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    ★★2012年12月01日(土)みずがめ座らせん星雲
    ★★2012年12月06日(木)縁のある800
    ★★2012年12月07日(金)Z800
    ★★2012年12月08日(土)工具棚
    ★★2012年12月12日(水)ちょうこくしつ座の銀河
    ★★2012年12月14日(金)接眼鏡とカメラ改造
    ★★2012年12月16日(日)なぜ色違い?、三日月
    ★★2012年12月20日(木)女性大統領、RAD STUDIO、フィルター
    ★★2012年12月23日(日)十日の月
    ★★2012年12月24日(月)共栄圏、新開発環境、フィルター、イブの月
    ★★2012年12月28日(金)帰ってきたD300
    ★★2012年12月29日(土)ハードディスク換装、マックの外字

★★2012年12月01日(土)みずがめ座らせん星雲



★★2012年12月06日(木)縁のある800



★★2012年12月07日(金)Z800

 Z800というシングル8のカメラがあります。35年位前の代物で、重量感があります。ナイコンD800にやや重ためのレンズを付けた重さとほとんど同じです。ムービーを撮るためのものとしては、価格的に個人で手に入れる上限に近いものではなかったかなと思います。
 さて、ではこの8mmのフィルムを使う映画の解像度は、どれだけを期待できるのかという、機械装置としての根本的なところのスペック、フィルム上の一画面の大きさはどれだけあるのかと、昔取った杵柄の人に聞くと・・・考えたことも無かったとのたまわったのであります。映写機で写している姿を見れば、3:4比であれば、幅が8ミリのフィルムに横8ミリ、高さ6ミリで撮るのだと想像できますが、フィルム自体が8ミリ幅だったら、もっと小さい面積となってしまいます。8×6ミリであれば、35ミリサイズの写真用フィルムに比べて18分の1の面積となります。8ミリの映像18枚を、35ミリ版カメラの1枚に入れることができるのですから、36枚撮りの35ミリフィルムの面積で、30秒くらいは撮る事ができるという計算になります。勿論、くっきりはっきりの解像度では無さそうです。ビデオ・カメラの性能の向上に押され、映写装置としてビデオプロジェクターが出たところで息の根が止まりそうになったのは、ごく当然のことでしょう。その杵柄の方も、フィルムを注文し新たに撮るぞという意志は無いようです。製造元の告知によれば、間もなくフィルムも現像の引き受けも時間が切られているようです。
 8mm映像に味があるというので、こだわりのある有名人が集まって存続を訴え、人気が盛り返したと言われてはいますが、実際のところは、如何でしょうか。手間と金がかかるのは昔より更に高まっています。今では、ハイビジョン以上の解像度でムービーを撮ることが可能な「写真機」が存在しています。D800もその1つです。カメラはビデオじゃあ無いといいながらも、その機能をつけるのが最近のトレンドです。
 問題は撮る側の覚悟でしょうか。銀塩写真側からデジタル写真に対して、気楽に撮れて真剣さに欠けるなんて批判が飛ぶくらい、誰でも手軽に「写真」を撮ることができるようになってきました。その為に、何も考えず、何の主張も何の意味付けもないような映像が、あふれているというのも確かに事実です。簡単に撮れて、ネットに上げることも簡単になった今、映像文化が花開いているかといえば、やはり、プロの目、プロの腕は素人さんとは違うの一言に尽きるでしょう。ただし、プロといっても、それで暮らしていればプロかというと異論があります。色々な意味で創造的な取り組みがある方々がやはりプロです。
 フィルムは現像に出して、戻ってこなければ、ちゃんと映っているのかすら判らないという怖さがあります。それ故、1枚1枚、カットの一つ一つを真剣に対象と向き合って撮る気構えがあります。その緊張感の無いものは、やはり良いものにはならないのでしょう。
 ★秋津★は、D800で撮る画像ファイルの大きさに圧倒されて、シャッターを押すのが渋ちんになりました。ネットでの書き込みで1000枚撮ったとか2000枚撮った等と書いている方々がいらっしゃいますが、その中で「使える」ものは一体何枚あるのでしょうか。いつも思う疑問です。使える1枚を撮ることができればクズが何枚あっても仕方ありません。出会えた一瞬は至福の極みです。


