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★★2012年02月05日(日)再配線計画炎上
節分の日一日で再配線を終える予定でした。ところが、朝6時半から始めたのですが、日付が変わろうというときになっても終わりません。慣れないこともありますし、全配線のユニット化も作業の目的でもあります。以外と細かい配線が必要になっていることもあります。
先ず配置場所の下から始めました。電源部です。この電源部の変更はそれほど難しくないはずでした。幾つかの選択肢に悩んだ末、結局は12VのACアダプターと5ボルトの電源ユニットを廃止して、36Vから高効率のDC/DCコンバータから電圧を取るようにしました。カメラ電源はACアダプターを継続使用です。この変更で、電源ユニットの出力に12ボルトが増えましたので、モジュラージャックに出力を増やし、装置外でLANの回線に引き渡します。
続いて、赤道儀の最上部、鏡筒群に電源を持っていく端子に取りかかりました。こちらも散々悩んだ後で、ハブのユニットを流用しました。LANを差し込むところが並んでいて、楽に取り付けが出来ると踏んでの採用です。ハブの中身である基板の上に実装されていた部品はキレイさっぱり削り落として、LANのコネクターとRCAのコネクタだけになっています。
そして、ここからが最も時間のかかる部分となってきます。暗視野照明装置のユニットです。5Vは電話回線のジャックを使用していました。それをLEDまで変更すると大変なので、ユニットからはMJを使用し、ユニットから電源回線を中継できるようにするために入力と出力のLANジャックが付きます。この配線が大変です。8本をつながないといけないのですが、手作業です。基板にパターンを書いて専用回路にしてしまえば楽なのは間違いありません。しかし、ワンオフモデルでその手間をかけるのも如何でしょうか。
そして、第2日。残りは4つの内、2つ残っていた暗視野照明装置です。これらを片付け、いよいよ昼からドームへの持ち込みです。設置は上から、旧配線を外し新しい配線へと変更していきます。他の懸案事項だったことを片付けながらですから、少々時間がかかりましたが、何とか夕食前に終わることが出来ました。
動作確認をしている内に、おかしな事が出てきました。ポルタドライバーの動作確認を始めたところで、12ボルトの様子が変です。電圧が足りません。LANソケットには確認用のLEDを付けています。それが暗くなります。テスターで調べると9ボルトを下回っています。電源側ではちゃんと12ボルトあるのですが、出先ではありません。戸惑っている内に切れました。どこかで断線したようです。嫌な予感です。何か匂いまでします。配線はブロック化していたのですが、切れた場所が良く判りません。で、もしかしてと思ってブロックの接続に使っていた延長アダプタの中を見ると・・・焦げていました。再配線計画炎上です。
延長アダプタの焼損部分は電気的には12Vの回線だけなのですが、開けて見ると、じっくり焼いた様子です。他の回線の絶縁体も黒く焦げています。
問題はポルタドライバーに必要な電力を考えに入れていなかったという一言に尽きます。他の部分は消費電力が低く、トラブルになるような事は無かったのです。しかし、ここで、損害が出たわけですから、この点だけを補完するという手もあります。他の12V機器はCCDです。電力として2ワットちょっと、0.18Aですから問題は無いと思いますが、不安は残ります。とにかく別回線でポルタドライバーに給電するという手が第一にあります。それでも、焼損した部品は手に入れなければ動きません。
延長アダプタで焼損が見つかったのですが、延長アダプタは全部で4つ使っていて、その内、2つが焦げていました。それは細いより線で作られています。しかし、それよりも細い配線材で、赤道儀トップの配電盤が作られています。こちらは何事も無いのが不思議といえば不思議です。勿論、途中のケーブルにも異常はありません。
対処療法で対応しても良いのですが、気分の悪いこと、不安の残ること、とは言っても、さんざん考えて取った手ですから、利点が沢山あります。それを元に戻すのも実は大変です。視野照明装置を元に戻すくらいなら作り直した方が良いのです。良い手を見つけるまで、U-150は視野照明装置が無い状態となります。あーあ、疲れた。
