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★★2011年01月01日(土) 一年の計、スバル
入ってくるニュースに殺伐としたものが目に付くのは、火星土星スクエアというフィルターが入った脳細胞の働きでしょうか。兄貴を刺し殺す弟、親を殴り殺す長男、71の妻を刺し殺す夫。それから、雪崩の状況を調べに行って雪崩れに呑まれた若者、海に落ちて水死する高三や小六、正月元旦に入ってくるニュースとは思えない中身なんですが、元旦なんかどうでも良いのでしょうねぇ。
さて、当初の決意通り、午前中の早い時間にドームに掃除機と共に上がりました。カーペットを剥がして外に出し、掃除機で丁寧にゴミ、ホコリを吸い取ります。カーペットの一カ所の裏にワラジがコロニーを作っていました。1枚のカーペットの真ん中あたりで、エサがあるわけでもなく、どうしてこんなところにと思う場所ですが、かたまりとなって乾いています。アリが侵入して列を作っていたのを見て、アリ殺しの薬を撒いたことはありますが、カーペットの真ん中にこんなものがあるとは思ってもいませんでした。湿気っているはずのない場所でもあります。その他は、クモも全く見かけないし、意外と虫が侵入していない場所です。ドーム所有者によっては虫の侵入に大変苦労している方もいらっしゃるようですが、まあ、この程度で済んでいるのですから良しとすべきでしょう。
とは言っても、気分の良いものではありませんので、カーペットの敷き方を変えました。丸い床に四角いカーペットですから、壁沿いを適当に折り込んで敷いているので、隙間が出来て、そこから侵入したのです。そこで、丸いベースリングに合わせて、カーペットを切り、進入路を塞ぐように敷き詰めたのです。本当は最初からやろうと思っていたのですが、一枚で全てを敷き詰めているわけではなく、何枚かを使っていましたので、敷き方は後で考えようかと思ってそのままになっていたのです。今回は、掃除ついでにやり直しました。ついでに電源関係の配線も少しいじって最適化をしていたら、昼近くになりましたので、作業はここまでです。年末に掃除をさぼったツケです。
続いて、午後は、ずーっと懸案で、玄関に放置していたEM-100赤道儀の整理です。昔は収納用にプラスチックの衣装ケースに入れていたのですが、工具入れと化していますし、ちゃんと形を取って格好良く収納したいと思っていたのです。日本製の望遠鏡や赤道儀はデフォルトでケースが付きません。良くてもオプションである程度です。そして、妙に高い価格が付いています。外国産のそれはケース付きが当たり前です。
ケースとしてはホーマックで使っていたものと同じような安物の衣装ケースを買ってきていました。買ってきてから半年くらいは放置していたように思います。
早速、作業開始です。先ず、三脚から外してそのまま衣装ケースに入れてみました。長さがほんの少し足りません。これでは入りませんから、赤経軸や赤緯軸を回転させてみましたが、うまく行きません。そこで、ウエイトシャフトを外してみました。長さはこれでクリアしましたが、今度は幅が足りません。そうなると斜めにして入れることを考えます。まあこんなものかと、パッキン材を物色していたら、より小さな工具ケースが目に付きました。カラで使い道募集中の放置品です。先ほど、赤経軸や赤緯軸を回転させると、結構コンパクトになったことが、ピーンと頭に響きました。その、工具ケースを作業場所に持っていき、赤道儀を入れてみると、なんと、入ってしまったではありませんか。先ほど外した意外と長いウエイトシャフトも対角線で入ります。ついでに空いているところに、ウエイトやモータドライブのコントローラーも入ってしまいました。予定外の展開です。高さはありますが、底面積は半分です。勿論、三脚は入りません。それは、衣装ケースでも同じです。
先ほどドームで切ってきたカーペットの端材を使って、工具ケースに敷き、緩衝材として使うとゴミも減る一石二鳥です。長い間、懸案となっていた玄関の邪魔者ですが、やっと整理が付きました。
一年の計は元旦にあり。元旦に懸案事項が片付くという吉兆です。
スバル
★★2011年01月09日(日)メシエ1番
★★2011年01月10日(月)ドーム内再配線
