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    ★★2015年10月01日(木)D300
    ★★2015年10月02日(金)撮り鉄さん達、改造カメラ一般撮影
    ★★2015年10月04日(日)月と偏光フィルター、爆破犯、夕刻の虹
    ★★2015年10月08日(木)帰り道
    ★★2015年10月10日(土)色づき始めた庭
    ★★2015年10月11日(日)D800帰宅、一度限り、網状星雲
    ★★2015年10月12日(月)電装改良、搭載状況調整
    ★★2015年10月13日(火)新月と天王星のオポ
    ★★2015年10月17日(土)三日月(月齢3.3)
    ★★2015年10月18日(日)イージーカバー
    ★★2015年10月19日(月)月齢6.4気流悪し、首相も気流悪し
    ★★2015年10月22日(木)小惑星接近、秋晴れ
    ★★2015年10月25日(日)初雪
    ★★2015年10月29日(木)明け方の惑星
    ★★2015年10月30日(金)待ってよシカ君食べないから

★★2015年10月01日(木)D300

 いつものカメラがありませんので、ドームからD300を降ろしてきました。このD300は改造品です。ローパスフィルターを取り外してしまったメーカー非推奨自己責任の改造品です。しかし、使い勝手と性能は、D810Aと比べて、遜色はありません。画素数や感度などの差はあっても、相手は宇宙ですので、D300から上位アップでD810Aで採用されたものに大きなアドバンテージがありません。同等の能力を持っているこの改造D300とD810Aの価格を見れば、どれだけコスパが違うかは明らかでしょう。そして、対抗他社の天体向け機種はいつの間にか無くなってしまっています。残っているのは改造屋さんです。フィルターを外して、その分の別のフィルターを入れるのが商売になるわけです。

 カラーバランスフィルターを外しただけの改造ですので、一般撮影には2つのハードルがあります。先ず、カラーバランスフィルター分の補正です。かなり青い色をしたフィルターが付いています。色合いはC10かC12クラスではないかと思います。そして、フィルターを外したことによって光路長が変わり、オートフォーカスがズレます。それだけでなく、マニュアルで合わせようとしてもピントが合わないということになります。これは間にガラスがあるのか空気があるかによって光路長が変わるからです。フィルターを外してしまうと、無限大に合わせようとしても、無限大よりも繰り込まないと合わないのです。オートフォーカスのレンズであれば、無限大よりも幾分動くのですが、それだけでは合わないくらい違います。まあ、望遠鏡に付けるだけであれば、そんな差は関係がありません。

 カラーバランスは調整すると結構いけるものですが、如何せん、赤外域の光があると別の色に写ってしまうものがあります。紫がきれいに出ないとか、紺色のセーターが茶色に映るとか・・・。

 そこで、改造D300専用レンズとして、標準域ズームの1本を改造しています。改造といっても、レンズ群の後端に径のあった保護フィルターを1枚貼り付けただけです。これで、光路長は、ほぼ合います。マニュアルでピントを合わせることが可能です。ピシッと合わせたいということであれば、ライブビューが何時でも有効です。それに、天体用として考えていたので、透明な保護用フィルターにしています。

 次はカラーバランスです。これは青フィルターを付ければ良いというものでは無さそうですが、確かめてみたことがありません。この為に青フィルターをわざわざ買うのもためらいがあります。ただ、赤外線カットフィルターは持っていますから、これを付けた上で、色調整するとほぼ合うでしょう。しかし、この赤外カットフィルターは高性能ではありますが、干渉型であって、効果は光線の角度が大きくなると変わってしまいますす。広角で撮ると、周辺域に行くに従って、青みを帯びて写ることでしょう。

 これらの課題をクリアして、改造D300がドームから出てきました。当初は、使い方を忘れていて、手がD800用に動きます。2012年6月から使っているのですから、3年の経験で、手がD300用に動きません。ところが、数日使うと、手が勝手に動いています。さすがに、その前に4年ほど使っていたものですから、当然と言えば当然です。その前のD70については・・・手が動かないどころか、使い方を忘れていたりします。ライブビューという機能が無く、D200にも確か無かったと思います。散々ピント合わせには苦労しました。D70では、サービスセンターのおじちゃんを困らせたものです。合わせても合わねぇって。
 そりゃあ当然です。エントリー機の精度で作っているレベルで、一応1/100ミリを目標にしてはいるのでしょうが、そうそう映像面とファインダー面、それも交換無しにして精度を維持させようとしたって、合いませんし、温度の問題もあります。わたくしが使うのは下手すると-20℃ありの世界ですからねぇ。対抗某社のカメラなんか、動きもしませんぜ。皆さんよく使ってますなぁ。感心しちゃいます。閑話休題、反射望遠鏡のピントってシビアなんです。なんたってピンポイントという言葉はこの為にあるくらいです。
 オートフォーカスは当然ですが効きません。ピント位置を動かすフィルターが映像装置の素子の前にあるのでは無く、レンズの後ろに付いているだけなのですから。レンズからの光を拾って、ピント位置を出すのがオートフォーカスです。合うはずがありません。そこは、目測の距離とレンズの距離目盛りが、ほぼ一致していますから、それで充分です。