★★2012年12月08日(土)工具棚

 昨日はラジオで緊急警報を耳にする事になりましたが、車でしたので揺れには全然気付きませんでした。結局、津波警報の予想の高さとなる1メートルが来たようですので、予報精度が上がった証明ができたのでしょうが。嫁様が東京が揺れていますというTVを見ながら、自分のところでも揺れていることにいたく感じ入っていたようです。来る来ると言って、もうズーと対策を講じているのは東南海ですね。被害が少ないことをお祈りします。日本列島、地震に対して安全なところは無いというのに、原子炉なんか作っちゃって、下に活断層が無ければ安全だなんて言ったって、もう誰が信用するのだろうと思うのですが、経団連の方々は、自分の懐の方が大切なようですね。勿論、今与党の方もそのようで、何でも選挙で惨敗しそうということで、お喜び申し上げます。で、俺が政権をという方が、何か舞い上がっているとか。何とかして欲しいですねぇ。こいつも。圧に弱いくせに。

 今日は午前一番の業務をこなし、途中、買い物を済ませて帰宅すると昼になっていました。お昼を戴き、早速、懸案事項だったドームの収納関係の作業に入りました。充分に着込んでの作業です。まず、スチール棚の組み立てです。1つは組み立てて様子見をしていたのですが、今日追加でもう1つ買い込んで来ました。高さが75㎝、幅60㎝、奥行き30㎝で3枚の棚板がセットでした。1つを組み立てて置いてみると、高さがやや足りず、また、棚板の数が、少なくとももう1つ2つは欲しい状態でした。店へ行って棚板を見ると英世さん1枚かかります。セットが2枚ですから、問答無用でもう1セットを買ってきたのです。まあ、確かに厚さも薄く強度が弱いのは確かですが、踏み台にするわけではありません。
 合成するには追加のネジが必要ですが、これはM6の15ミリを小箱で買ってきていて沢山あります。これで、工具の関係が出しやすくなりました。更に余裕があるので、手つかずの部品や余り物も合わせて収納とします。工具の移動元である、別のスチール棚の方も、棚の上下の間隔を少し開けて、使いやすくするために再組み立てをします。結局、1カ所の隙間に仕切りを入れたくなりましたが、これはまた後ほどの作業とします。
 内容物を戻してやると、かなり使いやすくものが配置できました。特に工具棚は、母家と同等の品揃えにしていたこともあり、箱が幾つもになっていて、重ねて収納していたので、出すのがいちいち大変でした。劇的な改善です。また、移動元の収納棚も、余裕が生まれて、出し入れが大変に楽になりました。
 ここまで出来たところで、外が騒がしくなってきました。風の音はしていましたが、空気中を強力な電気が無理に通過するために加熱された空気が出す炸裂音が響いてきます。予報ではこの前、室蘭で停電騒ぎが起こったレベルの荒れ方で低気圧が通過するというのです。強い風が吹いてきています。そして、雷様の登場です。これだけ風が強いと、雪が中に吹き込んできます。この為、収納棚にはカバーを付けています。カバーを閉めて、ドームの電源を落とし、鍵をかけて撤収です。用意したウルトラ・ホウキで足元の雪を吹き飛ばして母家に到達します。この荒れ方は、遂に根雪の到来となるのでしょうか。ドーム自体は、この程度の荒れ方なんか屁でも無い造りです。さすがニッシン・ドームです。台風でステーが折れたり、スリットが破れたりするような間抜けなことは起こりません。(ステーはありませんね)


★★2012年12月12日(水)ちょうこくしつ座の銀河



★★2012年12月14日(金)接眼鏡とカメラ改造

 選挙ということで、結果についていろいろと取りざたされていますが、どこがどうなろうと、何も変わらないというのがこの国の政治環境というヤツです。勝ったところが儲けて、負けたところが損をする。損得はそこで釣り合いが取れてしまい、結局は何も変わらずに、何も解決しない。そう思えば、投票に行く気も失せてしまうというのが人情だと思います。
 シナが覇権へと動いています。これは不思議なことではありません。それが信条の地域的歴史的慣性を持ちますし、元々社会主義というのはそういうものです。奴らは隣の国を手中にしたところで、その先にまた国境があるということに気付くという鈍感さで、覇権を狙います。そして、その力が失われてしまうと、別の勢力に乗っ取られていくのです。ソビエトは、結局、科学的と信じた思想信条が、妄想であったことを知る羽目になりました。でも、万事塞翁が馬、生々流転するのが運命です。ロシアは妄想からそんなに脱却したわけでは無さそうですが、少なくとも、共産党独裁の時よりはマシになったでしょう。かたや、共産党というよりは赤軍支配の国は、体制の変更も思うようにならず、いまだに幻想を追っています。ツアー支配の国だと思って分析するのが当然の国です。また、その隣で社会主義を目指した国は、もっと正直に独裁者の国となっています。夢から覚めるのはまだまだかかりそうです。しかし、目覚めを待っているだけでは、周辺国は被害を受けることになるのは必定。
 対抗する方法は、実は日本帝国が言い出した方法だったりします。大東亜共栄圏。その実現の方法論は違いますが、基本とする考えは同じです。新興国として元気なのはベトナムやミャンマー、それに続こうとする環太平洋、インド洋の国です。そして、インド、ロシアがシナの周りを固める国々です。包囲網というヤツです。それをまとめる役が日本だということです。申し訳ありませんが、日本のエリートさん達が集まって外務省を作っているそうなのですが、どう見てもそんな能は無いようですね。能のある官僚さん達が日本を作ってきたというはずだったのですが、どうもそうでは無いということでしょうか。能があると思って採用された方々が、実は物覚えが良いだけの能なしだったということなのでしょうか。まあ、昔から情報収集能力に欠けているというのは噂されていましたな。

