前月 2019年03月 次月
 月  火  水  木  金  土  日
 1  2  3
 4  5  6  7  8  9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
    ★★2019年03月01日(金)新機材入金完了
    ★★2019年03月02日(土)机周り改修、セーラー服は軍服だ
    ★★2019年03月03日(日)新機材受け入れ準備
    ★★2019年03月05日(火)望遠鏡着、入学試験
    ★★2019年03月07日(木)樽前に地面が出て来ています
    ★★2019年03月10日(日)新機材試写
    ★★2019年03月11日(月)冬眠から醒めました。クマじゃ無いよ
    ★★2019年03月15日(金)新機材RC本格導入、月齢8.7
    ★★2019年03月17日(日)北海道新幹線、人口オーナス期、月齢10.8
    ★★2019年03月27日(水)(水)月齢20.2
    ★★2019年03月28日(木)(木)サマータイム制
    ★★2019年03月29日(金)月が誘ってる
    ★★2019年03月30日(土)月齢23.2

★★2019年03月01日(金)新機材入金完了

 先月、新機材の天文台導入を決め、2月5日の新月を狙って、業者に発注しました。そして、受注の連絡で、納入まで2ヶ月程度との連絡を受け、4月末頃かなあと思っていました。それも、良い頃合いではないかと思っていましたが、元々、短気ですし、以前、大変に待たされた経験があって、どうかなと思いながら、手軽な占いである易占をしばしば出していました。
 勿論、発注する前の検討段階でも出していて、良い卦が出なかったので、時期悪しと判断していたのです。そして、新たな付属品が追加されたので、卦を出して見ると、今度は良い卦です。で、発注という運びになったのです。
 問題は納期が何時かということです。2月24日に出した卦では、雷天大壮二爻でした。期日を占ったのですから、期日を示す部分に注目すると、この卦は2月を示す卦です。これから2月中という考えもありますし、二爻が上爻に登る4を使う方法もあります。いずれにしても、頓挫している状況ではなく、順調に進行しているものと思って良いでしょう。
 それが頭にありましたので、2月末日に卦を出してみると、水火既済五爻です。済んだ、という卦です。これには、へたりました。来てませんから。で、早めにふて寝をしようとベッドに入ると、嫁様から「メールが来てるで」との御声。飛び出してパソコンを立ち上げると、来てます来てます。入荷のお知らせです。
 品物の到着は2月中とはなりませんでしたが、連絡はちゃんと来たわけです。まあ、旧暦を使えば、範疇に入ります。そして、後付けですが、二爻が上爻に登る4は、24+4=28日? 
 後は、到着を待つだけなのですが、受け入れ側の用意もしないといけません。つまり、降ろす機材が出ますし、その扱いもしなければならないのですが、まっ、来てからですね。


★★2019年03月02日(土)机周り改修、セーラー服は軍服だ

 机付近の配置換えを行ったのですが、使う内に不満足な点というか、特定の物品の位置が少々使いにくいというようなことが出て来ます。充分にリファインしたものでは無いのですから、当然のことではあります。と言うより、出てきたものを直していけば、使いやすいものになっていくのですから、改訂版や新訂版が、単なるバグ潰しなのではなく、より良いものになっていくワケです。
 で、机周りの問題点ですが、電源スイッチの位置を一番奥にしたので、作業終了時の電源オフが、導線から遠くなっていました。以前は、机に寄ってきて電源を入れ座ると言う動作で始まり、立ち上がって電源を切り立ち去るという動線でした。それが、作業を始めようとして座ってから電源スイッチを入れ、作業を終えスイッチを切ってから立ち上がると言う動作を求められたのです。それは、パソコンの起動時間とシャットダウンまでかかる時間のほんの何秒かの時間ですが、気になるとイライラする時間でもあります。
 設計ミスとまではいかないにしろ、それならば昔の方が良かったというものは、戻しても良いでしょう。ここで、スイッチの位置を真ん中にして、動線上に置くようにすれば簡潔です。初めからこの位は考えておくべきでしたが、座りっぱなし、使いぱなしを想定していた為に、座っていても手を伸ばして何とか届くという計算のみを考慮していたというのが言い訳になります。
 また、スイッチは旧バージョンそのままで、右側がPC、左がAV機器用となっていました。それが逆になったのですから、スイッチの位置も逆にするのが当然でしょう。ということで、この2つの変更の為に机周りを少し引き出してきて、再配置と配線換えを敢行しました。

