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    d>★★2009年08月03日(月) 合併、40センチ強化計画の仕上げ、ナデシコ
    d>★★2009年08月06日(木) ダメ男
    d>★★2009年08月07日(金) 月と木星
    d>★★2009年08月08日(土) 教訓2、最終調整必要
    d>★★2009年08月09日(日) 航空祭、鏡面洗浄、鏡筒ラインナップ、ジュピター
    d>★★2009年08月11日(火) 常連さん
    d>★★2009年08月13日(木) イワギキョウ
    d>★★2009年08月14日(金) 芸能ネタ、ふて寝
    d>★★2009年08月15日(土) ヤブカンゾウ
    d>★★2009年08月16日(日) 女性首班、流れる星
    d>★★2009年08月18日(火) アゲハ
    d>★★2009年08月19日(水) 軽い総理、高級アクロマート、アゲハ・ナデシコ
    d>★★2009年08月20日(木) ガラッと変わる、悪天候
    d>★★2009年08月22日(土) 当たらぬ天気予報
    d>★★2009年08月23日(日) 当たらぬ天気予報2、アンドロメダ座大星雲M31中心部
    d>★★2009年08月25日(火) 導入装置、北アメリカ星雲-ペリカン星雲
    d>★★2009年08月26日(水) 責任を取れ気象庁、ハーシェル天体
    d>★★2009年08月30日(日) 麻薬ネタ、リスト、ハーシェル天体、日没後の虹

★★2009年08月03日(月) 合併、40センチ強化計画の仕上げ、ナデシコ

合併
 何でもネット検索の分野でマイクロソフトとヤフーが合併するそうで、グーグルに対抗するそうです。でもグーグルのシェアは65パーセントで、残りを全部集めても35パーセントにしかなりません。これで二社が合併して業界2位になったと言うことでしょうが、何がメリットなのか、何を狙っているのか、よくワカラン世界です。
 裁判員制度というのも鳴り物入りで始まったのですが、こちらも目指しているものが、ぶれているように思います。アメリカの真似をしようとしているだけでないかというのが率直なところです。
 木星と海王星のコンジャンクションは7月10日でしたがこれは逆行で、次は12月21日となります。こちらの効果は凶星の凶角とは違い穏やかなものでしょう。土天の激震の中での一抹の救いでしょうか。