 天文台に欲しいものとして接眼鏡がリストアップされて久しくなります。あまり眼視には重点を置いていなかったのですから、優先度で他のものに負けていたのですが、いざ手に入れようとすると、ものにも寄りますが結構な金額となります。一本の接眼鏡を買うのに、1本の望遠鏡が買えるようなものまであります。といって、安物は本当に安物です。何が違うかというと、像のシャープさと視界の広さという光学的性能と共に、目との距離、アイ・リリーフが問題となります。
 古いツィアスサイズのものでは、それほど安物では無かったケルナーやオルソで、必要となる焦点距離を揃えていました。しかし、焦点距離が短いものでは目との距離が短くなってしまい、乱視が強くなった★秋津★の目では、高倍率が苦しくなってしまいました。低倍率でしか使えなくなってしまったのです。
 そこで、70度の広視界を持っていて長焦点となる38mmを手に入れていて、これでの星空散歩は大変に楽です。疲れない快適なものです。アイリリーフが30mmもありますから、覗くのが大変に楽です。また、20mmというやや長焦点に分類されるようなものもあって、こちらはガイド鏡の視野確認用として使っています。こちらもアイリリーフが15mmほどあり、眼鏡をかけたまま楽に覗くことが出来ます。アイリリーフとしてはもう数ミリ、12~13くらいが、楽に覗ける限界かと思います。
 今回、手に入る範囲の商品を輸入品まで広げて検討した結果、ドイツ製の普及型の製品に絞りました。価格的性能的には国内大手の会社が競るのですが、付加価値としての機能的拡張性が決定打です。カメラを取り付けて拡大撮影ができます。また、焦点距離を変えることができます。ところで、販売店ではこのシリーズを7本、ケース込みで特価販売をしています。我が家の嫁様は、このような商品が好きです。しかし特価ということでもそれなりの金額で、★秋津★としてはそれほど細かい焦点距離のライン・ナップは必要ありません。中短焦点としては3つもあれば充分です。まして、可変焦点です。とすると、予算的に残っている分を、別に使う事ができます。
 さて、次の計画が浮上したのは、使いもしない接眼鏡を並べるのを止めたことから発生した仮想的な余り予算の為です。逆に言えば、優先順位が上がったものが出たということです。それが死蔵状態となっていたD300を改造するという手です。
 D70で行った改造は、映像素子の光学性能を制限してカラーバランスを合わせる目的を持ったフィルターを、Hα領域も充分に通過するフィルターに交換するというものでした。オリジナルより、やや赤側を多く透過するフィルターです。それより長い赤外線側はカットされます。単純にフィルターを外しただけだと、ピントが合わなくなってしまいます。D70にはライブビューの機能がありませんので、このような改造しか出来なかったのです。言ってみればHα領域の赤い散光星雲専用の目的で改造したものです。
 さて、D300での改造は、同じ事をしたのでは、一般撮影が出来るというメリットがあるにしろ、天体用としては赤い散光星雲専用という事は変わりません。高いお金を払って、それだけの能というのに少々ながら不満があります。そこで、ピント合わせはライブビューを使うという前提で考えれば、色補正フィルターを外してしまうというのが最も簡単で効率的な改造という事になります。こうすれば赤外からの感度を利用することができます。つまり、赤外線カメラとしても、赤い星雲用としても取り付けるフィルター次第で、性能を変えられるという事になります。取りあえず、通常撮影用の赤外線カット用のフィルターは用意する事にします。天体用として販売されています。また、別に赤外線用のフィルターを用意すると赤外線カメラとなります。こちらは一般向けにも販売されている製品となります。赤外線での撮影では天体用としてメリットが無いように思う方が多いと思います。そりゃあ赤外カットフィルターの付いたカメラであれば、赤外域での感度はもの凄く低く、昼間でも秒単位の露出という銀塩写真の始めの頃の状態になります。しかし、受光素子の性能としては赤外域で最大になったりするものもあるくらいです。その上、波長が長いところでは、大気の揺れが少なくなるというメリットがあります。ものによっては雲が出ていても撮影可だったりします。これらのメリットを活かすためには、赤外カットフィルターはむしろ邪魔という事になります。勿論、そんな事をしてしまえば、一般撮影で赤外カットフィルターが必需となる上に、オートフォーカスが効きません。でも、D800が来てから1枚でも撮ったのかといえば・・・。
 そして、D800に対抗できる感度を手に入れたD300にエールを。本日、改造に送り出しました。早く戻ってこい。


