前月 2011年2月 次月 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 |
★★2011年02月02日(水)うさぎ座球状星団M79
★★2011年02月04日(金)一角獣座ハッブルの変光星雲NGC2261
★★2011年02月05日(土)高級屈折発注
国際関連ニュースを見るとエジプトばかり聞かされているようで、辟易しているところに、何でもアメリカでは大寒波が襲来しているとか。ニュースとしてあまり目にしないのですが、オーストラリアでも水害、そして日本では大雪の被害、火山噴火、それらの1つ1つは独立していますが、そんな事が一時に起こっているというのが、何とも嫌な様子です。
この節分の新月は火星まで重なっていて、これに関わる方には大変な思いをさせることとなっています。幸いといっては何ですが、わたくしにはあまり関わりがないようですし、関わりたくもないので、その苦労は理解しにくいものですが、それだけではすみませんからご注意のほど。
通勤の帰り道で、無駄にガスを消費している方がいて、追いついてきて、しばらくわたくしの後をくっついていました。2車線ある道ですので、さっさと遅い車なんか追い抜いていけばよいのに、食いつきたいようです。はっきり言って判断が遅い奴です。それでもやっと抜いていきましたが、これがマフラーを変えた黒い軽で、めいっぱい、ふかして、たちまち視界から消えていきました。しかしです。その15分後、幹線国道のアンダーパス、上を高速道が通っています。そこで、その軽を見ることになりました。ちょっと変わった場所で、窪地なのですが片方が深いW字の様な構造で、カーブもしています。そして下り坂ですので皆さん大変なスピードを出します。そして、Wの真ん中当たりは他の場所と違い、条件によっては路面がツルツルになるので要注意の所があります。そこの路肩に止まっている車が2台いました。この時も、少し滑り気味でしたが、車間は前も後ろも充分にあけています。慌てずに少しスロットルを開けてハンドルを握っていりゃあ大丈夫です。で、マフラーが目立ったので、あの軽だと分かったのです。あの走り方ならコントロールできないでしょうよ。上手いつもりが、車の性能が良かっただけだったんです。追突された方に哀悼の意を。
そんな中でも、めでたくも嫁様から高級屈折機の導入許可が降りて、節分の日ということもあり注文しました。立春という考えもあるのですが、あまりこだわることは良くありません。経験によれば思い立ったら吉日というのが本当です。
頼む物は、口径が13センチ程度のアポクロマートです。13センチというのは、シンチレーションの具合と懐具合の折衷の選択です。気流が多少悪くても大丈夫という口径と、資金力の問題です。望遠鏡の価格は、口径の3乗から4乗に比例します。つまり口径を15センチにすると、1.5倍から2倍の価格となるのです。
アポクロマートというのは、今となっては曖昧な定義となってしまいました。単レンズではガラスの色分散(プリズムで7色になるアレです)によって、色ズレが出ます。これはFを暗くすると目立たなくなりますが、F30とかF50なんて、実用的ではありません。ガラス材によって色分散が違うことを知らなかったニュートンは反射望遠鏡に走ることになります。
色分散の違う2つのガラス材を使って、2色の色について同じ焦点に集まるように設計し、かつ球面収差とコマ収差を補正するように作られたレンズをアクロマートと呼びます。七色の中の2色ですから、その他の色での差が目立ちますが、単レンズに比べれば劇的に改善されています。眼視用に作られたアクロマートを写真に使うと青から紫にかけての、いわゆる青ハロが星の回りにつくことになります。また、赤めの星であれば、紫色の星雲に取り囲まれるわけです。
更に3色に対して補正したのがアポクロマートということになっています。ガラス材を3つ使う設計が常道です。しかし、異常分散のガラス材を使うと、アクロマート設計でも色の収差が大変に改善されて、アポクロマート以上の色消しになる事もあります。それに、色消しの技術も進歩して、2枚構成のレンズでもガラスと空気の接触面は4面ありますから、設計によっては4色5色に対して色消しをすることができるようになりました。それらの中で、2枚のレンズに異常分散のレンズを間に挟んだレンズ3枚構成の6枚の面で色補正をすることで、設計の自由度も上がりかなり高度な補正ができるようになりました。これが現代のEDガラス1枚を使った3枚玉空気分離式設計の高級屈折です。設計と製作次第ですが、昔のアポクロマートを遥かに凌駕する物であることは間違いありません。そして、像の先鋭度はここまで来ると、コマコレクターを付けた反射をも超えることになります。
