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★★2014年07月05日(土)遅ればせながら・・閣議決定?、モータードライブ
実に可哀想に思うのですが、鳴り物入りで今度こそと始めた強い日本を作る画策は、せいぜい閣議決定とやらで集団的自衛権を使えるようにしたと主張していますが、その実、枠をはめられてしまったも同然の内容です。憲法の変更もできず、これしか出来なかったという結果です。首相になってもこの程度しか出来ないというのが可哀想です。重大な一歩だと評価(?)する向きもいるようですがねえ。
そして、交戦権を認めておいて、枠を付けたという理屈づけで許してもらおうというのは、執行部としては苦肉の策でしょう。与党に留まって美味しいの汁をすすろうとすることの得と、潔さの無い方針による人気失墜の損はどちらが大きくなるのでしょうか。楽しみです。
その閣議決定ですが、日本国始原図から見ると、元々、火星土星スクエアのところへ、進行のMcが入ってTスクエアを形成しています。次に憲法図ですが、こちらは進行の火星と太陽の合が過ぎてオーブ外へ行きそうなところです。ここに経過の火星がスクエアで絡んでいます。そして、この火星は、ネイタルの月と天王星のトラインに対して、グランドトラインとなっています。
ここまでなら、さもありなんというチャートですが、東京星図では凄いことになっています。天頂の太陽、金、冥に対して、進行火星がオポジションであり、その火星の上にトランジットの土星が乗っています。また、月と海王星はコンジャンクションで、ここに経過の火星がオポジションという関係になっています。うまく行かないのは当たり前です。他国が攻めてこなくても、東京は水攻めや火攻めに会いやすいのは変わっていないのですから、余計なことを決めていると天罰、もとい因果応報を受けることになります。
ところで、不思議でならないのは、調査委員会を立ち上げただけで制裁を解除するという、アホタレのようなことをやっていることです。あの首相らしいというか、ヌケサク丸出しです。結果を出してきて始めて解除してやるというのが、あそことの交渉のスタンスであるべきで、結局何もありませんでしたといわれるのが見えるようです。そして、その南側は、相変わらず人気取りをやれば済むという底の薄さです。まあ、元々、その向こうの国の属国としての歴史が長く、不思議にも思わないのでしょう。決して悪い国では無いのでしょうが、ご免なさいで涙を見せれば国民が納得するという浪花節も真っ青なことがまかり通ります。
泣くといえば、そういえば、どこぞの県議が号泣している映像がありますが、特に悲しくて泣いているという様子には思えませんでした。都合の悪いことを泣いて誤魔化そうという手でしょうねぇ。JRが止まっていた日も交通費を請求しているというように報道機関によって流されています。李下に冠を正さずどころか、桃をため込んでいたわけです。
赤道儀が電装品となったのはだいぶ昔です。電気が無いと動かないという代物ですが、結構複雑な動きを要求されるので、チョコッと自作というわけにはいきません。そこで、出来合いのものを使うという事になるのですが、これがまた、値段は張るし、機能が充分かというと不満が残ります。
U-150に取り付けたモータードライブは、高機能なものであることは間違いありませんが、1つだけ不愉快なことがあります。動作中の音です。恒星時駆動中に駆動音がするのは当たり前なのですが、それは高速動作と違い聞こえるか聞こえないかという静かなものです。ところが、このモータードライブは、停止時に電流を流してモーターを動かないようにするブレーキをかけています。これがモーターを振動させて、ウニウニ、ブンブンと結構うるさいのです。作ったところが、電車模型のコントローラーを作っているところなので、このような仕様になっています。これをヤンピすることはできないようです。
電源電圧を36ボルトにして高速駆動を可能にしていたり、他に無い特徴も持っていますが、定番ソフトであるステラナビゲーターで使えないという欠点があります。The Skyで使えるということなので、これを使っていますが、如何せん、こちらはアップデートも終わっていてサポートもありません。結構古いソフトで、後継のソフトが日本語化されていないので、バージョンアップにも二の足を踏んでしまいます。
