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★★2019年07月01日(月)営利目的等、機会均等
★★2019年07月02日(火)君はヒメヒラタアブの仲間
雨の合間で庭に巡視に出ると、プィーンと甲高い音を立てて飛んでいるものがいます。見ると、ヤマブキショウマの花のところへミツだか花粉だかを集めに来ているハチのように見える一匹がいました。小さくて、体長が1センチ以下、6~7ミリくらいです。このヤマブキショウマは、この場所に一本だけ毎年生えてきます。玄関脇、塀の内側に1メートル平方くらいを占める群落があるのですが、そこからは15~6メートルくらい離れていて、隔絶しています。気に入らなければ根から抜いてしまうのですが、なかなかこの場所にあった感じですので、殺虫剤までかけて保護しています。そのヤマブキショウマの咲かした白い花にやって来ているのです。
庭を一回りしてから、撮影した画像を取り込んで、真っ先にこの矮小種ハチのような画像を確認しました。パッと見た目、ハチだっと言ってもかなりの方々を騙せると思います。何しろ黄色と黒のシマシマです。しかし、それでは、シロウトかとお叱りを戴く事態があり得ます。シロウトなのですが。生物の分類というのは、この部分を見るというのが幾つもあって、それをどれだけ憶えているのかというのがフィールドでは試されます。まあ、自分ちの庭であれば、母家で図鑑を広げるということになります。
で、縞が目に付くのですが、それより足の数とか羽の枚数のほうが大切です。で、羽根は2枚です。ハチは4枚ですから、分類はハエの方になっていきます。後は図鑑でもくくるしかありません。素人ですから。でも、図鑑にこれこれのところで見分けると言うことが書いてなければ、そっくりだということで名前を付けるしかありません。今回は前からの映像もありませんし、何しろ研究成果が大変に少ないように思います。専門の方が少ないと言うこともあるのでしょう。で、結局、こんな名前の仲間だという曖昧な結果しか得られませんでした。
まあ、そのようなことはともかく、このアブ君の右側、やや上にもう少し小さい虫が写っています。ピントが合う範囲では無く、ボケた鋭像になっていますが、似たような体型で色合いは違います。どう見ても半分以下の大きさの虫が取り付いています。撮影したときに気が付いていれば、もう一発、接近して撮り直したのですが、気付きませんでした。
庭に咲いている花は、咲き残ったツツジが数輪、カルミヤのみ全開、雑草分類の花が10~20輪程度という状態で、大変に少ない時期です。お花大好きなところでは、ずっと花があるように花期がズレたものを用意するようです。そこまでやるのが面倒だというのが正直なところ。
★★2019年07月03日(水)エゾヒカゲノカズラ改めヒカゲノカズラ、今年初ホタルブクロ
ヒカゲノカズラが樹下の少し暗い地面に、場所によってはかなりの繁茂状況で、生育範囲を広げています。昨年後半から今年の春にかけて芝桜を圧迫排除していたハイゴケの勢いではありませんが、確実に生育範囲を広げています。ハイゴケとの違いは、陽の常時当たるところに出てくることが無いことです。ですから、芝桜との競合もありませんので、増えても駆除対象になっていません。他の種との競合を起こしているはずですが、それらが不快雑草であることが判断材料です。明るいところへ出てくるハイゴケとは扱いが違います。そして、ほふく枝を伸ばした先でコロニーを立ち上げ、まるで樹木のミニチュアに見えるような形をつくって、胞子囊の「枝」を立ち上げます。なかなか可愛い姿だと思うのです。7月1日の画像を今一度御覧ください。ということで、駆除対象になっていません。なったとしても、取り除くのは簡単です。引っ張れば、芋づる式に取れてしまうのです。
分類の図鑑によると、ヒカゲノカズラにエゾが付くものはどう違うのかというと、胞子囊と呼ばれる部分が茎の先に出来るときに柄(へい)と呼ばれる接続部分が、エゾのほうは無いか短いということで区別するのだそうです。写真では、3~4本でまとまって立ち上がっている部分がそれに当たります。それで行くと、我が家の推定エゾヒカゲノカズラはその部分が長い部分のものと短い部分のものがあって混在しています。主軸に近い方が短く、分岐している方が長くなっています。分類とその方法としてはイマイチ、ピンと来ない差違です。成長の具合の差でしか無いように思えます。
とにかく、今まで、何しろ北海道で自生種だからという理由でエゾ付きのものだろうとしていたのは間違いで、これは地域気候による変種では無く本種ではないかという疑いが濃厚となりました。記録写真に寄れば、6月くらいにはこの胞子囊を立ち上げて伸ばします。伸ばし初めのときは、柄があるかないか判らない位の状態ですが、成長するとすっきりと伸びて、長めの柄があります。白っぽくなっているのは昨年のもので、雪氷が融けると越冬した部分が再び立ち上がるので、それに逢わせて胞子囊の部分も立ち上がります。この枯れた胞子囊との接続部分は、枯れたからと言って弱くなるのでは無く、強固な状態で、枯れた部分を無理に引っ張ると本体がちぎれてしまうことがあります。髪飾り使っても大丈夫なくらい頑丈ですが、さすがに結束用には使えません。
高山植物の中でも、かなりのものが温暖な平地に持ってくると、かなり違った様態を示すことがあります、と言うより大抵そうなります。外部条件ですから、それで名称を変えている場合は、昨今のように地域的、或いはその年によって変化が大きいときに、エゾ何とかというように寒冷地仕様として別名称にしていたら、少々寒めの年だったので、去年は○○だったけれど、今年はエゾ○○だ、ということがあり得ることになります。さて、分類として、そして、名称、正式名称たる学名についても、難しい難題を突きつけてしまうような気がしますが、如何でしょうか。
ヒカゲノカズラ コッソリとかなりの繁茂状況です。
この何日か、天候は梅雨に似た状態の蝦夷梅雨型になっていました。このような状態だとコケ類は成長が早いのが判ります。しかし、多くの蘚苔類は、強い日差しで乾燥すると撤退せざる終えません。陽が強くて乾燥する場所でも大丈夫というもので無ければ残れないのです。しかし、1週間程度ではさすがのハイゴケでも卓越した勢力を作ることが出来ません。
今日は、雨がぱらつくことも無く、昨日より良い天気で、日差しもあって気温がやや回復しました。それでも、雨につきまとわれている(自称)嫁様は、買い物に出かけようとして外に出ると、先ほどの日差しのある状況が変わって、やや濃い雲がお出迎えします。出かける用意をするのに手元の時計で計っていたら30分以上かかっていました。パッと出ていたら、もう帰ってくるという時間が経っています。わざわざこれを狙ってのんびりとしていたのでは無いかと疑うくらいです。帰ってきた嫁様は、昼を食べ、再び別の場所へ買い物と言うことで出かけました。今回は青空が少しありますから、大丈夫でしょう。それで、庭に出て、様子を見回っていると、昨日の孤立ヤマブキショウマのすぐ近くに、ホタルブクロが居ました。葉は出ていましたので、頑張れよと声をかけていたのですが、蕾は未だ小さかったはずです。玄関脇の方が可能性があったのですが、逆転ホームランで試合終了くらいでしょうか。確かに日当たりの良いところです。
今年初めてのホタルブクロ
★★2019年07月04日(木)また修正、気候変動、仮想敵国
作成した庭に生えている植物一覧表から、また修正が出ました。石油タンクの脇で、こぢんまりと今頃薄赤紫の花を付けてくれる木があって、ヤマハギと記載していました。ところが、改めて花と葉を良く見てみると、どうもその分類では無く、マメ科ではあるのですが、ヤマハギはもっと立ち上がって、背を高くする樹ですし、葉の形、付き方、花も少々違います。もちろん素人見立てですが、これは違うぞと判ります。最初の頃は牧野を見ていなかったので、その手の写真でみせる分類本を頼りにしていました。それで、似ているのでこれだと記載したのだと思います。で、コマツナギ属のニワフジ(イワフジ)が正しい名称であると判断しました。木本状の多年草と記載されていますから、木では無く草なのです。多年草と言っても、当地では枯れて雪に押しつぶされ、地上部分は無くなってしまいます。春になると芽を出しどんどん成長してくれるのです。緑の葉を背景に見るとピンクの花ですが、花だけ持ち帰って良く見ると赤紫系の色であることが判ります。今は未だ蝶の形に花が開いていないのですが、試しに一番育っている花芽の接続部分を開いてやると蝶型の花が出てきます。ヤマハギはバラの方の系統で、花が違いますから、変だと思った次第。
九州地方の気象状況が非常に危険になって、心配されたとおり、崖崩れ等が起こっています。この時期、梅雨の最後の方で、災害が起こることが多いのは、台風や台風並の低気圧が前線に乗ったり、強力な降雨を伴う前線が日単位で居座ったりすることが起こるからです。そしてほぼ毎年起こる災害になってしまったかのように思えます。
山を削り土砂を海に流すのは天然自然の働きです。浸食の多い山間部に住んでいても、川が山を削っているという実感が、普段は余り無いと思いますが、それは、人間が色々と工作した結果、少なめに見えているだけで、川は川岸を削って土砂として流していくのが本来の機能です。それを止める為に護岸工事をやって防ぐのです。だから、大きなダムを造っても上から流れてきた土砂がダムを埋めていき、ダムに寿命をもたらします。そうなったら、水を抜いて、溜まった土砂を退かし、リフレッシュするというお金のかかる工事が必要になります。ダムでせき止められなければ、その土砂は流れていきます。そして、下流の方では土砂が溜まりやすいのが当たり前で、場所によっては川が作った自然堤防が高くなって、周りの平野より川底の方が高くなってしまう天井川なんて状態も起こります。堤防が決壊したら、付近は洪水で何時までも水が引かないし、河は流路を変えてしまうことになります。
川の災害を防ぐには、川底をさらうことと、堤防を高くすることになりますが、これが土砂を運ぶ工事になって、大変なお金がかかります。関係の方々は大もうけですが、出所は税金が主たる原資です。その上、現場で働く人々に高給優遇ということにはなかなかならないで、儲けは何処かに雲隠れします。で、予算は決まっていますから、そんな金が無いから出来ないということにもなります。そして、それらの問題を根底に持っているのが、今の我々の社会であり、国だということになります。
