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★★2012年01月11日(水)ドームマシン配置準備完了、SA、晴天
ドームに入れる予定のマシンのセットアップでは、様々なトラブルが出ました。決して安物だからということだけではありません。最新の装置であることとともに、過去の遺産を切り捨てて安くしたものだからということになります。フロッピーすらつながらないのですから。
まず、9X系はメモリ量ではねられます。続いて、外部記憶装置との接続法が新しくなっているので、2000やXpでのインストールが止まります。インストール時にドライバーを入れられないのです。手はないわけではないようですが、手元の状況ではダメです。するとインストールできるOSはVISTA以降ということになります。それほどソフト的には厳しい使用状況ではありませんがVISTAでは心配なところがありますので、セブンを入れました。
そして、ウイルスソフトもちゃんと導入、各種ソフトをインストールしているところで、一太郎が入っていない事に気付きました。そういえば、インストールディスクが無い。あれっ。どこに行ったのだろう。置く場所は決まっているので他の所にしまうはずも無く、それでも家捜しとなってしまいました。でも、出てきません。さあ、一つ頓挫です。何しろ、マックロソフトのFEP、それもカナ漢でないのは、さんざん某所の借りたマシンで嫌気がさしています。最終の手は過去バージョンの導入ですが、購入したソフトは必ずバックアップを取って、別所に保存してあります。今回はそれを使う事にしました。
一応、期日はかかりましたが、基本のセットアップは終了です。後は実戦ですが、これも搬入は天気の良い昼間にしたいので、休日待ちです。何しろ旧マシンの1つは椅子の延長に使っていたのですから、今回はその分も含めて、多少の工作・・・椅子部分の工作が入ると踏んでいます。
さて、StargazerSAですが、かなり形が整ってきました。今回はバグ出しのお願いというわけでは無く、何人かの方々に見ていただいています。そこで問題となるのは、バグよりもUACへの対応です。UACはシステム絡みのフォルダへの書き込みを制限しています。インストール先のフォルダにはプログラムのエクゼファイルやライブラリを置くだけで、データはレジストリを使わせることを考えています。つまり、UACの干渉を避けるにはデータをレジストリに入れるか、他のフォルダにするかという手がありえますが、どれも満足100%ではありません。まあ、どこかに折り合いを付けないといけません。そのあたりの設定も変えることになるでしょう。
晴天
★★2012年01月15日(日)ドームのイス、SA、二重星団拡大
ドームのイスは半日も悩んで、結局、作り直してしまいました。あるものを利用しようか、新しく作るものは場所に合わせて変形型にするか等々。色々考えてああでもない、こうでもないと、メモを書き散らしました。最終的に、変形はやめて、取りあえず四角四面で、中にミニタワーが納まる形にしました。仕様変更で要らなくなった場合でも、専用にしていたら他の所で使えなくなりそうだという判断です。
これが出来れば、パソコン頓死に始まったトラブルが終息です。昨年中にこれらの対応が済んでいるはずでしたが、諸般の事情で遅れに遅れることとなりました。結果的にできあがったものは、使ってみれば計画通りであって、想定外の事態はなく、満足できるものとなりました。
早速、日中から用意をして実戦配備を抜かりなく行いましたが、1つだけオートガイドのビデオ出力をキャプチャーユニットを経てUSBで取り込んでいるのですが、この点のチェックが漏れていて、キャプチャーユニットのドライバーを入れる作業が追加されました。そして、使用してみれば、今まで最も調子の良いときを超える操作性が実現できました。こうなれば、やる気が出るってものです。
低温は予報されていましたので覚悟はしていましたが、ドームの中の温度が、どんどん下がっています。午後7時にはマイナス8℃で始めたのですが、午後11時にはマイナス15℃を下回るようになりました。ドームには温度を測るものが3つあります。アルコール温度計、時計、オートガイドのセンサーの3つです。この内、時計の温度表示はマイナス10℃を切ると表示不能となります。トラブルを起こした旧高性能マシンは、この温度で起動不良となりました。動いている分には動いていましたが、USBや232Cの動作がより一層不安定になったのです。その昔、クロックアップをするためにマシンを冷凍庫の中に構築するという際物話がありましたが、そんな事をしなくても天然冷却システムです。カメラだって冷却カメラです。何しろこのあたりになると熱ノイズが無くなってダーク補正なんか必要ありません。動いている電子機器の動作温度は0度以上ですが、これで優秀さが判ります。某C社のカメラや、某T社の赤道儀なんか・・・。気温の低下具合からするとマイナス20℃を超えて下がる勢いです。ドームの中は、わたくしが居る限りそこまでは下がりませんが、体にはこたえます。机をコタツ化して、モニター部分をテント状にしているから楽にしていられるので、昨年までは凍死するかという勢いでした。少なくとも金属部分を素手で触ることは厳禁です。