沖縄の「荒れる成人式」対応として行われている新成人警戒中に飲酒運転で逮捕された自称アルバイトの男は、オープンカーにのぼり旗を立てて友人達と走行していたところを検挙されたそうです。二十歳でオープンカーを乗り回していられる事情というのが知りたいのですが、ニュースはそこまで親切にやってはくれません。まあ、期待通りに事件を起こしてくれます。狭い島の中を無駄に走り回るのが楽しみだったのでしょうか。
さて、わたくしの楽しみです。望遠鏡の配線は何度もやり直しているのですが、オートガイダーの導入とCCDカメラの追加の際は、取りあえず組み込んでしまっただけで、特に正規化しようという気はありませんでした。ここに来て、配線が蜘蛛の巣とまでは行きませんが、大分錯綜してきました。特に子午線越えでは、イライラまではしませんが結構大変になってきました。子午線越えでは、望遠鏡をイーストモードからウエストモードに切り替えるのですが、この時、赤経を180度回転させます。この時、赤緯側をそのままにして回せません。鏡筒対物側を北極星方向にして回します。その為、赤道方向を相手にしている時は、赤緯側を100度程度回し、赤経を回転させてから赤緯を戻します。この時に、ぶら下がった配線が引っかからないように、監視と調整が必要になります。どうしても目が行き届かずに、引っかかった配線をそのままに回せば、ケーブルが破損します。ケーブルだけでなく電装品も破損することでしょう。
最初の頃は配線をひとまとめにして、1本で済ましていましたが、だんだんと追加されていって、何本ものケーブルがぶら下がるようになりました。中には、同じ電圧を使うのにACアダプターが複数存在したり、赤道儀の極軸にACアダプターをくくりつけたりしていました。そこで、望遠鏡に必要なケーブルが何本なのかを、充分に使用形態を加味して熟考を重ねました。その結果、赤道儀基部で6本のラインが最低限であることがわかりました。
折角の再考ですから、赤道儀から鏡筒への接続部分を切り離し可能なように、プラグとジャックで整理する事にします。望遠鏡基部にある電源装置部分から、接続用のプラグ&ジャックで複数の専用ケーブルをまとめて、赤道儀の一番上にまで引き上げます。そこから、また、プラグ&ジャックでカメラと暗視野電源、オートガイダーのカメラと暗視野電源の2系統への配線を用意します。こうすることで、メンテナンス性の向上と、システム変更の際の配線し直し時間の短縮が図られます。
このなかで、一番悩んだのは、カメラの電源です。カメラのACアダプターは2メートルのコードが付いていますので、赤道儀の極軸上に載せてコードを引き回していました。このままでは、配線適正化計画の例外規定になってしまいます。改善方法は、ケーブルを切って途中をプラグ&ジャックで中継するという方法です。それをやる決断が付かなかったので、例外的配線が増えて来た経緯もあります。この電源、Nikonと付いている為に通常から3倍から4倍という価格になっています。こんなのに一万円も出すのは馬鹿らしいのですが、カメラとの接続部分がナイコン独自の規格で、他にありませんから買うしかなかったのです。今回、腹を決めて切ってしまいました。
部品は計画に従い発注し、既に到着しています。配線材料を使ってケーブルを作成し、結束チューブでまとめました。それからが実際の配線です。一番問題になるのが、赤道儀には配線を考えた構造がないと言うことです。ケーブルを引っかける場所も自分で用意しないといけません。幾つか考えて、用意してきたのですが、何れも大きかったり小さすぎたりで、役に立ちませんでした。結局、部品箱から良さ気なものを持ってきて、取り付けました。
結果として、再び、ケーブルは1本となり、赤道儀の動きでややこしいことの無いように配置することが出来ました。試しにいじってみようと思ったら、空が晴れています。試しと言うより、実地試験です。今、赤道儀に載っているのは40センチ反射ですので、かねてより、今一度狙ってみようと思っていたメシエ1を念頭に、オートガイドやThe Skyの自動導入を試しました。
