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★★2015年02月04日(水)新モータードライブ
注文していたものが、計ったかのように数分の内で到着しました。
到着したものの中に、新しいモータードライブ装置があります。使っていたものにだんだんと不満が高まり、どの点も改善できないので、堪忍袋の尾が切れちゃいました。
モータードライブを自分で作るのは、鼻からあきらめています。販売されているものは、大方、PICマイコンを使ったもので、作成者のスキルがもろに出ています。当然ですが、天体望遠鏡のモータードライブは、恒星時駆動のみをしていれば良いものでは無く、各種の特別な動作を要求されます。これをマイコンで実現するには、経験と工夫が必要で、初心者がチョコッとやって手に入れられるものではありません。それに、設計、作成、確認の一連の作業が充分なレベルでできるのであれば、その方面でプロとして通用することになるはずです。また、そのような技術を修得するのにかかる費用も、それなりに必要となります。そして、出来上がるであろうものは、現行の物とそれほど変わらない姿であり、機能的には向上しても、対価を考えれば、それほど満足度が高くないことになります。
売られているコントローラーは、複数のものがあり、それぞれの特徴があり、候補となり得ます。しかし、候補の中で選ぶという選択では無く、現行機種も含めての選択が必要です。つまり、現行機種は、それなりの結構な高機能を持っています。パソコンをつながなくても自動導入が可能という、この手の装置の本来の機能に忠実です。また、36ボルトという電源電圧が最高速を揺るぎないものにしています。欠点としては太陽追尾と月追尾が単独ではできません。移動速度の大きい月の撮影では、常に修正しながら撮影しなくてはならないのです。また、恒星時動作音に問題があります。この点は他のモータードライブには無い欠点です。
昨年、新しいモータードライブの宣伝を見つけました。どちらかといえば移動型の撮影をすることに特化しているように見えましたので、それほど興味を惹きませんでしたが、一応、スペックは押さえていました。そして、比較している内にだんだんと評価が上がっていったのです。対抗馬の中には改良を続けていくものもありますが、最終的には、ダントツの評価で決まりです。
動作に対して自由度が高く、また、それまでのモータードライブに比べて、信じられないほどのコンパクトさです。今までのハンドセットの3分の1程度の体積に、全ての機能が実装されています。そして、このコンパクトさは、自分では、とても作ることが出来ないであろうというものです。それだけでも、注文する意味があります。というのは、他の装置は全て、PICマイコンによるパソコンの付加装置として作られていて、マイコンを納めた本体部が、そこそこの大きさの箱として用意され、そこからハンドセットをケーブルで付けるという形式になっています。そして、どれも、イマイチ、素人くささの残る造りです。使う部品が安ものであることが関係しているかも知れません。勿論、自分で作るとなると、こんな形にするしか無いかというようなものです。ところが、今回、選択したものは、正にその名の通り、オール・イン・ワン・コントローラーで、ぶら下げるヒモまで付いています。サンレイテクノロジーという福知山市の有限会社で、SR20という型番が付いています。
納品は予定通りだったのですが、わたくしの方の用意ができていませんでした。パソコンとの接続のためのドングルを注文したのは、到着の日の早朝でしたし、発注したときにかなりのシステム変更になると思ってはいましたが、心の準備も事前の用意もありませんでした。というより、決定的な変更で、赤道儀を入れ替えるのと同じくらいの違いですので、ものが来てからとあきらめていたのです。
早速、仮取り付けをしました。パソコンとの接続にはBluetoothですが、不具合の出た場合の保健としてRS232Cを追加していただいています。ただ、旧品のRS232CコネクタはDサブ25ピンになっていて、標準の9ピンでは無いために、そのままではつながりませんし、変換コネクタを作る部品もありませんし、ドングルも無いので、取りあえずの動作確認をしました。オートガイドの接続には失敗しました。というより、ST4互換形式に対応していないコネクタを入れても無駄なことは判っていました。予期したとおり、赤経赤緯方向に、指定されたガイド修正速度で増速してくれました。次日、変換コネクタを用意してつないだところ、今度は、赤緯マイナス方向にのみ動きました。これは、コネクタの端子の接続ミスです。あらためて作り直して、正常動作を確認しました。