狭い国ですから、山を削って埋め立てて土地を作るというのは、国を広げる方法です。侵略に行くより問題が少ないのですが、出費は似たようなものでしょうか。海面上昇が心配です。温暖化は1800年頃から始まっていることが判っています。二酸化炭素が原因だとして騒いでいますが、そんな単純なもので無くて、対策が空振りしてしまう可能性が大きくなっています。どこぞの干拓地の門を閉めたままにすると言うのでホッとしている人もあるようですが、こちらも水が入ってしまったら、排水しないといけないという無限ループに陥ってしまうのが怖いですね。
少子化で人口減、つまり、国力そのものが減していくのです。老いの先を嘆いていても何の役にも立ちません。目の前の利益ばかり追いかけていては、国が滅ぶこと必定。
古代中国では、河を制することの出来る政権が勝ちで、治水対策ができると長期政権になります。とは言っても、今までの歴史で、三百年を超えた長期政権はありません。唐、明、清が三百年に近づいた王朝です。中原を制することを目標に、せめぎ合った結果と言えるのかもしれません。ところが、朝鮮半島となると明と清を通じて属国とは言え五百年と見積もられる長期政権が続いています。遠く離れた僻地の属国として、引き続いて扱われていたのです。世界中が同じような状況かと言えば、やはり違います。例えばローマ帝国、共和制や分裂した後をさっ引いても四百年の歴史があります。そして、フランク王国を経てドイツには神聖ローマ帝国が七百年越えで19世紀の初めまであったのです。また、15世紀末から大公国として始まったロマノフ朝も四百年と言っても良いでしょう。興亡は世の常とはいえ、何世紀も続く長期のものもあったのです。
さて、ひるがえって、ここ極東の島国では、対岸の国と似た状況でありながら、日沈む国と高らかに宣言されても討伐軍を出せなかった大唐から、そりゃあやりたい放題、海賊で稼ぎまくったりしていたことも判ってきています。その平和が崩れたのは、かなり後の時代で、大陸が儲かると錯覚して領土拡張に走り、太平洋の真ん中の港を襲撃してからでした。そして、属国として今に至っています。大損をしたわけです。そろそろ、当時の反省を活かして、賢い海洋民族の血を取り戻しましょうや。その場で奪い取るより、長いお付き合いで商いをした方が儲かると言うことは判っているのですから。
他国の支配が少しあったからと言って、何時までもビクビクしていないで、まともな独立を勝ち得るのが、日本と日本政府の仕事です。他国の軍隊が駐留している状態でも、独立しているなんて思っている輩がいるのかもしれません。これは属国の立場です。何時までそんなことを続けるのでしょう。元号がどうこうという程度のことに血道を上げて、属国の立場を守ろうとするのがフリであるのなら良いでしょうが、どうもそうでは無いようです。憲法の改正なんか後でいくらでも出来ます。中身が問題です。
他国の軍隊に引き取っていただき、自前で守るというのを進める、少なくとも明確に画策する。駄目だなどとは言わせない。この国は核武装するなんてことに拒否感を持っているはずです。しかし、どこの国でも、宗主国でも、この国が半年もあれば核弾頭を作り部分軌道ミサイルに仕立てるのが可能だと思っています。実際出来るでしょう。まして、金持ちとはいえ一般企業の社長がロケットの打ち上げに成功しているのです。なけなしの財源を当ててやっとのことで打ち上げているようなチャラチャラの独裁国家なんかメでも無いことを知っています。降伏するくらいなら戦闘機でそのまま突っ込んでくる戦法を取る、追い込んだらやる国民だと、少なくともそう思っています。
条約は破棄すると宣言すれば良いだけで、結果引き起こされる事態に対処することが出来れば良いのです。交渉や和解で済めば損失は少ないでしょう。しかし、実力の行使というものもあり得ます。そうなったときに本当に出来るというのを相手に判らせるのも交渉です。ぼんくら野党が騒いだって今でも屁のかっぱなのですから、やっちまうことです。確かに憲法や法律には、他国の軍隊が自由に行動して良いはずは無いとは書いてありません。だから良いなんてのは論外の事態です。まともな国に軍隊が無かった例なんかありません。戦争をさせないのも軍隊の役目です。
先の戦争の代償として外交の結果、決めたことを反故にする国があります。属国としての悲しい経験しか無い国は、泣き、そして喚き脅すしか方法を持たないのかもしれません。しかし、過去はそうだったからと言って、これからもそうしなければならないということでは無いのですから、まあ、良く考えて行動してほしいものです。そして、思慮の無い感情のままに動けば、過去と同じ未来がやってくるのです。あの国の宗主国は実に長い間、宗主国であったのです。
そして、日本が独立を勝ち取ったときに、相対するのが、国境を対峙する国です。どうなるか、どうするべきかを良く考えておくことです。あの国は、当然それ以上を考えて、心づもりをしています。だから、そのような時に自分の軍隊を出してクレルなどと信じているのは単なる阿呆でしかないのです。極東の賢き国であり続けるには運だけでは駄目で、策も必要です。100年の計を持て。
★★2019年07月05日(金)ああ、あの事件だ
占星術講座用にネタになるかなと思って、さる事件について調べていたときに、どうも記憶がある内容が次々と出てきます。リアルタイムで見聞きしていたものですから、まあ良いかと基本データのまとめに入ったところで、格納されたデータの中に、既にその事件が存在していて、現在手に入るデータよりも詳しい資料になっています。ありゃ、やってもーたと思いながら、データのタイムスタンプを見ると、アレレ、3年前の2日違いの日付が入っています。まあ、こんなこともあるんだと思いながら、試しに2つのトランジットを見ると、そこでまたびっくり。その作業をしていた時と、過去ファイルのタイムスタンプの時刻で、ふたつの月が1度以内、ほとんど同じ位置にあります。それもわたくしの出生の天王星の上にピッタリです。ふーん、これはすっかり忘れていた。この事件の本質はわたくしのチャートの天王星をキーとする事件として、自分は認識しているのだろうか・・・。
その事件とは、新潟、柏崎の少女監禁事件です。犯人は9年と何ヶ月か、少女を自室に閉じ込めて、家族は全く知らなかったというもので、その家族が暴力などで保健所に相談、取り押さえて病院送りにしたところで、関係者がベットに居る少女を発見したというものでした。当時の警察の対応が、嘘をカマしたり、接待の最中であったのを誤魔化したりというのが次々と出てきてしまい、警察とは思えない内容に批判の声が上がり、結局は責任者が首を取られ、退職金も辞退せざる終えなかったということになりました。勿論そうなるには当然の不備不手際があったからです。犯人が誘拐未遂事件を起こして執行猶予になっているがデータとして警察に無いことで、少女の行方不明についての確認をしていなかったことから始まり、家族に暴力を振ることを相談すれば、保健所に行け。少女を発見した保健所職員が警察に連絡すれば、署員を向かわせることも無く、そっちで調べろと答えたことが明らかになる。報告を受けたらとって返すのが当たり前のところのエライさんは、接待優先で温泉、不味いから嘘を言ってさもしっかり業務をこなしていたかのようなことを言う。そんなことがボロボロ出てきて、報道各社は大喜びだったわけです。また、引き籠もりという言葉が世に広く知られるきっかけになったとも言われています。
事件はともかく、その時の占星術的な整理の方向をチェックすると、同じような考え方でまとめようとしています。しかし、それは少々難しいものです。と言うのは、犯人の星回りだけでは、どうしても分からない点が幾つか出て来るのです。本気で追求するには、他のデータが必要だと思われます。それで、止めました。当時、犯人は服役中ですが、有期刑ですから出て来ます。性犯罪と麻薬の再犯性は統計的に高い。わたくしの思考も、ファイルを見ながら追思考して同じ結論に辿り着きました。止め止め。
そうそう、裁判の記録の中で、精神鑑定の結果があります。コピーしてみましょう。
帝塚山学院大学小田晋教授による鑑定
「被告人には分裂病型人格障害や強迫性人格障害などの人格障害が認められるが、物事の筋道に従って行動する能力を失ったり、著しい障害を有する状態とは判定されない。他に自己愛性人格障害も認められる。また、被告人が訴えている幻覚や妄想などは拘禁生活の影響で誇張されたものであり、犯行には直接、影響していない。被告人は狭義の精神病には罹患していない。拘禁には耐えうる。しかし、強迫性人格障害や分裂病型人格障害があることは明白であり、被告人の犯行に若干の影響を与えたことは考慮すべきであろう。」
要約すれば、その種の病院送りにする必要は無く、刑務所行きで済むネジの外れ方だよということですね。少なくともそのときは。
★★2019年07月06日(土)ばら科シモツケ属
植物名が判らないとき、花が咲いたらかなりの確度で名称が決定できます。しかし、やはり、種類しか判らないこともあります。特に園芸品種までは手を伸ばしていませんから、名称が判らず、科とか属で止まっているものもあります。梅雨のような雨の最中に花の準備をしていた小さな灌木があります。晴れて、花を咲かせました。初めて見るというモノではありませんが、ばら科シモツケ属までしか辿りつけません。
Z7のキットレンズは、近距離になかなか強くて、マクロレンズを持って来なくても、そこそこ撮れるのですが、さすがにそれでは歯が立たないという相手が出て来ます。そうすると105mmのマクロレンズが登場します。
シモツケ属シモツケは、庭の別の場所で毎年、枝を伸ばし花を付けています(写真右端)。雪に埋もれない場所であれば、枝を残しているでしょうが、凍ってしまって生き抜くことが出来ません。しかし、ちゃんと芽を出し、1メートルくらいの高さに育って立派に葉花を咲かせます。この花は、大変小さく、2mmほどしかありません。密集していて複散房花序という形になります。色はピンク色です。
今回シモツケと同じくらいに花を開いた、そのシモツケ属は、小型ですが木で草ではありません。春になれば残されていた枝から葉を伸ばして成長します。そして、こちらもまた複散房花序で、色は濃いピンク、今少し小さな花、1.5mm位でしょうか。びっしりとついています。この花の状況からシモツケ属と分類したのですが、品種名には辿り着いていません。ただ、葉の縁がかなり大きなきょ歯状になっていて形が大きく変わっています。もしかすると矮小種に見られる特徴かもしれません。そんなことで、此処でもまた、名称決定の安心に辿り着けません。
