★★2011年03月02日(水)カンニング犯被疑者は東北の予備校生

　匿名掲示板でも、犯罪となれば強制力を持って匿名性を暴露できるというのは、システムとしては当然です。そもそも、特定の携帯電話なりＰＣなりにデータがやってくるのは、先方がデータを垂れ流しているのではなく、自分の機械にデータを送ってきているからです。つまり、送信元と受信元に相互の通信関係が構築されるからデータ通信が可能になるわけです。インターネットではＩＰアドレスがそれに当たります。昨今それが足りなくなったので、一段上の規格が用意され使われ出しています。こんな事も知らないで使っているとは、世間知らずだという意見もあるでしょう。どこぞの受験生もしかり、八百長の関係者もしかり、それが判って、携帯を捨てたり壊したりする者もいるようですなぁ。キャリアにログは残っているんですよねぇ。
　まあ、この程度を知らなかったと言って子供扱いをしていたら、教職員を束ねる仕事である教頭をしている容疑者（53）が女子中学生にモデルガンを突きつけて、わいせつ目的て拉致しようとした事件なんてのは、子供の中でも更に若くなって幼児や乳児、嬰児扱いでしょうか。仕事先が小学校なので、それよりも高年齢である中学生を狙ったのでしょうか。その手口は、女の子とおつきあいをしたいので、自動車でぶつけておとなしくさせてから、というのと変わりありません。自動車でぶつけたら壊れるぞという考えも浮かばないくらい、視野が狭くなっているのですが、モデルガンを突きつけたらおとなしくなると思っていたのでしょう。残念ながら、日本では銃器の事件は少ないので、狙われた中学生は逃げてしまいました。そこは本物でない悲しさです。逃げられた上に、近所の人に追跡され、結局捕まってしまいました。行動を一言で表現すれば、世間知らずでは済みません。
　カンニング犯は、シラを切っていれば助かると思っているのでしょうか。少しはマズイと思ってドキドキしているのでしょうか。ここに至ってどうして良いか判らないなどと考えているのでしょうか。さっさと自首して事の経緯を説明し、非を詫びることが自分の将来につながります。まあ、どうせ大した成績でもないでしょうし、大学なんて見切りを付けて、自分の道を見つける手だってあります。刑法では３年以下の懲役又は５０万円以下の罰金ですが、民法上の請求を受けることもあり得ます。未成年であれば、少年法の適用を受けることが出来る場合もあるでしょう。
　ところで、京大の試験が行われている頃に特徴的なアスペクトがあります。太陽と水星のコンジャンクションです。水星がコンバストされるわけですが、この時のチャートはかなり特殊な構造となっています。面白いと思った方はどうぞ。2011年02月25日17時39分

★★2011年03月03日(木)一角獣座バラ星雲

★★2011年03月05日(土)カンニング対策、レンタルＤＶＤ

　結局予備校生は、捕まるまで逃げていたということで、捕まって良かったと話したとか。てめえから名乗り出るという行動は夢にも思わなかったようですね。まあ、バレそうになったから自殺するなんて事件が幾つも起きていますから、逮捕状まで行ったわけです。逮捕状が出たかどうかは、この程度の罪状でも、扱いに大きく影響します。やはり１番重い灸を据えてやるのがよろしいかと。既に某大学からは合格取り消し通知が来ているでしょうし、人生考えないといけません。
　そして、受験生自身だけで無く、開催側にも反省点が幾つもあるでしょう。不正を見逃したことだけではなく、入学者を選抜するシステムそのものについても、その根本から考えても良いのでは無いでしょうか。難しい入学試験に通ったら、後は遊んでても良い大学、少子化になって営業成績が下がり閉店しなければならない大学、何よりもヨーロッパ全体にあるよりも多い大学の数、社会の中で、そんなに学士を必要としているのかという問題を含め、就職先の無い大学院卒や、日本における大学の組織そのもの、学会の構造、それら全てが入学試験に現れています。問われているのはカンニング対策ではありません。

　先日、レンタル屋さんで「宙のまにまに」というアニメを借りてきました。新作から旧作になってレンタル料金が下がったのに気が付かずにいたのです。大抵は、１年くらいかかりますから、順当なところでしょうか。天文部の話ということで、天文雑誌で一生懸命宣伝していた所もありましたので、名前は頭にインプットされていました。
　さて、見ると、これは流行らなかっただろうなぁという印象を受けました。この手の原作ありモノは、原作の流行り具合と筋立てにもよりますが、原作の全部ではなく半分くらいを使って１クールを作るのが常道です。そして、営業的に成功すれば、残りで第２クールというわけです。未だにツーの宣伝が無いということは、売れ行きがそれほどでも無かったことが想像されます。ファンには残念なことでしょうが、商業的にペイできなければ成り立ちません。
　主人公は高校１年生男子で、ヒロインは１つ年上の２年生ながら、年下のような外観と突飛な行動パターンを持ちます。題名は空の様子に従った成り行き任せという意味があります。ここで展開される状況に流されて行くのでしょうか。それともヒロインに振り回される話でしょうか。公式ページによれば主人公が星空を愛するようになっていく話と書かれています。
　原作にかなり忠実であるそうですから、ストーリーやエピソード、キャラクターへの逐一の意見は、そのまま原作への批判になってしまうでしょう。しかし、アニメとしての作品として敢えて書けば、主人公とヒロインの気持ち、意志、行動への共感が強く出るかといえば、生煮えというところが問題です。これらの表現が足りないと言えます。そして、この根本的な問題点について努力するのでは無く、背景に対する執拗なこだわりが見られます。先ず実際の星空に近付ける努力をかなりしています。季節と時刻を合わせるべく現地取材（？）までしています。天文ソフトハウスまで協力させて作っています。そのわりには出て来るカメラが時代錯誤なフィルムを使うもので、変なマニア向け。ロゴのＮｉｈｏｎでコケましたが、妙に実機のように見えるビクセンのロゴ入り望遠鏡にはびっくり。更にこのこだわりは、作中に出るメシエ５２の映像にまで出ています。メシエ５２の映像は裏像になっています。これは間違えたのでは無く、直前に天頂ミラー（フリップミラー）を使用しているカットがあり、この為に裏像として目で見た時の映像になります。こんなところまで、努力するのであれば、本来の作品としての完成度を高める方向に傾注すれば良いのにと思います。そもそも人数の少ない天文マニア向けを狙っただけではヒットにはなり得ません。広くマニア向けを狙う為にハーレム化や水着、温泉アイテムを入れたとしても、それだけではお客は付かないという例でもあります。せいぜい、こだわりの一品といえることはいえるでしょう。

