前月 2013年12月 次月 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |
★★2013年12月03日(火)アンドロメダ大星雲
★★2013年12月07日(土)眼の訓練、土星・火星・乙女座
アイソン彗星が消滅してしまったので、ラブジョイ彗星で我慢しようという企画や宣伝があります。少々ニッコリしてしまいました。まあ、購入してしまった機材を無駄にするよりは良いでしょう。で、たまたま、今朝、早起きしたら大変に良い晴れようでした。予報では雪が積もるなどと言っていたのですが、予報は予報です。不満たらたらをしゃべっている暇はありません。何よりも、すぐ明るくなって来ます。ドームの望遠鏡をセットするより、固定撮影で済ました方が早いのは間違いありません。そこで、ドームからカメラ三脚を出して、早速、撮り始めました。
ところで、カメラのレンズの主力が現在欠けています。24、50、105mmの3本が入院中なのです。サードパーティの宿命で本家のお家騒動というか、仕様拡張があると不具合が出ます。そこで、ファームウェアの更新というヤツに出して、退院待ちの状態です。残っているのは、70/300のズームで、小さな星座を撮る程度なら使えます。他にマニュアルのコシナー24mmがありますが、この2本は、D800の高画素では画質に不満があります。その他のレンズもありますが、DXフォーマット用です。その内、何とかD70に付いてきたキットレンズなら、使えそうです。仕方なく、しまい込んでいたヤツの登場です。
双子座から蟹座、獅子座、乙女座が撮りやすい位置にあります。北の空高く北斗七星がかかっています。問題は、画角が身についているもので無いので、どこから写るかがあやふやです。そこで、取りあえず撮ってみるという方法で、やっつけてしまいました。東の空に薄明がかかりだして、彗星のことを思い出しました。しまった、位置を押さえておけば良かった。後の祭りです。しかし、基本的に広角を使う固定撮影です。取りあえず、撮っておけばどこかに写るだろうという予断で、撮っておきました。
母家に帰ってから、位置を確かめると、撮っていた範囲に入っています。点が写っていて、これが尻尾かなという程度ですが、18mmや24mmという焦点距離の固定撮影で写るのも大したものです。これならば、始めて撮る人でも何とか写せることでしょう。ただし、立派な尻尾を写そうとするのはいろいろとハードルがあります。しかし、眼で見るのであれば、それ程のハードルではないでしょう。
しかし、望遠鏡を使うというのは、一般の人が考える難しさは実は無いけれど、考えたことも無い難しい部分があります。まず、望遠鏡の操作は2つのことに集約されます。1つはピントを合わせること。もう1つは対象に向けることです。二つ目はカンと慣れの世界でしたが、今は機械操作の熟練になるでしょう。携帯端末を難なく操作している人ならば簡単なことでしょう。そこまでが普通の人の考えです。
ここで、本当のハードルが存在しています。眼の訓練です。望遠鏡を覗いたら誰でも見えるのかというと、見えないものがあります。限界に近い濃淡や分解能ギリギリの対象は、初めて見て見える代物ではありませんし、大気の安定度も関わってきます。眼は眼で見ているのではなく、網膜の視神経の情報は全て脳に送り込まれ、脳細胞の中で再構成されるものですから、見ることに慣れが必要なのです。ですから、使う機材は脳細胞の延長として使うのです。当然、それだけの性能を持つものが必要であるはずです。そこで、ケチをすると、それだけ見えなくなるのも事実です。
見るものが機械、カメラだと、その辺は実に素直に出ます。ここまでの性能が必要というのが、キレイに決まっていますから、それ以下のものを使えば、幾ら頑張っても、その分以上には写りません。10センチの口径の望遠鏡に2万円位から5~60万位までの価格差があるのは、大まか、性能の差が出ているのです。大まかというのは、価格だけ高くて性能が追いついていないものがあるのも事実だからの注釈です。性能の高さをどのように表現しているかを確認する方法は、その方面の専門知識を仕入れてからになることでしょう。