そんな中でも、居たはずのものが、今年は出てこないと言うことはしばしばあります。ヒダカミセバヤは芝桜の中に埋もれていなくなってしまいました。同じように出てこないねと言うのは幾つもあります。何か判らないものが一杯あるという庭でもあります。しばらく梅雨状態で、草取りに出なかったのですが、それほど蔓延してきてはいません。しかし、気温が上がりこれからが成長の本番です。地下では根っこ達のせめぎ合いが起こっているはずです。
★★2019年07月08日(月)ナツツバキ、月、木星
特に調べないまま、2本のナツツバキを、別のものとして、シャラとヒメシャラに分けて呼んでいました。最初にそう呼んでしまうと、あとは惰性です。しかし、やはり、ちゃんと調べ、文言の意味を掴むと、違いが明らかになります。まあ、最初に別々に呼び始めてからも、疑問はあったことはあったのです。違いがピンと来ないでいました。参考にした初心者向けダイジェスト風分類本が、イマイチだったこともあるのでしょう。でも、もう少し詳しいものや、牧野を参考にしないで来たのが根本的な原因です。そして、何を言っても言い訳にしかなりません。
結論として、2本の木は同じ樹で、ナツツバキです。花、花期、樹皮、葉、何れを取っても、違いがありません。ナツツバキの花は5センチメートル径程度の花と長さ10センチ程度の葉です。これに対しでヒメシャラは2センチメートルに5センチメートルです。そしてナツツバキの樹皮は独特の剥がれ方で、色が変わり灰色から赤褐色の斑紋が目立ちます。これに対してヒメシャラは赤茶色の滑らかな樹皮です。そして、樹そのものの高さとして、亜高木と高木の違いがあります。分類としてはナツツバキよりヒメシャラの方が樹高が高くなるのです。まあ、樹高は庭木にしていたらあまり判らないでしょう。
で、この間違いに気付いたきっかけは、やはり花でした。ヒメシャラの花期は幅がありますし、ナツツバキは狭い時期に出ます。そして、ナツツバキは花がしおれる前に雌しべの部分を残してボトッと落ちます。最初の一輪を探していたら、既に地面に落ちていたと言うことがしばしばあります。2本の樹で同じように花を付けて、同じように落ちるのでは、分類しようが無いのでは無いかと言う疑問と共に、幹の模様も同じ、葉の様子も同じ。分類しようが無いと思って、牧野を見ると、前出のように花の大きさが違いますよ。ということで、改めて、記述にしたがって見分ければ、何のことは無い。勘違いだったわけです。
片方の樹で、一番の花だっと思って、撮ったのが左側です。良く見ると雌しべがありません。落ちて枝葉に引っかかっていたのを撮影したわけです。その後、3つほど地面に落ちた花を見つけましたので、最初のものかどうかも判りません。撮影したときは、最初の一輪と勘違いしていたのです。右側の写真の雄しべの中心には雌しべがあります。未だ落ちていないものです。
昨夜は七夕を祝って月齢4.7を撮ろうとしました。でも、夕刻に見えていた月は、すっかり雲の中に隠れてしまい、回復する様子も無く、さすがに雨は降りませんでしたが、少しばかり意気消沈。
しかし、今日は月や木星が、暗順応していない眼でも良く見えます。まだまだ夏至からそれほど経ったわけでは無く、空が明るいのが判ります。ちょっと行ってきましょう。
月齢5.7 木星と衛星(左からガニメデ、エウロパ、イオ、木星、カリスト)
久しぶりの月です。南には木星が輝いています。かなりボヤッとした天気で、シンチレーションが少ないことを期待したのですが、とんでもないブレブレのシーイングで、月の写りも確かにそれほど良くありません。月はシャッター速度を早く切れるので、目立ちませんが、動画で撮ってみると、正に細波立つ浅瀬で底を見るような状態です。明るいと言っても木星の明るさは、さすがに火星の外ですから、月とは比べものにならないほど暗い代物です。拡大率は木星の方が大きいのでより暗くなっていますし、月に比べてかなり暗いので、露出は40倍も木星の方が多くなっています。太陽からの距離が木星は5.2天文単位ですから、それを二乗した逆数、27分の1が、木星を照らす太陽の明るさです。天文単位というのは太陽系内の距離の基準で、太陽と地球の距離のことです。それを1とします。太陽との距離が遠くなれば、太陽からの単位面積当たりの光の量が落ちます。それでも明るい惑星として輝いているのは、木星が大きな惑星だからです。肉眼で大きさが判らないのですが、目で認識できなくても明るさは面積に比例しますので、明るい惑星となっています。もう一つ外側の土星は、木星についで2番目の大きな惑星ですが、明るさはさほどではありません。軌道半径が9.6天文単位ですので、木星の倍ほど遠くなり、面積当たりの明るさは四分の一位になるからです。そして、太陽に近い金星は、地球並のそこそこ大きな地面を持つ惑星であり、地球よりも大気が多く、白い雲に覆われていて反射率も高いことから、地球から見ると、最も明るい惑星となっています。
月の露出時間は1/1000ですが、木星は感度をかなり上げて1/200で撮っています。それも、揺れる像が収まった瞬間を狙ってシャッターを切っています。待っていると、止まる瞬間があります。しかし、今以上に気流が悪いとどうしようも無くなります。以前、このシンチレーションは赤外では減るといわれていましたので、試しに遠赤外で撮ってみたことがあります。遠赤外域のフィルターと改造カメラです。もしかすると効果は少しはあるかもしれないというレベルでした。それに、やっている内に遠赤外領域では、波長が長くなったぶんだけ、分解能が下がっていくことことが判りました。ちゃんと理論通りのことが起こります。これも高度な光学機器を使わないと判らないことでもあります。
シーイングも悪いし、銀河の見えもかなり悪い状況です。七夕の関連星座を撮影するミッションもあり得ますが、妙に夜光が明るく今日はこれだけにすることにして、スリットを閉めて降りてきました。勿論、条件が良ければ、こんなことを書いてなんかいませんよねっ。
★★2019年07月09日(火)平和ボケ123、月齢6.7
最近は特殊詐欺という名称になっている詐欺一般や架空請求等について、心構えが重要であるとの統計が出ています。しかしながら、そのデータを別の方向から見ると、心構えをしていても1割程度の方が被害を受けているということが判ります。このような事例にはこのような対応をという手順をしっかりと持っている方は、ほとんど騙されないはずですが、それでも引っかかる方は皆無ではありません。まして、被害者の6割を占める何も考えていなかったという行動方針は、よっぽど平和で悪意に晒されたことの無い生活をしていた幸運な方々なのでしょう。それはそれで良いのか悪いのかは個別に考えることですが、裏を取るということを手順としてやるかどうかが被害を受けない、或いは犯人検挙につながる賢い方法であることは確かです。
騙しの方法は、大した手口ではありません。裏を取るのを何とかして避ける為に色々な手口を用意しているのです。確認が取れなければ動かない。これだけで、特殊詐欺の手口のほとんどは潰せます。数打てば当たるかもという方法ですから、とにかく確認行動を忘れさせる、確認させないという、いわゆる逼迫し焦らせることで誤魔化すものがほとんどです。対応としては基本的には疑うという行動ですから、おくする方も出てくるのですが、それも相手の策の内です。
ということで、これは戦(いくさ)です。敵が存在し、いつ仕掛けてくるか判らない臨戦態勢が必要な分野です。相手が悪辣な詐欺師ばかりとは限りません。市役所からの市税の通知で、それが間違っていたら戦闘開始です(実際の話です)。ミスと言うことが判れば良いのですが、戦闘に保証が出るわけではありません。銀行の計算が違っていることもありました。戦闘開始です(実際の話です)。ミス、無能と言うのも敵です。
それをボヤボヤしていると言うことであれば、それは自分の方に責任が無いということにはなりません。たとえ、百パー相手の責任だとしても、戦闘開始です。まあ、実際の話の戦闘を遂行したのは、このような事態に無性且つ無情に強い嫁様なんですが。恐怖の絨毯爆撃に敵う者なんか居ません。嗚呼。
ところで、政権が一時、野党側だった政党へ変わったことがあります。自己失でまた元の政党に戻りましたが、政権を取り戻した頃の危機感があったその政党は、色々と一生懸命でさすがと思ったことがあります。しかし、今や再びダレ切った様相を感じます。それは首相が長いこと変わらないでいるので、自分がトップを取る可能性が低いことがあるのでしょう。また、官僚を支配しようとして、ほぼ成功しているのも原因です。前と似たような状況に見えますが、決定的な違いは野党側にあります。正に烏合の衆、足の引っ張り合いは与党側も同じですが、数も足らない、民意も集められない、挙げ句に自分以外は敵ですから、与党にすれば敵がいない状態です。そりゃあ緩むなと言ったって無理でしょう。でも、昔からいわれているように何が起こるか判らないのが政治の世界。一強を謳歌していても、一瞬先は闇、どんなに権勢を振り回そうと、選挙というヤツが自分に向いているかどうかは風次第です。風を自分に向けようと策は採っているようですが、小細工と言っちゃいます。これも平和ボケの1つでしょう。
で、参院選と思って卦を出すと水沢節上爻です。節を守れと言うことですが、苦節はするなとも書かれています。節は縛りです。縛り付けて好き勝手にはさせないことを意味します。上爻は、その極みで、そろそろいい加減にしろ、ケリをつけろと言うことでしょうか。何にケリを付けるのでしょうか。あるいは付くのでしょうか。
少し前に、群馬県であった、担任による中学生の拉致監禁事件での学校名は、一応、県西部とぼかされていて、複数の学校があることで特定は出来ませんでした。報道ではそれほど待たずに学校名が出てきました。取材すれば出てくる事実でテレビ局としては当然ですが、警察としては、順当な手続きであったと評価できます。
今日、北海道内の報道機関で、市教委の発表として南区の市立高校の教師が部活動手当72万円を不正に受け取り、全額返還して依願退職したと伝わりました。不思議な点があります。札幌在住の方で、ほとんどの方は南区にある市立高校は1つしか無いことを御存知でしょうし、秘匿されているわけでは無い市立高校の一覧を見れば、誰でも判ることです。つまり、隠す意味が無い書き方です。これで、一応配慮したとでも言うのでしょうか。いや、配慮なんか要らないと思いますが、そのあざといまでの隠しましたという書き方が、市教委の発表なのか、報道機関の表現なのかまでは見ていませんが、不思議というのはその点です。群馬での警察発表との差ははっきりしています。配慮したというのであれば、単に市立高校と書けば良いのです。市教委の発表ですから市立高校に決まっています。しかし、南区と書いたことで特定したので、配慮したわけではありません。つまり、学校名を書いたのと同じなのです。その報道機関も緩んでいる組織だと思うのです。