 防衛省自衛隊滋賀地方協力本部という、いかつい名称の組織があります。そこが作成させた、自衛官募集ポスターに非難と指摘が出たと昨日、報道されました。描かれたキャラクターの下着が見えていると指摘されていました。本部の担当者は、下着ではなくズボンという設定だと言い抜け、今後も掲載すると昨日は強弁していたのですが、既に撤去したそうです。
 どう見ても、3人の少女とも丈が股下ギリギリ程度のセーラー服の上着だけで、スカートもズボンもはいていません。で、3人中2人が下着相当の部分に背景の青空とは違う紺色が着色されています。使うところが、そこでなければ、問題にはならんでしょうが、自衛官募集のポスターとしては、如何でしょうかねぇ。だって、下着どころか、ケツの下半分が出てますぜ。担当者としても、どうなんでしょうかねぇ。カンコレとか、見過ぎてイッちゃってるんでしょうか。
 「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」というアニメがあります。東京の都心に異世界とのゲートが開いてしまい、アニオタである非番の陸自隊員が巻き込まれ、勲功を上げていく話です。仕事をするのは趣味の為という主人公が巻き込まれていくのは、定番異世界ものアニメの世界とキャラクターと言うところが見所となっていたと思います。
 自衛官募集にパンチラアニメキャラを使ってはいけない等とは思っていませんが、嫌だと思う人も居るでしょう。履いても居ないズボンで切り抜けようという態度も、線引きが出来ないと言う点で、広報の担当は難しいでしょう。アニキャラを使えば人が集まる。カワイイ女の子で野郎が引き寄せられる。同じ次元の思考です。
 ちゃんとセーラー服上下を着せれば良いものを、生足を見たかったのでしょうか。セーラー服って海軍の制服ですからねぇ。女子中学生の制服と信じ、立派な軍服だと知らない方も多いのですが、自衛官募集をする担当が知らんはずはないでしょう。で、ニュースになっちゃうのです。


★★2019年03月03日(日)新機材受け入れ準備

 1日に書いたように、新機材が間もなくやって来ます。機材の入れ替えを行うのですが、これが結構な手間がかかります。入れ替えというのは赤道儀に対して言っているのであって、全体の荷物と言うことであれば、新機材が入って荷物が増えるのです。それも結構な大型機材です。例えば、車であれば後部差席を占領するような代物なのです。で、入れ替え元機材は、入手したときの付属品を合わせてしまい込みます。購入時に部品に書いたり、シールを付けたりするのですが、あるはずのものが出て来ないというような事態もあります。まあ、売り飛ばすのであれば、リストにしたがって、とにかく初期状態にするのが通例です。しかし、望遠鏡も大型となると運送に使った箱も大型になります。その箱を取ってあるということはあまりないことでしょう。口径30㎝の望遠鏡となれば、棺桶くらいの大きさになります。まあ、箱はともかく、この大きさですと、各種機材の保管場所として使っている、ドームの床下にある円筒形空間に持ち込むことが出来ません。入口が小さいせいというより、望遠鏡自体が大きいのです。
 大きいものは掴みにくいし掴むところも無いのがニュートン式です。ドームから降ろすのに、主鏡部分を分離して、分割輸送をしました。こうすれば10kgちょっとの荷物ですので、楽に、安全に運ぶ事が出来ます。
 旧機材の処遇が決まって収納できたら、新機材の受け入れということになります。今回の例では、口径は一緒ですが、最大太さは増え、長さが短くなります。旧機種の太さが約36㎝、長さが116cmのところを鏡筒部分を延長して130cmになっていました。新機種は取っ手となる部分の最大外径は47cm、長さは86cmです。長さに接眼部が入っていませんが、取り回しに問題は出ないはずです。
 ただし、車庫屋上に持ち上げる為には、一番上で手すりの上に持ち上げる必要がありますので、そこをクリアするミッションがあります。23kg位であれば一人でもヒョイのはずですが、最近は肩も弱く、自信がありませんので、嫁様に手伝ってもらうことにしましょう。よろしくお願いします。

