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★★2014年09月01日(日)ちなみに通勤路ですねん
★★2014年09月07日(日)北海道新幹線ニーズ調査
クスッと笑ってしまったのですが、何かといえば、新幹線が新函館まで伸びたときの皮算用です。現在の函館駅での乗降客が1日三千人のところ、新幹線が来たら新函館での乗降は九千五百人を想定しているとのこと。つまり、東京方面からのお客が六千人以上、飛行機から乗り換えてくれるという計算です。あるいは、まさか、純増してくれるなんて計算をしているのでは?
報道の中身は、新しく作る新幹線の函館駅を降りたお客さんが、何に乗り替えるつもりなのかを調査しようというもので、捕らぬタヌキの皮算用どころか、買ったお客の皮の使い道を調べるようなものです。それで、調べた結果からニーズに交通機関を合わせようという阿呆な計画です。どこがやる調査かというと、道庁、つまり都庁や県庁がやる調査だそうです。
先ず集客の見込みである新幹線効果ですが、栄えある新幹線を青函トンネルに通すと、寝台特急が通れなくなるそうですから、一日3本の北斗星のお客さんや、トワイライトのお客さんが無いという計算は、想定外のようです。こちらの方々は、列車の旅というものと、車中泊という楽しみのために寝台特急を使うのですから、こちらを利用する方々が全員、新幹線に乗り換えていただけるかどうかなんて判りきった話ではないでしょうか。今は新幹線なんて、珍しい乗り物じゃあ無いのですから。まあ、そんな差し引きではなく、お客が増えてくれるのならば、それはそれで地域活性につながることですからよろしいことです。しかしながら、想定の甘さには呆れる次第。
そもそも、東京以遠からのお客が、料金時間共にお得感の無いものを選ぶと思っているのが間違いですし、到着するのは、五稜郭の遙か北にある新駅です。ここまで東京から最速4時間10分と計画されているようですが、もう少し金をかけると高速化できるという話もあります。でも、どう頑張っても、せいぜい10分とか15分という「高速化」でしかありません。
この所要時間は、朝出発して昼前には到着しているというように思って貰えるというマジックが隠されています。実際は、途中の駅を通過する最も早いタイプの列車に乗っての時間ですし、北海道の入口となる新函館までに対して、これだけかかるのであって、そこに最も近い函館、五稜郭辺りまでに到着できる時間では無いわけです。新函館駅からは20k弱、きっとタクシーの運転手さんは頑張って○○分で行ってくれるかも知れません。何しろこの辺りは、信号が変わって黄色はアクセル、赤はもっと強く踏むという車が突っ込んできます。
函館市内でお昼ご飯にしたい場合の出発時刻は5時間以上を見積もるべきでしょう。当然ですが、そのときの時刻表をよく見ないといけませんが。1時間に2本あるなんて思わない方が良いでしょう。
飛行機とJRの評価は、はっきりしていました。飛行機は何かとすぐ止まるし値段も高い。国鉄は安全で安い。それが価格面で逆転してから、かなり経ちます。それでも北海道では、飛行機が止まってもJRは動くという評価があった時期があります。高い金を払うアドバンテージを持っていたのです。そして、JRの優等生である新幹線は事故もほとんど無く、基幹の輸送力として飛行機に充分太刀打ちしてきました。
安全管理という点では、どちらも業務の根幹として各社が行ってきたことだったのですが、JR北の果てでは、積もり積もった問題として噴出してしまいました。要は儲けが減って、出費が増えた。削れということで、安全のための余裕をどんどん削っていたことが事故となって出てきてしまったのです。端的に言えば、バスとの競争で速くすることが必要になってしまい、これをウリにするために、必要な安全対策がおろそかになったのです。