該当教師は50代で依願退職したということですが、懲戒処分で停職6ヶ月というのは、1番重い有期処分です。懲戒免職の一歩手前の扱いです。教職員の名簿というのも販売されていますし、学校要覧なども学校の資料として出していますから、聞き込みをしなくても、部活顧問で立ち会わないで済む、これでほとんど特定されるでしょう。学校が悪いのでは無くて、犯人が悪いのですから、学校を特定できて、該当者を特定できないという、何に配慮しているのか不明な、そのポーズだけが見える記事が気に入りません。これも平和ボケの1つなのでしょう。まあ、今はどうか判りませんが、そこの新聞を購読していたときに、記事の誤字脱字に気付くことがありましたし、面白い特集も無く、取らなくなりました。電子版すら滅多に見に行っていないのですが、たまたま見たらこれだったと。市レベルの地方紙の方がよっぽど熱心です。客の獲得を再び失敗したようです。
★★2019年07月10日(水)昨日の月、暴力教師in大分
残念ながら、一昨日に引き続き、昨日も大気による揺らぎがとても大きく、どう見ても8~10センチクラス以下の解像度しか出ません。もしかすると口径を絞った方が良いのかも知れません。焦点を上層大気に合わせると激しく動く様子が更にはっきりします。シンチレーションは、口径が大きくなればなるほど影響が大きくなるとされています。実際そうなります。細かいものを見分ける能力は口径に比例するはずですが、30センチで見るのと、同架した13センチで見るのとで同じ程度にしか見えないというのが、しばしばあります。デフラッションリングは用意しているのですが、口径を絞る道具は用意していません。デフラッションリングの穴を一つを除いて、ふさぐという手も取れそうなので、またの機会にやってみましょう。
母家に帰るときに、稀に庭を通って自分の部屋へ直行することがあります。今日もそれで戻ったのですが、途中、昨日より星の見え方が大分マシでしたので足を止めて、見上げると、夏の大三角があります。一応、銀河も少し見えます。ちゃんと見ていてるなぁと思った次の瞬間、△の領域にデネブくらいの光点が北から飛び込んできました。ありゃ、人工衛星だと思い、嫁様に声をかけようとしましたが、その速さ、多分、低軌道の速いヤツで、たちまち動いていって、△領域を南に抜ける頃に見えなくなりました。きっと、声をかけても間に合わなかったでしょう。北から南に向かうのですから、もう少し見えていても良いのではないかと思いながら、家に入りました。
かなり昔のこと、キャンプ場で星を見ていたとき、{あっUFOだっ}、と言う叫びが出ました。「ほら、アソコ!」「本当だっ!」「UFOだっ!」 勿論、仲間内では無く、キャンプ場に来ているお客さん達です。うーん人工衛星だよね、と内輪で言いながら移動していく光点を追いかけていくと、次の叫びが聞こえます。「曲がった!方向が変わった!」「ほんとだ!」 いいえ、変わっていません。 「ぁっ!消えたっ!」 地球の影に入って、見えなくなりました。きっと、あの時騒いでいた何十人かの方々は、UFOを見たと記憶し、その存在を信じたことでしょう。シャイな仲間達は、アレは人工衛星なんですよ、という無粋なことを言い回る必要を感じませんでしたので、退散しました。
夜中に空を見ている時間は、他の方々より圧倒的に長いと思いますが、ついぞ未確認飛行物体、通称UFOを見たことがありません。勿論、昨今では、一晩の内に撮った星野写真、精々十数枚、それも1800mmと言う超望遠レンズの視野に、大抵1枚以上は線を引いてくれます。
この何日か、三島由紀夫のチャートを見ているのですが、その記録の中に妻と二人で早朝、家の屋上でUFOを目撃して、それから円盤協会?に入ったとか。調べる気も起きなかったので、資料には入れませんでしたが、御本人が何処かに書いたんでしょうかねぇ。どのような見え方をしていたのでしょうかねぇ。まあ、疑問型で書きましたが、興味があるわけではありません。
昨日、教師の詐欺事件について書いたところで、今日もまた大分県でのニュースを読んでしまいました。柔道の有段者の教師が、昨年の4月に下校時刻が遅かった生徒の首を掴んで自転車から転倒させ失神、1週間の怪我をさせた。傷害罪で罰金、県教委も減給の懲戒処分をした。つまり、最も判りやすい体罰の事例です。で、その教師は今年の3月に定年退職、再任用先の臼杵市の中学校で6月14日に教室で遊んでいた生徒を後ろから引き倒して首を締めて押さえ込んだ。生徒は首を捻挫、顎の痛みを訴える。自主謹慎していた教師は今月1日から出校しているとのこと。
さて、批判が出ているのは当然です。県教委の見解は、「再雇用の基準を示した要綱に『略式命令を受けたことで再雇用できない』とは書かれておらず、問題ない」、そして、「大分市教委の人事評価が再雇用しても大丈夫ということだった」と言い訳をしています。
まあ、正論ではあります。しかし、前職での事件と、再雇用先での同様の事件を起こしたことについては、これからなのか、無視なのかは伝えられていませんが、出校しているということからすれば、大した事件では無いと判断していると見て良いでしょう。そして、肝心なことは暴力教師を処分するつもりが無いと。この教師は、県教委がそのような対応をする、ある意味の有力者なのでしょうか。そんなことを疑ってしまいます。どんなに県の教育に貢献した経歴があったとしても、こんな事件ではナッシングです。採用した責任を取りたくないという姿勢でもあるのでしょう。今日は、昔あったような実力派教師なんてものは暴力教師でしか無いのです。まして、有段者というのであれば、技だけで無く、心の方も鍛えていることを期待されているはずです。多分、憶測ですが、おっかない(言うことを聞かないと手が出る)ので生徒は言うことを聞く、イコール指導力があると評価されているのでしょう。暴力団はおっかないというのと同じで、中身も暴力団構成員と同等というわけです。それを匿う臼杵市教委と大分県教委の中身にも同等構成員が居る構造的問題?
毎日新聞さん、是非、続報が欲しいと思います。
★★2019年07月12日(金)白いホタルブクロ、クモ
白いホタルブクロ
この一角は、家の西側で屋根からの雨を受ける場所です。西日はその前にある樹木が引き受けるため、ヒメシダやヒカゲノカズラ、コケ等も版図を広げています。混然としているのでは無く、それぞれのコロニーを作っています。その中でヒメシダと呼ばれるシダ類が近年、卓越している場所がここです。
昨年までは、この近くで、白のホタルブクロがひとかたまりの群落となっていたのですが、今年はそこから芽を出すことが無く、白色が無くなったのかと残念に思っていたのですが、少し離れたこの場所で小さな芽が出て来て、花芽を付けました。どうも、他の赤紫色の花を付ける色では無いと注視していたところ、やはり白のホタルブクロでした。この大きさは種から出芽したもので、無事、命をつないだものでした。この場所が良い場所であるかというと、少々難があるのですが、種を付けてくれれば、播種計画を進めることが出来ます。
このホタルブクロ、当庭内では基本、赤紫色なのですが、個体なのか変異なのかは判りませんが濃いものや薄いものがあります。濃いものと薄いものが1つの枝に付いているものもあります。昨年の記録と照らし合わせると、同じものが出てきているように思えるのですが、確実ではありません。花が終わると花床部分に種を作り、枯れ枝になります。振るとカタカタ音がします。その種を撒くと来年に期待できます。同じ場所に撒いているとは限りませんので、昨年の花と今年の花の関係は良く判らないのですが、茎が枯れても根付きの株があると、同じ花を咲かすのは判ります。分類としては、「山」が付いたヤマホタルブクロという、別種にはなっていませんが、変種という扱いのものがあり、花の根元のがく(萼)片の形状が違っていて、一部が反り返っているのが本種、一部が盛り上がっているのが変種になるそうです。そこで、咲いている株を次々とみていくと、両方のものがあります。ただ、数的には変種であるものが多数を占めています。白は反り返っているので本種です。色については、東日本では赤紫、西日本では白が優占種とのことです。
変種と本種 萼(がく)が膨らんでいるか、反り返っているか
このホタルブクロの回りを固めるのはシダや蘚苔類です。この場所に連続して、屋根の雨が落ちる辺りがシダや蘚苔類の繁栄する場所となっています。背が少し高くなるので目立つのが最初の画像にある黄緑色のシダ類です。ヒメシダという名称です。シダ類で目立つものには、成長すると株立ちになるものが多く、他の場所で直径1メートル以上に沢山の葉を茂らす株もあります。しかし、このヒメシダは株という形にはならず、単独で立ち上がる一本の茎を伸ばします。かなり日当たりのある場所でも成長するので、一度侵入されると、駆除が大変となります。根を張って増えるのでは無く、胞子で増えますが、胞子でも何年かは持つようです。
クモ君
白のホタルブクロから4メートルほど、スギゴゲ、コスギゴケ、スナゴケが混ざって版図を広げている中にクモ君が動いていました。名称は勿論、子供なのか成虫なのかも判りませんが、体長は2ミリよりは小さく1.5ミリ程度です。コスギコケの中を移動していました。ちなみに、身体の上部に顔が付いているように見える方がいらっしゃるかもしれません。シュミ何とか効果というのでしたか、3つのポイントがあると顔に見えるというヤツですが、この部分は身体の後半部分で、頭は下側にあります。拡大したものを見て、身体の下側ギリギリにある黒点が眼です。片眼しか写っていません。
クモというとタランチュラを思い浮かべる方が多いのか、強い反応をする方が沢山いらっしゃいます。足が8本もあって、あごにキバ様のものを持ち、見かけもキモいし、糸を出して巣を張り、毒があるなんてのは、もう駆除対象です。仕方ありません。異世界もの某アニメに「髪の毛にクモが・・・」と言ってパニクったら日本語を解すると判断するという極悪非道な場面がありましたが、クモに他意が無ければ、空振りになったはずです。まあ、それはともかく、彼らのなかで、我々をエサに出来るのは天然記念物を超える希少種であって、益か害かといえば、害虫を捕獲することによる益虫扱いです。とは言っても、生理的に受け付けないという反応は仕方ありません。本人にすらどうしようも無いことがほとんどですから。
しかしながら、スパイダーマンは正義の味方だっ、と後ろの方でささやき声がします。もしかすると天の声?
