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★★2018年12月01日(土)早朝の月齢23.1
★★2018年12月02日(日)星座では無い特徴的な星配置の名称
朝早く、まだ薄明が始まる前に目が覚めました。外を見ると良い具合に晴天で、オリオンが南西に沈もうとしています。ドームかデッキか2秒ほど迷いましたが、どんどん沈んでいくと思い、用意の最も早く済むデッキに出ました。三脚とカメラでの固定撮影です。レンズは標準ズームに換装、覗きながら広角側を選択、ピントを大体無限大にして、F4、ISOは200固定、シャッターは8秒、フィルターはプロソフトンB、撮影開始です。撮影結果から多少の設定変更をして、冬から春の星座を撮影していきます。無限大でのピンが少しズレていましたので、暗い星の芯が無くなっています。
オリオンは身体の四辺に4個、ベルトに3個という配置でまとまっています。冬の星座と称される、この付近の星々の配置は輝星が多く華やかな一角です。南半球では季節が逆ですから夏の星座になりますし、南北も逆になるので、印象も違う事になります。まあ、それもあってか、最近の星座本では、季節絡みの冬の大三角とか、春の大曲線などという名称を使うことが減っているような気がします。
大三角というのは輝星が大まか正三角形に近い配置になっているものを取り上げます。
冬の大三角:「シリウス」おおいぬ座α星、「プロキオン」こいぬ座α星、「ベテルギウス」オリオン座α星
春の大三角:「アルクトゥルス」うしかい座α星、「スビカ」おとめ座α星、「デネボラ」しし座β星
夏の大三角:「ベガ」こと座α星、「デネブ」はくちょう座α星、「アルタイル」わし座α星
*それぞれ「固有名」星座名、星座内記号(明るい順にαβγ・・・)
冬の星座は特に明るい星が目立つので、色々な造形が出来ます。また、春の星座では、春の大曲線と呼ばれる、北斗七星の柄の部分から、アルクトゥルス、スピカを経て、からす座の星までをつなぐのも特徴的な形と考えられます。
秋は、輝星が少なく大三角を作れず、その代わりペガススの大四辺形というものがあります。これは長方形型に4つの星がならんでいて、馬の胴体部分に当たるのですが、北東部分の星はアンドロメダ座のα星となっていて、アンドロメダ姫の頭です。4つの星が、ほぼ赤経赤緯に沿っている上に、大まか0hと23hにあるので、この付近の赤経赤緯をある程度おしはかる便利な指標になっています。
また、上記の特徴的な配置に、他の星を入れて四角や六角を作りダイヤモンドと呼ぶものもあるようです。これらの特徴となるものを見つけ分類して行くというのは、文化としては当然の方向だと思うのですが、更にこれらに、神なるモノを創始し、その神意、神威を付け加えていくと言う方向は、もう原初の方法では無く、別のモノを指向するのでは無いかという疑いが、わたくしの心に浮かんできます。つまり、未来を縛ろうとする作為がそこに見え隠れするのです。
惑星を連れた太陽が移動していくと、移動していく方向を基準として、太陽をめぐる惑星の軌道上に空間の性質の変化が現れます。まして、銀河系という二千億個程度の恒星が回転運動をしながら宇宙空間を並進しているというシステムの中では、各恒星は、その存在するセクターの影響を受け、更に恒星をめぐる惑星も、その回転によって形成される各セクターの影響を受けることになります。そして、セクターは2、3、4の分割が行われ、大きく12のセクターになりますから、ここから12星座宮が存在することになります。別にこれは神のシステムでも仏のシステムでも無く、空間の性質、電磁波のようなもので観測できる類のものですから、神のような余計なものを介在させる必要はありません。
星座というものが、整理され天球の管轄を定められて、学問的に命名、定義された現在では、星座ごとに説明した書籍が沢山出ていることから判るように、星を見てどう思うか、どう感じるかという自由度が、既に存在しなくなっています。勿論、学問的には分類され定義され終わっている為に、何の変化も発展も無い分野となっています。それは仕方の無いことだとは言え、その背景は西洋の文化の源流となるギリシャ・ローマ文明の研究であり、星座の勉強と言えばその方面の神話を暗記するということだけになっています。
確かに日本で伝わる星の名前は、包括的なものはなく、結構場当たり的な名称で、神々と結びつけるようなことは、まず無いので、正に「あってあるもの」であり「あるようにあれ」と言った特徴を持つ文化が背景であろうと考えても間違いは無いだろうと思っています。それと逆に。これこれの星は、このように経緯がありそれで星となったという譚を作り伝えるという、虚構と言っても良い文化を持つと言うことの意味が、何としても知りたいと思うのです。
ギリシャ・ローマの神話は人間くさいと言われていますが、如何なものでしょう。何せ一番上に君臨する神が一番やりたい放題、女神とみると手を出し、妻は目くじらを立てるという所行が繰り返し語られ、その他、欲望に満ちた神々の所行・・・それが人間くさい? 何か勘違いしていませんか?