注文する選択肢はそれほど多くありません。10は無いでしょう。国産及び外国産高級機のとても高価なものが幾つかあります。1つは日本で有名なブランドですので、わたくしがポックリ逝った後で高く売りさばくことが出来る事がわかっています。しかし、安い方の2倍から3倍という価格です。もう1つはドイツ製で、日本製よりも高い価格が付いています。そして、イタリア製というのもあります。ちなみにフェラーリブランドではありません。アメリカ有名ブランドというのもありますが、輸入代理店が扱っていなかったり、実は中国で作らせたOEM・・・望遠鏡はほとんどがそうです・・・だというものが見つかります。何れも却下です。
次に中国や台湾で作られている品物で、販売店や輸入業者が個人輸入に近い形で持ち込んでいるものです。それでも口径13センチクラスで30万円くらいの価格です。高価なモノを含めて、どれもEDガラス1枚を使った3枚玉設計というコンセプトで作られていますが、それぞれスペックの違いがあり、OEM製品のパクリや系列だと思われます。その中で、性能をうたうモノが存在しています。調べた中では手に入る範疇で4つの選択肢があります。
1中共メーカーOEM 短焦点設計なので性能は一段落ち
2中共メーカー抽出 ブランド志向ながら作りがいまいち
3台湾メーカー代理店 デザインは良いがその分やや高価
4台湾メーカーOEM オーソドックスな形でマニア向け
短焦点にすると、性能に問題が出ます。短焦点にするために性能を犠牲にせざる終えないのです。それを補正するには非球面やEDガラス2枚、或いはレンズ4枚構成というような更に高度な補正をすることになります。しかし、これらの製品からすると、どうも光学設計の専門家は足りないのではないかと思います。ナイコンのレンズ開発史を読むと、良いレンズの設計者は神のように崇められているようです。今でこそコンピューターで設計しているようですが、結局はガラスを使って、設計通りに作るのが問題であって、その現場を知り尽くして設計しないと、良い物が出来ない、少なくとも量産できないということなのでしょう。それに、色々な収差を全て解決することは無理なので、どれをどれだけ解決するかという総合的な考え方と、使う目的に合わせた設計が必要となるわけです。そして、最終的には作って使ってみないと判らないというものなのです。ですから、人まねではダメなのは当たり前であり、ここに本当の技術力が試されるのです。
ところで、1のところではレデューサーをオプションにして更に短焦点化を計ったのですが、製品は遅れに遅れ、同じ系列の上位製品の販売が終了した後に出てきました。だって、そりゃあ性能を出そうとしても、元々のレンズの収差を補正するなんて、元レンズの収差を補正する方が簡単なはずです。案の定、性能はいまいちでした。無理のある設計です。それで良い方もいらっしゃるでしょうが、自分で絞りを付けないとちゃんと撮れないのでは、わたくしは満足出来ません。
それで言えば、2のところで、一番小口径のものを予約したことがあります。開発中というふれ込みで、試作品の試写をみて予約したのです。長めの望遠レンズとして良いかなと言う判断です。望遠レンズとしてボーグがブレイクする前のことでした。そして、入荷は遅れに遅れ、結局しびれを切らしてキャンセルしました。遅れるのは開発に問題が出たか、優先順位が低いかです。どちらも良いことではありません。結局、3割増しの価格と、レデューサーが固定で付く形で発売となりました。EDガラスを使った3枚玉での設計ではF6にするのはかなり無理があります。しかし、レデューサーで解決するのであれば、当然価格に跳ね返るのは当たり前です。で、その価格であれば選択肢は別にもありますので、わたくしはそのまま諦めてしまいました。F7クラスで設計してレデューサーでF6以下を狙った方が使い勝手がよいし、価格も下げることができただろうと思います。そして、選択肢はそのラインナップの最上級機種で、口径は数ミリ劣るのですが価格も低く、この点がアドバンテージです。レンズの性能は良いようです。ただ、がさつな使い方をした場合に対物キャップのネジが噛んだという報告があったり、妙に重量が軽かったりしますので、その点が問題です。軽量化して小型赤道儀に搭載することを考えているのであれば、肉厚を落とすよりカーボン鏡筒にするのが常道です。温度変化にも強くなります。それにアルミ鏡筒で他のカーボン鏡筒並みの重さとなれば、強度や余裕の問題が間違いなく出るでしょう。次善の選択肢となります。