 今回の入れ替えによって使わなくなるものがあります。ニュートン短焦点用のコマコレクターです。別社のものを2つ持っています。これが無いと撮影した画像はスターボウのように視野周辺になるにつれてボケると共に長く伸びていきます。一度目は面白いと思いますが、二度目からは使いものにならんと思います。1枚の放物面しかない光学系では特有の歪みですが、35mmサイズで、フィルム時代ではF8程度以上では必要なしとされていましたが、デジタルの時代では、画素がより高精細となっていて、コマコレクターが必ず必要とされます。かなり前からF数の大きなニュートン式は売られなくなっていて、F6とかF4が当たり前になっています。コマコレクターが無ければ使いものにならないはずですが、オプション品として、用意しているのが良心的なレベルかのようにも思えるくらいです。まあ、確かに眼視だけであれば絶対に必要かと言えば、そうでも無いというところでしょうか。

 ということで、受け入れ側の用意は、取りあえず完了です。暗い中ではやりたくないですから、休みの日で無いと出来ない作業でした。

吹雪いてもすぐ融けます


★★2019年03月05日(火)望遠鏡着、入学試験

 望遠鏡が到着しました。やはりデカい。交換元と同じ30㎝の口径ですが、太く、そして短くなっています。重さはプラス3㎏というところでしょうか。箱の長さが少し短いとは言え、太さ分がもの凄く大きく感じます。サイズからすると、35㎝や40㎝でも可能かと思っていたのですが、持てる大きさと重さで、これが限界と判断していました。正しい判断でした。取りあえず、中を開け、注文の品物を確認しました。交換元もそれなりの重さですが、少し重くなっただけで、持とうとする限界のような気がします。両肘と右肩が雪かき等で、少々いっちゃっているようなので、無理は良くありません。しかし、持つ場所に不自由しないのがトラス鏡筒です。箱から出して玄関に少々置いておくことになりそうですが、なるべく早く、ドームに持ち込もうと思っています。赤道儀の方の用意は対応のアリミゾを取り付けています。
 持ち込む前に、作業が1つあります。25㎝の鏡筒にはオプションで遮光シュラウドが用意されていますが、他の口径にはありません。望遠鏡の横では、減光されているとは言えモニターや、手元照明があります。その為には、遮光幕を自分で作る必要があります。一応の腹案では、40㎝用に用意した暗幕を使って、マジックテープで止める形にするつもりです。着脱や洗濯が簡単にできるようになります。実機が手元に無ければ着手できなかったので、こちらも急いで作ってしまいましょう。多少のミシン作業です。

 このところ、空が寝ぼけ気味です。原因はどうもPM2.5という奴の濃度が上がっているせいのようです。中共とロシアの国境近くで大規模な火事が起こっているのが原因と報道されています。薄明るい空にシリウスが見えていると、まるで都会の空かと思います。こちらは、収まってほしいものです。

 今日は北海道の道立高校の入学試験が行われました。荒天にならないで良かったのですが、1校だけ、開始時刻を間違えて遅く始めちゃったというのかあったそうですが、計画を作る際も含めて何段階もチェックがあったはずです。それをすり抜けさせたというところでは、アラアラということになります。
 お父さんかお爺さんに借りてきたのか。男物の針式の腕時計を机に置いている中学生が結構いると聞きました。スマホを置いておくことが出来ませんが、時計は昔からOKです。
 昔は、始める前に皆さんで時計を合わせるという作業があったのですが、最近は電波時計が普及していますし、腕時計でも電波で合わせてくれるし、ソーラーで電池交換も無いというのが、出てきています。時計への出費としては高いなと思ったのですが、そんなものの1つを買って貰って使っています。メンテナンスフリーというのは、大変に楽なものです。
 まあ、それほど便利では無いのに、むっちゃ高い時計が沢山あります。実利実益型の★秋津★としては、不思議でもあるのですが、ウン十万どころか、ウン百万円とかっ! そして、それを所持していることを、これ見よがしにチラチラと見せるような仕草をする輩がいて、無理して買ってるねぇ、お金持ちさんの真似は止めとけよ、という感想を誘発したりします。やはり、身の丈に合ったものが一番良いようで。