 と言うことで、ちょっとの間現役君のD300です。トップに入れたのは、赤外カットフィルターを付けて撮ったものと、外したものを、白い色を白として調整した画像です。赤外カットフィルターを付けないと色はダメですね。逆に赤外以外カットフィルターでは赤外写真が簡単に撮れます。葉っぱが白く写るという奴です。


★★2015年10月02日(金)撮り鉄さん達、改造カメラ一般撮影

 小耳に挟んだのですが、撮り鉄の大学生が、列車を写すのに邪魔だという理由で、線路の柵を100本も引き抜き、ロープを切ったと言う事件があったそうです。いろいろな意見があるとは思いますが、同じように他の人間が邪魔だと騒ぐ輩もいるそうです。列車だけを撮りたいのであれば、そのようなスポットを見つけ、通い詰めるのが王道であろうと思うのですが、安直、安易な方法を取るものです。
 わたくしが良い場所を確保した後でやって来た細心(小心?)な撮り鉄さんが、邪魔じゃないですかと心配そうに聞いてきたこともありますが、わたくしの答えは「大丈夫、心配ない」、で、心の中で「あなたも被写体」とつぶやくのです。だって、わたくしは列車、命ではなくて、列車とそれを取り巻く風景としての撮り鉄も面白いと思っているのです。トワイライトを待っていたら、踏切を地元のゴミ収集車が通り抜け、その後に警告音が響いて列車がやってくる。なかなか面白い光景です。その時に、踏切を跋扈する撮り鉄がいたら、もっと面白いかと。実はあるんですよ。踏切を走り去ったトワイライトの後ろに三脚を担いだ撮り鉄さんが横断していく姿が。
 駅で撮り鉄さん達は、一番前に出て、来た順に並んでいきます。皆さん結構礼儀正しい方々です。タマにそうで無いヒンシュク者もいないわけではありませんが、珍しいほうでしょう。それを後ろから撮っていると、うまく撮れたときの嬉しそうな様子や、ガッカリとした様子が実に楽しく撮れます。悪趣味なんていわんで下さいよ。
 某秘境駅で、札幌方向からやってくる列車を狙うとき、単純に序列一番スポットを取ると、線路の間にある信号橙の柱が接近中の列車の邪魔をしてくれて、早くもっと近付けと叫びたくなるようです。駅の最後尾に構えるわたくしは、不満げに線路側に更に寄ろうとする序列一番を危ねぇなあと思うのであります。
 多分、列車相手に、そうそう撮影に入ることは無いように思いますが、撮影スポットを探して下見をし、ついでに試し撮りまでして、本撮りをするということをしなければ、まともなモノはなかなか撮れないと思います。試しは良く撮れるけれど本番がダメという緊張型であらせられる方もいらっしゃるようです。

 今日はカメラを持っていかないで出かけました。だいたいそんな時に撮ってくれと出て来るものです。
1樽前に虹が架かっていました。
2帰り道に子アライグマか子タヌキが2匹、道にいて、車を止める直前まで被写体していました。
どちらも初見のものでした。ふんっ、そんなものよ。


改造カメラ一般撮影


★★2015年10月04日(日)月と偏光フィルター、爆破犯、夕刻の虹

 今朝は、寝坊してしまいました。目覚まし時計のせいではありません。満月を過ぎると月が細くなってきます。月の出の時刻もだんだんと遅くなり、夜更かしして月が出るのを待つようになります。しかし、月齢が二十日過ぎくらいになると出てくるのも遅いし、高度が上がるまでまだ時間がかかります。いっそのこと早起きして撮るというのが、良い手になります。ですから、この時期、朝の4時頃、明るくなる前に起き出すと晴れていれば月が撮れます。土曜日は目が覚めて撮りましたが、今日は完全に寝坊です。何と6時にセットした目覚ましすら気付かずに起きたら7時を過ぎていました。
 ダメ元でドームに登り、月を狙ってみました。やはりコントラストが低い状態です。しかし、大気は透明で青黒い色をしています。そこで、ふと思い付いて偏向フィルターを付けてみました。以前の能なし事件の奴は、リングが部品として使うかもと思って取ってありますが、それではなく、ちゃんと使える奴です。太陽との角度は90度くらいの所にありますから、一番効果があるはずです。やってみると結構、バックが暗くなります。これは結構いけます。画像調整で何とかなる範疇です。

