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★★2016年02月03日(水)古書注文、薬物
このところ、古めのSFの古書を注文しています。あまり発注するので、嫁様から「あんたの小遣いから出せ」と命令されてしまいました。そんなことをしているのは、本が無くなるという危機感があってのことです。キンドレ版はあるのに古書しか無いというのが増えてきているように思います。神保町で古書巡りができるので有れば、毎日でかけてしまうと思いますが、超格安で羽田までのチケットの料金で、片手で抱えきれないくらい買えるはずです。と、思ったら、つい、ポチッとな。
このところ頼んだ物の一部ですが
夏への扉 ハインライン、時間砲計画+続 豊田
持っていたのですが、捨てられてしまった・・・それ以来ありませんでした。
マイナス・ゼロ 広瀬 、ダブル・スター ハインライン、アーサー王宮廷のヤンキー トウェイン
読んでいないことに思い至りました。
皆、時間モノのSFです。メジャーに載った物の7割くらいは押さえていると思います。仕入れていないのは、趣味に合わない時代のものかもしれません。
本棚の一角にSFの文庫本を入れています。カラーボックス2個分位、ぎっしりと入っていますが、ジャンルで分けようとすると、かなり困難です。それでも多いのは、時間あるいは次元跳躍物でしょうか。多分これが一番多く、次に宇宙が舞台のもの、あるいは未来物といった感じで、短編や風姿物、ユーモア物はほとんどありません。つまり、SFといっても、もの凄く片寄っていることがすぐ判ります。
ジャンルに拘らなければ、文庫の厚さで計ると、幻魔大戦のシリーズが一番長くなります。50センチは下らないでしょうか。惜しむらくは未完です。それから妖星伝、太陽の世界というような日本物、レンズマン、スカイラーク、銀河おさわがせ、ホーガン等、長物は大方押さえています。その中にはヒロイック・ファンタジーがほとんど無く、あのコナン・シリーズは一冊も無いことを白状しておきます。そして、映像の方は言及を止めておきます。ほとんど、見境がありませんので。
またまた、突然話題に載っちゃう方がいらっしゃいます。しかしながら噂はあったそうなのですが、わたくしなんぞは興味が無いと、見ても眼が逸れていて、記憶の片隅にも残らないし、そもそも、見ませんので、知らないで済みます。1967年8月18日岸和田でご出生ということですので、太陽が獅子の24、月は12時以降であれば水瓶という微妙な位置、水星と木星が獅子の17度、金星、冥王星、天王星は乙女でそれぞれ12度,19度,22度、火星と海王星は蠍の15度と21度、ここで、キツかろうというのが獅子と蠍の間でスクエアとなっている関係でしょうか。スポーツ選手で火星のストラクチャーが良い具合で無いというのは、意志の点か、体力の点かは判りませんが、弱点を持っていることですので、それを逆手にとって延ばすことが出来る技を会得しなければ、モノにはならないと思います。わたくしは野球にそれほど興味がありませんし、知りたくも無いのですが、大事なときに失敗したり怪我をしたりという、表面的には不運であるかのように見える出来事や、気持ちの弱さが表に出て、酒や薬物に頼るということがあったはずですし、今回の逮捕の原因となった出来事も初めてなんかでは無いと考えます。まあ、一応の名声を有しているわけですから、それなりの成果を出していることから、努力、精進はしたのでしょう。しかし、どんなに名声を博しても、やったらアカンことをしたら、帳消しです。海王星にはその毒牙が隠れています。薬物と言ったら海王星と相場が決まってはいますが、覚醒剤、麻薬の類での再犯率が極めて高いのは、海王星だけの働きでは無く、情熱の方向である火星あたりが関係しているのは間違いありません。プロスポーツから芸能界へ仕事換えが出来るというのは、それはそれで運が良いというか、人気があるというか、好かれるという徳を持っていたわけですが、何か勘違いしていることがあったはずです。それが原因で落ちた星となってしまったのです。これで、古巣のカントクやコーチなんて言う方面への再就職は完全に無くなったのでしょうし、芸能界だって、疑惑が流れただけで干されるくらいのはずですから、反省して出てきたからといって、前のような扱いはしてくれないでしょう。人生の運気の頂きは2000年を中心とする数年間で、もう通り過ぎてしまって、あとは下がるだけです。人前に出ようなどと思わず、地道に普通の人として残りの人生を頑張って欲しいと思います。
ああ、ちなみに逮捕されたときの火星の位置は蠍の15度ですぜ。それで、月はあそこで、木星はあちらにぴったりということですから、チャートを確認できる方は、一度は御覧のほどを。人の不幸は蜜の味なんていう悪趣味な言葉がありますが、他人のことであれば冷淡になれます。
★★2016年02月05日(金)薬物、徘徊