とても賢いとは言えないような神々の所行記録と、それをネタにした星座の成立譚を、何かありがたいもののように崇めているのが、不思議でしょうが無いのです。そして、先の虚構譚との関連です。まして、ギリシャ文明もローマ文明も、結局は地中海沿岸の森林を切り倒して、生活基盤を失い滅亡しました。残された人々はヨーロッパの原始林を目指し、また滅亡の憂き目にあいかけたのです。首をつないだのは新大陸の森林と、そこで見つけた石油だと言っても良いでしょう。我々は石炭と石油で命をつないだ、哀れな文明の生き残りなのです。と、まあ、神話批判はともかく、ギリシャ・ローマ神話の教訓と言えば、因果応報というような東洋的なものに辿り着いたりして・・・。
オリオン、薄明の頃に沈みます
★★2018年12月09日(日)Z7着
ナイコンZ7は既に到着しています。これが最初のカメラであったのならば、マニュアルと首っ引きで使い方を習得しようとして一生懸命という状況だと思います。しかし、撮影機材が、出たら買うわけでは無いにも関わらず、それなりに新機材を取り入れています。作り方のクセも大体判っています。最初のデジイチはD70です。それからD300、D800、D850となっていますから、間が空いていますし、D一桁に手を出していないのも予算の問題だけではありません。確かに性能が上がっていること、操作性も向上しているという確証の上に、くたびれてきた機材の更新が理由です。
ただ、馬鹿売れしたと言って良いD850に比べて、Zシリーズの社運をかけた雰囲気にも関わらず、市場での受け止めはそれほどでも無いようです。対抗機種が幾つもあるというわけでしょう。そりゃあ、以前のわたくしだったら、D850は、型番だけからすれば見送っている機種です。次は900で、3桁台はそれで終わりかなと思っていたのです。出て来たら、なかなかの性能を持っていましたので、品薄の中を取りあえず予約して、まあ、早く来た方でしょう。それから、1年、最終の900番台では無く、最後のZとなったという発表です。ニコンFマウント、それほど大きな開口部でも無いにも関わらず、各社の中で最長を誇る(?)フランジバックは、レンズ設計上、信じられないほどの制約になっていたはずです。まあ、わたくしにすれば、早まった感のある購入です。何しろ旧機種を昨年買ったばかり、機能も使い切っていませんし、画素数も変わっていません。
今回、真っ先に確認したのは、水準器機能です。D850では、ファインダーの下部と右側に傾き具合を表示することが出来ました。風景で水平が出ていないのが許せないわたくしとしては、一番に気になることです。残念ながら、この機能は削られていました。画面の中に水準器機能を表示することは出来ますが、画面の中というのは邪魔だったんです。しかしながら、こちらを使うしかありません。
次に、ドームの中で使う為に、カメラのシャッターボタンを使わずにレリーズする方法の確認です。こちらも今までの方法が取れません。つまり、10ピンターミナルが無いのです。ここに社外品の受信機とリモコンを使っての操作に、オリジナルのハードとソフトウェアを用意しています。最近はあまり、長時間の露出が無いので、手動のレリーズでもまあ良いかという感じになっては居ますので、少なくともレリーズが必要です。
この2点が、まあ、変更点であり、対応をしないといけないところということになります。ああ、発売記念のストラップは入っていました。ラッキー。でも、開けて付けたのは付属品の方でした。気に入らなかったり、不良品だったら返送するなり売り飛ばすなりのときの為という、セコい考えです。
さて、取りあえずキット品を注文した(いえいえ、実は注文していただきました。平伏)だけで、付属品は全く忘れていました。到着してから、慌てて注文です。先ず、背面モニターの液晶保護フィルム、レンズフィルター、レンズの収納袋(収納用の袋というか布は入っていたのですが・・・)、マウントアダプターの収納袋、最後にリモートレリーズコードです。まあ、保護フィルムとレンズフィルターは頼むつもりだったのですが、他にもあるだろうと踏んでいたのでした。
で、機材が増えると置き場所、収納場所が必要です。まだ、定まっていません。当たり前ですが、ボディが1台、レンズが一本増えて、今までの場所はパンクです。定まるまでは、未だかなりかかるでしょう。早いところ、新しいZマウントズームレンズの性能を調べたいのですが・・・。