3はデザインがよいのがお気に入りでしたが、ラインナップの中に、承伏できないものがあります。レンズセルに書いてある焦点距離が、入っているレンズと違うという説明が入っています。621mmと刻印されているものは実は558mmだというのです。こんなモノを平気で出荷しているメーカー、平気で説明を書く代理店、一言、「中国だね」で終わってしまいます。レンズ押さえか飾りリングかは判りませんが、そんなモノ1つ、作り直す気も無いのか、気が付いてもいないのか。これに拘るこっちが悪いかのように思わせるテクニックでしょうか。何にしても、他の商品とはいえ選択肢からは外れます。
残ったのが4です。諸手を挙げたわけではありませんが、最善の選択と言うことです。
発注してから30分ほどで返信メールが来て追加工と調整の後に送るということでした。で、次の日、ふと思いついて注文したところの在庫状況のページを見に行ったら、在庫無しになっていました。最後の一本かい、と思いました。もし、双眼にするつもりで2本注文したら無いと言う事ですね。勿論そんな資金のない★秋津★には、できない技です。
到着が待たれます。
★★2011年02月07日(月)死刑囚、荷物来ず、月と木星のコンビネーション
日は経ちましたが、永田洋子死刑囚が死んだというニュースがありました。既に寝たきりであって多臓器不全での死亡だということですから、まさに命運が尽きたのでしょう。昭和20年02月08日に東京生まれ、この02月05日22時06分東京拘置所とありますから、小菅です。
引き起こした事件は、昭和46年08月印旛沼事件で殺害の為の睡眠薬を調合して2名の殺人に関わった事に始まり、この年の年末に逃走先である複数の山中アジトで12名を殺害、昭和47年02月17日に逮捕されます。この山岳アジトが発覚したのは、メンバーが風呂に入らずに尋常ならぬ悪臭を振りまいていたことで、関わった人々が憶えていたことだそうです。この時に逃亡したメンバーが浅間山荘事件を起こすことになります。事件の背景を社会の問題として扱いたい派と、原因を犯人の個性に求めたい派が攻防を繰り返しましたが、裁判は個性が原因との立場であったはずです。未だに支援者なんてのがいるんですよねえ。チャートを作ると、大変に興味深い点が幾つも出てきます。何が興味深いかはまだ別の機会に。
前回書き込んだ発注物ですが、注文してから注文日を含まず4日経ちますが、到着しません。荷物としては中1日で到着しますから、月曜日に着かないというのは、土曜日には出していません。天候が問題となるような場合のトラック便の遅れがある場合は、もう1日かかることがありますから、最大、金曜日の集荷に間に合っていないわけです。つまり、注文日の次日には出していないということです。昨今ではアマゾンが24時間体制で動いているような状況になっています。個人のところにそれを求めるつもりはありませんが、顧客への対応に少しも学ばないところなので、ここに備忘録として書いておきます。通販の基本とサービスについて世の中の動向に敏感に対応しているのが、業者としてのあり方だと思います。それをしないでいられるのは、よほど特殊な物、そこでないと手に入らない物を扱っているからです。大名商売というやつです。
荷物を出す時に伝票には荷物番号が付けられています。これで荷物の検索ができます。どの会社でもそれができます。外国の運送便ですら荷物番号で追跡できる時代です。インターネットでの通販で、最初の頃はわざわざメールして業者から荷物番号を聞き出しましたが、大抵の業者は、2度目からは荷物番号を書いて来るようになりました。学ぶのが早いです。システムに改良を加えるのも早いです。既に、かなりのところで注文を受けた自動返信メール、確かに受注したメール、出荷したメール+荷物番号の3つメールで顧客の安心をサービスとして提供しています。
その昔、パソコン部品店の通販部門で夜の12時に注文してきて、朝の6時に返事は未だかと書いてきた客があったとか、店のオーナーの独り言で「お願いします。寝させてください」というのに笑ったことがあります
。