 えっ、身の丈に合っていない望遠鏡だって? 何を言ってますねん。プンプン。


★★2019年03月07日(木)樽前に地面が出て来ています




★★2019年03月10日(日)新機材試写

 同架したリッチー・クレティアン鏡の性能の様子は、地上の物体を撮ってみて、ある程度は判っていましたが、やはり天体を撮るのが一番の性能検査となります。ただ、このところの寝ぼけた空は、あまり改善せずに、春の空となっています。3月ですから不思議は無いのですが、ここは日本でも北の端の地で、春は遅いという場所です。しかし、雪はどんどん解け、隣町では積雪ゼロとなっていますし、冬の間、溜まりに溜まったホコリが春の風で舞っているというのであれば風情もあるということになります。でも、どこぞの大火事のせいという話もありますので、迷惑なことです。
 この霞のような影響で、月を撮ったそのままで、一番明るい恒星であるシリウスを30秒露出で撮影すると、月ぐらいの大きさの霞ボケが写りました。楕円形なのは、氷の結晶が入っているせいです。
 残りは接眼部とピントの具合を調べてみることで、同口径ながらGINJIとの差を確かめてみました。ピントの山は、さすがF4に比べてF8あるいはF6の方が、滑らかで接眼部の精度も上がっているので、捉まえるのはたやすくなっています。これが、温度変化でどんどんズレてしまうというのが問題点でしたが、こちらもさすが溶解石英で、5度ほどの変化では違いが分かりませんでした。
 一応、知るべきことは判りましたので、これ以上、試写しても大して良く写りませんので、M41を撮ってみてから、広げた部品を片付けて撤収しました。後は天気の良い日が欲しいものです。


月齢03.7

シリウス

M41


★★2019年03月11日(月)冬眠から醒めました。クマじゃ無いよ




★★2019年03月15日(金)新機材RC本格導入、月齢8.7

 試し打ちで、性能の片鱗を見せてくれましたが、本格的にどうかというのが一番知りたいことでした。そして、今日、夕刻から荒れるという予報が遅くなったのか、暗くなる前の青空に半月が良く見えています。
 ドームに上がって像の状態を見ると、やはり気流の動きは激しく、シーイングは良くありませんでした。しかし、ここは撮ってみるという手です。気流が悪い時は、とにかくシャッタースピードを稼ぐのがセオリーですので、感度を上げてシャッタースピードを上げます。試しでは、高度が低く、気流の悪さに敵いませんでしたが、今回は期待が持てます。
 そして、ライブビューを見ながら、ここぞというときにシャッターを切ります。
 結果は、GINJI300FNのF4による高速シャッターを駆使した結果より、数段優れた結果が出ています。GINJIだって鏡面精度はそこそこあるのですが、F4と言うのは、やはり短焦点としてもこれ以上短く出来ないレベルであり、現場で必要とする鏡面精度をクリアできないのです。と言うのは、温度変化があればその分、ガラス材として伸縮し、如何に元々の検査時の精度があったとしても、均一の温度環境に無ければ、精度が出ないので、像が悪化するのは仕方ありません。これは、ファンを付けて風を送っても、変化しつつづける環境では、どうしようもありません。それが、BK4等のガラス材の宿命です。で、価格的には異次元の差が付きますが、伸縮率のきわめて低いガラス材を使い、しっかり研磨して精度を出せば、この位の違いが出て当たり前だろうと思います。
 シーイングが悪い状況で、アッサリと今まで最高だった映像を、更新してくれました。これが好シーイングのときにどれだけの像を見せてくれるか、実に楽しみです。カタログ的性能以上を出してくれそうです。


