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    ★★2010年07月02日(金)未だに名前不明ナデシコの仲間
    ★★2010年07月04日(日)望遠鏡電源・接続ボックス更新、モーター入れ替え
    ★★2010年07月06日(火)ヒメシャラ最初の一輪
    ★★2010年07月08日(木)カルミア
    ★★2010年07月09日(金)ピリオディック問題収束、ガイドマウント問題進行中
    ★★2010年07月10日(土)夏は花火
    ★★2010年07月17日(土)白いホタルブクロ
    ★★2010年07月19日(月)棚整理、ファインダー、蝶{ヒメウスバシロチョウ}、荷物遅延
    ★★2010年07月22日(木)天文機器第2期整理完了、Stargazer2点
    ★★2010年07月24日(土)列車事故、雨と曇りの日々
    ★★2010年07月25日(日)ヤマボウシ
    ★★2010年07月28日(水)エゾカワラナデシコ
    ★★2010年07月29日(木)ちっとも晴れん、無駄遣い

★★2010年07月02日(金)未だに名前不明ナデシコの仲間



★★2010年07月04日(日)望遠鏡電源・接続ボックス更新、モーター入れ替え

望遠鏡電源・接続ボックス更新
 オートガイダーとモータードライブの接続に試してみようと思ったことは、途中にノイズ吸収用のコンデンサーを入れてみようということだったのですが、結局、何も出来ないで部品が届いてしまいました。そこで、リレーを使った接続ボックスをサッサと作ってしまうことにしました。更にこの中に新しい電源を入れます。
 土曜日の早朝から、部品やケーブルをいじりながら細部を詰め、必要な接続の仕様を書き出しました。この計画がちゃんと出来ていれば、後で修正に頭を悩ますことはありません。接続機器の仕様を確認すると共に、現行の装置の仕様も確認します。これが意外に時間がかかりました。更に、部品箱を並べて、使う物を選び出し、回路を最終的に決定します。そして、基板上に部品を挿して、実体配線図を作成します。これを回路に書き直し、再度チェックします。
 外箱が決まり、作業手順が全て計画されたところで午後7時過ぎでした。ここから作業を始めてしまうとボイドにかかります。そこで、後はゲームでもして遊んでいることにしました。
 今朝、いつものように5時頃起き出しで、計画を再度チェック、朝食の後、朝風呂に入りさっぱりしてから作業に取りかかりました。使う工具を並べ、ハンダごて2本とドリルの電源を確保、後は動かなくて良いようにします。先ずは基板です。接続用のソケット達を細い針金で基板に固定し、配線を始めます。
 問題は、目です。近い物が見えなくなるのは老眼ですが、★秋津★は超ド近眼です。それ故、車運転用とパソコン用の2つのメガネが必要です。車用は無限遠、パソコン用は60センチです。しかし、基板の上に電子部品を載せハンダ付けしていく作業は、やや近い距離です。20センチくらいでしょうか。ピントが合いません。眼鏡を外すと13センチが限界距離ですから、その間がピントの合わない抜けた距離となります。そこで、作業用の机に万力を付け、それに百均で買った大きな凸レンズを付けました。これは便利でした。あまりハンダ付けをしているところに目を近付けると危険があります。
 結局この程度の物ですが、配線に5時間ほどかかってしまいました。電源基板を取り付けて、基板内の配線ができたのが昼過ぎになっていました。
 次は外箱です。百均で透明な箱を幾つか買ってきていました。その内、少し大きめでしたが、大きい方が配線も楽だしも作るのも楽です。一番大きな物を選んでいました。コネクタ部分に穴を開け、基板のねじ穴を作れば完成です。とは言っても、コネクタ別に穴を開けるのでは大変ですから、四角い穴を開けます。ハンダごてをぐさっと刺し、そのまま熱で溶かしながら切ってしまいます。カッターとやすりできれいに処理してしまえばそのまま使えます。
 仮付けしてドームに持ち込み、動作確認しました。モータードライブの動作確認は星を追いかけないと判りませんが、様子はある程度判ります。良い具合です。しかし、1つだけ問題がありました。5ボルトの外部電源です。どうも逆につないでいたようです。こちらを直すのは簡単です。
 母屋に持ち帰り、配線を直してから、コネクター部分のモールド化をします。要は2液混合のエキボシ樹脂で、固めてしまうのです。こうすると、強度が増します。あまり抜き差ししないとはいえ、壊れないようにしておいて損はありません。これが硬化したところで午後3時過ぎでした。この頃既に、近くの千歳線が大雨の為に止まっていたようです。当地ではまだ降っていませんが、時間の問題です。北の方角には積乱雲が立ち上がり、乱層雲が渦巻いています。新装置を取り付けてから、大急ぎで懸案の作業です。

