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    ★★2010年11月01日(月)メガネと彗星
    ★★2010年11月03日(水)今日のお客さん
    ★★2010年11月07日(日)CCDカメラ発注、新3重円計画、紅葉の最後ノムラモミジ
    ★★2010年11月08日(月)メール不着?、ああ恥ずかしい
    ★★2010年11月11日(木)蓄光型CCD好印象
    ★★2010年11月13日(土)タイヤ交換、新装置快調・ケーブルはクリスマス?、月齢7.2
    ★★2010年11月14日(日)再配線、SG続報
    ★★2010年11月17日(水)昨年の日蝕画像盗用事件の総括
    ★★2010年11月23日(火)月齢16.6
    ★★2010年11月26日(金)TPP?、EC、北・来た
    ★★2010年11月28日(日)冬囲い、アメリカ、アンドロメダ大星雲
    ★★2010年11月29日(月)

★★2010年11月01日(月)メガネと彗星

 明日は日曜日だということで、土曜日の夜にドームに上がりました。空はそこそこに良い晴れっぷりです。取りあえず、ハートレー彗星が撮影可能な位置に来るまで、他の星を撮ってみました。撮っている内に、どうも何時ものピントのシャープさが出ません。主鏡をのぞいてみても、特に問題はありません。目で見たよりも雲でも浮いているのかなぁと、目に自信がありません。それほど久しぶりの感じがします。
 それに、遠距離用のメガネを新調してのファーストライトです。新調したメガネの度数は以前と同じのはずなのですが、見えが全然違います。こんなことがあって良いのかと思うほどの差に感じるのは、メガネのフィット感の違いです。鼻に載せるタイプのメガネから、鼻に架かるだけのフレームの違いで、目との距離の安定度が劇的に改善したのです。ド近眼の乱視と測定から得られたメガネレンズの距離の誤差は1ミリメートル以下、0.2~0.3ミリのレベルであることを、今回は痛感させられました。メガネを目から離していくと、合焦する距離がどんどん近づいてきます。正確な位置にメガネを置くと1.5程度の視力になります。通常、0.03を誇るわたくしのド近眼は弱視のようなもので、矯正してもそれほど視力は回復しないそうなのですが、こんなものです。実に爽快な星空でした。カシオペアからペルセウス、ぎょしゃ。ふたご、オリオンと星の豊かな場所が続いています。これは冬の銀河のただ中になります。
 以前のメガネは、鼻にかける形で、位置が安定しませんでした。その結果、ピントが出る時と出ない時があり、信頼性が欠ける状態だったのです。夜間に車を運転するには、どうしてもこれをかけなければならなかったのですが、眼が疲れること著しい思いをしていました。それが劇的に改善したのです。それも、目とレンズの距離であることをやっと気付かせたというのがこの新しいフレームでした。そのフレームは、丸いレンズを使うタイプのものです。今、パソコン用に使っているものも丸メガネです。そちらは確かジョンレノンモデルという名前が付いていたと思います。
 このメガネを作ったのは、それほど必要性を感じてのことではありませんでした。嫁様がレンズが合わなくなってきたというので、近くのアウトレットモールにある眼鏡店でメガネを物色、読書用と外用でしたか、2本を新調した時に、ぶらぶらしながら、このフレームを見て、一つ作っても1万円くらいで出来るというので、わたくしの分のを1つよろしくと出したのです。それまで、わたくしが必要とするメガネと来たら、結局レンズ特注で4万も5万も取られていたのです。それが特注料金3千円、フレームが8千円でOKと言う事になれば、今まで如何にボッタされていたことか。結局3本で2万5千円くらいだったはずです。
 そして、機械で計ってもらうと、今までの運転用メガネの度数で良いという結果でした。そのことがちょっと不満でしたが、30日位はレンズ交換無料といわれて、ダメ元のつもりでした。結局、メガネと目の距離を如何に安定して保つかが、わたくしのようなド近眼では重要であったことを知らしめたという優良商品に出会ったわけです。まあ、昔の卒業生が就職していたというのも追加のエピソードとなります。