結局、今ではJR北の果ての各種評価は飛行機の下となることが多く、悪天候でも止まらなかったJRは昔の話です。新千歳に飛行機が着陸しても、乗り換えの列車が動いていないということがしばしばあります。ですから新千歳に飛行機でやって来て、バスとJRのどちらかで移動するというのが当たり前になっています。そして、新幹線が来たとしても、これが変わるような条件が出て来ないとみて間違いないでしょう。
北海道旅行という表現はよく聞きますが、関東や関西という地方よりも遙かに広い地域の総称ですので、その中の何処に行くかということが問題になります。関西と銘打っていても天橋立を見て、白兎海岸に寄り、異人館通りから清水寺、鹿にエサをやり伊勢神宮を回るようなことは、余り無いと思います。でも、北海道旅行には強行軍が結構あります。移動手段はバスで、バスに乗りに来たようなツアーです。宿に居るよりバスの中の方が多いという、恐るべきものもあったりして・・・。
東京から函館の距離は、東京から広島程度です。そして、函館から札幌までは、更に福岡まで行くと思えば大まか合っています。函館が道南と呼ばれるところの中心で、札幌が道央と呼ばれるところの中心です。更に、札幌から道東と呼ばれる一番先の根室まで450k、道北の稚内まで320k程度となっています。とにかく広いだけは広いですが、地図帳を見ると、北海道はその他の地域より縮尺が大きくなっていて、四国ぐらいと思っている人も多いように思います。実は四国の4.5倍、九州の約2倍あるのです。
まあ、それはともかく、函館から札幌時計台を見たいとなると、JRで3時間ちょっと、バスでは5時間ちょっと、新幹線を伸ばしても、約1時間はかかる場所にあります。小樽も同じようなものですから、何処に行って何を見るのかについては計画が必要です。そして、それだけの準備をして、お金を持ってきていただける方々がいらっしゃるおかげで暮らしていける人々も住んでいます。1次産業だけで無く、これらサービス産業も重要な基幹産業なのです。
ところが、地方住まいだけあって勘違いしている者が結構います。観光客は、気持ちの良いものを感じたくていらっしゃるのですから、迎える側にその気持ちと用意があるべきでしょう。最近おもてなし、というような言葉が出てきていますが、要はそれです。あそこは良かったとなれば、今一度行こうという話になります。リピーターです。これは観光だけでの話ではありません。例えば、ラーメン屋さん。食べに行ったら旨かった。他には無いということになれば、また行こうということになります。このリピーターさんは、怖いですよ。毎回、ピシッと同じものにしていないと、気付いてしまいます。そして、味が変わってしまったら足が遠のきます。
残念ながら、新幹線が函館まで来るから、人がたくさん来ると期待を持っている人がいます。違います。美味しいものが、気持ちの良いものが、美しいものがあるから、行こうということになるのです。そして、この方面での努力をしないでいれば、今の鉄路運営会社の足かせとなっている在来線の閑散とした乗客の状況が、新幹線の未来にあるでしょう。札幌まで延伸したとしても、東京から5時間、飛行機+JRで2時間半のところをわざわざ高い金を払って、乗っていただけると踏んでいるのでしょうか。そう考えている人は新千歳空港を舐めているんです。
★★2014年09月11日(木)荒天、ここも通勤路で水深50cmありました
夜10時の段階で、ほぼ8時間の間、雷を聞き続けています。白老から支笏湖方面にかかり続けていた活発な雨域が、徐々に東に移動しています。これは昨日は北へと広がっていったものですが、微妙な風向きの変化で位置を変えています。そして、昨日の強さに比べてやや弱いようです。ただし比較したらの話で、強力なものであることは間違いありません。
降水量が多くなると、冠水する場所が通勤路にあります。今回は並ならぬ降水量ですから、期待していったら期待通りでした。四駆に切り替え一気に通過することが必要です。速度を上げすぎると、水しぶきで前が見えなくなりますし、ある程度の深さがある場合は、遅すぎると突破することができなくなったりします。今回は今までに無いことに、水の抵抗でぐんぐん速度が落ちていきます。スロットルを踏み込んで何とか通過しました。多分、タイヤの小さな軽であれば、浮いてしまうのでは無いかと思います。いつも通っているところですから、水深も判っていてやることですが、通ったことの無いところでしたら、ちゅうちょ無くUターンするところです。
