなりませんでしたが、モノによっては遅れるのでしょうね。来るのは早くて土曜か。
★★2019年09月06日(金)イトトンボ、通販荷物発送完了通知
イトトンボ
3日のマイマイ君から1メートルくらいしか離れていない小さな木に、何かが飛んできて掴まりました。何だろうと寄るとトンボ君です。体長3センチ位しかない小さなトンボ君は、4枚の羽を尾側に畳んで止まっています。図鑑を見てもイトトンボ属だろうというくらいしか判りません。だからといって世界が変わるわけではありませんので、トンボ君は間違いないし、この形態を持つほかのトンボ君もいないようですのでイトトンボ君、それでよろしいかと。
通販荷物発送完了通知
コード等を注文した電材関係専門店から、出荷日が来週の月曜日の予定が今日発送したとメールが来ました。早ければ日曜日、遅くても月曜日に到着するでしょう。既に連絡のあったもう一つの方は、それより一日早く着くのが標準進行です。その方が作業手順としては助かります。というのは、早く着きそうな方に調光器のキットが入っていて、組み立ててケースに入れるというミッションがあり、これが出来ていないと、ベッド回りの配線計画を始められないのです。これにかかる時間が読めないのですが、まあ、手抜き加工はしたくありませんので、一日手間のつもりでやりましょう。
配線そのものの必要時間として今までの経験では、延長コード等、出来上がり品を組んでいくだけで、机回りもベッドもそれぞれ半日以上は間違いなく掛かります。配線材と部材を使えるようにする時間もかかりますから、それそれ、片方ずつなるべく朝早くから取りかかることにしたいと思っています。
★★2019年09月07日(土)先ずは調光器の用意を、蛾?
先ずは調光器の用意を
予定通り、調光器キット等の荷物が無事到着しました。早速、検品し、問題ないことを確かめてから、作業に取りかかりました。
調光器のケースをベッドに持ち込み、ここに置くか、そっちにするかと、改めて散々悩んだところで、結局、現在使っているモノのすぐ近くに固定することにしました。置き場所については、現用のモノが使いやすい位置に付けたのですから、当然の結果でもあります。以外と時間がかかりました。位置が決まれば、ケースの向きも、つまみの位置も決まります。ケースは縦置き、つまみは水平2連と決定しました。
基板とケースの加工
説明書を広げ、パーツをチェック、基板にパーツを載せて位置をチェック、全て載せて再度チェック、不要なリード線を切り、ハンダ付けをします。トライアックだけはケースに取り付けるので、ケース側の加工の後、基板をケースに取り付けて、合わせながらのハンダ付けの予定です。
ケースは、置き場所が決定したところで、内部の配置も決まりましたので、穴開けの箇所を図面にした紙を貼り付けて、勘違いと忘れの無いようにしました。ボリューム抵抗のために8mmの穴を2つ、回転止めの2.5mmの穴を2つ、基板とトライアックの取り付けに使う3.5mmの穴を10個、そして配線材の通り道が1つです。穴開け作業より、バリ取りの方が時間がかかります。下手にヤスリをかけるより、手作業で径の大きなドリルの歯を使った方が速いことがあります。
コントロール部の作成
基板を付けて、トライアックの位置を確認し、ネジ止め、ハンダ付けを行いました。一応動作チェックを白熱電球で行っています。後は配線材が来てからの作業となります。
外観
うーん、つまみが安っぽいか。
蛾?
車庫でのボール盤作業を終えて母家に入ろうとすると、玄関フードの入口となる引き戸の下に、虫が止まっています。なんや、このまだら?