モーター入れ替え
 赤道儀にピリオディックを出しているのはステッピング・モーターの減速ギアであることが判っていますが、個体差が大変に大きく、U工業A氏は、それを測定する器械を考案中とのことでした。そして、赤経と赤緯に2つあるモーターの良い方を赤経に使うという方法があり、取りあえず交換して調べて見るという手があることが判ったので、やってみることにしていたのです。U-150は2つのモーターの取り付けには全く同じ部品を使っていますので、そのまま交換ができます。この交換にそれほど時間はかかりません。
 交換した結果ですが、何か調子よく動いています。36ボルトという電圧で恒星時速より1,662倍というカタログ値よりも速い1800倍でも動きます。さすがに2000倍速ではクラッチが効き出すので、止まってしまいますが、耳で聞いている限りでは1900倍くらいで動いているようです。こんな超スピードは必要ありませんので、800倍速程度にします。
 もし、両方ともダメであるならば、モーターを注文してみるのも手です。モーターのみを製造元に注文すると一万円ちょっとの価格ですから、ドブに捨てる金があるのならやってみたいものです。何処かのモータードライブ製造屋、断ったところですが、このモーターに取り付け金具込みで5万5千円取っていましたから、ボッタもいいところでしょう。
 後は、再び星の夜の検証です。待ち遠しい限りです。


★★2010年07月06日(火)ヒメシャラ最初の一輪



★★2010年07月08日(木)カルミア



★★2010年07月09日(金)ピリオディック問題収束、ガイドマウント問題進行中

 日曜日のことになりますが、曇天だった空が、一転、晴れてその夜にピリオディックの測定が出来ました。そうは言っても前回は、のんびりしていたら7分間しか計れませんでしたので、今回は急いで用意をして、測定を始めました。測定と言っても、コンピューターとつないで、そのまま動かしているだけです。10分が二周期分ですから、それを目処に計れればよいと思って始めたところ、3ターン繰り返すことが出来ました。その頃になると少し霧が出てきていましたが、撮影ではないので、続行できます。ディスプレイを見ているだけでもピリオディックが少ないことが判ります。ついでと言っては何ですが、オートガイダーを使える状態にしてM5を導入し撮影しました。出来上がりを見ると少しの霧も感じさせないほどの良い出来上がりになっています。
 本論のピリオディックですが、モーター換装の結果、これが半分以下です。3分の1に近い位の量となっています。概略±1.5秒角程度で、400mm位の直焦点を使ってナイコンDXフォーマットの1ピクセル相当となりますから、ピリオディックに関しては、この程度でやむなしというところです。これ以上の高精度を求めるのならば、予算規模を10倍にして更に半分になるという妙な計算もあるくらいですから、打ち止めです。それにどうしてもそれ以上が欲しい場合のために、オートガイダーがあるのです。もちろん、オートガイダーは微妙な極軸のズレによる星の流れにも対応しています。