そして、一瞬を捉えるチカラはカメラより眼です。眼の能力の方が遙かに上なのです。従って、カメラ用の光学系より、眼視用の光学系の方がシビアな条件を持っています。カメラ用の望遠レンズを望遠鏡に仕立てようとしても出来ないのはこの為です。逆に、望遠鏡を望遠レンズに使おうとすると、粗悪品でないかぎり使えるのです。AFも絞りも手ぶれ補正もありませんが、シャープさだけはピカイチです。
まあ、そうは言っても、AFも絞りも手ぶれ補正も欲しいし、シャープさも欲しいものです。値段が上がるのが当然と言うことでしょうか。
土星・火星・乙女座
★★2013年12月08日(日)忘れ物
昨曙に続いて今曙、今度は900mmを用意してのラブジョイ彗星の迎撃に向かったのですが、3分だけ東の空が晴れした。その間にピント合わせの確認と撮影が出来れば良かったのですが、ファインダーを使って導入したところで、曇ってしまいました。
いつもであれば、彗星だ何だと言えば、真っ先に飛び出すのですが、この時期に東の空に見えている複数の彗星に興味が湧きません。理由は不明ですが、その気にならないのです。撮れないのは残念ですが、運次第ということでしょう。運が付いて来ないのを予感しているのでしょうか。
天体用機材の使用頻度は決して高いとはいえません。何しろ晴れないと使えませんし、晴れていても体調が悪かったり、その他の支障があればあきらめることになります。そんなことで機材の状況の把握がうまくいかないことがあります。ぶっちゃけて言えば忘れてしまうわけです。
その忘れ物ですが、改造D300です。改造は色補正フィルターを外しただけですから、ピント位置が変わってしまいます。フィルターのガラス分の光路長が変化するのですから、その違いの分だけピント位置が無限大を超えて内側に入ります。昔の無限大で止まるピントのレンズは、間違いなく使えなくなります。オート・フォーカスでは無限大を超えた遊び分がありますから、レンズによっては使えるものがあります。そして、手持ちの使えるレンズの確認です。当然ですが、しっかりとそれをやっていました。忘れていたのは、それです。全滅していましたので、しまい込んでいたのです。
さて、今回の主力レンズ入院の事態を受けて、D70のキットレンズをチョイスしました。そのときに出していたDXフォーマット用レンズの中で、同じくサードパーティ製でありながら、本家のレンズより切れの良いレンズがあります。ズーム域の中の歪曲収差補正が出来ないので、今回は除外したのですが、D300でバーナード・ループを撮りたいと思って、それ以上考えずにセットしました。撮影時にピントが合ったように思っていたのですが、もうチョイのところで合っていませんでした。すっかり忘れていた★秋津★は、画像を等倍で見るまで忘れていたのです。
これではバーナード・ループは撮れません。いや、撮れないのでは無く、ピントが合いません。ピントを合わせるには、幾つかの方法があります。改造元に依頼して、ピントが合うようにクリア・フィルターを組み込んで貰うこと。ボディ再改造で、眼の交換みたいなものです。これが一番、お金がかかるでしょう。次が、近眼となってしまったレンズに近眼メガネを付ける方法です。メガネが一番安く済む方法ですが、レンズが手に入るかどうかです。それから、レンズに手を入れる改造で、他のホディで使えなくなります。
必要となった近眼メガネ用のレンズですが、在庫のジャンク品入れに、長焦点アクロマートのレンズが入っています。取りだしてみると、分離式です。凹レンズが使えます。試しに前面へビニル・テープで巻き付けて使って見ると、もう少し度が弱くても良いようですが、使えます。後は試しが必要です。クローズアップレンズをレデューサーとして使った場合は、色収差がひどくて使い物にはなりませんでした。ですから、確認は必要です。
★★2013年12月11日(水)天文(機材)愛好家?