「セカイモン」というオークションサイトがあります。e-Bayというオークションサイトの日本語版で、落札された商品を円で決済し、ロサンゼルス空港から成田に送り、通関させて落札者まで届ける業務を行っています。円高の為に結構流行っているようです。そして、出品する個人や業者に評価がついています。優良なところは「トップセラー」、荷物が遅れたり傷ものだったりというのが重なると「要注意」というわけです。アメリカ人の多様さは日本人以上で、遅れることに全く意に介さない豪の者がいて10日どころが1ヶ月2ヶ月そのまま放置するような出品者がいるようです。そこで、セカイモンでは10日経ってもロスの集荷所に来ない物は連絡をくれるそうです。広い国ですが、10日もかかるのは普通ではないということでしょう。結構、沢山、嫁様は頼んでいますので、たまに到着が遅れる物が出ている様です。そう言えば、そんなものが無い時に、輸入業者が仲介するアメリカの品物と、国内望遠鏡販売店に望遠鏡の部品を、時を同じくして注文したら、国内の方が遅れて着いたという「事件」がありました。更に結局は交換させましたから、もっと時間がかかっているのです。「取引停止」の店です。
セカイモンで日本の通販店で高値が付いている物を探すと、大変に安い、送料を込めても半値以下のようなものが沢山あったりします。知らないで高値を払っている人もいれば、探し出してくる人もいます。
さて、遅れるだけでも「要注意」になるシステムが必要だったのは遅れるからですね。ひるがえって、そんなのは中国の光学会社だけではありません。天文専門誌の表紙を飾った特製望遠鏡で、発注者が忘れて久しく、発注そのものを忘れてしまった頃に届いたというのを美談のように扱っていたという「事件」がありましたが、これなんか氷山の一角です。カタログに載っているから注文すると、在庫無しで何時入るか判らない・・・。売れに売れている物であれば、仕方ないと思いますが、何時入るのかを問えば、中国なので判らない・・・。それって、無い品物で客を誘き寄せる悪徳商法の一種? 「最後の一個」の次は、「たった今売れてしまいました」。
ああ、それで、不幸にも頼んだところは、典型的な学びのない大名商売で、ここにしか売っていないので我慢して頼んでいるわけです。情報化社会の中で淘汰対象であり、「要注意」です。しかし、本来の意味での情報化社会のバロメーターは、中共でOEM生産されている望遠鏡が、通販で手に入るようになる時だと言えます。間近に迫っているかも知れませんし、そんな日が訪れないかも知れません。ネット検索を遮断する国ですからねぇ。それに、情報社会は便利になるというだけではなく、ますます弱肉強食、情報力のない者は貧しく、情報力のある者が豊かになるという社会なのですから。
月と木星のコンビネーション
★★2011年02月08日(火)相撲に選挙、到着
相撲のニュースなんか聞きたくもないのですが、連日、話題が尽きないことで報道各局は嬉しいでしょうね。プロレスのようにショー・ビジネスとして生き残るしか無いのではと思います。まして、国技と言い張るならば、日本人が主に出て来る試合にして欲しいものです。
ひるがえって名古屋の選挙の話題も色々なことを言う方がいて面白いと思います。名古屋市長の議会与党を作ろうという作戦が議会制民主主義を破壊するとまでいった某大学教授の発言を聞きましたが、じゃあ国会は与党で行政府を作るのですから議会制民主主義に反するのでしょう。言っていることが矛盾するのも判らない教授というのも使えない人材です。そもそも民主主義なんて、そう大した制度ではありません。まともに運営するには条件が厳しすぎます。
ところで、昨日来ないと騒いだ物件ですが、今日の昼に到着しました。日曜に出したようですね。早速、性能試験と共に試し撮りです。始めようとすると、またまたCCDカメラからの出力が途切れていました。ケーブルを持ってきて外側からつなぐと、ちゃんと写ります。作ったケーブルがインチキだったのでしょう。作り直すか、市販品に変えるかしないといけません。こんなトラブルは御面被りたいものです。
さて、空の様子は薄雲がかかっていますが、試験程度ならばできます。先ずは月の眼視です。コントラストの高い期待通りの映像です。月の縁に色が付くことはありません。バーローレンズを加えて限界以上の高倍率で木星を観察、縞が見えるのは当然として、上空の強い気流の影響でシンチレーションが大きいのですが、更に細かい縞がちゃんと見えます。恒星の焦点内外像も観察します。光学理論の教本通りの見え方です。ということは優秀です。そして、次は撮影です。こちらは少々条件が厳しくなります。というのは、空の状態がイマイチだからです。それでも取りあえず、直焦点で撮影してみます。すると、ASPサイズであるD300の画角内では、コマ収差や非点収差、像面歪曲が見受けられません。最初、取り付けが2インチスリーブで、少しガタが出て斜めになった結果、星が伸びましたが、調整して光軸上に載せると、全く問題が出なくなりました。これはネジでつなげて固定する形にした方が良いでしょう。13センチの口径でF6.9ですから、異例の良像です。F7.5程度でも危ないレベルなのです。
