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★★2013年01月03日(木)周辺減光、2重円表示採用
周辺減光
SA2その他の作業でパソコンに張り付いていましたが、取りあえず一段落したところで、ドームへと駆け上がりました。日中の好天で、太陽が撮ってくれとばかりに輝いています。早速やってみたところ、いっぱい黒点が見えます。活動期が戻ってきているようです。ふと気付いて、改造D300を望遠鏡に取り付けました。望遠鏡には赤外のみを通すフィルターを追加で付けます。すると、肉眼では赤黒い太陽が見えます。そのままライブビューをすると何と最速シャッターでも露出オーバーです。そこでND8フィルターを追加すると丁度良くなりました。で、撮影された映像を見ると、D800で撮った可視光映像と違う特徴が出ました。可視光では、周辺に行くに従い分厚い太陽大気の影響で明るさが落ちます。周辺減光というヤツです。それも地球の夕焼けと一緒で紫側が散乱されることが多く、色が赤くなります。ところが赤外線では、周辺減光がほとんど見られません。コントラストを最大限強調しても判らないくらいです。つまり、太陽大気でも、地球の大気と同じような現象が起こっていることが推測されます。
地球大気で起こる散乱は、気体分子によるものと考えられています。地球の場合は窒素や酸素の分子ですが、太陽では水素とヘリウムがほとんどです。それも温度が高いために電離した状態、プラズマになっています。明らかに地球大気の構成粒子より小さいのですが、より短波長側を境として、同じような現象が起こっているのは興味深いことです。これが火星では、二酸化炭素が主成分のために空はピンク色になっていると、どこかで聞いた覚えがあります。
太陽、可視光
太陽、赤外線
2重円表示採用
SAの3重円に2重円表示を取り入れることにしました。現行では単円と3重円ですが、単円から3重円へはハードルが高いという指摘がありました。もっともなことです。まあ、その2重円に、別々のタブから引っ張ってこれるのかと聞かれたとき、それは言っちゃあいけないことなのよと答えたのは秘密でした。でも、不可能なことではありません。使い方の問題です。手はあります。出生と経過は、出生占星術からの分類名称で、1枚のチャートである事は、変わらないのですから。
★★2013年01月04日(金)トラブル、オリオン座大星雲
天気大荒れというニューズを聞いていたので、ドームに登ることは無いなと思っていたら、何と晴れています。さすが空港を作る場所です。日本海側ではもの凄いことになっていて、JRに運休が出ています。昨年から話題に上る南空知一帯では、今年も祟られたかのように降っているとのことです。苦労なさっている方には申し訳ありませんが、そそくさとドームへあがって撮影の準備を始めました。夜にあがるのは久しぶりです。
30cmと13cmにガイド鏡を改めて載せたときに、赤道儀の赤緯軸のクランプの位置を考えずに、筒先側をクランプと反対側にして載せてしまいました。つまり、通常は筒先側にいて操作しているのですが、クランプを操作しようとすると軸の反対側にあるのです。搭載してから、すぐ気が付いていたのですが、載せ替えるのは簡単にはいきませんでした。一式は超大型のアリガタの上に載っているので、これを反対向きにするだけで事は終わります。しかし、30キロを超える重量があり、落としたりぶつけたりすれば、空しいものになってしまいます。40cmのときのようにドームの上に桟をつけてロープで釣りながらとも考えたのですが、これも危険がかなりあります。あきらめて、1つ1つバラして載せなおす方法が、一番安全で確実です。これを夜にやるのも大変ですので、昼間の内に時間をかけてやりました。そして、バランスを調整したところで作業を終えていました。鏡筒の同期を取るのは星が出ていないとできない作業です。
従って、先ず第1に30cmと13cmの同期です。これは順調でした。なにしろ、何もしなくても同調していました。自作の同調装置の精度&剛性が充分だったということもあります。しかし、順調だったのはここまでです。トラブルの嵐がやって来ます。
先ず、ダダをこねたのが、電動ボルタの水平軸です。モーターの音がするのに動きません。ギアカバーの隙間からのぞくと、歯車が回っていません。このカバーのギア部分を外すには4本のネジを外すので良いのですが、そんな事はすっかり忘れて、6本のネジを外してカバー全体を外してしまいました。外れると同時に、カバーと共にネジが一本、落下していきました。一緒に落ちたのはネジだけではありません。モーターの軸に固定されているはずの歯車も落ちていきました。