ところが、同僚に市内で行かなければならないところがあり、出かけたら道が川になっていて、いつ車が浮くか、沈むかとハラハラドキドキだった方々がいらっしゃいます。仕事場の前の道路を走る車は、まるでモーターボートの疾走です。こんなことはこれまで無かったと古株氏がコメントを入れていました。
で、今まで経験したことの無いような気象現象があるということは、今までの経験が生かせない、通用しないということですから、先例主義で事を決めていた場合は、対処できない、少なくとも遅れるということになります。そして、被害を増やすというおまけが出てきます。各所で、被害が出て、不手際のある対応に非難が出ているのはこのせいです。しかし、どうしろといっても、どうしようも無い部分があります。組織というのはそんなものであり、民主主義というのも同じ根を持ちます。ま、責任を取るものの器ということに結局はなるのでしょうか。何が大切かというところの判断を的確にできるというのが責任者の役目です。
さて、雨も止み雷鳴も中断するときがあります。中休みでしょうか。この間に寝てしまうことにしましょう。
ここも通勤路で水深50cmありました
★★2014年09月14日(日)支笏湖、駐車場で崩れていました
★★2014年09月23日(火)アオイトトンボ科オツネントンボ
★★2014年09月24日(水)食欲旺盛、君はアゲハになるのかい
★★2014年09月25日(木)白鳥座付近の散光星雲と銀河
★★2014年09月27日(土)鏡筒搭載システム調整
昨日、ドームの中ではトラブルが続きました。どれもモータードライブの関係です。先ずはパソコンとの接続がうまく行きませんでした。それが解決したところで、次はソフトとの連携で自動導入に不可解なトラブルが続きました。うまく行くこともあれば、勝手な方向へ動いてしまったりします。安定した動作をしません。幸い、オートガイドについては問題なく追尾していくのですが、こちらでは追尾するモニターを見ていると、突然、追尾星がふらつくということが頻繁に起こり、その度に追跡動作をしていきます。このような動作は初めて見ました。
このおかげで、薄明終了から夜半過ぎまでかかって、8天体しか撮影できませんでした。たまに少し不具合が出ることはありましたが、こんな絶不調は経験したことはありません。動作からすると、モータードライブとパソコンの接続だと思われます。接続はUSBとRS232Cです。USBはオートガイド装置への回線で、機能自体は別の専用線でモータードライブと接続しています。自動導入はRS232Cで、ソフト側とモータードライブが直接に接続しています。こちらはケーブル1本で、途中の中継はありません。鏡筒同架システムの変更ついでに配線等を含め、今一度チェックしようと考えました。
鏡筒同架システムの変更は度々しています。今回は、同架鏡筒をなるべく近づけるという変更で、全体のバランスも充分に取る予定です。また、問題の出たケーブルの接続箇所は両端の2カ所です。抜き差しして、接触の回復を期待しましょう。赤道儀への配線は、カーペットの下に這わしているだけですので、これを配線用のダクトに入れて保護するというのも良いかも知れません。
変更作業はそれほど難しいことではありませんが、今回は、一度全てを降ろしてから、再度組み上げる形を取りますので、時間はかかります。取り付け用の金具に一部変更がありますので、これは階下の車庫でボール盤加工となります。
変更点の中に、組み上げ順の問題があります。これを取り付けるには、こちらを外してからでないと付かないということが無いようにしたのです。どれも独立して変更できるようにしました。当たり前のことですが、やっつけ仕事で組むと、そんな部分が出てきてしまいます。特に、高密度に実装しようとすると、色々と干渉してくれます。そして、動かしていく内に、もっと良い方法を思い付いたりすることもあります。言ってみれば、ワン・オフ・モデルみたいなものですから、これは仕方ありません。それに赤道儀だって量産型では無く、2台、別々に買ったら、部品交換はできないものになっていると思います。