 ところで、望遠鏡の方ですが、ピントが甘くなった原因は、撮影後、撤収する時に判明しました。反射望遠鏡の斜鏡が少し曇っていました。わたくしから蒸発した水蒸気が、ここに結露していたのでしょう。それで、ピントの甘い映像となってしまったのです。寒いといっても氷点下ではないので、服装が密閉タイプでなかったのが敗因となりました。
 そして、狙っていた彗星ですが、予報位置を双眼鏡でつぶさに調べたのですが、見あたりません。仕方ないので、予報位置に向けて、めくら打ちをしました。めくら打ちといっても、国立天文台が発表している図から時刻割りして出した位置です。1度×0.7度の範囲に充分入るはずです。一発で視野内にいる彗星が見つかりましたが、まぐれではありません。しかし、暗いです。肉眼彗星になるかも、等と言っていたわりには、小さくて、尻尾もほとんど判りません。ちょっとガッカリ。月も上がってきてしまいましたので、それ以上撮ることが出来ませんでしたが、2分程度の露出間隔でも移動が判ります。地球に近づいた天体の動きは速いものですが、この彗星も急行列車のようなものです。


★★2010年11月03日(水)今日のお客さん



★★2010年11月07日(日)CCDカメラ発注、新3重円計画、紅葉の最後ノムラモミジ

CCDカメラ発注
 撮像素子としてデジタル一眼のCMOSセンサーは大変に優秀です。素子を使うチューニングの点でも各社色々と技術を投入しています。カメラ作りの考え方が出る点であり、優劣がかなり出るところでもあります。天文用としてもかなりの性能を期待できます。ところが、天体には並外れて暗い対象が多いのですから、やはり感度に特化した物が有利となります。感度を上げる為には、回路の見直しを始めとして、一つの画素で時間をかけて蓄光することや、画素を大きくすることなどの方策があります。CCDに蓄光するだけでもかなりの感度アップでが、これをもっと貯めるようにすると電気回路として雑信号が増えてきます。そこで、冷やすと雑信号が減りますから、冷却装置を付けます。ここまで来ると汎用の装置でなくなってしまい冷却CCDという高価な装置となります。一般に車が買える金額です。
 しかし、そこまでの性能を求めなければ、もっと廉価なものがあります。CCDをチューンし蓄光型にしたカメラであれば、デジタル一眼の廉価版レベルの価格、数万円レベルで、かなりの高感度カメラを手に入れることが出来ます。この手のCCDカメラでは、画素数が30万から40万というレベルで撮影用とするには充分ではありません。しかし、これがオートガイドのビデオ入力ということであれば、充分なレベルになります。明るさで0.0001lx程度を認識できるのであれば、ガイド星を探して副鏡を動かす必要が無くなります。
 そこで、超高感度をウリにするものをリストアップして機種選定を行いました。ルクバトとセットで宣伝をしているのはMTV/73S85HN/BSです。ルクバトと同じ第一無線による提供です。こちらより蓄光度の高い品物がワテックのWAT/120N+です。価格的にもかなり高くなりますが、感度は一桁上がっています。どちらもビデオキャプチャーユニットを通してパソコンに接続します。また、Cマウントアダプターを介してアメリカンサイズのスリーブに入れるアダプターを使って望遠鏡にセットします。
 長くなりましたが、つまり、オートガイダーの為にキャプチャーユニットと120N+を注文しました。キャプチャーの方はアマゾンに注文し、120N+はS報社に注文をしました。アマゾンは既に昨日のうちに送ったと連絡が来ていますから、明日着くでしょう。通販関係では、大変に頑張って顧客が焦れない方法を実践しているところから、未だに売ってやるんだという大名商売のところまでが、群雄割拠ですが、どんどん淘汰されていくのを目の当たりにしています。S報社からは何も連絡がありません。過去の例では、黙って連絡もせずに送りつけるところや、しらばっくれてソバ屋の出前をしたところがあります。(優良なおそば屋さんご免なさい)。最近、店舗を場末に移転したようですが、わたくしが若い頃からの歴史が有りますので、なかなか興味深いところです。5日の夜にメールをしていますから、6日7日と土日の営業日が二日間経っています。頼んでから丸々2日間以上連絡がなかったのは三重・津のの不良ソバ出前店でした。もしかするとなどと思いながら、明日にでも連絡をいれてみようと思っています。