テレビのニュースに天体ドームが写っていまして、嫁様がこれはニッシンドームか、と厳かに宣言なさいました。見ると、あのステーの無いすっきりしたドームでありまして、マニアでんなと思ったのでありますが、何しろ事件でございますから、その手の情報だけになってしまって、占星術的にはあまり役に立ちません。判ったのは、我が家のドームと同じ大きさである程度でしょうか。ただ、生年月日だけは判りますので、早速チャートを書きますと太陽火星のスクエアがございます。太陽にかかる座相はこれきりでございます。牡羊座生まれで、支配星の火星の凶角を持っているというのは問題ありの形です。何でも日大芸術学部だそうですので、芸術は凶角が芸を引っ張り上げますから、どんな方面の芸術か興味のあるところではございます。
天文趣味の人間には、大きく分けて2つの極端があり、大方の方々はその間にいらっしゃいます。一つの極は、自分一人でグフグフ喜びをかみしめて楽しんでいるタイプです。天王星を発見して観測を続けていながら発表もしないでいた天文学者がいましたが、こっちのタイプでしょう。それに対して、もう1つの極は、みんなで楽しくなろうというタイプです。組織系というか集まって騒ぐのが好きなタイプです。こちらのタイプには幾つかの亜種がありまして、人より金があることから、高価な機材をこれ見よがしにひけらかすという恨みを買いやすいことをする方や、とにかく集まって実のあることをしているのだという充実感を得たい方等々がいらっしゃいます。ところで、このような分類は天文関係に特徴的なことなのでは無く、ほとんどの趣味の世界にあります。カメラ関係では撮影会に値段の張るモノのみを持ち歩くという人種も存在していますが、こちらはオレは金持ちよと言いたい方なのかどうかは確認したことはございません。写真の世界には偶然の産物が奇跡を生むこともありますので、投資金額が高ければ良いモノが得られるとは限らない厳しい世界です。
さて、次は出生時刻の推定ですが、刺されたであろう時刻だけが頼りとなります。そこで、出生時刻を動かしていくと、進行の月が海王星の上に乗った頃に、丁度よく進行の火星とスクエアとなります。そのチャートを見ますと、かなり稼いでいますね。進行太陽と進行木星がトラインです。まあ、それはともかく、12室の扱いの海王星が隠れた敵となります。趣味の世界の5室には太陽と金星です。つぎ込んでいますね。この部分だけで、機材自慢型だろうと思えるわけです。ただし、心底マニアの自慢であるのならば、天王星のツィアスとかアストロフィジックス、APMあたりが出てきても良さそうですが、金星のタカハシ止まりのようです。一般の方には言われても判りませんからねぇ。せいぜい価格で驚くぐらいでしょう。
ということで、推定された時刻からすると、稼ぎがたっぷりで忙しい時期でありながら、危険がもの凄い時期であるということ、それが即座に判るほどのチャートの状態です。
残念なのは、うかうかと自分の家の前で刺されてそのまま死んでしまう。聞きつけた奥さんがウロウロになって隣家に助けを呼び救急車で運ぶというのを想像しただけで、奥さんの悲嘆と悲しみが判ろうというものです。警察も恨みの犯行の可能性に言及しています。行きずりの殺人ではありません。殺害する意志を持って刃物を持ち凶行に及んだのです。星の共時性を研究しておけば避けられたかも、何てことはまずあり得ないでしょう。知っていても突っ走っていくモノです。でも、変わるかも知れないと言うことに賭けることは出来ます。宝くじよりは分が良いかも知れません。
余談ですが、この方は天文アマチュアの団体の代表をしていたようですが、その会の名称が県の名前を付けた天文学会となっています。この組織から論文が出ているとは聞きませんので、プロの天文学者の会ではないはずですが、そんな名前を付けています。単純に言えば、かなり箔を付けたいという意志を感じます。活動内容をみても、各地の天文同好会と変わりは無いですし、名称と内容にかい離があると指摘できます。これは海王星ですね。
★★2013年12月14日(土)射手22度黒点多し
★★2013年12月15日(日)木星in双子座
★★2013年12月19日(木)都知事、レンズ後群フィルター
都知事
