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    ★★2013年03月01日(金)オリオン座
    ★★2013年03月02日(土)大荒れ?アレ?
    ★★2013年03月03日(日)気圧計、悪天候、黄砂
    ★★2013年03月10日(日)オリオン座大星雲中心域星団
    ★★2013年03月12日(火)日本沈没
    ★★2013年03月17日(日)メシエ81おおぐま座ボーデの銀河
    ★★2013年03月20日(水)太陽撮影準備完了、半月間近
    ★★2013年03月23日(土)おおぐま座系外星雲M82Cigar Galaxy
    ★★2013年03月26日(火)太陽撮影良好<

★★2013年03月01日(金)オリオン座




★★2013年03月02日(土)大荒れ?アレ?

 発達した低気圧の為に大荒れという予報どおりに、湿った雪が、大雨に変わりました。昨日の帰りがけ、あまり荒れていないときにホームセンターによりました。職場先の近くにもあるので試しに寄ってみたところ、残念ながら目的のものがありませんでした。カラーボックスの間仕切りはちゃんとありましたのが、目的の引き出し用は置いてもいなかったのです。そこで、いつものところに寄ると、ちゃんとありました。引き出しの間仕切りなのですが、レアな商品なのか、それとも売れ筋なのか、それは判りませんが、市内に2軒ある系列店の両方で買い占めてしまったようです。これがあると、接眼鏡だけで無く、他の付属品を整理する事ができます。前に買い込んだときは、お試しの意味もあって、ラインナップを並べて買ってきたのですが、これで、整理が付きました。
 雨が強く降る中、雨音を聞きながら、追加された間仕切りを使って備品の整理を進めます。その後、スチールラックをお持ち帰りできるように組み直しました。以前は、広さが足りませんでしたので、こんなことは出来ませんでした。一日の作業はこれで終わりです。嫁様が、もの凄い大荒れになるとの予報を伝えてきましたので、ドームの回転部分を固定しました。今まで、滅多なことで固定はしていませんでしたが、ニュースでは走っているトラックが転倒するほどのという事を言っていましたので、取りあえず、固定しておきます。

 朝、起きて見ると、風は強めですが、予報のような凄いことにはなっていません。場所によって違うのでしょう。ただ、気圧計を見ると朝6時に970hPaで、気圧計がいかれたのかと思いました。天気図によれば通過する低気圧は984hPaですので、今一度、気圧計のチェックが必要かも知れません。取りあえず、苫小牧のデータに合わせておきましょう。984hPaです。
 雪が時折、ほんの少し舞う程度で、積もるような状況ではありません。気温もギリギリマイナスです。外を見ると、四半月間近の月がおぼろ月になっています。そこで、昨夜できなかった、ドームの入口のドアから、強い風の時に雪が吹き込んでしまうのを止める為に隙間テープを張ってしまうという作業をさっさとやってしまいました。ドアの枠には密閉用のゴムが付いてはいるのですが、あまり役に立ってはいません。それが、この前の大荒れの時に、中で作業をしていたら、中で積もるくらいに吹き込んできました。雨ならば吹き込まないのですが、雪は魔物です。1日2日で乾いてしまいますので、今まで放っておきましたが、やはり、よろしくありません。ドアが北向きであることから予想しているべきでした。また、ドームのスリットを風上に向けると、下の隙間から吹き込みます。冬は北西の風ですので、スリットは南東を向けておけば、こちらは被害はありません。ただ、今回のような強力な低気圧通過では、風が方向を変えていきますので、中に雪が入ると精神衛生と靴下に良くありません。作業を終えて外に出ると、月は雲の中に見えなくなっていました。
 ドームの構造には心配ありません。それこそ、車が横倒しになるような風でも、難なく堪えてきています。どこかのメーカーのヤツはスリットのステーが折れ、スリットがサヨナラして、中の高価な望遠鏡が水浸しになったそうですが、その位の環境の時に、中にいても、風切り音はするのですが不安を感じません。固定しておけば、ビクともしません。そこはやはりニッシン・ドームです。先代の社長が豪語していただけのことはあります。