 先日あった中共の連続爆発事件ですが、犯人とされた男の生年月日がニューズ画面に出ていました。本当かどうか確かめる術はないのですが、1963年8月3日と書かれていました。早速チャートを出すと・・・、ピンときません。太陽と海王星がスクエアくらいでしょうか。経過を入れると、出生の木星の上に経過天王星で、同時に出生天王星の上に経過木星が来ています。ハードなアスペクト持ちには見えませんし・・・犯人がわかっているぞというメッセージのための羊さんでしょうか。6月3日だったら、もう少し面白い関係があったのですが。

夕刻の虹


★★2015年10月08日(木)帰り道




★★2015年10月10日(土)色づき始めた庭




★★2015年10月11日(日)D800帰宅、一度限り、網状星雲

 昨日、入院していたD800が帰宅いたしました。お願いした電源スイッチと、派生したマウント部の歪みが治ってきたはずです。持ってスイッチを入れた瞬間に、ああ、治っている。これじゃないとねぇ。ストレス無しにスイッチが入ります。レンズ・マウント部分については、実はよく判りません。レンズの取り付けが、少しきつくなったかなと思う位なのですが・・・。調べている内に、何と、高くなるので頼んでいなかった、グリップゴムがはがれ気味の所までキレイに貼り付けてあります。良く見ると、はがれ始めていたのを貼ったのではなく、新しいモノを貼っています。指で掴む部分のゴムの凸凹がすり減っていましたが、貼ると治るものではありません。良いのかなぁ。料金に入っていませんよ。
 で、天候も良く、ドームに籠もったのですが、当面の目標は白鳥座網状星雲でしたので、D300の出番です。こちらは、改造による通常撮影の面倒くささはともかく、天体撮影については、問題ありません。なにしろたっぷりと露出してやるのが一番の方法です。
 そして、Hα領域に限らない星雲星団撮影では、D800の出番です。例えばアンドロメダ大星雲や三角座大星雲辺りは、高解像を活かすことができます。特に大きいけれど淡い三角座大星雲M33を写そうとしたらD800の方が良いに決まっています。夜半を過ぎれば、既にスバルが高く上がっています。こちらはOⅢやHβなどの青い色ですから、改造機のアドバンテージを活かせません。
 さて、D800は赤く写る星雲に弱いだけで、並の赤色に弱いわけではありません。紅葉を迎えんとする木々の色をうまく再現しようとしたら、ナイコン技術陣が用意したシステムに乗るのが一番良い方法です。天体と違って、こちらの色をキレイに出したいのであれば、露出を控えめにするという手が有効です。
 また、最近のナイコンの宣伝を見ますと、ケータイ、スマホとの差別化として、ピント位置外の像ボケによる撮影対象の強調という撮影テクニックが紹介されています。開放F値の暗いレンズでも、距離を詰めて写せば、背景がぼけます。しかし、これは撮る方が判ってやらないと出来ない技です。オートで、シャッターも絞りも勝手にカメラに任せているという撮り方では出来ませんし、そもそもカメラの方にオート以外が無いものがあります。そりゃあ、ケータイ、スマホのほうが単に記念撮影や自分撮りするだけならば、誰でも使えます。何も、そんな目的のためにカメラを買おうなんて思わないでしょう。そこで、出てきたのが表現者という言いようです。これに対して、ケータイ、スマホは記録者でしょうか。記録と表現は違うんですよというメッセージとなっています。

 天体写真では記録と表現と言われてもピンとは来ませんが、安定した対象もあれば、一度限りの対象もあります。白鳥座網状星雲と言えば、天候・シーイングに影響されますが、基本的には変化がありません。しかし、月を撮るとなれば、そのときの月は一度限りです。同じ月相はなかなか来ないし、月の運動は複雑で、陰の出方が違ってきます。太陽を撮ったって黒点や粒状斑はそのときだけです。二度と無い瞬間を切り取るという意味が出てきます。
 ところで、プラネッツの位置も周期性があるとはいえ、一度こっきりの代物であるといえます。そこに意味を見いだしてそれなりの人が、山の高みを目指して頑張ります。モノになる人は少ないし、モノになってるのか、なっていないのかは、見た目で判るものでもないので、玉石混淆になります。モノになっているように見えても、心構えがダメだとやはりダメでしょうねぇ。