★★2012年12月16日(日)なぜ色違い?、三日月

 思い起こせば、3年前に政権交代という出来事が起こって、何かが変わるぞと期待した方々が沢山いらっしゃったはずです。報道で3年間の運営が問われるといわれていますが、そんなのは問われる以前に結論は出ているのですから、結果は明らかです。3年前の星回りもなかなか面白いものでしたが、今回も面白いといえば面白いものがあります。
 日本国始原図では天王星は逆行していますから、出生で双子の21度、今の進行で19度まで戻っています。そして、ちょっと前の新月ですが、こちらは射手の21度です。ちなみに進行太陽は射手の19度です。今の土星は蠍の7度で始原図では・・・という状態ですから、日本という国が、皆さんが思っているほど安定しているものではなく、結構微妙なポイント、ターンあるいはターニングですよという様相です。ここから転げ落ちるのか、何とか止揚できるのか、そして、まだまだポイントは出てきます。1月3月の新月、5月の日蝕、8月10月の新月、平均的な数よりはかなり多いアスペクトが目白押しに来ていますから、事件がいっぱい、報道関係者が忙しいことでしょう。それに憲法改正案なんてものが飛び出してきてまた騒ぎなんてのもありそうですね。憲法図は日蝕の時とその後に度重なる事件を示していますから。
 東京星図では進行の火星が太陽とのオポジションへと突き進んでいます。元々12時という設定ですので、当然ICがそのあたりにあるわけです。怖くて見られないくらい・・・。

 接眼鏡が届きました。大雪の中、宅配便のお兄さんは苦労して走っています。雪をかき、選挙を済ませたところで、中身をチェックしたところ、不思議なことがありました。その接眼鏡は一連のシリーズもので、5mmから24mmの中に7本ものラインナップがあり、焦点距離によりポイント色を変えています。そんなにあっても使わないし、せいぜい倍程度の級数で揃えれば充分です。5、10、20という具合でしょうか。手元にある覗きやすい接眼鏡の焦点距離は38と32です。そこから中短焦点として3本を選びました。端は5mmと17mmです。真ん中を8mmにするか10mmにするかを散々迷った挙げ句に、そのポイント色が緑である事から8mmにしたという経緯があります。ちなみに10mmは黄緑です。で、緑を期待して箱を開けると黄色でした。はて、黄色は13mmのはずと箱を見れば、箱には緑のリングが付いた絵が描かれています。まあ、この点については、販売店に連絡をしてみましょう。もう急ぎませんので、メールで出しておきます。この店で扱っている接眼鏡に、もっと廉価なシリーズがあり、昨年秋にカラーリングが変更になると聞いていたのですが、さすがにこちらは別のシリーズですし、製造元が違うはずです。
 この接眼鏡、モジュラーの名も付けられています。それは、眼側のラバーを外すとネジが出てきて、そこへT2システム経由でカメラをつなげて拡大撮影ができるというものになっています。また、対物側のスマイスレンズとの距離をオプションのリングを使って変えてやると焦点距離も変わるというもので、5mmの接眼鏡の焦点距離を光学的な性能を変えずに2.5mmにすることが出来ます。
 で、夕刻、細めの月が見えましたので、急ぎドームにあがり、撮影と共に、接眼鏡の見え具合をチェックしました。大変良い見え具合です。眼鏡をかけていても、視野を見渡すことができます。68度というのは広めです。その視野周辺まで、短焦点ニュートンでもきりっとした像が見えます。もう屈折の像は見なくても判ります。良いアイピースです。拡大撮影を試みようとしたところで、雲が出てきました。またの機会におあづけということで。