 さて、そのM5を撮影する時に、大変な苦労をしました。撮影鏡に導入するのは自動導入があります。これは多少の誤差があっても、外したことはありません。1メートル以上の長焦点では仮撮影して位置決めをすることができます。しかし、オートガイダーをM5に向けても、Webカメラですから、写りません。これが専用のCCDカメラや冷却CCDであれば苦労はしないのでしょうが、無いのもは仕方ありません。そこで、近場の写る星に向けるという作業となります。これが結構大変です。バーローレンズを噛ませているので焦点距離が1000mmを超えていますし、Webカメラの映像素子も大変に小さいのです。KDS経緯台マウントでガタが出ていたので、高橋のガイドマウントにしていました。こちらは微動がありません。クランプを緩めて動かし、クランプを締めます。重量バランスが狂っているので、動かすのは大変です。さんざん苦労して、汗を垂らしながらガイド星を入れました。やはりガイド鏡に微動は絶対に必要です。それに、冷却CCDを手に入れて、動かす必要が無くなったとしても、主鏡との同期が問題となります。結局は要るものです。
 そう思って、再びポルタⅡやその他の装置を見だしていたのですが、結局は微動が電動の物に目が行きます。と言うのは、ガイド鏡はファインダーがあるとはいえ、ディスプレイで確認します。いちいちマウントで修正し、ディスプレイを見るというのでは、無駄な動きが多くなります。ディスプレイを見ながら電動のスイッチで動かすことが出来るのであれば、これ以上のことはありません。選択肢は2つです。ポルタⅡには電動ユニットがサードパーティから発売されています。また、ミザールからは電動経緯台が販売されています。一長一短です。価格が高いか、搭載重量が小さいかです。
 値段には勝てませんので、ミザールに決定で注文しました。そして、ガイド鏡には、何か軽い物を用意しようと考えています。


★★2010年07月10日(土)夏は花火



★★2010年07月17日(土)白いホタルブクロ



★★2010年07月19日(月)棚整理、ファインダー、蝶{ヒメウスバシロチョウ}、荷物遅延

棚整理
 机のティスプレイとTVの入っている棚を再び整理しました。TVの方が大きいので、ディスプレイの上に空きがあります。この空きの部分に、その上に載っているアンプを入れることができれば、上が空きます。また、TVの上には古いNECの98マシンが載っています。こちらは別のところに持って行ってしまいます。そして、棚の上にはセンタースピーカーとフロントスピーカーが乗っています。これを棚の下にすると、棚の上が空きます。例えばスキャナーをこちらに移動できます。
 作業としてはディスプレイの上に、上の棚からぶら下がった棚を作るという事になります。板は手持ちの透明なアクリルです。ぶら下げるのに6ミリの寸切りから切り出した長いネジを使います。心配していたのは、出来上がってアンプを入れたら圧迫感が出てしまうのではないかという点でした。作ってみて入れてみると、何か座りよく配置されていて、どうして最初からやらなかったかというくらいの良い出来です。満足満足

ファインダー
 ガイド鏡の注文をして、到着が今度の月曜か火曜日ということでした。選んだのは口径が8センチで焦点距離が700mmのものです。ルクバトで主鏡焦点距離1500mm以上でガイド鏡は500~800mmという実績が出ています。売り物の口径8センチの焦点距離は1200mm、1000mm、900mm、700m、560mmの構成ですので、範囲内の一番長いものとしました。これがもし900mmや1000mmになるとかなり長くなって取り回しに苦労するのが見えています。わたくしの一番最初のメーカー製鏡筒は口径5センチ焦点距離700mmなのです。F14で色収差も目立たず、デフラッションリングが美しく観察できました。そして高校では8㎝の屈赤ピラー型があり、これもF15で良い像を結びました。5センチに比べてなんて太い鏡筒なのかと思いました。この後、時代はEDを始めとして高級な製品が日本でも作られる時代となりました。
 700mmというのは最初に使ったまともな望遠鏡の焦点距離であり、一番慣れた焦点距離です。当時は直焦点で撮るなんて言うことは夢のまた夢でした。F14で必要な露出時間は、正に時間単位です。そんな精度で赤道儀を動かすことができるのは天文台の望遠鏡だけだったのです。今回注文した物は、F8.75ですから、収差状況は理論値でも劣りますが、カメラのレンズであれば超望遠レンズクラスです。こちらも試してみたいものです。