この温度となると、さすがにユーハンの赤道儀の動きも鈍くなります。グリスのせいでもありますが、これ以上低温対応にすると夏にグリスを入れ替える必要が出てきます。通常の導入速度を恒星時の600倍速にしていますが、バランスが少し悪い方向だとクラッチが働いてしまいます。この場合は400倍速に落として対応です。そして、モータードライブのコントローラー液晶も表示に時間がかかるようになります。
電子機器でコントロール用にボリューム抵抗が使われています。精密な部分では無くアバウトなコントロールですが、温度が下がるとこのボリューム、回らなくなります。力を入れて回さないと回らないのです。これも潤滑油の問題だと思われますが、ミシン油を注ぎ込むのもためらわれます。一番多用する場面であった調光器ではロータリースイッチに替えてしまいました。残っている部分でボリューム抵抗を使用しているのは暗視野照明装置と、電動ポルタのコントローラーです。こちらは動かすことは少ないので、このままでしょう。それらを考えても、ドーム関係で残された作業があるとすれば、電装関係の配線です。4種ある個別の電源ラインをまとめてしまうのが便利という観点です。LANケーブルを使用した様式が良さそうに思えます。これは課題ということで。
StargazerSAですが、やはりUACの干渉を回避するには、ソフト的にやってしまうとハッキングソフトになってしまいますので、インストール先を変えてしまおうという気持ちになりました。レジストリはやはり使う気になれないのです。それに、アップデートの問題もあります。ユーザーを阿呆として扱う作りのシステムはやはり阿呆でしか無いと思います。
二重星団拡大
★★2012年01月19日(木)雪、モニター更新、Stargazerの方向、二重星団全景
雪
雪の降り方が尋常で無い地域があります。豪雪地帯とは言えズンズン積もるので対応できなくなり、バスまで止まるときがあります。除雪車は取りあえず車の分だけはあけることが出来るので、完全に止まることは珍しいのです。これに比べるとJRは弱いものです。原理的にも駆動方法が鉄のレールに鉄の車輪ですから、大量の雪や、低温による着氷でいとも簡単に動かなくなります。ポイントが動かなくなるのにも弱いし、後は手作業での回復しかありませんから、復旧にも時間がかかります。一台動かなくなると全線運休になりやすいのも仕方ありません。
このようなときに災害派遣の旗を付けた自衛隊の活躍が頼もしくなります。何が何でも自衛隊反対の人も未だに居るようですが、ちゃんと職責を果たしていますよ。軍隊は戦争をやるだけが仕事ではありません。
ところで、どっかの市長が国歌斉唱で起立しない者を処分しようとして条例を作ろうとしていますが、こちらも対立勢力と同レベルの阿呆です。最高裁で判例が出ましたから、処分の内容は制定者としては不本意なものにならざる終えないでしょうね。そんなくだらないことで大騒ぎしているのですから、もっと肝心なことについて見逃すことになるのです。そして、その程度の政治力しか無いと判断しても良いでしょう。大坂都構想は、この程度の水準の話で、やっても結局大して変わらんのう・・・、そして旗振り役は単なるソシアルクライマーでしか無かったということに落ち着くでしょう。もっと深いレベルからの変革が、本当は進んでいないといけないのです。経済も金融も政治も制御機構で支配できていないのが誰の目にも明らかになってきています。新しい枠組みが必要なのですが、それは既存のものの手直しという形では達成できないのですから、全く新しい枠組みが登場しないといけない。消費税を上げて財政危機を乗り越えようなんて、悪いけれど先送りするだけのこと。税金の集め方使い方、どれを取ってもうまく行かなくなってきている。でも一番賢いはずの方々は、自分たちの老後しか見ていないので、うまくいくはずはありません。解体してやり直すしか無いのです。
モニター更新