新3重円計画
 さて、Stargazerをお使いの皆様に久々の開発報告です。ホロスコープ3重円に手を加える計画が発動しました。今まで、複数のチャートを同時に分析するにあたり、3重円を複数起動して使用していましたが、同プログラムの複数起動は、Win2kSP4以降と高性能機にとっては何の問題もないことなのですが、そうではないマシンにとってはかなりの負担となります。ここで、最近のWebブラウザのように、タブで切り替えが出来れば良いではないか、ということにやっと思い至りました。相性座相や3重円の設定でもタブを使用した形は作っていますので、これを動的に作成してチャートを書くことでタブ・ブラウザのように使えるわけです。また、チャーツだけで用意されている複数のチャートのデータを再現させる機能も、あれほど大きなデータではなくコンパクトに記録して再現ができます。とにかく動的タブの作成の取っ掛かりだけは、できていますので、他の部分の実装と共に機能の整理、旧3重円との棲み分け等、まだまだ沢山の課題が出ていますが、何れ解決させます。使用開始の時期的な予定はまだ五里霧中です。1番手間がかかるのがリファインの段階ですので、その時に今一度お知らせします。

紅葉の最後ノムラモミジ


★★2010年11月08日(月)メール不着?、ああ恥ずかしい

 S報社に電話を入れました。やはりメールが届いていないとのことです。メールは届いています。Bccでちゃんとこちらに戻ってきていますし、不着のメールデーモンも来ていませんから、ウイルスソフトで跳ねてたと断定しても良いでしょう。まあ、こちらとしては再注文です。しかし、客商売としての信頼性は大分下がりました。他社に比べて幾分安い価格設定でなければ、そのまま放置して置いたはずです。と言う事で3日ほどの遅延が起きています。

 ミャンマーでは選挙を行って軍事政権の正当化をしようとしている状況が報道されています。自分の権益を守る為に民主化という奴を心底恐れています。中共でも状況は同じで、一党独裁で甘い汁を吸っている者が既得権益を手放すはずがありません。とはいっても、民主化が本当に人の為にあるかというと、民主化の旗印である米国を見れば、すぐ判ることですが、そうとも限らない面が沢山あります。選挙と多数決による政治システムは独裁よりはマシなことが多いと言うだけでしかありません。日本の制度の具合を見れば、結局は官僚制度に固定されているだけのことです。ところで、その日本の政府ですが、尖閣のビデオ映像流出の政府対応がマヌケで、ますます危機管理能力がないことを世界に発信しています。出ちまった物を悔やんでも仕方有りません。出した奴を捕まえるんだという方針を発表して良い印象を得ようというのは本末転倒です。国会で見せた物が6分で、流出したのが41分もあるというのはお笑いでしか有りません。さっさとこれが正規版だよという物を出せばよいのです。そもそも、国民に重大な情報を知らせないというのはどんな意図があるんでしょうか。隠していれば済むとでも考えているのなら、江戸幕府と一緒です。それに、今更、グーグルに削除を依頼するというのは、何の解決にもなりません。ダウンロードされて世界中のコンピューターにコピーされていまっせ。そもそも期待なんかしていませんでしたが、やっぱり民主党、中身は烏合の2政党連立でしかないわけです。管くん、東工大だっけ? えっ理系だったの?うっそー。

 S報社続報です。帰ってきたら注文メールの返信が入っていました。電話ではメールアドレスを言っていませんから、わたくしが言ったとおり、メールはちゃんと着いていたわけです。ウイルスソフトでゴミ箱行きにしていたんでしょうか。お粗末な話です。まあ津のE×××××は即刻返信メールが来ていながら3日経っても何にもしていなかったというソバ屋も顔色無しでしたからねぇ。それに比べれば、まあ良しと言うことで。あっそうそう、返信メールの内容は、荷物番号の連絡です。これがあると配送の兄ちゃんとの意思疎通が出来ます。