★★2018年12月14日(金)カメラ定位置確定、星座境界線、双子座流星群
やっとの事で、必要な材料を購入し、機材の整理に取りかかりました。新しい機材を含めた置き場所と保管方法です。幸いなことに、本州の南岸等の大変に高温で湿気る方面では、防湿庫に叩き込んでおかないと心配でしょうがない事態となりますが、こちらでは夏期でもそれほどの湿度にならないし、冬場では加湿器を付けないと人間の方が参ってしまいます。ですから、部屋の使いやすい、手の届く場所に、入れ物であるトランクの置き場所を用意し、いざとなれば、フタを閉め、持って出かけるという方法が取れます。
レンズやその付属品は、レンズに付いてきた巾着が大変便利で、収納にも良い具合でしたので、タグを付けて中身を表示しておいてあります。新しいZレンズには巾着(ナイコンの商品名ではレンズソフトケース)では無く、レンズケースと名付けられたポケット付きの巻き布が用意されています。それではタグを付けられませんので、サイズの合いそうなレンズソフトケースを注文して、既に到着し、先ほどタグを付けて実戦配備しました。タグを付けないと中に何が入っているか判らないものもありますので・・・。
このタグが、なかなか良いものがありません。今使っているモノより、柔らかくて、もう少し大きい方が見やすいのですがねぇ。意外とありません。昨今は小学生の名札なんて言うモノも無くなりましたので、商品としても変動があるのでしょう。表だけで無く、裏にもシールで名前を付けていて、目的のモノを引っ張り出すのを便利にしています。いちいち開けていたら、被写体がいなくなってしまいます。
Z7ですが、D850のライブビューで見せるピント合わせのもたつきに比べ、スパーンとピントが合います。小気味良いシャープな位置に来ます。まあ、合わせにくいものは判っていますので、それを意識的に避ければ、ほぼ満足のいく結果が出るでしょう。
改めてD850を持つと、その重量に手が震えます。困ったモノです。筋トレが必要かも。
喫緊の事態というわけではありませんが、星座境界線の再検討を始めています。学術的には何の意味も無くなってしまいましたし、星図などに表示されているモノの中には、かなりいい加減なモノもあります。勿論、星座境界がどうなったって星座宮が変わるものではありません。13星座なんてモノも一時出てきましたが、いつの間にか居なくなっていたようです。一応、星座の領域を確定したのは国際天文同盟で1922年に星座境界を画定する委員会を設立し、1930年に現在の88星座と1875年初の分点による赤経赤緯に沿う境界線を答申したことで、多少の混乱が起きていた星座名や境界の問題が解消したのです。勿論、このときに、へびつかい座の絵が黄道に足を突っ込んでいたのを忠実に境界線に入れたわけです。だからといって黄道13星座と騒いだアホは居ませんでしたが。
で、その時の答申が出て来ないので、作っちまえということなのです。1875年1月1日世界時0時と、使用する星図の元表の分点日時から、1875年初の分点による赤経赤緯を、改めて正確な星図に記入し、星座境界のデータを取ろうとするものです。球面である天球を平面に投影する星図は、元々正確な位置関係を示すには不適当なのですが、それに星座境界が特定の日時の赤経赤緯線に平行であるというのが、言ってみればポイントです。始めてみれば、それほど半端な位置決めにはしていない様子がうかがえます。しかしながら、面倒で神経のすり減る、眼の疲れる作業です。まっ、休み休みですね。
そうそう、今年は双子座流星群が一部のメディアに出て来ているようです。夏のペルセウス群は年中行事ですがね。流れ星というので、星だと思っている方がほとんどです。今日も質問されたことに、どうして特定の方向なのかということなのですが、地球に落ちてくる物質が、彗星の軌道に沿って分布しているので、そこを横切る地球の位置が毎年決まっていることから期日が決まっていることと、相手も太陽をめぐる軌道があるからで、そこに地球が飛び込むので、一定方向から降ってくるように見えるのだと説明しました。だから、双子座流星群を観察しようとするのならば、双子座を見ててはダメで、そこから30度とか45度離れたところ、星座で1つか2つ離れたところを狙って見ていないと長い流星は見られ無いとも追加説明しました。