嫁様のモニターが故障しました。突然、DVI接続が不調になったのです。試しにDVI出力を変換してHDMIでつないだところ復活できました。しかし、気持ちが良くありません。いつダメになるかも判りませんし、それほど良い代物では無いのです。視野角が狭いというのもイマイチな点でした。当初は消費電力が低く、安いというので本人もOKしていたのですが、やはり視野角の狭さに起因する見え方の違いは目の疲れまで引き起こしているようでした。そこで、早速、今時の製品を検索しました。ランキングの上の製品に該当のものはありません。視野角の広いものを探すとパネル名が出てきました。VAやIPSという名前です。これで調べると幾つか候補が出てきました。その内から良いものを選んで早速注文し、今日届きました。取り替えてみて、違いの差が歴然としていることに驚きました。似たような価格なのに、これだけの違いがあるなんて不思議としか言いようがありません。それに、到着した商品の後継の商品が既に出ているのですが、TN液晶になって視野角が狭くなっています。新型のスペックが落ちているわけです。価格も落ちているのですが、性能差の比ではありません。玉石混淆の中から良いものを選ぶというのも、ますます求められる能力になってきているのでしょう。
嫁様は以前メガネを新調したのですが、安物で見えが悪いと思っていたようです。しかし、メガネが安物である事は間違いないのですが、それが原因では無く、モニターのせいでもあったようです。メガネが安物を露呈したのは表面のコーティングでした。マダラになっていたのです。わたくしとしては・・・論外な品物です。
Stargazerの方向
さて、Stargazerなんですが、ベースとなるOSはWindowsです。これもいろいろと問題を含んでいます。OSとは言いがたい商業的利益を優先した結果の様々な取り込みがあって、なんと頻繁にアップデートしないと危険なOSになっています。その上、ユーザー層をどんどん何もしないでも使えると思っている方向へ誘導しています。市場を広げるために啓発するのでは無く、馬や鹿でも使えますという具合に、こんなに便利になりましたと宣伝しています。そして、その路線に乗ってハードを売る方も、こんなに便利なソフトを用意していますとばかりにプリインストールされたジャンクソフトを入れています。それが嘘であることに気付いていても口を開く人はあまりいません。もう、この形のビジネスモデルは生き残れないよと自分たちだって判っているのでしょう。
そして、この結果、自分が初心者でよく知らないと言うことを楯にして、簡単にフォルダごとファイル群を入れ替えあるいは消去する者が出る始末。責任は自分では無く、ソフトに押しつけるのです。そこで、ユーザーに触らせないフォルダを用意する。プロテクトをかける。フォルダ名を偽装する。隠すと、やりたい放題のことをします。その極みがUACです。そのUAC、役に立っている人も居るのでしょう。うかつな人ほどね。
わたくしとしては、そんな制限について、面倒だと思いますし、従わなければならないというような気持ちはさらさらありません。ユーザーのデータ用にフォルダを用意しましたと言われたって、Windowsロゴを取得したいなどと思ったことはありませんから、余計なことをしやがるの一言で終わりです。まして、1台のパソコンを虎の子のようにして何人かで使うなどという事を前提にするようなつくりのOSは、いったいいつ頃の設計でしょうか。そんなことにCPUパワーを使って資源を無駄にしている。世の中にWindowsしか無いのではありません。ただ、宣伝しているように便利なところが多いと言うだけのことです。それも最近は、マックの方が便利になってきたりですからねぇ。
二重星団全景
★★2012年01月21日(土)かすみ空、再配線、ベテルギウス
かすみ空
マイナス10℃を超えるドームの中で、昨年は何度か頑張っていたのですが、今年は作業机のコタツ化によって、着ぶくれしていても寒いという事は無くなりました。それだけで無く、息がかかって曇ったアイピースやフィルター、レンズをその中に突っ込めば、程なく回復です。
それでも、全てコタツでヌクヌクというわけにはいきません。機材を定めて次々と自動導入していって撮影するということでは、座ったままで良いのですが、標準レンズで星座を撮りましょうとなると、立ったり座ったりの作業となります。スリットを回して映り込まないようにすると共に構図に細かい修正が必要です。そうやって苦労しても、それほど良い映像にはなりません。
デジタルになってから、それほど星座撮影には気がいきませんでした。撮ってみると、星の写り方がフィルムのようなにじみを起こさないので、小さいままです。露出をかけても大きくならないので、明るさを大きさで表したい星座では、にじみ用にフィルターを付けなければならないほどです。望遠鏡の直焦点では、それなりに星像が広がってくれるのですが、標準レンズでは、開放にして収差を強調してもそれほどではありません。そこで古いフィルム用のレンズを使ってみると、これまた収差にガッカリすることがほとんどです。明るい星だけで無く暗い星も広がってしまいます。というのは、露出時間をかけていますから、星は露出オーバーになるのです。色を撮そうとすると、そこそこのところで露出を切り上げないと色がとんでしまうほどです。
