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★★2011年10月01日(土)たまの晴れ間、メシエ27こぎつね座亜鈴状星雲
何かと忙しく、しばらく余裕を失っていました。しかし、どんなに忙しかろうと、晴れてくれれば空きを作るというのが好き者の常道です。ですが、今年は天気が悪いことが多い上に、晴れたときは体調が思わしくなかったりで、ドームの稼働率は今までの最低を記録更新中です。そんな中でも、たまの晴れ間を狙って撮影できることがあります。昨日は、前々日に続いて珍しく晴れ間がありました。そして、昨日についてはこれも久しぶりに40㎝を乗せてみました。風が強く、シンチレーションで星像がフラフラと動きます。吹き込んだ風で鏡筒が揺れるくらいです。そんな中で、何とか撮ってみました。対象はこぎつね座亜鈴状星雲、メシエ27です。酸素の青が主体で水素線に合わせた改造をしていない普通のカメラでも良く写ります。こんな悪条件の中でもさすがに40㎝の集光力です。試しの1分半の露出で、13㎝屈折を超える解像を示します。
使っている内に、2つの問題が出ていました。1つはオートガイド用鏡筒を付けたポルタⅡにガタが出ていました。これは最初から少々あったものですが、40㎝に乗せると目立ちました。調整で治るものであれば良いのですが。調べるのは昼間にします。
もう1つは、ドームの中の机をコタツ化し、パソコンもイス代わりにしたときに、収納棚を邪魔になるので位置をずらしたのです。それで、机に座ったときに寄りかかるものが無くなってしまっていたのです。使ってみないと判らないものです。これは位置を動かすだけなのですが、その収納棚、地震で倒壊しないように固定してあります。これを外してやり直しですから、こちらも昼間の仕事です。
さて、夜が明けて、ガイド鏡を外し、ポルタⅡを単体で取りだしてみました。すると、微動装置のウオームを調整することができるようになっています。イモネジを緩めるとウオーム軸を支える偏芯座金を回転させて調整ができました。これで、こちらは万全です。
2つめは外して動かして、もう一度止めるだけですから、手順時間がかかるだけです。こちらも解決です。
メシエ27こぎつね座亜鈴状星雲
★★2011年10月05日(水)改良、半月
ギリシャが財政破綻の危機に陥っていて、その国民は緊縮財政に反対のデモ??? 会社が倒産したら給料が出なくなるのですが、国が破綻しても給料が出るのかなぁと思うこの頃。財政再建団体ではダメで、財政再建国家ではアリなんて事があるはずがないのに。
はたまた、宇宙の加速膨張にノーベル賞? 後で引っ繰り返らないか楽しみです。そんなものに出すのならば、超新星を発見し続けているアマチュアさんにあげてもいいんではないでしょうか。
ドームの中にいろいろと追加していった物品があるのですが、やっつけ仕事で追加しているので、それぞれが何かしら改良の余地があります。少し時間が取れたので、一気に改良を図りました。
1 ディスプレイの闇黒仕様の改良。
暗順応した眼で使えるようにするために、グレースモークのかかったアクリル板を使って減光していましたが、ディスプレイの明るさを目一杯落としても、まだ明るい状態でした。そこで、アクリル板を3枚に増量する事を計画し、ディスプレイへの取り付け部分を追加、アクリル板を注文しました。
2 パソコンのイス収納
赤道儀制御に新マシン(嫁様のお古)を使い出しましたが、ザ・スカイとルクバトの相性というかマシンとの相性がうまく行かずに、もう一台用意しました。追加した方はイスと同じ高さでしたが、元?のはスリム型で、小さいくせに置き場所に苦労していました。そこで、イスの下に収納できるようにイスを改良しました。
3 コタツ化された机
まず、カーテンの布をかけてコタツ布団カバーをかけていたので、外見はまともでしたが、それなりに熱伝導して冷えました。そこで、ちゃんとコタツ布団を中に入れました。暖かくなりました。
次に、中に足台を入れていましたが、この足台を2段の階段状にして、足置きとして快適なものにしました。
4 机の遮光カーテン
遮光カーテンを作り直して、前横後ろの3面へ垂れ幕を下げるような形にしていましたが、隙間から光が漏れるためにクリップで止めていました。隙間があかないようにするには、単なる一枚の布にしてかぶせれば良いのです。ただし、開け閉めのある面だけは垂れ幕式にして作り直しました。