40センチ強化計画の仕上げ
 改良を加えた40センチ反射ですが、改良の結果、2センチほど赤道儀から離れた位置になりました。この結果、以前のバランスウエイトの位置ではバランスしないのは当然です。
 40センチを載せる時は、標準の8キロとアトクラス用の7キロを2つで合計22キロのウエイトを持っていたのですが、それでも足りなくて6.5キロのウエイトを追加しました。これは高橋のMT/100のウエイトで、φ18mmのシャフト用ですから、そのままでは付きません。シャフトの先端にある脱落防止用のスペーサーを取り外して手元にあったφ15mmのシャフトを接続して付けました。それが美しくないし取り付けが面倒ですので、格安バランスウエイト(ウエイトリフティングの錘で5キロを2つ)を買い込んで、標準の状態にして取り付けてバランスを取っていたのです。ウエイトリフティングではシャフトが28mmですので、ちょっとしたスペーサーを付けると良い感じで使えます。美観的には美しいとは言えませんが、1番離した状態でカメラを載せて丁度良い状態でした。つまり、通常の32キロか、延長込みの28.5キロを使っていたのです。
 ここで、少し考えました。シャフトを延長して付けた6.5キロのウエイトの方が、10キロもあるウエイトよりもバランス的には効果がある。そのままシャフトを2センチか3センチだけ延長すれば現状でバランスが取れるだろう。もう少し伸ばしたらどうなるのだろうかと。実は、赤道儀発注の際に既にバランスウエイトを伸ばして貰っています。しかし、細い延長シャフトの長さは30センチもあるのに、余裕があります。伸ばすと振動が出ると言う話をユーハンの専務がしていたので、どの程度影響するかもやってみないと判りません。
 そこでホームセンターへといきました。物色する内にステンレスのパイプφ25mmが目に付きました。そのまま使ったら一瞬で潰れるのが見えるようです。中にネジをぶち込み塩ビのパイプをスペーサーに使い、前後のところはエキボシの樹脂を注入すればそこそこの強度となるでしょう。で、二千円弱の材料を購入して、30センチの延長棒を作ってみました。
 出来上がりの外観はさすがにステンレスのパイプです。全く変わりません。しかし、ウエイトを入れてウエイトの固定ネジを締めると、やはり本物ではありません。へこむのが判ります。しかし、それ程へこまさなくても固定することが出来ます。そこで、バランスの具合を見ます。試しに載せるのも結構大変なのですが、30センチの延長で信じられないことに22キロのウエイトで充分でした。5キロを1枚追加するとサブの望遠鏡を付けるのも余裕です。
 延長したシャフトは、邪魔と言えば邪魔ですが、ドーム内の移動に問題が出るようなこともなく、まだまだ余裕があります。試しに30センチのφ15mmのシャフトを更に付けてみましたが、ぶつかることはありませんでした。60センチ伸ばしても大丈夫ということです。そして振動ですが、60センチ伸ばした状態ではシャフト軸に振動残るのが判ります。しかし、30センチで単体の場合は振動がスッと収まりますので、30センチの延長はOKであると判断しました。
 このまま使用しても良いのですが、22キロ或いは27キロのウエイトを全て延長シャフトにかけるのは正直自信がありません。なんたって1900円です。ステンレスのパイプには耐荷重26キロと書いてありますが、ウエイトを止めるストッパーの圧力はこのパイプをアッサリとつぶす力があります。それに引き抜き成型ではなく板材を丸めてくっつけたものですから、何かの時にはアッサリと曲がるでしょう。最悪落下の可能性が無い訳ではありません。
 ここで、自作というのは既に視野にはありません。旋盤を持っていたら材料から加工という手を使うところですが、そもそも丸棒のど真ん中に穴を開けろといわれてボール盤で攻めることが出来たら、そっちで飯を食べることにします。作ったパイプ材料の延長棒はネジと芯が微妙にずれています。その結果、ウエイトが境目を通過することが出来ません。多分0.3mm位のズレだと思います。これでも駄目なのです。
 ネットで探すと延長棒を売っているところがあります。タカハシ用の145mm長が7800円なんて書いてあるのを見るとびっくりしてしまいます。売れる物では無いので利益率を高くしておかないといけないのでしょう。個人相手に加工をするところも結構見つかりますが、値段が書かれていなくて、いかにも高そうです。最低でも一万円くらい出さないといけないのかなぁと思ってしまいます。材料費からすればボッタもいいところです。ユーハンさんにお願いするしかないかと思い始めた頃に、ちょっと目先を変えて材料探しをしたところ、丁度上手い具合にφ25mmで300mmの端材を3900円でと言うところがありました。材料単体としては半分の価格を付けている店もありますが、加工もやっているという店でした。フライス盤・旋盤でのドリル穴なら¥500~とあります。両側にねじ穴加工の見積もりを出したところ2つで700円、送料込みで合わせて5100円と言う事でした。注文しました。
 到着してから追加工がいりますが大したことではありません。手持ちのステンレスネジを締め込んでからボルトの頭をサンダーで落とすという簡単な作業です。オスボルトの加工をやって貰っても良いのですが、長さが減ってしまいますので避けたのです。これが終わると今回の40センチ反射鏡筒の強化計画が完了します。
 しかし、晴れませんねぇ。


エゾカワラナデシコ


★★2009年08月06日(木) ダメ男

 酒井法子の夫が逮捕されてから、酒井法子本人と子どもの行方が判っていないと報道されています。1971年2月14日生まれからすると、木星が太陽に乗っています。これで夫の逮捕という事態です。結婚当初からこんな奴というファンの声もあったようですが、自称の付くプロサーファーは凶角持ちの火星でしょうか。出生水星と進行金星への天王星トランジットが出来ちゃった婚とすれば、現状は進行金星が出生太陽にコンジャンクション、その上に経過木星ですから単純に見れば幸運期の絶頂であるはずです。しかし、この事態はやはりその近くにいる海王星、欺瞞と秘密の星と言うことになります。星の動きでいうと、この8月16日がエポックとして取り上げることが出来ます。経過の月と火星が合となる時の出生進行との対比がはまっています。これが夫の送検となるか、本人の変事の発覚かは定かではありませんが、何れにしても盆が開け、業が開けると言う事になるのでしょう。ダメ男に気をつけろと言うことが教訓です。