撮影してみると、完全な晴れではなく、上空には氷の層があるようで、芯のあるソフトフィルターをかけたような姿で写りました。また、失敗したと後悔したのは、ドーム内でファンヒーターを頼りに結線する心づもりの格好をしていたことで、撮影に取り組もうとして、スリットを開け暖房を切って用意をしている内に、ドーム内の温度がみるみる下がっていきました。耐寒用の支度をしてはいたのですが、レベルが違います。1枚撮影している内に0.5℃下がっていきます。時間も押してきたので22時前に打ち切ったのですが、その時点で-6.5℃でした。最終的には-19℃程度まで下がったようです。カメラの映像素子の性能には大歓迎なのですが、体には負担が大変です。
再配線は、良好でした。
★★2011年01月12日(水)予算交渉
しばしばではないのですが、掲示板へのロボット書き込みがあります。書き込まれたURLゃメアドは、それなりの勧誘サイトだったり、有効なものでは無い事もあります。コマーシャル効果としては興味を持つものがどれだけ出るか、数打ちゃ当たるという考えなのでしょう。また、そうでない場合は、いたずらや迷惑行為そのものが目的なのかも知れません。何れにしても、こんな方法は気持ちの良いものではありません。
今回の書き込みは1月10日の17:29:14に最初の書き込みが行われています。わたくしのチャートの上でこの瞬間にASCが出生天王星とオーブ1度に入った瞬間というのが面白いことです。しかしながら、こんなロボットを動作させる能があるのなら、もうちっとまともに儲けるとか、人の為になるとか言うことに使えば、富とか栄誉につながるのではないかと思う次第。掲示板のアドレスを変えてしまえば、もう来ないというのが今までの経験です。次の日まで様子を見て、変更してしまいました。
そう言えば北朝鮮のウェブサイトが攻撃されて使えなくなったとかで、そこに犯人の処罰を要求するメッセージが載ったそうです。こちらも気持ちは判ってやることは出来ますが、そんなことよりDOS攻撃されてダウンしたり、書き換えられてしまうようなシステムを使っていた責任はどうなるのでしょうかねぇ。天下に、自分たちの使っていたものが安物、技術が足りないことを公表しているのです。恥ずかしいことです。自前で出来ないのであれば、優秀なレンタルサーバー会社を探すしかありませんね。あっ、払う金がないんでしたっけ。
再配線の出来た赤道儀には現在40センチの反射が載っています。この反射は単純なニュートン式ですので主鏡と斜鏡から構成されています。主鏡は光を集める役目ですから、外すことはありませんが、斜鏡は光を外に導く為のものです。ですから、小型望遠鏡では必要ですが、取り付ける機器が斜鏡より小さなものであれば、焦点位置に装置を置くことで斜鏡が要らなくなります。例えば、この40センチに使っている斜鏡は88mmですので、デジイチの方がかなり大きくなりますが、遮蔽率からすれば大したことはありません。また、デジイチではなくCCDユニットにすれば、間違いなく遮蔽率も下がるでしょう。そして、このような改造をすると、主鏡側の光軸修正装置は必要なくなります。斜鏡位置の修正用の調整で、光軸修正が出来るようになるのです。つまり、重量的にも大変に効果のある方法と言う事になります。
ただし、光学装置としての望遠鏡としては、主鏡が放物面1枚では全ての収差を補正することは不可能です。F4.5という口径比では、DXフォーマットの端ではコマ収差が0.13mmと言う理論値となります。銀塩では粒子が荒れていれば納まりそうですが、デジタルでは見事に流れて写ります。従ってコマコレクターによる補正がどうしても必要となります。そして、支持金具による十字線が、どうしても入ります。また。大口径によるシンチレーションによる像のボヤケが出ます。そうなると、ある程度の口径の良く補正された屈折機が最も先鋭な像を作ることになります。さて、支払うお金がありませんから予算交渉ですね。
★★2011年01月14日(金)パソコン起動せず
内閣改造だそうで、少々入れ替えて見目を新しくしたのでしょうが、まあ、なんとも。賢そうというのがいないような・・・。また、小沢一派が党を割って出ていくという元気はないようですし、総理大臣といっても、ヒモでつながれた犬と一緒で、好き勝手できるわけではありません。こんな奴らの政争劇を見るより、世の中にはもっと面白いものが沢山あります。