床には厚いカーペットがありますが、ピラーの足に当たったら歯車が変形してしまうかも知れません。不幸中の幸いで、カーペットに落ちて、転がっただけでしたので、無事でした。イモネジが緩んでいたようですが、緩んでも引っかかるような構造になっているのに、空回りするほど緩んでいたとは、少々驚きです。再取り付けして、カバーを付けます。そうそう、落ちたはずのカバーのネジ、1本が見あたりません。あったと思ったら、別のネジでした。何のネジでしょうねぇ、これ。
さて、ここでカメラを付けます。温度計を見ると-9℃です。ユーハンさんで特製のグリスを入れていただきましたが、やはり硬くなってきています。高速動作の限界が下がってきます。400倍速は難しくなっています。立ち上がりでクラッチが働くようになってきます。バランスのちょっとした崩れでも影響するので100倍速まで落として、やっとという状態です。ところが、いざ撮ろうとすると、The Skyによる自動導入が、うまく行きません。何度か試しても、中途半端です。ケープルの接続に問題が出ているのかも知れません。そこで、The Skyをあきらめて、モータードライブ自体の自動導入を使うことにしました。するとこちらは問題なく動作しました。さあ、これで撮影再開です。
これで順調かと安心したら、カメラのシャッターが、予定より早く終了します。リモコンがうまく働いていないようです。調べると電池の電圧が下がってしまったという悲鳴を受信機が出しています。温度計を見るとLLLとなっていて、-10℃以下になったことを示しています。電池を出して温めてから入れますと、機嫌良く動きますが、時間の問題です。バラ星雲を狙っているときに、パソコンから送信機にシャッターの指令を2分、3分、5分の3つを順次、出しているのですが、2分、1分半、1分の露出になっていました。送信機の電池は大丈夫なのですが、受信機の方がまいってしまったのです。
解消する手は、1つ、ケーブルレリーズを使う。2つ、D800に付けたリモコンを付けてしまうという方法があります。どちらも有効な方法なのですが、問題が別の方向から出ました。寒さで、体が冷えてきたのです。コタツを用意しているので、暖を取ることは簡単なのですが、重なるトラブルで、どうしても動き回らないといけません。それも手袋を取っての作業が必要です。動けば暖かくなるというのは、少なくともこの環境では無理です。今日はここまでです。
少なくとも、オリオン座大星雲の今まで撮れたことの無いくらいの映像が、冷えた上に寝ぼけた空で撮れたのです。最後の電池が冷えた事件は、バラ星雲が薄く映るという事になりました。これはリベンジしましょう。
オリオン座大星雲
★★2013年01月05日(土)連夜
昨晩に続いて、今夜も晴れです。予報では曇ってくるはずです。何はともあれ、用意して撮影開始です。空の透明度はイマイチです。でも、改造D300が強い味方です。D800から外してきたリモコンの受信機を付けて、さあ、どんな気温でも来いっと気合いが入ります。D800に付けた新しい方のリモコンは、カメラから電源を取っているので、自前の電源が要らなくなっています。カメラの電池を消費するわけですが、ドームの中では電源をつないでいます。カメラの電池だって容量があるとはいえ、気温が下がると能力が下がります。そこで、ACアダプターによる電源を配線してあるのです。
始まりは-5℃でした。昨晩よりは少し高めです。撮影を進める内に温度計の数値が-10℃に見えました。あれっ?、LLLにならないのかと思ってよく見ると、-1.0℃でした。気温が上がっています。これは天気が悪くなるのだろうと思っていると、雲が出てきました。雲が通り過ぎると撮影ができます。ちょっと待っても、どかないようですので、片付けをしてさあ下界へ下りようとしたら、雲がどいています。撮影の再開。2枚撮ったところで、再び雲です。今度は、濃い雲で、次々とやってくるようです。今度こそ撤収です。本日の成果はモンキー星雲です。昔、D70で撮って、画像ソフトでギリギリ加工して出した映像が、撮って出しで写っています。大したものです。