ついでに、流れ星は地球の大気に落ちてきて、高速なので摩擦によって燃え尽きるときに明るく見えるので、自分で発光していること、つまり、流れ星は宇宙の出来事(地球の外)では無く、大気圏中の出来事であって、天文現象と言うよりは気象現象なんですよ言ったら驚いてしました。少々説明がマズかったか。でも、流星が通った後の流星痕の移動を調べると高層大気の運動が判ると言う事もあるので、間違ってはいないでしょう。
★★2018年12月20日(木)星座境界線進展、Z7とD850の2台持ち
星座境界線の答申を探していたら見あたらなかったのですが、星座境界線のデータはIAUから、しっかりと公開されていました。歴史的に意味はあっても学術的にはイマイチなデータです。それでも一般の方に説明するにはよさげな資料です。とは言っても、1875年分点の赤道座標の経緯線に平行という条件で区切られたものですから、現代の値に直しても、使える方はほとんど居ないのは目に見えています。それで、分点を1950年や2000年にしてデータを手に入れることが出来ます。でも、これも使いやすいとは言えません。
しかしながらある場所が何座だというのは、大した情報ではないとは言え、赤経何時何分赤緯プラス何度と言われても、???ですし、双子座の足元なんて言われると分かった気になるというモノです。気象通報で東経何度北緯何度と言われても大方の方々には???なのと同じです。
つまり、星空のある場所が何座かを判断するには、その場所の位置データを1875年分点の赤道座標に変換して、星座を判断するのが最も正確に出ると言うことになります。むかし、2000年分点で切り分けるように作った関数はいくつもの場所でとんでもない星座名を出力していました。それで、諦めていたのですが、今度は大丈夫です。
89枚の星座領域と境界位置データを作るのに3日ほどかかりましたが、星図と境界位置データをリンクして、新たに星座を判断するプログラムが組めます。
Z7とD850の2台を首からぶら下げて、結構高速の動きのある、とあるイベントで写真を撮ってみました。Z7の連写の方法をマニュアルから読み取っていないので、試しは出来ませんでしたが、D850の方は、何時も通り小気味よく取れます。動画のような動きではありませんが、コマ落としの動作が、返って面白いように思います。まあ、動画を撮るのも出来るのですが、とにかく操作に慣れようとするのが精一杯です。さすがにマニュアルはポケットに入れていません。背面モニターを見るより、ファインダーを覗いてしまうのは、もう習慣です。まあ、二刀流ではなく、随時切り替えるわけですが、Z7は、操作に右手だけで使う部分が多くなっています。背面モニターの左側にはボタンが無いのです。しかし、さすがに両手で撮るのは無理です。右手人差し指がシャッターですから。でも左手使い用ってのは・・・ありませんよねえ。こちらも、修練が必要と言うことで。
★★2018年12月26日(水)星座の起源、位置の特定と占星術
何とか、星座判定の粗プログラムが出来て、動作チェックに取りかかりました。天球の座標を入れて星座名が出て来ないところがあるかどうかをチェック、そして、正しい星座が出力されているかを調べていくのですが、何しろ全てが力業、全数チェックの世界です。昨日の午前中に最初のコーティングがやっと終了して、結局これに4日ほどかかりました。使った印刷資料が、各星座2ページで両面印刷、合計90枚、それを星座89領域、それぞれの星座を更に赤経赤緯の方形で分割し、判断文を作っていくのですが、最終的に因数を4つ持つ560行が変換部分になりました。
中でも星座境界が複雑で、詳細な分割図を別に作成したのがアンドロメダ、海蛇、エリダヌス、カシオペア、ケフェウス、白鳥、竜の7星座です。後の方になると慣れてきて、複雑なのでもサラッとこなせるようになりましたが、縦分割と横分割で分割数がかなり違う場合がありますので、良く見ないと間違います。しかしまあ、よくこんな分割を作ったものです。複数の星座絵を描き込んだ星図絵を基に学者さんたちが。ああでも無いこうでも無いと議論しながら何年もかけて決めていったのでしょうけれど、蛇遣いが黄道に足を突っ込んでいる絵を、真っ正直に使っているというのが、ちょっと笑いを誘います。元々、星座として認識されていた領域があって、そうでも無い場所が混在していたところを、きっかり分けなければならんっ、と言ったのはいったい誰だったのでしょうか。