 さて、ダメ男が注文したウエイトシャフト部品が昨夕、到着しました。包装を解いてみると満足の一言です。磨き上げを期待していませんでしたから、余計に仕上がりが美しく見えます。SUS304は加工屋さん泣かせと言われるほど加工に手間がかかると聞いていましたが、ねじ穴の出来上がりは手順通りのものです。以前別の店ですが、できあがってきたアリガタのねじ穴がまるで素人がやったような加工で、穴を開けたところにタップを立てていながら途中で止めているので、ねじ穴不完全のためにネジが入らないという代物でした。勿論入り口の逃がしだってありません。あきれましたが、加工好きが下地と基礎知識のない状態のまま金を取っての仕事を始めたという事なのでしょう。赤道儀関連でトラブルを起こした業者(?)なのですが、そう言えば、営業先で手に入れてきた中古品を売りに出していたことがあります。古物商の登録をしていないで営業したように思います。まあ、そんなので商売になっているんでしょう。閑話休題。
 早速、ネジを入れようとしたのですが、用意していたステンレスのネジでは長さが足りなくなるほどしっかりと穴を開けネジ切りをしてあります。そこで、鉄材のもっと長いネジを入れ切断して雄ネジを付けました。そして、バランスウエイト棒に継ぎ足し、ウエイトを動かすと、何の問題もなく繋ぎ目を通過しました。当初の試行ともくろみ通りに22キロのウエイトだけでバランスします。この40センチのバランスには結構苦労してきたので、何のこっちゃ、最初から・・・という感じです。これであれば、あきらめていたガイドスコープを付けても良いかなと思います。
 ところで、夕刻に雲間から満月間近の月が見えていたので、早速ドームに駆けつけたところ、カメラを取り付けてファインダーで視野に入れら、何も見えなくなりました。曇りです。予報では晴れなのですが、全天、厚い雲です。すごすごと引き返したダメ男は、意気消沈していましたとさ。

 追記 その出来ちゃった婚の話が出た時はこんな奴という声ではなく、何でも金持ちの息子と言うことで世間は玉の輿だと言っていたそうです。嫁様より指摘がありましたので訂正加筆しました。10歳の子供のチャートも書けますなぁ。


★★2009年08月07日(金) 月と木星



★★2009年08月08日(土) 教訓2、最終調整必要

教訓2
 出頭したと報道されている酒井容疑者の1971年2月14日生まれでチャートを見ると何とも良い条件が揃っています。
・進行太陽が出生木星とトライン
・進行金星が出生太陽とコンジャンクション
・経過木星が出生太陽とコンジャンクション
 通常は人生最大クラスの幸運なチャンスとなるはずのものです。絡みとしては経過木星と経過海王星であり、出生でも木星と海王星はコンジャンクションとなっています。特段これが問題となる座相ではありませんが、例えば月が絡むと感受性が過多となります。
 ここでの教訓としては、特定の時期の座相群の状態では読み解けないことがあるのだと言うことです。麻薬取締法の疑いが出る前に失踪、逃亡できたことからすれば強運であることに間違いはありません。しかし、今回の事件の根は別にあります。出生図での太陽は離れ気味ですが土星とスクエアであって、進行太陽は2~3年前に冥王星とオポジションでした。この時期に夫、火星として登場しながら水星(子供)の力を使って太陽の位置を占めた夫が太陽から外れ土星(お荷物)と化したのでしょう。そして、自分に何事もなければ縁を切り、新しい環境又は夫を得ることが出来たはずです。別居なんてのもその第一段階です。しかし、自らも覚醒剤に頼ってしまったという状況では、木星は許してはくれないでしょう。子供のチャートが不動宮のグランドクロスになっているというのも状況の1つです。まあ、割れ鍋に綴じ蓋、一つ穴の狢と言う事なのでしょう。