日中はStargazer、夜はドームで、何時寝ているんだというと、なあに夜半過ぎくらいには寝ちまいます。朝はいつもは早いのですが、このところ遅くなっています。ということで、今日はこの位にしてやろう。
★★2013年01月06日(月)モンキー星雲
★★2013年01月14日(月)天候、撮影の不具合、フレーム星雲とアルニタク
天候
台風並みと某民放で表現したのを聞きかじりましたが、温帯低気圧としては、こんなものでしょう。特別なのは移動速度でしょうか。時速50km近いですから、本州南岸では特に雨量と風に注意でしょう。また、北の方では雪となりますので、これまた、被害が出そうですね。
雪というと北海道と考える方がいらっしゃいますが、ひとくくりにできる広さで無いことは、気付かない方がほとんどです。関東地方や関西地方などと呼ぶ地域の広さがあります。人口はともかく、面積はそんなものです。ですから観光スポットが沢山あると思っている方もほとんどですが、有名なところを複数行こうとすると、その広さに呆れることになります。北海道の中の最長距離といえば、函館-根室間です。700キロちょっとあります。東京から出発したら岡山は通り過ぎますが、広島には届かないくらいでしょうか。ですから、格安ツアーには、千歳に下りて、函館に行き、続いて根室や稚内に行くというモノが存在しません。移動だけで列車やバスに乗りっぱなしになる強行軍だからです。
最近ではどうか知りませんが、道東方面で一般道を100キロで走っていると(勿論40キロオーバーの違反です)、それをひょいっと追い越されるという話があります。そんなところに高速道を作ると、熊の方が多いと揶揄されます。必要性はともかく、作るのならば超高速道、制限速度の無いアウトバーンのような道でしょう。単なる高規格道なんか、投資の無駄です。
昨日、遂に我が家も光の回線に変更しました。今まで変えなかったのは、光回線がなかなか来ないということや、ADSLで10M出ている環境から、冒険がしたくないということもありました。同僚の中には、光にして速度が落ちてしまったという不幸な方もいらっしゃったのです。わざわざ高い金を出して、低い品質になるというのはマヌケでしか無いでしょう。ところが今や、時代が変わり、辺境の住宅街まで回線が来ています。それも料金が下がってのことです。もともと2回線の電話があった我が家は、結構な金額を支払っていたのですが、電話をIPに変え、インターネットも光回線の速い方の契約にしても格段に料金が下がってしまうということを、我が家の財務省が計算して、ついに変更となったのです。
上がりも下りも速度は上がってます。試しに上げてみたところ、少なくとも3倍くらい速いでしょう。受け側の配線もすっきりとしました。モデムからブロードバンドルーターへ行き、ハブで機器に配線していたのが、終端装置そのものにLANがつながります。そこからハブに直接つなぐことで、途中の配線とブロードバンドルーターが要らなくなりました。百均で買ったカゴの中にぎっしりと入っていた配線機器が、3つだけ、終端装置とハブ、雷よけだけになりました。増えたのは電話につなぐラインへ雷の保護機器です。サンダーカットと書いてあったので、最初何か判らなかったのですが、聞いて判りました。終端装置の防護用です。
心配なのは光ケーブルを破壊してしまうことです。ものを動かす場所にあるので、何かで切ってしまわないように、他の配線と合わせてチューブを巻いて保護しました。
さて、悪天候を前にして、千歳や苫小牧付近は晴れていました。少し空が寝ぼけ気味、透明度が気になりましたが、撮影してみました。
ボイド中と言う事もあり、トラブルを覚悟していましたが、全くトラブル三昧でした。先ず、始めようとするとパソコンの動きが遅くなっています。もっそり渋く動くのは、ハードディスクの読み出しの問題であることは経験済みです。温度は-12度を下回っていますから、ハードディスクの動作限界近く、もしくは超えている状態です。これは温めないといけません。温める手配をしてから、先ずはオートガイドの設定です。ここで、CCDからの画像が来ていないことが判りました。原因は低温による接触不良が以前ありました。今回は原因不明です。画像が来ていないとキャリブレーションもできなければ、オートガイドそのものもできません。調査を始めようとしたら、パソコンがブルースクリーンとなりました。温めるのが間に合わなかったようです。電源を落として、暖まるのを少し待つ間に、画像のラインの結節点を揺すっておきます。電源を投入すると、今度は大丈夫です。画像も来ています。