この季節、背景の空が白っぽく感じるようなとき、星を撮ると上空に氷が浮いているのが判ります。盛大なフレアーが映り込むのです。このフレアーは星の色をよく表現してくれます。悪いことばかりでは無いようです。
再配線
赤道儀に電動ポルタⅡを載せたことから、モーターへの配線が2本、コントローラ用のケーブルが1本増えています。その上、電源をわざわざ経緯軸から持ってきています。ここで必要なものは再配線でしょうか。再配線は何度もやっていますが、結構手間です。折角やるのでしたら、便利になるようにしたいと思います。つなぎ先を同一にして、必要な電圧だけを使うようにして見れば、間違いも無くなるでしょう。12Vと9Vのコネクタは同じものを使っていますが、オスメスを逆にしていますから間違えることはありません。しかし、間違う可能性を残しておけば間違えるというのがマーフィーの法則です。そこで、幾つか案を出して計画を練ってみました。
赤緯軸より上の電源は12Vと9V、5Vのラインがあります。これを1本にするには手に入りやすいケーブルとしてLANと電話、USBの3つです。接続線として、LANは8本、電話は6本、USBは4本が用意されています。この内、USBは最低ライン数を満たしていますが、コネクタの接続に不安があるのと、正規のかたちでUSBを配線していますから、間違いを絶対に避けるために使わない方が妥当でしょう。そうなると、LANと電話です。
電話は6本の信号線の内、真ん中の2本が回線として使われているだけで、その2本のみしかつながっていないケーブルが一般的です。暗視野照明用に使用している回線ですから、これを使っても良いですし、LAN用を流用しても良いでしょう。さっさと部品を注文してと計画していたのですが、もう少々考えていても良いかと思います。
ベテルギウス
★★2012年01月26日(木)もうすぐ月金コンジャンクション
★★2012年01月29日(日)再配線計画
やっとのことで赤道儀の配線改善案をまとめました。結果として電源ラインの部材にLANのケーブルを使うことにしました。望遠鏡にLANの回線はありませんし、今後もLANでつながるとも思えません。ですから、流用することによる間違いは無いでしょう。LANではコネクタと装置のケーブルを自分でつなぐことができますし、LANのフラットケーブルが良さ気に見えます。
一番の直接的な再配線の動機は、直流12ボルトのコネクタの不具合です。これに関連して9ボルトの回線も頻度は低いのですが接触不良を起こすことがあります。この2つは直流電源のDCプラグとジャックを使っています。信頼性は低いと見ます。これに対して5ボルトは電話回線用のコネクタとケーブルを使用しています。こちらは接触不良の不具合を起こしたことがありません。DCコネクタより信頼性が高いと思います。そして、その電話と同じコネクト形式なのがLANです。
第2の原因はケーブルの増加です。ここで、直流電源の3本を1本に出来れば、配線のスリム化にもなります。操作性としても、電源として同じソケットを並べただけで、どこにつないでも使えるというのは、今後の変更や改良についても有利な点となると思われます。
使用する部材を数え注文をしました。店は2つになってしまいましたので、ついでにの注文もあります。ところが、片方から、注文品の1つが実は取り扱い終了でという連絡がやって来ました。騒いでも仕方ありませんので、削りましたが、ちょっと困りました。そんな事をしている内に、パソコンのドライブに不調が出始めました。書き込みにエラーです。メディアが原因かと思っていたので、DVDメディアを15枚無駄にしたところで、CD-Rでもエラーが出たので覚悟しました。読込は問題なく出来るのですが、書き込みで問題が出ます。保証期限を過ぎたばかりですので、まるでソニースイッチが入ったかのようです。頭に来たのでドライブを新調することにしました。注文はまだ別の店です。頼む時に、もしかしたら例の取り扱い終了部品があるかもと思って調べると、何と更に安い価格で存在しているではありませんか。調べが足りなかったと反省しながら、そいつもカートに入れてしまいました。そんなわけで結局3店に注文をして到着待ちです。
で、まだ来ないなと安心していたら、佐川君の早い方が届いてしまいました。3つ来ないと作業は始められませんので、内容のチェックだけしか出来ません。後は明日になるでしょう。しかし、来ても作業量としては多めです。特に暗視野照明装置については作り直しの部分がかなりあります。その部分は材料待ちですので、何日かに分けて作業をするしかありません。ちゃんと出来ているかを確認しながらになりますから、本当はドームに籠もってやりたい作業です。でも寒いですからねぇ。
実は、望遠鏡のエンド部分である赤緯軸のコネクタ配置については、キレイに並べる方法の目算が付いていません。百均で良さ気なケースを物色してこないといけません。これも明日待ちということでしょう。
横断歩道わたれません