　ところで、これを見ている内に思い出したものがあります。主人公は星好きの少女、「書いた人と混同しないでね」の早紀ちゃんで、星の他に星野くんが好き。このシリーズの第一作がデビュー作だったはずです。Ｗｅｂで検索すると復刻希望のページがありました。復刻も何ですが、アニメ化しても面白いと思うのですが・・・。同作者のヒット作に「ぼくたま」があって、こちらはＯＶＡ化していますが、何か未完だとか。
　慧眼の方が映像化してくれませんかねぇ。変に余計なところに力を入れなくても、素直に面白い話なんですが。天文ファンとしては。

★★2011年03月07日(月)ろくでもない

　外国人からの献金で外相辞任とか。まあ、しゃあないですね。脇が甘いとか、見識不足、スタッフ不足、何と言われても仕方ありませんが、今頃出て来るというのが、野党側の追及の甘さです。双方ともムジナであるという例でもありますが、二言目には解散総選挙と言い出す野党は、政権奪回できると思っているのでしょう。あまり信頼性は高くないとはいえ、世論調査というヤツでは、敵失で与党が不人気となると、野党が票を得るという事が過去にありましたが、野党になった自民党に支持が集まっているかというと、それほどの効果がありません。有権者は変えてくれるぞという口車に乗ってみたけれど、変わらんじゃあ無いかという状況、結局官僚が作ってきた政策を推し進めることになっているし、政治家という職業が、ろくでもない仕事しかしていないでいるんだ、ということを今一度思い知らされているのです。ですから、やっぱり自民党に、とはならないのが当然でしょう。
　与党の方でも寄り合い所帯なのは同じで、何をやっているんだか。こんな状況は、そもそも議会制民主主義と言うシステムが本来持っている欠点の表れです。国民を代表する議員が、本当は何を代表しているのか、それが問われるような事態を想定していないのです。だから、知事が他の都道府県の知事に立候補したり、市長が専決処分を繰り返したり出来るようになっているのです。民主主義というのであれば、民とは何か、民の意志を決定する方法はどうしたら良いか、決定された方針に対して評価をどうまとめるのか、それらが問題となります。これらについて学者さん達が一生懸命考えても、なかなかうまい手は出て来なかったし、民主主義とという流れの代案になりそうだった共産主義というのも、結局は机上の空論になってしまいました。どちらのシステムも汚職と腐敗をどうやって防ぐかという本来の目的から逸れたことに全力を傾けなければシステムを維持できなくなってしまうのです。
　天王星の発見で、古い時代を超える新規な考え方が、日の目を見ました。言ってみれば、アメリカ独立です。それが海王星の発見で欺瞞と幻想の時代へと移ります。南北戦争は見た目通りのものではないということです。そして冥王星が第九番惑星として登場し極限と冥府の時代が来ます。核兵器が登場します。そして、海王星以遠天体が次々と発見される時代が今です。議会制民主主義というものの始まりは土星の時代であって、天王星で承認され今に至っていますが、ぽんぽん太陽系新天体が発見されている状況に対応できているかといえば、できていないのでしょう。時代遅れのシステムなのです。今のところ月よりも少し小さいエリスが１番大きな星ですが、発見は２００３年で命名されたのはギリシア神話の不和と争いの女神をあてています。不和と争いを調停するには議会制民主主義にとって時間がかかりすぎる重いテーマであることは間違いありません。

★★2011年03月09日(水)不思議、属国、危機の海

不思議
　不思議なことがあります。我が家は玄関のドアを開けると、玄関の気密が良い為に、玄関と廊下を仕切るガラス戸が揺れて、少し重々しいガターンという音を出します。このガラス戸は、動きは良いのですが、１人で持ち上げるのが辛いほど重量がある代物で、気密性を高めています。かなり慎重に時間をかけて、そっとドアを開けないと音が出ます。つまり、誰かが玄関を開けたら、その音で判ることになります。この音は、１０メートル以上離れている廊下の先の台所でも充分な音量で聞くことが出来ます。
　さて、その音ですが、嫁様の話では、わたくしが帰宅する直前、ホンの１～２分前に響くというのです。何時もではありません。が、きわめてしばしば起こっているとのことです。台所でこの音を聞いて、わたくしが帰ってきたと思って探すと、わたくしは居ないのです。そして、探している内にわたくしが車で帰ってきます。
　似たような音は、隣の隣町にある演習場での砲声があるのですが、玄関を開ける音とは違っています。多分、トラックでも爆走してくれれば音が出ると思いますが、その場合はトラックのエンジン音で正体が分かります。また、飛行機の音とは全く違います。そして、しっかりと鍵かかかっていますので、訪問者が出せる音ではありません。ドアを揺すっても、ガターンという音は出ません。
　生き霊だとか、ドッペルゲンカーだとか、夕飯が出来ているのかを先に見に来ているのだとか、諸説がありますが、直前の帰宅予告は、おどろおどろした日本型幽霊話では無く、ラップ音の響く西洋型幽霊タイプです。★秋津★は腹を空かせると幽体分離を引き起こす特異能力者だったのかもしれません。もしかすると腹を空かせたアイルランドの妖精ファーゴルタのいたずらかも。