オートガイドができるようになりましたので、次は対象の導入、撮影です。近くの輝星を入れてピントを合わせ、自動導入をします。輝星の導入、これはファインダーを使って簡単に済みます。ピシッと合わせていますから、カメラの視野中心にスパッと入ります。次、自動導入ですが、モータードライブの機能を使うこともできますし、パソコンからThe Skyで入れることもできます。どちらでも良いのですが、今回はモータードライブの機能を使いました。使った途端、後悔しました。というのは、移動速度の設定を800倍速にしていたのです。たちまちクラッチが働いて、たいして動きもしないうちに導入終了となりました。この気温では、動きません。200倍速程度が限界です。何しろ、低温でグリスが硬くなっています。低温用の特製のグリスですが、さすがにこの温度ですから。高速移動の設定を下げてから、輝星に戻して、再び自動導入でチャンと入りました。
さて、ここで撮影できたバラ星雲を見ると、写りが余り良くありません。先ず、コントラストが低く、色も良くありません。ガイドも流れています。問題が幾つかあります。そもそも、努力で何とかならないモノもあります。空が悪いのはどうしようもありません。このところ続いている条件の悪さが続いているのです。
見た目は晴れているはずなのに上空に薄雲までは行かないにしろ氷のツブが浮かんでいて、星像にソフトフォーカスがかかります。星座を撮るときの星を大きく撮す手ではありますが、主鏡直焦点では致命的です。昨夜は、見た目では、ちょっと悪い程度のシーイングですが、映像にすると盛大な滲みが出ます。まるで雲を通して撮っているかのような様子です。温帯の雲の粒は氷なのですが、こちら亜寒帯では、低層雲でも氷です。地上だって氷点下ですからねぇ。いくら過冷却状態があるとはいえ、氷として昇華析出してきていたら-20度以下になっていなくても、氷になります。そして、その結果として満月の大きさのあるフレーム星雲の倍近い大きさのフレアが出ています。アルニタクはオリオン座のベルトの星、三つ星の一番左の星です。大きさの比較が、これでできるでしょう。勿論、肉眼では点像にしか見えません。
撮影の不具合
努力で何とかなる部分にも、このところ、撮影関連では、問題が出てきています。
大きなものの1つめは、ガイドエラーが頻発していることです。2~5分程度の露出で0.1分角近くずれることがあります。撮影時間に比例し、赤緯方向にのみ出ているようです。こんなことはあり得ないはずです。原因があるはずです。犯人には心当たりがありますので、日中に調査するつもりです。
2つめは、改造D300の映像素子に付くゴミです。掃除が必要になっていますが、こんなに頻繁にゴミが付くのは原因があるはずです。それらを調べないといけません。D300のゴミは、とにかく掃除が必要です。もののついでにD800の方も片付けてしまいます。ナイコンのクリーニングセットが登場です。シャッター膜を開けて、シルボン紙を贅沢に使って清掃をします。使うのは無水アルコールですが、在庫は減ってきています。買っておかないといけません。仕上がってから、本当は確認のために試し撮りをするべきでしょうが、なあに、いつもの要領ですので、多分大丈夫です。ボイドで無ければ。
日中に気温がプラスとなりました。それで、ドームに上がり、懸案のガイドエラーの原因を確認しました。ガイド鏡を載せている電動ポルタⅡは、もともとフリーストップの架台です。それを動きが鈍いように締め上げて使っていたのですが、それが緩んでいました。手をかけると上下方向に動いてしまいます。これは、前機種であるKD電動経緯台でも起こっていたことで、クランプを締めていても、動いてしまうという致命的な点は、搭載重量が小さいことが原因で、まして斜めに使うというイレギュラーな使い方でした。また、工作精度が低いことによるガタの多さもあり、更新した経緯があります。ポルタⅡはKDよりは搭載重量を上げていますが、加工精度はそれほど高くありません。イモネジやネジ穴などの寸法が微妙なレベルで問題があります。今回も、イモネジでフリーストップの具合を調節するのですが、イモネジに合う付属の六角レンチが、これまた、少々小さめ。締め上げようとすると、空回りします。六角レンチは全種類、揃えていますから、何とかなりますが、気分が悪いことです。そして、締め上げればそれで済みます。調整用のクランプもセット品として購入していますので、これで正常に戻るはずです。余談ですが、昨年末、落とした電動モーターカバーのネジ1本が、やっと見つかり、元の位置に取り付けられました。これで、取りあえずの作業完了です。