コントローラーを変えようと思っても、なかなか良いものは見あたりません。唯一、釧路のほうで作っているものが検索にかかったのですが、正確な仕様がよく判らないし、使用電圧も24ボルトです。高速移動速度が足りないはずです。残る手は、自分で作るしか無いという状況です。いずれもPICマイコンを使ってのメカトロニクス製品です。もしかするとパソコンを一台割り当てて、モーターコントローラーと直結させれば、同じ事が出来るようになるのかも知れません。しかし、そちらもそれらの制御のプログラムを作ることになるのは必定です。Stargazerはデータの処理プログラムですから、メカトロニクスとはやっていることが違います。一から学習しないと出来ません。少なくともパルスモーターですから、モーターコントロール部は必要です。
で、昨日ですが、赤道儀の製作元のユーハンさんから新しいコントローラーの予告が出ました。移動用をメインに考えたコントローラーで4.8~12ボルトを使うという仕様からすると、高速移動速度が大幅に制限されることが予想されます。でも、ちょっと注目しておきましょう。
★★2014年07月11日(金)白いホタルブクロ
★★2014年07月16日(水)LANサーバー不具合、基本設定ができずにエラー停止。
LANサーバーに不具合が出たところで、この装置に見切りを付ける踏ん切りができました。だいぶ古いし、速度も遅いということがネックになって来ていたためです。機能的には、ハードディスクが1つ逝かれてもちゃんと動いているという、かなりの安定度でRAID5の信頼性を見せつけてくれました。しかし、これで、通算、ハード故障が3個目になります。装置自体もかなりの温度で50℃を超えるときがしばしばあります。当然、ファンがうるさいし、早く壊れていくのはどうしようもありません。メインマシンのハードディスクが30℃台前半でいることに比べたら過酷な環境で動いているわけです。
ということで、ハードがそろそろ一杯になって来ているメインマシンのほうに1個分のハードディスク用スペースが残っているので、取りあえずこちらを増強し、LANサーバーはハード交換を行わないという選択肢を選びました。
RAID5というようなもので無く、単にLAN接続のハードディスクということであれば、もっと安ものがあります。信頼性という点では、分散保存を実質的に構築していますから、それで充分という判断もあります。
で、追加されたハードをメインのデータディスクにするのが今までの順列でしたが、今回はバックアップ用として大容量のものを採用しました。コピー作業が延々続くのは今までと変わりありません。他の作業をやめて、ひたすら待ちです。そんな中に、今回、嫁様の発案で作成したプログラムにバグ報告が入り、急きょ修正をしたのですが、その嫁様マシンで基本設定を呼び出すとStargazerがクラッシュという症状が出ました。この原因がまだ特定出来ていません。64ビット環境で32ビット動作させてるせいかも知れないとか、色々考えて確かめようとしたのですが、開発環境ではエラーが出たり出なかったり・・・。幽霊並みの出現方法です。まっ、新しいものはほぼ実用段階に入っています。
★★2014年07月21日(月)キーボード、恐るべしノダフジ、シャクナゲ
LANサーバーだ、ハードディスクだ等と言っているうちに、最重要入力デバイスであるキーボードに不調が出ました。このキーボードにも変遷があります。通の方々はメカニカルや静電に愛着をお持ちであることが多いようです。ところがわたくしは、キーということでいえばパンタグラフのショートタイプが好みです。位置がぴしっと決まっていて、ちょっと押すと入力になるという点が気に入っています。
そこで、数ある中から探し出してきて、少々価格的に高いと思いながらも使っていました。そして、どちらかと言えば消耗品に近いものですから、その内に壊れてきます。選んだ物は何年かは使えるものなので、そこそこ長持ちと言えるでしょう。しかし、いずれは買い換えです。このときにキー配置が第一の問題です。キーの文字は共通ですからその点は良いのですが、デリートやインサート、バックスペース、ページアップにダウン、カーソル移動キー等々、これらが同じ位置に無いと、打ち間違えます。
前回、買い替えたときに、どうしてもパンタグラフが無くてメンブレンにしました。そして、ストロークが短いのはアイソレーションタイプのキーでした。一抹の不安はありました。メンブレンはブレます。古くなるとキーが穴の部分に当たるようになるのではないかと。