1967年8月18日岸和田の方ですが、警察の捜査、内偵開始きっかけとなる2014年3月の疑惑週刊誌掲載の頃は、海王星が土星に載り、太陽に対して木星と天王星がTスクエアを作っています。4月には火木天冥により活動宮13度でグランドクロスとなります。疑惑報道ですっぱり手を洗っていたら、証拠が無くそのままになったのではないかと思いますが、捜査当局は専従班を用意し、早い段階で、ほぼ被疑者のクロを確信していたのでは無いでしょうか。昨年の夏には逮捕の直前まで行ったと報道されています。証拠固めを慎重に行うことで、見送られましたが、昨年の7月には木星が太陽をパスする12年に一度の幸運期です。これがあって逮捕を免れたのかも知れません。しかし、そこで止められるようなものでは無いわけで、常習していれば、判らないはずがありません。で、逮捕は出生火星に対する経過火星の合として、彼の身に舞い降りたのです。星が示すように、彼の情熱の方向が向かった先が薬物だったということなのでしょう。
そんなことより、徘徊老人がJR東海に轢かれて死んだ事件で、JR東海が監督責任者として遺族に賠償を請求した裁判があり、最高裁まで争っています。なんでも数日前に弁論が開かれて結審し、3月に判決が出るそうです。聞くところによると弁論というものは、高裁の判決を変更する際に開くというものだそうで、1審で、妻と長男に責任を認め、2審では妻に責任を認めたということですから、常識的には責任無しとするか、差し戻すかになるのでしょう。まさか、1審を支持するなんてこととがあるとも思えませんが・・・。
JR東海、これで、名前をもの凄く落としていると言うこと、請求金額の720万円なんてレベルでは無いでしょう。ひき殺したのはJR東海の電車なのですから。相手が徘徊老人だから、自分には過失が無いとでも考えているのでしょうか。徘徊老人が線路にヒョイヒョイ入れるようにしているのは、過失では無いのか?と思います。昨今では駅で電車が来ないとホームに付いたゲートが開かないということで、安全性を高めていますし、そんな物が無い踏切での事故はしばしば聞きます。システムが事故を許可しているのですから、事故は無くなりません。今までこうやってきたからそれで良いなんて、そんなことではこれからの時代厳しいです。ま、JRの質が落ちているのは、JR北の果てばかりではありません。
そうそう、JR北の果て、そういえば旅客業務の収支決算を発表していましたが、全線赤字、函館まで来る新幹線の収支予想も赤字、黒字なのは札幌駅ビルのテナント収益だけ。新幹線を札幌まで延伸して、大赤字が拡大、駅ビル収入だけで生き残れたら良いですねぇ。開業してしばらくして債務不履行なんて・・・。
★★2016年02月06日(土)インフルエンザ
金曜日の午後、早引けをして所用を足す予定でした。しかし、いつになく悪寒がしていて、所用はともかくサッサと帰宅、サッサと寝ました。そして、午後7時前頃に目が覚め、熱を測ってみると38度5分ありました。布団の外に出ると体がどうしようも無く震えます。そこは厚着して、夕食を無理してかっ込み、再び布団に潜りました。度々起きるごとに水を飲み用足しに行っての繰り返しで、熱はどんどん下がっていきました。
で、朝、熱を測ると37度3分です。筋肉痛もありましたが、医者なんか行くつもりは無かったのです。しかし、嫁様に命令されて、近所の病院に行きました。受付を済ますとマスクをかぶせられ、待つこと20分、別室で問診、更に待つこと40分でインフルエンザのテスト、20分で診察(バッチリB型、眼にも鮮やかな反応色が忽ちだったそうで)、残り15分で会計、薬局で6分、イナビルを処方されました。
さて、実はインフルエンザは初めてです。何しろ今までは嫁様を初めとして近親縁者がかかろうが、熱は不動の平熱だったのです。もしかして治りかけで医者に行ったのかもと思いながら、薬を服用すると、なんと平熱以下に下がってしまっています。高熱の疲れでしょうか、横になると寝てしまいますので、横になるのは布団の中だけにしておきます。進行月に経過火星が乗ったときにウイルスを食らったのでしょう。やはり火星の動向は注意していないといけません。
じゃそーゆーことで。
★★2016年02月09日(火)青函トンネル、許容度の扱いSA2バージョンアップ
かなり老朽化していると話の出ている青函トンネル内での事故を想定した訓練で、救援車両への電源供給が途切れ、訓練の成果をアピールしたかったはずなのに、恥をさらしただけだったJR北の果てですが、これでちゃんと出来るようになるというセオリーが無いという体たらくですので、開業前から既に白い目で見られ始めています。頭を下げていた社長の顔を見ていると、大丈夫かなぁと思います。海に身を投げたりすることの無いようにしっかり頑張って欲しいと思います。ところで、高い金を払うというのは、その中に安全への投資という部分がありますが、異星人さんが敬礼して迎えても、高い費用の中にそれが無いということです。つまり、トンネル内で何かあった場合は、少なくとも数時間は暗い中に留められるか、自力で階段を何時間も登らないといけないということになるのです。飛行機の方が安心で速いし安いのですが、どうぞ、電車フェチの方々、JR北の果ての赤字経営にご協力を。そして、いつ起こるか判らない旧海底駅からの特別避難ミステリーツアー(自腹)へのご参加を期待しましょう。
久しぶりに20センチほどの雪が降りました。融けかけのような雪で、大変に重く、汗をかくことになりました。しかし、20センチというのは、降った内には入りません。慣れない地方では、これで死人まで出るくらいのことになるのですが、北海道や東北、北陸等々、大丈夫な生活をしています。確かにいきなり1メートルも積もれば、何も出来なくなりますが、そんな時は災害派遣の力強い国防軍が助けてくれます。