反対側の戸から入って、ダメ元でカメラを持って出て来ました。未だ居ます。引き戸の下の階段の垂直面で、高さが13センチあり、この蛾(?)はその三分の一よりほんのちょっと小さいので、体長は4センチは間違いないでしょう。このマダラ模様のマントに、頭付近の赤色がマフラーのようにも見えます。鳥のエサにならないように目玉のような模様のヤツが居るのは知っていましたが、この模様は初めて見ました。
まあ、デカイと言えば奥多摩で体長30センチの蛾が窓に止まっていて恐怖したことがありますが、そこまでの化け物ではありません。近くによっても身動きもせずに、スピードライトを光らせても、死んでいるかのように動きを見せません。暗くなってから、今一度見に行きましたが、居なくなっていました。
★★2019年09月08日(日)机回り配線終了、調光器完成
本日、配線材が到着し、机回りの配線の更新を始めました。辞儀通りのタコ足配線で、配線材が古くかつ細いので気にしつつも,そのままになっていたのですが、同じコードを使った別所の配線状態に危険を感じましたので、やり直しです。機器に変更はありませんから、必要となるコンセントの数に変わりはありません。決定的に足りないのでトリプルタップ重ね接続という禁断の手を使っている部分もありました。それが見えるところ、目の前、モニターとテレビの間です。見目が悪いだけで無く、スキャナーを使う時など、切り替えが面倒です。ほかに使っているモノを切ってしまったり・・・。
これらの機器をちゃんとコンセントから繋ぐように変更です。この為、机回りはそれほど難しいことはありませんが、時間だけはかかります。結局、朝から始めて午後3時までかかりました。途中、お昼を大幅に過ぎての昼食となったのは、盛大にお腹が鳴った結果でした。
続いて、途中までだった調光器に新しいコードをつかってキャップとコネクタを取り付けました。今日の作業はここまでです。明日に続く。
★★2019年09月09日(月)マダラコウラナメクジ、寝室回り配線終了
マダラコウラナメクジ
このナメクジは、マダラコウラナメクジという名称で外来種です。国内で生息範囲を広げているそうです。先々月7月13日に嫁様がヤマボウシの木に登っているところを発見しています。その個体かどうかは判りませんが、伸びると15センチ近くの長さがあり、大きさをを感じます。伸びていないと、今度は太さで圧倒的です。まあ、余り気持ちの良いものではありません。本日の天気予報は、晴れ、温度が上がるというものです。しかしながら朝早い内は、昨夜からの濃霧が少し残り、ぐっしょりと濡れていました。で、朝早くから作業を始めようと、車庫に置いてある工具を取りに出たところ、玄関直下の敷石を移動中であったナメゴンに出くわしたのです。
寝室回り配線完了
作業を始めて三日目になります。今日の作業が一番大変です。中身もそうなのですが、天気が回復して、温度がぐんぐん上がりました。室内最高気温は31℃でした。国内各所の最高値はもっと上になっていますし、北海道内でも更に2~3℃は高い場所があったそうです。
作業は大きく分けると4つの部分があります。ベッド回りで照明2種とAV機器の3つ、そして部屋そのものの照明部分です。主たる作業は使われているコードを新しく太いモノに更新し、かつ基本的に電源コードをコンセントに繋げるという内容です。
ベッド回りの照明は、3連スイッチによって、3つの照明装置をオンオフし、その内1つが調光器を通していました。
今回は、3連スイッチにつながる機器を変更して、①番は32W高周波蛍光灯、②番が調光器経由照明、③番をシアター機器への配線とします。
① 蛍光灯は調光出来ませんのでオン、オフするだけです。高周波蛍光管ですので、結構省エネのランプです。
② 調光器は2系統用意しましたので、基本的にはランプ2個をそれぞれ調光して、広い範囲の照度を得ます。100ワットの白熱レフランプであれば、1個で済みます。しかし、LED電球は調光器対応と銘打っていてもギリギリ光る光らないのところの調光具合が苦手です。そこは10~20ワットの白熱電球を調光して使うのが便利となります。調光器は繋ぐだけの状態になっていますので、指定場所にどうやって固定するかが問題です。ケースに固定用の穴を開けて、中から柱にネジ止めをして解決です。