こんな時に余計な仕事を持ち込むなよ。
★★2012年02月07日(火)配線計画仕切り直し、3重円タブ
配線炎上を受けて、次の計画が必要です。簡単にいえば配線を太くしなければならないのです。そして、そのコネクタが巨大化しても、高価格化してもダメです。色々と探し回ったところ、パソコンのP4電源に使われたコネクタがみつかりました。接続は確かだし、電線の太さにも問題が無いと考え、注文しました。あさって到着の予定です。LANでつないだ部分をリプレイスします。また、この関係で視野照明装置はこのコネクタ部分だけが改修予定になります。コネクタのオスメスセット20個で二千円弱になります。電線は腐るほどあります。腐っていたら使えませんが、大分古いものです。でも使えないほどではありません。作業は木曜日以降になります。多分また休みの日に一日かけてという事になるでしょう。
ところで何でも明日は大荒れの天気とか。大丈夫かねぇ。無事に職場に行けるか・・・。そんな事をいって、大丈夫だったこともあれば、列車まで止まって、帰れなくなったりすることもあり得ます。今日が余りにも温度が上がって、そこら中に水たまりができていた。これが夜に凍って、銀盤になったりする。そして、いい道と勘違いして飛ばすアホの子が、30回転くらいする現場を見たりすることになったりして・・・(実話です。フロントとリアを潰して夜走れない車になっていました。合掌)
3重円タブを使用して、このところ欲しくなったのが、一発で経過を揃える機能です。この機能はカレンダー入力に付いているだけでした。それが随時出来るようであれば、大変便利となります。そこで、メニューの追加をやったのですが、これが意外に手間でした。ショートカットをカスタマイズできるようにしていますので、この機能と設定に影響を与えないようにしようとすると、場当たり的な対処になってしまいます。そこで、設定ファイルを変えた上に、デフォルトの設定に戻す機能を入れました。
この結果、操作性は増しました。特にEX版では4つの画面で4人のチャートを出しながら、次々と経過を変更、次の新月、満月という具合にして座相をチェック等ということができるようになりました。これは強力なアイテムです。ただし、それを使いこなすことができるのは、やはり充分なスキルが必要という事でしょう。
SAの公開まではまだ少々かかるかと思います。
★★2012年02月08日(水)昨日の暖気で出てきちゃいました
★★2012年02月09日(木)配線計画部材到着、SA64
12ボルトを使用する回線が焼き切れているだけですから、望遠鏡が全く動かせないわけではありません。12ボルトを別にひくだけで完全動作は可能です。それに、無しでも元々のモータードライブは自動導入できる物ですし、12ボルト関係はオートガイド用ですので、それが出来なくなっているだけです。でもまあ、気分は乗らないし、体調もすぐれず、満月も近いので仕方なしと思って動かすのを諦めていました。ショックは大きかったのです。LANの配線を見直してみれば、たしかに細いです。5アンペアや10アンペアという電流を流すことを考えているわけではないのですから、ダメなのは当たり前だったわけです。ポルタドライバーが原因といえば原因ですが、給電線では無いのですから仕方ありません。配線をまとめて2本や3本をまとめて使うようにするという手もあるのですが、配線で熱を出すようであれば夏の暑いときに切れてくれるでしょう。ここは電源コードを使うべき場所でした。反省しきりです。
配線計画の材料が届いています。試しにコードに付けてみましたところ、やはり給電線として用意されたコネクタであって、良い具合です。ここで問題は、変更部分である赤道儀トップの配電部構造と、視野照明装置の改造です。それぞれについて、目処が立っているか、目算がありますので、これで計画の遂行ができます。時間的に余裕のある金曜の夜から土曜日でできれば良しということでしょう。
ついでに大分疲れてきたハンダごても注文していました。ずっと付けていたら、どんどんコテ先が浸食して無くなっていくのが判るほどでした。コテ先だけを交換できるのですが、既に取り付けのネジもサビの中に埋もれています。替えのコテ先と共に新品を用意する事にしました。