最終調整必要
 昨晩は月がおぼろに見えていたので、それを頼りに調整をしようと思ってドームに入りました。雲間から月の隣に木星が見えます。早速視野に入れると、どうも変です。光軸を合わせたはずなのに、盛大にコマ収差が出ています。これは合っていないということです。レーザー・コリメーターを付けてみると、明後日の方を向いています。先日合わせたのは一体何だったのか・・・。調整に30分ほどかかってしまいましたが、今度こそしっかりと合わせました。空を見ると雲が切れていて、撮影できそうです。久しぶりのシャッター音でした。
 撮影中に鏡筒に付けたファインダーがバランスを崩す位置に付いている事が判りました。今までは気にせず(気付かず)に使っていたのですが、バランスをビシッと合わせているので、少しの違いでもクランプを緩めると動きます。これを変えるには鏡筒に穴を開けないといけません。夜にやると何かの間違いがあるかも知れません。直すのは明日の昼に回して撮影を続行しました。でもバランスを崩していますから、今まで使っていた延長用のシャフトをファインダーの反対側にぶら下げてバランスを取りました。

 これを今日、日中に位置変更を行いました。ファインダーの標準の位置である筒先では覗きやすいとは言えませんので、主鏡側に寄った覗きやすい位置にしました。この変更では鏡筒の前後のバランスが変わってしまうので、これを避ける為に、昨日使った旧延長シャフトを筒先の取っ手に取り付けました。ついでに電気配線も整理し直してみました。なんだかんだで2時間もかかってしまいましたが、よりすっきりした様子となって満足です。


★★2009年08月09日(日) 航空祭、鏡面洗浄、鏡筒ラインナップ、ジュピター

航空祭
 千歳航空祭が今年も開催されました。ブルーインパルスの演示飛行もあります。昔、行って良い写真を撮ることが出来ましたが、人混みと帰りの渋滞で辟易しましたのでしばらく遠ざかっていました。それが新千歳空港へ行く途中の道から見ることが出来るという嫁様の情報で、自転車で出かけました。雲が結構あり、風も強いので、スモークで書かれたハートや図形はよく判りませんでした。1番長いレンズでも余りよい写りとは言えません。晴れた無風の空で、太陽がじりじりと照りつけるのが最も良い条件なのでしょう。天気は占星術ではどうしようもありません。出たとこ勝負です。

鏡面洗浄
 すっかり忘れていたことに40センチの反射鏡の水洗いがありました。暖房することで結氷結露を防いできましたが、それでも多少の汚れが付いています。昨日木星を見た時にコントラストが下がっていることから、鏡面を確かめるとやはりかなり汚れていました。以前の結露対策無しの時に比べれば格段の良い状態ですが、それでも水洗いくらいはしても罰は当たらないでしょう。ということで、1度下ろしセルを外して洗面台に持ち込みました。
 その他に折角の機会ですので、物品の整理を行いました。鏡筒を並べて置いてみるのも一興です。鏡筒を置く台なり固定具を用意すべきではないかと思います。

