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★★2010年06月01日(火)早く帰れ赤緯体
今日、初めて気が付いたのですが、U-150でユーザーからピリオディクエラーの苦情が入ってきて、原因が分かるまで製造を中止していたという事件があったようです。ユーハン工業のページに報告のPDFがリンクされていました。
原因はモータードライブの動力伝達系部分の偏芯や減速ギアの歯車精度が原因であるという結果です。赤道儀本体に問題はないという結果ですが、今時、モータードライブなしの赤道儀というのも考えられない事態ですから、モータまでの取り付けまでに責任があるという考え方に立てば、そこまでのトータルとしての性能を問題にすべき事になります。それまでの性能をモーターとモーターコントロールにも要求するということになります。
現在使用しているモータードライブは注文時にパルス抜けするという話がありました。もう1つの方はそれがないと言うことでしたが、使用してみると、内蔵の天体データが角度の分までの精度で入っている為に、長焦点での導入ではずれる。M41ではちょっと位置が違うというようなところがあります。ですから、パルス抜けというよりは制御データの問題でしょうか。もう一つの方では結局ピリオディックを出してしまっている訳ですから、モータードライブの製造元の問題ということになるでしょう。
そう思って、望遠鏡関係のマニアックな店で取り扱いされていた、わたくしが買わなかった方のモータードライブは、いつの間にか扱い店が無くなっていました。扱っていたところも売れないので止めたのでしょうか。高い精度をウリにしていたと思うのですが、今回の話を読むと単なる信仰でしかなかったのかと思ってしまいます。
で、実は赤経軸側のモータードライブの取り付けには少々問題がありました。ギアがカバーと擦れていたのです。それだけでもピリオディクの原因となっていました。この部分は調整しています。かみ合いを変えるのはうまくなかったのでカバーを少し浮かして対応しました。たったそれだけでピリオディックが出る・・・出ることが判るというのが大したものだと思いました。モーターやギアの問題をそのまま表すことのできる立派な高精度赤道儀であったという結果だと受け止めています。
今回の件でも、退職後であれば暇に任せてこれらのうんちくを聞きたくて舞鶴へ飛んでいったと思いますが、如何せん明日も仕事があります。特にシンチレーションによって1秒角くらい簡単に動いてしまいますから、それを問題にするほどの良い天気をしばしば持てるような方でなければ、今回のようなクレームを付けるのはできなかったでしょう。
で、初めて知ったことに「U-150はPモーション測定用の実験機として誕生したと言ういきさつ」があるそうで、さもありなんと納得した次第です。赤緯体が無くても、赤経軸にプレートを付けて撮影をしようとすれば出来ない訳ではありません。赤緯体の替わりの支持装置くらいありますから。ただ、極軸は設定を微妙に変えないといけません。というのは、より頑丈に改良されて強化されているとは言え、搭載重量によってピラーが少しゆがみます。ほんの少しなのですが、それが判るというのが望遠鏡の怖さです。
何はともあれ、早く復調して帰ってきて欲しいものです。カムバック赤緯体。
★★2010年06月02日(水)芝桜満開
★★2010年06月05日(土)晴天祈願
金曜日4日に赤緯体が到着しています。何時も早い対応のY工業舞鶴工場A氏です。予想通り鏡筒側が緩んでいたので、決して緩まないようにネジピンを入れたとのことです。外から見て判りませんが、バラしてみたいなどと思わないことが肝心でしょう。今後の製造品への仕様として採用とのことです。天候が回復しないので、復調した姿を確かめることが出来ませんが、組み上げたところでシットリと動く様子から、ああこれはもう大丈夫だと思いました。この赤道儀に比べて、似たような値段のウチの軽のがさつな動きとうるさい音は、仕方ないとはいえ何とも。
それはともかく、組み上げた赤道儀のモータードライブは、荷重をかけなければ1600倍速でも動きますが、過重をかけてバランスが悪いと400倍速でも難しくなります。バランスを合わせると40キロくらいの過重でも問題なく動きます。精度を考えると驚くべき事です。
ところで、今日も明日も仕事です。この仕事の代休はありません。世に外れた対応をしているのはやはり社長と専務が悪いのでしょう。いざとなったら吊し上げや膝つめ談判とか・・・。ガス抜きに、早く帰ってイイヨということにしたようですが、○○1日の休みというのは貴重です。ドームに入っての作業の疲労回復は、結構大変なのです。貴重な休みを取るなよなぁ。