 ところで、今回の鏡筒システム化第2弾で、それぞれの鏡筒に付けたファインダーを次々と使っているのですが、やはり良い物は見えもよく使いやすいです。
 ファインダーは望遠鏡の視野に目標を導入する為にあります。ですから、望遠鏡本体に指標を付けただけでも役に立立ちます。これは照星を筒先に用意しと照門かに覗くことで使います。これを見やすくすると透過式のドット・ファインダーになります。意外と見やすく役に立ちます。目に見える対象を入れるだけならば充分な代物です。これが、見えないほど暗い対象を使いたい場合は、別に望遠鏡を用意します。この望遠鏡をファインダー・テレスコープと呼びますが、略してファインダーと言ってしまいます。
 この副望遠鏡は主望遠鏡の高い倍率の視野に対象を入れる為のものです。ですから、低倍率広視界であり、視野に目標となる十字線が入ります。つまり、望遠鏡としては、接眼鏡は交換できなくてもよく、視野リングに十字線が入っている接眼部を持ち、主望遠鏡との同期をする為の調整機構があります。しかし、ファインダーとしてケプラー式の小さな望遠鏡が付属しているモノがほとんどであり、上下左右逆転の像をみせます。この点は使い始めの時から今でも違和感を持っています。主望遠鏡と副望遠鏡で同じ像の向きになると理屈を言われたことがありますが、屈折機は天頂プリズムを使いますから裏像になります。ファインダーは視野の中心に対象を入れるのが役目ですから、像の向きなんか関係ありません。使いやすいのが一番です。
 安い価格の小さな望遠鏡に無理をして更に小さなトイ・レベル望遠鏡を付けて形にこだわる製品が市場に流れています。ミニチュアという感じです。まともな使用を考えれば、ファインダー単体として7~9倍程度の倍率で口径5センチの物になると、アイリリーフも長く見やすくなります。というのは、接眼鏡として25mm程度の覗きやすい物を使い、口径比F4のレンズを使えば焦点距離が200mmで、倍率が8倍になります。そして、この口径を無駄にしない最低倍率に近く、最も明るい像となると共に、大きさもそれほど大きくなく作ることができます。これを口径3センチで作ると、売っているレンズは130mmや140mmですから倍率を6倍にすると接眼鏡の焦点距離は22~23mmであり、アイリリーフはギリギリの値となり、覗きやすさはだいぶ減ってきます。覗きやすさはアイリリーフの長さ次第です。眼鏡使用者は15mm位は最低限、必要です。わたくしのように眼鏡による補正を必要としている場合は眼鏡をかけたままで使えることが条件となってきます。
 接眼鏡の焦点距離とアイリリーフの距離は関係しています。ケルナーやオルソでは焦点距離の6割から8割程度がアイリリーフになります。焦点距離が短くなるとアイリリーフが短くなります。これを改善するようにしたハイアイ設計の接眼鏡も開発されていますが、当然高価です。よほど資金が余っているので無ければファインダーごときに使うのは勿体ない・・・。
 つまり、6×30のファインダーは、アイリリーフによる観点からすると、何とか使える最低限ということになります。ただし、コストを抑える方法は色々あって、ケルナーは普及型レベルですから、もっと低廉な物を使うとアイリリーフは更に短くなります。また、口径が30mmですから、それより大幅に太い鏡筒となることはありません。すると接眼鏡の焦点距離が25mmで、見かけ視界が45度あるとすると視野リングの内径が25mm必要になります。これを実現するのはかなり難しいことですから、実際には視野角が狭くなります。つまりファインダーとしての広範囲を見るという機能が制限されることになるのです。ここで、6×30のファインダーを真面目に作っても、見える実際の範囲を8×50のファインダーと同じくらいにするのが精一杯と言う事になるのです。6×30のファインダーの存在意義は、8×50のファインダーに対して、小さい軽いというアドバンテージが残るだけとなります。大まか400グラムは軽くすることができるし、一回り小さくなります。そして、これらより小さな口径のファインダーであれば、ドット・ファインダーに操作性を含めて負けるのは明らかです。