ところで、残っている事案は、カメラレンズでのガイド撮影です。カメラの取り付け位置について、ガイド鏡を外してカメラを載せる方法が簡単に思われたのですが、試しに載せてみると、24mmの広角では、その位置から、けられないで撮ることができません。また、ガイド鏡を外すには、ガイド用のCCDを外すことになります。元の位置に戻して付けるのも結構手間ですし、CCDには配線が来ていて、どこかにぶら下げておかないといけません。ちょっと1枚だけ、あそこが欲しいとなると、間違いなく面倒だという結果になります。そこで、他の場所を考えないといけません。40センチを載せていたときは、40センチの鏡筒の筒先に、カメラ雲台をネジ止めして付けてしまい、それで撮ったのですが、今回もその方法を採用しないといけないかも知れません。30センチの鏡筒は強度が足りないようですので、策の一つとしては、鏡筒バンドが1本必要となります。やることが出てくると、元気が出ます。さてどうしましょう。
フレーム星雲とアルニタク
★★2013年01月22日(水)バラ星雲中心部
★★2013年01月23日(水)月木コンジャンクション、不思議
月木コンジャンクション
月と木星が並んで、そこそこの見映えですが、やはり明るさが違いすぎます。目ではちゃんと見えますが、映像として撮ろうとすると、月に露出を合わせれば木星が暗すぎますし、木星をちゃんと撮ろうとすれば月はハレーションの中に埋没します。こんなときにハーフNDフィルターを使うべきでしょう。ただし、視野には牡牛座アルデバランもあります。そして、アルデバランの周りにはヒアデス星団があります。月が明るくてよく判りませんが、低倍率の双眼鏡で観察するとわかります。別々に撮って合成というのが見栄の良い映像となります。
月と木星の合は、一ヶ月に一度くらいはある現象です。決して珍しいものではありません。しかし、近づくのは、それ程多いわけではありません。月の通り道は白道ですが、これは黄道とは5度ほど傾いています。昇降点の動きと木星の動き、そして接近するタイミングで、結構なかなか近づかないものです。そして、蝕となるのは日蝕レベルの出来事ということになります。月と木星の合、基本的には良い配置です。
不思議
ところで、不思議なことが続きました。事の始まりはCD/ROM DRIVEがコンピューターから突然の蒸発を遂げたことです。BIOS設定レベルから立ち上げると復活したのが2回きり、その後、蒸発したままになりました。コールドスタートでも駄目。配線を付けなおしても駄目。そこで、試しに御昇天したはずのドライブをつないでみました。買ったときに付けていたヤツが、何かしら不具合が出て、更新していたのです。古い方を外して捨てるのでは無く、そのままにして置いて、新しいものを入れていたという事情です。電源を入れると新品を注文した時に、見事にどうしようも無かったドライブが復活しています。首を振りながら、全てをボイドのせいにして置きましょう。つまり、更新する必要は無かったのか・・・。古いのはブルーレイも使えるヤツです。新しいのは単にスーパーマルチドライブです。能は古い方があります。ただしスピードはちょい、新しい方が速いのです。そして、確かにちゃんと使えます。読み込みも書き込みもできます。
で、今度は新しい方に切り替えてみると、こちらも復活します。ちゃんと使えます。不思議なことです。Windows7の仕様かも。
訂正の1.25で、EX版の方でバグが残っていました。そこで、訂正版自体を入れ替えました。既にダウンロード、実行してしまった方も、新たにダウンロードして実行すれば、正常になります。ということで、バグに気付いたのが9時頃でした。帰ってくるまで、訂正ができないのでやきもきしてしまいました。で、それが済んでから、今度はドライブ消滅事件だったのです。アフターファイブの方が格段に忙しい一日でした。それで、注文するつもりだった、接眼部の延長筒を、今日も注文できずにいます。実は、悩むところがあるのです。2つの選択肢があるのですが、片方のデザインは良く、固定も2本のネジでできるが、やや長さが短めで価格は高い。片方は、安いが無骨で相手方の価格で、長短の2本が買える。さあ、どうするか。既に4日は悩んでいます。で、結局注文しなかったりして・・・。さすがボイドです。