この何日か、大変に気温が低く、最高気温がマイナス5℃なんて言う状態が続きました。その結果、ドームもすっかり冷え込んでいます。月は半月を過ぎ、ますます明るくなって、星野を撮るには不適当な明るさとなってきています。しかし、試し撮りくらいなら出来ますので、手持ちの凹レンズを入れた高倍率バーローレンズを使った拡大撮影をやってみました。結果は、あまり良くありません。強力な一枚の凹レンズで、色消しでもなく、盛大な収差とすりガラスレベルのコントラストとなりました。光軸が少々ずれている点も問題があります。それはそれで予測の範囲内でしたが、別のところで大問題が発生していました。
嫁様から奪ったコンパクト型パソコンが、低温時、マイナス5~6℃位より下がると、なかなか立ち上がらない症状が散見されていたのですが、今日は、全く起動しません。BIOSメニューは使えますから、原因はハードディスクであることは確かです。多分、冷えすぎると動作不良を起こすのです。電源を入れた時の温度は-8.5℃でした。しばらく通電していたら暖まるかと思って、通気口を塞いでしばらくそのままにしましたが、ダメでした。この点については、ハードディスクを換装するか、パソコンを直接温める方策を取るか、考えなければならない事が出てきたのです。以前のマシンは-15℃でも問題なく動いてくれましたので、再交換という手も無いわけではありませんが、動作環境の指定からは外れてはいますから、通常は冷やさなければならないマシンを暖めなければならないという微妙な対策が求められます。微妙というのは、暖める手段としては炎やヘアドライヤーの熱気では熱すぎるし、ちょっとした電気ヒーターでは役に立たないということなのです。
ファンヒーターで暖めてしまうというのが一番手っ取り早いのですが、実際の撮影にはもの凄い悪影響があります。ファンヒーターの熱気を使い、効果的に外部に排出できれば、それはそれで良いのですが、現実にはなかなか難しいことですから、パソコン本体を暖めるという限定的な方策で、何か賢い方法を探ってみます。
モータードライブに自動導入が用意されているので、パソコンが動かないくらいでは使えなくなることはないのですが、やはり、カメラのシャッターをコントロールする便利さに慣れてしまうと、もう戻れません。パソコンに頼らずに、タイマーを作ってそれでコントロールというのも視野に入ってきますが、装置を作るのが面倒です。
さて、どうしようかな。
★★2011年01月15日(土)悩み
今朝、まだ暖まらないうちに、冷え切ったパソコンのトラブルについて、ハードディスクを暖めたら起動するかという試験をしてみました。暖めたら、アッサリと起動し、不具合はありませんでした。心配でしたのでハードディスクをスキャンしてみましたが問題ありませんでした。暖めれば良いことがハッキリしましたが、どうやって暖めるかについては、かなり悩み、迷っています。と言うのは、省スペースマシンで、液晶の下に寝かして置けるのがメリットだからです。それを強制暖房しようとすると、液晶をどかし、天板を外してから、起こして縦置きして電気ファンをくっつけるという手が効率的です。吸気口から暖気を入れるのは困難ですし効率も良くありません。ファンヒーターの強力な暖気の中に置いた方が良いくらいです。そうすると、サッと暖められるようにするには、縦置きで液晶の裏に置くことになります。現在の座る位置からすると、横に置くのはスペース上、難があるからです。40センチを載せた時にウエイトシャフト棒の先端が当たることになるからです。これらのことから、机に対する座り方を再検討する方法もあります。色々と考えて、良い方法を編み出そうと思っています。狭い中の有効利用というわけです。
半月からいま少し太った月が、うっすらと見えます。雪雲が通過中ですが、1センチ位でしょうか。それほど降らせるわけでもなく、晴れる前に朝になりそうですから、今日はこれで終了です。
★★2011年01月16日(日)遮光カーテンの作り直し、湿りの海、雲の海
朝起きて、朝食の後に直ぐドームへ上がりました。まだ明るくなっていません。気温は-5℃でした。試しにパソコンの電源を入れると、問題なく動きます。これは予想通りの結果です。この付近が境界線であることが経験から判っています。そうすると、特に冷えた時だけ、フタを開けて暖めれば良いのですから、それほど抜本的な対策を取ることはないようです。寝ながら、ハンダごての電熱線を幾つか直列にしてハードディスクに貼り付けてやるかと思っていたのです。百均で手に入るようなものですから、安く済むのも良いでしょう。しかし、一銭もかけずに、気温が下がった時に、フタを開けて電熱ヒーターをあてるという方法もありです。それが出来るようにすれば良いのです。