で、クモ君の名前を知ろうとしましたが、残念ながら、該当の資料を持ち合わせてはいないし、ネットでは、駆除とそんなに嫌わないでというページがほとんどで、花のように沢山の方々が求めている情報では無いのでしょう。勿論研究者の方々も少ないと見えます。
数年前までは、庭の通り道にすら巣がかけられ、毎日、巣を落とすのが戦いだったりしたのですが、ハッと気付くと、ついぞ、そんなことをしていません。例の黒い大きな身体で、大きな巣、ある意味見事なものを張るヤツを、この数年、見ていない、巣にひっかかっていない。もしかすると蜘蛛が減っている? エサ不足? 害虫退治の薬撒きは、ずっと毎年、やって来ているし、庭の出入りも変わっているわけでは無い。それに、成層圏に届く壁があるわけでも無く、少し先の道路の向こうは森があるのです。
女郎蜘蛛さん、居たら嫌だけれど、居ないとなると不安になる・・・。
★★2019年07月13日(土)キンロバイ・ギンロバイ、オウムアムア・SF
キンロバイとギンロバイが盛りとなりました。しかしながら、手入れが悪いのか、花数が足りません。花でびっしり埋まるようなのが定番なのですが、見たところ、花よりも葉の方がかなり多く、寂しく感じます。そういえば、肥料やりをサボっていました。他の所へ一生懸命埋め込んでいて、ロバイ達には差し上げていませんでした。肥料の有る無しで、成長具合も花付けも、かなり変わります。花そのものは、あまり変わりが無いと思うのですが、確かに花の付け初めも遅く、立ち上がりも鈍かったように思います。これからやっても間に合いませんので、慌ててもどうしようもありません。花が終わってから追い肥と言うことにしましょう。
オウムアムア・SF
発見された天体に付けられた名称はハワイ語の「偵察者」に由来するもので、軌道速度が太陽の引力を振り切るに値する速度であることから、太陽系外からの訪問者であって、引力の法則に従って2017年9月初めに近日点を通過し太陽系外へ去ろうとしています。近日点を通過した頃の速度は88km/s程度の速度であって、地上の基準からすれば31万km/hという、桁外れのもの凄い速度と言えますが、天体の速度としては、驚くような速度ではありません。水星軌道の少し内側を通過したのですが、その水星の公転速度は約47km/sです。地球だって30km/sの速度があります。逆に言えば、太陽系を脱出するには、その位の速度を出す必要があって、ボイジャーはその速度を達成して太陽圏を離れたのです。
そして、今頃、距離的には土星と天王星の間、勿論、惑星達の軌道面とはかけ離れていますが20億kmの付近をとっとと移動しているはずです。ここでは両極端な言い方になりますが、2年近くかかってやっとそこまで行ったという表現と、2年でそこまで行ったという言い方があります。地上の表現では後者ですが、太陽系とか恒星間宇宙という考えからすれば前者です。
一部にこれが生命起源のもの、つまり異星人による工作物という考え方が出て、頭に乗った主義主張があったようです。いや、未だ信じているようですが。ひるがえって地球人として知性を働かせれば、このような方法による知的生命の探索が可能だとして、それを実行するでしょうか。オウムアムアの戻っていく方向に系外惑星が発見されています。ペガスス座51番星bです。地球とは似ても似つかない環境であって、地球型生命の可能性は・・・無いっ、と想像されますが、単なる計算ですからやってみましょう。
そこまでの距離は約50光年。光の速度で50年を要する場所です。それを踏破する為に、移動用の宇宙船なり岩石船が、30km/sの速度を維持する性能を持っていたとしましょう。30km/sは光の速度の1万分の1ですから、光で50年かかるところへは、その1万倍の50万年かかることになります。つまり、オウムアムアの目的地がペガスス51bであって、これから30km/sの速度を維持して帰投しようとすると、50万年後に到着するというのが、暫定な計算結果です。これが、10倍の高速化を果たしたとしても5万年です。途中で更なる劇的な高速化や、空間歪曲航法を持っていない限りこんなものになります。ですから、ハードなSFの世界では、他星系との交流については、歪曲や転移等の特別な方法を編み出したり、一切無視して毎秒30万㎞オーバーを使うなどの、星間移動を可能にする理屈を付けているのです。
勿論、生命の形態として、我々が理解しているのは、この地球の命であって、それも全て知り尽くしているわけではありません。ですから、他の恒星系への生命探査をこの先、人類が手を出さないと決まったわけではありません。出来ればやりたい、是非やりたいと考える方も居るでしょう。精々、1万年オーダーの人類の進化と歴史もはっきりしないから、こんな計画には手を出すなとは言いません。でも、優先事項としては、どうでしょう。1年後、十年後、百年後、下手をすれば、明日の御飯はあるのかという不確かな未来を前に、チョイスとして優先度がそれほど上がらないであろうことは想像できます。
火星に生命があると信じた時代があります。運河があって、知的生命だと。観測技術が上がって、遂には探査機を降ろすまでになりましたが、火星生物は見つかりませんでした。過去に居たかもという可能性は消せませんが、これで、地球型の生命が、太陽系内の惑星達に居ないようだということになりました。そうなって、やっと火星人だとか金星人だとか騒ぐ人間が静かになりました。静かになっただけだと思いますがね。
天空だけで無く、地上の現象でも、何かがあると、直ぐ異星人だと、何も判らずに騒ぐ輩は、まだまだ隠れています。でも、映画もアニメも宇宙モノは大流行です。最近の日本では異世界物ですか。流行っているそうで。わたくしは、50年も前から異世界物が大好きだったんですがねぇ。
昔のサイエンスの設定を使って、未だやってんのと言うシリーズも目に付きます。SFのS、サイエンスは、科学技術を使うことそのものでは無く、理屈を通すことに眼目があります。つまり、理屈の通ったフィクションです。それで無くとも日進月歩の科学です。新しいことも出てきますし、変わっていくものもあります。少し前までは常識レベルだったことが、非常識になる場合もあります。サイエンスそのものだけでなく、サイエンスを使う分野でもその影響は出て来ます。
例えば、スペースコロニーを作ると言ったことでさえ、昔であれば打ち上げました、或いは小惑星帯で作りました、で済みますが、今ではそんな金もエネルギー源も、物質も無いぞと言うのが当たり前になってしまっています。辻褄を合わせることが難しくなってしまったのです。少なくとも、話を作ったときに考えてもいなかったことなのでしょう。
最近、聞いたか読んだかした話ですが、金星のテラフォーミングに木星軌道から氷を調達するという発想があるそうで、金星大気をそれで冷やすのだそうです。温室効果によって鉛も溶ける温度になっている金星の気温を下げて、人間が住める環境を作ろうというSFでも現実でも、一応は真面目な計画です。しかし、その方法に木星圏の氷というのは、発想としては面白いのですが、実現する方法としては如何なものでしょうか。一応、話の元は専門家と言うことでしたが、何の専門家なのかは理解しかねます。SF(サイエンス・ファンタジー)の専門家かも。確かに地上では、熱いものに氷をぶち込めば温度が下がる、というのは確かな方法なんですが。
話だとしてだけで無く、実現させるきっかけを掴む為に、事態を単純化して、
一つ目、木星の衛星から氷を採掘して、衛星及び木星の引力の束縛から逆らって加速し、金星に向けて太陽に落ち込むコースに入る為のエネルギー
二つ目、減速して金星の地面に降りる為のエネルギー
という物体を動かす為のエネルギーをどうやって確保するのかという問題点があります。勿論、1トンや2トンでは無く、億とか兆のレベルです。
2つに分けましたが、これらは加減速に要するエネルギーで、2つが関係していて、多少の節約をすることが出来る部分があります。しかし、氷塊の運動をコントロールする為に、我々の現在知っている方法は化学燃料ロケットによる加速しかありません。減速するにも、進行方向に向けて噴射(つまりマイナスの加速=減速です)するしか無いのです。詳細な計算を伴ってはいませんが、この中で最もエネルギーを必要とするのは、金星近くにやって来てから金星の地上までの減速です。金星軌道上からの降下だけでさえ、地球と同じ作業で、数km/s以上の速さからの減速が必要です。まして、木星軌道上から落下してきたのですから、その分の速度が加わって、もっと速くなります。速さの二乗に運動エネルギーが比例するのは普通科の高校では習うはずです。
現在の宇宙旅行での最もエネルギーを要する部分は、打ち上げ時です。地球軌道に乗る為の加速です。これに対して、地球周回軌道からの帰還は、逆噴射でちょいと速度を落として高度を下げ、あとは大気との摩擦で、運動エネルギーを熱に変えて減速しようという方法です。つまり、エネルギーを用意しなければならないのは、出発時の加速がほとんどなのです。当初、飛翔体に与えたエネルギーは、摩擦熱として大気に放出して、減速します。要は流れ星になって降りてくるのです。速さが充分に落ちれば、パラシュートや翼を使って更に落下を抑え、無事に五体満足で地上に降りることが出来ます。
この金星テラフォーミング計画で、木星圏からの氷を使うと言う発想から導かれる事態は、宇宙空間から、周回軌道速度をはるかに超える速さで落ちてくる氷の塊を地上に持って来ないといけないのです。それも、安全な速さに落としてです。速度を落とさないで、地面に落とすとどうなるかは、知らない方はあまり居ないのでは無いかと思うのですが・・・。直径10~30㎞程度の微惑星が地上に落下して何が起こったのか。
地球では、太陽の日差しが地上に届く世界ですから、微惑星落下によって出された超高温とガス、固体粒子が大気中に留まって、分厚い雲に覆われます。当初の地球規模の火災の後は、日差しが届かなくなって、雲が晴れるまでは酸欠と極端な寒冷化が起こりました。その後、揺り戻しがあって、結局はかなりの生物種が絶滅するという事態を迎えたのです。
しかし、金星は分厚い雲に覆われ、地上からの熱放射を遮り、地面付近の気温は鉛が溶けるような高温です。そこへ氷の塊を、加速するままに落としてやれば、大気の気温が更に上がり、あまつさえ水蒸気を更に増やしてやることになります。水蒸気は強力な温室効果ガスです。折角ここまで冷えてきた金星を、再加熱することになります。つまり逆効果ということです。
金星から失われた水を持ってきて、海を作ろうというのは、決して間違った発想ではありません。しかし、実現するには実現可能な策があってしかるべきです。SFとしても、スジの通った理屈づけが求められます。それがS:サイエンスなんですから。
つまり、この氷を落とす方法では、氷の温度が絶対零度に近くても、地上に氷を届けることは出来ないし、冷やすどころか加熱することが判ります。そこで、氷の塊を減速させるしか無いし、それにはロケットを使うしか無いと言うのが、現代の選択肢です。ロケットには燃料、それも運ぼうとする氷よりもはるかに多い、莫大な水素と酸素を必要とするのです。繰り返しますが、氷で冷やすという発想は、地上では通じますが、金星を冷やす為に氷を木星圏から用意するには、他の条件が出てきて、エネルギー源が足りないということに思い至らなかったのだとみて良いでしょう。そして、サイエンスにならないファンタジーを聞いた方がサイエンスとして信じてしまいます。困ったモノです。