ドングルがメール便で到着し、パソコンとの接続を行いました。拍子抜けするほど簡単につながり、そのCOM番号をつかってステラナビゲーターにつなぎました。こちらも何の問題も出現せず、コントロールに成功しました。後で気付いたのですが、使い慣れたThe Skyで使って見るというのをやっていませんでした。
仮組みは、旧品をそのままにしてケーブルを付け替えただけですので、一旦、旧品を外して、余計なものをどかしました。すると、旧品を取り付けていた柱が要らなくなり、ドームの外へ退役させました。ピラーの根元にACアダプターが3種、4本、それからα-Sgrルクバトが転がっています。取りあえず電源に使っていた箱に入れて置いてありますが、これもちゃんとキレイに置きたいものです。望遠鏡に来ていたRS232Cの回線も外しました。足回りが実にすっきりとしてしまいました。
すっきりとするのは気分の良いもののはずですが、少々複雑な気持ちもあります。旧モータードライブは、電源電圧を上げると最高速度が上がることから、最高電圧である36ボルトの電源を用意してシステムに組み込んだり、オートガイドのルクバトとの接続がうまく行かずに、リレーボックスを作ったりと、手間をかけています。それに機器が増えれば置き場所をちゃんとしておかないと、暗い中での行動が制限されます。そんなことで、7年の間、何度も手を変え品を変えて整備してきました。それが一発で無くても良いということになったのですから、あれだけ努力したのは何という感じです。
最初はマニュアルだよりですが、何回か使っただけで既に操作に慣れてきている感じがします。月が痩せていく今、晴天が望まれますが、二つ玉の低気圧が、2月の厳寒期にプラスの気温に大雨が降っています。この一荒れの後に晴れた空があると良いのですが。
★★2015年02月08日(日)電装機器更新SR20
★★2015年02月12日(木)雨、渡航制限、ピラー階段
この時期に雨というと、困る方がかなりいらっしゃいます。雪祭りなんていうもので客を集めようとしていると、雪像や氷像が無残なことになりますし、雨が止むと、当然のように冷えますので、ツルツル路面というものが出現します。如何にそんな現象が当たり前の北海道だって、摩擦係数の極端に低い路面は願い下げです。我が家でも玄関から道路に出るまでがツルツルになりますし、砂でもまこうかということになります。冬靴でもこのツルツルには閉口します。まして、太平洋南岸の方々のお履きのものでは、ことによると命に関わります。スケート場の銀盤であれば、それはそれで楽しいのですが、車のタイヤでできたわだちのあるガタガタ路面は、歩けたものではありません。お気を付けください。
ところで、例の危険地域へ行きたいというフリーの記者?が、パスポートの返納を命じられたということが伝えられていまして、政府の対応に異論がある方がいます。★秋津★は政府寄りとは、とてもいえませんが、いざとっ捕まって、人を派遣し、交渉させるということになったら、一体幾らかかるのかという簡単な経済的な問題については、すぐ考えがいってしまいます。だって、金の出どこは税金です。そもそも、そんな奴の保険なんか、保険会社が引き受けるでしょうかねぇ。正義だとか権利だとかいろんな理屈を付けても、迷惑な行動です。殺されちまうのは覚悟していくのでしょうから、どうぞお好きにといいたくなります。ですから、渡航の自由だというのを保障してやる代わりに、何があっても政府は関知しないというスタンスがあっても良いでしょう。せいぜい入国者1名、行方不明ですってところでしょうか。
某国の観光地でありながら、危険でけが人が結構出る場所があり、そこに踏み込む者の前に、立て看板が立ちはだかります。「ここに登って負傷しても当局は関知しない」。つまり、事故を起こしても警察も消防も、レスキューも来ないと宣言しているのです。公的な用向きであれば、ちゃんと対応をするのでしょうが、私的なことでは自己責任で、という考え方を、我々は持たないといけないのでしょう。まあ、行ってみたい場所であり、お金さえ持っていたら、この近くに天文ドームなんかを置きたいようなところなんですがねぇ。