月齢8.7


★★2019年03月17日(日)北海道新幹線、人口オーナス期、月齢10.8

 利用率が低迷し、赤字が生じている北海道新幹線は、函館まででは無く、札幌まで伸びれば業績が回復すると信じて、スピードを上げ函館まで4時間を切ることで宣伝に励んでいます。さて、では、札幌までどれだけの時間で走ってくるのでしょうか。わざわざ計画ルートを小樽回りで作ったところは、多少は考えているようですが、あと1時間は必要でしょう。
 関東地方や近畿地方の地図は、A4版の見開きA3サイズでは90万分の1程度の縮尺です。ですが、北海道地方は160~170万分の1なので、倍近い違いがあります。皆さんそれで、北海道をより小さな地方だと勘違いしていらっしゃることが多いのです。
 函館と札幌の直線距離は150㎞あります。東京駅からであれば静岡くらいでしょうか。しかし、函館と旭川を結ぶ函館本線での距離の一桁台を四捨五入すると280㎞になります。噴火湾から札幌に出るには、支笏洞爺羊締の山を避けて、小樽か室蘭回りするしか無いので、距離としては倍近くになります。新幹線がスピードを出すと言っても、1時間はかかります。まして、途中に駅がありますから、JRが頑張っても5時間というのが、東京-札幌の実態でしょう。それに、頑張ってと言うのは、無理をしてと言うのを言い換えただけですから、何かあれば・・・。
 飛行機では新千歳空港(札幌と書いてあったりしますが、敷地は千歳市と苫小牧市です)に着いてから札幌までは約40㎞、千歳線快速で30分ほどの距離です。途中に問題さえ無ければ、羽田を出て2時間少々で札幌駅に立っていられるわけです。

 さて、北海道に来てからですが、まさか札幌だけ見て帰るなんて無駄なことはして欲しくないです。札幌なんて、北海道しか知らない人は都会だ、と思っていますが、なあに大したことはありません。
 来るからには、そんな人工物より、天然自然の豊かさがウリなのですから、タップリと堪能していただきたいものです。新幹線で来る途中にも、函館から駒ヶ岳の辺りに温泉は沢山、勿論、美味しいものも沢山、ニセコだって有るのはスキー場だけで無く温泉もいっぱい、火山のあるところに温泉あり。海の幸も山の幸も、風景もです。
 しかし、移動には、観光バスで、何時間も乗るということになります。例えば、軽井沢でゆったりしてから、鬼押し出しを見学、その後、秩父経由で日原鍾乳洞、くたくたになったところで中央道経由、山中湖一泊、峠を越えて目指すは熱海か伊東という様なところでしょうか。そんなような、かけ足ツアーもあったかと思います。それこそキャンピングカーで1ヶ月かけて回っても、まだまだありますぜ。
 じゃあ、JRは・・・というと、線そのものが無くなっていくという状況は。以前変わっていません。収益が上がらない線は、乗客を乗せていない、乗客が乗らない状況は、もうどうしようも無いところに来ちゃっています。みなさん、自動車に乗りますから。で、町が寂れてしまうから残して欲しいと首長は主張しますが、御本人だって乗りはしないのです。札幌から旭川、小樽、室蘭本線位しか収益を上げていないのがJR北海道です。札幌圏の売り上げで、その他の赤字路線を維持しているのが実情です。早いところ切りたいでしょうし、切ってください。

 世界は広いもので、例えばカナダという国は、人口に対して広い面積を持っています。自動車なんて遅いものでは役に立たないというところがほとんどなワケです。道も無かったりします。そうなるとセスナが、一人一台というようなことも出て来ますし、アメリカ合衆国だって似たようなところは沢山あります。そして、基本的には経済原理を大事にしています。儲からないから止める。それは当然のことであって、税金を投入して維持する意味があるというので無ければ、サッサと時代に合わせていくのです。それは、ドライというような感情論では無く、無理なく運営していくという経済原理とでも言い換えれば良いでしょう。

 「地方都市」が空洞化し、主要都市に人口が集中していく。何処でも起こっていることです。まして、人口減が進行しています。人口オーナス期という用語が言われ出したのが1990年代だと記憶しています。働く世代の稼ぎと、扶養される世代の負担について、人数(とお金)の関係が重荷(オーナス、ボーナスの対語)となる時期のことです。日本は先進国の中でトップを切って入ったと考えられたのです。
 そして、中華人民共和国では2010年代中頃に突入すると言う話でした。ニュースで少子化の話が出ていましたから、突入しているのでしょう。世界第2位の人口を持つインドは2040年代まで成長期が続くと考えられ、その後オーナス期に入ると見られます。
 で、日本で子供を産まない理由は、子育てや教育にお金がかかりすぎるからというのが、この手のアンケートの七割を超える、ダントツに多い答えです。児童手当や医療費補助は行われてはいますが、大学までの教育費の莫大さや、引きこもりもあったりして、解決は困難ですから、どうしようも無いということなのでしょう。大学まで出てもアルバイトでコンビニ店員なんていうニュースがありましたが、既に過去のもので、人手が足りなくて困っているというのが常態化しちゃっているようです。その昔は、大卒、高卒、中卒で、給料が階層化していたんですがねぇ。でも、大学まで行けというのが親世代の認識なのでしょう。そういえば、櫻井邦朋さんの「大学教授」シリーズを3冊、注文してしまいました。