なにはともあれ、晴天祈願。
★★2010年06月09日(水)爆走トレーラー、晴天祈願、オダマキ
爆走トレーラー
このところ星の位置が少々悪くて、土星も火星も嫌なところにいてくれます。水星と海王星のスクエアも本当に嫌なところにいます。運転も慎重の上に慎重です。特に今朝は、爆走トレーラーが何台も追い越していきました。隙間を駆け抜けていくアホラッチャはしばしば居ますが、大型車で右に左に追い越していくのは珍しい存在です。今日は、10キロほどの間に6台ほどいました。朝の通勤混雑する時間帯より早い時間ですし、毎日の定期便や、曜日の決まった定期便がほとんどです。それに、それほど混んでいるわけではなく、毎日通っていれば信号のタイミングだって判ってきますから、ここでこのスピードで走ると信号が青で通れると計算できます。それでも多くの乗用車は無駄な加速と減速をしていきますが、大型トラックはその点、タイミングを掴んでいますから、大型トラックに付いていくとその感覚が分かるようになります。
ところが、水曜日の今朝、走っている大型トレーラーがどうして無駄に加速したがるのでしょうか。色々と考えることはありますが、帰りはそのようなことはありませんでした。この道、イチゲンさんのトレーラー達だったのでしょうか。
晴天祈願
職場マシンとして復活した1台にUSBが全く付いていません。もとい、ちゃんと使えるUSBがありません。これは、マザーボードの仕様で、本当は使える筈なのが、不具合が残っていて使えなかったというものなのです。使えると銘打って売るものが使えないとなれば返品の山となりますから、USBを使う為の拡張カード、PCIスロットに入れて使うものを同梱して売ったという、某社の苦肉の選択の結晶です。さて、つまり、このマシンでUSBを使おうとすると、その拡張カードが必要となります。何処にあるのかと探したら、ドームマシンに付いていました。ドームマシンでは3つのUSBスロットが付いていたのですが、規格が1.1で高速な2.0ではありませんし、同時に使うと転送速度がたちまち落ちるというものでした。そこで、USBカードを流用して使っていたのです。
ここで、USBのインターフェースボードが必要になりました。ネットで調べると千円程度です。そこで、帰りに家電量販店に寄ってみました。千4百円の価格が付いていました。送料代引き手数料等を考えれば、これで良いでしょう。買ってきました。
で、折角の新品です。ドームのマシンに入っているUSBボードと交換しました。一昨日になりますが、復調したU-150の状況チェックは出来ています。オートガイダーが、期待した性能を発揮しています。それまでは、赤緯方向の修正や赤経方向のピリオディック様の動きでどうしてもジャンプして、精確な追尾が出来ないでいましたが、設定を精密にするとシンチレーションすら追いかけるようになります。やはり、不具合があった結果、オートガイダーも苦しんでいたのでしょう。オートガイダーのコントロールを止めてみると、赤道儀は単なる恒星時駆動状態になります。この状態でピリオディックモーションの測定が出来ます。ここまでは出来ませんでしたので、今度晴れた時にやろうと手ぐすね引いて待っているのですが、1度晴れた時は、本業で疲れ切っていて眠ってしまいましたので、未だに出来ていません。ひたすら晴天祈願します。
オダマキ
★★2010年06月10日(木)接続不良、ガイドマウント
今のメインマシンですが、春先に時々光学ドライブが使っている内に蒸発するという事がありました。大抵、再起動すると再び出現します。ドライブに不具合があるのかと真剣に悩んで、サポートに連絡をしようとするところまでいきました。そして、最後に中を開けて確認しておこうと、コネクタの接続状況を等をいじり回した後、何故か復旧していました。その時は、取りあえず保証期間も残っているし、様子を見ることにしました。
2週間ほど前になりますが、再びこの症状が出はじめたのです。前の時に、怪しいと思っていたのはコネクタの接続です。昔のIDEやSCSIの接続はガッチリと入って、接続不良の経験をしたことがありません。しかし、昨今のSerialATAはUSBポートと同じように、ついているのかどうかが頼りない不確かな感触のケーブルです。BTOで注文したのですが、それらの組み立て、接続にテープを貼って取れないようにしています。逆に言えばこれだけの手間をかけないと輸送中に取れてしまうのではないかということです。そこで、SerialATAの電極を磨きなおして接続し直したら再び何の問題もなくなりました。同時に、IDE接続のハードディスクがタダをこね出しました。こちらはそろそろ来るぞと言う年数と使用状況でしたので、サッサと放り出してしまいました。