三日月


★★2012年12月20日(木)女性大統領、RAD STUDIO、フィルター

女性大統領
 韓国の大統領選では初の女性大統領ですか。チャート、チャートと。投票率が七十うんパーセントという高い率で、どこぞの国とは大違いです。投票率低迷というのは、国民性が違うという水準の話では無く、国民を諦めさせてしまったドジョウの責任でもありましょう。かたや舞い上がった者ですが、完全にいっちゃってるのでは無く、一応今までの権益に沿って行動し、先行き損となる方向は避けるという、一応長年与党をやって来た経験でしょうか。敵失に乗っただけだという認識があるのでしょう。ですから、何かもたこらしたり失敗したら次の参院選が危ないというのは、よくよく分かっているのでしょう。首相になったってそんなに思い通りにならないと骨身にしみていますから。でも期待もできません。争いより仲良くした方が儲かるということが分かっているかどうかなんですが。仲良くさせる為には後ろの手に何を持っているかを見せることが必要な場合がありますからねぇ。それができるかどうかです。

RAD STUDIO
 Stargazerの開発環境の1つであるデルファイを昨年、更新しました。開発環境はCも使えるものとなっています。その結果がStargazer for Windows by Delphi SA バージョンです。製造元ではWindows8完全対応ということで今年、最新版を出しています。ただ、Windows8自体はタブレット用であり、デスクトップに導入した方々の中には、後悔したという意見が出てきています。結局は7互換のUIにしているわけです。販売店でも、積極的には売り込んでいません。そんな中途半端なものですが、導入した開発ソフトは、マックや他のOSとの連携に考慮された機能が採用されています。開発ソフト自体が、Windowsだけで無く、他の方向を向いているということなわけです。SAでは、未公開ですが64bitネイティブ動作で、32bitに対して若干の速度向上がありました。しかし、速度の面でもメモリの面でも、64bitの優越性はそれほど出ていません。
 ところで、その最新版開発ソフトでは、更に多方面へのマルチOS対応がなされていて、Fire月keyへの楽な変換も可能であるとのこと、Stargazerのかなり規模の大きなシステムが移行できれば大したものなのですが・・・やってみないと分かりません。ハージョンアップでも結構な金額であり、Windows8を使う気が全くなかった★秋津★の尻を叩いたのが嫁様であったことは秘密ではありません。そんな金があるのならば、望遠鏡に投資じゃというのが、実はいつもの行動です。一太郎ですら、毎年新版を作っていますので、このところ隔年、又は3年くらい経たないと新しくしないでいます。なーに、大して進化したわけでもないし、安くもないのに、やってられるかというのが正直なところです。
 で、最新版を買うことにしました。ついでに、Windowsも注文の予定です。これで、SAがSA2(注、開発コード名)になる事決定です。

フィルター
 そして、年末には帰って来るであろう改造D300のために、フィルターを注文しました。赤外線のみを通すフィルター、赤外線をカットするフィルター、偏光フィルターの3つです。
 注文したフィルターは改造カメラ用というものではなく、一般のデジタルカメラ用です。赤外線のみを通すフィルターは、普通のカメラでも、撮像素子の前についた色バランス用のフィルターで漏れた赤外線を使って写すことを前提にしています。数秒の露出で写るはずのようです。また、赤外線をカットするものは、その色バランス用フィルターで漏れた赤外線が悪さをして特定の色、紫や緑が違う色に写ってしまうのを防ぐ為のものです。偏光フィルターも偏光を区別するものです。
 フィルターは光路内に入れて使うものです。カメラではほとんどがレンズの前につけます。レンズの口径に合わせて付けるものですが、レンズのフィルター径は、いろいろです。全部に専用を買えるのは、経費で落ちる方々だけです。そこで、大きいのを買っておいて、ステップダウンリングを使うという作戦となります。
 実はD300のときは、最大径68mmでしたが、現在は77mmです。ステップダウンリングは既に完備しています。問題は望遠鏡への取り付けです。通常は2インチのスリーブに48mmのネジがあって、そこに取り付けます。ところが、一般には48mmというのはレアな規格で、ないわけではありませんが、作っていないものもあります。49mmというのはちゃんとありますが、これだと2インチのスリーブに入りません。
 この点で悩んでいたら、昨晩、アッサリと解決してしまいました。30センチのGINJI君、3インチの接眼筒には77mmのネジが切ってあります。接眼側にねじ込みで2インチまでのアダプターリングが入っています。ここは77mmですから挟んでと思って、確認したところ、ネジは迷光防止の為に端から端まで切ってあって、対物側にフィルターが付くではありませんか。
 当然ですが、屈折機の方へは77mmは付きません。しかし、この手のフィルターを屈折機で使うことは無いので、これでOKです。いくら3枚玉分離式EDアポクロマートの選りすぐり品だといっても、紫外から赤外域の端のほうまで補正ができているなんて期待してはバチが当たります。まあ、試してみるのは面白いですね。方法は無いわけではありません。こちらは年内、余裕を持って到着するはずです。