③ シアター機能の機器の元電源のオンオフを行います。コマンダーを使う電化製品は待機電力を必要としています。1つであれば何のことは無い量ですが、幾つもあるとなると馬鹿に出来ません。ですから、元から切ってしまうのが一番です。更に、狭いところに幾つも機器を突っ込んでいるので、タコ足イカ足配線で、更に酷いことにタコやイカの足は絡んでしまうことはありませんが、これらの配線は絡みます。これをちゃんとするのも作業の内です。機器の交換・移動のあることを考慮せずに配線を重ねていけば、毛糸のように絡んでいくのは当然の出来事です。そして、最も時間がかかりました。
これで、ベッド回りは終了です。この時点で、お昼ご飯をを挟んだとはいえ、午後4時を過ぎていました。ここで、一旦、作業を中止し、食糧の確保ミッションを遂行します。何時もの店の前で、近隣の農家さんが、毎日トウモロコシ等を売っています。もろこし君はゆでてあるモノも好評で、嫁様がよくゴッソリと買ってきます。こちらも後ろ髪を引かれたのですが、また今度と言うことで。
さて、残されたのは部屋そのものの照明です。元々は天井の真ん中からペンダントライトがぶら下がっていました。現状は、高床式ベッドが大きく、吊り下げ式の蛍光灯なんかがあったら、邪魔です。そこで、通路部分の天井に蛍光灯を付けています。電源は部屋のコンセントから供給し、スイッチは入口の傍にぶら下がったヒモで操作する形です。この配線にも古いコードが使われています。これを更新します。これが意外と時間を取られ、午後7時半までかかってしまいました。これで一応、交換は終わりました。終わって見ると、片付けが残っています。かなりの量のコード、そして、交換された機器、勿体ないといっていたら、全て滞貨となってしまいます。
手指は勿論、腰も肩も、悲鳴までは行きませんが疲労を訴えています。今回はコードの皮むきを初めとして、指の作業が集中していて、じっと手を見ると、指が震えています。夕食を何とか済まし、風呂に入って、さっぱりしてから、ゆっくり寛ぐこととしましょう。何しろ暑かったですからね。汗もダラダラです。足元に置かれた材料の整理は明日と言うことで。
★★2019年09月10日(火)作業後片付け、月齢11.0、ナメクジ対策
配線材の古さを問題ありとして始めた再配線の作業ですが、最後の最後で廃棄する配線材の整理が課題となりました。これが後片付けとなります。今回更新され材料ボックスには大量の配線材があり、ほとんどが「勿体ない」で捨てられなかったものたちです。ここは、心を鬼にして廃棄です。今日の屋内の最高気温は28℃ですが、最高気温を記録した3時間後までほとんど気温が落ちませんでした。
月齢11.0
昨日は疲れもあって、バタンQでした。今日は未だ余裕があります。夕刻、空を見上げれば半月を何日か過ぎた月が居ました。一昨日まで悪天候続きでしたので、お星様との会合が設定出来ませんでした。月が明るいので夜半前は月しか見るものが無いので、月狙いで暗くなってからドームへ登りました。多少の雲が流れていますが、動きは速く、撮影が出来ます。月齢は11.0、この時期は虹の入り江が見所の1つです。
本当は新機材の性能テストや,追加した機器の性能検査をしたいのですが、やろうとすると雲が出て来るという状態です。で、空が良いときは、わたくしの方が各種事情で疲労困憊して、空に上がれないという繰り返しに陥っています。何とか断ち切らないと。
ドームの鍵を閉め、階段を降りてきたところで、2つ目の敷石の上に長めの影がありました。LEDランプに浮かび上がったのは、マダラコウラナメクジです。昨日の朝のヤツかと思ったのですが、明らかにそれより小さな個体でした。こいつらへの対処をそろそろ決めるべきかと思う次第。だって、ナメクジです。エサは葉っぱで、バリバリ食べてしまうのです。害虫です。そしてこの大きさです。
塩をかけると溶けてしまうと言われますが、嘘です。身体が隠れるくらい積み上げれば死ぬとは思いますが、それでも体内の水を吸い出されて小さくなるだけです。それに、庭にそんな大量の塩を撒くのはちょっと。捕殺が一番だと思いますが、本来は夜行性で、敷石に這った後が付いています。直接殺害するのは憚るという場合は、ビールに少し塩を入れたコップ状の物を置くという手があり、匂いに弾かれて水死するそうです。ただし、問題は、我が家にはビール好きが居なかったのでは?