そして、1週間前になりますが、SerialATA接続の1Gハードディスクが不調になりました。まだ新品に近い代物です。その日、少し朝早く起きて、その日に職場マシンのメンテナンスの為のデータを焼こうとして、データをそのドライブに作ったフォルダに用意し、焼いている最中に書き込みソフトからエラー停止のメッセージが出ました。そのドライブを確かめようとして、アクセスすると、ソフトがハングアップします。買ってから1年も経たずにお亡くなりになったディスクに当たったことはありませんでしたが、この時はほとんど諦めました。職場から帰ってきて、ドナドナにするかどうかを決めなければならないので、また、試しにディスクの電源ケーブル、SerialATAはIDE接続のものと違って小さいのですが、これを抜き差ししてみました。当たりです。症状が出なくなりました。結局、メインマシンのトラブルはSerialATA関連の接続不良で起こったものです。我がマシンがタコであったという可能性もありますが、こんなに出るものでしょうか。接続してみて、大丈夫かなと思うようなケーブル達であるのは間違いありません。こんな規格を通した奴らに責任を押しつけたくなります。
ところで、赤道儀が復調した途端に、今まで誤魔化して使っていた部分に問題発生が予想されています。ガイド鏡の取り付けにケンコーKDS経緯台を使用して取り付けているのですが、耐荷重を超えている上に微動のガタがあります。その昔、調整をしなかったKDSが、加重に負けてゆっくりと動いてしまいました。折角の超高精度駆動が出来るのに、ガイド鏡にガタやボロが出ていては話になりません。そして、この部分をガッチリと固定するには、ガイド鏡用途に特化したものが出ています。スターベースから自由雲台形式(ボールヘッド)の粗動だけのガイドマウント、長崎の天文用品販売店からはデラックス微動装置が出ています。他にもニューガイドマウントとか微動雲台がありますが、こちらはKDS経緯台以下のラインとなります。
それ以上の品物と言えば、やはりユーハンのT型経緯台となります。しかし、自重が5キロです。これに重ための鏡筒を付けたら10キロになってしまいます。架台だけで3キロくらいに押さえたいところです。このような機械装置を自作するには、いろいろと立派な工作機械が必要となりますから、手を出さない方が良いでしょう。とは言っても需要のある分野ではありませんから、結局は特注でしかないので、金欠★秋津★にはやはり無理か。どうしたものか。
★★2010年06月12日(土)シャクナゲ
★★2010年06月13日(日)藤棚復活
★★2010年06月20日(日)ピリオディック・モーション、キーボードに蟻、シャクナゲ
ピリオディック・モーション
望遠鏡のサブスコープ=副鏡、そして精確に追尾する為のオートガイダー用のガイド鏡の取り付けがいまいち軟弱であるという考えの基に、どの様な取り付けがよいか散々悩んでいました。この部分の強度を上げる為に製品購入を検討していたのです。ガイド鏡用の取り付け専用架台も売られていますが、使いたい強度、精度、機能について何らかの難があって購入にはためらいがあります。同架用専用架台ではなく、汎用の経緯台を付けるという方法は確実に安価に済む方法ですが、ガタに悩まされるような物では困りますし、大きさがぴったりのものとはならなそうです。
話の始まりは、ピリオディックを測定しようとして、やってみたことからです。とんでもない結果が出ました。ピリオディック・モーションなんて可愛いものでなく、まるで極軸が盛大にずれているかのような変な動きです。現在の同架状況、ガイドマウントに問題があるとしか思えませんでした。その昔、フリーストップの設定がデフォルトで、重さに負けてゆっくり動いたということがありました。まるでそんな動きです。確かめる為に、同架に使っているKDS経緯台を使わずに、直接U-150に副鏡、ケンコーSE102を載せて用意しました。これで原因が赤道儀と鏡筒の間に挟んだ架台かどうかがはっきりします。後は晴れ待ちです。
その夜、完璧に晴れとはいかず、霧となりましたが、まだ星が見える段階があって、計測することが出来ました。やはり動きがいまいちで、異常な動きが見られます。原因はガイドマウントではなかったのです。そして計測中にハッと思い出したことがあります。オートガイドのケーブルをつないでいると、モータードライブの動きが何か不調で減速気味になる事です。ケーブルを外すと嫌な追尾の仕方が無くなりました。結構安定しています。実際のところ、いわゆるピリオディック・モーションと呼ばれるプラスマイナス1秒角の動きしか見られなくなりました。ディスプレイの上では大まかな印象しか判りませんが、記録されたデータをグラフにしてみれば一目瞭然です。オートガイドのケーブルを外した途端、素直な動きのデータになっています。ピリオディックが無くなった訳ではありませんが、訳の判らない増減速はしなくなりました。