品物を箱から出した時に、筒が長さに比べて特に太く感じたのは、Fが短めであると共にバックフォーカスを大きく取っている為です。だから、短焦点屈折のような印象が出たのです。そして、更に特筆できるのが接眼部です。大変に作りが良く、D300と2インチバーロレンズという超重量級の荷重をかけてもストッパー無しで下がってくることはありません。接眼部自体を回転させる部分と接眼鏡を回転させる2重の回転装置がついていて、こちらも滑らかな動きをします。光学的な性能の対抗機種とは、次元の違う操作感になっています。こちらの方が価格が高いのですが、その分以上に差が出ています。やはり、重いのはダテではなかったのです。搭載する赤道儀に余裕のない場合は、致し方ないでしょうか、選択は間違っていませんでした。
ロンキーテスト辺りまでやったら問題が出て来るかも知れませんが、この試し撮りで、反射並みの色消しができている事が判りました。ちなみに25センチの反射では、このシンチレーションでは使い物になりませんでした。当然、40センチは問題外です。900mmの焦点距離も、16センチ反射で使っていた1000mmに近く、40センチ反射の丁度半分です。
品切れになっていて直ぐには手に入らないのが難点ですが、笠井のブランカ130EDTお勧めの一本です。
テスト撮影
★★2011年02月11日(金)札幌雪祭り会場
★★2011年02月14日(月)130EDT、虹の入り江からプラトン
何年も前のことになりますが霧島連山の上空を飛んだ時に、面白いクレーターだと思って撮影したことがあります。その写真を見ると、今回噴火している新燃岳は写っていませんでした。新燃岳より北側の部分を中心に撮影しています。あまり魅力がなかったのでしょうか。たまたま、飛行機が飛んでいる方向によるモノだったのかは判りません。噴火が静まることを祈ります。
130EDT、到着して試写を行った口径13センチの屈折機ですが、今まで、ニュートン反射ばかり使用してきましたので、筒内気流による像の乱れは、この位かなと思っていたものがありました。機器的な原因以外の像の乱れは、筒内気流とシンチレーションです。シンチレーションは大気層の乱れで、大気の底からはいかんともしがたいものです。その2つを同じように扱っていました。焦点像を見ただけでは違いが判りにくかったのです。焦点内外像を見ると、シンチレーションによって、全体的に揺らぎます。そして、筒内の気流の乱れで内部的に揺らぎます。例外的にシンチレーションのきわめて弱い日に、筒内気流を観察することが出来ます。そんな時は、こんなモノを観察するのではなく、星を観察すべきでしょう。
屈折機を使ってこなかった訳ではありません。最初の筒は口径5センチの屈折機です。この口径でメシエは、彗星との識別用のカタログを作ったのです。また、現在でもオートガイド用の副鏡は口径8センチと10センチの屈折機です。もちろん、それらに付いているファインダーは全て「屈折機」です。しかし、以降、主力機は反射になりました。
反射式を主鏡に据えるのは、口径10センチを越えると、同じ金額では反射式の方が大口径となるというのがその第1の理由です。10センチ以下の反射式では、何しろ安物作りになりますし、性能も光学理論から導かれる値より遥かに下回ってきます。
そして、今回、まともな口径と補正の出来た筒の導入により、筒内気流のない焦点内外像を見ることが出来ました。実はシンチレーションというのはこの程度だったのかと言うのが感想です。反射鏡筒でシンチレーションだと思っていた像の揺らぎのほとんどが筒内気流が原因でした。ドームの中の機器ですから、温度的には安定しているはずです。しかし、スリットを開け、外気が入ると温度差により気流が生じます。気温が一定であるならば、問題は起こらないのですが、気温は総じて下がります。これが、解放鏡筒だったとしても事情は同じです。人がそばにいれば上昇気流があります。冬場はそれが明らかです。試しに、石油ファンヒーターを付けてみました。口径40センチの場合、撮影に耐えないほど星像が肥大しますが、130EDTでは、熱風が筒先へ行かなければほとんど問題なしでした。25センチや16センチの反射では試していませんが、きっと同じような状況でしょう。温度順応はある程度の時間がかかるものですが、気温が下がり続ける場合には、温度順応に時間をかけても無駄となります。温度による焦点距離の移動が、どれほどのものかはこれからの計測になりますが、数分で10℃も変わるわけではありませんので、この問題に関しては、屈折機と反射機の優劣は圧倒的な結果となります。