さて、午前中で降雪は終わり、陽が出ましたので、気温はぐんぐん上昇です。折角ですから、手抜きしていたベランダも氷を割り、雪と共に下に落としました。大した時間もかからずに済みましたが、一応、汗だらけでぐっしょりになりましたので、ついでにあまり溜まっては居ませんでしたが洗濯もしてしまいました。
システムフォントを変更しようとしたら、何と、Windows10ではその機能を削ってしまっています。Windows10の動作で気に入らないところは幾多もありますが、その第一がフォントです。デザインの悪い、しょーも無いフォントを、システムフォントに採用して、それを変えられないようにしたということです。変える方法はあります。レジストリをいじる。お気に入りのフォントを、指定されたシステムフォントの名前にして入れてしまう。等々、手はありますが、何かと面倒な部分があります。まして、見にくい、醜い、フォントだと思います。訂正版で、フォント指定を復活させるのかと思ったら、何とフォント自体の多少のデザイン訂正を入れてきました。マックロソフトは、このフォンとを採用した理由を説明もしません。このフォントに拘る何かがあるように勘ぐってしまいます。勿論、そんな説明を求めるつもりはありません。まともなOSを作ることを止めて、利益第一を突き進んだ男と会社ですから、期待はしません。
毎回、新しいWindowsを出す度に、新しくフォントを入れてきますが、日本語に合わないフォントを入れて、シェアが伸びると思うのでしょうか。ステーツと違って、日本人は表だってなかなか文句は言いませんが、これなら、対抗のOSにしようと考える人が出てくるでしょう。
3重円のメニューに外字を使っている部分がありますが、それが表示されないので、外字登録を色々とやった結果、システムフォントが固定されていることや、それが原因で、小さい文字にすると読みづらくなることが判ってきました。この程度ならば、フォントの変更を機能として入れてしまっても良いのですが、何処に落とし穴を作るかウカウカ出来ませんので、そのまま使うことにしました。ということで、Windows10対応は今まで通り、デフォルトのシステムフォントに外字登録をするだけに留めました。まあ、言ってみればこれがWindows10への対応ということになります。
Windows10への対応というのが、今回のバージョンアップの眼目ではありません。並の使用では気付くことは少ないと思いますが、許容度の問題がズッと引っかかっていました。どのようなことかと言えば、例えば牡羊の15.1度に居る感受点と同じく牡羊の14.9度に居る感受点があるとします。今までは許容度として0.2度で合という判断です。しかし、度数は15度と14度です。サビアンなんて言うデジタルな方法では、別のシンボルが入ってきます。また、これが15.9度と14.0度だとすると、1.9度離れている。1.5度をタイトとしていたら、ワイドなアスペクトとなります。でも、最初の例と同じように度数は15度と14度になります。
このような度数域の考え方が、一概に間違っていると断じることは出来ません。なぜならば、それを拡大したサインというものでは、牡羊の29度と牡牛の0度では、1度しか違いませんが、サインが違うので性格付けががらりと変わってしまうのです。そこを通過する、イングレスという現象も重要視されて、ボイド・オブ・コースとして、よく使われているでしょう。
このことから、許容度の取り方を、実数的に扱う方法の他に、度数域で扱っても良いのではないかという考えが、Stargazerを作り出した頃から引っかかっていた考え方です。大きな変更ではありませんし、要はオプションで選択可能にするというものですから、混乱は起きないものと考えます。
しかし、許容度を狭く取るようになってきているようですので、この差は馬鹿にならないぞとも考えています。あとは、実践での感触ということになりますが、良い感じだと思っています。すぐ切り替えられますしね。久しぶりに嫁様からのリクエストで無い変更でした。役に立たねぇと一蹴されないことを祈っています。
3重円の座相メニューに切替は入っています。設定は座相のところに追加されています。
★★2016年02月11日(木)そういえば申年でした。モンキー星雲
★★2016年02月12日(金)重力波
ステイツから重力波の検出に成功というニューズが流れ、一発を賭けていた各国のチームがガッカリしているのが目に見えるようです。悔しがるのを見せずに、快挙だ等と言っていますが、内心穏やかでは無いのでしょう。眼がきょろきょろしたり、一点を見つめたりしています。皆さん一発屋です。
さて、凄いことかと言えば、凄いのでしょうが、掛けるお金の大きさの問題で、それが凄いと言うことは確かです。だから、日本に残っていないで、あちらに行くわけです。研究者の方々、あっちの水は甘いぞっ。