予感が当たるまでにかなりの時間がかかったのは確かです。使用量はかなりのものですから、結構丈夫な作りだったことは確かです。でも、当たり始めると、その感覚が不快です。油を塗るわけにもいきませんから、キレイに掃除をするくらいしかできません。で、当たるというか、擦る感覚は、世界を破滅させかねません。自分の世界ですがね。買い換えです。
ネットで調べるとパンタグラフでも超安いものがあります。サッサと注文してしまおうとしたところで、口コミ情報に、価格相応の内容が書かれていました。作りが何処かの人数だけは多い国のものは、構造名に相応しない性能である事は間違いありません。出来の良いメンブレンの方がマシでしょう。で、悩んだ後に、部品の在庫を見ると、旧品で在庫に入ったものと、おまけで付いてきた新品(新古品?)がありました。いずれも無線タイプでは無いもので、線がぶら下がっています。それを気にしなければ、その中の2点は使えます。
取りあえずは、これで、キーボードは回復です。100%のOKではありませんが、高いのを買ってきても駄目ですので、1年か2年後、はたまた半年か、の再びの更新で、そのときに製品のラインがどのようになっているか、フル・キーでパンタグラフが生き残っているのか、気になるところではあります。
SA2の作業の合間に庭の草むしりをやっていました。築山のまわりの雑草の大軍を抜いているときに、塀の内側にノダフジの葉を見つけました。ノダフジがある場所は、その地点から直線距離にして7~8メートルはあります。塀に沿ってかなり太い茎が伸びています。ここで、数日前に車庫の後ろに出所不明のノダフジが出ていたことを思い出しました。もしかすると、この筋か。そう思ってツル性の幹を巻き上げながら追跡すると、塀を7メートルほど進み、そこから車庫に伸びている分岐があります。根っこ側は方向を変えて5メートルほど庭の中に入り、フジ棚を作っているところへとたどり着きました。
この枝は根っこから5メートルで分岐し、その先が7メートルと、ほとんど同じ長さに成長していました。成長しだしたのは5月に入ってからですから3ヶ月立たずにここまで伸びたのです。
以前から、このノダフジは要注意でした。1週間、気付かないでいると2~数メートルは地上に幹を伸ばしているということが何度もありました。伸びた先で根を張り、独自に成長しようとします。車庫の脇に生えていたというのもそんなに成長が早いものだと知らずにいた為でした。このノダフジをどかすのに大汗をかいた上に、疲れて昼寝、大イビキをかいていたのは秘密ではありません。そして、今回は、肥料をまいているというのも、急成長の要因かも知れません。
シャクナゲ
★★2014年07月26日(土)PM2.5、キーボード更新、SA2フリーズ、白鳥座網状星雲
PM2.5の注意喚起が出ましたが、ここよりも遙かに濃度の高いところが東北地方にあります。そちらではどうなっているのか知りませんが、少なくともこちらでは屋外作業は避けろということで、イベントが中止になっています。幸いにも雨のために気温が上がらず、窓を開けて換気する必要がありませんでしたから、吸い込むのは最小限に押さえたつもりです。何しろ家から一歩も外に出ていません。
PM2.5は昨日もそれなりに来ていたはずです。南に低いメシエ8を撮ったところ、妙に霞んだ映像しか撮れませんでした。天頂に近い白鳥座の星雲は何とか写っていまたので、黄砂でもまた来ているのかと思っていたのですが、PM2.5だったようです。
キーボードは在庫品を出してきて使い出したのですが、やはりキー配置が気に入りません。それどころか、出してきた製品は、なんと電源を切るキーまで付いています。便利かと思ったら、触るとWindowsがシャットダウンしやがります。3回ほど触ってしまって、強制終了させてしまいました。これでは駄目です。余計なキーは要りません。この880円だったキーボードは廃棄です。
新品で探し出した中の最安品は耐久性に欠けるようですので、もう一段上の品物を注文し、既に届いています。その品物は、キーが擦りだしたものと同じメーカーで、キーの構造が違っているだけものと思っていたのですが、届いてみると、作りが違います。ボードの大きさも1センチほど横に長く、厚さも薄くなっている割りに剛性は強くなっています。キーの押し具合もそれ以前に使っていた、一番のお気に入りと同じです。その後継機とは、パッケージや外観が似ているだけで、全く違う製品です。かなり改良を重ねている様子です。後は長持ちしてくれれば良いのですが、もう1つ注文しておいても良いくらいです。