ところで、今までに無い変な動作をしてくれたモータードライブをどうしてやろうと考えながら寝ている内に、木曽の御岳山が噴火したそうで、まさかこんなところに地電流の異常が届いていて、不調を引き起こすとも思えないのですが、今日の動作は至って素直です。赤道儀の配線は、どの回線もシールド線ですので、電波には強いはずなので、関係は無いはずです。しかし、共時性という観点からすれば関係が無くは無いとか。
バランスをしっかりと合わせてやると、モータードライブが高速動作を軽やかにこなします。恒星時1000倍でも動作します。使って見ると1200倍での常用が可能であるようです。1600倍では流石に脱調します。ステッピングモーターは高速動作ではトルクが落ちますから、これは異例と言っても良い位です。1200倍速では、見ていて怖いほどの速度ですし、モーターもウォームも無理がかかっているような気がして、安心して使えるものではありません。まあ、600倍速あればストレスはありませんし、400倍でもイライラするようなことはありません。それに軸重は結構ありますから、モーメントが結構大きくなっています。手で動かしても止めるのに力が要ります。大事に長く使うには、無理をしないことでしょう。マウントを1つ追加していますから、実質的に搭載重量が増えています。この為、極軸が少し動いていることが予想されます。次回、晴れたら、早速極軸合わせから入ることにしましょう。
★★2014年09月28日(日)御岳噴火
09月30日を参照のこと
★★2014年09月29日(月)望遠レンズ
カメラ趣味の一部門にレンズ沼というものがあります。次々とレンズが欲しくなるという、顕著な症状が特徴であり、正に沼で溺れるような病気です。他の執着型の御病気と共通するのは、資金が際限なく必要なことで、元手がなくなると定期預金の取り崩し、財形の解約、そして借金やローン、果ては悪事に手を染めてもと、おのおのの性格及び運命に従っていろいろな展開が見られることです。
さて、今回、発注対象となったのは望遠レンズです。どうしてそうなったのかと言いますと、これまた経緯があります。通常使用のために「AF/S VR Zoom/Nikkor 70/300mm f=4.5/5.6G IF/ED」というのを持っていて、これ一本をカメラに付けて出かけるということが多くあります。広角が必要となる場合がなければ、大方の用向きには間に合ってしまう便利なレンズです。70mmというのは標準の50mmや55mmに比べて長いのですが、タッタッタと後ろに下がれば、それで済むのです。名前が示すように、それほど明るいレンズではありませんが、手ぶれ補正が2.5段分とメーカー公表になっていますので、結構使えます。使い方にもよりますが、わたくし自身が標準レンズ1/15のシャッターで、ぶらさないで撮りますので、その数値以上の補正で使えています。軽いので取り回しも良く、そこそこ鋭く写ります。
ただし、問題点が無いわけではありません。鋭く写るといっても、そこそこです。D800で見れば、中心の一番鋭いところでもぼやけています。そして、周辺に向けて、解像度が落ちていきます。テレコンバーターの対応表に無いレンズですので、付けちゃダメなのですが、付けて撮ってみれば使い物にならないことがすぐ判ります。値段相応のレンズであると考えても良いのですが、等倍でうるさいことをいわなければ、問題とはならないでしょう。コストパフォーマンスは大変高いと考えても良いでしょう。
そして、このレンズにもう一つの問題が出てしまいました。その問題はこちらの事情で、内容は秘密です。その結果、露出がうまく決まらずオーバーになったりアンダーになったりするようになりました。また、カメラとのやり取りにも支障が出ることがありました。