★★2012年12月23日(日)十日の月



★★2012年12月24日(月)共栄圏、新開発環境、フィルター、イブの月

共栄圏
 さて、新大東亜共栄圏ですが、のんびりしていたら逆に友好国に取り囲まれた中心国になろうと画策の進んでいる国に出し抜かれるのは目に見えています。そのぐらいのことは考えて、既に手を打っているでしょう。赤軍支配の帝国の版図を超えて、経済力を背景とする華僑という利益集団があるのですから。対するに今の我が国の首相なんか、ガキの使い以下です。預かった財布を無くす。買い物カゴは壊す。挙げ句に店を壊して借金まで作る。家族は離散の憂き目というわけです。次の方は・・・まあ小粒ですねぇ。任期持ちますかねぇ。人気も持ちますかねぇ。
 シナは今の時点で、国内を締めるのに外患として領土に頼らないといけない状況があるわけですから、いくら経済がうまく行くようにしても、いずれ先行きは見えています。豊かになればなるほど民の力が伸びてきます。支配者となっている者が、自分の利益を追求するのはいつの時代でも、どこでもあったことですし、これからもあるでしょう。デモや暴動が無ければそれが変わらないとなれば、人民はそうすることでしょう。それを繰り返してきた国です。そして、先行き当然の帰結であり、権利の主張として人民は支配される側では無く支配する側になろうとするのです。周りの国はほとんどが民主国家ですからね。その時の騒動が一番問題となります。支配する側は、当然ですが金も武器も充分に持っています。シリアの状況がシナの支配地全土に広がれば、どれだけの犠牲が出るでしょうか。周辺国に被害が出ないはずはありません。まして、億単位の人間が避難してきたらどうするのでしょう。暦が一巡するから世界が終わるなんてくだらないことをいっていないで、被害者でありながら、加害者にも簡単になる人間が、ありとあらゆる船で乗り付けてきたらどうするかを考える方が現実的です。監視船がちょろちょろとしているくらいでオタオタしているようでは困ります。

新開発環境
 頼んだRAD STUDIOのインストールキーが届きました。早速インストールしてみます。大きな違いは見た瞬間には判りませんが、メニューを見ていくとかなりの違いがあります。しかしながら、申し訳ありませんが、今までと違って、Windows8対応なんてのは後回しです。今でも問題なく動くのですから。先ずはSAのシステムを複数OSで動くように新しくプロジェクトとして構築しないといけません。まだまだ時間がかかるようです。その前に、幾つかの機能追加をこなして、SAの完結をしたいのですが、どうしてか判らない不具合動作が残っています。色選択パレットが32ビット版だと色表示がすっぽ抜けてしまうことがあります。1重円でそれが起こっていたのを退治するのに一週間以上悩み、結局、原因のわからないまま正常動作したということがあり、いつ再発するか判らないという危険状態です。ことによると開発環境のバグ動作かも知れません。それらも含めて、一旦、現状を新開発環境に上げられるかの作業が間にどうしても入ってきます。そこで、SA2へのアプローチとしてソースファイル群を整理した上で、動作を確認したあとで、火の猿への移行をどうやるかを計ることになります。この冬期休業中に少なくとも目鼻は付けないといけません。