私見ながら、それだけのことを実現できるエネルギー源があるのであれば、金星大気中の雲をかき回すか、ヒートポンプを用意して、放熱するとか、二酸化炭素や水を大気中から石化除去する工夫をするなどの考え方が効率的では無いかと・・・。
これをこうするとこうなる、と言うのは未だサイエンスではありません。どうしてそのような結果が出るのかというプロセスまで説明、つまり理屈づけして、サイエンスとなります。ですから、その理屈に沿っていれば、誰がやっても同じ結果を期待できます。しかし、世の中には説明抜きで結論に飛んでしまう事態があります。人によって違う結果が出るもののほうが多い分野も沢山あります。そして、その方が多いのが人生でしょう。つまりサイエンスに解決できない分野があるのは当然ですし、それが無くなると信じているのも、何もかもサイエンスで出来ると信じるのも、信仰のひとつです。そして、至上存在への信仰には、そのやり方によっては危険があることを認めない人も多く居ます。特に自分に従わないものを拒否、排斥、排除する方向へ直結している例を見聞きします。それは一番危険な方向で、大抵、自滅するのですが、運の悪い方々を巻き込みます。さあ、巻き込まれないように、良く見聞きしましょう。
★★2019年07月15日(月)エゾカワラナデシコ
★★2019年07月18日(金)日記再調整、梅雨
再びですが、手を付けた日記の整理を再調整しようかという気になり、始めてしまったのがドツボの事態です。前の整理変更は単なるテキストデータだった日記の記録を時間的経緯で整理しようとしました。かなり時間がかかって、変更しましたが、特に見やすくなったと言うわけではありませんでした。そこで、試しに月別カレンダーとタイトルをトップに入れる形を取ってみたところ、自分的に許せる範囲に入りました。ところが、それにかかる時間が、当初の変更にかかった手間ひまと同じくらいかかります。かかりきりで一週間はかかるぞというレベルです。やっちまいましょう。
天候が不順です。曇りと雨が続きます。薄雲では無く、昼でも暗さを感じる厚い雲があります。しばらく太陽を拝んでいません。一昨年から今年にかけて進行したコケ大繁殖と同じような、正に前触れのように、既にハイゴケやスギゴケが、地面の露出した部分に現れてきています。ナメクジの外来種(巨大ナメクジ、長さ12センチ)を発見したり、異常は続いています。例年、7月後半は良い天候で、8月に入ると愚図つくことも多くなり、台風シーズンというのが定番だったのに、完全に崩れています。まるで梅雨と同じような状態です。こんなのが続くのであれば、芝桜を諦めて苔庭にしないといけなくなります。というより、そうなっていくのを止められなくなります。
台風が来ていて、逸れていると考えたら間違いで、日本海で低気圧となり、こっちに来るのが目に見えるようです。カラッとした夏は何処にっ。
★★2019年07月26日(金)死刑執行再開、日記記録整理終了、占星術講座追加
死刑執行再開
米国からのニュースですが、連邦では死刑執行を再開するということです。
16年前から死刑を取りやめていたのですが、重大な事件を引き起こした囚人5名に対して執行するそうです。さすがです。死刑を行うことが文明国で無い証拠だ、等と騒いでいた者もいたように思いますが、殺人をしても死刑にならないから愉しもうなんてヤツが居るわけです。
わたくしが大変に大好きなアレとかコレの○○をやっていて、まだまだ良いものを作ってくれるだろうなと言う素晴らしい人達に、ガソリンぶちまけた奴も一緒です。行った先でも獄卒達に散々責め上げられよ。
日記記録整理終了
日記記録の整理が、予定通り1週間かかりました。単純な変換やフォーマット換え作業であれば、マクロを組んだり、プログラムを作ったりということでの対処が可能ですが、日記にそんな大壮な仕様があるはずも無く、手作業です。手作業ですから、一ヶ月分にかかる時間をかけ算した値が、予想時間です。しかし、慣れれば速度が上がるのは世の常であって、もっと早く出来るはずでした。ところが、どうしても、中身を読んでしまう場面が増えます。この、作業時間に見なされない回り道時間がバカにならず、結局、予定した時間がかかるという結果です。つまり、予想時間が正しかったのではなく、プラスとマイナスが偶然、釣り合ったと言うことだったのです。
占星術講座追加
同時に、色々と書きためていたものを整理したものの中から、占星術講座に2件、追加しました。片方は、阪大病院でしたか、意識が戻ったとされる犯人が起こした事件です。もう一件は高名な作家さんで、自決したと言えばもうお判りでしょう。少し、今までと違った切り口で攻めてみたつもりです。
★★2019年07月27日(土)セダムの花
★★2019年07月28日(日)セダムの花、ドーム内メンテ、お仕事山積み、天日干し、ドーム内温度
セダムの花
天候が雨続きで、しばらく見回りをしていませんでした。昨日のことになりますが、昼間、雨の切れ間があって、久しぶりに乾いた状態があって、その折りに、見つけました。この場所は、水仙やオダマキに芝桜が少々、その間にセダムという取り合わせで、花は終わって久しくなります。そこに白いものが目に付き、雑草かっ、つまみ出すつもりで手を出すと、あらっ?、セダム? セダムという種名は見つけていましたから、花を咲かす仲間で、コケやシダではないと判っていました。こんな花だったのですね。花を付ける茎の部分だけが急成長して立ち上がっています。小さなものですから、ボンヤリ見ていたら、見逃すかもしれません。今年は特に気を使って、その他の雑草を丁寧に除去、養生していた結果です。
濃霧
そして、今朝、濃霧です。気象庁の定義づけは200m以内の視程です。我が家の前から見て、60mのところにある出発間近の車両は、何とか判りますが、80メートルの所にある家は背景の中に溶け込んで見えません。また、反対側も、ほぼ同じくらいのところで背景に溶け込んでいます。勿論、我が家の庭の端に立ち、反対側の端を見れば、霞んでいるのが判ります。証拠は、たまたま少し他の家が写ったというレベルでは無いので写真は控えておきます。風は弱い南の風少し東寄りでしょう。この霧は、太平洋海上からの湿気った空気が、海抜高度が海岸よりも何十メートルか高いこの付近へと乗り上げて温度が下がり、霧となったのだと想像出来ます。気象庁の天気図では、オホーツク海に発達して前線を伸ばす低気圧があって、単純に見れば、そこに吹き込む北からの風が卓越しそうなものですが、福島県沖付近に熱低があり、西北西へ進みながら、北に気圧の谷を作っています。この為、ここ、新千歳空港近くは、南側からの風になっていると思われます。太陽が上がって日差しが射し、気温が急速に上がって、相対湿度も下がり、霧は速やかに晴れました。暑くなる予感がします。
ドーム内メンテ
嫁様は朝、予定されている町内会のイベントの手伝いに出かけました。近所ですから、開催中は音楽やマイクの案内が聞こえてきます。この隙に天文ドームのメンテナンスです。久しぶりの晴天です。気温がぐんぐん上がっていて、10時前、部屋の中で26度を超えています。ドームの中は・・・、既に40度でした。これが、鋼板を使ったドームであれば、もっと上がっていると聞いています。夏の日差しに置かれた、クーラーのかかっていない車がどうなるかは、皆さん御存知でしょう。アルミは反射が良い上に、放熱も得意です。放熱というと銅を思い浮かべる方も多いのですが、銅の利点は熱伝導で、大気への放熱は、アルミより悪いのです。それはともかく、気温は、あと3℃か4℃程度は上がるでしょうから、中は四十度台中頃くらいになるかも知れません。でも、天気が良いのが判っていれば、ほんの少し、数ミリです。多くても1㎝、スリットを開けておくだけで、温度上昇を劇的に抑えることが出来ます。スリットを開けた分だけ、スリットの外側も開きますから、それなりに煙突効果で熱い空気が抜けていきます。ドームの丸い回転する部分は、気密性が高く、籠もった空気が上ほど熱くなりますが、隙間があればどんどん逃げていきます。スリットには、ある程度のカバーが付いていますから、雨が降っても、風が強くなければ吹き込みません。地上から高さがありますので、虫もほとんど入ってきません。また、ドームの下にある回転部分は、外側がスカートのように内側を保護して、いくらかの隙間があります。従って、スリットを少しでも開ければ、高温になった上の空気がどんどん出ていきます。そして、自由に動くスリットが風で動かないようにする為の固定ネジを締め、降りてきました。
いえ、スリットを開けてきただけではありません。夜に使っていますし、眠くなってフラフラになりながら帰ってきますので、後片付けが中途半端だったり、指定場所に戻さず、別の場所に格納したり、或いは別のモノのキャップを付けたりというようなことが、実に多々あります。ですから、部品箱の何時もの場所に指定の部品がちゃんと揃っていること、備品が正常に動作すること、それらをチェックし、準備完了、さあ来いっ、という状態にするのが目的です。それなりに時間がかかります。で、それだけの手間を掛けておけば、いきなり、アレだっ、と言って駆け上がっても、何とかなって撮影出来るというものです。
今日は、そのドームでも珍しい事件がありました。作業の最後に、電照のチェックをすると、ドーム内のパソコン前にある手元照明が点かなかったのです。手元照明は、5ワットと100ワットの白熱電球を、それぞれ別の調光器で明るさを変えるようにしたものです。トライアックの調光器ですから、白熱電球を使っています。最近では調光器対応のLEDランプが出ているのですが、トライアックで絞ると音を出したり、絞りきれなかったりするものばかりで、使い勝手が良くありません。まあ、それはともかく、その内の明るい方が点灯しません。電球が切れることはあります。6年前に切れたので新品にしています。ドームを設置したのは12年前ですから、そろそろと言う時期です。勿論、予備はストックしています。で、予備球を付けても点きません。そこで、接続を切り替えて、手元照明の暗い方へつなぐと、光ります。予備球から、切れた疑いの玉に交換してみると、付きます。寿命ではありませんでした。試しに明るい方のコントローラーからの出力を暗い電球につなげると、点きます。と言うことは、調光器の先、電球の手前、つまり電球スタンドで切れているのです。
仕方ありませんので、明るい方のスタンド、クリップ式でドームの水平リングに挟んで使っているもので、簡単に交換がききます。コレを外して母家に持ち込みました。断線を調べるのであればテスターが要ります。さすがにドームにテスターは配置していません。歳を取ってめっきり減った脳細胞を酷使して、母家にテスターを取りに行くより、母家に持ち込んで調べた方が、手間が減るだろうと思い付いたのです。