同じモノを再導入するという方法もあったのですが、ここはテレコンを付けても使えるようなレンズがよいと考え、物色を始めました。それほど探し回らなくても、候補はすぐ出てきます。このようなとき、★秋津★は直ぐシグマに頼るのですが、望遠ズームについては、今回は調べれば調べるほど残念な結果が出ています。早くArtLineの望遠レンズが出ていればと思うことしきりです。
まあ、それはともかく、「AF/S NIKKOR 70/200mm f=2.8G ED VR Ⅱ」というものが真っ先に上がってきました。これは大三元レンズの一本にして、一部のファンから神レンズと崇められているもののようです。続いて、「AF/S NIKKOR 80/400mm f=4.5/5.6G ED VR」というものが二番手です。こちらは新製品で、性能を重視したものであるといわれています。焦点距離にからすれば、後者が第1候補です。400mmというのは圧倒的な焦点距離です。しばらくこれが候補になっていたのですが、その内、最大撮影倍率というものが気になってきました。70/300mmは1/4倍で、かなり大きくなる倍率を持っています。マイクロレンズの1/1程ではありませんが、そこそこの倍率です。
カタログによれば、第1候補はオートフォーカスで1/5.7倍、マニュアルフォーカスでは1/5.1倍です。つまり、スペックが上がって、より大きく写せると思ったら、違うということになります。神レンズでは1/8.6倍となっていますので、高い金を出してみても、この点でのメリットがないということになります。飛行機を撮るのでは焦点距離の差だけが問題ですが、庭で花や虫を撮ろうとしたら、ガッカリすることになります。
性能を維持するために最短合焦距離を長くしているというのは、設計上どうしようもないのかも知れません。しかし使い勝手が悪ければ、性能がどんなに良いとうたっても、認めては貰えないでしょう、等と思ってラインナップを再び見直すと、F2.8のレンズに隠れていたF4.0のレンズに気付きました。「AF/S NIKKOR 70/200mm f/4G ED VR」です。こちらの最大撮影倍率は1/3.6倍です。長い焦点距離を持つ70/300mmに比べても、より大きく撮ることができます。そして、テレコンを付けるとこの値は、更にそのまま1/1.8というマクロレンズ並みの最大撮影倍率を持つようになります。
自分的には、80mmと70mmの違いも実は大きいと考えています。最短70mmからだからギリギリ常用にしていられたので、80mmとなるとポートレート用の人物撮影に使うような長さとなり、周囲の状況を撮るのが難しくなります。
続いてMTF曲線の解釈です。各レンズのMTF曲線を見ると、最も先鋭度が高いのはf/4であり、中心から15mmの範囲では同じ先鋭度を保ち、そこから崩れていきます。これに対して神レンズは中心から外れると、どんどん先鋭度が落ちていきます。絞っても状況は逆転しないことが、別の調査で判っています。この傾向は神レンズの旧機種でも同じ傾向があり、改善されたと喜んでいるレポートがありますが、よっぽどひどかったのでしょう。点光源を撮影する★秋津★にとっては、新しいレンズでも不可です。まして、絞っても収差が改善しないのですから。ずばり、中心に撮りたいものを入れて、周りをぼかすレンズ、日の丸レンズです。このレンズにテレコンを付けたら、どんなテレコンでも元レンズ以上の力は出せませんので、元レンズの破綻状況がはっきりとしてきて、それを認めたくないためにテレコンと相性が悪いなどと言うことになります。絞っても改善しないレンズというのは、開放で使うことしか考えていない設計です。別社の200mm短焦点を別社のボディに付けてさんざん愛用し、ファインダーを覗きもせずに撮影できるようになった★秋津★としては、このレンズを神にするくらいなら、手持ちのAI 200mmF4を祭壇に入れた方が良いと思います。
この他称神レンズに対して80/400mmは、中心の先鋭度はかなわないにしろ、なだらかに落ちていくだけで破綻するようなことはありません。こちらは絞りの効果が出るでしょう。