★★2013年01月27日(日)フレ、ドーム内移動、リモコン
デフレの脱却に物価上昇をさせようという方策がありますが、どうも素人としては、一緒に給料も上がるのであれば、何の意味があるのかという気になります。額面だけ増えても、モノが値上がりしていたら、合計額の数字が変わるだけのことです。まして給料が増えないのであれば、余裕の無いところではますます困窮するし、そうで無ければ、その分が余計に貯蓄に回るだろうから、景気が回復するなんてことにはならないでしょう。肝心なことは、先が安心だという印象があるかどうかです。それで財布から消費に出ていく金額が決まります。それが最も大切な施策の根幹であるべきでしょう。政権党から転落した政党は、そのアピールに失敗したと見て良いでしょう。そして、政権党に復帰したとはいえ、転落で何も学習していない様子の政党が満足な施策を打てないというのも当然といえば当然です。日銀に不良債権を押しつけても、処理を先伸ばしにするだけのことで、借金が消えていくわけではありません。景気は気ですから、気の持ち方をどうやって変えていくのか、それが本当は問われているのです。それだからこそ人相の悪い指導者ではねえ。それだけでもマイナスです。疲れ顔を出すなよなぁ。
ドーム内の物品の配置を変更しました。望遠鏡のシステム変更に伴う取り回しの空間的旋回域が変化したことに対応する為です。簡単に言えば、邪魔なモノが出てきたということです。邪魔の最大のモノは机の遮光フードです。次にウエイトシャフトが、パソコンの前に座る★秋津★のアタマを直撃するようになった事です。たまたま、そのような方向を使う事になったからですが、死角があるというのが、どうしようも無いのではなく、最初にセットしたときの取りあえずの位置を引きずっているだけのことなのが問題です。そこで、先ずは遮光フードの位置を決して邪魔にならない、少なくとも逃げの効くところを探して取り付け、それに合わせて机を動かしました。パソコンで配置図を書き出して、この辺であれば良いという当たりを付けてはいましたが、そこよりはやや違う場所に決定です。
その上で、今度は配線の変更です。机の新位置は、旧位置のほとんど反対側です。望遠鏡との配線は中心から伸ばすだけですから、取り回しが変わるだけです。しかし、電源のラインだけは、大分変わります。今までは。ドームに来ている電源のコンセントから、入口にある主電源スイッチまで引き回してから、すぐ横の机の電源コンセントとしてつなげましたが、主電源スイッチから入口の戸をまたいでドームの反対側まで、引かないといけません。電源用のコードは沢山ありますが、ここを流れる電流は最大15アンペア程度を考えるべきです。コタツと緊急暖房用のヒーターがあります。合わせて12アンペアです。照明とパソコン等で3アンペア程度で合計15アンペアです。太めの延長コードで限界は超えないはずですが、余裕を見る為と安全の為に、屋内配線用の太い配線材を使うことにします。
昨年末近くで、ドームの電源が突然切れてしまい、復旧するのに時間がかかりました。というのは、かなり太い電源の延長コードのプラグ部分で低温の為に絶縁材に亀裂が入りショートしたのが原因だったのです。それで、引き回すのに使っていた室内用の延長コードでは不安が出てきましたので、動かさない部分では、屋内配線用を使うことにしたのです。太い物を最短距離で使うと抵抗が下がりますから、大電力で電圧が下がることも少なくなるはずです。
電力線として動かすものであればコードの絶縁材にゴムやシリコン系の物を使わないと低温で断裂します。これは、そう多くありませんので、材料を手に入れておいおいやっていく予定です。取りあえず、固定の配線をやり直しました。実は、望遠鏡の赤経軸以上の部分は既に低温対応の配線となっています。ですから、電源ラインとしては、反射鏡の結露結氷防止用の電熱線への配線のみが、動く部分の電力線です。ホームセンターでちょっと探してみるつもりが、結構忘れてしまっています。
この作業の為に、ドーム内の物品の採寸を行ったときに、天候は思わしくなかったのですが、たまたま月がよく見えました。この付近だけすぽっと晴れ間があったのです。記録用に持ち込んでいたのはD800で、急いで望遠鏡に取り付け、リモコンのシャッターボタンを押しました。でも、反応しません。当たり前です。リモコンの受信機を付けていませんでした。リモコンの受信機を母家から取ってくる時間は無いかも知れません。本体のシャッターボタンを使っての撮影をしました。