何処で切れているのかをテスターを使って追跡していくと、スタンドに付けられたスイッチに辿り着きました。そのスイッチは、手で動かすものでは無く、クリップで固定されていない状態では電気を流さないという安全装置です。勿論厚い本を挟んで試験をしていました。試しに、スイッチを手で何回か押して、クリップに今一度、本を挟むと、通電しました。つまり、このスイッチがダダをこねていたことが判明したのです。修理に手間がかかったり、出費することを面倒に思っていましたので、ホッとして、再びドームに上がり、取り外した配線を元通りにしました。今度はちゃんと動きます。もしかすると、スタンドの取り付け取り外しを何回かするか、スイッチをバシバシッと押してやれば復活したのかもしれません。重ねてダダをこねるようであれば、安全の為のスイッチではありますが、固定で使用ですので、ショートさせてしまえば良いというハラでいます。ここまでで、昼近く、気温は29度まで上がっています。取り付けには1~2分です。全開していたスリットを、先に書いたとおり、少し開けて固定しました。帰り道と言っても、2分以内ですが、太陽光を浴びると、そのまま汗が流れてきます。
お仕事山積み
本来であれば、ドームの外側の掃除というか、汚れ落としをしたいのですが、何分、足場を組んでいるのわけでもなく、精々、ドーム部分の下半分程度、手の届く範囲くらいになります。脚立を出して、雑巾でゴシゴシが一番良いと思われます。下手に洗剤・薬品を使わない方が良いでしょう。アルミは両性金属で、酸にもアルカリにも溶けますが、濃度が低いと、それぞれ酸化アルミや水酸化アルミの薄い膜を作って、内部を保護します。一般に空気中では酸化アルミの被覆を作って内部を保護しますから、研磨材入りの磨き粉でわざわざそれを取ってキレイになったように思うのは、逆効果ということになります。
また、ウッドデッキの塗装も残っています。白く塗った方が、以外と傷んでいることが判明しているので、この夏の内にやるべきでしょう。体力的に、今一度作り直すのに自信がありません。で、今日のように雨が上がって、晴れたからすぐ塗装しようというのも、いけません。材木が吸った水分は一日くらいでは抜けません。ということで、お仕事は目白押しですが、チャッチャと片付けられないのも実情。
おっと、目白押しというのは、わたくしは不明なことに、地名の目白の関係で何かいわくがと思っていたのですが、鳥のメジロが群れで木に止まるときにぎっしりと間隔を詰めて止まることからの表現であることを、先ほど知りました。まあ、良くあることですが。
他にも、車庫と塀の塗装というのもあります。こちらは色すら決まっていませんので、チャッチャと片付けると言うことにはなりませんが、我が家のことです。いきなりソォレッと言うことも・・・。
ところで、チャッチャというのは、「ちゃちゃと」という手早くという意味の古典語の口語版のようで、茶々(ちゃちゃ)と言う、お茶の他に妨害や敵、ムチャ(無茶)というような意味の言葉と区別し、本意の速さを出す為に促音化したのでは無いかと想像するのですが、如何なものでしょうか。
天日干し
一昨日までは雨降りがデフォルト、昨日の日中は何とか持ちましたが、日中でも、寒いくらい、★秋津★は半袖では寒くて、長袖を着ていました。それでも寒くて、冷えてしまい午後からは頭痛に悩まされました。今日は一転して、半袖です。夏が来ました。体調管理もボヤボヤしているとアキマヘン。
で、晴れたからといって、すぐ干しても・・・、とはいえ、何もしないよりは良いと言うことで、ベッドから布団を持ってきて、干しました。強力な太陽の光で暖めるだけでも乾燥効果がありますが、太陽の直射光は紫外線が含まれています。人間だって、コレを浴びていれば、日焼けをします。外に干すと虫が付くと考える方もいらっしゃるようですが、この殺菌効果は、そんなものをチャラにするほど強力です。あっ、シーツを忘れていた。これは洗濯機行きですよねぇ。イベントも終わったようで、嫁様の帰りももうすぐでしょう。御指示を伺ってからにしましょう。
ドーム内温度
夕刻、陽が落ちてからスリットを閉めにいきました。温度計は29.0度、わたくしの部屋の足元にセンサーのある温度計が28.3度です。外の気温はもっと下がっているでしょう。それでも、何もしないでいるよりは、抜群の効果です。
★★2019年07月29日(月)エゾカワラナデシコ、イワギキョウ、機器入れ替え
エゾカワラナデシコ
長雨が、一段落なのか、終わったのかは定かではありませんが、昨日から久しぶりに温度が上がり、夏が来たなと思う次第。15日に咲きだしてから、雨の中でしおれ気味だったエゾカワラナデシコが、複数の株で、ほぼ満開を迎えています。肥料も大してやらず、放りっぱなしで、花が終わっても切りもせず、枯れたところで枯草箱行きにしているだけです。要は駆除対象に入っていないと言うだけでなのですが、徐々に株を自力で増やしつつあります。変わった花で、実はお気に入りです。最初は、小さめの花が一株に一輪咲いただけでしたが、図鑑ですぐ名前が分かり、柵は付けませんでしたが、希少種扱いで、傍に雑草が生えれば、駆逐していました。それが、種を飛ばしたらしく、離れたところに株が幾つも出てきて、十数株に増えています。背が高くなるのですが、立ち上がる力が足りず、しおれているのかと思うほどです。雨の中、寝込んでいるのもいました。さすがに花を付ける頃には、地面を離れますが、それでも風でブランブランです。補強リングでも入れて立たせてやろうかとも思うのですが、このところの株の増え方が速く、株が離れて成長する種類かとも思っています。色々な成長戦略がありますから。まあ、やりたいようにやってもらうのが良いのかと。
イワギキョウ
今、手を尽くしているのがイワギキョウです。二株だけあって、毎年、花を付けていたのですが、周りから芝桜やコケモモが押し寄せてきて、弱ってきていました。それで、周りに砕石を入れて浸蝕を防いでいたのですが、どうもその砕石が、イワギキョウの生育を妨げるように広がってしまっていました。出てくるのは一株だけになってしまっていたのです。そこで、今年は、砕石を除去して、土を入れ直し、回復を待つことにしました。その際に、小さな芽が2つ、無くなってしまった株の跡地に存在していることに気付きました。こちらも何とか枯れずに成長させることが出来れば、種の存続に有利です。ところがその2つの子株の根っこは、1センチほどの大きさの土塊中にあるだけです。周りから根を傷めないように攻めようとしたのですが、ぽろっと取れて出てきてしまいました。肥料と土を用意し、丁寧に埋め戻して、朝晩の水やりを行っていました。
そうこうする内に、雨季(?)で、水やりは必要なくなりましたが、周りに肥料を2日に一度ほど、ほんの少量、粒状ですので、数個を置くだけです。そして、26日の夕刻に、子株の上部に成長の期待出来る子葉、1ミリくらいの大きさですが、出現しているのを見つけました。まだまだ雨は続いています。これが枯れてしまうようであれば、もうダメかもしれません。庭に出て、イワギキョウを見るのにドキドキします。
今日、小型株のイワギキョウを見ると葉候補が、5ミリくらいに成長しています。そして、その下の葉達が、先端を紫色に変えて、元株の葉達と同じ状態になっています。紫色は成長するときの印のようなものらしく、大きくなると緑色になります。まだまだ安心出来ませんが、頑張れっ。
機器入れ替え
わたくしは、どちらかと言えばDVD再生用にずっとパイオニアを使ってきました。ですから、1.5倍速や0.8倍速で音が出るのが当たり前と思っていたのですが、それは間違いで、パイオニア製品の特徴だったのです。それはソニーを買ってから気付いたことで、後の祭りだピーヒョロロ。
で、なんで他メーカーに手を出したのかと言えば、当時、パイオニアでラインナップを新しくしたところで手に入れたDVDプレイヤーが、イマイチ安定でなく、製品も軽く安物っぽくなってしまったと言うことがあったのです。それで、BDプレーヤーについては実機を持ち上げてみて、大丈夫だなと踏んで買い込んだのでした。ところがベッド周りでは、このBDプレイヤーの置き場所が困ります。結局しばらく使っていたのですが、横幅が43㎝強あります。用意した場所をかなりふさいでしまいます。ソニーは26㎝弱です。で、ベッド用としてこちらを選択したのです。
さて、ベッド・シアターに機器を導入しようとして、配線です。そこで頓挫してしまいました。ベッド・シアターにはテレビを付けているのではなく、余ったモニターを付けています。モニターにもスピーカーは付いていますが、音質を言うようなものでも無く、使える代物ではありません。ですから、音声は、超小型の音声用のアンプに超小型のなんちゃってウーファが付いている本体があって、小さなスピーカーをモニターの左右に付けています。まあ、そこそこです。で、入力は3.5mmのミニプラグです。
さて、そこで問題です。BDプレイヤーの出力はHDMIで、それはモニターに行きます。パイオニアでは音声出力が補助的にRCAピンプラグで付いています。ですから、変換コードでピンプラグに接続出来ますので、それでアンプに行けます。ところがソニー製は同軸デジタル出力しか付いていません。本来、この出力は補助の為ですから、汎用として昔の機器で使える形を用意しているパイオニアが正統でしょう。と言っても。これも後の祭りです。安物アンプにそんな入力なんかありません。選択肢として、このままベッドにソニーを入れるのであれば、変換器を付けるか、アンプを買い直すかです。当然ですが、ソニーが机に配当され、パイオニアがベッドに戻ってきました。
そして、それから何ヶ月か、今日は第2ステージです。変換器がやって来ました。値、五、六百円ではなかったかと。ところが、それは電源をUSBに依存するものでした。部品箱には5Vの電源はありますから、3.5ミリのプラグに換装してつないで、再び、機器変更です。つないで動作確認。ちゃんと動きました。
ここで、問題が2つ出ました。
最初の方は、5Vの電源と3.5ミリのプラグを繋いだところにビニルテープを巻いたのが、嫁様のお気に入りにならない点だったのです。ここは当初は、熱収縮チューブで固める予定でしたが、ハンダ付けする前にチューブを入れ忘れてたので、ビニルテープで巻いたのです。ハンダ付けをもう一度やるのが面倒だったというのもあります。5ボルトで火を噴くのを心配するなら、中国製品が火を噴く方が怖いのでは無いかと思うのですが、まあ、新品を買うというのですから、任せておきましょう。
次は、ソニーのプレーヤーです。電源をOFFにしていても、中で何かやっているようで、熱が籠もります。そもそも、ACアダプターを使っているので、待機電力を使っているのは間違いないのですが、結構な発熱ですから、更に電力消費しています。本体の電源部らしき辺りがかなり温かくなっています。そこで、外部からシアターシステムに供給する100Vを切ってしまえば良いということに考えが到りました。ベッド周りには3つの光源があります。常夜灯(と言いながら点けていないこと多し、調光可能)、常夜灯最大より今少し明るい灯り、40W蛍光灯です。これらをベッド脇に外向けに付けた3連スイッチで操作できます。4連スイッチまたは2連スイッチ2つと言う手で回線増もあるかもしれませんが、3つの内から取りあえずですが、常夜灯の回線から電力供給して見ることにしました。常夜灯という名称ですが、使っていないことのほうが多いものです。
回線変更は難しいことはありません。消費電力が低いので、各部分をモジュール化して、プラグとコネクタで繋いでいます。ですから、分岐の入れ場所を変えるだけで変更が出来ます。今晩はそれで。
★★2019年07月31日(水)地獄行き?