 6×30より8×50の方が性能として良いに決まっているわけですが、8×50であれば良いのかというとそうはなりません。先ほど言及した逆像は使いにくさの第1のポイントです。そして、第2のポイントが十字線です。ファインダーの視野は結構明るく見えます。暗順応した眼にとって夜空は暗黒ではありません。でも、十字線は太い方が見えやすくなります。ところが太いと星がその影に隠れてしまいます。特に十字線に針金を使っていると輝星でも隠れてしまいます。そうなると、十字線は細い方が良いのですが、細いとさすがに見えなくなります。ここで、視野を照明するという方法が登場します。視野外のピントの合わないところに明かりを点けて、十字線を浮かび上がらせるのが1つです。この方法は背景が明るくなり、暗い星が見にくくなります。そこで照明を十字線に向けて十字線だけ浮かび上がらせるという2つめの方法となります。それぞれ明視野照明、暗視野照明と呼びます。これはファインダー向けの装置としてではなく、赤道儀によるガイド撮影の為に始められたテクニックです。わたくしもバーローレンズに穴を開けてLEDを取り付けて明視野照明装置を作ったり、接眼鏡の視野リングに十字線を貼り照明用のLEDを付けて暗視野照明にしたりしました。LEDの種類が少なく秋葉原で接眼鏡の中に入れられるような小さなLEDを探し回りました。
 望遠鏡が自動導入になっても、ファインダーの必要性は薄れません。かえってもっと重要になってきています。昔の5㎝や8㎝という望遠鏡の口径ではなく、昔は天文台にしかなかったような口径の望遠鏡に、昔のファインダーが付いているのを見ると、作り手のコンセプトを見たような気になります。勿論8×50が付いていれば良いのではありません。ポイント1,2をクリアして欲しいものです。
 さて、長くなりましたが、8×50、正立、暗視野照明のファインダーは1つ持っています。この製品の難点はただ1つ、暗視野照明装置の電源がLR41という小さなボタン電池で、もし消し忘れると1日で無くなってしまいます。この為に、別に電源を用意し、LEDを暗視野照明装置を外した後の穴に入れて使うようにしていました。購入した物は、台座が汎用ではなく専用です。この台座を他の鏡筒に付けると取り替えて使えますが、台座がモノにしては高価でした。鏡筒群に台座を用意するくらいなら、新しい物が買えるくらいです。そうこうしている内に、脚部を取り替えて汎用型のアリガタに入れられる物が登場しましたので購入しました。この結果、他の鏡筒と付け替えることができます。そして、メインのファインダーとして有効に使用していたのです。
 ここで、鏡筒システム化第2弾においては、基本的に2本の鏡筒が搭載されるようになりました。撮影用鏡筒とガイド用鏡筒です。片方には8×50、正立、暗視野が付きます。もう一本には、8×50ではありますが、逆像、太い十字線があるだけです。
 ということで、8×50、正立、暗視野がもう一本欲しくなり、先週の金曜日にKK(株)へ注文したところ、既に到着しました。製品は改良されてデザインも良くなり、足も汎用型で安くなっています。以前購入した物から2世代、進化しています。少し全長が短くなり、三点支持のネジ先にはプラスチックが付いていて傷を付けないようになっています。旧品は傷が付くので、薄いプラスチックの板を鏡筒に回してキズがいかないようにしていました。重さは変わらないようです。どちらがどちらでも良いのですが、両方ともこれから働いてもらいます。既に暗視野用のLEDを用意し、電源の配線も2つ用にして配線しています。あとは晴天祈願。