つまり、過大な負荷がかかって同架架台が動いたのではなく、モータードライブとオートガイダーとの接続に何らかの不調がある訳です。説明書によれば、双方の回路の作りには、なんの問題もなく、間違いなく動くはずのものです。出力側がアース接続のリレー出力で、入力側はプルアップ抵抗付きローアクティブという仕様です。それなのに接続すると、仕様にも入っていない微速での速度変調が起こります。先ほど書いたとんでもない結果の原因はこれだったのです。この原因を追及する必要があります。動作的にはプルアップ抵抗が機能していないために静電入力されて誤信号となっている思える動作です。ただし、速度は指定の速さではなく不定の微速です。こちらについては、自作ケーブルの問題もあり得るために、正規(?)なケーブルの問い合わせをしてみます。
次に、±1秒程度のピリオディックがあるのは確かですから、この点については報告を入れます。遊星減速装置、ハーモニック減速装置、ギヤレスモーターの3つが提案されていますが、この内、前2者については、軽減されるとは思いますが、価格と見合わない程度ではないかと疑っています。Webで調べても売っているところの株価の情報ばかりで、肝心の装置の売値が出てきません。こんな時は、あほくさい価格が付けられていることがほとんどです。それに確か何処かの精密機械会社で期待した性能が出ない為に採用を見送ったという話を読んだ覚えがあります。ただ、ギヤレスモーターとなると、今付けられている9分の1減速ギアの付いたステッピングモーターとの単なる交換では済まずに、モーターと制御装置までの全取っ替えになりかねません。
資金は限られています。従って、今回のガイドマウント更新に出すはずだった予算の執行を待つことにして、問い合わせをしてみることにします。
今回は、方針が決まるまでに時間がもの凄くかかり、その上に、知的能力を確かめさせられるような事が何度も続きました。結果的には結論や方向性が出てきています。如何にも水星の上に土星が乗っかってきて、そこに進行の木星も来ているという状況ありました。
キーボードに蟻
で、昼間にドームの中のセッティングをやっていると、アリ君達が登場しました。ドームに食べ物はありませんが、アリ君達は探し回ります。何もしないでも彼らは居なくなるはずですが、今回はキーボードが目当てで、そこに道を作っていました。キーボードにどうして集るのかと思って、キーボードをよく見ると、何かをこぼしたような焦げ茶色の跡が、キーの影にあります。ここに集まっているようです。砂糖入りの何かをこぼしてそれが拭けないところにあったのを見つけたのでしょうか。何しろ他に原因は考えられません。ですから、キーボードを持ち帰って徹底分解掃除と相成りました。このキーボード、小型にして薄型で少々高かったものなのですが、あらためて分解掃除をしてみると、出来の良さが判ります。今メインマシンで使っているキーボードと比べると打ちやすく手になじみます。とにかくアリを引き寄せては困りますから、キーまで外して洗剤を付けて洗ってしまいました。
使いやすいのにドームマシンに何故送られていたのかというと、冬場、薄型小型の似たようなキーボードで安物だったのを使っていたのですが、温度が低くて動作が不安定になってしまったのです。それで、高かった方を持ってきて使ってみたら、ちゃんと使えたというオチです。さて、今メインマシンで使っているのは、B電器で買ってきた780円のたたき売りキーボードです。問題は特にないのですが、好みとして薄型が欲しいと思っています。で、家電量販店に行くたびに、キーボードのコーナーに行くのですが、なかなか良いものに巡り会いません。これを通販というのもちょっと怖い気がします。まあ、大体様子が分かってきたので、そのうち頼むでしょう。なんて言っていたら、わたくしの頭の中では電源メーカーとなっていたENERMAXのキーボードACRYLUXがよさ気に見えたのでブラックを注文しました。キーはABS樹脂ですが、ボード面がアクリルでぴかぴかです。指紋でべたべたになると言うことを書いている方が居ましたが、そんなバッチい手で打っているわけですねぇ。何はともあれ、これで、打つのが、楽になりそうです。
シャクナゲ
★★2010年06月22日(火)土星か?