赤道儀の下に箱に入れたとはいえ、乱雑にACアダプターとオートガイド装置が転がっています。美しくありません。まともな入れ物が欲しいところですが、ここでフと思い付きました。赤道儀のピラーの周りに階段を付けたらどうだろうか。2段が3段で、ちょっと登ることができる。
そんな階段が、ドームの内周にそって置かれたチェストの前に1つ置かれています。チェストの上に登るのに便利です。望遠鏡へのアクセスが、より良くなるのでは無いかと思ったりするのですが、どうでしょうか。少々考えてみても良いような気がします。入れ物の形が多少変わっても、便利になれば良いわけです。ただし、冬のさなかには何かと難しい作業です。これも春が待ち遠しいということになります。春といえば、今年の春分の日は土曜日なんですねぇ。一日損をした気になってしまいます。秋分の日は敬老の日と相まって、ゴールデンウイークのようなことになっているんですが、その振替ですかいねぇ。
★★2015年02月18日(水)国の借金、モーターコントローラー快調
借金まみれのギリシャが、負債を何とか逃れようとしてドイツに第2次世界大戦の賠償請求をしようとしているということですが、隣の国も同じようなことを主張して、何とか賠償を得ようとしています。お隣の主張の原因は、借金ということでは無く、政権としての人気取りだと見られていますが、わたくしも同じ見方です。なんたってテンション民族です。
ところで、借金まみれなのは、話題の国ばかりでは無く、我が国もたいそうな借金があり、大盤振る舞いを続けなければならない政府が借金を減らそうとしても無理でしょう。借金を減らすためには収益を上げなければならない。大企業に儲けさせようというのは、決して方向違いということでは無いのですが、増収分が借金返済に回らないのでは、なんのこっちゃです。増収増益を計ろうというので取った政策は、うまく行ったのかというと、全てがNGでは無いにしろ、目的を達しそうにも無いことは明らかです。
さて、ヘタレのギリシャを笑ってはいられません。我が国では、莫大に膨らんだ借金があるのは同じですが、取りあえず返せと叫ぶ人がいないので先延ばしにしているだけのことです。先延ばしにしたからといっても、借金が消えるわけでは無く、借金して手元に現金があるからといって、パチンコ屋に行っていては、結局は破産するのは見えています。
実戦配備した赤道儀用モーターコントローラー、オールインワンコントローラーSR20ですが、大変に素直で、確実な動きをします。前機種ができなかった子午線越えの反転動作を確実にやってくれます。3000mmクラスの焦点距離でASP-Cクラスの画角の中に収まるくらいの誤差しか出ません。また、前機種であった自動導入を繰り返すとパルス抜けの結果、導入がズレてくるということがありません。10天体ほど、次々に導入して撮影しても位置修正をしなくて済みます。多分、抜けの原因となっている、急な加速減速をせずに、ゆっくりやるための時間が設定できることが差になっているように思います。そして、これだけの機能が小さな箱に実装されています。国内メーカーの「純正」装置で、こちらに敵うものはありません。国外メーカーの自動導入装置を手に入れたことも、いじったこともありませんが、カタログを見る限りでは、対抗機種は無さそうです。
実はいじっているうちに、子午線越えの反転をやらせたら、逆に動いたり、イーストモードやウエストモードのデータの受け取りがおかしくなったりという異常な動作をしたのですが、しばらくいじっている内に、ステラナビゲーターの方の使い方の問題だと判りました。ステラナビゲーターで望遠鏡をコントロールする場合に必要なアニメーション効果のリアルタイム実行をしていませんでした。従って、時間が過ぎて、子午線の赤経が動いてしまっているのに、それがわからず天体のイーストとウエストを取り違えて、そのデータを受け取ったSR20が、指令通りに動いた結果でした。判ってしまえば、簡単なことです。