 朝の8時を過ぎたあたりで、太陽がサンサンと照りつけてきました。何でも道内某所では、公共交通機関の全てが止まっていたりするところもあるそうな。ところで、気圧計なのですが、968hPaです。壊れているにしても、何でしょうねぇ。


★★2013年03月03日(日)気圧計、悪天候、黄砂

 気圧計の針をプラス16ヘクトパスカル修正してから、苫小牧測候所の値と同じになりました。現在1010hPaです。いつの間にかずれていたということです。落としてみたりして扱いはひどかったですから、それが原因でしょう。
 昨日のちょっとした晴天は、やはり低気圧中心の通過だったようです。台風の目ほどはっきりはしていませんでしたが、おかげで気温がぐんぐん上がり、雪が音を立てて融け始めました。そうなると排水口までが融けていないと溜まります。陽が傾くと共に気温が下がっていき、融けて伏流となっていた水が凍り始めます。その頃に除雪車が来ました。一番除雪車にとって嫌な状況です。相手は氷かけですから重いわ言うことを聞かないわ、自分は滑って力は出ないわで、効率の悪い仕事です。そして、天候はどんどん悪化、雪は大したことはありませんが、風が強くなってきています。ひどくならないうちにドームからスチールラックを持ち出し、母家に持って行きました。そして、晩ともなれば、トラックの横転はもうちょっとでしょうが、外に出ると瞬間最大では身動きに危険を感じます。風は納まらずに、一晩中、ごうごうと唸っていました。こんな風が吹くと、風呂の換気扇が外れかけたりしますが、今回は新しい事態がありました。トイレの換気扇が誤動作して止まらなくなったりするのです。あまりの風の強さに、逆回転するのが構造上問題なのかも知れません。人を赤外線で感知すると、フタを開けて回り始め、11分で自動的に閉まるというものなのですが、嫁様から換気扇が動いたままだと報告が入りました。無理にフタを閉めると壊れますと注意書きが書いてあります。多分、フタを閉めるときに暴風で逆回転していると閉まらずにファンも止まらないのでしょう。見ていると風で逆回転させられてしまいます。結構強力なファンなのですが、それを上回る風です。トイレに入った後は、トイレの戸を少し開けておくと換気が早いので、いつもそうしているのが、今回はトラブルの元になったのかも知れません。

 天候の悪いときは、おとなしくしているものです。新千歳空港付近では、それ程、降りませんでしたが、風が強いので、雪が移動します。そして吹きだまります。これほどの吹雪の時は、車に乗っていたとしても安心はできません。車は4つのタイヤで動きます。ガソリン車だって電気自動車だってハイブリット車であっても、これは同じです。タイヤが埋まって、車体が雪の上に載ってしまったらもう動きません。特に化石燃料車は排気管付近が埋まったら車内に貫流してきますし、吸気ができなくなれば一酸化炭素を出し、その後で止まってしまいます。それもエンジンが止まる前に人間の方が先に止まってしまうでしょう。電気自動車であれば排気を出さないだけのことで、バッテリーが切れたら凍ります。一生懸命に排気管が埋まらないように掘り続けなければ、ものの10分も経たずに埋まります。埋まったらエンジンは、COを出す危険物となります。車に毛布や防寒用のアイテムとスコップくらいがあれば一晩くらいは何とかなるし、助けも来るでしょう。しかし、何も無しではどうしようもありません。車を捨てて歩こうとしたって、GPSを持っていて、近くの民家を目指すことができれば可能性はあるでしょうが、新雪で背丈ほど埋まったところを、今までそんな事をやったことの無い者が漕いでいけるかといえば、まあ500メートルいけたらたいしたものです。それも、雪に埋まっても生還できるような装備をして運転している人はいないでしょうから、疲れて動けなくなって、その場で変わり果てた姿になってしまうことになります。このパターンは、家が近いと思って車を捨てる場合でしょうか。山では、遭難したら動かないのが原則です。雪洞を掘って、風に当たらないようにして、体力を温存するのが基本です。そして北海道では、平地でも山より厳しい気候になることがあります。
 天候の荒れた郊外であれば、その位の心構えと用意をして車を使うものだと思うのですが、どうもそんな用意をするのは嫌な方がほとんどのようです。そしてその結果は常に悲しいニュースとなります。自分が住んでいる環境を甘く見たら、そうなってもおかしくは無いと、毎年、例を見ているはずなのですが、毎年同じようなニュースを聞くことになります。