属国
　国会の場で党利党略や派閥の利益の為に、一生懸命頑張っている方々がテレビやラジオに中継されたり、ニューズになったりしております。日本人はおとなしいので、こんな事をやっている奴らを放り出して、まともな民主主義政権を作ろうなんて事はしないのですが、アラブ諸国ではその動きがうねりを持って支持されているのです。本気でそうなったら、日本なんかたちまち追い越されてしまいます。あちらの方が先進国というヤツになります。マニフェストなんて外来語で誤魔化していますが、公約です。選挙期間にだけ騒ぐものではなく、政策として実現していくそのものですから、常日頃から主張されていなければいけません。与党も野党も公約を掲げて信を問うわけですから、公約を守れないならば、野党に戻って公約を練り直すというのが政党政治です。野党をやったことの無い自民党と、与党をやったことの無い民主党は、お互いにどうすれば良いか判っていない訳で、ねじれ２院でうまく行くはずが無いのが道理という事になります。そして、このような構造的欠陥のあるシステムではうまく行くものでも頓挫することになります。今のところ残されたものは莫大な借金だけです。将来どうなるのかに目をつぶっている奴らが国を動かしていたら、今度は共産中国の属国になるしかないでしょう。


危機の海

★★2011年03月10日(木)神酒の海

★★2011年03月11日(金)月とスバル

★★2011年03月12日(土)心配、新月から満月で、メルトダウン、神の怒り

心配
　大規模、広範囲な地震で、全国がその対応に追われています。お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りしますと共に、被害に遭った方々が速やかに生活を取り戻せるように願っております。政争に明け暮れる首相も、野党との抗争より、被災地の視察に回って見せ所を作ろうとしています。また、国連事務総長からも日本は世界各国の困っている人々への最大の援助国であり、必要なあらゆる手段で日本を支援すると早い段階で表明しています。昨日の夕方には３５ヵ国が支援隊の表明をしているそうです。
　こんな時に、我が国の象徴である陛下の御言葉をいただくと、国民の安心は高まるものと思うのですが、宮内庁からの発表がございません。情けない首相については、秘書官が覆い被さって揺れを過ごしたという報道があります。ところが、陛下に付きましては、この前に健康につきまして報道がありましたので、ここに至って御言葉が伝えられないことについて、少なからず心配をしている次第であります。何時もであれば、いち早く御言葉をいただけるところなのですが。
　少々星の位置も悪うございます。進行のＭｃが太陽の位置まで来ていますし、進行の太陽が月の位置まで来ています。


新月から満月で
　さて、この月初めの新月は双魚宮13.925で起こりました。この時、水星は同じく双魚宮20.641、天王星が双魚宮29.598でした。
　これが、１週間経ち、半月となった時の太陽の位置は双魚宮22.052でぴったりではありませんが新月時の水星の位置とコンジャンクションの状態です。更にこの時の火星の位置は双魚宮14.157で、新月の位置とコンジャンクションとなっています。
　更に１週間、満月となりますが太陽は双魚宮28.792で新月時の天王星とコンジャンクションです。
　四半月では顕著で凶悪な配置は作られないので、この新月から満月がクリティカルな時期となります。そして、その期間の中に天王星が白羊宮へのイングレスを起こします。今日の９時５０分５７秒ですが、先ほどその時刻が過ぎています。
　後出しじゃんけんとはいえ、ここまで揃っているのは、なかなかありません。


メルトダウン
　メルトダウンは天王星の白羊宮へのイングレスの内でも、トップを争う恐るべき事態です。問題なのは、クリティカル・タイムが、まだ明日の朝まで続くということです。つまり、状況は更に悪化するということです。報道では「溶融のおそれ」と表現していますが、実質は溶融が進んで止められないでいるということです。最悪の場合、冷却弾を撃ち込み、核反応をとにかく止めてから、出てしまった放射能への対策、新たな被爆者への救援という手順になりますが、さて、被爆した人々、被爆しそうな人々、そして物品がおとなしくしているでしょうか。目先の利く人であれば、既に避難の先頭に立っているでしょう。そして、放射能が大量に出てしまってから慌てた人々が、おとなしく被爆してくれるなんて行政は思っているとしたら大間違いです。１０キロなんて風の吹き具合でなんぼでも飛びます。こんな事態を想定していなかったとすれば、原発が絶対安全だとのたまわった推進派は、カルト宗教並みの団体だったことになります。速やかな避難と対策を望みます。
　日本の主権回復図があります。19520428 223000 東京です。これを今、20110312 150000を経過として入れた図を見れば、今回のことについても色々なことが言えます。それだけでは無く、このチャートは、この先のことについても幾つかの危惧を示しています。何年か先にはボヤボヤしていたら、主権が無くなってもおかしくない配置がありますから、施政者の方にはよろしく頑張って欲しいと思います。しようもない政争をやって時間つぶししている暇は無いと思うのですが。まして、先行きの読めない欲ボケ政治家には任せたくありません。
　神国日本は、前の地震で開いた岩戸で変わらなかったので、この地震で生まれ変わらなければならないのでしょう。神を敬う心を無くした日本人に未来はありません。

　あっ、そうそう。午後になって、両陛下の御言葉が宮内庁長官より首相に伝えられたとのことで、少し安心しております。


神の怒り
　放射性物質濃度については、爆発前の数値だけが報道されています。官房長官がそのあたりのことを発言していた時に目が泳いでいたのが印象的です。保安院の会見で出てきた中村某が言っているのは、わかんない、確認中？、３時間も経ってわかんないなどと言っているのは、何とか誤魔化して取りあえずこの場を取り繕おうとしているだけでしょう。知らないはずはありません。本当に知らないのであれば、レンホーさんに仕分けして欲しい人物です。正直に情報を国民に知らせ、冷静な対応を呼びかけること。世界に冠たる教育程度を誇る国民を馬鹿にしていてはいけません。そりゃあ、数ある中にアホはいますが、江戸幕府のような事をしていれば、アホでも判って倒幕されます。
　海保の映像を隠そうとして必死だった政府は、江戸幕府の轍を踏むぞと思っていました。支持率が下がるのは国民がそれを判るからです。爆発して骨組みしか残っていない原子炉の建物を見て、余計な言い訳なんかしていないで、的確に対処することが政府の役目です。４時間も経ってから理由も明らかにせず避難距離を２０キロにしたなんて、後手後手です。
　マグニチュード8.8という未曾有の大地震です。ごちゃごちゃ理屈をつけて逃げ回っていないで、「私の責任でこうする」と言えば支持率アップは間違いないでしょう。やることはハッキリしているのです。そもそも、初めから計画していなければならないはずです。無いのであれば、ＴＶで専門知識を喋っている専門家を、さっさと集めてチームを作らせ、的確な計画を急いで立案させれば良いのです。それに素人のわたくしだってわかることがあります。冷やすことと、閉じ込めることです。そして、その活動を報道機関に同行取材させる。そうすれば、政府はちゃんと国民の為に仕事をしているぞって判ります。
　最悪の場合はメルトダウンで水蒸気爆発である。この場合を想定して事態に対処する。誰の責任だとか、誰の首を切るのかというのは事態が収まってから考える。いまはこれが最優先事項だ。これでやってみんしゃい。民主主義というのはこれが基本ですよ。それが、建屋内の水素爆発で済んでいたら、それはそれで良かったということになります。それが出来ないのが今までの政府でしょうか。
　地震は神の怒りです。