ドーム内では、通常、カメラにワイヤレス・リモコンを付けて使用しています。直接シャッターボタンを使うと、ぶれます。オートガイダーの画面を見ていれば、軽く触れただけで、動くのが判ります。その一瞬で失敗してしまうわけではありませんが、良くないのは間違いありません。D800は手持ちで撮るのも難しいカメラという評判があります。
D70では純正のリモコンでバルブ(タイム)を使うことができましたが、D300では赤外線の受光部は無く、10ピンターミナルが用意されていました。これにあう純正のリモコンは、当時は1つだけでした。そして、バルブが使えないという、天体写真撮影には致命的な欠点があります。最初は純正の有線リモートコードを使っていましたが、ぶら下がっているケーブルを放り出すと、振動が出ます。特に低温の時はケーブルが硬くなっていて、振動を直接伝えてしまいます。そして10ピンターミナルの取り付け部分のケーブルに、低温による亀裂が入りました。高い価格を付けている割りには、ナイコンの付属品には、いろいろと不満足な部分があります。カメラ本体は宇宙に持っていっても大丈夫なようにすることができるのでしょうが、これらのオプションには、わたくしのような少々厳しい環境や、バルブのような普通ではない使用法で破綻するものがあります。このリモコン関係が、少なくともそうでした。10ピンターミナル用のリモコンセットが新発売となっていますので、現在どうなっているかについては、決定的なことはいえませんが、少なくとも、新製品がバルブ対応かどうかは、ナイコンのページからは判りません。販売店かサービスセンターに問い合わせるしかないのでしょう。でも、バルブに対応していたとしても、その取り付けについて利用者の利便を考えていないのは明らかです。
さて、当時、サード・パーティの製品にバルブ対応のものがありました。ベルボンの扱いで韓国製です。純正に比べてかさばらないという利点があります。純正は受光部分をアクセサリーシューに付けて、コードで10ピンターミナルにつなぐというものです。それがサード・パーティでは10ピンターミナルに受光部を付けるという形になります。受光部はL型で、カメラの後ろからでもコマンドを受け付けることができます。まあ、出っ張っていますから、かさばらないとはいえ邪魔は邪魔です。
あるとき、この「邪魔な」受光部を折って、大きく亀裂を入れてしまいました。プラスチックですし、力がかかる場合があります。そして、-10℃以下という条件もありました。しかし、これに変わるものが無いということから、このリモコンを注文しようとしました。しかし、既に販売は終了、無かったのです。ショックは大きく、どうしようか、しばらく悩んだのですが、改めてリモコンを調べると、なんと、製造元から新型が出ていました。旧型は無くなってしまったのでは無く、新しくなっていたのです。
新型は、受光部が大きく変更されていました。電源の電池をなくし、カメラ本体から電源を得るようにして、大変に小型化されています。常時付けていても良いものとなっていたのです。早速注文して手に入れました。D300に付けっぱなしとなりました。
ここで、D800の登場です。D300は全く稼働しなくなりましたので、リモコンも移動です。ここまでは問題はありませんでした。稼働しなくなったD300を改造して、特殊撮影専用としたことで、稼働率が逆転し、リモコンがD300に戻ってきたのです。この為、D800から新型リモコンが外れていたのです。実は、旧型のリモコンを修理して使えるようにはしてはいました。しかし、旧型はL字型の受光部で、常時付けているには邪魔であり、再度の破壊もあり得ます。ですから、取り外していたわけです。今回のような場合の望むべき解決法は、同じ受光部を用意する事です。
選択肢としては、純正という手も無いわけではありませんが、純正品の新型はサードパーティの旧型品よりやや大きいL字型のユニットですので、同じもの2つという形に腹が決まりました。欲しいのは受光部だけなのですが、コマンダーとのセット販売しかありません。不要なコマンダーが増えますが、手はそれしか無いようです。ということで、アマゾンで注文しました。
★★2013年01月30日(水)手ぶれ補正、プラグコード