StargazerSAは64ビット版の用意に入りました。こちらも作業時間を要します。一発で変更というのが難しいところです。少なくともインストーラーに32ビット版では止まるようにしておかないといけませんね。
★★2012年02月12日(日)第4世代電源改2
★★2012年02月14日(火)配線終了、遺言、信号停車中
配線焼付を受けて、配線を太くする事で解決をはかりました。はっきり言って当座のやっつけ仕事となっています。見つけてきたP4用の電源コネクタは、そもそも抜き差しを繰り返すような使用を考えて作られているわけではありません。ケーブルだって、並みの安物です。激しい使用であれば、コネクタは壊れ、絶縁のビニールに亀裂が入るでしょう。そこを優しく丁寧に使うという延命処置での対処です。
今回は、赤道儀トップからの配線にプリンタに使っていたケーブルを流用しました。細い線が24本入っています。これを4分割して、まとめてそれぞれのラインに割り当てました。実はこの方法をLANの回線でやっていたら、被害が出なかったかも知れません。LANの回線は8本あって、それぞれを別々に使っていたのです。単純に二本をまとめて使っていたとしたら、被害コネクタの細い電線での電流は半分となり、発生するジュール熱は4分の1になります。そして、電線一本あたりの熱は8分の1となるのですから、被覆のビニールが焦げることは多分無かったのでは無いかという後付けです。また、電線の抵抗による降圧も、2本使うことにより半分になるわけですから、その点でも有利となります。こう考えると、配線変更より、LANの回線仕様の変更をしてみても良かったかなと考えています。やってしまった後で気が付いても後の祭りだピーひょろろ。
本気100パーセントであれば、コネクタについてはDINあたりを使い、ケーブルもゴムを使用した寒くても硬くならないものにします。勿論、価格も桁が上がっていきます。本来は、本気100パーセント超えなのですが、なかなか、理想の配線というものがありません。理想は配線なんか要らないものなのですが、そうもいきません。まあ、それなりの時期に、しっかりしたものに変更ということにして、取りあえず使えるものは使っておきましょう。
配線を終わったところで、3本載せている鏡筒の内、対象確認用の鏡筒の稼働率が、このところゼロになっていることに思い至り、降ろしてしまいました。載せるためのアリガタへの分岐搭載部分も外して、昔の2本体制にしました。
オートガイダー用の8センチが、ガイド星を探して動かさなければならないことが多く、もう少々口径が欲しくなります。しかし、それで重くなってしまっては、40センチの時に問題となります。ケンコーの10センチでは1.2㎏も重くなります。タカハシの10㎝反射の方が軽いかと思って重さを計ると更に0.5㎏重たくなります。意外でした。この件は、ビクセンの軽量反射鏡筒に委ねるしかありませんが、問題は天文台資金です。他に使いたいものがありますので、もっと稼いでこいとの御言葉が帰ってきそうです。
先日、面白い?番組を見ました。民放で遺言書は大事であるという趣旨で、ある家族のお父さんが書くという番組でした。そのお父さんは離婚して、これまた離婚した経験のある後添えさんと暮らしています。家族は、元妻との子供の兄妹、後添えさんの前の結婚の息子がいます。お父さんは専門家に相談しながら妻には家を、3人の子供に均等に現金を分けるという遺言を書き、家族を集めて遺言を公開しました。真っ先に後添えさんの息子が辞退したいと申し出ましたが、お父さんは3人一緒に育ったし、妻への気持ちだと話しました。実の子ではありませんので法律的には遺産相続の対象では無く、遺贈という形になります。勿論、故人の遺志によって可能なことです。
さて、この後です。兄はやや不満げでしたが、お父さんの気持ちだからとまとめました。しかし、兄の言葉の終わりを待つ間もなく、キャスターが振る間もなく、騒ぎ出したのは妹でした。あたし達のお母さんと築いた財産だとまで言い出す始末。三十台のいい年をした大人の言葉とはとても思えません。何を言ってもあたしの財産よ、あたしに頂戴としか聞こえません。