この世界も過去の伝統は不朽不変のものとして残しますから、一旦決めると、変更は、ほぼ不可能ということになります。何がどうしてこうなったという話は、もう無視、もとい判らなくなっていても結果だけは使うという世界です。ですから、源流を辿るのは面白い知的探求です。
歴史的な古さで言えば、エジプト文明です。これは証拠が残っているという点での慎重な論議の結果です。エジプトと同じように大河があり、農業生産の見込みのある豊かな土地がメソポタミアには広がっています。まあ、沼地も多かったらしく、遺跡が少ないというのもあります。紀元前2180年頃と推定されているアッカド王国は、エジプト古王国には及びませんが中王国よりも古くシリア方面のアッカド人が侵入して作ったと考えられています。そして、エジプトとの違いは暦です。バビロニア暦は太陰太陽暦で、ギリシャ暦やヒンドゥー暦、中国暦のように月の満ち欠けで日付を付け、19年に7回の閏月を入れる暦です。つまり、年に一度の洪水を起こすナイル川とは異なった月の満ち欠けも考えに入れた生活がそこには出来ているのです。暦を作り維持するには、それなりの権力集中が求められます。更に、暦の作成にはそれなりの技術の開発と専門家の維持があるはずです。それに太陽暦と太陰太陽暦のどちらがハードルが高いかは、一目瞭然です。対して、エジプト暦では1年が365日の暦を平気で使ってきていて、ズレていてもそのまま使うという無頓着ぶりです。うるう日を公式に入れるようになったのはカエサルからですからねぇ。そして、1年を365.25日にする為、うるう日を4年に一度入れるようになったのですが、ズレることなんか考えずに使い続けて結局、17世紀、進んでしまった暦を合わせる為に10日ほど削って、うるう日の入れ方を変更する命令を出したのがグレゴリオ十三世ということになります。太陽暦なんかそんな程度のものです。太陰太陽暦は、1日たりともズレたら暦としては成り立たない厳しい方法です。月の満ち欠けで日付とするのですからね。
とはいえ、星座についての考え方ということであれば、境界がはっきりと定義されたのは、それほど古いことではありません。星座そのものは、我々の文明の直接の源流であるキリシャ・ローマ文明、あるいはエジプト・メソポタミア地方の文明までつながっています。さすがにエジプト文明では、デンデラーのイシス神殿にあった天井画のようなものは、現在と違う点が多いのですが、違いを指摘できるほど似ているとも言えます。ギリシャ・ローマの時代では、星座絵は星図としてでは無く、天球儀として作られたものが現存、あるいは言及されています。ギリシャ以降は、天球儀という形になります。中心から見た全天を球面に写し、それを我々は外から見ますから、裏像になっています。この世を支配する神様の視点なのでしょうか。
太陽や月の位置を星座の中で指摘できるようになると、位置の記録が後代に残せます。肉眼の観測でもその周期性は観測する期間の長さで、幾らでも上げることが出来ます。これがこよみの作り方ということになります。そして、天体の運行に周期性を見いだし、その周期性と世の中の事象を結びつけて考えるのは当然の方向です。これが占星術となるのに、その周期を見いだす為の期間ほどは要らないでしょう。エジプトでは無くメソポタミアに占星術の源流が生まれた理由は、そこにあります。
さて、以前作った星座判断プログラムが675行ありましたから、今回の方法は、分割方法でスリム化したことになります。それも、2000年分点で作ったモノなので、斜めにずれているのはいかんともし難いし、勝手に星座線を入れるわけにも行かないし、出版されている星図の星座線に結構インチキがあるなんて言えねぇ(言っとるだろう)。それで、使いものにならなかったという経緯があります。黒歴史でしょうか。今回は、ちゃんと出来るようになりそうな予感がありますし、しっかりデバッグしてから使いますのでモノになるかと。
予定では昨日の就寝までにチェックと修正が完了する予定でしたが、2時間以上ずれ込みましたので、ネムイのは仕方ありません。予定外は織り込み済みで、一応計画通り、今日明日には実戦配備出来ればと思っています。何しろ、年末を迎えているのに、他のことが何も出来ないで居ましたので・・・。