網状星雲


★★2015年10月12日(月)電装改良、搭載状況調整

 赤道儀周りの電装の改良は、細かいところを含めれば、それこそ朝令暮改どころかその場で変更作業に入ってしまうというものもありますし、部材の発注が必要なものもあります。随時、必要に応じて改良してきました。とは言っても、電装の中核となるマイコンレベルの装備の改良ではなく、配線とコネクタの部分の改良が出来ることになります。
 メーカー品であればオプションを含め完成品として提供されるものですから、こんなことは起こらないのですが、天体望遠鏡のメーカーが提供できるものは、量産品であり、普及品です。そして、本当に性能の極致を攻める品物が、ワンオフモデルになるのは、どの分野でも同じです。そして、天体望遠鏡は、歴史的にワンオフモデルの世界なのです。従って、かなりミニマムな製作所が、あるいは時として個人が超絶のノウハウを持っています。手元のマシンは、そんなモノばかりになっているのは仕方ありません。赤道儀は、このサイズとして究極の精度を持ち、-25℃以下の時でも問題なく動くU-150ですし、取り付けているモータードライブも、最初のTC-1B、次のSR-20についてもそれぞれ性能にアドバンテージを持っています。そして、オートガイダーのルクバトも秀逸な出来です。

 今回は、2鏡筒体制用に作った赤緯軸より上の電装に変更が必要でした。現在3本の鏡筒が乗っているのですが、その内、最も大きな30センチ鏡筒には電源供給がありませんでしたので、2鏡筒体制用で済んでいたわけです。それが、主鏡用の温度順応用ファンを回すことになって、電源が必要となりました。
 赤緯軸の配電箱には4つのソケットを用意していました。1つは給電線です。残りが使えるラインですが、2本の鏡筒と極軸望遠鏡用で3つが埋まっていて、空きがありません。そこで、別にAC12Vアダプターを用意してつなげて使っていましたが、そんなものがぶら下がっていて、使い勝手が良いはずがありません。といっても、部品箱に予備のDINコネクタが見あたりませんので、手をこまねいていました。百円の部品を注文するのに手数料を千円も払ってはいられません。
 配電箱の増量をするのであれば、配線の抜本的改良まで考えたり、色々と案が出てきていたのですが(特にロングボイド中に・・・)、部品箱ではなく、配線材料のゴミ候補入れの中にDINコネクタを見つけ、配線箱にソケットを入れる余裕を確認できたので、部材発注とはしませんでした。あるものを使うということです。
 忘備録
・電源供給ラインは12、9、5Vだが、5Vは暗視野照明用の微弱電力用なので、12VからDCDCレギュレーターで充分に供給できる。
・5Vの暗視野照明用は12Vでの直接使用も可ではないか。
・映像ラインはシールド線が好ましいので、12、9V+AVの3芯シールド線でよい。
・現行のケーブルは4.6φで細く、返って使いにくい。

 電装の付け替えといった大規模な変更ではなく、接続箱の追加工と線の追加1本なのですが、別件でGINJI300FNの光軸中心が、ズレていることが、帰ってきたD300くんによる撮影で判りました。主に斜鏡の位置の問題です。また、ピント位置を1センチほど、内側に入れることができる用なので、この変更もついでにしてしまおうと始めました。光軸調整だけでなく、主鏡セルの取り外しが必要となります。
 また、GINJI300FNにファインダーを付けていなかったのは、取り付け位置で覗こうとするとオートガイド鏡が邪魔で頭が入らなかった為です。オートガイド鏡の取り付け位置を少し動かせば、干渉しなくなりますので、その変更も兼ねて、ついでに3本の鏡筒のバランスも合わせることにしました。
 で、結局、3本の鏡筒全てを外して、必要な調整と追加工を行い、重心位置を合わせて再搭載という作業となります。これだけの作業をしますと、3本の鏡筒の同期を取ることと、極軸合わせが必要となります。こちらは星が出ていないと困難な作業です。とにかく昼の内に作業をしましたが、とどろく雷雨の中の作業でした。