★★2010年11月11日(木)蓄光型CCD好印象

 当初の予定から、いささか遅延致しましたが、次善の予定通り、蓄光型CCDが到着しております。誠に幸いにも晴れ間がありますので、動作を確かめることが出来ます。早速、ドームに上がり、ビデオキャプチャーのドライバーを入れようとすると問題が起きました。パソコンが立ち上がりません。電源を入れてから、カメラを取り付けて画面を見るとBIOSの途中で止まっています。ウインドウズの不具合どころか、そこまで行けない代物です。
 よく見ると、付加物のRAIDのハードディスクチェックで止まっています。再度電源を入れ直したり、ケーブルを入れ直したりしたのですが効果がありません。そこで、電源を落とし、止めやがったハードディスクの電源を引っこ抜いて、電源を入れたところ復帰しました。これに1時間近くと、今日の残りの体力を消耗し尽くしました。
 しかし、ここで確かめない訳にもいきません。明日の体力を使って、ドライバーを入れ、再起動しUSBケーブルをつなぎました。結果はたちまち認識し、映像が出ました。雲が少しかかった木星を中心に据えたのですが、ちゃんとピントを合わせると4衛星がくっきりと出ました。そこで、4衛星の中でも最も暗い衛星に指標を合わせてガイドしてみました。明るさとしては6等級程度の星ですが、露出を絞っても充分に使えます。ワテックのWAT/120N+は冷却ではないのにこれだけの性能があります。試しに最高感度にして、望遠鏡を適当に動かしてみました。どこを向けてもガイドスターが入ってきます。大したものです。ルクバトの画面にガイドスターを入れる為、ガイド鏡のファインダーをのぞかないで済みそうです。
 ところで、木星の像を見ながら、これをキャプチャーして、画像の良いものだけを選んでコンポジットしたら、大変によさげな木星映像が撮れるなぁと思いました。そんなことをやるソフトも出ている様です。下手に一眼カメラにこだわっていないで、外したWebカメラをバーローレンズで伸ばした主焦点に取り付けて見たらどうだろうかなどと思うのです。さてさて、そうなると自分の部屋から望遠鏡をコントロールして・・・ドームも電動化して・・・まあ、お金がかかることは止めときましょうか。取りあえず、既にUSBケーブルはカメラ電源と共に主焦点用に配線していますから、Webカメラを使ってみましょうか。


★★2010年11月13日(土)タイヤ交換、新装置快調・ケーブルはクリスマス?、月齢7.2

タイヤ交換
 今度の月曜日から火曜日にかけて雪になるという予報です。そこで、冬タイヤに交換することにしました。2台ですから8本のタイヤ交換です。タイヤ交換は年2回やりますので、車載のジャッキなんか使っていられません。油圧のジャッキを買ってきて使っています。2~3千円ですから、タイヤ交換代を1回払ったらペイしてしまいます。そして、十字レンチでネジをキュルルルっと回して交換すると、1台30分もかかりません。
 交換した後で、重大なことに気付きました。新しく購入した冬タイヤを当分雪道はないということで、夏タイヤに交換していました。その際に、交換された夏タイヤに前後左右のシールが貼ってあったので、その通りに再び冬タイヤにシールを貼り替えていました。今日、そのシールの通りに交換したところ、前側のタイヤが左右逆だったのです。この冬タイヤは性能を出す為に回転方向が決まっているタイヤです。逆に付けると期待した性能が出ないのです。
 放っておくことは出来ませんから交換ですが、交換対象が逆側に付いています。夏タイヤを仮に使っても出来ますが、ただでさえ疲労が溜まってきています。そこで、車載のジャッキを出してきて、前の2本のタイヤをいっぺんに持ち上げて入れ替えました。これで、11本の交換ではなく、計10本のタイヤ交換となりました。