サブスコープ用の架台と共に、サブスコープとして優秀な性能を持つものを注文するつもり満々でいたのは先週の土曜日まででした。日曜日に報告したように、必要性のかなりの部分が無くなってしまいました。あっても悪いものではないのですが、無駄に買う余裕はありません。浮いた予算の行き先はいくらでもあります。それで、懸案でありながらなかなか購入に踏み切れなかったキーボードを注文しました。その直後に、例の蟻事件で分解掃除をしたキーボードが、まだ販売されていることを知りました。ただし、そのものではなく型番にⅡが付いていました。価格もあまり変わっていないので、長寿命商品なのでしょうか。しかし、接続がPS/2のみという今になってみれば不思議な商品です。長いこと使っていたので、慣れているせいもあり、追加で注文しようかなと思うくらいなのですが、やはり、踏み切れません。無印とⅡで同じかどうか判りません。それにキーボードは山ほど出ています。商品がもっと置いてあるところで、実際に打ってみないと判らないというのがあります。品物も状況も、我が水星の上に乗る土星らしい物です。U-150について巻き起こっている事件も土星型の事件です。しばらくは土星を楽しみましょう。
ところで、明日あたりは進行の水星に経過火星がスクエアで、判断の間違い注意ということで運転も注意です。わたくしだけは気をつけましょうね。
★★2010年06月23日(水)キーボード到着
まあなんですね。水星火星スクエアに引っかかってくれたのは、掲示板の娘御だったようで、運の悪い人です。
さて、キーボードが届きました。黒いアクリルのトップにキーの下は赤が見えます。名前もACRYLUXです。スタイリッシュです。パンタグラフキーで縦のストロークが2.2mm、ノートパソコンのキーボードの様子と思えば良いのですが、大きさはフルキーボードでテンキーもあります。キーにこだわった製品もあって、スイッチだとか無接点だとか言って、お高い値段が付いていますが、耐久性に欠けていて、使い捨てのようなものもあります。しかし、パンタグラフ方式は熟成された技術ですから、それなりの物を買っておけば安心です。それに重さがあります。1㎏は切っていますが、ずっしりと重く感じます。打ってもキーボードが移動するななんて事はありません。無線ですから場所も心配しないで使えます。キーを打つのが楽しくなります。当分は使えそうです。
実は同じ会社のアルミトップの製品AURORAとだいぶ競りました。アルミの銀色もなかなか良いし、ヘアライン加工ですから、美しさもあります。ストロークは2.7mmで、少し深く、キーボードの重さは1.3㎏あります。最終判断は銀の方の接続がUSBだけでアクリルの方は無線もありだったので、無線アクリルになりました。まあ、アクリルアミドを盗み出して自殺した学生がいたとか。アクリルはアクリルでも、アミド付きでは死にます。
こちらのアクリルは硬度7と言う事で、硬さを宣伝すると共に付属品としてクリーナーが付いています。入っていたのは紫色のクリーナーです。TVやディスプレイの画面を拭くクリーナーを既に用意しておいてあるのですが、そこに一緒においておくことにしましょう。
とか何とか言っている内に、いつの間にか世の中も変わってきていて、なんでも野球賭博とやらで相撲は大騒ぎ、騒いでいないのは事態を受け止められない日本相撲協会だけだとか。前の天皇が生きていたら、あっそうっとか言いながら侍従に目配せくらいはしたかも。相撲好きの方でした。わたくしはどうせ見ませんし、見たいとも思いません。どうでも良いのですが、アレが国技とやらであれば賭博も国技かと。イギリス紳士のように賭け事が好きで楽しむ方々とは一線を画した、暴力団の資金源ということですから、反社会的なもののはずですが、まだまだ関係者の認識が甘ったれているようです。中継を止めてくれるのであれば、TVを付けた時にでっぷりと太った男を見なくて済むので助かります。
★★2010年06月24日(木)国際宇宙ステーション
★★2010年06月26日(土)部分月蝕
★★2010年06月27日(日)月蝕
月蝕を撮影する為に準備をしていましたが、その際に忘れていたことがありました。トラブルを続発していたガイド鏡用のKDS経緯台マウントですが、この架台の微動ガタを取る為に分解しようとすると、通常無いサイズ3.5mmのヘックスキーが必要になります。この為に調整が困難でした。つまり、その場では調整が出来ませんでした。