要は、前々キーボードと同じ感じの製品に出会えました。違いはアイソレーションという違いだけです。押す感じを確かめに、電気店に寄ってはキーボードを漁るということをしていたのですが、ノートパソコンのように他のキーとくっつけて横幅を狭くするようなものや、カーソルキーが独立していながら、追加したキーに押されて、上のキーと離れていないというものになっているのがあります。後者は、わたくしがデリートキーを押したつもりで、インサートキーを押しているし、インサートキーを押したつもりが、プリントスクリーンキーを押しています。困ったものです。
フルキーボードであれば何でもよいとならないのが、昨今のキーボード選びです。まっ、また、しばらくは安心できるキー配置が使えます。
SA2で起こった基本設定を呼び出すとフリーズするという症状は、32ビットと64ビットの実行ファイルとランタイムの混在によるものであることが突き止められました。ソースファイルから分離させて作っていたのですが、手違いがあったようです。事件発生の正確な原因は明確ではありませんが、対処はできました。SAからのアップデートという形を取るしかないかと思っていますが、この点は調査が必要です。
白鳥座網状星雲
★★2014年07月29日(火)バラバラ
佐世保の殺人事件は話題性が高いためにマスコミで頻繁に取り上げられていますが、その原因として、殺人動機に典型的な理由付けが出ていないということがあるのでしょう。何しろ最初に出てきたのが、バラバラにしたかったですからねぇ。これらのことからすると、犯人、被害者も未成年ですから情報が出なくなってしばらくすると皆さん忘れてしまうということになると思いますが、取りあえず、何か安心できるような理由を欲しがるのが世の人です。例えば、彼氏を争って三角関係のドロドロの挙げ句にやったと言えば、それで納得して安心するわけです。そうでなければ納得できないと不満たらたらと騒ぐものも出ます。
つい先だって、恵庭OL殺人事件の再審請求が却下されました。近所での話だったのですが、特に興味はありませんでした。定番の三角関係のドロドロという押さえは正しかったようですが、被告が犯行を認めないという話題性がある上に、えん罪だと騒ぐ方々も居ますから、今まで引っ張ってきたのでしょうし、まだまだ引っ張るのでしょう。
えん罪については、こちらの事件の記録を見ると、判決が出たところで納得いかないと言ったそうで、無実であれば私はやっていないと言うのが当たり前かなと思うわたくしには違和感があります。また、被害者にかけ続けていたイタ電を推定殺害時からピタッとやめているということだけでも充分に有罪の認定に使っちゃいます。それに、当時29だった犯人が24の被害者に彼氏を取られてしまうという状況は、言ってみればありがちな状況です。これらの状況をどうやって招いたのかという問題もありますが、先ずは、ある状況に対して、どのように対処するかが課題となるわけです。つまり、憎き邪魔者を消し去ってしまえば問題解決というのがこの犯人の選択であったということになります。そして、その結果は望んだ状況をもたらさなかったわけです。
中には男を責める意見もあります。その責められる男を彼氏、そして旦那として望んだというのが状況を作っているのですから、他人に非を求めるのは、やはり間違いということになります。こんなのは、結婚してからでも相手を変えようとするでしょうからね。
さて、三角関係と納得で話題がずれました。カナヅチとノコギリを事前に用意したわけですが、バラバラと言いながら結局は首と左手首の2カ所を切断しただけでした。わたくしはさすがに生き物の骨を切ったことはありませんが、フライドチキンや魚の骨を見て、それを材料として考えれば、切断するのにノコギリを用意はしません。少女が用意した「ノコギリ」を通称として判断すれば多分、木工用でしょう。しかし、骨は木なんかより遙かに丈夫です。硬さは石で粘りは金属です。その辺で手に入れる切断用具ではカナノコが適当だと思います。つまり、2カ所を切断しただけで疲れてしまったのは間違いないでしょう。
それからもう一点、事件後、再び同級生殺しがあったというので地元教育委員会は対策に効果が無かった、より効果のある方法を模索すると言っていますが、こんな事件が教育の世界、そして学校の責任だとは考えられません。人殺しをしないというのは、第一に親が子供に教えるもので、学校はその手助けくらいです。学校に躾までやらせるようになって、これら教育関係者が勘違いをしています。その勘違いもこれらの事件の原因の一つだろうと思います。それに関係者であれば、本人は不登校で、学校に、数日しか登校していないところで、手を打てと言われても困るだけでしょう。