この状況からすると、反射式でもマクストフ式やシュミット式のような補正板があって筒が密閉されているものは、筒内気流に悩まされることは少ないのかも知れません。温度順応には時間がかかるとはいえ、そのメリットは大きいといえましょう。
ニュートン式反射の筒先にフタをする平面ガラスを付けるとなると、その精度と金額を考えれば、主鏡を上回るのは確実で、現実的な事ではありません。売り物としてレンズ保護フィルターは11センチくらいのものまでしかありません。大きく且つ特注となればどんな値段になるでしょう・・・。平面の研磨の方が難しいのです。
このようにして、無理して屈折機の導入を計ったのは間違いではなかったという結論が出てきます。もちろん、今までの機材が無駄になる訳ではありません。40センチの口径と1800mmの焦点距離は圧倒的な明るさと迫力です。何しろ冥王星が眼視できるのです。25センチの1250mmの焦点も月や太陽をおさめるのに最適です。16センチで1000mmは多少競合しますが、プラスアルファです。10センチ600mmはレデューサーで470mmとなり、カメラの世界では超望遠ですが、我が家では直焦点の一番短い筒となります。
虹の入り江からプラトン
★★2011年02月18日(金)寒さの海からピタゴラス
★★2011年02月23日(水)ダフィ、地震
カダフィのところは昨年の土星と天王星のオポを何回も食らっていて、民衆の不満が限りなく溜まり溜まっていたのでしょうか。カダフィがクーデターを起こした時のチャートをもとにすると、今年の9月末くらいが、体制として最も厳しい試練のようにも見えます。また、独立チャートからすると同じように9月に2度目のサターン・リターンとなります。節目が来ているとみて良いでしょう。
ニュージランドの地震では、アッサリと潰れた建物と何事も無さそうな建物が並んでいるのがある意味、見事です。日本と同じ地震国ですから、地震に対する対策は充分かと思えば、大分違うようです。日本より遥かに自然保護には気を使っていることを聞いていますが、耐震基準なんて無いのでしょうか。直下型とはいえ、揺れの加速からすると6強レベルですから、阪神大震災の時よりも揺れは弱いはずなのですが。
一件平和で安全があるかのように見えていても、実はそうではなく、考えもしていなかった危険があり、命の危機に合わなければならないというのは、何の星で、何の運なのでしょう。行方不明となった方々の早い救出をお祈り致します。
★★2011年02月24日(木)ニュージーランド
ニュージランドに入った日本の救助隊が、発見した遺体について性別や国籍については言えないとインタビューに答えていたので、答えられない何かの社会的な事情があるのかと思っていたら、そうではなく本当に性別から人種まで判らなかった為だそうで、深読みしようとしたわたくしが阿呆でした。
今回の地震は、去年の九月に同じ断層と考えられる、きわめて近くの場所で起こった地震が原因となっているようだというニュースも流れています。九月の地震でも、建物が倒壊し250人以上が亡くなっています。まるで紙細工のようにペシャンと崩れるような建物、レンガを積んだだけのような壁で被害を出しているのですから、今回と同じであり、過去に学ぶものが無かったと言わざる終えません。英会話学校のビルは、思うに、こんなに簡単に総崩れになるのですから、5人10人で一斉にジャンプしたら、建物が明らかに揺れるような作りだったはずです。専門家が揺れの振動がなどと判ったようなことを喋っていますが、どれだけ弱く作っても大丈夫かを計算する連中ですから、当てになるはずがありません。いかに構造材を減らし、コストを抑えるかというのは、ある意味、ゲームでもあり賭けでもあるでしょう。阪神大震災の際に、某大病院で、建物が潰れても潰れきらずに階と階の間の隙間で助かって、死者が出なかったという事例もありました。それが、5階にいたはずなのに、気付いたら1階にいたという幸運な被災者の報告にあるような状態では、生還は奇跡的な出来事なのでしょう。