メーカーからはパラメーターの説明書がPDFで出ていますし、製品と共に印刷物として送ってきました。それで充分なものですが、ドームの中で使うために、少し編集して自分専用を作ってみました。なにしろ暗い中で、見ながら動かす為には、必要な作業です。中身を憶えるのにも良い手です。
50mmくらいの焦点距離では、高度なモーターコントローラーの力は必要ありませんが、ついでに双子座を撮ってみました。星座絵として最近はヘベリウスばかりを使っていましたが、双子座についてはフラムスチードを使いました。蟹座を挟んで獅子座も撮りました。木星がいて、獅子が木星の玉を狙っているような構図になりました。ぼかし用のフィルターも使っています。
★★2015年02月20日(金)赤い星雲、天体用カメラ、ボイド中の大騒動
トップに入れたバラ星雲は、口径130mm焦点距離720mmF5.5に乗せたDXフォーマットの天体改造カメラで撮ったもので、露出時間は120秒、その中で人工衛星がたまたま写っていました。最近では、赤道近くを撮ると、大抵1つくらいには写り込んでくることが多く、めずらしくも無いッというところですが、このところ天候が思わしくなかったり、風邪の引きかけて自制したりというようなことが続いていますので、撮影そのものが珍しいかも知れません。
ナイコンでは、2/10に天体専用カメラというネーミングを使ってカラーバランスフィルターをわざわざHαまで伸ばしたものを付けて売り出しました。これは、自己責任改造でやっていた人々には福音かもしれません。しかし、一般撮影には、別に赤外カットフィルターや、赤域低減フィルターのようなものを常に付けなければならないものとなっていますから、これに投資をしようという方は、価格からすれば、冷却CCDに手を出すのでは無いかと思いますが如何でしょうか。また、天体専用と言うことでのアドバンテージとしては、シャッタースピードの設定になりますが、それほど大きな特徴にはならないのではないかと考えます。天体写真をやる方々が全て、赤い星雲だけを撮るわけでは無く、素直な星景写真では、天体用としてカラーバランスが狂ったものは好まれないのですから、手間が増えてしまいます。ですから、当然の方向として、内蔵のカラーバランスフィルターそのものはクリヤータイプ又は最低限のものとして、赤外域まで可能性を広げ、自分でフィルターを用意する事によりオールラウンドに使えるようにするという方向が当然にあるべきです。それこそが、天体専用であるし、他の方面にも需要が出るものと思います。現状では、まあ、お金持ちの方の仲間入りでもできましたら、取りそろえたいものでしょう。
ナイコンに求めたいとすれば、今、天体望遠鏡というと某T社あたりが名を馳せているのですが、口径8㎝や10㎝で、今様の仕様を取り入れたメカトロの極致を出して欲しいと思います。フラグシップとして、接眼鏡で我慢していないで、やって欲しいと思います。機械的仕様としてはU-150レベル、光学系は当然、極限のもの。ツィアスとかその他の往年の名機と呼ばれるものを、年齢相応の過去の遺物にするようなもの。それができるのはナイコンしか、今はないのでは。
先日のボイド中にちょっとした勘違いがありました。ボイド中にふさわしくも、ボイド計算にミスがあるっっとの大騒ぎを一時もたらすという珍事となりました。
事の原因は、2月19日のボイドです。
2015年02/19(木)08h47m in水瓶 ~ 08h47m 魚ing/00h00m/
というもので、1分以内というものでした。星の動きとしては、太陽と月のコンジャンクションがあり、これがラストアスペクトで、すぐに月の魚イングレスという運びです。さて、正確にはどうかな、ということでチャートを出すと、変です。
どう見ても、月のイングレスの後で太陽と月のコンジャンクションがあります。
2015年02月18日10時58分15秒 木星t 衝 月 t ラストアスペクト
2015年02月19日08時47分14秒 魚 0in 月 t
2015年02月19日08時47分38秒 月 t 合 太陽t
ボイド時期表でも
2015年02/17(火)05h17m in山羊 ~ 09h12m 水瓶ing/03h55m/
2015年02/18(水)10h58m in水瓶 ~ /19(木)08h47m 魚 ing/21h48m/
というデータが出されていて、この部分のボイドだけが違って出てきます。