東京都知事ですが、1946年11月20日生まれということですので、チャートを作りますと、蠍座宮27度のお生まれです。この太陽が進行していくと、4度弱で水星とコンジャンクションになります。出来事としては父の急死でしょうか。小学校6年から中学校にかけて火星の上を通ります。活動力の発揮ということでしょうが、どのように響いたのかはわたくしの知る限りではありません。次は天王星とのオポジションです。こちらは大学にあたり、左翼学生運動という形で出たものと思われます。その次は少々時間が空いて、1989年を頂点とする海王星とのスクエアの時期です。丁度その頃、トランジットの海王星も土星も、ついでに天王星もやって来ています。ノンフィクション作家として、この部分でやっと時流に乗る方向が見えたのでしょう。しかし、海王星は完全なノンフィクションを認めないことは明らかです。ある意味、幻想作家であることは星の指示するところです。そして、1994年をピークとする進行同士の太陽と火星のコンジャンクションがあります。ここで、時流に乗ったといえるでしょう。海王星の現場である政治に食い込んだのです。
さて、この次の大きな座相は2014年1月2日を正確な度数とする±1年の進行土星とのオポジションです。大きな権限を持つようになって20年が経ち、それらの精算、ツケが来ます。それまでの活動の評価でもあります。都知事になったりオリンピック招致に成功したりという成果はあるのでしょうが、それらがトータルで評価されることになります。また、2017年5月25日には出生土星とのオポジションです。つまり、今回の問題は精算の始まりでしか無いということです。精算は誤魔化しはできません。まあ、あまり良い評価は戴けないようですねぇ。辞職願はもう出したようですから、また都知事選です。無駄な税金を使うわけです。選挙費用を不祥事で辞職する人に請求してもよろしいんではないかと思います。
レンズ後群フィルター
改造D300で使うメーカーレンズのピント移動について、凹レンズの取り付けを試して見ました。結果は、それ程良いわけではありません。きわめて弱い度数で、ギリギリ、ピントが出る程度なのですが、球面収差が出て、星像が周辺部で放射状に伸びています。メニスカスレンズにすれば、少しは改善するでしょうが、伸びるのは伸びます。
次の手は、外した色バランスフィルター分の光路長を補正するガラス板をはさむという方法です。窓ガラスの板では像に影響するでしょうから、無色の保護フィルターを使います。レンズの後方に付けますので、レンズの後群やボディー側のミラーの動作にかからないように取り付けます。サイズを検討し、用意したのは、外国産の安物は懲りましたので国内メーカーのフィルターです。この方法で駄目ならば、再改造を依頼するしか無いという、背水の陣です。
取り付けたフィルターのガラスは、枠から外して取りだしたもので、厚さが2mm近くあります。外した色バランスフィルターよりも大分厚いのですが、付けてピントを確かめると、何と、距離目盛りにきわめて近い状態になっています。もしかしてこれで同じ光路長?
そうすると、カメラレンズの中には、超広角や、前玉が大きくてフィルターが前に付かないようなものに、途中でフィルターを差し込むような形式のものがあります。それらは、フィルターを使わないときと、使う時ではピント位置が変わるはずです。ナイコンのレンズを見ると、多分その焦点移動は織り込み済みで、AFの範疇に入るようにしているようです。
問題は取り付けてから、確認の撮影ができていないということです。ライブビューで星像チェックはできるのですが、撮影してみないと確かなことは言えません。原理的に同じ事をしているとはいえ、カラーシフトが出る恐れだってあるのですから、早く試したいものです。
★★2013年12月23日(月)これだけ降ると欠航が増えます
★★2013年12月24日(火)火星・天王星のオポジション
火星と天王星がオポジションとなって来ています。活動宮の8度ですので、関係の方々はご注意を。
一般的には事故事件の類のトリガーですので、何か面白いものは無いかと探していたら、嫁様が「高速道路が凍結で通行止めになった。初めて聞いた」と、お告げになられました。北海道で凍結しているのは当たり前なのですが、よほど事故でも続いたのでしょうか。冬タイヤを履いていれば、アイスバーンだろうが、何とか乗り切ることはできるのですから。