★★2011年03月13日(日)輪番停電、スワップファイル

　仕方ないとは言え、今度は節約してくれですか。どんどん使えと増量してきた使用量を、ついに押さえなければならない事態が来ました。こうならないと押さえられないということです。無駄な使い方の推奨例が電気自動車やオール電化住宅です。
　まあ、それはともかく、こんな時は二手先、三手先、先の先を読んで動かなければならないのが定石です。救助・救援は何時までもやっていられません。衣食の次は住です。倒壊したところや丸ごと流されてしまったところ、膨大な数に上るでしょう。生活の再建をするには住宅が必要です。土地の権利や書類という面倒な部分はあるにしろ、プレハブ住宅を建ててくんなきゃあイヤだなんていってられません。被災者数は阪神大震災の比では無いのです。バラックでも生活は出来ます。絨毯爆撃で焼け野原になっても復興したのですから。先ずは、自分たちで何とかはじめることが出来るようにインフラの整備を行う事が緊急の業務となるでしょう。そして、その上で日々の収益活動が軌道に乗るように持って行ければ復興の目処が立ちます。田畑だって塩水とゴミで使えるまでには、沢山の仕事が必要でしょう。
　いずれにしても、各方面大変な作業となります。ただし、大変だからといって負担をいっぱいかけたままでは、人はもちません。日々の平常の作業として復興が行われなければならないのです。復興の肝はここにあります。
　そうそう、占星術講座ＳＧＷＤに今回の地震を入れておきました。

　今日は薄曇りで、月の場所が鈍く明るくなっています。気温はプラスで、玄関前に溜まった雪解け水が、まだ凍らずにいます。ドームに上がり、パソコンの状況の確認をしました。それほどメモリ食いのソフトでは無いはずのモノを起動しても、ハードディスクに長々とアクセスしたり、動作がもたもたするようでしたので、チェックです。メモリは１Ｇ入っていましたし、ハードディスクも１００Ｇの空きがありました。ところが、何かとハードディスクにアクセスするようになっていたのです。動作時にハードディスクへのアクセスが頻繁にあったのでメモリが足りないものだと思って通販で価格を見ていました。ところがこの地震で荷物は当分来ないような様子です。それで、今一度の確認です。ふたを開けてみるとメモリは、５１２Ｍをデュアルで使用していて、そこそこの性能のはずです。そこで、試しに仮想メモリの設定を自動から変えて見ました。初期値１２８Ｍで最大１０２４Ｍにすると、ハードディスクには１２８Ｍの専用ファイルが作られて、動きが軽くなりました。これは嫁様が使用していたマシンです。せいぜいおまけゲームとインターネットしかしていないので、2006年から一度もWindowsを入れ直したことの無い幸運な/?/マシンです。ハードディスクもそろそろ寿命かなという年齢で、マイナス5℃以下だとダダをこねます。今回の様子から、ハードディスクが逝ってしまったら、動くハードディスクに新たにWindowsをいれてやろうかと思いました。実はまだ逝っていない古いハードディスクが在庫しています。それが役に立つかなと思っています。

★★2011年03月14日(月)原発反対

　事故は想定外の事態に対して起こるものですが、予定された対策を講じる事が出来ないで起こる事故もあります。スリーマイル島の事故では、色々な事情が重なって冷却が出来なくなり大事に至ったのですが、福島の東電原子力発電所では、緊急停止後の冷却に使う水を送るポンプが電源断の為に動かなかったというのが最初のアクシデントとなります。ここで、緊急時の対応に電気が無い状態を想定していなかったという重大な予断が存在しています。この時点で、事故は天災から人災へと移ります。この電源断という状態への未対応は、２号機への緊急対応でも全く同じ失策を犯しています。消防車のポンプを使って水を注入しようとしていながら、ポンプ車を燃料切れにした上にそのことに気が付かないで、入らないと大騒ぎをしているというていたらくです。これが鋭意全力を尽くしているというのでしょうか。当事者達に冷静な者はいないのでしょうか。素人でもしないようなことを次々としているのであれば、事態は悪い方向へとどんどん進みます。真剣さが足りないといわれても仕方ないことです。原子力保安院がひた隠しにしているのは、事態だけで無く当事者達の無能ぶりもあるのかもしれません。こんな大事故になってしまうような穴だらけの計画で、絶対安全を宣伝するような会社に、再び原発を作らせるようなことを許すようになるのでしょうか。原発反対の声が広がるのは、もうどうしようも無いでしょう。

　今日のドットルベーは、帰宅直前に洗面所で手を洗う音であったそうです。わたくしは帰ると、洗面所で手を洗いうがいをします。その音がしたので、わたくしが帰ってきたものと思い台所から出てきた嫁様は、玄関から入ってくるわたくしを発見しました。洗濯機が動いていたので、こっちの音ちゃんと抵抗しましたが、アッサリと却下されました。違う音じゃ。やはり、幽体分離してちょっと早く帰ってきているようです。