机や物置の位置を変える事が出来るかと思って検討してみましたが、やはり、長い試行錯誤の結果、今の位置にしているのは理由があるのです。これ以上に良い位置は、40センチ反射がある限り無理なことです。つまり、今、パソコンを使う為に座る位置と、40センチ反射を下ろして置く位置しか、無いのです。ドームの中、北から入る入口と、その左右、北西と北東の位置以外は、巨大な40センチ反射の鏡筒が動く場所なのです。ドイツ式赤道儀に載せている限り、この制限は絶対です。従って、パソコンの置き場所を変える案は否決されました。
続いて、机の上にパソコンと液晶をどう置くかと言う事になります。こちらはそれほど難しくありません。選択肢が多数ありますし、結構広い机です。そこで、この机をカバーしている遮光カーテンの作り直しをすることにしました。遮光と共に、保温もできればよろしいと言う事になります。望遠鏡を動かしながら位置を確認しつつ、採寸をしている最中に、気が付いたことがあります。40センチ反射の光軸がややズレているのです。撮像した時にピントが甘かったので、光軸が狂った事が原因であり、合わせ直さないといけないと思ったことを思い出したのです。
採寸に続いて光軸調整です。修正用の部品を取り付けて見ると妙なことが判りました。接眼部の取り付け自体にタワミとガタがあり、向きが少々変わっているのです。よく調べて見ると接眼部の取り付け部分のネジが緩んでいます。それだけではなく、力を込めて締めると、鏡筒の取り付け部分での変形が原因で、接眼部が鏡筒に対して垂直になりません。垂直にならないからといって不具合とはなりませんが、接眼部の方向が動いてしまえば、それに対応した斜鏡位置の修正が必要です。これらを解決したところで、やっと光軸の修正に入ることが出来ます。レーザーコリメーターがあるので、修正そのものは早く済みます。
強力な凹レンズで高倍率バーロを作り撮影実験をしてみた時に、あまりにもひどい結果が出ていました。この光軸が出ていなかったことも影響しているはずです。コマコレクターを使わないニュートン直焦点は光軸に敏感です。特に短焦点反射ではASPサイズですらカバー出来ません。ピシッと合った光軸の像がどれほど先鋭か、ピントを合わせた人だけが知っています。
休み明けの実力テストの採点があと少し残っています。それが済んだら、縫製職人役が待っています。多分それが終わる頃には暗くなってしまうでしょうから、今日の買い物は中止です。天候はたまに雪がちらつくような状況で、今夜も星は姿を見せてくれないはずですので、光軸修正の確認である焦点内外像を見ることは出来ないでしょう。ちょっと残念です。
湿りの海、雲の海
★★2011年01月22日(土)NGC253
★★2011年01月24日(月)昴のメローペ周辺
★★2011年01月25日(火)メシエ78
★★2011年01月30日(日)独裁国家、ドームから報告、とも座散開星団M46&惑星状星雲NGC2438
独裁国家
ややこしい国だと思ってはいたのですが、近所で革命が起きたら影響されて、これだけの騒ぎなってしまうなんて思っても見ませんでした。不明の至り。
さて、発端のチュニジア共和国ですが、1956y06M16d01h00m00s(JST) 首都チュニスです。日蝕や月蝕との顕著なアスペクトはありませんが、進行太陽の位置は問題です。出生月と進行火星がオポジションとなり、丁度進行太陽とTスクエアです。その火星の付近にはトランジットの天王星を従えた木星が強力に刺激しています。これで、大統領が逃げ出すということになります。元々、チャートとしては水火土にMcのグランドクロスで困難の数々を示しています。宗主国はフランスで、やっと独立した様子が見えます。次の年には王制から共和制に代わり、社会主義を導入しましたが、これも1970年の首相交代を機に自由主義路線に変更して、1987年から独裁体制を維持してきたのです。これらの動きは、確かめてみれば後出しじゃんけんながら星に出ています。