★★2019年09月12日(木)月齢13.1、フラットナーの性能調査
月齢13.1
今日は、月のほかにベガ(琴座α星)を中心に入れて、フラットナーの性能検証の予備調査をしました。使ったフラットナーは、フランジバックに合わせて最適位置に調製出来る機能が付いています。カメラマウントアダプターと込みの距離に合わせて目盛りが振られているのですが、ほんの少し違うかなと思っていたので、ここを動かして撮影してみることで、最適位置を出そうという計画です。
目盛りは55mmから80mmまで付けられています。ニコンFマウントは46.5mmありますし、カメラアダプターも8.5mmで、計55mmです。つまり、一番短い値に合わせるとピッタリと言うことなのですが、撮れた画像からすると、もう少し違うのではと思っていました。そこで、先ずは5mm毎に動かしながら撮ってみたのです。その中で、最も星像が調っていたのが60mmのもので55mm、65mmと続きます。つまり、最適値は55と60の間にあると見られることです。
ここで、少し問題が出ました。中心にベガという明るい恒星を使ったために、中心の星像があまり良く判らないのです。露出を抑えると暗い恒星の写りが悪くなります。また、複数の露出を正確に手作業で繰り返すのは、かなり難しいのです。シャッターコントロールは既に手直しをして、ちゃんと動くようにしていましたが、ドームに未だ持ち込んでいませんでした。また、モータドライブと星図ソフトの接続で、少々トラブルが出ていました。ブルートゥースというものでトラブルが出ると、けっこう面倒です。この点をみょうにちのひるまのうちにかいけつして、次のステップに入ろうと思います。
★★2019年09月13日(金)あれっ、曇った
機器を万全の状態にして、撮影に臨ました。選んだ中心星は、再びベガ、明るくてピントも合わせやすくなっています。昨日の結果からフラットナーとニコンFマウントでは、55mmと65mmの間に最適ポイントが存在しています。これを更に細かく検証しようというのが、今日のミッションです。
先ずは55mmでの露出を5段階セットして撮影に入りました。4枚目までは順調です。ところが5枚目、2分の露出のはずですが、何も写っていません。いかれたかとカメラを見ましたが、動作に問題ありません。ふと上を見ると、星が居ません。雲が押し寄せています。何と晴天だったのは10分ほど前で、にわかに乱層雲が北の方向を残して覆っています。先ほどまで、煌々と屋根の群れを照らしていた満月間近の明るい輝きも雲の中です。回復の希望は、余り無いといって良いでしょう。天気予報では夜半前に曇るということでしたが、20時前に曇ってしまいました。
気付けば、気温も急低下しています。半袖では既に寒くなっています。撤収です。4枚は撮れました。晴れ次第、ここから再開です。ふんっ。
母家に帰って、画像を見ますと、付近の最輝星を選んだ結果、露出が少ない画像の周辺の写りが足りません。再トライのときは、アルビレオを使おうと思い付きました。銀河の中ですので、小さな星が一杯あります。星像検査にはその方が良いと思われます。
ベガ
★★2019年09月14日(土)剪定
モクレン
放っておくと、どんどん伸びます。切れば切ったで伸びるのですが、基本は元の樹形を崩さないようにすることでしょう。特に上に真っ直ぐ伸びる枝の勢いが衰えません。切るつもりだったのですが、鳥君が巣をかけましたのでそのままになっていたという過去事情もあります。
剪定鋏では切れない太さになっていますので、ノコギリの登場です。剪定に使う三本足の脚立を使って、手の届く限り切って、また脚立を動かして移動したところから切ります。来年の花芽が付いているのですが、心を鬼にしてぶった切ります。切った後の枝はひとまとめに出来る大きさにカット、葉っぱは専用の入れ場所を用意していますので、そちらで何年か後に腐葉土になるでしょう。
ここは、腹を決めてズバッと切るのが良しです。ほかにも切らなければならないものが多数。高木、亜高木は庭木にしちゃダメですね。どんどん伸びます。すぐ手に負えなくなります。
★★2019年09月15日(日)続剪定
昨日に引き続き、ヤマボウシとサンシュユの切り詰めを行いました。高枝切りのノコギリが見あたらない、行方知れずと言うことでしたので、太い枝の根元からは切れずに、切れる太さのところから切りました。そして、剪定前と剪定後の写真を比べると、確かに減ってはいますが、以前、プロにお願いしたときの、すがすがしいまでの切り詰めと違い、何?どこ切ったの?という姿です。確かに減っては居るのですが、大して変わらねえなぁ。昨日のモクレンのような「切りました」という結果になっていません。