★★2011年03月15日(火)移住でしょう、ラビ・レヴィ

　申し訳ないことなのですが、ＴＶ放送で被災した方々が如何に悲しみ嘆いているかという映像を次から次へと見せられるのは苦痛に近いものがあります。ＴＶ放送の題材として使いやすいものなのでしょうか。言ってみれば見せ物として。特にチャンネルを回していると（古い表現ですね）放送局？、放送グループによって扱い方が違うのが判ります。ヘルメットのキャスターが現地取材というのが一番鼻につきました。正に見せ物扱い丸出しです。
　避難所という名のスペースで、腹を減らし風呂も入れず寒さに凍えている方々が大変であるというのは、映像で見せられなくても判ります。放送機材をそんなところに運ぶのであれば、せめて物資を自腹でも持って行けと思うのですが。
　まあ、ハゲタカのような連中は置いておいて、避難所というヤツです。命をつなぐ為に避難してくるわけですが、何時までも避難所で食糧の配給を待っているわけにはいきません。しかし、帰る家があるのならいざ知らず、町ごと無くなってしまっている方々が、かなりいらっしゃいます。いくら待っていても生活は戻りません。全ての物理的資産が無くなってしまっているのです。この先どうなるのか。失ってしまったものへの念はともかく、生きる希望を何処におけば良いのでしょう。兵庫県南部地震、通称阪神大震災で被災した方々の中には、未だに２重ローンを払っている人がいます。国は御人的資産までは保証の対象としなかった為です。それでも、家を建て直せば仕事も復活したわけです。しかし、今度の被害は、何もかも押し流されてしまったので、家を建て直す資産があったとしても、仕事が戻ってくるかどうか。
　こうなったら、他の町に移住するしかないでしょう。火山噴火で、島を出なければならなかった村がありました。町を復興するのも良いでしょうが、町民全員でやるわけには生きません。また、一挙に出来るものでもありません。町が存在しているのは何らかの収入源がそこにあるわけです。それを復活させるには、時間がかかります。年単位の時間がかかります。阪神大震災から１６年が経っていますが、復興したでしょうか。見た目の建物は良さそうに見えますが、中身が復活したわけではありません。傷が癒されたわけでもありません。
　各地の自治体では、既に受け入れ表明をしているところがあります。でも、問題は収入源です。被災者の数は膨大です。住む場所があれば良いというわけではありません。過疎で苦しんでいるところは、仕事が無いのでますます過疎が進行しています。北海道が良い例です。他の場所から札幌へと人が集まってきていて、他の場所から吸い出されています。ですから、公営住宅がそこら中で空いています。そこへ誘致しても、年金で暮らしているお年寄りならまだ判りますが、一家の柱は出稼ぎを余儀なくされます。解決すべき問題は山積みです。行政担当者、主として政府の手腕が試される時です。


ラビ・レヴィ

★★2011年03月16日(水)アメリカ、神酒の海

　復興を口にする前に、まだまだ事態が動いています。正に最悪のシナリオに向かって着実に動いています。チェルノブイリでは何が起こったのでしたでしょうか。本気で止める気があるのでしょうか。疑問です。
　思うに、原発を作った時の人員を集合させないと、何がどうなっているのか判る方が居ないのではないでしょうか。だから、次々と素人もかくやというミスが続くのではと思います。慌てて対処しなければならない時にマニュアルをゆっくりと読んでいる時間はないでしょうからね。でも、担当者は特定の人員でしか無いのです。しっかりして欲しいものです。

　陛下の御言葉を映像で拝謁することができました。これからの苦難の日々を、少しでも多く分かち合い乗り越えようとのお話でございました。さて、ひるがえって、自分にできることは何かと考えれば、やはり節約・節制ということになるでしょう。目先の楽しみを我慢して、その分を被災地へという考えです。この時期、送別会やら歓迎会ということになりますが、まともな神経をしていたらそれどころですかと思うのですが、平気な人も沢山いらっしゃいます。どうもそれが外せない行事であり、やらないといけないと思っているようすです。いいのと聞いても、考えは変わらないようです。略奪や暴動も無くおとなしく並んでいるのが立派であると評されていても、その実はこの程度の地域や場所もあるわけです。わたくしはわたくしの考えで動きますから、どうでも良いのですがね。
　なんだかんだ言っても、突然ヘリコプターで避難所に乗り付けカップ麺を置いていった米海軍の方がなんぼまともなことか。これがアメリカなんですよ。色々批判はありますが、並んでいれば良いというモノじゃ無いってことです。少しは我々も学ばないといけません。


神酒の海

★★2011年03月18日(金)満月、天罰

満月
　事態は満月まで気を抜くことができないという読みで、２０日の日曜日３時が１つの刻限となります。ところで、この時の満月は、近地点に近く、大きな満月となっています。月の運動は大変に複雑で、近地点の距離もまちまちになりますから、比較するのもなかなか大変です。単純な二体問題の公式を当てはめることができないのです。とは言っても地球に近いのは確かです。ただでさえ、ルナティックといえば気じるしさんのことですので、満月で近いというのは興奮しやすい方にとっては鬼門かも知れません。
　原発の「事故」と言われていますが、あれは事故ではありません。引き金は地震であり、津波が来たという事態です。しかし、地震や津波によって原子炉が破壊しつくされたわけではありません。もたもたしている内に事態を悪い方向へ持っていったのですから間違いなく人間のミスによる災いです。
　結局、危険だから、首都圏からあれだけ離れた被害が出ても大丈夫そうなところに押しつけたんです。そうしておいて良かったなんて、今、言えますか。今度、原発を作るのであれば、国会議事堂に併設して欲しいモノです。そうすれば、今度のような甘ったれた作り方と保守で無く、何があっても大丈夫なように作るし、必死で管理、訓練するでしょう。首相官邸でも良いですね。保安院の奴らのところでも我慢してやります。

天罰
　物資の来ない避難所があるそうです。それって避難所？。これだって、人災でしょう。担当と把握の責任者がいるはずですが。もう一週間ですよ。３日で救援に入るから、それまで耐えてくれって言ってたのは、何処の誰でしたっけ。舌、引っこ抜いていいですか？
　セ・リーグは当初の予定どおりにやる。ふーん。高校野球なら応援して貰えるかも知れないけれど、プロ野球がねぇ。それこそ天罰ものだな。オーナーが利益を逃がしたくないだけなんでしょ。正直に言いなさいよ。都知事は長として言うべきじゃ無いことを言ったけれど、あれは作家としてのカンに基づいた発言だからね。腐った日本が野球の根元にもいる。野球がベースボールになれないのはそれが原因だもの。膿は出して消毒しないと早く治らない。原子燃料も早く冷やさないとレベル７まで行っちゃう。