ヒメウスバシロチョウ  ベランダに蝶が止まってるよ、と呼ばれて慌ててカメラにレンズをセットして駆けつけました。選んだレンズは70~300mmの望遠ズームです。300mmにして1.5メートルまで近付けます。蝶はヒラヒラと飛びますから、撮影は大変に難しく飛んでいるのを撮るには、修練とラッキーが必要です。網戸を開けて近づいていく姿を見ているのかいないのか、疲れて止まっているのか、動きません。かなり近づいて撮ることが出来ました。こんな時は、長玉の寄れるレンズが、マクロレンズより役に立ちます。
 嫁様は北海道のモンシロチョウと呼んでいましたが、結構目立つ紋様です。何か名前があるだろうと思って調べると、結構希少種のようです。ウスバシロチョウは、はねが半分透けたようになっていることと、翅脈が黒いことが特徴です。ヒメが付くものはやや小さく体毛が白なのだそうです。

荷物遅延
 今日到着するはずの荷物が来ませんでした。荷物検索で「調査中」となったのは初めてですので、配送店に連絡をしてみたところ、着いているはずの荷物が着いていないとのことです。JRが水害で遅れたようです。そう言えば昔、北斗星に札幌から乗って、早々と熟睡、もう関東に入ったかと思って起きると、周囲は水没した田畑で、まだ東北北部にいたことがあります。この時は、仙台で新幹線に乗って良いよということになり、上野に着いた時刻は北斗星が遅れ無しで到着するはずの時刻でした。
 ということで、東北は岩手の工場で組み上げられた8㎝屈折鏡筒は、東京の販売店を経由して明日午前中に到着の予定です。しかし、明日は平日で仕事があります。ご対面は帰ってからになります。
 この鏡筒に付けるファインダーは既に到着しているのですが、そちらを開けて検品すると、主鏡のレンズに指紋を拭き取った跡があり、指紋も一部残っていました。拭けば済みますが、折角きれいにコーティングされている面が全体的に薄汚れています。売れ筋の商品ではないと思いますが、納品の際は検品位しろよと思います。まあ、某K社の直属ネット販売店に、これまた売れ筋でないフィルターを注文したところ、やって来たモノはホコリを被って白くなっていたということがありました。まあ、この程度ですから、レンズが汚れていたくらい大したことではないのです。何しろメイドインチナですから。
 そう思っていたら、大事なことを忘れていました。新しく来たファインダーの暗視野照明装置を作成しなければならないのです。これをすっかり失念していました。大した仕事ではないのですが、それでも時間はかかります。じっくりやっていきます。


★★2010年07月22日(木)天文機器第2期整理完了、Stargazer2点

天文機器第2期整理完了
 無事に8㎝鏡筒が到着していました。意外と大きいのですが、重さはSE102に比べて格段に軽いのは当然です。ファインダーを付け替えて充分に眺めてから、暗視野照明装置の製作に取りかかりました。1つ作ればよいのですが、古い奴のデザイン、取り付け方、機能がイマイチ気に入らないものでしたので、1つ作るのも2つ作るのも、大して変わりないので2つ作ることにしました。回路としてはボリューム抵抗を挟むだけのことですが、安全の為に固定抵抗も挟んでLEDが過電流で壊れないようにしておきます。前のやつは10キロオームのボリュームと100オームの抵抗を使用しましたが、今回のLEDは1.8~2.3ボルトという規格のもので、より低い電圧で明るく点きます。それに、前の物では明るすぎてLEDの発光面を黒マジックで塗るという荒技まで使いましたので、今回は10倍にして100キロオームのボリュームと1キロオームの抵抗を使用しました。今度は大丈夫です。照明に必要な明るさはほんのちょっとです。しかし、電池を使うと、消し忘れて次にドームを開ける時には電池交換が必要になってしまうので電源を使っているのです。
 この電源には5ボルトを用意しています。電話線とモジュラージャックを流用した形でコントローラーにもジャックを付けて、電源側とLED側につなぐようになっています。部品をモジュール化しておくと、故障の対応を早く出来ますし、流用も出来ます。
 今回の電動経緯台の導入に伴い、電源として、36Vと5Vの電源ユニットがオートガイダー接続ボックスに用意され、更に赤道儀に12Vとカメラの専用電源ラインが取り付けられています。ガイド鏡には、USBと5ボルト(暗視野用)、撮影鏡にもUSBと5ボルトが回り、更にカメラ用の電源がまとめられています。この他に赤経赤緯のモーターへ行く線がありますので、配線がややこしく絡まるのが見えていました。そこで、整理用のチューブを使ってまとめました。これで、第2期の鏡筒システム化、オートガイダー導入が完了しました。問題は、ちっとも晴れないということです。晴れ間をよこせ。