でも、問題は、その実、何もわかっていないし、重力波を検出できたということから、新たなことが判るのかというと、???というところで、重力の秘密に一歩は踏み出したことは確かですが、あと10メートルくらいであるならば、大きな一歩でしょうが、残り1天文単位だとか、1光年ありますなんて状態と同じですので、何にも判らんことには変わりありません。光をフォトンという粒子だと説明したって、何故光の速さが真空中で30万キロ毎秒になるのか、媒質の中で遅くなるのかなんてことすら、実は判っていないのです。判った振りをしているだけで、本当に肝心の所は、答えを出してくれてはいません。
重力波があると言うことは、引力により回転している重星系から重力波によるエネルギーの散逸が起こるという事であり、振動するブラックホール、あるいは連星系のブラックホールが重力波を放出することで、効率的に蒸発も可能であるかもしれません。
最新の量子論や宇宙論では、次元だとか、各種の粒子を持ち出して色々と説明しようとしてはいますが。結局は判らんという結論がそびえているだけか、うやむやに誤魔化されたように思うことがあります。同じように、命の果てに肉体を離れた存在があるかとか、人は何処からやってくるのかなどと言う問いも結局は信じる信じないの世界でしかありません。物を表すのに数式を使うと判りやすくなると考える方々も多く、特定の分野の特定の相手には大変有効なのですが、こんな分野では如何でしょう。私見ながら微積分の式なんかで、判ったつもりになっているだけなのでは無いかと。
どうしてという問いには限りが無いほど、この世は充分に複雑なわけです。そして、充分に複雑であって、確率が有効であれば、原子以下の極微の世界では別の法則が成立して、ということで量子論ですか。相対論とも違う世界がそこにあります。難解な世の中を分析するのも難解な方法です。
★★2016年02月13日(土)ドーム・パソコン手入れ、高感度CCD
既に雨がぱらついたりしています。日曜日に低気圧の通過に伴う悪天候が予想されていますが、窓の外に取り付けた温度計で10度に達しています。2月の気温としてはとんでもない状況で、雪崩やその他の被害が予想されます。そんな中、少々ドームに籠もって、マシンメンテナンスを行いました。というのは、パソコンが何かと調子がおかしく、3時間も使っていないのに、再起動を4度もやるという絶不調でしたので、状況の確認と中身の整理を含めて、明るい内にやっておこうと覚悟しました。
先ず、動作が何しろ遅くて、アイコンをクリックしてから画面にプログラムが出てくるまでにイライラと待つこと数十秒なんて状態では、使い物になりません。捨てたくなります。勝手にアップデートするウインドウズの動作が原因の半分を占めています。そして、動作の遅さの原因は、それだけで無く、内部的に何やらトラブルを抱えている予感があります。ですから、最初にディスクのチェックです。こちらは幸い、不具合の報告が出ませんでした。そして、デバイスの状況のチェックです。ポートを確認すると、使っていないはずの無いポートが空いていたり、使っていないはずのポートが使われています。何かが勝手に設定をいじったのか・・・。
パソコンと望遠鏡のモータードライブは、ブルートゥース経由と、RS232シリアルの2つの接続を用意しています。通常はブルートゥース接続で使用していて、不具合があればRS232シリアルで接続します。このところ、ブルートゥースにトラブルが続いていましたので、RS232シリアルが、安定接続の手段でした。そして、パソコン側でのもたつきが激しくなったのです。原因は、これらの接続によって錯綜したデータを巡って、ウインドウズがデータ待ちをしているのでは無いかと考えたわけです。勿論、データ待ちの中には勝手にアップデートする不埒な奴らも入っています。
で、ポートを見ると、ブルートゥースが使えないのは、その接続が中途半端の状態で、機器を認識していながらちゃんとつながっていないことが原因のようです。つまり、双方向通信を必要としているのですから、上がりと下がりの2つのポートを使うはずなのに、指定したポートでは無く、他のポート1つ使ってつながった形にしています。これは一方通行の通信で、音声出力デバイスであればこれで良いのでしょう。でも、双方向の同期が要る操作をしますので、多分これが待ちの発生とCPUパワーを消費している原因だと思われます。機器の構成上、許されたポート番号が限られていますので、それを割り振ってやると、ちゃんとつながりました。使い方を誤ると、この接続経由で、データを制限無しで盗まれると聞いていましたが、確かにそんな接続の仕方です。そして、自動アップデートを禁止して設定は終了です。
ただ、接続の確認をしている内に、ガイド鏡から映像出力を出している高感度CCDで、不具合が増えていることに気付きました。こちらはパソコンの不調とは別件です。ビデオ出力の端子の接続がイマイチで、途切れることがあります。回線切断のようなものです。コネクタ部分の不良かも知れませんが、ケーブルを変えても改善しないので、コネクタそのものか、CCD側の不良の可能性もあります。こちらは分解して調べる必要があるかもしれません。