★★2011年03月20日(日)満月

★★2011年03月21日(月)春分

　本日の８時２０分、春分です。何というか、大変なチャートです。チャートが大変なのでは無く、苦労多しというヤツですね。ピッタリすぎて、読むのがイヤになるくらいです。

　その、春分の朝早くから、整理棚を１つ作成する為に計画を練り、午前中に部材の切断と接着を行い、午後には組み立てをしました。悩んだ割りにはすんなりとできてしまい、余裕があったので、追加加工までやってしまいました。
　整理棚は、ドームの中に転がしてある鏡筒の整理の為です。太さ１４センチ、長さ６０センチの筒が二つ、壁際に転がっていて、何かと邪魔ではあるのですが、何とかなっていました。それが、増えたのです。長さが９０センチあって、つまずきでもしたら心身財布共にダメージが甚大です。それが赤道儀に載っている時は良いのですが、転がった３本の鏡筒となると、方向によっては、今まで以上のリンボー・ダンスや雑伎団のまねごとになります。
　そこで、転がっている鏡筒を整理する為に、かなり考えました。床面積と共に４０センチの鏡筒、太さ４６センチ長さ１７０センチが赤道儀を中心に回転する時に邪魔にならないようにしないといけません。また、整理場所は専用では無く、融通が利くようにします。それらを加味して設計して、作りました。余った時間でフェルトを貼り、傷対策としました。

　この他に、ドームで使用している椅子を作りました。バーベキュー用の机に付いてきた組み立て丸椅子を使用していたのですが、これが省スペースな事は確かです。しかし、それほど座りやすいと言う事も無く、このところ安定した撮影ができるようになってきていて、座って待っていることが増えましたので、不満事項となっていました。そこで、大きさと高さを見極めて作ってしまいました。

★★2011年03月26日(土)流言、責任、土星

　被害の大きい災害のばあい、多少でも流言飛語が出るのは何時ものことです。この流言飛語には２系統あります。完全に荒唐無稽な内容ですが、パニックに陥った人々はそれに乗ってしまうという類のものと、ちょっとばかりは通じるところがあって信じ込んでしまうというものです。今回は、これまでに無い情報伝達方法、携帯電話のメールで広まっているものがあります。どこぞの地銀の取り付け騒ぎが、一本のケータイ通話から始まったという例もありますから、その伝染力は注目に値します。
　その中に、放射能の雨が降るというものがあります。続いて「政府はまた隠している」と続くとそうかなと思っちゃいます。総理は天気が悪いからと被災地訪問を止めましたが、アメリカ流を真似するのをお勧めします。ヘリで首相が避難所に物資と共にやって来て、皆さん頑張ってと言い残して去って行く。流言飛語とどちらを信用するでしょうか。忙しいのは判りますが、何の為の総理かを考えれば、寝ないでもやるべき事でしょう。陛下は今少し落ち着いてから巡幸されるということですから、その前に回っておきなさいよ。民主主義といいながら、そんなものが無い。官邸に引っ込んでいて日本を治めているつもりか。

　加えて、水道に放射性物質が出た。大騒ぎで目の色を変えて水を手に入れようとする方々が胃を痛くしています。日頃から、そんなものが入っていないと思っているから、より大騒ぎするのです。日本では１年間に1.5mシーベルト程度が自然放射能です。それを大気から、宇宙から、食べ物から、大地から受けて、総量がそのあたりになるわけです。それがどれだけ増えたらどうなるかを知らしめていないで、いきなり事故をおこすからパニックになるのは当たり前でしょう。そうなった人々に「説明」して判って貰えると思っているのが役人達でしょうか。あんたが手に入れようとしている「おいしい水」を１年間飲み続けたら0.２mシーベルトになりますぜ、なんてことは教えたくないのは判りますけれど、教えないのであれば、環境に放射能を出すなんてことはやらない。可能性も無くしておくべきでしょう。まあ、水道水を飲んでも0.２mシーベルトになりますよと続くわけです。
　しかしながらヨウ素の半減期は短いので、どんどん減ってしまうのですが、セシウムはそうはいきません。半減期が３０年ですから、半分になるのに３０年、もう３０年経って四分の一、更に３０年で八分の一、つまり９０年で八分の一にしかなりません。危険な量の１０倍出ちゃいましたと言う事であれば、１００年経ってやっと納まるわけです。これが一万倍ですなんてことだと４００年位は住んじゃダメ。福島第一原発の事故が納まっても、周辺にばらまかれたセシウム入り放射能瓦礫を片付けるのは誰がやるんでしょう。土壌にばらまかれた放射性物質を選択的に回収なんて事は出来ませんよ。
　まだまだ予断を許さない状況が続いています。間違いなく地震国日本で設計の甘さが出ている原子炉です。想定外だなんて言い訳は沢山です。放射性物質を大量にまき散らしておいて、これはチェルノブイリとは規模が違うなんて理屈をつけても、もう日本の農産物が安心安全なんて、誰も思わないでしょう。どうです。輸出の夢は。どの国が買ってくれるんでしょうか。東電だけの問題では無く、原子力行政を推進した自民党とその後継政権である民主党の責任です。