 月が煌々と輝いていましたので、寝る時刻が近づいているにもかかわらず、ドームへと上がりました。既に新機材での撮影手順については、間違いの無い段取りを手早くやる段階に達していますので、たちまち撮影し、降りてくることが出来ました。
 大気の擾乱によるシーイングは15日にも増して悪化していますが、撮影してみると、映像はそれほどの悪化具合ではありません。特にピントに迷うことが多かった短焦点ニュートンに比べて、ピンを出すのが大変楽です。フォーカサーが優秀であることもあります。デフォルトの仕様のものは、ニュートン鏡で使っていたので、更に良いものをと、オプションで高級品に変えましたので、一応、期待通りの結果です。大変に滑らかでほんの少しの動きでも追従してくれます。
 確かに、流れの速い川の川底を見るようなひどさは無いのですが、常時揺れていて、止まらないというのでは、落ち着いて観察する気が失せるくらいの状態です。逆に言えば、揺れを止めて写せるレベルでの高速シャッターを切れると言うことでもあります。ですから、良シーイングが一層望まれることとなります。
 この位の月齢では、虹の入江が大変に判りやすく見えます。月の地形の中でも何時まで見ていても飽きない場所の一つでもあります。ラプラス岬とヘラクレイテス岬に挟まれたクレーター状の地形です。幅としては250㎞くらいですから、四国が丁度入るくらいの入江ということになります。
 そして、虹の入り江は、雨の海という海に面していて、海の南側にあるコペルニクス、そして、更に南にあるティコの光条が明るく見えてくる月齢となって来ます。
 探査機を降ろすことが出来るようになって、手の届く範囲に入ってきましたが、興味が薄れることも無く、より一層の研究対象として存在しています。何しろ大気がありませんので、直接、宇宙線や太陽風が当たるような環境です。より重要な研究対象となっているのです。

月齢10.8 RC鏡


★★2019年03月27日(水)月齢20.2



★★2019年03月28日(木)サマータイム制

 EUでサマータイム制を2021年に廃止するという法案が可決されたそうです。賛410、反192、棄51ということなので、概略6割、棄権票を除外しても7割ですので、昨年のアンケートで8割がサマータイムに反対していたという結果に比べれば、おとなしくなってはいます。しかし、廃止賛成の意見をひっくり返すまでの逆転劇は起こらなかったわけです。
 以後、それぞれの加盟国が、どのような地方時を使うかは、その国で決定するということになりますが、こちらは変更無しとするところがほとんどでしょう。現状では、ギリシャ以東の東欧圏は協定世界時+2時間、他は+1時間を使ってきています。経度的に、オランダ、ベルギー、フランス、スペイン、ポルトガルは協定世界時を使ってもおかしくは無いのですが、+1時間を使っています。共通の時刻系を使うメリットは大きいと思われます。
 サマータイム制の導入は、EUを解散したり、離脱するという話ではありません。そして、地方時刻系共通化という話でもありません。ですから、何でこんなことに合意しなければならないのか、理解に苦しむ部分があります。
 そもそも、サマータイム制というのは、緯度が高くて、季節による昼夜の時間配分が大きく変わる地域で、昼の時間が長いのを有効活用するとか、省エネにつなげようという趣旨のものです。しかし、省エネと言っても、活動時間が変わるわけでは無く、それが省エネに直結するかと言えば、効果は望み薄でしょう。それで、実験と称してやってみたら、多少はあるかもしれないという程度なのが実のところです。それに、導入を主張する経済人の腹は、余暇が増えて落とす金が多くなるぞと言う、捕らぬタヌキの皮算用的発想です。

 似たような発想のイベントが、プレミアムフライデーという奴で、月末の金曜日の午後3時を退社時刻として、給料日直後の週末に収益を上げようというもくろみです。実施した企業が3%台で、来店者が7割増え、5割増しの収益があったと報告されているようです。こんなデータが出て来ることから、誰にアッピールしたいかが判ります。
 でも、数字に騙されてはいけません。売上増は、その日だけですから。問題はイベントの効果では無く、月間や年間の売上増です。その数字は出ていません。それに来店者が7割増えたと言っても、3人が5人になったら7割増です。
 そして、売る為には、働かないといけない=休めない従業員が必要なのですから、サマータイム制と同じような、虚構の制度なのです。