新装置快調
 なんやかんやで新機材の実動は今日になりました。次の日が休みでないと、遅くまで頑張ったしわ寄せが祟ります。寝てても良い仕事というのはそうそうありませんので、致し方ありません。土曜日も講習がありますから土曜の夜にしかチャンスがないと言うことになってしまいます。その日に曇天雨天荒天では、心の中も同じ空模様となってしまいます。19時頃からドームに入り、用意を調えました。
 来週は満月の空となりますので、荒天のようなものです。チャンスは今日、半月ですから、夜半過ぎには月は地平線のかなたへと退場します。予報通りなんとか天気は持っています。しかし、明日は雨の予報ですので、夜半過ぎはもう危ないかも知れません。
 その半月ですが、半月とは言え夜空には明るい代物です。傾いて退場間近になるのを、ただ待っているのでは、無駄ですので、CCDカメラを主鏡に移して撮影してみました。月は画面からはみ出します。そこで木星を入れてみました。今度は小さすぎます。そこで、バーローレンズを2個、2インチとアメリカンサイズのものを重ねて付けて見ました。結構ちゃんと写るものです。モノクロのカメラですからカラー映像は撮れませんが、木星くらい明るいとWebカメラでもいけるかも知れません。しかし、キャプチャーした映像を見るとシンチレーションで揺れていて、縞は判るのですが、縞の微細構造は判りません。結構な揺れ方ですから、上空の気流が乱れているのでしょう。天気が悪くなる前は安定するものなのですが、そうでない時もありと言う事で。
 薄雲が流れてきて、だんだんと視野が遮られ、回復の目処が立たなくなってきたのが22時前でした。ちょっと予定より早いのですが、曇ってきてしまっては勝負になりません。機器の性能は充分です。試しにやってみた5分、10分の露出の画像を精査してみると、問題なく撮影されています。
 ただし、問題が無いわけではありません。それは、増えたケーブルとコントローラーの取り回しです。望遠鏡の電装品が増えているのです。赤道儀のモータードライブと、ガイド鏡の電動経緯台のコントローラの2つが並んでいるところに、蓄光CCDのコントローラーが入ってきました。それだけでなく機器には電源と出力の2ラインにコントローラーへの線がありますから9本、そして、モーターへの2本、カメラの電源、ファインダーへの暗視野照明の電源2本がありますから、合計14本がクリスマスツリーのように這い回っています。お祭りにならないようにケーブルをかき分けてコントローラーを使うというのも、結構な手間です。今一度、再配線が必要になっています。これは、充分な時間がある時でないと出来ません。この冬に出来るかどうか。寒くて凍えたケーブルは言うことを聞きませんから。

月齢7.2


★★2010年11月14日(日)再配線、SG続報

 今日の午前中は雨が降るという予想だったので、風呂を浴びてからStargazerのプログラムをいじっていました。ところが降りません。午後になっても、大粒の雨が落ちてくることはありませんでした。そこで、結束用の材料を持ってドームに上がりました。スリットに少し隙間をあけて、中でファンヒーターを付けると軽装で居られる温度になります。
 本来的に抜本的な方法でやるとすれば、先ずは電源からです。デジイチの電源ラインだけは別として、現在36ボルトと5ボルトを電源ユニットに組み込んでいるところを、36ボルトと12ボルトにして、5ボルトで使用していた視野照明装置を12ボルト対応に変更し、周辺機器に12ボルトを供給するという手です。次に、USB関係は既に主鏡用とガイド鏡、オートガイダーの配線が出来ていますから、変更はありません。新しいケーブルに組み込むだけになります。最後にコントローラーのケーブルは、ピラーに付けた磁石式のフックにぶら下げられるように、下へ持っていきます。これらについて、全てをやろうとすると部品が揃っていたとしても、5~6時間というところでしょうか。
 そこまでの作業は、部品もありませんし、気力体力がありませんので、出来るだけ面倒なことをしないようにしました。つまり、新たについたビデオキャプチャーはケーブルにすき込んでしまい、電源についても100ボルトを引っ張ってきて使ってしまうという手です。これは電動経緯台を載せた時と同じ対応です。取りあえずですが、クリスマス・ツリーよりは大変に良い状況となります。
 それでも結束用のチューブを使っていますから、外して、付けていると時間がどんどんかかっていきます。結局付けたストーブが、自動消火する3時間がかかっていました。また、このような事をやる最中にボイドがあると、よっぽどしばしばやっていることでない限り、より面倒な事態になりかねません。
 動作試験をしながら配線しましたから、間違いはありません。取りあえずの場当たり的対応にしては、なんとかなりました。取りあえずは、ぶら下がったケーブルをかき分けてコントローラーをお祭りにならないように使うという注意をしないで済むようになったというのが、この作業の効果です。

 ところで、先日報告した新3重円ですが、だんだんと形になってきました。1つの事件に関わる複数のチャートを取って置いて検討できるという点が今までと違うところです。それでも、まだ時間はかかりそうです。タイヤ交換の疲れが取れたわけではありませんので、早寝が必要です。歳は取りたくないものです。