 夜、空を見ると星が見えます。少し寝ぼけ気味の空ですが、極軸合わせや鏡筒同期には充分です。やっちまおうという気になって、始めました。目標は丁度良い高さにあるベガが良さ気です。
 先ずは極軸位置です。確認すると、やはり結構ズレていました。重心調整の時にアリガタが滑って衝撃を2回ほど与えてしまっています。クッションはありますが、衝撃は衝撃です。そんなに爆ズレではなく、調整ねじを少し動かすレベルで、極軸合わせように作ったアングルファインダー応用の拡大装置のために、ササッと会わせることが出来ます。
 次は3本の鏡筒の同期でGINJI300FNから始めました。実はこれが一番面倒です。というのはGINJI300FNにはファインダーを付けていないので、一発で入れられるかというと自信がありません。ニュートン反射ですから、両目で確認しながら探すということができないのです。一番視野が広くなるように、38mm70度の接眼鏡を使って、後ろ側からある程度の位置に合わせて見ます。あら、ちゃんと入っています。これもカンの世界です。十字線のある接眼鏡に取り替えて、真ん中に入れ、次にファインダーを合わせます。ここで、試しにD300を取り付けて見ますと、ちゃんと視野中央にベガが入っています。良い具合です。
 2本目はBLANCA/130EDTです。取り付けを外したからといって、そんなに狂うものではありませんが、それでも違っていますので、調整装置のねじを回して数秒角程度の範囲に入れます。ファインダーもあらためて合わせます。
 最後がオートガイダー用のBLANCA/80EDTです。こちらはパソコン画面からの調整です。ほぼ真ん中に入れて、ファインダーも合わせます。これで、終了です。

 空を見ると最良の空ではないにしろ、ちょっと撮ってみても良いかというシーイングです。そのまま、オードガイダーでキャリブレーションし、自動追尾にしてシャッターを切ってみました。何とか撮れますが、寝ぼけ空です。雲は見えなくても水蒸気でない氷の層が薄いにしろある感じです。3枚ほど試して降りて来ました。撮影は可程度ですが、作業としては百%の仕上がりです。
 降りてきてからしばらくすると雨が降っていると嫁様が騒ぎ出しました。この騒ぎ様から、これは来るかなと思ったら、案の定、轟くものと共に滝のように降る雨が登場です。早く撤退しておいて良かったと思いました。

 ところで、太陽と天王星がオポジションです。新月は19度、天王星が18度ですから、活動宮の18、9度にデッドポイント? 牡羊、蟹、天秤、山羊の18、9度に感受点をお持ちの方、ご注意。


★★2015年10月13日(火)新月と天王星のオポ

 さあて、新月と天王星のオポの日の出来事で、天王星が絡んでいそうなのは、幾つもありそうです。
 その中で、国内ニュースとしては殺人や殺人未遂事件より、この日発表にふさわしいのが東京-新函館北斗間の新幹線料金二万二千九百六十円というものを取り上げましょう。飛行機で羽田-函館をLCCを含めて調べると、日にちにもよりますが、往復で1万8千円から10万円位の幅があります。集客のためのトンデモ料金でなく、2万円台前半位で結構、往復が手に入ります。新幹線は往復で5万円くらいですから、飛行機の方が当然安いです。半分以下です。悪天候でもJRは動いたというのは神話に属していて、かなりアッサリと止まってくれますから、悪天候に対する状況は同じです。止まっちまった場合ですが、結局どちらもどうしようもありません。
 さて、函館ですから函館空港で比較したのですが、北海道の玄関、新千歳空港ということでしたら、如何相成るでしょうか。ハッキリ申し上げまして、東京-新千歳でしたら、あと千円ちょっと払うと3往復できるのではないでしょうか。確かに、あまり乗りたくないような日付と時間だと思いますが・・・。で、現実的な時間帯であっても、3回は乗れそうですよ。少なくとも東京から往復して、函館までの往復旅費が出ると思います。つまり、JRの東京-新函館北斗の片道料金で、です。
 格安切符がボロボロと出ると言う状況でなければ、新幹線は太刀打ちできないのは見えています。高価なので競り落とせなかったどこぞの国の高速鉄道みたいな様子と同じでしょう。必要とする時間を考えれば、誰が乗るか興味があります。
 対抗出来るのは一泊料金と思えるお金を出すファンが居る、北斗星やカシオペア、トワイライト・エキスプレスといったブルトレしかないのに、それらは切り捨てて新幹線だそうで、延伸することに意義があるというのが透けて見えます。敷くことに意義がある、つまり儲かる者が居るのですから、あとの営業利益なんかどうでも良いわけです。何しろJR北海道です。儲かる路線は新千歳から札幌を筆頭にして、札幌圏の一部しかありません。札幌駅ビルで稼いでしのぎを削っている、保線費用もままならない会社です。新幹線がお荷物と化すことなんか考えてもいないのではないでしょうか。黄色い新幹線車両を維持できるんでしょうかねぇ。ああ、それ以前に厳冬期に使えるんでしょうか。乗り心地も保線もこの車両に依存しているんですよねぇ。
 ということで新月と天王星のオポの話題でした。