曰く、母親が病死し、すぐ来た後添えと合わないので別居させた。それで心に闇があって殺人を犯した。
曰く、トラブルがあって殺意を抱いていた。
今のところ取りざたされているのは、そんな結論ですが、そんなものを求めても、なかなかうまくはいかないはずです。県内有数の進学校ということですから、お勉強は出来たのでしょう。でも、大事なことより、そちらを優先していたのですから、根本的なところで間違いを刷り込まれてしまっている場合は大いにありそうです。テストの点は取るけれども、というタイプです。
新月直前のこの事件、レクチファイできそうですね。
★★2014年07月30日(水)同級生殺し
佐世保の同級生殺しは市立大久保小学校内で2004年6月1日の昼過ぎに起こりました。殺害されたのは6年生の御手洗怜美さんであり、R15指定のバトル・ロワイヤルをさんざん見ていた犯人が取った手段は、後ろから左手で目隠しするように頭を押さえ、右頚動脈をカッターナイフで切りつけ、失血死するのを待つという、映画のそのままの方法です。
原因は、いろいろに推測されてはいますが、自分の思い通りに行かないことが多く、不満鬱屈を溜めていき、行動としても、机などを蹴っ飛ばしたり、男子を叩いたり蹴ったり、カッターナイフを振り上げるというようなことを起こすようになったという、見て取りやすい変化が見られていたところが始まりです。そして、被害者から重いと言われたことが直接のきっかけとなり、関係を悪化、ウェブ・ページのハッキングまでやるようになり、昼休みに被害者を人の来ない部屋に連れ出して殺害、ホームルームに戻ったところ、服に血が付いていたことを担任に尋ねられ、被害者の居場所を指さします。第一発見者は担任であり、救急車が到着したときには既に心肺停止状態だったと伝えられています。後で判ったことですが、動脈を切ってから充分に出血させるために15分ほど待ち、足で被害者を蹴って死亡を確認してから教室に戻ったということですから、救急車がゼロ秒フラットで到着しても間に合わなかったことは間違いないでしょう。
ここまで、悪虐なことをする犯人が、いわゆる当たり前の人間であったのかといえば、栃木県の自立支援施設に収監されてアスペルガー症候群と診断されていることから、並みでは無いと言えます。しかし、それが判っても我々は安心できません。これだけの事件を起こす子供が、他の生徒に混じっていたわけです。それも他の子よりは多少やんちゃで、暴れ者という程度の認識です。教育という面で考えれば、命の指導という集団指導的な薄い方法では無く、必要な者に必要な指導をという方策が求められるはずです。子供たちの安全を考えれば、殺人を行い得るようなのと一緒に居させるなんて状況はどうでしょうか。これは排除というものでは無く、必要な処置です。
殺人というのは、他の犯罪に比べて扱いが違うのは当たり前です。まあ、命を奪うということでは、強盗の究極形ですので、刑としては強盗となると一気に罪が重くなっています。つまり、強盗レベルは、いじめ問題で、担任が頑張るとか、学校と保護者、地域が協力して対応するというようなものを超えた水準の話です。ですから、学校中での指導では許されずに、警察や裁判所のお世話ということになります。
そして、今の学校というシステムには、このような重犯罪を引き起こす子供を調べる方法を持っていないということが、そもそものネックです。極言すれば、どの子が犯罪性を持ち、どの子が大丈夫なのかを判ろうということですから、それを適確に判別する検査を用意しろというのは、用意する方も受ける方も、いろいろと事情が出てくるでしょう。勿論、そんな検査なんかしなくても、カッターナイフを振り回すような子はすぐ帰って明日から来ないでくれと思いますがね。
さて、ところで、被害者は生きていれば22才位、順調に行っていれば大学4年といったところでしょうか。事件から10年が経ってしまっています。十干は一巡りしてしまいました。そして起こった新たな事件のほうは、どうでしょう。カナヅチで後頭部を殴りつけるという手ですが、前回のような悪意を持って対処するのでは無く、より始末の悪いやり方のように思えます。後になってみれば対処の方法を考え、周知しという事が考えられます。しかし、今回は、少なくとも現時点では、対処のしようが無いという恐るべき犯罪です。
かえすがえすもチャートが見たいものです。