また、その高感度CCDでホットスポットがかなり増えていることに気付きました。今まで、1カ所、これをガイド星としたら、追尾しないという輝点があったのですが、それが見たところ6カ所に増えています。何しろ、ガイド鏡は蓋が閉まっていて、真っ暗なのです。星が出ているはずが無いのに、映像上、ノイズでは無く輝点があれば目立ちます。専門的には後発型白点と言って、宇宙線被爆が原因とされているようで、メーカー保証の対象となっていません。メーカーでは、内部的にこれを無視するような機能を入れるようになって来ていますが、そんな時代のもので無い高感度CCDですので、タマに、ちゃんと追尾しているはずなのに、星像が伸びて写ることがあったというのは、これが原因かも知れません。キャリブレーションからやっていれば、ダメと判りますが、子午線越えでも無ければ、設定は変わりませんので、そのまま使ってしまいます。α-SGRに、ウェブカメラを付けた廉価抱き合わせを買ってから、感度が足りずに購入した高感度映像素子で、6年は稼働しましたので、既に製品寿命の問題か。このところ、シンチレーションをキャンセルする方法として、超高感度のCCDを物色していたのは事実ですが、こっちが問題となるのは想定外でした。
★★2016年02月17日(水)オートガイド用高感度CCD
天文ドーム内のオートガイド用高感度CCDの白点問題は、更に調査すると、とんでもない状態になっていることが判明しました。ガイド用として使えない点が6カ所あると見ていたのは、甘い見通しで、30カ所以上に存在しています。星の少ない方向では、これらの白点が致命的な動作をもたらすことがあり得ます。正直なところ、星の少ない系外星雲狙いのときは使い物にならない状況であるし、どの部分にも白点が存在していて、このあたりのソフトは、画像処理して1ピクセル以下の動きを計算するようになっていますので、不具合満載だと考えられます。
何としても、この部分のリプレイスが必要となっていますが、その性能と価格については、使って見ないと判らない的な部分が存在しています。何万もするような装置を、人柱で買い込むようなお金持ち行動は控えていないと、大方ロクなことになりません。特に、そんなに稼いでいるわけでは無いのですから。しかしながら選択肢はそこそこあります。3万円台からかなりの高感度を持っているものがあり、8万円台では冷却タイプが存在しています。
ここで、高感度を期待して冷却タイプに手を出しても良いのですが、この白点問題は、結局は製品寿命を突きつけているのですから、高いものを買おうが安ものにしようが、使用可能期間は運次第であり、10年は使えないぞと言うものです。感度があれば安いので十分という考え方もあります。もう少々、製品について調べないといけないようです。
ガイド機能を備えたカメラにして、制御ソフトを変更するか、カメラ機能だけに絞って、現行ソフトを使い続けるかという選択もそこにあります。最も手間のかからないものは、カメラ機能だけをリプレイスする方法なのですが、現行の制御ソフトが、結構重たいというのもあります。マシンのクロックを上げるしか無いというのでは、パソコンを更新すると言う事になってしまいます。確かに最低水準レベルなのですが・・・。
その選択肢の中には、カメラとしてオートガイド用高感度CCDを使うという方向もあり得ます。オートガイド専用として使うだけで無く、映像素子そのものとして使用するという方向性です。一眼カメラで撮るというこだわりがあるのならば、例えばD810aというカメラがありますが、この価格に手を出すのならば冷却CCDが手に入るぞという選択肢が出てきます。D810aで一般撮影をする場合は、赤側の感度を調整する干渉型のフィルターが必要となりますし、そんな手間をかけるのならば普通のにしとけということになります。つまり、言ってみれば、かなり中途半端な選択肢であって、皆さんがなだれ打つということにはならないはずです。メーカーとしてはカラーバランス調整フィルターが問題なだけであったのに、その脱着という方向にはしなかったのですから、中途半端さが際立ってしまいます。
まっ、そんなあんなを考えながら、気温を見ると-10℃を切っていたりします。冷却カメラの温度ですよねぇ。天然冷却カメラです。ちゃんと動くD800に感心、そんな温度のときには、ダーク減算をする必要が無いかも知れません。ノイズリダクションを使わないで撮ることが出来そうです。
で、幾つかの候補を挙げてみたのですが、実はどれも決定打に欠けるような気がしています。ST4互換のガイドポートを持っているあまり高くないものにしちゃおうかと考えても、選択肢として2つ以上あるので困ってしまいます。この手のユーザーレポートは信頼性がありません。具体的なデータが無く、当座のインプレッションだけでは・・・。でも、そろそろ決めないといけません。
★★2016年02月21日(日)オートガイド用CCDの注文
オートガイド用CCDですが、取りあえず、最も安く手に入るものを試して見ることにしました。代理店は星見屋というところで、価格的には1万円台後半、この手の物としてはウェブカメラのレベルですが、ZWO
Companyから出ているASI034MC「ビギナー用ハイ・コストパフォーマンスのカラーCMOSカメラ」とのことです。