 サマータイム制の実験と称して札幌商工会議所の主導で行われましたが、中身は時差出勤であって、時刻の数値そのものを変えるサマータイム制とは違うやり方です。ただし、これらのタイムシフト方式としては、一応真っ当な方法です。しかしながら、実施したのは、ほんの一部の企業のみであって、それもほんの数回しかやっていません。実施地域に関係の無い方々がほとんどであって、実験と言うよりは宣伝してみただけのことです。ウイキペディアでは北海道全体で実施したかのように受け取れる書き方をしていますが、札幌付近の、ほんのわずかな数の会社が参加しただけです。そして、十年前に、参加しようとする企業が、ほとんど無くなってしまい、実施せずと言うことになったはずです。勿論、省エネだとか、経済活性化等という効果を吟味する以前に立ち消えのように無くなったものでした。
 何処かの馬鹿な政治家と儲けを確保したい商人が、何か目を引くことをやりたくて騒いだ、と言うだけの結果です。そもそも、高緯度地域ですら、満足に成果が出ないような施策を、こんな低緯度でやっても、うまく行くはずも無いのです。
 で、実験と称して、その他の市や県庁で、幾つか試した例があるようですが、何れも不評だったと言うことで、制度として使うという方向の論議は難しいようです。その意味でも、時計そのものを変えて人々を動かそう、強制しようというのがサマータイム制の本質です。時刻系をいじって、人民をそれに従わせようとする手は、絶対制の王様のようなやり方です。大元の協定世界時との時差を、経度と隣国の関係で決めるのはともかく、フラフラと動かすのは、それに当たります。その為に、どれだけ無駄な手間がかかるかを考えてみればすぐ判ることです。それに、宣伝された効果がほとんど見られず、健康被害の話まで出て来てしまい、デメリットの方が大きいぞということが明らかになってしまったのです。オリンピックの話の初めの頃に、サマータイムでゴニョゴニョなどという話をしていた政治家がいますが、今は静かですね。票に結びつかないと考え直したのであれば良いのですか。

 将来的には、地球時刻系と他の天体、具体的には月や金星、火星での時刻に違いが出ます。想定されるのは秒単位ですが、その時刻調整は当然の操作ということになります。しかし、地球上の時刻表示を変える必要なんかありません。デメリットの方が大きくなります。各国で使用している時刻系というのは、協定世界時との安定な関係が望まれるものであって、政治や経済上の理由でポンポン変えるものでは無いはずです。
 高緯度地域で効果を期待されたはずのサマータイム制なのに、低緯度地帯であるメキシコが採用しているのは、アメリカと合わせる為であろうし、エジプトやイラン、ブラジルが採用しているのも似たような事情があるのかもしれません。
 いずれにしてもサマータイムというのは、詐欺と同じ手口です。と書いたところで、見知らぬ番号から携帯に電話がかかってきました。検索すると保証金詐欺の番号だそうで、やはりサマータイムは詐欺の一種だと確信しました。

 サマータイム制で誤魔化そうとするならば、もっと良い方法があります。日本には、その意味で究極の時刻制を使っていた時代があります。2番目に長い時代区分である江戸時代を代表するのが、不定時制に分類される時刻制度です。こちらは日の出の約30分前、日の入りの約30分後を、それぞれ明け六つ(あけむつ)、暮れ六つ(くれむつ)として、その間を6等分とし、六つに続いて五、四、九、八、七、六と呼ぶやり方です。で、今でも使っている『オヤツ』=お八つは未の刻(ひつじのこく)で、春分秋分の頃であれば、兵庫県明石市付近で午後1時10分から午後3時20分位がオヤツ時ということになります。江戸では19分遅れます。
 究極の地方自然時制度と言えるでしょう。時代劇では、夜になると食事処が飲み屋さんに変身しての営業になりますが、暮れ六つで商店は閉店です。この時代の明かりは行灯で、燃料の油は高価ですから、当然です。そして、高い料金を取る吉原の夜見世が始まるのが、この暮れ六つです。
 とは言っても、この時刻制は、正確な時刻系に基づくものでは無く、結構いい加減なもので、毎日がいい加減なサマータイム制であるとも言えます。それでも、この時刻系の中で、人々はそれほどの不便を感じず生活していたのです。
 今は、24時間、待ったなしで動く世界になっていますから、どんな混乱が起こるか、考えてみるだけで本の10冊くらい書けるかもしれません。それでもコンビニの24時間営業については、イロイロと動きがあって、まあ、当然の流れでしょうか。セブンイレブンと言う名前は、7時~11時(23時)からの命名ですからねぇ。深夜、空いていないと困る方もいらっしゃるとは思いますが、深夜営業がそれほど長い歴史を持つもので無いことは御存知のはず。