さて、つまり、ボイドの計算をボイド時期表がミスをしているという可能性が高くなります。嫁様に言うと、うん私も気になっていたんだとのこと。
そこで、取りあえず、ボイド中でもあり、まずは徹底的にプログラムのチェックをしようということで、取りかかりました。何も出てきません。
つまり、
2015年02/18(水)10h58m in水瓶 ~ /19(木)08h47m 魚ing/21h48m/
という再計算の結果が確認できるだけです。そして、この結果は、重大です。というのは、Stargazer占星暦の原稿として出したデータと違うし、最近作成した天文用、占星用、占星個人用カレンダーのデータとも違うのです。データ間違いの緊急メールを用意しないといけないか、と暗然とした気持ちになりました。
暗い気持ちのまま、ボイド計算用のプログラムのチェックを、前バージョンに広げることにしました。プログラム自体は1つですが、今は64ビット、32ビットで、SAとSA2の2系統、そして、sgwd12があります。それらを調べていくと、sgwd12とSAでは、最初のデータが出力されます。いよいよおかしいと思って、最初に調べるべきであった設定を見ると、春分点設定が異なっています。真位置・視位置になっているはずのものが、真位置・幾何学位置になっています。疑問の初めにある嫁様のマシンに入っているStargazeもr真位置・幾何学位置の設定になっていました。
一応これで、事件は解決です。確認のために、設定を元に戻して計算させると、ちゃんと最初のデータが出ます。
2015年02月19日08時47分04秒 月 t 合 太陽t
2015年02月19日08時47分15秒 魚 0in 月 t
春分点の設定による微妙な位置の違いが、これほど違う結果として出て来るという、やや珍しい例に、大変な疲労を感じることになりました。
一応、解説しておけば、視位置と幾何学的位置の違いは、光の速度の問題です。天体までは、距離がありますから、天体の位置は遠いものほど過去に遡った位置を見ています。これが視位置です。これに対して、超光速による同期をしてしまった位置を見るのが幾何学位置です。ですから、天体までの距離によって、その遅れが異なってきます。月は近いので時間で1.3秒程度、太陽は500秒、つまり8分ちょっとの違いが出てきます。当然ですが、コンジャンクションもイングレスも違って来るわけです。太陽の動きの8分の中に入ってしまって、ボイドの判断が逆転をしてしまうと言うのが、今回の例でした。判ってしまえば、安心の一時を得ることができますが、それまでは胃が痛くなるという代物でもあります。
ところで、★秋津★はあまりボイドなんていうものに拘っていないのですが、人により、病気のように拘る方がいらっしゃいます。こんなときの例については、如何お考えなのか、しばしば知りたいと思うことが良くあります。
今回は、「発見」がボイド中でしたが、違っていたからといって解決が早かったどうかは不明です。変わらないというのがわたくしの意見です。人間、ボイドで無くても失敗しますからねぇ。また、失敗をボイドのせいにしても、一般の方には判っていただけませんし、飛行機のトラブルとボイドの関係では、あまり相関が出ないように、ボイドくらいで失敗するようなら止めちまえと思うのです。
まあ、素人さんを脅かすには良い手であろうと思っています。
★★2015年02月21日(土)新モータードライブ
新しいモータードライブSR20が入って、信頼感のある間違いの無い動きを手に入れることができました。しかし、取り外した電源装置のユニットの跡地となっているACアダプターの山、それも配線の絡んだ手に負えない網状構造を持っている部分に目をつぶればのことです。何年もかけて整理してきた旧システムは、多数の電圧や各種の回線を間違いなく物理的にも扱えるようになっていました。その中の36Vの電源ユニットや、リレーアダプターが不要となり外したと共に、それらを取り付けていた整理用のポールまでも、退役としたために残りの部分が、そのままになって赤道儀のピラーの下に渦巻いています。
これを何とかしないと、変更作業は終わりとはいえません。また、赤道儀に採用している統合電源ケーブルで、たまに電圧が行かないものが出て、悩むことがあります。原因は、何処かの接触不良だったりするのですが、その場合はコネクタ部分でのチェックが必要となります。そして、ACアダプターが昇天していたこともありました。それで、配線の中に電気が来ているかどうかのチェック用LEDを組み込んでおきたいと考えていました。