さて、3人が仲良くという考えのお父さんと一緒になった後添えのお母さん。子供達が良しと言って、この件を仲良くやっていたら、このお母さんの書く遺言書には、残された家と自分のお金をどのようにするか、見えてくるのでは無いでしょうか。でもここで考え無しの妹が騒いだが為に、全部実の息子一人にやるということになってもおかしくはありません。遺言書を書かなければそうなるのです。欲深な妹のおかげで兄は貰える物も貰えなくなるのでしょうか。可哀想な兄です。ちなみにこの兄と妹の年齢差は9才で、ここで我が家では大笑いとなってしまいました。
まあ、一見、仲が良いように見えた家族は、この遺言書公開によって、亀裂が入ったのは間違いありません。そして、多くの人が、遺言書を書かないのは、そんな事態を見たくないのでしょうか。そして書きながらも中身を告げないでいるのはこの為でしょうか。遺産を目当てに日頃は隠された情念がわき上がる現場を見てしまいました。
この後、出演していた弁護士が「いごん」というし、キャスターは「ゆいごん」で通していたので、つい広辞苑を開いてしまいました。始めて知ったことですが、いごん、いげん、ゆいごん、ゆいげん、全部OKの言い方で「いごん」は法律用語としての読み方であるということでした。この番組のおかげで、夕飯が遅くなってしまったというのも後日談の部類に入ります。
信号停車中
★★2012年02月18日(土)月齢25
★★2012年02月21日(火)レンズ地に落ちる
ナイコンからD700の後継機種D800が発表されていて、D300の後継機種にも期待をしているのですが、そのD800、これでもいいやというくらいの性能があります。
そして、レンズセットで買うとその分お安くなるので、セットのレンズを調べて見ました。かなりガッカリのレンズです。わたくしがレンズ性能で真っ先に見るのは歪曲収差です。これ以外の収差は絞ればそこそこになるのですが、絞っても、どうしようも無いのがこれです。広角側で樽、望遠側で糸巻きの強い歪曲収差です。そこで、ガッカリしないレンズはあるのかと思って、改めてナイコンのレンズを調べなおして見ました。ズーム域の中でのフラグシップとなるレンズを真っ先に見ました。失望です。高い物も安い物も次々と失望の嵐です。D70のレンズキットで付いてきたもので、安物はこんなもんかと思っていましたが、何とマシな部類です。お高いものでも、わたくしが一番に気にする点では落第です。その効果を狙ったわけでは無いのに、真っ直ぐな物が真っ直ぐに写らないというのは、許しがたい所行です。それを芸術だと叫ぶ人も居るし、認めるのにやぶさかではありません。しかしピンホール写真に負けるようなレンズが、最先端の技術を使って作った代物だなんて恥ずかしくないのでしょうか。
そして、この事はWebでもカタログでも判りません。カメラ畑のレンズにうるさい方々も、この点についてはあまりご存じないか、あまり気にしてはいないようです。そして、頼みの綱のマクロレンズ、ナイコンではマイクロレンズですが、何とわたくしの基準からすると落第です。方眼紙のマス目が明らかに樽型になっています。わたくしの廉価版VRレンズの望遠端は極度の糸巻き型になります。落第です。30万円もするお高いレンズも落第レンズです。
名にし負うナイコンですが、明らかにこの点は、意識的に残しているとしか思えません。単焦点レンズであれば完璧に近いレベルで補正できるものです。技術と持っているガラスからすれば出来ないなんて事は無いでしょう。地獄のキャノネットもまあこの点では全部落第なんですが、マクロレンズも落第というのはいったいどう考えて作っているのでしょう。明らかにサードパーティのレンズの方が優秀なものがあります。こんな設計をしているのでは、ナイコンが最近出した天体望遠鏡用接眼鏡は大丈夫なのかなぁなどと疑ってしまいます。まあ、接眼鏡は光を素子に集める目的では無く、要はルーペなので設計思想は違うと言えば違うのですが・・・。
こんな収差のかたまりだから、望遠鏡を望遠レンズに使おうということがブレイクするのです。基本的に望遠鏡は長玉で暗いレンズですから、軸上の収差は少ないし、レンズ枚数も少なく透過率も良いので写りやすい性能を持っています。あとはピントを合わすだけです。