 とまあ、サマータイム制には辛い口しか出ませんが、ちゃんと9時5時を、8時4時でやりますという様なことであれば、わたくしはそれで良しとします。でもそうで無い方のほうが多数派でしょうし、当然、その方々に言い聞かせるのは不可能に近く、その人数が多数派を構成できなければ命令ということになるわけです。それを絶対制と表現しましたが、その多数派が逆転すれば、民主主義の原理通り廃止するというのがスジです。しかし、変更した期間は、変えた時刻で記録され、公式記録となるのが、わたくしとしては大変に面倒なのです。考えているのは出生時刻です。出生時刻をUTCで言える方はどれほど居るでしょうか。
 ニュースソースでは、デュッセルドルフ近郊の教会の鐘が10月の最終日曜日午前2時に鐘が鳴り、1時間後にサマータイムの午前2時に再び鐘が鳴ると伝えています。出生時が午前2時と書かれていても、どちらの午前2時か、判るすべは無いのです。
 出生時の落とし穴は、それだけではありません。西洋の旧暦であるユリウス暦と新暦のグレゴリオ暦では、グレゴリオ暦をスタートさせる際に10日の調整が行われています。そして、全ての国で一斉に始まったのでは無く、採用の時期が違っています。その為、万有引力のアイザック・ニュートン氏は、公式記録では1642年12月25日生まれ(クリスマスですよ)となっています。ところが、同日は新暦で1643年1月4日になります。どちらも正しい日付です。これの原因は、イギリスがまだ新暦を採用していなかったからです。グレゴリオ暦の最初の日付は1582年10月15日で旧暦の10月5日に当たります。こちらは国によって導入した時が判っていますので、それほど難しくは無いのですが、サマータイムは、大まか日曜始まりの日曜終わりですが、国と年によって設定に違いがあるので、なかなか面倒です。いちいち、確認が必要で、その上、本人が換算して間違っていたりすることもあります。このような誤算は訂正も不可能です。

 今、腕時計ですら電波式で、高機能なものは世界中何処へ行っても使える優れ物があります。日付も勿論、自動です。さて、時刻系の違う国を行き来するときに、その高性能の時計はちゃんと働くように作っているのでしょう。それを信じて、フランスからイギリスに渡るトンネルをくぐるのはどうでしょう。わたくしも見てみたいものです。一時間の調整が何処で起こるのか・・・。


月齢21.2下弦の月


★★2019年03月29日(金)月が誘ってる

 この三日間、何故か早起き、目が覚めてしまいました。窓から外を見ると払暁の中に月があります。今日は近くに水星があるはずだがと思って注視しても、見えません。やや薄雲が掛かりかけたような光芒が少し見えます。取りあえずドームに上がって、撮影の用意をしたところ、雪がかなりの勢いで降ってきました。まあ、良くあることで、ここで諦めて降りるという手もありますが、先ほどはそれなりに晴れていましたから、雪雲の一時的な通過の可能性が高いと判断して、少し待つことにしました。30分と経たずに、再び晴れて、更に明るくなってきた空に月がぽっかり浮いています。しめしめ、予想通りだっと、スリットを開けてピントを合わせます。途中でレデューサーからフラットナーにしてみました。画面一杯近くなって撮影できます。ただし、月が近くなると画面からあふれてしまうことが出て来ます。スーパームーンを撮ろうとすると、大きさの比較が出来なくなります。ですから、余裕を見てレデューサー・フラットナーを使っていましたが、なあに、常に比較しているわけでも無く、大きく写る方が良いでしょう。


月齢22.2


★★2019年03月30日(土)月齢23.2