そして、別のマウントにして機器を搭載し撮影鏡を月に向けると、月の位置が低い為に、撮影鏡からは見えますが、ガイド鏡からはドームの開口部の高さより下になってしまい見えませんでした。これは、赤道儀の上に2本並べて乗せた撮影鏡とガイド鏡の位置を逆にしていたら最初の撮影ができなかった事になります。
月の出は雲に邪魔されて見えませんでした。スジ雲が流れていましたが概ね晴れていました。しかし、南東の方向にだけ低空にたなびく雲がありました。つまり、ピントを前日に合わせていなかったら、それすらも出来なかったと言う事になります。準備を完全にやると言うのはなかなか難しいことです。
20時頃になると何とか雲間を脱出して欠けた月が姿を表しました。その後8時10分頃から25分頃まで再び雲間に突入し、だいぶやきもきさせられましたが、食甚前に雲が薄くなって、再び撮影可能状態になりました。この頃になると、月の高さも上がり、ガイド鏡の視野に入ってきて、雲の様子をパソコンで見ながら撮影できました。これは楽です。カメラのファインダーを覗きながら脚立に立って撮るのが、座って出来るのですから。その蝕の最大の頃、サイレンの音で多分消防車でしょうか、出動していったようです。もしかすると速度違反を捕まえたのかも知れませんが、消防署が800mほどのところにあります。救急車の出動はしばしばですが、消防車の方は極たまに出動です。同じ頃、少し離れたところの飼い犬が吠え声が響きます。静かな住宅街に少しの喧噪でした。
今回はKDS経緯台マウントではなく、タカハシのガイドマウント/現行のカタログには入っていません/にガイド鏡を付けました。どれもビクセンの規格で着脱できるようにしています。やはり、焦点距離が1mを超えるような水準のガイド装置では、微動が欲しいです。予算の執行に待ったをかけていた同架装置がやはり必要なのではないかと思うこの頃です。この場合、特に考えなければならないのが40センチを撮影鏡にする場合の重さとそのバランスです。よく計画しておかないといけません。赤道儀近くに取り付けるのであるならば、5キロを超えるようではかなり難しくなります。しかし、考えてみれば40センチは主鏡が重くて、その分、筒先の飛び出しがあって、出来るだけ筒先を重くすることが求められ、重いファインダーを筒先に付けたという経緯があります。ガイド鏡の取り付けを赤緯体の近くにしなければならないということはないのですから、良く考えないと入れません。
同架用経緯台として候補に挙がったのは3系統7機種あります。このうち一つを選ぶことになります。重さに制限がないということであれば、ユーハンのT型経緯台が最も適当ですが、これが5㎏あって重量オーバーです。せいぜいガイド鏡と込みでこの程度というのが希望する上限となります。取り付け部分と、同架するガイド鏡を良く考えながら検討に入ります。
★★2010年06月29日(火)いつもありがとうございますU工業Aさん
U工業のA氏から問い合わせの返事を戴き、幾つかの重要な方針が見えました。
ピリオディックモーションの原因はやはりモーター側の減速部分に原因があり、この部分では製品の個体差が大変に大きいということで、赤緯側と赤経側を交換してみるというのも手としてあるということです。根本的な解決にはエンコーダーを付けてフィードバック制御をするか、ステッピングモーターを大きな物に交換しダイレクトドライブにするという手になります。レコードの時代のターンテーブルのような話のようです。
オートガイダーとの接続ですが、微弱な電流が影響して誤動作を起こしているらしいという事ですから、完全に回路を絶縁しリレーを介してつなぐ方式にすると解決することになります。何しろ、接続した途端にステッピングモーターの駆動音が変化するのですから、対処の方法はこれが1番でしょう。モータードライブ側にコンデンサを突っ込んで、誘導電流を防ぐという手もありますし、プルアップ抵抗を低く抑えるという手もありますが、効果は判りません。何れにしても、仕様通りの性能が出ていないものに手を加えても大抵の場合徒労となります。