 朝起きてみますと、風上側に着雪は無く、風下側に吹きだまりが結構、厚くできています。風が当たるところ、風に対して立っている壁は、手前の雪が削られていて地面が出ています。ですから、家の南側には吹きだまりで20~50センチくらいの雪があります。我が家のベランダも対象です。家の入口からドームまでの整理をしてから、ベランダに取りかかりましたが、すぐ汗が出てきました。それだけ積もっているのです。このまま汗をかいてしまうと、少々あとで問題が出ますので、ちょっと休憩です。
 汗が引っ込んだところで、続行です。新雪の下に黄色い層があります。黄砂です。持ち帰って顕微鏡で見れば証拠を掴めますが、そんな事をしなくても、これは大陸から飛んできた黄砂だとすぐ判ります。黄砂の季節はもう少し後だと思ったら、既にやって来ているようです。一応の除雪作業が済んだところで、先ほど追い炊きで付けた風呂に飛び込み、汗を流しました。気持ちの良いものです。
 そして、再び、ドームに飛び込みました。荷物として到着した2インチ延長筒やTリングの整理と格納をおこない、続いて未整理だったドーム・パソコンの整理を行いました。コタツ掛けや断熱材の配置、それからパソコンのソフトの整理もおこないました。作業の最終手順として、赤道儀以下の配線の整理も行いました。座る位置が反対側になっていますので、モータードライブの電源や、コントローラーの一の入れ替えが好ましいので、それらの部品位置も交換です。手間をかけただけあって、使いやすくなりました。後は晴天祈願です。


★★2013年03月10日(日)オリオン座大星雲中心域星団



★★2013年03月12日(火)日本沈没

 だんだんと日が伸びてきています。出勤の時刻に暗かった空が、明るくなり、その内、日が出ているようになるのでしょう。そして、帰ってきたときもまだ明るいと言う事になるのでしょう。夜が短くなると、星の出ている時間も短くなるということです。夏至の日に向け、まっしぐらに夜の時間が短くなっていくにつれて、ドームに入る時間が短くなっていきます。何しろ、長距離の通勤で毎日疲労しています。早く寝ないと次の日に響くことになります。今まで、何度、絶好の三日月を車の中から悔しい思いで見送ったことでしょう。

 何でも彗星が夕方の空に見えるようになったといわれています。イベント頼りの天文業界は、一生懸命に天文機材を売ろうとして狂奔するのですが、それで、ますます自分の首を絞めていきます。
 まず、イベント目当ての売らんかなで、最近はそう粗悪なモノは減ったようですが、一度か二度使ってそのままお蔵入りしそうなモノを売りつけます。まあ、それはそれで、商売ですから良しとしましょう。しかしながら、昨今の女子○○という乗せ方は、いい加減にしろと思うのですが。