土星

★★2011年03月28日(月)優先順位、補正光学系、大黒点健在

優先順位
　聞くところによりますと、被害を受けた地域で天文関係の被害もそこそこにでているとか。何でも、重たい主鏡が床に落ちて、床をぶち抜いたり、倒れてドームの壁を破ったなんてのはありがちな事態です。個人宅では、そんなことになっているのであれば、母屋が無事かどうかが問題でしょうし、公共施設にしたって、こんな飯の種にはならない分野では、優先順位は低くなってしまいます。修理だって、何年後でしょうか。そういえば、台風で壊れたドームの話が昔ありましたが、望遠鏡が被った被害は泣き寝入りだったのか気になるところです。台風についてはニッシンドームは安心です。地震には、運次第でしょうか。ドーム自体の重量はそれ程重からず、さりとて軽からずですし、瓦屋根よりは遥かに丈夫です。我が家の2.8mではドームが277kg、下の観測室が100kgですから、鉄筋コンクリートの上に乗せたドームが無傷で、母屋が全壊している場合もありえます。見かけたことがあるのですが、立派なドームの中の望遠鏡が、ブロックに乗っているだけで、蹴飛ばしたら倒れるような状態、地震でどうなるかは、いうまでもありません。
　まあ、我が家の場合、標高75m、海からは山谷を幾重にも挟んでいますので、ここに津波が来る場合は、日本沈没です。その場合は、諦めるしかありません。生き残っても助けをあまり期待できませんから。それよりも、噴火と原発事故の方が可能性があります。
　樽前山が噴火してくれたら、きっと降灰します。有珠山だって可能性はあります。証拠は地面にあるのです。ちょっと掘れば、火山灰層です。それぞれの火山灰層はどの山が噴いたのかも判っています。このあたりでツツジが育ちやすいのは、この結果、水はけが良いためなのです。
　それを言えば、関東地方の関東ローム層は、富士山と箱根山の火山灰です。１０万年前位から４～５千年前までに降り積もった火山灰で、粒子径が小さい為に粘土となっています。場所によっては数メートルもありますから、どんどん積もっていた時代があるのです。今おとなしくしているからと言って安心は出来ないということですね。

補正光学系
　１３センチ高級屈折機で、充分な露出をすると、ＡＳＰ－ＣサイズであるＤ３００の周辺で星像が伸びていることが判ります。収差曲線から球面収差による星像であることが推察できます。大口径短焦点アクロマートでは、何が何だか判らないレベルで星像が広がり、甚だしい色滲みを生じますが、さすがＥＤガラス採用のトリプレットです。収差曲線の通りに、色滲みのない焦点外像となっているのです。この周辺部の乱れが許されなくなると、補正をするフラットナーが欲しくなります。もちろん、資金に余裕の有る方であれば、倍程度の投資で、超高級機が手に入ります。宝くじでも当たったら言ってみたいモノです。「一式全部持って来い」
　さて、フラットナーというのが、球面収差を補正して像面を平らにする補正レンズです。これに対してレデューサーというのは焦点距離を短くして口径比を明るくする補正レンズです。焦点を伸ばす補正レンズもあり、こちらはコレクターとかエクステンダーと呼びます。一番需要があるのが、天文屋さんにはレデューサーです。カメラマンにはエクステンダーでしょう。本来は主焦点のレンズに対して専用設計するものですが、基本設計が似ているので、そこそこ使えたりします。
　某社の高級仕様短焦点屈折機と専用フラットナー＆レデューサーの組み合わせでは、フラットナーがそこそこの威力を発揮していましたが、レデューサーは残念ながら補正だけでなく収差を付け足していました。これはもともとの性能に問題があるので、補正しきれなかったということです。最初から短焦点設計ではそもそも無理なのです。作れと言われた方も苦労した様子です。しかし、ユーザーが見るのは結果です。何しろ星屋さんがやる星像テストは極限の精度テストです。写真屋さんのボケが味だなんてのは通用しません。だから、超高級・高価格商品がありえるのです。
　手持ちの鏡筒は、短焦点でもギリギリのところで性能を維持できるレベルです。ちょっと見ると反射のコマのようにも見えますので、反射用のコマコレクターを付けて撮影してみました。結果は非常に面白いことになりました。
　最初にＭＴ－１００用のレデューサーを使ってみました。レデューサーですから焦点距離が短くなります。また、Ｆ６の反射をＦ４．７にする為にコマの補正も考えられた設計です。これが凄い結果です。コマ収差ならぬ球面収差の補正に成功していて、全面フラットな像となります。ただし、レンズ径が小さい為に周辺減光が顕著になります。この点だけがイモ引きです。
　これに気を良くしてバーターのコマコレクターを使用してみました。ビクセンにもコマコレクターはありますが、Ｆ４用であって、それを流用しての成績は芳しくなかったのです。バーターは性能的には比較にならないほどの高性能な品物です。ところがこちらは、美しくコマ像となりました。ことによると、対応Ｆ値の問題か、焦点面までの距離の調整かとも思いましたが、解決法は取りあえずはありません。
　性能を問題にするところのレデューサーを購入するつもりは満々なのですが、その前に、クローズアップレンズを試してみようと思っていました。レデューサーは基本的には凸レンズで、主対物レンズと主焦点の間に入れて短焦点とするものです。この時に光学的にペッツバール条件を満たせば無収差光学系となります。しかし、ちょっとくらい狂っていたも、目立たないということがあります。そこで、安価な凸レンズを付けて試してみたかったのです。注文はしました。しかし、レアなサイズを頼んでしまいました。フィルター径で48mmというのは、カメラレンズでは使われていないサイズです。通常、２インチサイズの筒に付くフィルターは48mmで、２インチの接眼鏡の先に付ける事が出来るように大抵はネジが切られています。それが、あるが取り寄せだ・・・取り寄せで有るというので、ポチッとなをしたのです。それから一週間、商品は入荷していないようです。下請けさんが被害地域にあったとか・・・、実は商品がなくて、今作っている、或いは待たしておいてキャンセルを誘っている。来ないものは仕方ありません。暗い想念は限りがないのでこの辺で。


大黒点健在

★★2011年03月30日(水)想定したくない、暗い想念、スケベ心

想定したくない
　事故原子炉はますますドツボにはまっていくようで、想定していなかった事態が、実は想定したくなかっただけだったことが出てきています。津波が過去に現在の対策の２倍以上のものがあった証拠が出てきていて、対策を求める声があったにも関わらず、何もしていなかったことが報道されました。
　日本の原子炉は、海沿いに作られています。冷却水に海水が使えるからでしょうか。どこぞでは温水プールまで作っています。ひねくれたわたくしなんかは、反対運動が盛り上がっても海路での資材人員の搬入を考えていると疑っていました。それがあだになっています。
　もう数日でなんとかなるということは無くなってしまいました。待避は日単位では無く月単位、ことによると戻れない場合もあるでしょう。海王星が事件を支配し動いています。４月４日に海王星は支配宮イングレスです。その日、火星と天王星はコンジャンクションですから、大変に判りやすい指標となります。その海王星は８月５日に宝瓶宮に戻ります。舞い戻ってくるのは来年の２月です。再イングレスの時に土星とはトラインとなっているのも象徴的でしょう。