★★2015年10月17日(土)三日月(月齢3.3)




★★2015年10月18日(日)イージーカバー

 先週、戻ってきたD800ですが、入院の原因は硬い物との衝突で、多分、衝撃速度とすると高さ30センチ相当程度と思われます。1メートルの高さから落としたら、重ショック品として各所に問題が出るはずですが、まあ、カバーのちょっとした変形で済んでいるのですから助かりものでした。しかし、こんな事がもう無いとは言い切れません。今回程度の多少の衝撃であれば分散して、被害を少なくすることが出来そうなイージーカバーがあることは知っていました。基本的には落下対策ではなく、防塵、防汚れ、擦れ対策程度のものと言えますが、今回のような硬い物との衝突にも多少の効果が期待できます。衝撃は接触時間が短ければその分大きくなります。硬い物と硬い物のぶつかり合いは、きわめて短い時間の中で変形することで吸収されます。片方が柔らかいと接触時間が伸びて、衝撃が劇的に減ることが期待できます。ジャパンホビーツールが売っているカメラの機種別に出ているシリコン製のカバーです。そこで、今回はダメ元覚悟で注文することにしました。当初、黒色を考えていたのですが、迷彩の好きな御方から命令が下り、「カモフラージュ」を注文させていただきました。
 さて、問題は操作に支障が出ないかです。操作上出来ないことはありません。ボタンの説明が見えなくなっているものがありますが、既に手が動いて使いますので、問題なく、また、LEDやセンサーがあるところには穴があるので、機能に支障が出ることもありません。つまり問題なしです。ただし、シリコンですので、オリジナルのグリップに比べて滑ります。この一点をのぞけば、支障ありません。唯一の不満はカバーの取り外しにストラップの片方を外さないといけないことです。内蔵ストロボと上部液晶の間、幅五ミリほどの渡しがあるためで、ここが取り外し可能なようになっていれば、簡単にカバーを着脱できたのですが。


カバー装着


★★2015年10月19日(月)月齢6.4気流悪し、首相も気流悪し


 月齢は6なのですが、まだまだ半月には間があります。帰ってくるのが遅かったので、月が低く、揺れています。その為、速いシャッターを切っても、ブレが収まらずに甘い映像となりました。強拡大しても、シャッタースピードをそれほど上げられませんので、よりぼやけた映像となってしまいます。
 また、短焦点反射の場合、どのような倍率で攻めても、コマコレクターを挟まないと、どうしても周辺の画像が乱れます。これは、屈折機でも同じで、フラットナーがどうしても必要となります。そうなると、結局は補正光学系と一体で構成したシステムが良いことになってくるでしょう。

 さて、妙なことを掲示板に書き込んだ者が居たことは面白い出来事でした。政治的な内容とも考えられるものでした。しかし、まあ、あの首相の命運は尽きています。尽きているのに未だに簒奪者が出て来ないのは、遺徳を食いつぶして、持たせているからです。大変な遺徳を持っていますから、まだ何とかなっていますが、元々、自分の徳がないし、徳を積むこともしていませんから、運が尽きてしまうので、要は子孫に残してやる分を使っちまっているわけです。大きく増やして残してやると言うことができないで、減らしているのです。
 首相になって民のために何ができたのかというと、実は総合評価がマイナスだということでもあります。3本の矢でしたっけ。皆さん忘れちまっている方のほうが多いように思いますが、アレがうまく行くぞと信じ、良くなったのかといえば、正社員は減り、派遣は激増したと言う見方が正しい理解でしょう。そして、経済が良くなったのかといえば、何ですか、何処かの国の富裕層の爆買い頼りなんじゃあありませんか。
 結局、安保法案は通したけれど、正直なところ使い道は、反対者が騒ぐほど大きくありません。憲法解釈に抵触しそうな部分を堂々と使う事の出来ない代物です。使ったら地雷を自分で用意するようなものです。できたのはそれだけ。あとは何ができたのでしょうか。
 外遊大好きで、世界中を回っていますが、さて、何ができたのでしょう。韓国の言いつけ外交と大して変わらない程度であって、金をばらまいて相手を黙らしているけれど、その金は借金なんですよぉ。経済が良くなれば借金が返せるなんて、本気で思っているんでしょうかねぇ。収入が増えて、嬉しくなってしまって、借金を返すより、楽しい出費を増やして、結局借金も増やしているという循環をやって来ているのに。
 ケータイ料金を下げろというのも姑息な手段です。業界はそこに利益の活路を見いだしているのですから、それを下げろというのは、利益配分を変えろといっているようなものです。そして、真っ先に給料が減るのは派遣君であることは確かでしょう。民草のために何もできず、取り巻きに煽てて貰っているというのが、実態でしかないのです。その取り巻きも、貰うものが無くなったら、アッサリ背を向けるという世界の住人です。ヤクザさんよりひどいですよねぇ。
 最もやるべきは、国の借金を減らしていくことであるし、その為の方策と手を打っていくべきときに、まあ、のんびりとして、五輪だ何だと、美味しそうなものに食らいついているものどもの整理を怠っているわけです。自らが借金体質ですから、仕方が無いのでしょう。同じ体質の何処かの元市長でしたっけ、県令でしたっけ、あんなのと仲が良いというのも、その例証のようなものです。ひとつ穴の・・・という仲間です。