WAT/120NのCCDは、768×494ピクセルで1/2inch型です。これに対して、注文したものは728X512、1/4inchで、約半分の長さ、面積的には4分の1となっています。蓄光が出来ることから、感度はそこそこあるはずですので、それを試して見ることが今回の目的です。また、ZWO社では現行の機種に冷却機能を取り入れた製品も出していて、価格的に他社の冷却CCDに対してアドバンテージを持っています。どれほどの性能があるかという点については、価格相応では無さそうだという予感があります。この手の最先端技術の装置は、歩留まりが良ければ価格を下げることができます。製造技術の問題でもありますが、撮像素子はソニー製で、あとは組み立てとチューニングの問題です。
いずれにしても、ピクセルが小さくなるので、試して見ないといけませんが、現行で使用しているガイド鏡、ケンコーのSE102、F5アクロマートでは、使用上、辛いかも知れません。先鋭な像を持つことから撮影鏡筒として格上げしたBLANCA/80EDTに戻すことも視野に入れることになります。逆に、精度として2倍ということになるのですから、4倍のクリップエリアを使って、同じ精度を出すことができるはずであろうということになります。
また、取り合えずWAT/120Nのリプレイスとして使う予定ですが、何とその価格でST4互換コネクターが付いています。つまり、α/SGRを介さなくてもphd2等のフリーソフトでオートガイドに使えるようです。このあたりも含め、上位機種のCCDにも興味のあるところです。というのは、高精細な映像を撮ろうとすると、どうしてもシンチレーションによる像のボヤケが避けられないために、画像としてでは無く、動画として記録し、同条件の瞬間の画像だけを合成して、本来の解像度の映像を作り出すというテクニックが確立してきているのです。そうなると、出来るだけ速いシャッターで映像を撮ることが必要であり、安定した高感度が求められます。すると、どうしても冷却CCDという選択肢が必要となってくるのです。
つまり、ここで最も安ものを注文し、ダメと言うことであれば、再び他の選択肢を求めることになります。逆に良しということになれば、撮像装置を更に追加するという選択肢が出て来るということになります。そして、安ものと侮って使わなくなるのでは無く、実戦配備が続くというバラ色の計画となります。
現在、最先端の方々は、高感度を活かす為に最も有利なモノクロ冷却CCDに、色分解フィルターを用いて3色分解し、カラー映像を得るという方向で映像を得ています。これが、動画撮影によるシンチレーション解除の方向へ行くのは当然として、その際に3色分解しているのでは、手間がかかりすぎます。カラーCCDが性能を上げるという技術の進歩がその点をアシストしていくことでしょう。
また、技術革新は、製品の価格に直接関わってきます。同じ性能を得るための経費を下げるのは、全ての分野で求められていることです。6年前のWAT/120Nは6万円でした。これが今、2万円弱の製品がどう太刀打ちしているかが、興味の一番のところなのです。そして、この賭が、どうなるか、最もワクワクというところでしょう。宝くじを買うのと同じようなものでしょうか。
で、このような事態の時に適確な卦を出す嫁様に依頼して出した卦が、天沢履上爻です。
「踏む」という卦で、先人、先輩の通った道を行くという卦です。言ってみれば、地雷原のような危険なところを進む状況で、人の足跡を踏んでいく危ない状況、危険度は高いので、そうそう大吉という判断は出来なさそうな卦です。しかし、礼にかなった行動と態度で、トラの尻尾を踏むようなことがあるが、噛みつかれる心配は無く願い事は通るであろうという補足説明が付いています。そして、上爻という位置は、踏み行うところをつぶさに見て、善悪正邪を反省し、常に正・善に立ちかえれば元より吉とあります。大いなる慶福を得るともあります。実は天沢履の一番良い爻が上爻です。つまり、使っている方々の使用報告をちゃんと調べて使えば、何のことは無い、充分な能力を発揮するぞという意味に捉えました。で、早速注文し、火曜日には到着する予定です。
また、他の候補として有力と考えていたのが、QHY5Lという製品です。こちらは3万円台中頃で、機能的には同程度のものであろうと考えられます。で、嫁様の出した卦は沢火革初爻です。改まる、変えるというのには良い卦です。選択肢がこれしか無いというのであれば、問答無用で注文したかも知れません。しかし、初爻では難しい言い回しではありますが、まだダメだよ、我慢ねという意味のことが書かれていて、半吉程度の判断が出来ます。製造元のウェブページを見に行くと、USB3.0対応の後継機種が出ています。日本の市場では出てきていませんが、放熱にも考慮した筐体の改良が行われています。つまり、変えるのには良いかも知れないけれど、製品自体がバージョンアップしている、改まって居るぞということで、使えないという凶判断では無いにしろ、新製品が入ってくるまで我慢ね、という判断をしました。
この他にZWOの別の製品も考慮に入れていたのですが、そちらについて嫁様は、山天大蓄五爻という卦を出しています。蓄光型CCDですから、そのままの判断です。このように通じるものがあるとき、卦は間違いありません。銭天牛先生は家でボソボソ、インスタントなんぞ食っていることはないと訳していらっしゃいますが、まさに家食せずして吉なり。大川を渉るに吉なり。デカイ仕事をやれという凄い卦です。そして、五爻は、簡単にできるよ。そのことで慶びを得られるよ。と、いうように断言しています。今回、一番良い卦はこちらだったのですが、ZWO社では、この製品の冷却仕様上位バージョンが既に用意されています。もし、ASI034MCの具合が良ければ、再び、嫁様に卦を出して貰うことを考えましょう。いってみれば、天体専用とはいえ、カメラを買うのと同じ事ですからね。