暗い想念
　暗い想念にとらわれていた注文品は昨日配送行きとなりましたが、３点注文した中で１つのクローズアップレンズについて疑問が生じました。店の表記では大きく４８ｍｍと出ているのですが、品物の番号に58と入っています。メーカーのページへ行くと、58mmと書かれています。この長さはフィルターのネジ径で、もちろん異なるネジ径で使えるものではありません。使用目的は２インチスリーブ筒に切られた48mm径にねじ込むモノですので、大きいものは全く用無しなのです。カメラレンズに使うのであれば、55,67,77と言うサイズのレンズしかありませんので、まあ良いかと言うことにもなりません。安い代物ですが、安給料にはこたえます。店の扱いはどうなるのか、連絡を取ってみようと思います。
　この48mmという特別になってしまったサイズは、上に書きましたように２インチスリープに切られていることの多いネジ径です。カメラレンズでは49mmというサイズがありますし、ステップダウンリングで48mmに取り付ける事は出来ます。しかし、今度は49mmの外径が50.8mmを超えていて、２インチスリープの受け側に入りません。また、最新の製品では49mmすらラインから外れて52mmからしか無いというものも数多くあります。正にレアものと化してきているのです。困ったモノです。

スケベ心
　頼んだ店のサポート時間が１０時からでしたので、１０時になってから電話しました。商品名違いの可能性を指摘すると、声に理解の色が出ました。とにかく調べて返事をするとのこと、待ちました。応対したサポートセンターのお兄さん、速かったです。判るのならそろそろだなと、ケータイを手に取ったところで、かけてきました。タイミング良しです。４５分で、かけてきました。こちらのミスですと真っ先に言いましたので、ゴネ回すのは止めました。騒いだって違うものが化けて治る訳ではありません。
　代替えの商品としてケ＊＊＊の商品があり値段は安くなりますが、枠の色が黒になりますとのこと。知っているよとは言いませんでした。ヨ＊＊シのページではちゃんと出て来るのですが、あちらには代引きが無かったので、こちらにしたのです。
　ということで、キャンセルの後、再注文を任せました。
　クローズアップレンズによるレデューサー効果確認の後で、まともなレデューサーの発注をと考えていました。この遅延で、かまわねえから頼んじまえと言う内なる声を抑え、今は悪い時じゃ、ちっと先延ばしじゃ、になりました。
　何しろ、今月に望遠鏡関係で発注したモノは、まともに着いていません。在庫が無いのに受注は出来るという品物を頼んだのが敗因です。
　始まりがレデューサーです。鏡筒に合わせた作りになっているモノですので、安価でもあり手に入れたかったのですが、発売元では第１ロット完売在庫無しでした。そこで、最近、そこの商品を扱い始めた店を見ると、カートに入れることが出来ます。直販で在庫の無いモノを販売店に頼むのは店頭在庫を期待しているだけのことですが、ダメ元というつもりで注文すると、返信は２日も経ってからでメーカー（？）在庫無しの連絡が来ました。納期確認中だとのこと。そして、次の日の夜に納期まで１、２ヶ月との連絡・・・ちょっと待てよ、メーカーの＊＊で在庫の無いモノは、いつ入ってくるか判らないはず。電話一本で判ることです。店頭在庫があるものと思って注文したのが間違いだったのね。そう思ってメーカーの＊＊の商品を見ると、全部カートに入れることが出来る・・・。ああ、ダメだわ。店頭在庫の無いモノとメーカー問い合わせのものを区別して欲しい。だって、このメーカー（？）、商品ラインナップのほとんどを今は在庫していないよ。

　次がこれです。頼んだのが３／２１、そして荷造りして送ったというのが昨日の３／２９、それで、今一度、商品を確認していたら、この次第です。わたくしにとって、こんなトラブルは珍しいことです。イヤになっちゃう。そんなのに引っかかった自分が情けない。やはり、スケベ心があるとダメです。
　また、レデューサーが売れるというのは判っていることなのに、売り切れるというのはロット生産量が少なすぎるのでしょうか。売れるものは沢山作るというのが商売であるはずです。それに、ネット上のことではありますが、売れたレデューサーを使って撮った映像というモノにあまりお目にかかったことがありません。これまた不思議なことです。レデューサーを求める心にもスケベ心が入っているのでしょうか。レデューサーに収差補正の力はそれ程無いはずです。もともとの対物レンズの収差の内、例えば球面収差だけを補正するフラットナーの役をさせることはできるでしょう。しかし、色収差を低減させたり、非点収差を直すようなことは無理難題です。結局使ってみてお蔵入りということになっているのではないでしょうか。
　ビ＊＊＊にもレデューサーのラインナップがあります。ＥＤ用のレデューサーがそのままつきます。カメラマウントを１つ注文しなければならないのですが、こちらもそれ程高い商品ではありません。在庫もあるようです。こちらのユーザーはレデューサーに血眼にならずに落ち着いているようです。
　レデューサーを付けることで、広視野を得られ、露出時間も短く出来るというのがメリットです。しかし、広視野というのは対象が小さく写るということであり、露出が短くなるのは歓迎ですが、像が悪化するのですから、結果が全て良しということにはなりません。つまり、超高級な、収差なんてあるのという一部のものを除けば、レデューサーを付けて短くしたメリットを受けられないということになります。特にデジタルでは結果があからさまに出ますから、スケベ心があるとダメです。

　そんなことを考えていたら、嫁様から連絡です。玄関の階段の一番下の段が、崩壊しかけている・・・とか。中で凍結溶解を繰り返している為に、かなりぼろぼろになっているのが氷が溶けて出てきたそうです。蹴り上げたら崩れるかも、と言うので、崩すんなら崩しておきなさいと言いました。荷物配達のドライバーにそこで転ばれたら可哀想です。怪我でもされたらたいへんです。
　確か去年か、一昨年に多少のやっつけ補修をした覚えがあります。今度はちゃんとやっておかないといけません。帰りがけにモルタルとアンカー、鉄筋でも買ってきて、補修ですね。左官屋さんの業務となります。