サンシュユの一番高く伸びていた枝に絡みついていたツル性のヤツが、水平3メートルほど離れたフジでした。根の方から来ているのかと思えば、引っ張ると藤棚に辿り着きました。聞けば、毎年、絡みついているそうで、フジも生命力強しのヤツです。ですから、藤棚をどんどん延長出来るんですね。
★★2019年09月16日(月)続フラットナーの性能調査
昨日、暗くなってからですが、晴れ間がありました。予報では22時くらいから曇りになっていましたので、急いでフラットナーの性能調査(相性調査?)を行いました。前々回、前回は途中で曇るという状況で、今回も危なげです。しかし、機材や撮影でのモタモタも原因した部分があり、これを反省して、準備していました。
対象星はアルビレオ、撮影側でのノイズリダクションはしないで、撮影重視、シャッターコントロールはパソコンからという、最速撮影の用意があります。後は、ピント合わせです。こちらは「バーティノフ・マスク」を用意しています。プラダンを切り抜いたモノです。
画像は9分割されています。真ん中以外は周辺の画像です。元画像は8258×5504ドット。中心部と周辺部の9箇所を960×640ドットで切り出し、9つの画像で2888×1928ドットの画像を作ります。それを閲覧用として480×320と1800×1200ドットの画像としてファイル化しました。
フラットナーの機能としては像面歪曲の補正に特化したもので、元々短焦点アポクロマートレンズ系を対象にしていますが、同じ像面歪曲を相手にするRC系でも同じ効果があります。
縮小した画像では、判りにくいレベルの違いですが、拡大画像では2番目以降の周辺部を切り出した部分で違いがはっきりします。マウントアダプターとフランジバックを合わせて55.0mmですので、一番最初の画像が最適位置のはずです。そこから2.5mm外した位置で、既に周辺像に乱れが出ています。このデータでも所期の性能を持っていることが確認出来ました。そして、数ミリ違えば収差補正が狂うことから、RC鏡側の主鏡斜鏡セッティングも良好であることが推測されます。
つまり、製品として設計通りの性能を有し、期待された性能を数値通り出していると言う点で、優秀な製品であることがわかります。判る方には判るような書き方をしてきましたが、天文台の備品の一覧には取扱先が書いてあります。ED屈折&RC用マルチフラットナーⅡを扱っているところは、通販専門で、他の天文関係販売店にも卸しています。しかし、決して宣伝メールを打つようなところではありませんので、もしそんなメールが来たら詐欺です。最近、多いので一言。
さて、このフラットナーは撮像面までの距離を合わせる機能が付いていますが、それが無い同列の廉価品でも、延長筒やアジャスターを使って合わせれば済みます。一度合わせれば良いし、複数のバックフォーカスの違う撮像装置を持っている裕福な方の場合でも、各個に固定の部品を用意すれば済むことです。光学系が同じで、機械的に動く部分が少ないほど安定して使えるというのも確かです。そして、そんなものみんな個別専用にして買っちまうというのがお金持ちさんの行動です。羨ましいです。
更に薄型マウントアダプターを付けてマイナスポイントのデータ撮りをすると確実ですし、1ミリ幅での違いを調べるという手もあります。本当はそこまで、当初の計画はあったのですが、天候が許さなかったのです。この後、空は厚い雲が覆い、降雨も少しあったようです。
★★2019年09月17日(火)薄曇りでの撮影M8、M20
メシエ8(M8) メシエ20(M20)
今日は、素晴らしい晴天となり、夜の撮影を期待していましたが、雲のスジが通ったり、薄雲がかかったりと,期待外れの夜空となりました。嫁様をせかして夕食を早めに摂り、ドームへと登って撮影を始めてから、1時間も経たずに、そのような少々残念な空となりました。その内に満月過ぎの月も上がり、ここまでだと片付けながらドーム内の照明の変更についての計画を練りながら降りてきました。
さて、赤い星雲相手の撮影にD800を出してきました。こちらはカラーバランス調整フィルターを外して、透明なフィルターに交換したものです。感度が赤外域まで伸びています。こちらも出番が少なくて、勿体ないと思いながら、主に天候の具合と、夜更かしすると仕事に差し支えるということで、チャンス待ちに入っていたモノです。