★★2016年02月24日(水)格安CCD好調
手元に届いていたASI034MCですが、付けるレンズが無いので星が出るの待ちでした。今晩、晴れ間があったので、早速ドームに上がり、取り付けて見ました。先ずはWAT120のリプレイスとしての役目と性能の確認です。ドライバーを入れてすぐ使えるようになりました。状況としては、ASI034MC8㎝F6、1秒露出が、WAT12010㎝F5、1秒と同程度の感度に思えました。つまり、感度は倍近く上がっています。ピクセルサイズを考慮した面積による効率ということでは、一桁上がった性能ということになります。αSGRで9~10等級程度の恒星を使ってオートガイドのテストが出来ました。リプレイスとして、この計画は卦の通り、大成功です。価格対性能比としても、技術の進化は大したものです。
有り体にいえば、ローエンドの製品です。これ以下の製品が無いわけではありませんが、天文用に使うという目的があります。それが、6年前の上位製品、ハイエンドでは無いにしろ、CCDメーカーが天文用に作った製品の、そのまた改良型と比較して、同程度以上になっているのです。
これでASI034の性能の進化が終わりではありません。天文用としてST4互換のオートガイド端子を備えています。これを使うのが、次のステップです。また、ローエンドに、このような性能を示す製品のラインナップに興味が出ます。というのは、系列の上の方には冷却CCDがあります。その分野は、大抵、普通自動車並の価格が付いているような代物、まるで大判デジタルパックのような、それだけで望遠鏡にドームまで手に入るというような、とても欲しいなどと思うものでは無かったのです。ところが・・・というのが順当な方向性でしょうか。
アクティブ光学系という最先端はともかく、超高感度による動画を使ったシンチレーション解除という、今様のハイエンドテクが、大きな出費では無く可能になるというのが、ちょっと見えた未来です。
★★2016年02月28日(日)赤道儀コントロール系変更、奨学金
さて、次のステップです。CCDカメラに搭載されているST4互換端子を利用したオートガイドの使用が、目的の作業です。この作業は、可能かどうかの確認のレベルでは無く、使えることを前提にした機器の変更を行います。映像素子のWAT/120、アナログ映像のデジタル化をするデジ蔵、赤道儀のモータードライブへコントロール出力をするルクバトの3つを外し、既に取り付けられたASI034のUSB回線とコントロール出力/6極RJ11/を、現状の配線に沿って接続することが、変更の内容です。先行きの為に、鏡筒群を載せる基本のアリガタに取り付けられた統合電源端子に合わせてUSBハブを用意します。
先ず、ピラー脇に取り付けた電源等の電装品から、ルクバトとデジ蔵、その2つに接続されたUSBハブを取り外します。
次にピラーから上がる配線に、USBとRJ11の2本を追加します。スパイラルの保護シールドを外して今一度取り付けるのですから、最も時間がかかります。しかし、この部分で必要な長さのRJ11は、まだ到着していませんので、取りあえず無しのまま、ケーブルを用意します。RJ11についても、USBハブの位置で接続を外せるようにケーブルを分け、コネクタを使いつなげるようにします。これは、鏡筒群と赤道儀を、配線の全部を外すこと無く、上下を分離することが出来るように考えた結果です。
続いて、先ほど外したUSBハブを、赤緯体の電装結節点へ移動して固定し、下から上がってきたUSB回線とつなげ、そこへCCDカメラへのケーブルを取り付けます。
これで、一応、RJ11の6極線以外はOKとなりました。商品が到着するまで、RJ11の1.5mでカメラとモータードライブを直接、接続しておきます。外された機器がかなりの面積を有していましたので、かなりすっきりとした配線となっています。配線用のピラー/?/にかなりの余裕が生まれています。この変更に2時間ほどかかり、体がすっかり冷えてしまいましたが、ここからはコタツに入っての作業です。パソコンの電源を入れ、コントロールソフトであるPHD2をインストールしました。英語圏のフリーソフトで、使い方が難しそうでした。何しろ英語表記です。ところが、最新版をインストールすると日本語への対応も行われていて、難なく使え・・・・ませんでした。
先ず、CCDカメラは、選択肢の中の一番下に入っていて、こちらは問題ありません。ところがさっぱり判らなかったのが赤道儀の設定です。現実には赤道儀の設定では無く、赤道儀のモータードライブの設定なのですが、選択肢が6つや7つという数が入っています。端から1つずつ確かめていって、結局オンカメラというものに設定しました。この部分が一番理解しにくいものでした。
この時点で、大方、設定終了と考え、ドームを後にしました。
そして、暗くなってから、木星が見えていることに気が付きました。薄雲の中です。撮影は出来なくても、動作の確認が出来ます。
早速、耐寒仕様になりドームへと上がります。