 次に、イベント頼りだという点。イベントを追いかけないといけないような、そればかりが星の趣味だといわんばかりの乗せ方です。このようなやり方では、まともなファンを作れないし、その中にある学者の芽を育て上げることはできません。
 日食だ、彗星だと、いってみればキワモノです。太陽を見るときに、注意事項をまとめておいてやらないと、目を焼くような真似をするようなウカツな者に、望遠鏡は最悪な毒物・劇薬ですし、双眼鏡でさえ危険物です。バードウオッチング用のフィールドスコープの一般使用で、失明したという話は聞いたことがありませんが、日食の時に覗くなといってもやる奴が出るので、医者が必要になります。そして、望遠鏡メーカーに文句を付けるという間抜けなことをするものですから、説明書が大変に面倒になっています。
 期待(大彗星であれば話題が取れますし、儲かるし、良いことずくめです)ほどの明るさにならないので、扱いは比較的静かですが、それでも一部報道を見て、彗星は?と、わたくしに聞く無邪気な方もいらっしゃいます。予想ほど明るくなっていませんよ。ガッカリするくらいにしか見えません。と、いうとガッカリします。ただ、見てみたいという方は意外に沢山いらっしゃるのですが、じゃあ、そのイベントの意味は?、なんて考えません。で、45日経つとすっかり忘れていたりします。
 彗星の観測といえば、位置観測を行い軌道を計算するとか、尾の具合から太陽風の様子を推測したり、尾を構成している分子の状態を知ろうとするなどの「観測」は、今やアマチュアレベルの機材でも可能な時代となっています。しかし、新発見を夢見る僅かの方々を含め、それらの地道な作業をする人はほとんどいません。未だに、素人さんには名前を付けてやるから、後はプロにまかしとけという様子ですし、昔ほど彗星発見は喜ばれません。最近の学者が喜ぶのは、系外星雲の超新星の発見だったりします。距離が判り易いとされるモノをいっぱいデータとして集積し、赤方偏移と相関させて宇宙論を展開するのが目的です。
 本来、「観測」というのは地味で、退屈なデータ集積です。太陽の黒点を観測・記録したデータで、太陽活動の分析ができるのですが、毎日、定刻にスケッチを取るというのが、古来のやり方です。天候の悪い日のデータが抜けるので衛星を使って観測するようになってきて、スケッチは役に立たないようになりましたが、このやり方は観測の基本です。毎日気温を記録する気象観測だって、全く同じです。ボヤッと見ているのは観望で、記録として整理できるようになると観測です。モノによっては一発記録でさえ、今までの常識をひっくり返すようなことになるかも知れません。

 そんな事を判ってもらわなければならないというのは、教育がそれをやっていない為です。教育を学者がやっていない、もしくは、次世代をになう子供達に学者で無い者が学者面をして当たっているということです。学者という者が本来どのようなことをやる者なのかすら、判らない学者が日本に満ちあふれています。学問は面白いぞと宣伝してまわり、いざという事件の時に定見と方向を示すことができる、それが学者でしょう。責任逃れや金儲けばかり考えている輩しか見あたらないのはどうしてでしょう。
 その上、国際的に活躍できるような方は、日本に残らず、皆さんアメリカへ行ってしまいます。どうしてかは明らかです。

 直近の震災から2年、復興とかけ声はかかりますが、どうしようも無いところも多々あります。再生能力を失った日本です。天文業界の縮小ぶりから、日本の未来が見えてきます。

 技術立国が生き残る手である日本に、理系の若い力を作る努力をせず、技術を持った働き盛りを大事にせずに逃がしてしまえば、日本の未来がどうなるかは、すぐ判ることです。そして、今、落盤のように沈み込もうとしているのです。日本列島沈没。あれはSFでしたが、地政学的に沈没しつつあるのが日本なのです。


★★2013年03月17日(日)メシエ81おおぐま座ボーデの銀河



★★2013年03月20日(水)太陽撮影準備完了、半月間近

 年度末がやって来ています。関係者達は、それぞれにいろいろな準備や心構えがいることでしょう。

 さて、太陽撮影用のフィルターを注文し、到着しています。太陽を撮影する場合は、67mmのND400フィルターを屈折の対物レンズの前に付け、更にカメラの前に減光フィルターを適当な露出に合わせて用意していました。減光用のフィルターで、手に入るものではND400が一番濃いものでした。67mmはカメラのレンズに合わせての選択です。ND400を2枚重ねると16万分の1になり減光しすぎでした。そこで、カメラ側にND16やND8を付けて撮影しました。露出はそれで合うのですが、撮れた映像はあまり解像度の良くない状態です。
 原因をいろいろと考えたのですが、最初は67mmという口径を疑いました。昔であれば、そこそこの口径で、もっと良く写るはずです。次に、疑いはフィルターそのものにいきました。調べると、望遠鏡の前に付けて使うほどの精度が無いことが判りました。カメラ直前に付ける精度しか無いのです。この為、期待したほどの解像度が無かったのです。
 改善するにはカメラ直前にNDフィルターを付けることが必要になりますが、そうなると望遠鏡で集めた熱が凄いことになります。口径は132mmありますから、口径を絞らない限り、長時間の撮影であれば、フィルターが熱破壊しかねません。まあ、撮れないわけでは無いので、我慢して使っていました。
 次の改善策は、高精度なNDフィルターを使うしか無いのですが、高価でした。ところが、日食絡みで製品が出回り、買える金額で売られています。そこで、100mm角のものを購入したのです。1万分の1と10万分の1が選べます。使い方と使用状況、価格を勘案した結果、1万分の1にしました。使い方は変わらない状況ですが、フィルターを取り付ける方法が変わります。その部分を工作して、撮影できるようにしたのですが、残念ながら天候は下り坂で、試しができません。天候回復した休日待ちです。