薄雲でも、かなり薄そうでしたので、強行突破です。夏の定番、M8とM20は外せません。写したものを画像調整するのは当然としても、ガリガリと切り出して色を付けるという方法を取ると、赤い星雲大好きの方々は大喜びしそうです。でも、実態は、見える限界に近いところの暗い赤、それを真っ赤に色付けするのは、気が引けます。これらの赤い星雲はHα(えいち・あるふぁ)と名前が付いている波長の光が励起されているのですが、それだけの単色では無く、他の波長が入っていないわけではありません。空の良いところでは肉眼で見えるオリオン座大星雲は、望遠鏡でしっかり見るとピンクに色づいているのが判ります。ガス雲が濃くて、励起されたHα領域の光だけで無く、他の波長が入って来て、白に赤を足したピンクというわけです。場所によっては紫側に寄った光が多くて青みがかかるところもあります。スバルは、青い星雲が写り込んで、こちらもキレイな代物です。
とはいえ、薄曇りとなれば、ソフトフォーカスフィルターを強力に掛けたような状況ですから、色も輪郭もぼやけます。丁度、雲の合間で捉えた映像が、ラッキーということになります。アンチ・デフラクションマスクを付けていますので、星像に十字や六芒が出ていません。出た方が良いのか、無い方が良いのかは、その時の気分かもしれません。
★★2019年09月21日(土)薄い高層雲での月齢22.2
夜も更け、日付が変わるまで1時間を切った辺りで、ゲジゲジ君との戦いを終えた嫁様が、月が見えるとの観望報告を発令、天気悪いぜと就寝態勢に陥っていたのですが、渋々、動き出し、ドームに上がりました。
月は見えているのですが、上空には2種の雲が動いています。下の濃い雲の動きで見え隠れをしていますが、上層の薄い雲の動きは、広く薄く広がっていて、よく判りません。台風の影響が出るには、未だ遠いし、何より気温がこのところ低くなっています。ドーム内の温度は16℃、今朝の母家でも閉めた部屋の中で20℃でした。チョットした寒波みたいなものです。冬の気温では無いにしろ、半袖で居たら、寒がりの暑がり選手権上位候補の★秋津★は間違いなく感冒症状の虜になってしまうでしょう。まあ、それはともかく、月です。下層の濃い雲は、ムラが多く、どんどん動いていきますから、待っていると途切れるときがあります。上層の雲は、どうしようもありませんが、何とか撮影は出来ます。
こうまでして撮影するのは、夜更かしが苦手なせいで、今まで撮影した月の映像が、新月から満月に大きく片寄っているからです。幼児性墜落睡眠とか言うのでしょうか。パタッと寝てしまうので、夜更かしが好きなくせに、完徹はなかなか出来ないという、お星様畑では致命的な症状です。
月齢22.2
★★2019年09月24日(火)イトトンボ君とアキアカネ君
台風崩れの低気圧が通過していき、一転して晴天の過ごしやすい気温と湿度です。毎回、台風では被害を受ける方々がいらっしゃるので、復旧が速やかなることをお祈り申し上げます。
我が家では、余計な物を置かないということで、片付けてしまうのですが、ドームは片付けるわけにも行きません。ですから、施工時の注意に従って、回転部分の固定をします。固定用のネジを締めるだけなのですが、これで伊勢湾台風直撃でも大丈夫とのことです。まあ、別メーカーですが、外付けステーの開口部が丸ごと飛ばされてしまい中の望遠鏡までパーになっちゃったところのオーナーはどうしたのでしょうかね。
先ほど庭の様子を見ると共に、固定解除を行いました。過去には、何処から飛んできたか判らないトタンの波板180×60㎝があったりしましたが、実際の被害が出たことはありません。庭木もですが、よほど野放図にしていなければ大丈夫なものです。
鳥の餌台を作りましたが、こちらも不安だということで、嫁様がしまってしまいました。朝早くに元に戻して、古玄米をタップリと入れておきました。昼過ぎに見ると、スズ吉達が半分くらい食べたようです。この餌台は、わたくしの机から見通せるところにありますが、スズ吉が何時来ているのかは、あまり良く判りません。ほとんど鳴かずにやって来て、食べていくようです。北海道内他所で餌台を作ったときは、もの凄い騒ぎで食べていたのですが、ここでは、スズ吉も都会ッ子なのでしょうか。あっ近くでチュイと聞こえますから、もうちょっとしたら来るかも知れません。
本題です。イトトンボ君は、撮影中に近くに飛んできて止まったので気付きましたが、止まっている状態でしたら、多分気付かなかったでしょう。そうかなと思ってはいましたが、擬態ですね。視力の高い鳥たちに発見させないようにしているわけです。今月6日にも撮影していますが、小さいし、動いていなければ気付きにくいし、枝と変わりない姿です。少し遠目に見ると、もう判りません。
対してアキアカネは、目立つ赤色です。赤い実は目立ちますので、食べてもらって種を散布していただくには良いでしょう。でもトンボが赤いのは、どんな理由なのでしょうか。淘汰を繰り返してきて、生き残っている生き物は、それが偶然にしろ何かしらの理由があると思うのですが・・・。
★★2019年09月25日(水)巨大ナメ君、スズ吉君家族?