Stargazer2点
 某M女史と嫁様が、またまた長話をしていたようです。その時の話題に、Stargazerに関わりのある要望が出ました。1つめはStargazerメンテナンスの過去ログが深い階層の下に入っていてなかなか出し辛いというものがありました。そこで、ルートメニューに置いていたメンテナンス会議室のリンク2つを引っ込めて、メンテナンス・サイド・メニューへのリンクとしました。このサイドメニューに一切合切を入れています。占星術研究所からのリンクで辿るようにしていたメンテナンスを独立させた形になります。
 今1つはウインドウズ7のヒントです。メイリオが割り当てられていてSG外字を登録していませんでしたので、点しか出ないというのに対処するのが意外に面倒だという話です。わたくしは全くストレスを感じてはいないのですが、パソコンをやっと使っている方々には、大変なことで、Xpマシンが不調で更新しなければならなかったM女史は、他の方々のメンテをするのが大変だとか。
 そこで、メイリオを追加しました。やたらめったら追加していくのもなんなので、ウインドウズのバージョンを調べて6以上の場合に追加して登録するようにしました。6はビスタです。ウインドウズ7は6.1です。それで言えば、2000は5で、Xpが5.1に当たります。基本設定が呼び出された時に、SG外字の登録状況を調べて登録されていなければ登録するという形になっています。つまり、基本設定を呼び出すだけで登録されるようになっています。ただし、管理者権限が必要です。これを強制的にかけても良いのですが、そうすると又、他の方面で必ず問題を巻き起こしますから、仕様ということにします。


★★2010年07月24日(土)列車事故、雨と曇りの日々

列車事故
 列車事故が続いていますが、火星ですね。飛行機は海王星ですが、列車は蒸気機関車を使わなくなっても火星です。事故原因も火星のはずです。ところで、この火星、天秤に入った土星とコンジャンクションになるのですが、牡羊の天王星とオポジションで、31日朝に月が天王星のところにやってきます。引っかかりそうな人は、おとなしくしていましょうね。

雨と曇りの日々
 折角ガイド鏡が準備万端、機器の再システム化も完了となっていて、試験稼働に続いて本格機動したいのですが、形ができただけで何もできません。曇っているか雨が降っているかです。北海道に梅雨がないとは言いますが、これは何?。気象庁によれば梅雨では無いそうです。オホーツク海高気圧が南下することが原因で、低気圧が通過するようになり長雨となるので、梅雨前線を通過していく低気圧とは性質が異なることから、梅雨として定義される気象現象ではないそうです。しかし、天候不順が続くという状況は梅雨と同じ状況です。ですから蝦夷梅雨と呼ばれ、梅雨じゃあないからリラ冷えとも呼ばれているわけです。学者の定義も大事でしょうが、本州と同時期に北海道にも天候不順が続く季節、雨季があるのですから、ちゃんと周知して欲しいと思います。北海道には梅雨がないので、その時期は天気が良いと思っている方がほとんどではないでしょうか。

 この週末に予定されているドーム関係の作業は、残されていた最後の項目で2つありました。1つめは、パソコンのディスプレイの為に付けた遮光フードの改良です。2つめはKD型電動経緯台とガイド鏡の接続を確実なものにするアダプターの作成です。

 遮光フードは、細長い黒い遮光カーテンを2枚使ってクリップで止めていただけです。この布は強力な遮光カーテンで2重になっています。この為に結構な重さになっていました。これを、軽くて黒い布を使って、T字型の形に縫って側面に垂らすようにすれば、操作性も上がります。それから、布は切り落としたところをそのままにしておくと、おそばが出るものがあります(大抵出ます)。折角ミシンを出して縫うのですから、切ったところは、おそば対策に縁を縫っておきます。ついでに遮光フードの天井にしていたアクリル板は、当座しのぎの端材でしたので、あらためて40センチ×60センチのものに取り替えました。