全く別件なのですが、DVDプレーヤーをTVの下の台に入れています。このプレーヤー。人気も性能も高い代物なのですが、モーター音が耳につきます。特に早起きして視聴すると耳につきます。気が付いてしまうと何とも不快なものです。これを止める手立てはありません。遠くに置くしかないのですが、台の中に入れているというところから、テレビ台にガラスの戸がついていて中にビデオデッキが入っているという昔の品物から連想が働きました。透明なフタをしてしまえば、音は聞こえなくなるしリモコンは効きます。そこへ、アクリル板を注文するというドーム関連の行動がありましたので、自動見積もりでアクリル板の値段を調べて見ました。単にフタをするだけならば、それほどの厚さは要らないのですが、そこに置くと言う事を考えると15ミリ位は欲しいと思います。厚ければ厚いほど高くなりますが、20ミリでも許容範囲でした。届いたものを見ると、なかなか立派です。切断面を切りっぱなしのままにしたのも良い具合です。勿論、磨きをかけてもきっと良い具合でしょう。青板ガラスよりも透明度が高いのも見目の良さの秘訣かも知れません。置いて塞いだだけで不快なモーター音が聞こえなくなりました。こちらも大成功です。
半月
★★2011年10月08日(土)月齢10日
★★2011年10月09日(日)紅葉前線進行中
10月上中旬のこの時期、紅葉が進みます。年によってはキレイな色とならなかったりしますが、今年は当たりとなっています。サクラも色づきますが、カエデ君達がその気になった色にはかないません。ほぼ毎年、春の花ラッシュと秋の紅葉が撮影枚数の稼ぎ手となっています。カエデ君達の中にも遅速はあります。順番が毎年同じようですから、種によって違いがあるわけです。ノムラモミジは遅めで、元々葉の色は濃いくすんだ赤ですが、それが鮮やかな赤に変わります。そして、その後にドウダンツツジが続きます。この色をちゃんと出せるかは、カメラの腕となります。というのは、真っ赤な色をしているのがかなりあります。映像素子は赤の感度が高く、フィルターを付けて目に近付けていますが、やっぱり赤いものを撮るとすぐ飽和してしまいます。べったりとした赤になってしまうのです。そして、朝昼晩と見ていると色が変わっていくのが判ります。その微妙な階調を出すのが腕でしょう。
玄関脇のイタヤカエデは、今年は危なかったのです。虫が大発生して、気が付くのが少し遅れました。葉がたちまち萎んでいきます。晩に葉が元気のないことに気が付いた嫁様の叫びで、暗い中、殺虫剤をばらまきました。敵はアブラムシです。既に萎んでしまった葉は仕方ないとして、取りあえず8割方は残せました。その結果、例年に比べればやや少なめになった葉ですが、鮮やかな赤い色を楽しませてくれています。紅葉した葉は次々と落ちていくので、少ないと見えるのは最初だけです。
北海道全般の紅葉は、庭木は別ですが、赤い葉が少なく黄色が主体です。それで、少々、目に寂しく写ります。やはり、本州の広葉樹林にはかないません。
この紅葉が終わるともうこちらは冬の支度です。タイヤも交換しなければならない時期がやって来ます。そして、カメラが天然冷却されて、ノイズリダクションをかけなくてもよい季節が目前に控えています。ドームの真価が発揮される季節でもあります。
★★2011年10月10日(月)赤字、ボイド
欧州金融大手のデクシアが経営破綻し、金融不安を払拭しようという各国の対応も同時に報道されています。発端はギリシャのようですが、きっかけに過ぎません。他にも経営のうまく行っていない銀行も数多くあるようで、歯車がかみ合わなければリーマンショックの再来とも恐れられていることからも、内情は火の車なのでしょう。
ただ、見方を変えると火元のギリシャやスペインのような国の単年度収支では赤字と言うことでは無く、借金が大きくて困っているという状態で、本当に問題なのは日本のような実は収支が赤字だという国ではないかと考えます。黒字の国はいつか借金は返せるでしょう。しかし、赤字決算の国は借金を増やして対応しているのですから、見込みはありません。USだって国債のランクを下げられるのは、それがあるからです。
地震災害を理由にする事はできません。借金は返さなければならないのです。借金をしても事業が成功すれば問題は出て来ないのですが、さて、事業の期待される効果が出なかったら、利潤が出なかったらどうなるのでしょう。借金をした者が困るだけでなく、金を出した方も困ってしまうのです。共倒れが起こるのです。東北地方での経済規模に対して過剰な復興財政投資が考えられています。この投資に対して過剰な利潤を考えている者どもがいるからです。某政治団体の元代表が裁判沙汰になっている原因の商習慣と風土があるからです。億円単位の献金ができるほどの利潤があるのですから群がりますよねえ。