今朝は所用があって出かけました。出るときに、例の巨大ナメクジが家の前の道で這っているのを嫁様が発見しました。舗装道路に出て進行していきます。もしそれが保護したいようなモノであれば、間違いなく庭に引きずり込んだのでしょうが、コイツは害虫です。肥料をやって育てた葉っぱを食い荒らして丸坊主にしていく不埒モノです。嫁様は可哀想で仕方ない様子ですが、ここは心を鬼にして害虫と一言いってそのまま出かけました。昼前に帰ってきましたが、気になってしようが無い嫁様は、家の前の道を探していて、すぐ見つけたようです。脱水して事切れたようです。そうなっても結構、大きい。朝見たときの6割り方でしょうか。大きめの鳥のエサです。
昼前に帰ってきて、昼食を取った後で休憩していると、カラスが数十羽で、近所の公園の上空を幾つかの塊で旋回していました。大きなエサでもあったのかもしれませんが、それだけ居ると、出てって確認しようという気にはなりません。木刀か何かを持った有段者でもないと太刀打ち出来ないでしょう。滅多に無いことですが、このときのカラスの鳴き声は暴力的です。近場からみんな集まっていたような様子です。しばらくしたら、解散していたのでホッとしました。
夕方近くですが、スズ吉のホンの小さな鳴き声を聞きつけたので、餌台を覗いてみました。すると3羽のスズ吉が居ます。そっと窓を開けると、その内の1羽がサッと下に降りて、後ろ向きにこちらを見つめています。何かあったら即刻の脱出態勢です。上の餌台では、明らかに今年の子であろう一羽がエサをつつき、親であろう一羽がキョロキョロしながら周囲を警戒しています。もしかすると下に降りたスズ吉が父で広域哨戒態勢を敷き、母が警戒しながら護衛し、給餌をしているのかも知れません。ほとんど声を出しません。ガラス戸と網戸を静かに少し開けると、こちらをじっと見ているのが、下に降りた1羽です。カメラは外に出さずに部屋の中から望遠レンズを使って撮っています。シャッターの音に反応はしていませんが、調度、撮影をしているときに買い物から帰ってきた嫁様が別の窓から覗くと、チュイィと小さく鳴くと共に裏の家の茂みに飛び込んでいきました。窓を閉めてから、待っていると、顔を出しますが、餌台に載っては来ません。窓からの観察に没頭しているわけではないので、いつの間にか、羽根の音もしなくなって居なくなっていました。残された玄米等の量を見ると、かなり減っています。おなか一杯食べたか。しかし、すずめの子供ってもっと数が居ても良いと思うのですが・・・。もしかして、遅めの子で、ラストワンだったとか。
★★2019年09月27日(金)メシエ8、フィルター
前回のスズ吉君ですが、下に降りたスズ吉君のくちばしが黄色いから子供では無いかとのご指摘を戴きました。すると、母親が子供2羽を連れて、やって来たのでしょうか。母子家庭の理由が気になりますが、凶悪なカラスどもも居ります故のことか、はたまた出奔したのか、色々と気にはなります。
餌台にハトムギも置いてみたのですが、スズ吉達は食べるというよりは下にまき散らしているようです。古くなって油の匂いのする玄米を食べていますが、腹は壊していないようですね。
昨日は日中からヘソ天で、期待して夜を待ち、ドームに飛び込んだのですが、雲が星をふさいでいて、張った気が抜け、足台を踏み外しそうになりました。しかし、その雲の動きは速く、退いた後には輝く星空がありました。短気を出して母家に戻らなくて良かった。
ということで、撮影です。少々古いLPS-P2という光害カット用フィルターを持っているのですが、これが結構、能があって、光害カットのタイトル通り、かなり低減してくれます。ただ、わたくしのところでは光害カット用としてよりは、色バランス調整フィルターを外して、Hα領域にセンサー本来の能力を注ぎ込む改造カメラ専用の赤外カットフィルターとしても使っていました。
センサー本来の能力はHα線と呼ばれる656nmの赤い色、肉眼では見えるギリギリに近い暗赤色ですが、この色についても他の色と同じくらいの感度があります。見た目と同じように写すためには、この波長辺りでセンサーの本来の感度より4分の1とか5分の1に押さえるようにフィルターがセンサーの前に付けられています。そこで、これを外すと、赤い星雲がもの凄く良く写ると言う事になります。ただし、その他の方面で不具合が出ますので、専用改造機ということになります。この赤い星雲が大好きな方が結構な人数がいらっしゃいまして、専用のカメラまで販売されています。天体専用と何れも銘打っていますが、このHα線の為だけにあるようなモノです。でも連続スペクトルの天体でも実質感度のアップになるのですから、だけと言い切ってしまうと可哀想かも知れません。