ところで、ニュージーランドの独立チャートですが、これが何というかハードアスペクトがギッチリと作られている意外と厳しい造りになっています。水星火星天王星海王星の作るTスクエアが基調で、火星と天王星のミッドポイントに対して海王星がぴったりオポとなっています。これに対して水星がスクエアになっていて、その水星はアセンダントの支配星です。生まれも育ちもなかなか厳しいものがあります。
久々にトタン屋根を叩く雨音を聞きました。降るといえば固形物だったのが、遂に液体となりました。といっても、まだ2月の下旬ですから、たまたまと言う事になるのでしょう。月は明日が下弦ですので、起きている時間帯は晴れさえすればOKです。しかし、この天気ではダメですね。これを開店休業と呼びます。あ~あ。
★★2011年02月25日(金)リビア、コントローラー
リビアは、共和制移行のチャートより、独立チャートの方が現状が出ている様です。共和制と言っても、直接民主主義を唱えながら、内実は違うというのが実体ですから、チャートに出ないのも不思議はありません。政権を掌握したカダフィのクーデターのチャートが独立チャートになります。進行の月が出生太陽とコンジャンクションで、進行太陽の上に経過火星が居ますから、まだ、逃げ出すことは考えていないでしょう。しかし、命あって逃げ出すならば早い方が良いでしょう。9月まで持つかと思ったのですが、それよりも前にエポックがありそうです。国民全てを殺す気で権力の座に居すわろうとしても、4月のハナには経過火星が天王星とコンジャンクションし、出生太陽とスクエアとなります。これを策を講じて切り抜けたとしても、次の9月ですかねぇ。単なる延命工作でしかありませんから、金を持っている内に逃げ出した方が賢いということになります。なんたって土星回帰の時です。やって来たことのツケを払わないといけません。
赤道儀のモータードライブのコントローラーにヒモを付けて、取り回しをしやすくしていたのですが、ヒモの取り付け部分に苦労していました。元々、固定的に使用するようにコントローラーの裏にカメラネジが切ってあってカメラ三脚に付けることを想定しています。そこにヒモを取り付けるように工夫していたのですが、やはり、バランスと装置の形状がイマイチです。そこで、今回、百均で見つけてきた金具をコントローラーに取り付けて、まともにヒモを付けてみました。ヒモが太くなり、持ち易く、かつバランスも良くなり、赤道儀のピラーに磁石フックでぶら下げることができます。また、梯子に登って望遠鏡を覗きながら片手で操作するのが楽になりました。天気が悪いとこんな事をして気を紛らわせています。晴天祈願。
★★2011年02月27日(日)カンニング、好景気
京都、同志社、立教の入試実施時間中にネット掲示板へ回答を求める書き込みがあり、解答がなされていたというニュースが流れました。悪いけれど、あの程度の問題に助けが必要なら受かりません。そりゃあ、やりたくなるでしょう。で、同じIDで書き込んでいると言うことですから、ヤフーのセキュリティ体制がどの程度なのかを見守っていきたいですねぇ。偽計または詐欺で業務妨害の疑いでしょうか。犯罪です。
共産中国が好景気を維持していますが、これが何時まで続くか、巷の興味を引いていることでしょう。建国宣言図では進行の木星や金星がアセンに来ている、というのが占星術的状況です。幸運がほほえんでいるという事だけで喜んでいて大丈夫かというと、この国は元々アセンに月です。不安定さが基調です。そして、この月は宝瓶宮にあり、巨蟹宮に天王星が居ます。ミューチャル・リセプションで、天王星にも大きく影響を受けます。ちなみに経過天王星が出生天王星から90度動いて、最初のスクエアとなる頃には林彪事件がありました。毛沢東の暗殺計画まであったのです。そして、オポジションの時、これが1989年の天安門事件です。次の270度のスクエアは今年の7月となります。しかし、正確な度数を取る直前に逆行してしまいます。天王星が戻ってくるのは来年の4月、そして、再来年の1月となります。大きく国運が左右される時がやって来ています。
ハッキリしているのは中国13億、本当は15億とも言われる人々全部が日本人や欧米のような生活レベルで暮らすことは絶対に出来ないというエネルギー、そして資源、環境の問題があります。この問題を乗り越えることは今の科学技術の水準では不可能の一言なのです。天王星もツケを持ってくる星です。それは土星よりも厳しいかも知れません。
★★2011年02月28日(月)オリオン座大星雲