雪の降り始めの頃は、特に下手くそな運転手と自信満々の運転手が事故を起こします。しかし、今頃は、時期的に既に慣れてきている状態のはずですので、残りは確信犯の運転手ということになります。この速度で路面が凍結路面だったら、滑って前に追突だくらいは判っていて、えいヤッて具合でしょう。運頼みでは、運悪く・・・。
それはともかく、今回のオポジションは、一回こっきりでは無く、火星の逆行を挟むので3回あります。火星の度数では、今回は天秤8度、次は逆行で天秤13度、そして順行に戻って天秤の16度です。3回のチャンスに一回でも当たっていて困る方もいらっしゃるはずですが、2回当たっているとか、3回当たっているなんてこともあり得るわけです。当たるのが宝くじであれば、それはそれでラッキーです。しかし、これに当たるのは、そうそう良いことでは無いと思われますから、気をつけておくに越したことはありません。
24日はクリスマスイブということでございます。何やらイベントを噛まして、儲けようという策略の一つであることは間違いありませんが、バレンタインよりも巧妙に宣伝されて広まっていますので、元々、太陽暦のこの日を冬至として一陽来復を祝う祭祀の意味は無くなってしまっています。まあ、それはともかく、冬来たりなば春遠からじ。これから太陽の登る高さが回復していくのですから、一年の始まりとして設定しても良い位の出来事です。一年の幸福を願って静かに過ごしましょう。
★★2013年12月26日(木)光路長復元計画、天界の変化、オリオン大星雲の中心にある4重星トラペジウム
東京星図の天底に土星が来ていて、東京、よろしくないねぇなんて思っていたら、そういえば辞任騒ぎがあったんでしたっけ。すっかりつながらないでいました。で、進行太陽が天秤の7度でございますから、火星天王星にピンポイント爆撃されているわけでして、大変ですねぇ。
光路長復元計画
改造D300によるカメラレンズ撮影で、外したカラーバランス・フィルター分の光路長をレンズ保護フィルターを付けて稼ぐという方法は、大成功でした。レンズに取り付けたフィルターは厚さが2mmもあったので、どうだろうかと思いましたが、ちゃんと距離目盛り近くまで回復しています。これならば、ちょっと絞った状態でなら問題なくAFが使えそうですが、一般撮影では、赤外線撮影しかしないでしょうし、どうせピントはライブビューで合わせます。レンズはシグマ製で、キレの良さは純正もの以上という評判を取ったものですので、赤外線でも期待以上の性能を出しています。確かにCMOSセンサーの能力範囲となる波長域の全域で焦点移動が無いわけではありません。赤外線では伸びています。しかし、赤外域で特にぼけるという状態では無く、可視光をカットするフィルターR72を付けた赤外域ではそこで合焦しますし、可視光では可視光でちゃんと合焦します。通常のガラスの分散の様子からすれば、よほど変なことをしていない限り、このような状態になるでしょう。これで、再改造に出さなくてすみます。
そして、望遠鏡側でも、カメラレンズによる撮影の為に、同架する場所を新たに用意しました。今までの場所では広角レンズは使えませんので、よりスリットに近くて視野を確保できる望遠鏡の筒先に取り付けるようにしました。この方法も大成功です。何年が案を練っていただけのことはあります。この結果、ドーム内作業時間の最長である7時間が記録されました。さすがに疲労はしましたが、成果もたっぷりです。月がそれなりに明るかったのですが、画像処理で何とかしてしまうレベルになりました。
天界の変化
このような多少の創意と工夫で障害を乗り越えるのは面白いことです。楽しみといって良いでしょう。このような事が無ければ、興味を失い、他の方面に走ったりすることになりかねません。天文関係のページに限ることでは無いのですが、時が経つにつれて更新が少なくなり、いつの間にか更新が無くなっているページに気付くことがあります。
他の方面で更新があると、生存確認ができるので、興味を失ったのだろうか、などと思うことになります。少ない予算と機材で一生懸命頑張っていて、成果も結構出していたはずなのに・・・。