半月間近


★★2013年03月23日(土)おおぐま座系外星雲M82Cigar Galaxy



★★2013年03月26日(火)太陽撮影良好<

 先週の土曜日のことになりますが、天候は晴れで、雲間から太陽が出ているときがあるので、懸案だった太陽撮影をしてみました。
 フィルターをセットして、カメラボディをつなぎ、ピントを合わせようとしたのですが、何か不具合があります。ピンが出ない状態です。頭を横切るのは、フィルターが不良品でなんていう妄想です。そこで、カメラを外して接眼部をのぞいてみました。勿論、目を近づけてのぞき込んだのでは無く、離れたところから見たのです。すると、明るく輝いている点が数個ありました。フィルターホルダーとその台座の間に隙間があったのです。取りあえずの処理として、光が漏れているところへ、ガムテープを貼ったところ、光の滲みが解消して、ピントを合わせることができるようになりました。針穴のような小さな穴なのですが、フィルターを通る光よりも明るく輝きます。フィルター自体が1万分の1の減光ですから当然と言えば当然です。塞いだ結果、ピントがちゃんと合うようになりました。ピシッと合いますので、山がよく掴めなかったND800フィルターに比べて格段の進歩です。ただ、ピントの決まり具合がすぐ判る黒点が少なく、太陽の周辺で合わせました。
 この時は、確認しませんでしたが、直焦点ですと焦点距離905mmに対して8.4mmほどの像となります。DXフォーマット(23.6×15.8mm)でも小さいのですが、2倍のテレコンを使うとはみ出します。また、間に2倍バーローレンズを挟むと、2倍よりも少々大きな倍率、2.2倍程度となりますので、更にはみ出します。FXフォーマット(35.9×24)では、更にバーロレンズからの距離を少し稼いで倍率を上げると丁度良くなります。
 ところで、ガムテープを貼っただけで、少々不安の残るフィルター取り付け部です。針穴の他に、フィルターと台座に少し隙間があり、迷光があります。まず針穴対策に、表面に更に紙を貼り、余っていたシルキーグリーン(ほとんど白です)を塗りました。そして、裏側にはエナメルの黒で塗装を施し、迷光を遮断するようにしました。これでコントラストが改善しています。

 天文台関係で、調整が必要な事が出てきています。新しい机位置は、それなりに良いのですが、問題が無いわけでもありません。そして、鏡筒の状況を考えると、モニターのフードが必要ないのではないかという考えが出てきました。開放的な30センチはフタを付けていますし、フタを取ったとしてもスカートが巻いてあります。MT160も130EDTも密閉状態です。すると、40センチで必要となったフードが要らないことになる。となると、机の位置はもとのほうが何かと便利です。というのは、望遠鏡が条件の良い南西方向を向くことが多いので、その方向を向いた時に、高度があると、足台や脚立が必要になるのですが、その肝心な西側にコタツがあると、それらが置きにくいのです。置けないわけでも無く、置きづらいというのが難点です。
 また、フードを無くすことを考えると、フード内の照明装置で苦労していた点が解消されます。LEDの調光に苦しんでいたところは、電球を使うのが最も簡単な解決方法であり、調光器も簡略なもので済みます。どうしてもモニターの明かりが邪魔になる時は、モニターにカーテンを付けるのが最良でしょうか。
 調光セットを追加して、可変ランプを増やすとか、きわめて暗いランプを点灯させるという手もあります。こちらも良く考えて、計画を練りましょう。ボイドでも計画を練るくらいなら大丈夫です。