手元に安物の10センチ屈折があります。アクロマートで短焦点という最低限の色消しレンズです。焦点距離は500ミリですからF5です。2万円台後半で手に入れました。これを庭で試しに使ってみました。開放でも結構ちゃんと写ります。色収差が厳しければ、太陽用の絞りを付けるとF10位になり、シャープな像になります。これに対し、ナイコンでは500ミリという焦点距離でF4というレンズを供給しています。VRだとかオートフォーカスが付いているとはいえ、これに百万以上の価格が付けられています。ナイコン1本で、10センチの屈折を35人学級にできるんですね。
50mmの標準レンズでも歪曲収差は歴然とあります。S社のマクロレンズに劣る「性能」です。これでは無理をしてレンズセットを手に入れようという気にはなりません。どんなに開発の歴史を持っていて格好良いことをいっていても、歪曲収差というレンズにおいては駆逐すべきものを残す理由にはなりません。まして味のあるレンズだなんて事を言い出すのであれば、化石用ハンマーでレンズを構成要素に分解してやりたくなります。まあ、ズームレンズで何もかも完璧なレンズなんて無いと居直ってもらっても良いのですが、程度というものがあります。安物レンズの方が成績が良いなんて笑ってやります。
望遠レンズを買うのなら、望遠鏡を付けた方がずっと良いことも判りました。
あこがれのニコンレンズが地に落ちた日です。あーあ。S社やT社の選りすぐりを使うしか無いのですね。
★★2012年02月26日(日)単焦点レンズしか、M36ぎょしゃ座散開星団
ナイコンによればD800の解像度に対して、自社のレンズは大丈夫であるとコメントを出しています。そりゃあ皆さんが撮る写真なら大丈夫でしょうが、星屋さんは常に厳しいレンズ・テストをやるようなものですから、駄目なモノが次々と出て来るのが予想されます。銀塩時代のものは、ほとんどダメでしょう。今だってかなり厳しい、いや、ダメなのですから。
そして、新しいレンズはその多くがズームレンズであり、設計上のしわ寄せを歪曲収差に持っていっているのですから、こちらも用事無しです。単焦点レンズに期待が残るのですが、銀塩粒子を相手に設計したものは論外です。新しいモノで単焦点は、そこそこのものがあります。標準レンズはさすがに無茶な歪曲はありませんが、それでも残っていて、マイクロレンズ85ミリでも明らかに曲がっているのがわかります。105ミリでやっと許容範囲です。そんな中で、古めのAi
AF NIKKOR 50mm f/1.8Dあたりは性能も価格も大変に優秀です。最新が良いとは限らないというのが、このあたりの事情でしょうか。
高倍率だろうが低倍率だろうがズームは全敗ですから、使えんレンズという事になります。撮ってみたことはあるのですが、やはり歪曲収差が盛大に出ているレンズは、その他の収差についても問題ありで、先鋭な像にはならないし、ピシッと来ないモノになっちゃいます。単焦点長玉は長いほど良好になります。広角は大まか短いモノほど苦しくなってきていて、これは値段には関係しない項目となっています。いっそのこと魚眼が最も良いかも・・・。つまり、広角は芸術写真という事で、正確な記録をとなると標準の選りすぐりか、準望遠程度のマクロで、というのが方針でしょう。
ただし、ホディーの解像度からすると、回折の影響が、かなり明るい絞りから出てきていて、F4当たりでわかり出すかも知れません。レンズの補正具合によりますが、理想的なレンズであればF2.8が適正くらい、絞れば絞るほどボケるということがあり得るでしょう。
そうなると、f=1810mmF4.5に取り付けて、どんな像になるかが興味深いことです。(既にD300でシーイングの影響を受けてぼやけるのですが・・・)