さて、改造カメラとこのフィルターにより、能を発揮した映像がこれです。今月17日に無改造のカメラで撮影されたものは、諸般の事情でピンクに発色し、露出時間も3倍ほど長いものでした。この改造或いは専用カメラで不必要に露出を延ばすと、返って露出オーバーになってしまいます。
光害カット用と銘打ったフィルターは、今では.模倣商品が出るほどですが、主に水銀灯の光をカットする性能があります。LEDでは波長が違ってきますので、LED対応という新しいモノも出てきています。性能的には完璧に防御するモノではありませんから、撮ってみないと効果が判りません。それに、人工の光を全て破壊しても、自然の光があります。代表としてはオーロラですが、夜光という分類に入るものもあり、大気上層で条件により、わずかな発光現象が起こります。これらのものを避けたければ大気圏外に出るしかありません。つまり庶民の手の届くものでは無いでしょう。
ところで、この光害カットフィルターですが、手元のモノは48mmφで、カメラのレンズに付けるには小さいものです。望遠鏡の接眼部で使う汎用のインチサイズということで48mmを選びましたが、径が違うモノがラインナップにあるものがあります。つまり、カメラレンズで使うには、大きい径のモノが必要です。で、各種フィルターを使い回すために、77mm径を基本にして変換リングを用意しています。これで、どのレンズでも使えるという計画です。
ところが新機材のRC鏡ですが、この接眼部の入口には82mmという径のネジが切ってあります。この82mmという径は、一般的なフィルター群の上限の値になっています。そこで、ここには82-77mmの変換リングを入れて、何時でも77mmのフィルターが使用出来るようにしていますが、それを82mmはそのまま、レンズに付けるには82mmから77mmにするステップアップリングで対応する方法を使うことにしました。そこで、LPS-P2は赤かぶりが強いので、低減されたという後継品を発注しました。
日付が変わる前にドームから戻りましたが、既にオリオンが東の地平線から上がってきていて、スバルや馭者が冬だぞ寒いぞと語りかけてきます。夏の代表を撮った後で、冬物も撮れるんですよね。
★★2019年09月28日(土)メシエ27琴座亜鈴状星雲
こぎつね座は、あまり一般には名前が通っていません。白鳥座の南隣にある小さな星座で、特徴的な星の並びがあるわけでも無い星座です。この更に南には、こぎつね座と同じように小さな、いるか座と矢座があり、それを挟んで、わし座があります。牽牛星のわし座です。
その、こぎつね座にはかなり大きく見える惑星状星雲がメシエによって発見され、M27の番号を持っています。大きいし8.1等級という明るめの星雲ですので、星雲好きの方には楽しくて堪らない対象でもあります。小さな双眼鏡やファインダーでも恒星では無いことがすぐ判ります。満月の直径が角度の30分で、M27は長辺で8分ありますから、概略半分の半分、4分の1くらいの大きさがあります。明るさが違いますので、もっと小さく感じますが、短めの望遠レンズでも良く写ります。使用した撮影用望遠鏡は2440mmの焦点距離ですので6mm弱の像となっています。位置を撮るだけなら、標準レンズでも撮れますし、200mmの望遠で写せば亜鈴の名前が付くのが判ります。そして、カラーでは色々な色が混ざって写ってきます。カラフルな星雲です。
★★2019年09月30日(月)メシエ57環状星雲
七夕の織姫星の星座で、特徴的な斜め四辺形の下側の一辺の間にあります。別名ドーナツ星雲ともいわれ、大変に人気の高い星雲の1つです。天体写真の代表の1つといっても良いのでしょう。望遠鏡で見るのも、カタログに載っている等級より見やすいと思われます。しかし、写真撮影となると、意外に小さく焦点距離を必要としています。大きく撮りたければ、木星や土星のように拡大する必要も出てきますが、暗いのでかなり難しいことになります。小型の移動用機材では難しい対象です。何しろ分類名が惑星状星雲ですから。
そこで、原盤を等倍切り出ししたのが下図です。