今日のニューズの中に「何かをもらおうという意識で生きたら地獄行き」という言葉を職員に喋った校長の話がありました。どうもそれは、講師達の長時間、そして長期間に渡る残業代不払いの是正勧告が労基署から届いた後だそうで、同校に伝わった翌日(?)、教職員に訓辞をタレたとと言うことだったようです。一体何処の学校よと見ると、鴨川の私立高校と書いてあったので、あれっあの時、潰れたんでなかったのかと思い出した次第。で、千葉の私立高校の名前をどうして知っているのだと言えば、アニメネタなんです。『輪廻のラグランジェ』という作品があって、鴨川を題材にしています。主人公が通う学校の参考にしたというもので、アニメのエンディングには、鴨川市の皆さんとしか入っていませんが、その学校がアソコだとコアなファンが同定しているわけです。派手な校舎ですから、誰でも行きさえすれば、すぐ判ります。その当時から、あまり良い話は流れていなかったようです。生徒集めの為なのか、自我が肥大しているのか、とにかく宣伝して欲しいらしく、何かと活動していたとか。既に借金が膨らんでいると言うところまで、陰では流れていたそうです。伝聞ですがね。
そういえば、京アニの『氷菓』では、舞台となる学校の名前がエンディングのスペシャルサンクスの中に出ていました。確か、特典映像にもロケハン時の映像が・・・。
話を戻しますが、確か、放漫経営による負債過多で千葉県から補助金を切られ、生徒の募集も止めさせられ、在校生が卒業したら廃校になるはずだったのではと思い、調べると、しぶとく生き残っていました。その時の負債が7億円で、よっぽど儲かる商売なんですね。で、何度か校名を変え、再建に当たった理事長が兼務で校長に入っていたようです。
前出の発言は費用の大半を占める人件費を削りたいという経営者としてのものだと考えますが、「もらおう」なんて消極的な考えではなく、正統な報酬が支払われていない、法律に違反する行為であって、自分たちが訴えても埒が明かず、是正をお上からお願いしたいという考えがあるから訴え出るのです。不良企業の我が儘社長様の法律違反に対して、法律に則ったやり方を生徒に示すと言うことでも、これは正に今も昔も求められている教育です。容疑者として挙げられそうになるという不明を天下に晒されて悔しいと思うなら、教育者として恥じなさい。校長としては勿論、学校法人の理事長としても、適切ではない人事でしょう。
該当のページへ行ってみると、お詫びというのがあって、進退は理事会にとありましたので、先送りしてうやむやにする気満々です。
そんなわけで、少々興味を持って、沿革から、学校の最初のチャートから始め、今の学校名のチャートまで出してみました。
最初の校名は長狭実践女学校、それから変遷があり、長狭高等実践女学校、南総学園高等学校、学校法人横尾学園鴨川第一高等学校、学校法人鴨川横尾学園千葉未来高等学校、学校法人村山学園文理開成高等学校となり、わたくしの曖昧な記憶に残る名称がこれです。散漫経営で負債が膨らみ、千葉県から補助金を切られる事態になり、存続の危機となります。当時5億円と報道されていた金額は7億円まで膨らんでいたようです。学校法人として、解散に要する資金を持っていることが求められますので、潰れたら借金しか残らないという経営では、活動を認められないのは当然です。まあ、本来は地道にやっていけば、ちゃんと儲かる、少なくとも原資はそのままの商売のはずです。しかし、何か気が大きくなっていたのでしょう。派手にやれば資金が回収出来ると思っていたのは確かです。地域、生徒・保護者の動向を掴み、仕掛けていくのは経営者として当たり前ですが、地道に生徒の為に努力するのではなく、メディアにアピールして、それで宣伝することに固執し、設備投資や活動費に金を使っていたようです。肝心の中身に目を向けなかったこと自体が戦略ミスです。今では首都圏内に扱われていますが、40年ほど前は、ここの近くの無人駅で、大変に美しい星空が堪能出来ました。そのような場所です。
そして、民事再生により復活したのが、学校法人文理開成学園文理開成高等学校です。破綻前の学校名は継承したのです。
チャートを見ましょう。
1.長狭実践女学校
長狭実践女学校は、太陽・水星・金星-土星-海王星のグランド・トラインがあります。大大吉と考える方もいらっしゃいますが、5つの感受点がトラインで固定されているのですから、状況が変わってしまうと対応出来ないという裏があります。状況が変わらなければ良いのですが、世の中は、色々な変化があります。
2.長狭高等実践女学校
変化にはストンと変わるものと、徐々に変わっていくものがあります。学校制度は戦前から、がらりと変わったものです。昔の中学が高校になり、小学校と中学校が義務教育となりました。そして、共学がデフォルトとなったのです。また、ゆっくりとした変化としては、女性の社会的立場が変わっていきます。戦前の女性は料理裁縫育児等の責務を与えられていて、それを求められています。その2つが相まって、設立から2年で長狭高等実践女学校と言う名称に変更されました。見れば判るように、前の名称では新制高等学校であることが判りません。単なる花嫁修業学校と考えられても不思議の無い名称です。これが名称変更の主たる理由であるならば、元の名称でかなりの不利益を生じたのであろうと想像出来ます。また、このチャートは、代表的な複合座相になるところの6つの感受点でT字スクエアを作っています。他には太陽と火星のオポジションが、目に付きます。学校としても、かなり難のあるチャートです。ですから、このチャートは学校設立のものでは無く、元校のイベントとしての経過チャートと考える方が自然です。
3.2重円、校名変更
女学校を出生とし、経過に校名変更を入れると、経過(つまり校名変更図)のTスクエアが、出生側の天-火冥のスクエアに乗っています。動きの遅い感受点達ですから、効果はじっくりとやって来ます。もし、ここで不備のある校名を変えなければ、このまま学校が無くなっていたかもしれません。木星は学校一般の支配星として機能します。出生の木星は、それほど悪い座相を持っているわけではありません。しかし、経過円、天の時は木星と土星がオポジションです。その両星に対して天王星がスクエア、つまり両星の対立を支配しているのが天王星です。天王星は変化です。何かを変えることで、木土の対立を壊してしまうことが出来ます。この瞬間だけで無く、この座相がある期間の内に、学校名を変え、入学者を集めることが出来るようにする。それが、一番の対策と見えます。校名変更、毒薬とも言える方法は、結果から言えば当たったと考えられます。女学校はこの先、共学化という方策を取るまでに17年の時が流れます。
やはり、この名称変更は、女学校出生図の更新ではなく、女学校出生図のイベントとして機能したと見て良いかと考えます。
4.南総学園高等学校
そこから、17年ほど、女学校が続きましたが、1948年度から共学へと舵を切り南総学園高等学校となります。こちらのチャートは、太陽と海王星のオポジションに対して調停の位置にいる火木土の合と天王星があって、クレイドルの形になっています。更にこの天王星と木星がオポジションで、射手座宮の木星を削っています。内部に何か深刻な問題があって、全てチャラになりそうなところに助けが入るというところでしょうか。出資者の問題かもしれません。
5.鴨川第一高等学校
その助けが、学校法人横尾学園鴨川第一高等学校です。普通科・商業科・情報処理科の3科を持つ体制へ再編します。この変更は時代に合っていたと思われます。49年間、この体制が維持されました。チャートとしては、こちらの場合は、南総学園からの継承があまり見られませんので、鴨川第一は火星と木星の合に対して天王星がトラインとなる安定的な時代を過ごしたのでしょう。
6.千葉未来高校
長年続いた学校に問題が噴出するのは2000年からです。
商業科の募集を停止します。時代は商業科で就職という方向から、皆大学という方向に切り替わっています。その対応とみて良いのですが、削った分が、普通科と情報処理科に来てくれるかというと、少子化が進んでいます。進路も多様化しています。多様な学科を揃えるわけには行かないので、2001年に総合学科という方向へ舵を切ります。それでも足りずに次年2002年は校名の変更、鴨川横尾学園千葉未来高校で、経営も微妙な違いが出ています。
チャートは冥王星と土星がオポジションになり、太陽と海王星によってクレイドルを作ります。オポジションは壊滅的な状況をもたらすのですが、クレイドルには助力者ありの意味合いがあるます。ただ、太陽はともかく、海王星は疑惑、欺瞞、詐欺の星ですから、善意の助けとは限りません。また、火星と天王星がスクエアですから、事故や不運な出来事がありえます。当然、学校運営には向かないでしょうから長続きはしません。
7.学校法人村山学園文理開成高等学校
そして、5年目2007年で経営が変わります。これが文理開成高等学校で、普通科へ戻ります。
チャートとしては、オーブを広めに見るとグランドトラインがあります。しかし、Tスクエアが2つあって、太陽以外が、全て関係しています。チャート内の感受点が、緊張状態であり、それも良い緊張では無く、対立と抗争の様子を示しています。何をやるにも一段二段と引っかかり、うまく行かないという教育機関としては、無駄の多い異様なチャートです。外から見ても表面しか見えませんし、中身の状態が判らないことの方が多いでしょう。土星と火星・海王星のオポジションに対する金星のTスクエアは、一般企業としても、原資の状況、資金の使途をチェックしたくなるものです。また、指揮命令系統や業務のチェック等についても、勝手なことが行われていることが考えられます。時刻による月の位置にも寄りますが、表面はまともに見えても、中身が腐ってきている場合があります。
村山学園文理開成高等学校となって5年後、2012年12月、遂に、県からの指導が入ります。借財が大きくなっているから、補助金を出さない。学校を整理しろという内容です。保護者の陳情も含め、学校を残す方向の模索があり、これらの事後処理の結果、運営法人が変わり、校名の文理開成が残りました。
8.学校法人文理開成学園文理開成高等学校
リスタートした学校のチャートはカイトです。火星・木星の合に対して、冥王星のオポジション、同時に土星と海王星でグランド・トラインです。そして、カイトのオポジションに対して、天王星はT字スクエアを形成しています。この配置は、再び問題が起きて、その時次第で、渦巻くことになりかねないことを示します。小さな事件があって解消というようには、ならないであろうことが予測出来ます。しかし、普通であれば、小さな事件でも起こらないのが当たり前です。報道されているような、前時代的な滅私奉公型勤務形態や、詐欺まがいの雇用があるのであれば、もっと大きな亀裂が現在進行で動いているはずです。
報道では、賃金未払いの他に、同級生への暴行疑いで退学させられた生徒の父親が、暴行は無かったとして復学を申し入れたところ副校長に暴言を受け、2019年3月27日に地裁より罰金20万円、28日に副校長を解任したとされますが、元生徒がどうなったかは伝わっていません。また、対応した副教頭が悪いのは当然として、責任者は校長です。校長には何も無し? 責任者でしょう。お山の大将さん。
カイトは特殊座相として誤解されやすいものです。あるだけで幸福になるというものでは無く、やってくるものが大きな規模になる効果があります。それも、積善の家には余慶あり。積不善の家には余殃ありと易経にあるように、ちゃんと計算が合うようになっているものです。学校として、ちゃんとやっているのであれば、その徳が学校を守る側に立ちますが、そうで無ければ、暴流のように噴き出てきて、一切合切を運び去ってしまいます。
この例では、出生図の状況からするとクリティカルなポイントが、天球上に存在していて、経過火星あたりがそこに填まったりすると事件が巻き起こるかもしれません。今年では10月下旬に火星がそこに来ます。また、カイトですから、天球上に2点、ホームベースを作るポイントがあります。これらの特殊座相は、決して「吉座相」なのでは無く、星が動くポイントなので、どう働くかはその星次第、運次第とも言えますが、えてして、弱点を徹底的に突きます。どんなに隠しても、埋めても、出てきます。それがこの種の特殊座相です。
労基署から指示が出ているような給料詐欺をしている学校法人で、生徒が何を教育されているのか、非常に興味のあるところです。しかし、特別に今後を見守るつもりはありません。どんなに、今は勢力を誇ってしたい放題をやっていようとも、時は必ず人それぞれに公平にやって来ます。