本命のエジプト・アラブ共和国は多少の変遷を考慮すると、1922y03M15d07h43m00s/JST/ 首都カイロでイギリスから独立して王制を施行、1953y06M19d08h30m00s/JST/から共和国となります。両方のチャートで、年頭の日蝕とタイトなアスペクトが見られます。しかしながらチュニジアのように大統領が亡命するような様子は無いように見えます。国内で最も弾圧されているのはイスラム原理主義であり、一応議会制度と民主主義の体裁を取っていますから、大義名分は立つことになります。まあ、悪くて政権を維持できなくなる程度でしょうか。
イスラーム主義の砂漠型行動規制原理を持つ宗教だけが怖いわけではありませんが、目立ってしまっているのはカミカゼ攻撃があるからでしょう。行った先に天国があるよと信じてしまえば、怖いモノなど無いのですから。
ドームから報告
ドームのU-150関係の電装が再整理されたことによって、大変に快適な操作環境が出現しました。といった矢先に、昨晩はガイド用CCDカメラからの映像出力が、どうしてか途切れてしまっていました。結果的には接続をし直して復帰しましたが、潰れたかと思いながら原因究明に1時間近く浪費してしまいました。まあ、用意の為に薄明が終わる前からスタンバイしていましたから、実害はそれほどではありませんでした。温度変化が大きいところでは、装置にとっても厳しいものがあります。まして、0℃から40℃という使用環境の電気装置がほとんどです。この時期、ドームの使用中にプラスなんかありません。中で使用している電波時計に温度計も付いていますが、これが-9.9℃までで、それ以下になるとエラー表示です。この為に赤いアルコールの温度計も置いてあります。そう言えば、ファンヒーターにも温度計が付いていますが、0℃以下は全て0℃です。
本州の方の方で、ドームの中にコーヒーメーカーが必需であると宣言されている方がいらっしゃいました。再度確認しようとしたら判りませんでしたので、どの辺りの方か判りませんが、我が家でそれをやったら、反射鏡まで結氷(結露ではありません)することでしょう。わたくしの出す息や汗ですら、ドームの内壁に付くのです。
それに、みるみる温度が下がっていくと言うことも良くあります。先々週ですが、1枚映像を得る毎に0.5℃下がっていくという厳しさのことがありました。3時間で6度は下がっていました。反射望遠鏡では、ガラス材が青板のような安いものではなく、それなりのモノを使用していると、あまり影響がないのですが、これが屈折望遠鏡であれば温度変化による焦点移動が馬鹿になりません。例えば、30分露出している内にピントが変わってしまって、出来上がりがピンボケになるというようなことがあるそうです。特に高級仕様のもので起こると聞いていますが、我が家には普及型屈折機しかありませんし、ガイド用鏡筒はFが暗いのでピントが動いたって機能に大した影響は出ません。
そのような過酷な環境で、満足な性能を示すのがユーハン工業のU-150です。寒冷地向けの潤滑油を使用しているとはいえ、本当に大したものです。某社の赤道儀はストライキを起こして使い物にならないのです。シリーズ名に100と付いた機種は何とか動くのですが・・・。
このところ、40センチ反射がドームの中を回っています。配線が複雑で、取り回しに気遣いが必要となり、自分の移動もリンボーダンスをしているがごとき状態となったので、しばらく置いたままになっていました。それが、すっきりとした配線で、リンボーダンスがやりやすくなったのです。とはいえ、冬のシンチレーションによる像の肥大化は、大口径ほど効いてきます。40センチの下は25センチですが、こちらでも結構なレベルとなります。10センチ台の半ば付近からの口径が影響を受けにくいところでしょう。手持ちでは10センチと16センチの反射ニュートンタイプがあります。こちらが使える口径と言う事になってきます。
ただし、これらの反射ニュートン式には光路内に斜鏡の支え金具が存在し、回折による光条がでます。それが絵的に良い場合もありますが、邪魔な場合もあります。クロスフィルターを外せない状態と一緒なのです。これを嫌って、無遮蔽光学系の研究も行われていますが、要はケプラー型の屈折で収差が取り除かれたものがあれば良いわけです。そこそこの口径の屈折機の導入が望まれるところです。
とも座散開星団M46&惑星状星雲NGC2438