★★2010年11月17日(水)昨年の日蝕画像盗用事件の総括

 昨年の日蝕で、沖縄の男が画像を無断で加工、盗用したことが発覚したという事件がありました。大変な事件でしたが、雑誌の表紙に使われた画像を見れば、その写りが半端でなく良いことがすぐ判ります。この時期によく見かけられた、一人で担いでいくような、ちゃちな装置で撮れるような物ではありません。その上に天候が問題です。ちょっとでも薄雲があれば、写りに直結します。事前に時間をかけてセットした赤道儀と、撮影の為に充分に調整の取れた鏡筒を載せて、その上に運の良さが重なって撮れる代物です。つまり、晴天とチームを組んだ数人から十数人の撮影隊による機材が必要なのです。日蝕めがけて沢山の方々が行っているのですから、犯人一人だけが、ちゃんとした物を撮れるのは、おかしいでしょう。まして、犯人が言うような2人や3人のチームではあり得ないのです。撮影地やスタッフについて確証のない妙に突出した映像について、編集人が素人であったとしても見逃すのは問題です。
 考古学の分野で、あり得ないほど石器を発見するゴット・ハンドに疑いを持ったのは某社の記者でしたが、天文屋さんの世界では、疑いを差し挟むのは素人だったのです。天文雑誌の編集者は、専門雑誌の編集としての素養もなかったのでしょうか。巷の素人さんよりも素人だったと言うことです。まして、長年続いている某誌よりも、より写真に特化して、初心者向けを狙った誌面をウリにしていたのに、騙されていたということになったのですから、関係者の衝撃はいかばかりだったでしょうか。閉塞の方向へ向かっているという業界を象徴したような事件だと感じます。
 さて、その男の名前が出版社からの提訴で明らかになっています。生年月日と見られるデータも出ています。早速チャートです。太陽と水星がコンバストしていて海王星がオポジションです。先ずは大当たりかも知れません。太陽と天王星がトラインですので、先進技術に相性がよいのは確かです。これだけの情報でも、もうチャートを作成することが出来るのですが、如何でしょうか。更にレクチファイしていくと牡牛の上昇のように思います。サッと見ることが出来るのは、レクチファイ時期表と新3重円の威力です。判決よりは初回の口頭弁論に法律関係が出ている様に思います。本人は出廷せず、即日結審して判決を言い渡す期日が告げられたはずですから、初回に全てが決まったということになります。本人は姿をくらまして、別人を装っているそうで、判決に従い賠償金を払って謝意を表し謹慎するという気は、全く無いのでしょう。それがあるくらいなら、事件を引き起こしていないとも言えます。
 ところで、間違えないで欲しいのは、この日の、この時間生まれの人が、みんな、こんな人生かと言えば、違います。同じような傾向があるのは否定できませんが、占星術的に言えば、どれだけ星を使っているかが鍵です。自分の中の特徴または問題点をどれだけ社会的に難のある方向へ持ち出したか、どれだけ社会化することにより解消したかにより人生は変わります。人を騙したら犯罪に近づきますが、人に夢を与えるものを作り出したら栄誉に近づきます。ハードアスペクトは力です。力をどう使うかは、本人の問題であり、それを評価するのは周囲です。
 天文雑誌の読者の天体写真コーナーに応募して栄誉を得る為に、何十万とか何百万円も投資し多大な時間と労力をかける方もいれば、この男のように他人の成果を自分のもののように工作をする奴もいるのです。ばれたら困るのが判っているので偽名で投稿という姑息な手も結局は、ばれていきます。そもそも疑義が入ったのは、背景に写っている恒星の位置がきっかけです。やるのならばそこまで完璧に騙してみろと思いますが、そこまでの能も技術も無かったということなのでしょうか。まあ、画像が不自然になってそこから発覚するということもあり得るでしょう。
 何にしても、犯人を叩く内容の情報はよく見かけますが、そもそも、そんなものを載せた出版社の責任についてはどうなのでしょう。この日蝕で発覚しなかったとしても他に多数の盗用を持つ犯人です。そして、責任の一切を犯人に押しつけたい気持ちは判らないでもありませんが、犯人を作ってしまったのは出版社の責任です。投稿規定を厳しくし、一同反省してお詫びをするだけなら、誰だって出来ますし、やるのは当たり前です。言いたいのは、もっと勉強しろ、です。店頭で日蝕画像を見た時に、国内有数の日蝕追跡隊が撮ったと思いました。撮影者の名前が1人なのがちょっと不思議、代表者なのかなぁといった感想です。そうです。わたくしも間違っていました。撮影したのは世界有数の日蝕撮影者のチームだったのです。そんなことも判らないで本を作っているから、読者をだましたことで、お詫びをしなければならないのです。決してだまし方が上手かったわけではありません。だから、一つ穴の、と呼びます。
 ところで、わたくしはその雑誌を買ってきません。店頭でパラパラッと見ることはありますが、買ってきていません。編集者の方針が、わたくしの興味の方向と違うのがはっきりしていますからです。初心者はこうあるべきだという考えが、そこかしこに出ているのです。月刊天文が無くなってしまったのが惜しまれます。