あらあら、柔道もタタキですか。どこかの顧問は暴力で警察が捜査するけれど、監督となると反省したから、事件にはしないで、まだ使うということなのですねぇ。まあ、ぶん殴ってやらせるというのが頂上からある限り、世界一流にはなれませんなあ。成績が上がらないわけはそこですね。処分する側の人間も一つ穴のムジナ。そこをスパッとできないのが、全ての表れでしょう。
ところで、わたくしはナイコンのカメラが好きなのですが、レンズはシグマが好きなのです。いえ、決してニコンのレンズが嫌いなわけでも、シグマのでなければ嫌だというわけではありません。単純なことで、自分が払える価格というものがあります。この性能にこれだけの価格というのが、見合っているかどうかです。そして、今日、ナイコンがレンズの手ぶれ補正機能についての特許侵害でシグマを提訴した裁判の判決が出ました。わたくしの手元にある手ぶれ補正レンズで、どちらがすぐれているかは、レンズの種類が違いますから単純比較は難しいとは思いますが、ずばりナイコンの方が効果があります。しかし、裁判は負けてしまいました。品質管理に手間がかかっているだけでは無く、そんな裁判で弁護士に金を払った分まで上乗せして売っているんだと皮肉な気持ちです。全力で真似のできない製品を作っているのかと思ったら、そうでは無く、ライバルを叩けという考えが出てきたということは、社の方向性が変わったのでしょうか。DXフォーマットの広角レンズではトキナーの方が良いし、FXフォーマットでもトキナーは頑張っています。そして、シグマの標準レンズや広角レンズは意欲的な製品です。望遠についても、シグマは意欲的なラインがあります。その意味で、ナイコンが頑張っているかといえば、価格が頑張っているとしか見えないのです。まあ、趣味の世界ですし、わたくしが撮る趣味の分野では、カメラレンズは添え物以下ですから、どうでも良いと切ってしまっても良いかも知れません。
内部を改装したドームに出番がありません。天候は思わしくないし、まして、満月過ぎですから、明るい月が邪魔です。昨日のことですが、朝、線路の上の高架を走っているときに、丁度、視線方向に沈もうとする霞んだオレンジ色の月がいました。そして、バックミラーに、昇ったばかりの太陽が輝くオレンジ色でした。車でなければ見えない光景です。写真をと思ったのですが、走っている最中です。片道二車線の、まわりに一台も車はいない状況でしたが、皆さんかっ飛ばしてくる道ですので、こんなところで止まって写真を撮っているわけにはいきません。たまたま車がいないだけで、普段は爆走トラックが数珠つなぎなのです。涙を呑んで、目に焼き付けるだけにして走り去りましたが、心残りです。後で思えば、路肩に乗り上げてという方法もあったなぁと考える次第、しかし、このとき、車の調子が万全で無く、遊んでいる余裕はありませんでした。
というのは、アイドリングも安定せず、スロットルを踏んでもなかなか加速しない、キックダウンしてやっと加速するという、非力な軽が、ますますやっと走っているという状況でした。真っ先に点火プラグへの配線を疑ったのですが、見た目の異常はありません。次にキャブレーターです。昔、髪の毛が一本付いただけでちゃんと動かなかったことがあります。とは言っても、最近の車は、簡単にばらせるようになっていないし、工具も持ち歩いていません。そして、水抜き剤として無水アルコールをぶち込みましたが、結局、効果はありませんでした。
そして、今朝、フラフラするエンジンで職場まで到着できたものの、これはもうアカンと感じ、ディラーに持っていくことを決心しました。連絡を入れ、ディラーまでの距離60キロちょっとですが、1時間半くらいで到着しましたが、何時止まるかドキドキでした。まあ、止まりそうには無かったのですが・・・。そして、メカニックが調べるとプラグコード、ハイテンションコードともいいますが、これが1つ完全に死んでいて、もう1本が怪しい状態になっているとのこと。つまり、4気筒のエンジンで2気筒で走っている時と3気筒で走っている時があったわけです。それも爆発しないでいる気筒はエンジンブレーキとなっているわけです。そりゃあ走りませんわ。燃費ももの凄く落ちていました。運良く、手配もうまく行き新品に交換してもらい、復帰しました。凄いパワーがあるように感じたのは、よっぽとひどかったからです。まあ、一応ツインカムですから、某社のターボ付きのヤツと比べなければ、その辺の軽に加速で負けることは無いでしょう。そんなガスの無駄はともかく、ちゃんと軽なりに加速して走ってくれるようになりました。ホッとしました。