本当に時間があれば、自分でモーターコントロールユニットを作ります。それも楽しいホビーの1つであると思います。メカトロニクスで、ロボットを作るのと一緒で、歩かせる技術を磨くのと変わりない面白さがあります。いうことをきかないものをどう巧くチョすかという問題です。
さて、新たに電子回路の作成となります。接続用の部品は、ルクバトと接続しようとした時に、調達していました。
1 リレーで更に独立させたオートガイド接続を用意します。
2 新たに36ボルトと5ボルトのスイッチング電源を用意します。
この方針で、蜘蛛の巣状になってきていた。電源及び接続系統を整理します。
続いて、ガイド鏡の同架ですが、こちらはまだ迷っているところがあります。KDS経緯台マウントで過剰重量によるガタと、結果的に出たガイドエラーを防ぐには、強力な固定が必要です。それが、ポルタ経緯台ゃその他の架台で出来るのかという点や、価格の問題を含め、現有の装置をちゃんと超える投資効果があるかという事に疑いがあるからです。高ければ良いという物でもありませんから、余計悩みは深くなります。こちらは慌てなくても良いでしょう。取りあえず、高橋のガイドマウントが働いてくれます。
★★2010年06月30日(水)部品発注
電子機器を作るとなると部品が必要です。手持ちの物もありますが、足りない物が多数あります。在庫で何とかなるほど趣味に走っている訳ではありませんから。それに今回は電源をイチから作るわけではなく、スイッチング電源を基板上に実装した物をそのまま使おうという計画です。
必要な電圧は36Vです。市販のスイッチング電源では品物がありません。通常使う電圧ではないからです。12Vと24Vが手に入る電圧です。イレギュラーな使い方をしていたので、今まで黙っていましたが、36Vを得る為に安売りのスイッチング電源12Vと24Vを直列接続していました。注意点は、電源を入れる時に無負荷で始めないと36Vを得られない場合があります。問題が出た時は24Vのみにして使用するように切り替えスイッチを付けています。人に言えないような使い方で、問題が他の部分に出た場合でも、こちらが原因に含まれていないと断言できないわけです。そこで、組み込み用の電源ユニットを探したら、ちゃんと36Vのものが安価に手に入ることが判っていました。これを使って、電源を人に言える形にします。
また、リレー回路を使う為に電源が必要です。リレーは5V用です。他に電子回路を組むことにしても5Vを使用するのが普通ですし、望遠鏡の暗視野照明装置には5Vの電源で動くように作っています。つまり5Vのスイッチング電源も用意する事になります。これらを何処に注文するかですが、結局、5年前にタカハシEM-100のモータードライブのコントロールユニットを作った時にコネクタを注文したところでした。タカハシの使っていたコネクタは結構レアな部品だったので、結局、ほとんど同じの形の汎用品に交換しました。といってもこの手の品物自体がレアな商品で、専門店でなければ扱っていない物です。その辺のホームセンターにはない商品だということです。
電源ユニットだけでも良かったのですが、ついでに配線材料に何時も苦労していましたので、細い線を2種、同時に注文しました。実は、この店の隣の店に100円ほど安く商品が出ていたのですが、そちらは最初の注文は銀行振込でという事と他の種類の商品を同時に注文できなかった、送料がちょっと高かった、というので、古い取引先にしました。
ところで、注文した物はもう1つあります。ホームセンターを回っても手に入らなかったヘックスキー、6角レンチです。サイズが3.5mmというものです。2.5mmというのはセット物にも付いてくるのですが、3.5mmはありません。もう一軒、行って探してみても良いところがあるのですが、そこへ回るには時間とガスがかかります。それならばメール便が使えるところと思って探したらありました。こちらも注文しました。今回注文した物は、レアものばかりです。
手を加えても大抵の場合徒労とは書いたのですが、やはり、やってみるべき事があります。その第一に、オートガイダーケーブルがルクバトの信号を拾ってモータードライブの入力端子に影響を与えているのですから、それは交流成分でありそれをキャンセルできるのは並列に置いたコンデンサーです。コネクター変換部分に誘導できるほどの周波数をコンデンサーを付けることでショートさせてしまおうという計画です。
さて、どうなりますことやら。