で、天文関係で目に付くように思うのは、ある程度のところでやめてしまうというタイプです。アマチュアですから、仕事の対象ではないので、自分の興味が原動力です。星の写真を撮りまくる、そして、満足してしまうのか、やめてしまう。それも判るような気がします。星空に変化は無いように思えます。同じものを何度撮っても変わりばえしません。そして、軌道上の望遠鏡で撮った映像と比較したら、そりゃあ比べものにならないでしょう。そして、燃え上がった気持ちが燃料不足になってしまうのかも知れません。
全体の傾向としての原因が、学校での活動であることは確かなことでしょう。学校で教わるのは、最新の学術的な成果を理屈抜きで憶えろというものが並んでいます。そして、子供たちは与えられたもので遊ぶことを望むようになっています。自分でオモチャを作ろうとはしないし、四角い小さな箱が大好きな病人となってしまっています。
長く続くアマチュアとしての輝かしい経歴を持つ方々を見ると、天界の変化を追っています。天界を眺めるだけで無く、それを記録し、変化を知ろうとしています。それが観測というものです。見ているだけでは撮っているだけでは観望です。少なくとも日時と機材、そして状況を記録しています。天界は、変わらないようでいて、沢山の変化があります。太陽には黒点があり、月には満ち欠け、惑星面にも変化があります。変わらないことから恒星とと名付けられた星にも変光星があります。そして、天界の乱入者、彗星もやって来ます。ちゃんと見つめて記録すれば、変化が判ります。そうなれば、変わらない星空に飽きるなんてことは無いのですがねぇ。少し残念な話でした。
オリオン大星雲の中心にある4重星トラペジウム
★★2013年12月27日(金)SATAケーブル更新
プログレスの金星と土星がスクエアになっているときに、その金星の上にドランジットの土星が乗っています。おとなしくしているべきときで、このときにやったことは、後でボディブローのように効いてくるというのが土星の効果の一つです。そして、プログレス太陽がネイタル冥王星とスクエアをなんとか持たせているのはネイタル天王星と木星です。でもプログレス太陽が通過しているのはさそり座宮で支配星が冥王星であるというのは、優劣関係を明らかにしています。更に、ネイタル火星の上にトランジット冥王星が乗っています。この時に打った手が、吉と出るか、凶と出るか、占星術的には明らかですね。何、どこかの国の首相の話ですがね。
このところ、データディスクにしているハードディスクのアクセスが遅く感じていました。段々と遅くなるのでは無く、いきなり遅いと感じました。感じるだけではありません。高機能な画像閲覧ソフトを使っていますが、サムネイルを表示するのに、一度読み込んだサムネイル用のキャッシュを保存して高速表示をするのですが、このキャッシュを読み込む時間が、長くても1~3秒くらいだったのが、10秒以上かかっています。また、各種ソフトが、データディスクのフォルダ構造を取得するのに同じくらいの時間がかかります。そしい極めつけに、タマにハードディスクが蒸発します。また、光学メディアでの書き込み異常も出るようになって来ましたので、原因の追及が必要になりました。ハードディスクの異常は、ディスクのスキャンやデフラグで何とかなるであろうし、より深刻なダメージがあるのであれば、それなりのツールが報告してくるはずです。何が原因になっているかについて悩んだ末に土Aのケーブルを全交換できるくらいに注文しました。
というのは、使っている土Aのケーブルは、いつのか判らないくらい昔のものが混ざっています。中には走りの頃のものがあるのに違いありません。IDEもそうでしたが、規格があがってますます高速転送をするようになっています。そうすると伝送線の方も規格があがっているはずです。LANケーブルだってカテゴリーが追加されているくらいですから。チープなケーブルが足を引っ張っている可能性があります。確かめてみると、明らかに細いケーブルがトラブルになっているハードディスクにつながっています。試しに別のと交換してみると改善されます。また、触っただけで外れるようなこともありましたので、ロックの付いているものを選んで注文をしました。
今日やっと到着しましたので、交換しました。結果は結構劇的です。本来の速度はこれだったんだということが判りました。もしこの方法が駄目だった場合は、更に投資が必要になるところでした。この1月でやっと4年のマシンですから、まだまだ現役でいて貰わないといけません。