フィルター
 パソコンに張り付いていると、荷物が届きました。フィルターです。早速、赤外線フィルター(赤外線だけを透過するフィルター)を取り出し、蛍光灯を見ると、蛍光管のみ視認できました。可視光を完全にカットしているわけでは無いようです。DR72という名称が付いていて、メーカーのページには特性曲線が公開されています。名前の由来は720nmでの透過率が50%となっていることのようです。暗い赤は何とか視認できるレベルで透過しているようで、蛍光管が赤く見えたのはこの為です。
 D800にフィルターを付けて撮影してみると、部屋の明かりでは、F1.8という明るいレンズを使い、感度を目一杯上げ(ISO 25600相当)、30秒の露出をすると何とか写りました。これからすると、可視光は、かなりカットされていて、赤外線に特化したものであることは嘘では無いようです。通常のデジカメでは、撮像されたもののカラーバランスが狂うことが無いように、撮像素子の前に調整用のフィルターを付けています。これが赤外線をカットしているので、赤外線域までの感度がある素子の能力を実は殺しているのです。しかし、輝度的に低い青紫の花が赤紫に写っているときがあります。これは、赤から赤外線域にかけての目と違う感度を持つ素子の特性です。ですから、色バランスを調整しても、どうしようも無いというのが試した結果でもあります。それらの場合のためにDR655が販売されています。こちらは655nmで50%透過し、赤外域側をかっとするフィルターです。丁度Hα付近が50%になっています。これは、もしかするとカメラ側のカラーバランス調整用のフィルターよりHαでは透過率が高いと思われます。しかし、干渉系フィルターですから、スパッと取れるので、効果は期待できます。
 日中、撮影してみると、冬の庭ではDR655の効果は判りませんでした。しかし、DR72の方は劇的です。露出が10段分という指示で試し撮りが勧められています。感度が違いすぎるのですが、結果は歴然としています。これが、フィルターレス改造のD300でどうなるかが、興味の1番に入っています。また、赤外線による月の撮影や天体の撮影がどうなるか、興味深いところです。また、D300専用では無いにしろ、M1、カニ星雲の偏光フィルターでの写りの違いも興味のある事項です。勿論、赤い星雲についても、大いに期待しています。


イブの月


★★2012年12月28日(金)帰ってきたD300

 D300が帰ってきました。改造は撮像素子のカバーガラスを残して、それ以外の色補正フィルターやセルフクリーニング用のフィルターを取り外すだけの改造です。外した分の代わりに透明フィルターを取り付けて一般撮影を可能にするという選択肢もあったのですが、一般撮影をD300で行うということが今までありませんでしたので、その分の料金を削ったのです。理由はそれだけではありません。透明フィルターに付け替える改造では、外したものを返してこない、自分のところで保管するという案内がありました。高い金を出させて、人質まで取るという手が嫌だったのです。壊しておいて流用したりしているのではとか、会社が潰れたら返送してくるのかという疑問もあります。では頼むなという選択肢もあるのですが、D70を頼んだところでは、D300をやっていないようなので、そこに頼むしか無いことなのでした。さて、結果はもの凄いことになりました。
 D800で赤外線撮影をするためには、晴天の日中に感度を上げて10秒から20秒の露出が必要でした。これが内蔵されている色補正フィルターが赤外線のほとんどを吸収しているためです。それを外した状態のD300では、ファインダーを覗いても真っ暗である事に変わりは無いのですが、ライブビューに切り替えると、何と普通に表示されます。勿論、ノーマルのD800でライブビューを見ても、何も映りません。ピントもそれで合わせることが出来ます。ただし、フィルターを外した分だけピント位置がずれて無限大での合焦が難しくなっています。最近のオート・フォーカス・レンズは無限大よりも回りますし、赤外線領域では焦点が伸びますから、レンズの焦点距離によっては合わせることができます。何よりも赤外線写真を手持ちで撮れるということになっています。当たり前と言えば当たり前ですが、改めて目の当たりにすると驚きの一言です。赤外線フィルターを外して、カラーバランスをオートにして見ると、それほど色が違って写るわけではありません。D70のオートよりも強力な補正を名前の通り自動的にしているようです。
 ついでに外されたセルフクリーニング用のフィルターとローパスフィルター兼色補正フィルターを、赤外フィルターを付けて撮ってみるとセルフクリーニング用のフィルターは、結構暗く写り、色補正フィルターは真っ黒になっています。超音波振動用に使用しているフィルターは赤外カットされているという情報もありましたが、D300についても赤外カットの効果があるようです。どうも表面に施してあるコーティングが干渉系のフィルターとして機能しているようです。
 これで、天体に使ったらどうなるか、ますます興味が湧いています。この感度域をそのまま屈折機で使うと、多分ピンボケの量産となるであろうことが想像できます。色補正がしてあるとは言え、どんなに高級品でも可視光の範囲での補正です。赤外線用の特製でも無い限り期待はできません。しかし、色収差の無い反射であれば、全波長域が使用可能となりますので、赤から赤外域の感度の驚異的なアップの恩恵を受けることが出来るでしょう。冷却CCDが赤から赤外線域で、もの凄い感度を持っているというのは当然のことです。まあ、地球大気には吸収域がありますから、思ったほどにはならないのでしょうけれど。何はともあれ、今日は満月、星の写真はちょっとばかりお預けというところです。