昨日今日と丸々ボイドのような様子です。こんな時はおとなしくゲームにアニメしていた方が良いでしょう。StargazerSAの修正なんてのも禁ですね。では。
★★2011年10月11日(月)紅葉前線通過中
★★2011年10月12日(水)ムーン、修学旅行
ムーン
今日は11:05に満月、20:42に遠地点通過で、月が遠いところにいます。先ほど遠地点通過の頃を見計らって、月を撮影してきました。今年の3月20日に満月が近地点で、地球に近い満月となりました。その時に、手持ちの光学系の組み合わせを網羅して撮影していました。で、今回は、その時の中で写り具合の成績の良かった方法を使って撮影しました。同じ光学系ですから、同じに写るはずです。厳密なことを言えば、温度でピントが動きますが、そんなもの無視して良い位です。ずいぶん違うでしょう。大きな満月と小さな満月が、肉眼で充分に判別がつくくらいの違いがあります。並べたら一目瞭然です。
で、その近地点満月ですが、例の地震の後なんですね。その1つ前の満月とその満月の関わりでややこしいものがあることを、我が家の嫁様がうるさく言っていたのを馬耳東風にしていたのを今頃思い出した次第。何しろ地震で津波に原子炉事故ですからねぇ。出てない方がヘンでしょう。
2011年3月20日のエクストリーム・スーパー・ムーンと今日の満月遠地点の比較
修学旅行
学校には妙な習慣が残っています。修学旅行というイベントです。3年生が卒業で行くのではなくなって、見学旅行と名を変えて未だに行われています。1年生で宿泊研修、2年生で見学旅行というのがよく見られる形です。さて、そのイベントにチャチャを入れる気は孟冬もありませんが、その旅行の料金は如何でしょうか。飛行機代は定価、旅館はすし詰め・・・、旅行会社の利益の大元です。北海道から、京都奈良に4泊5日で10万取られるのがおかしいと思わない奴らがその旅行を維持する勢力です。そして、格安パックツアーは、生徒が全員申し込んだら維持出来ない客寄せだと、知ったがぶりをする通を気取った教員まで出没する始末です。子供達を人質にした商売はまだまだ続くのでしょう。1校400名近い人数なら、一人10万で4千万円、毎年あるのですから、ほんとに美味しい商売です。スーパー旅割ぐらいの飛行機代ならば、旅行代金はどうなるのか。旅行者のオッちゃんの首を絞めてみたくなるのは、どうもわたくしだけのようです。
★★2011年10月19日(水)某テーマパーク
★★2011年10月21日(金)木星が見頃
★★2011年10月23日(日)スバルが上がるともうすぐ冬
★★2011年10月28日(金)三角座渦巻き星雲M33
★★2011年10月30日(日)問題発生、解決課題進展中、紅葉も後は落ちるだけ
世の中ではいろいろな問題が報じられています。逐一コピペしてコメントを付ける方々は、毎日が忙しそうで幸いです。さて、俗世とかけ離れた教団付属天文台のドームの中で問題が生じています。
1 カメラ電源の配線が時として接触不良を起こす。
これはコネクタそのものの内部で接触不良を起こしています。手荒く扱うと回復しますが、いつまで持つのやら。信頼性が低いので、そのままか規格変更かはともかく作り直しという選択しかないのでしょう。未解決事項です。
2 時計の置き場所が見えにくい。
電波時計で大きな字の表示です。優秀な製品で机の上で横向きにおいていましたが、正面を向かせたい。または見やすい位置に置きたいと思います。しかし、時計は机の上に置くことのみを考えた形になっています。これがこの製品の唯一の欠点?です。机の上には正面を向かせておく場所がありません。そこで、時計の裏にステンレスの針金をつけて、壁に付けた磁石に引っかけてつり下げるように改造しました。壁掛け時計となったわけです。
3 時計とタイマーの照明が必要だ。
下記6に関係しているのですが、真っ暗になったときや照明をほとんど落としているとき表示面だけ見えていても良いのではないかと。バックライトのない液晶画面ですから、何らかの照明が欲しいのです。下記7と同様にスポット照明の方法について検討中です。未解決事項です。
4 モニターの音声出力の調整が面倒だ。
モニターの音量調整は押しにくいスイッチを何回も操作しないと調整出来ません。小さなスピーカーを付けるしかないかと思いながら通販サイトを見ています。何しろ置き場所があまりありません。モニターの裏にでもぶら下げるしかないかと思う次第。未解決事項です。