昼間に出来なかったのは実際のガイドテストです。早速電源を入れましたが、用意を完了させるまでに10分ほどかかってしまいました。コタツも暖まっています。
ガイド鏡を木星に向け、PHD2をスタンバイし、ガイドをさせます。ところが木星は明るすぎました。出来ない訳ではありませんが、空は半曇りで、霞んでいます。仕方なく、近所のやっと見えるような恒星をファインダーで導入して使いました。キャリブレーションの後ガイドが行われるのは、セオリー通りです。何の問題も無く、自動ガイドが始まりました。このソフトで面白いのは、ガイド状況をリアルタイムにグラフ化してくれる機能があることでしょうか。少なくともわたくしにとっては、見たからと言って面白いだけで、役に立つわけでも無いのですが、装置によっては、設定を変える為の資料になるやも知れません。出来ないよりは出来た方が良いでしょう。
まあ、使えてしまえば、これほど簡単にいくのですから、大したものです。なにしろ、これらのものがダメだったら、遂に自分で作るしか無いとメカトロの本を見ていたところなのです。カメラのシャッターコントロールは出来ていましたので、モータードライブのコントロールが懸案だったのです。
今回の残りの作業はRJ11の配線ですので、完全に単なる作業となります。赤道儀の制御装置に関する計画はこれで一応の成功と判断出来ます。かかった費用は20K円弱ですので、価格対費用比としても従来に無い高い水準となります。確かに「ビギナー用ハイ・コストパフォーマンス」ですが、ビギナー用は後でプロ仕様に買い換えが必要かというと、そんな事は無く、ガイド用としてならば、これで充分です。メインの撮像素子としては確かに力不足ではあります。オフアキシスガイド用サブCCDとしても、力が足りなさそうです。しかし、そのような目的で使うものでは無いことは、初めからハッキリしています。
最近耳に入ったニューズですが、奨学金で大学を出たが、仕事に就けずに返済に困っている者が多いという話です。奨学金というものが、進学者の半分程度が受けているなんて、あまりピンと来なかったのですが、要は、返済の必要な奨学金を用意して、就職できなかった場合に返せない代物となっているということでした。
言ってみれば、奨学金という口当たりのよい名称にしたローンを作って申し込みやすくし、大学もローン会社も、学生支援機構も儲かるという構図があります。その中でローン破綻する可哀想な人が少なからず出ると言う事態が増えてきました。ですから、自転車操業している支援機構は、投資の回収を厳しくやらないといけなくなるわけで、資格審査が甘いとか言うような反省は出て来ないので、事態は悪い方向にのみ進んでいきます。大学4年間で4~5百万の借金をして、就職をしたからと言ってホイホイと返せるものでは無いでしょう。そんなことはわかりきっているのに、貸す方も貸す方だとわたくしなんかは思います。これらの制度が、少子化の中で、必要もない大学の延命になっているのは間違いないでしょう。小中高の学校の減り方に比べて、大学の廃業が少ないのは、このような「大学生」を作るシステムを用意したためでしょう。大学生の質の低下を問題にした時代もありますが、今の大学生の半分は本を読みません。奨学金を受けている半分とイコールでは無いとは思いますが、本を読まないで知的作業なんか出来るはずも無いし、ましてや大学で更に専門的な学習と研究をすることなんか考えてもいないのですから、学士様の資格が泣きます。学士様の免状はお高いのですから、その料金が払えないというのなら、行ってはいけないのです。それを無理してローンを組んでいくというのであれば、就職で確実に高給取りになれるところへ行かなければ、なんのこっちゃになります。
高卒で働ける社会が当たり前なので、大学へ行ける者は、その後に研究生活が出来るような運を持っていることが、そもそもの条件のはずです。コンビニのレジ係に学士が必要なのでしょうか。猫も杓子も大学へ行けるというのが、そもそも、おかしなことなのです。で、大学へ行けば猫が虎になれると信じている方が多いのにも驚きます。猫は猫であるから良いので、虎に見せかけようとしても、後でバレて恥をかくだけです。なんちゃって学士では一銭も入ってきません。単なる金食い虫にしか過ぎません。
その昔、教育ローンと言えば積立金だった時代があります。子供が先行き必要になるからといって積み立てていたのですが、それが出来ないし、借金も出来ない、新聞奨学生も外れたというので、泣く泣く進学を諦めた不運な少年がいました。いえ、わたくしのことではありませんよ。可哀想でした。ところが、今は、必要のない者、成績からして学業に適性が無い、有り体に言えば平均以下でも、申し込めば金を借りて大学へ行けるのです。行ってどうなるかは、かなりボンヤリな人でも予想が付くでしょう。不運は不運を呼びます。
中には、御先祖様が金を残してくれたのに、親が使っちゃうと言うのもありがちなことでしょうし、まあ、基本的には大学行って、学匠となれるかは本人次第です。成績が良くて学費免除なんて言うのもありますからねぇ。
早いところ、有象無象の自称「大学」は潰れてしまって、そこに巣くう学者もどきさんにも引退していただき、欧米型のカレッジやユニバースが設置されることを期待します。日本の大学の評価って評価にも値しないというのが世界の見方です。