 KD型電動経緯台の鏡筒接続部分は、カメラ雲台と同じ1/4インチのネジが92mm離れて2つ付けられています。ここへ汎用のアリミゾを取り付ける事が出来れば、簡単に交換ができるようになります。アリミゾにはカメラねじが切られているので、それで付けても付くのですが、手で締めたぐらいでは動いてしまいます。カメラネジ1本ではなんとしても足りません。そこで、2つのカメラネジとアリガタのM8ネジ2本を付ける台を作ります。通常は金工ですが、特に強度をうるさくいわなくても良いので、2×4の端材を加工しましたネジを入れ替えて、締まれば良しです。

 今回のような大きなシステム変更では、曇っていようと雨が降っていようとドームの中は周到な準備の作業所であり、その下の車庫も電動工具のモーターが唸る工作所になります。そこにいる者は作業員または工作員・・・間違っていませんね・・・ある時は大工、ある時は機械工、時として電気工、プログラマー・・・そして、運転資金に窮する自転車操業経営者等々、なあに、好きでやっていることです。それも一段落、あとは実際に星を追いかけて地球の回転を止めなくてはいけません。明日は晴れて欲しいです。


★★2010年07月25日(日)ヤマボウシ



★★2010年07月28日(水)エゾカワラナデシコ



★★2010年07月29日(木)ちっとも晴れん、無駄遣い

 7月4日にピリオディック問題解決の確認の為に計測と若干の撮影をして以来、1日たりとも夜にドームを開けていません。曇り、霧、雨です。その間に1度だけ、雲を通して半月を望見したっきりです。いくら何でもこれはリラ冷えではありません。3週間を超えもうすぐ4週間となろうとしています。禁断症状で苦しんでいます。

 丘珠空港の存続をかけてここを基点とする航空会社の経営に論議が巻き起こっています。札幌市は出資を少なくしたい、それは判るのですが、丘珠空港を残したいといいながら金は道で出せというのがやっぱり地方都市レベルの論理です。勿論、対する北海道庁だって、金があるわけではありません。メンツも何もかも捨てて、維持できないものは出来ないと正直に話を付けて欲しいものです。税金を投入して無理をして維持しても一部の業者にメリットがあるだけで、結局借金だけ残るというものにどうして更に金を出すという話が出て来るのでしょうか。行き先に「札幌」と表示され、千歳市と苫小牧市にまたがる新千歳空港があれば充分で、乗る人が少なくなって採算が取れない空港を維持するという施策を考える役人に、袖の下が行っているのではないかと考えるのは穿ちすぎでしょうか。それとも、担当者がそんな判断すらできないアホの子チャンリンシャンなのでしょうか。そんな中、新潟から丘珠に向かったセスナが行方知れずのようです。搭乗のお二人の無事を祈っていますが、丘珠空港自体も行方知れずです。

 同じように新幹線を札幌まで敷くという計画の為にどれだけ税金を投入するつもりなのでしょうか。建設業者、大手ゼネコンだけ儲かるのは目に見えているし、途中に駅ができたって、誰が名も知らぬ何も無い町に降りてくれるのでしょうか。新幹線の代わりに在来線は第3セクターでというのも切り捨てであることは目に見えているでしょう。東京-札幌の飛行機の便は収益路線です。正確に言えば羽田から千歳に1時間半で飛び、そこからJRで30分札幌駅前まで2時間余り、羽田でもたもたする時間を入れても3時間です。それが上野から何時間でしたっけ。料金にアドバンテージが無ければねぇ。航空機の正規料金はともかく、旅割やその他の割引を考えたら、とても競争にならない代物ですがねぇ。
 立派な駅だけあって、お客さん達は皆さん通過してしまい、閑古鳥の駅周縁と借金、甘い見通しのツケだけ残っているというのが目に見えるようです。お客が来るようなものがあれば、何としてもお客さんはやって来ます。本末転倒なことを考えているのが商工会です。特に札幌の商工会は、サマータイムとフレックスの違いすらも判らないような試行をやっていました。今年やらないのは、阿呆なことをしていたという反省からではなく、そんな余裕もなくなってきたからなのでしょう。彼らに占星術を学べといっても・・・無理でしょうねぇ。頭にかぶり物でも被って水晶玉を見ているくらいの認識でしょうから。