そして、いつの間にか第1候補に滑り込んでいたF4.0ですが、こちらも別の意味で絞りによる結像状況への変化が少ないレンズです。これはマイクロレンズと同じような性質で、絞りは被写界深度を決める為に使うという、特殊なレンズに仕上がっています。そして、幸いに神レンズよりも、だいぶ安い価格設定となっています。二転三転しましたが、性能も良く、財布にも良く、腕力にも良いという三拍子揃ったレンズがこれだという判断ができました。
★★2014年09月30日(火)望遠レンズ2、噴火
レンズを作っている会社はニコンとシグマだけではありません。カメラメーカーは当然、自社用を用意していますし、タムロンやトキナー、コシナといったレンズメーカーがあります。中にはカメラボディを持つところもありますが、それぞれ特徴を出してユーザーを獲得しています。
ここで、タムロンが出て来なかったのは、出している製品が単焦点マクロを別にすれば、高倍率ズームばかりだからです。高倍率ズームというのは広角から望遠までを一本でまかなうというものです。使うには便利そうですが、単焦点や低倍率ズームより画質と引き替えにした無理をしています。フィルムの時代に使ったことがありますが、むろん、星には使えません。それ以来お見限りです。
また、トキナーには新製品でナイコンのF4に相当するものが出ました。トキナーは純正ものを超えるF4製品があり、手に入れています。しかしケンコーの傘下に入ってからの新製品については手を出していません。今回の新製品については、まだ評価が定まりません。公表されているMTF曲線はナイコンを越えるものでは無いので、他の方面に力を入れているはずです。また、手ぶれ補正は、トキナー最初の採用で、間違いなく改良があるでしょう。
次にコシナです。扱っているツィアスブランドのレンズやオリジナルは、マニュアル・フォーカスです。広角の製品が主で、画質優先であることは認めますが、価格と共に、どちらかと言えばマニアックなものです。ただし、その製品はこりに凝ったもので、例えばあらゆる収差を補正し、開放から隅々まで使えるような素晴らしいものもあります。買うとなれば財布との相談では無理ですから、使い込みや借金でしょうか。
他のカメラメーカーもそれぞれレンズを持っていますが、要はデジタル化の波で、名玉と呼ばれたものでさえ、改良の余地があり、新しいものを出さざる追えない状況です。つまり、サンニッパのようなもので無ければ、ここ数年で、出されたものが使えるレンズとしての検討対象となります。
噴火のチャートを入れていますが、噴火時そのもののチャートは、それほど厳しいものではありません。関係の方々の皆さんはあれから何かを言おうとして断念したのではないかと想像します。要は、単独チャートでそれだけの大ごとがあるというのであれば、世界中でドカドカ爆発するでしょう。御岳が噴くには御岳の事情があるわけで、それを前回の被害者が出た噴火に取ったわけです。今回は、被害者となった人数も多く、チャートに出ないはずはないという事件です。
その点で言えば、地震で地盤が崩れ旅館ごと崩落するようなことも起こっていますが、ざっと見たところ1979年のチャートとは関わりが薄そうなので、この辺りの整合性を取るにはどうするかということを考えないといけないようです。
関係者は噴火予知に失敗と自分で言って居直っていますが、まあ、後で悔やむ後悔というのがあるでしょうから、頑張って欲しいものです。観光地ですから入山規制をしにくいというのはあるでしょう。噴火するかも知れないから登頂は自己責任でという言い方はなかなか難しくて、どうして警報を出さないのかと責任追及されてしまいます。それに亡くなった方の多くは、噴石に当たって行動できなくなり、窒息に至ったと想像されますが、あの場ではどうしようもなかったでしょう。噴火口から発射される弾丸に当たらないようにする遮蔽物はないのですから。500メートルほどの位置で、山小屋に避難できた人とできなかった方の運の紙一重が生死を分けていたようです。