★★2010年11月23日(火)月齢16.6



★★2010年11月26日(金)TPP?、EC、北・来た

 TPP反対という趣旨で当地の農業団体が旗を揚げて歩いたそうですが、結局は三ちゃん農業になってしまって閉塞していく一方なのは国の政策や他の国民が悪いのでしょうか。どう見ても税金から出る補助金を当てにして、何もしないで来たのが今ここに出ているだけではないのでしょうか。「安い海外製品」が強いのは値段の勝負だからですが、それが農薬まみれで、残留していたら誰も買いません。我が家ではなんぼ安くても中国製食品は遠慮したいと思っています。国旗を焼いて楽しむような奴らは、信用できませんからね。
 輸出で生きるしかない日本という国の宿命からすれば関税の減免・撤廃に関する特約を結ぶのは当たり前のことです。周辺の国からの追い上げが迫っている中では、必要とも言えます。ちなみに我が家ではパソコンディスプレイは全て韓国産になってしまいました。テレビは国産なんですがねぇ。
 まあ、首相がアレですから色々とうまく行かないのは当然と言えば当然なのですが、だからといって他に適当なのが居るかはと見れば、さっぱりでんな。それが今の日本を象徴しているわけです。

 アイスランドの金融不安という話題がありました。もともと、それほど豊かな国ではないので、チャートでも木星と火星はオポですし、そこをTスクエアで経過土星が圧をかけています。その他にも土星と天王星のオポという緊張を抱えています。こちらは何とかなっているようですが、アイルランドの財政・金融不安で話題が出て、そうこうする内にスペインの国債利回りが上昇して、連鎖が始まっている様子です。ECのチャートでは月・天王星・海王星のTスクエアや、金木のオポなんてものがあります。良く続いているなぁというのが正直なところですが、やめるわけにもいかない体制です。星回りと連動してごたごたしているのが、如何にも哀れです。

 哀れといえば、東アジアの哀れさナンバーワンのあそこの国です。不穏なのは建国以来ですが、今回の所行は今までで最悪でしょう。民間人にも被害を出す無差別攻撃を命じたのは首領様のはずです。観点としては、それほど行き詰まっていると言うことです。外交巧者とまで言われた鮮やかで汚いやり口の延長のつもりであるならば、遂にやってしまったと言う事になるように思います。
 先ず砲撃の時ですが、わざわざ経過月火星のオポを使っています。この月の下には出生の木星、進行の火星がいます。そして、出生の太陽とスクエアです。つまり、強力なTスクエア状態です。これと別に、出生の月、進行の月、金星、海王星で、こちらも強力なTスクエアを作っているところに、経過土星が来ています。二進も三進も行かない状態、思うようにならない、そして、遂に助けてくれる者がない状態に陥ってしまった。自ら招いた状態です。
 次に、今度の月蝕ですが、この時に太陽は進行の木星の上、月は出生進行の天王星の上にぴったりです。このオポジションに対して、出生の火星と土星が調停の座相を作ります。調停の座相と呼びますが、どうしようもない対立を白日の下に晒し、対立を激化させる力もあります。
 国家として消滅してもおかしくないくらいの配置が次々と来ているのですが、アメリカと中国、そしてロシアは何処に着陸点を起きたいのでしょうか。いっそのこと韓国に併合させれば話としては最も簡単なのですが、ここを属国と思っている中共は賛成しないでしょうねぇ。一つ穴のムジナの国ですから。