 現行SAの単なる開発環境アップ版としてのSA2についての目鼻は立ちました。SAとしてWindowsの32ビットも64ビットも同時に作成していたものです。元々、そんな部分での微妙なプログラムなんかありませんから、後はコンパイラーに任せておけばできてしまいます。配布が必要であるとなれば即刻できる状態になっていました。SA2としての編成は、年内にこれだけはやっておこうと考えていたものです。そして、次の手順はMacです。マック対応ができればWindows8なんてのの対応なんて吹っ飛んでしまいます。Windows7でSAが使えるのですから、8で何の問題も無く動作します。タブレット向きの使い方ができないというだけのことです。
 そこで、根本からの組み替えが必要な部分が出力画面に出ています。しかし、火の猿への移行は、以外と早くできるのでは無いかと思っています。今一番判らないでいるのは、マックへのインストールという点です。実機が無ければどうしようもありません。開発環境にもマックが必要となっています。LANでつながっていないとデバックができないようです。嫁様がマックノートを買って欲しいといっていますから、渡りに船です。


★★2012年12月29日(土)ハードディスク換装、マックの外字

 ハードディスクが届きました。最も重要なデータディスクに使っているバードディスクが、少々不安な動作をしたためです。まだ七千時間ちょっとしか使っていないのですが、たまに書き込みや検索の時にソフトをハングアップさせます。フォーマットからやり直しても同じ症状が出ましたので、そろそろ潮時かと考えていました。勿論、ハードディスク・ユーティリティで監視をしていますが、問題は何も報告されません。過去に、コネクタの接触が問題で、不具合と認識、ケーブルを交換したら治ってしまったという事例がありますが、IDEのケーブルでした。今はもっとチョロこいケーブルですので、実はこれが一番怪しいと思っています。しかし、ケーブルを入れ替えても、こいつに問題が出るというのは、嫌な話です。使用温度は40度を上回るということはありませんし、使うのは使っていますが、動画を回しっぱなしにしているなんて事もありません。SATAのハードディスク側の端子を折ってしまって、接着剤で付けたという逸物もあるのですが、そいつは何の問題も無く動いています。ということで、常にバックアップは2重に取っていますから、クラッシュしたって被害は最小限です。しかし、やはり駄目になってからでは、新品のフォーマットとデータのコピーに半日はかかりますから、面倒な作業です。それもマーフィの法則によれば一番やりたくないときに起こるというもののようです。経験でもそうです。そこで、年末を控え、頼んでもなかなか来ないという時期の一つですから、安全策をとりました。
 品質がもの凄く落ちたという話を聞いていたので、しばらく遠ざかっていたS社のバルク品を注文しました。ある系統の機種に問題が出て、叩かれて、新しくなったのは大丈夫だろうと考えていたからです。その叩かれていた頃にハードディスクが3個ほど必要になり、W社のものにして見ました。特段問題を感じませんでしたが、速度的にはかなり落ちたと思っていました。そこで、昔のお得意さんが復活してみました。
 今のところ、期待通りの性能を出してくれています。ベンチマークをやらなくても判ります。カメラで撮った画像を転送すれば、一目瞭然です。ハードディスクのくせに妙なもたつきが出るW社の××は、このところの厳しい使用で馬脚が出てしまったのかも知れません。残りの2台には不具合は出ていませんので。
 容量は2テラです。3テラにするとたまに立ち上げる32ビットXpで読めません。このXpはカラー印刷用です。プリンターのC社は64ビットのドライバーを出すつもりが無いので、トナーが無くなるまでこのままです。トナーが無くなったら、買い換える予定です。しかし、当分は持ちますよ。年賀状くらいしか使っていませんからねぇ。年賀状を作る直前に前のカラープリンターが潰れて、慌てて安売りのを買ったバチです。値段に惹かれて、止めようと思っていたC社にしたのが間違いです。通常使用のモノクロはN社で、こちらも格安でした。トナー一本ですかねぇ。

 マックへの対応の一番肝心な点が明らかになってきました。実は、DOSからWindows環境に移行したときも、結構苦労した問題です。Stargazerは占星術記号を使います。外字を使うことによって、いざとなれば、テキストで出力し、フォントをかぶせてしまえばそのまま記号が使えるようになっています。印刷だって同じです。それがWindowsでできるのだから、出版関係や美術関係に強力なユーザーを持ってるMacは、それ以上のことができると思い込んでいました。ところが、MacOSでの外字の扱いは、どうもそれほど自由で無いようです。基本的にユーザーに難しいことはさせないという考え方の機械ですから、簡単にできないとなると、それをやるためにはかなり難しいことをしないといけないという逆説的な面を持っています。標準で持つフォントが第三水準レベルであれば、日本語の中の異字体には対応できません。どうしたって外字が欲しくなります。まあ、これについては良く考えなければいけません。情報収集が鍵です。