★★2015年10月22日(木)小惑星接近、秋晴れ

 たまに宇宙関係の話題がメジャーなニューズに載ることがあります。何でもハローウィンに地球に最接近する小惑星があるとか。サッカー場くらいの大きさの「巨大な小惑星」で、時速12万6千㎞の「異常に速い」速度で、50万㎞まで近づくそうです。日本時間では11月1日午前0時14分ということだそうですので米国ではハローウィンに間違いありません。
 しかしながら、何処から「異常に速い」ということになったのでしょうか。その点が不可解です。その速さは秒速35㎞であって、地球の公転する速さは秒速30㎞なのですから、それより幾分速いだけです。まして、地球より遠いところから、太陽に向かって「落ちてくる」のですから、小惑星が地球より速いのは当たり前のことです。それでなければ、太陽から離れていくことができません。相対速度が秒速5㎞ということのほうが問題で、地球にもっと近づけば、地球の引力が強力に作用してしまうこともあり得るわけです。また、月までは30万㎞まで近づくということですから、軌道が変化するのは当然です。ただ、秒速5㎞というのは、地上における脱出速度を上回っていますから、地面に落ちずに大気圏をかすめて飛び去るということもあり得ます。過去に地球の大気圏をかすめて流れ星となりながら、大気圏を脱出していく小惑星があって、ユーフォー騒ぎを起こしたものすらあるのです。しかしながら今は、引力の逐次計算ができますから、そうそう計算違いの飛び込みはやってくれないはずです。
 また、「巨大な小惑星」と称されていますが、大きく見積もっても600メートルですから、巨大な隕石というのであれば良い表現だと思われます。落ちれば、それなりのクレーターを作ってくれるでしょう。セレスやパラスのような飛び抜けて大きなものであれば巨大だと思うのですが、そいつらが落ちたら、大陸がそっくり無くなったりして・・・。
 斯様に、報道記者が作る文章や使う用語は専門的な知識をいくらかは必要としているものなのですが、しばしば素人よりもひどい、もっと言えば目をひく、耳をひくような表現を使っているものが目立ちます。専門家の方が、質問されることは、どのくらい珍しいのか、次はいつ来るのかというような一見判ったようなつもりになって安心したり不安になったりするようなことばかりで、本質的に重要なことは聞きもしないと言っておりましたが、これもその一例なのでしょう。
 こんなことにたいしての啓蒙をしようという学者の団体の名称が、幼児向けの戦隊ものと勘違いしそうな、確か「スペースガード協会」でしたので、名称についてのセンスは専門家でもひどいのかも知れません。
 まあ、落ちてきそうもないのですから、騒ぐ必要も無いわけです。他のニューズがなくて、暇ネタ?、単なる話題提供?か。


秋晴れ


★★2015年10月25日(日)初雪




★★2015年10月29日(木)明け方の惑星

 明け方の空に惑星が並んでいます。金火木は目立ちます。水星も高度こそ低いのですが、明け方の空で水星にしては見やすい位置にあります。金火木の位置は近くて、それなりの移動速度です。火木の合は18日、乙女の14度でした。そして、この付近で金星が追いつき追い越していきます。度数がこの付近の感受点を持っていると大きな影響を受けたことでしょう。
 わたくしの場合は、この前後の期間、本業のほうを人に任せて、同じ市内での部活県大会への動員でした。何かと大変ではありましたが、やはり木星の保護は大したものです。担当の仕事については順調そのものでした。苦労した方はたくさんいらっしゃるようなのですが・・・。そして、26日には木星と金星、11月3日には金星と火星の合となります。この時期、何かとうまくいって、様々なチャンスを掴む方も多いことでしょう。