★★2010年11月28日(日)冬囲い、アメリカ、アンドロメダ大星雲

冬囲い
 冬の足音が聞こえてきましたが、年によってはそんな詩的な表現ではなく、怒濤の如く降雪し、身動きできない場合があります。そうなってから冬囲いをするとなると、載せ物は位置を決められないし、刺し物は刺さらないという、如何ともし難いことになります。そうなる前に用意をしなければならないのですが、これがまた、やりたいというものではありませんので、雪を見ないとやらないという繰り返しになったりします。
 今年は、それでも早いと言うにはどうかというタイミングですが、前線通過の直前にある程度は片付けようとして、大物を先に片付けました。雪囲いの必要な大物は松です。通常、ポールを立ててロープで釣ります。これが面倒で、下から支えの柱を入れるという逆の形を取ることもありますが、今年は通常の形にしてみました。
 次に、入口の脇にあるハイマツですが、年々大きくなってきています。上にかぶせる形で箱形の支えを作ってきましたが、それを今年もやろうとすると、昨年の物を更に大きく作り直した上に補強しないといけません。幅が一間を超えましたので、色々と面倒です。そこで、垂木を3本使って、釣る形を取ってみました。竹の雪囲いを丈夫にしただけなのですが、結果は良好です。使用する部材も激減です。つまり、手間も必要経費も激減です。原点に帰れの一例です。
 後は1番大きなシャクナゲです。大輪の花をいつも咲かせてくれますが、ちゃんと釣っておかないと雪融けの時に折れてしまいます。そして、玉物仕立てのイチイで、縛るのに手が届かない大きさのモノをしばき上げるのが2つ、屋根からの雪が溜まる場所に近い一本立ちのシンパクとドウダンの囲いをすると、後は嫁様でも出来る物ばかりとなります。半日から1日手間となります。

アメリカ
 今日から米韓合同演習が行われていますが、その合衆国です。経過の木天と水火がスクエアとなっているところで、進行の月海がTスクエアとなっています。大変なのは大統領だけでなく国そのものが試練の時となっています。土星リターンでもあるのです。土星リターンは自己のアイデンティティを問われるのですから、オバマの進める社会福祉政策に対して自助努力を優先する考え方が支配する国情を物語っているのかも知れません。一攫千金のチャンスと共に貧乏への自由もあるわけです。世論がそっぽを向こうとする時、目を国外の敵に向けるというのは、使い古された方法です。ベトナムやイランは泥沼となってしまいましたが・・・。


アンドロメダ大星雲


★★2010年11月29日(月)

 最近は本を書店で探しながら見るということをしていません。そもそも書店が少ないし、かなりの規模の書店ですら本が揃っているかと言えば、そうでもありません。まして、1番近くにある大型書店は、いつの間にか街中から駅ビルに移っていて、通勤に車を使うようになっていますので、行きにくくなっています。集客を期待して動いたのでしょうが、少なくとも1人は減ったわけです。
 で、飲み会があると、そのような書店で文庫本を仕入れてくることがありますが、専門書や趣味の関係の本となると、無いことが多くなります。そうなるとアマゾンです。今回は珍しく漫画を探してしまいました。サマーウオーズというアニメの漫画化した物で3冊あるそうです。ついでに星座関係の本を2冊頼んでしまいましたが、勿論そちらの方が高い代物です。
 そのアニメの内容については幾つか面白いと思いましたので、メディアミックスに手を出したのです。それで言えば、世の中の出版社は、何かと苦労しているようです。電子化した書籍なんてのが出てきていて、紙媒体の座を奪っていくし、その方が経費もかからず、著者へのバックも増えるとなっては、もう止められないでしょう。
 そんな中で第三書館と言う「マリファナの解禁や外国人参政権の実現によって日本社会に革命を起こすことをめざby Wiki」す出版社が、警察のネット流出公安情報をそのまま印刷して出したというのには少々驚きました。差し止めの仮処分申請が大急ぎで認められるのは当たり前と思います。何かと理屈を付けても、認められる内容ではありません。批判本や暴露本を多く手がけているので感覚が狂ってしまったのでしょう。確かに、警察の私物パソコンからファイル交換ソフト経由で出たらしいということですから、弁解なんか必要はありません。しかし、だからといって書店に並べるものかどうかぐらいは判断は出来ないはずはない・・・出来ないんでしょうねぇ。だからやるんです。社長の誕生日が知りたい。

 ああ、そう言えば北朝鮮はまだ我慢していますね。我慢しないと国が無くなっちゃいますからねぇ。何処まで我慢できますかねぇ。別の形で国が維持できなくなっちゃうと踏めばやるんでしょうねぇ。中共も妙な船を領海の近くによこしていますし、その真似をして上陸用のボートで乗り込んでくるとか、こっそりしかやったことのない国ですから、姑息な手段がお似合いです。