5 イスに背もたれが欲しい。
イスに座って寄りかかる場所は、背中にある棚だったのですが、今回のバソコン椅子化の為に距離が少しあくようになりました。今まで便利に寄りかかっていたものが30センチほど離れてしまい、寄りかかるとヘンな体勢になります。背もたれが欲しくなっています。そこで、手持ちのベニヤ板の最後の在庫を使って、座椅子のように背と座面の板を用意し、蝶つがいでつなげました。一応座った限りでは快調です。そこで、ベニヤ剥き出しでしたので、たまたまあった布で包んで、トゲが刺さらないようにしました。実戦で何時間も使う場合が問題となりますが、まあ大丈夫ではないかと。
6 自動導入の精度に不満がある。
天体の自動導入で、導入精度はかなり高いのですが、真ん中にちゃんと来るかといえば、そうはいきません。外れていても満月の4分の1位ですから。角度で7~8分角でしょうか。でも、長焦点の直焦点撮影が通常となっていますので、自動導入の必要となるカメラのファインダーで見えないような対象は、試し撮りをする事になります。馬鹿にならない時間がかかりますし、どちらにどの程度修正するかも、望遠鏡の向きによって違います。そしていい加減に位置を修正して試し撮りを繰り返すようになります。本当はカメラを外して接眼鏡で確認するのが一番ですが、一度合ったピントを動かすことになります。カメラと接眼鏡を簡単に切り替えることができるフリップ・ミラーというのもあるのですが、残念ながらケラレるのとコントラスト低下があるので使い物になりません。位置確認用の副鏡を用意するしかないのでしょう。
ということで、赤道儀への同架体制の変更をしました。内容は 教団付属天文台-天文台の歴史-赤道儀関連 に記載しましたが、要は撮影用主鏡、確認用副鏡、ガイド鏡の3本を載せる形となりました。
7 手元照明が不安定になった。
机のコタツ化の影響です。500ワットの大電力を使うコタツの電熱器が入る度に、調光器で絞った手元照明が闇黒になります。そこで、調節して照らしていると、コタツのリレーが切れた途端、明るくなってしまいます。暗順応した眼には試練です。原因はトライアックの調光器で、電球のやっと赤くなるようなギリギリの明るさですから、電源電圧の変動にとても敏感です。ファンヒーターのスイッチを入れたときも同じ現象が起こりましたから、これは仕様です。回避する方法は電源を安定化させるしかありません。といっても、AC100ボルトをこの目的で安定化させるなんてそう簡単ではありません。熱フィラメント電球を廃してLED照明で攻めないといけないようです。直流ならスイッチング電源アダプターで安定化した電源電圧を使えます。
ただ、LED照明にしても、トライアックの調光器は使えません。電球そのものに電源コンバータが付いていて安定化しているようなものもありますし、そうなっていないものでも結局は電源電圧の変動に影響されます。そうなると、部品として売っているパワーLEDに安定化した電源を使って抵抗で変化させるしかないということになります。
そこで問題です。美しく作るのはそれなりの材料と加工装置が必要です。市販品並みの美しさ、操作性を目指したら、外注ということになりますが、そんな試作品は個人ではねぇ。かといって、突貫工事★秋津★社製ではねぇ。今更こだわる訳ではありませんが、懐中電灯程度でしたら、幾つも作ってそれなりのノウハウがありますが、まともに使える手元のみのスポット照明、任意の調光がボリューム一発というのに二の足を踏んでいます。そうそう、ボリューム抵抗は、気温の関係で使えません。気温が下がるとすっごく回しにくくなるのです。ドームに付けた調光器は、ボリューム抵抗ではなく12段のロータリースイッチに固定抵抗を配した調節器を付けて、全温度対応にしているのです。
こちらも熟考中です。100Wレフ球の明るさは魅力的ですし、絞って赤い方に更にずれた明かりも目に優しい代物です。LEDの電球色は、絞っても単なる電球色ですからねぇ。でもフルカラーLEDで変化を作り出すのは可能とはいえ、それをやるには結構面倒な回路が必要です。そして、フル出力の明るい状態、星図が読める、キーボードが打てる、闇黒の4つのモードが必要で、それも目の順応次第で、それぞれの明るさは違うのです。結局、かなり細かい調整が欲しくなります。
それらが一発でできていたトライアックの調光器と電球の組み合わせは実に優秀だったのです。未解決事項です。
紅葉も後は落ちるだけ