 で、久しぶりに手に取ったアニメが一世を風靡した『おねがいティチャー』でした。何かあるのかなと思って、初放送をネイタルとして、チャートを見てみると、スジがあります。更に、自分のチャートを重ねますと、やはりスジがあります。何かを気に入るというのはスジが必要でしょう。そして、それがヒットを飛ばしたものであれば、そのスジが多くある。言い換えればチャンネルがあるということなのでしょう。
 脚本が黒田洋介で、わたくしとしては安心して作品が見られることが保証されているものと判断しています。そして、聖地参りというものがはじまった作品でもあります。今でも木崎湖を始めとして松本付近を訪れるファンはいるようですし、おねがいシリーズとして続編も登場しています。続編は「落ちもの」ではありませんでしたが、同じ「落ちもの」、宇宙から女の子が落ちてくる『あの夏で待っている』が、同じ信州、小諸を舞台にして作られています。もちろん脚本黒田洋介、キャラクター原案羽音たらく、音楽KOTOKOも一緒です。『あの夏で・・』は、最後の話が知りたくて、ラノベを買ってしまいましたし、「メン・イン・ブラック」を1・2・3と見てしまいました。
 まあ、それはともかく、それらを見たときに初放送だけではなく、他の条件も合わせて星を見なければいけないと思った次第です。でもアニメ化決定の「時」を知ろうとしても色々と難しいでしょうねぇ。オギャアと生まれた瞬間を使うしか手は無さそうなのですが。

 マングローブが自己破産を申請したと報ぜられる前にウェブページがつながらなくなってしまって、アララと思っていたら、お金が足りなくなってしまっていたそうです。
 ここの作品で見たことがあるのは『神のみぞ知るセカイシリーズ』、『THE UNLIMITED 兵部京介』、『ハヤテのごとくシリーズ』2012年以降で、それ以外は全く興味を惹かないので制作会社のリンクに加えたのは今年に入ってからでした。そして、1番目の作品はここで全て請け負っていたようですが、2番目は本編「絶対可憐チルドレン」の番外編シリーズ、3番目は他のところで作っていたものを引き受けたものです。いずれも作風が違っていて、違和感を感じていたものです。何度も見たいと思うような作品ではないということでもあります。良い作品は力と心を合わせないと作れないのでは、なんて甘いことを言っていてはいけないのかと考えたこともありますが、やはり、良いものと、そうでないものは違います。
 アニメーター等を正社員から派遣やバイトにして経費を浮かせていたと聞いていたので、何処かの首相の策に乗った企業利益優先会社と思っていました。しかし、劇場版アニメを作るというのはお金が動くのですね。負債が3億を超えるというのですから、正社員を派遣に切り替えたってそうそう浮かすことなんかできないだろうと思いますが・・・。人は城だと言います。人を人として守っている国はこの上なく強い国です。一国一城の主という言い方がありますが、苦難や敵にあい対するとき、部下として使い捨てていた者が城になって、守ってくれるかといえば、それこそ甘い話でしょう。

 派遣は使い捨てです。人を使い捨てする会社は、当座は良くても、最後には人にしたことが戻ってきて、結局は利益を出せなくなるし、売っているものに人気が無くなれば廃業するしかないと思うのです。今の若者は半分が派遣で、結婚もできないというのが実情だそうです。勿論、お高い車なんか買えません。これを実現したのが自民党で、今の首相なのですから、その不徳は明らかでしょう。そして、日本製品の優秀さの原因を削り取り、少子化はますます加速し、日本という国が偉そうな顔をしていられるのは一体いつまでなのでしょうか。あまつさえ、他の国の軍事基地を作ろうってんで、ごり押ししているようでは。国防って何なのか、しゃべって欲しいものです。国の民を守らんで、一体何を守っているのでしょう。やはり、自分の目先の利益? 領海と主張するところをイージス艦に通られた国は、船をぶつけて威嚇するようなことをすれば、攻め込まれるのが判っているので、本気の反撃ができないでいます。軍隊を上陸させて占領されてしまうのが判っているのです。やりますよあそこは。国の成り立ちからそうやって来たのです。ひるがえって、友好国だからと言って、安穏としていられるのでしょうか。自分の国は自分で守るということをやろうとするのなら、姑息な手段ではなく、理を尽くして国民に基地は自国の利益のためにあるのでは無く、あの国の利益のためにあるんだということを説明し、自前の軍備を法的にしっかりとしたものにしなければならないのに、やっていることがアレですからねぇ。まあ、法治国家というのは法律が問題ですからねぇ。その点についても、イージス艦に通られた国は法治国家ではないという裏もあります。危機感が無いのはトップから・・・。


★★2015年10月30日(金)待ってよシカ君食べないから