さて、先日久しぶりに天文台に登り、撮影することができました。再配線後、最初の実戦になります。動作チェックは既にしていましたので、気持ちは安心です。機器の動きをチェックしようとすると、別のところでトラブルが出ました。ディスプレイです。電源を入れたところで画面が写り、5秒ほどで画面が暗くなります。パソコン側を調べても特に問題はありませんでした。そこで、ディスプレイを調べると、どうも低温で誤動作しているようです。気温はマイナス7℃です。そこで、電気温風器を使い、ディスプレイを温めてみました。すると問題なく動作するようになりました。一度正常に動けば、後は大丈夫のようです。マイナス10度を過ぎても使えました。電子機器の高温破壊の話は良く聞きますが、低温限界は話題になりません。仕方ありません、こんな環境で使うことなんか想定外でしょうから、当然です。何しろ0度からというのがマニュアルの低温限界です。でも、外で使う機器は、もっと厳しい環境の中で使わないといけない物が多数あります。車だってそうですし、線路の電車もそうです。線路そのものだって低温だけで無く、空から振って来るものが大敵でしょう。北海道のJRは、その上に職員の士気も低いようで、トラブル続きです。
さて、再配線した望遠鏡は問題なく使えたのですが、低温の影響が今までより強く出ています。これまでの配線は、細めのケーブルでしたので、低温で固くなっても、邪魔になることはありませんでした。今回は太くなっていますので、絶縁材が固くなって、かなりの抵抗があります。特に望遠鏡の東西を切り替えようとすると、大きく動かさなければならないので、赤道儀への取り付けをクリップだけで止めていたので、それが外れる始末です。ここまで固いと、無理に動かしていたら被覆が割れて破損することになり、ショートするのが運命ということになります。これに対してモータードライブからのコントローラーへの配線は、ゴム系の被覆材で出来ていて、柔らかいままです。我が家にはもう1つゴム系被覆のケーブルを持った機械があります。電ノコです。いくら寒くても、使うのに困った事はありません。こうでなければいけません。こうして、最終配線計画が立ち上がりました。
先ずケーブルはゴム系かシリコン、そして低温対応の極軟質ビニールなどを被覆材として使用したのものが候補です。これらのコードの入手先が一番問題です。価格的にはそう高い代物ではありません。変わりないといっても良い位です。秋葉原で探せばすぐ出て来るでしょうが、通販の部品屋さんではなかなか置いていません。これも当たり前です。自作大好きな方々も、皆さん、そんな物を使いません。それに製造元に当たっても、わたくしが必要とする数メートルの量は取り扱っていないでしょう。なんとか探し回って、見つけてさっさと注文しました。
次にコネクタです。今使っているのはパソコンのメインボード基板に装着して使うコネクタです。安いし、しっかりつながっているという点ではすぐれています。接触不良は一度もありません。しかし見た目が価格どおりであり、取り回しも良いわけではありません。
そこで、コネクタはDINにします。miniDINという選択もありますが、それほど小さくならないし、接触が小さい分不安をあおります。それにDINの方が安かったりします。勿論、電線との結合はハンダ付けですので、大きい方がやりやすいのは確かです。それ以上の選択となるとメタルコネクタとなりますが、こちらは価格が5倍から10倍以上です。こちらは昔、EM-100のモータードライブを復活させたときに、製造終了でオリジナルの部品がどうしても手に入らず、きわめて近い規格のものにレセプタクルごと替えたことがあります。まあ、どこかのGPSとの接続が甘くて測定結果が光速を越えていたとか言う騒ぎを起こすようでしたら、これですし、それでも心配なら直付けしちまいます。ということで、こちらも一日遅れで注文しました。
さて、StargazerSAの基幹プログラムであるタブですが、画面サイズをマウスで変更しているときの動作に気に入らないところがあります。それ程多く使う機能というわけでは無いのですが、なかなか治りません。仕様だと言っても良いのですが、気になります。まあ、取りあえず形にはなっています。ただ、旧版からのアップデートがやはり、いろいろと問題が出ています。スタンドアロン・インストール版では、ルートにフォルダを作って入れてしまうことで、いろいろな不具合を回避できますが、アップデートではそうはいかないという事情があり、知っている方は回避できますが、知らない方は、見事に落とし穴に落ちるということになります。この点は、どうしようもありません。コンピューターの世界は、現実の社会とは違う階層が厳然と存在しているのです。