配線の整理と共に、統合電源ケーブルの入口に小さなボックスを付けて黄色LEDを光らすようにしました。LEDでは、黄色といってもオレンジ色です。このLEDは明るく皓々と光っていると邪魔になります。明るい中では付いているのが判る程度でも、撮影中では邪魔になるくらい明るくなります。その為に12Vにつないだものでは500kΩの抵抗をつなぎましたが、それでも、もしかすると明るく感じるかも知れません。その際は、青ビニルテープを這ってしまうことにしましょう。
そして、統一電源部に拘っているから、なかなか計画が立たないのだということに気が付いて、行き先により、居場所を変えてやることにしました。一応、赤道儀の上に乗る配線の3種の電圧電源は、まとめて下に置くことにします。これですっきりさせることができれば良いのですが。
気温がまだまだ低いので、やる気も実は低くなっています。電線が温度が低い分、堅くなる材質のものがほとんどということがあります。さすがに、いじっている内に被覆が裂けるのは今回はありませんが、ちょっと縛るにしても美しくありません。だからといって、ゴムキャブタイヤに全部変えるのも手間と予算と材料の問題があります。
★★2015年02月22日(日)バラ星雲と人工衛星
★★2015年02月26日(木)電源部再計画
赤道儀の電源部ですが、まとめて下に置く形にするつもりで、箱を用意したところで、その中に入れるはずだったルクバトが、他のACアダプターに比べてやや厚くできていて、赤道儀の下に入らないことが判りました。そこで、箱にして隠すということを止め、柱方式に戻すことにしました。今回は独立した柱を付けるのではなく、柱に部品を取り付けた上に、ピラーにくくりつけるという方法で攻めてみます。
先ずは柱ですが、桐の棒が安く手に入りましたので、これを使います。部品を縛り付けただけでは下がっていきますので、ストッパーとして小さな横木を取り付けます。部品は5個ありますので、位置決めをして木工ボンドでストッパーを貼り付けます。その後、マジックテープで部品を取り付けてみます。勿論、それほど美しい見目にはなりませんが、配線が片付きそうなことははっきりします。仮止めのマジックテープとモールは、結束バンドになるはずですが、そのままでも良い位かも知れません。
いずれにしても、クリスマスツリーにならないように配線を結束していくのは時間がかかります。作業の続きは又後日。
★★2015年02月27日(金)変更作業終了
ということで、赤道儀の電源部を結束してまとめました。これで、いつ晴れても大丈夫です。動作確認をしている最中に、シャッターコントロールに不具合が出ました。ちょっと意外なところでしたが、要はUSB機器を取り付け取り外しをしている内に使用しているCOMポートが変わってしまい、使っていたものが使われてしまったというのが原因でした。しかし、途中でCOMポートを変える事態を考えていなかったために、エラーが出ると設定ボタンを使えないようにしてしまっていて、この部分を修正する必要がありました。プログラム変更は、母家で無いとできませんので、戻って修正を施しました。ついでに、使用しているCOMポート番号を表示するようにしました。
ドームマシンのデバイスマネージャーで使用しているCOMポートを一覧にすると、何と1から13まで、全て埋まっています。そして、シャッターコントロールに14が割り当てられました。これが、母家のメインマシンでは、4つです。望遠鏡の制御やオートガイダー等にごっそりと使われているのです。結構、CPU占有率も上がりますが、これらの操作に昔のノートパソコンを使っていたら、きっとカクカク動くような事態になっているに違いありません。
また、USBハブを使える装置と使えない装置があり、望遠鏡にはどうしても2回線のUSBを用意しないと動作しませんでした。これに、電源として、メインスイッチを経由した100V電源と、大元からの100V電源のラインが敷かれています。メインスイッチを経由したラインが、今回の電源部の下にタップとして付けられています。これで、今回の望遠鏡コントローラー交換の作業と関連の対応が、一応の終了です。