鏡筒ラインナップ
 並んだ鏡筒を見ると、特別な物はありません。反射型の最も単純なニュートン式と、屈折型の最も単純なケプラー式アクロマートレンズの2種類です。現在の焦点距離のラインナップも一目で分かります。ニュートン型では4本の鏡筒によって1810mm F4.5、1250mm F5.0、1000mm F6.3、600mm F6.0があります。コレクター・レデュサーによって1200mm、470mmも付け加わり、何れも撮影可能ですが、600mmと470mmの10センチ反射はそろそろメッキのし直しが必要ですし、接眼部が小さい為に周辺減光が結構あります。それ以外はそれなりの結果を出す事が出来ます。但し反射式の場合、輝星は斜鏡金具による光条がつきまといます。光条の出ないケプラー式は3本、500mm F5、400mm F5、1000mm F16.7があります。ただし、無条件で撮影に使えるかというと色々と問題があります。色々の最初が色の問題です。一枚のレンズではガラス材によって各色の屈折率が違うことから色が分かれてしまうことを避けることが出来ません。色による屈折率はガラス材によっても違うので、これを組み合わせて各色が焦点に集まるようにすることが出来ます。紫から赤までの光で2色について色を合わせたものがアクロマートレンズです。望遠鏡では青と赤について合わせるのが一般的です。つまりその他の色では合っていないので、色の分散の最も強い紫から青が星像の回りに広がる青ハロという現象を引き起こします。色消しでも色収差が判ります。
 更にガラス材を3つ使って3色について補正したものをアポクロマートと呼びますが、最近では蛍石ガラスやEDガラスのような色分散の少ない更に特殊なガラス材が作られていて、2枚構成の2色補正でありながら昔のアポクロマートよりも収差の少ない色消しレンズも出来ています。技術的には2枚のレンズで4色について補正するという方法まで実現されてきていますので、このあたりの名称は曖昧になってしまったようです。何と書いてあっても結局は収差曲線をよく見るしか判断できません。その収差曲線を偽装されていたら素人には判らない世界です。
 その頂点に立つのが実用上収差をゼロとする機材です。こちらもメイドインジャパンがブランドとなっていますが、追い上げるメイドインチナも決して侮れません。チナ製で口径10センチ焦点距離7~800mm程度の高級写真鏡があっても良いかとも思います。写真用レンズとしては70mm~300mmというものを持っています。手ぶれ補正もしますのでブルーインパルスの撮影には欠くことが出来ません。ところが一般的な実用上では特段問題とはなりませんが、歪曲収差が大変大きいことが判っています。これは無限遠にだけ焦点が合えばよい天体望遠鏡とは違い、設計上どうしようもないことではないかと思います。しかしながらモザイク合成や位置計測をしようとしても出来ないというのが歪曲収差です。
 カメラレンズで歪曲収差を嫌う場合はマクロレンズという選択肢しかありません。特に歪曲収差を少なめに設計しているレンズを選んで手に入れていますが、マクロレンズにはかないません。残念なことに一部のマクロレンズには歪曲収差が残っている物もあります。この関係から100mmか150mmのマクロレンズという選択があります。ただし、この選択は、花や風景といった他の方面にあまり応用できないもので、投資効果としてはイマイチです。そして、カメラレンズとしてならば超望遠レンズに分類される500mm~1000mm域についても一般的な使用としては使いにくい代物です。最近ではバードウオッチャーかそれに気付いているようですが、超望遠マクロレンズとしての性能を持っているのが高級望遠鏡です。低価格望遠鏡でないというのがミソです。低価格のもので口径10センチの500mm F5は2万円台前半の価格で手に入れることが出来ますが、3枚玉EDアポクロマートではチナ製でも15~16万程度、メイドインジャパンでは倍から3倍の価格です。おいそれとカートに入れる金額ではないですね。


ジュピター


★★2009年08月11日(火) 常連さん



★★2009年08月13日(木) イワギキョウ



★★2009年08月14日(金) 芸能ネタ、ふて寝

芸能ネタ
 この夏は何かと話題が多くて報道各社は大喜びなのでしょうが、被災した方々は何よりも気持ちをしっかりとして人生に踏み出して欲しいと思います。それにつけても、災害に行政の支援が薄いというのは日本の政治の特徴でして、政権交代してもこれは変わりないことでしょう。高速道路の料金のレベルでは無いことは確かです。
 大原麗子の孤独死はチャートを見ても特段ピンと来るものが無かったのですが、続いて、男優の山城新伍が一昨日、12日午後3時16分、都内特養ホームで死亡したと伝えられております。芸能ネタが続いております。1938年11月10日生まれとと言う事ですのでチャートを見ると太陽と天王星、火星と土星がオポジションという毒舌で知られたキャラクターが忍ばれます。嚥下障害による肺炎でということですから事態は水星か火星又は月絡みかなと思って進行を見れば、出生火星と進行火星がスクエアです。この絡みに進行月や進行アセンあたりを咬ませるとレクチファイできるかも知れません。
 一応のセオリー通り、5回目の木星リターンでのお迎えです。但し、星巡りとしては基本的には晩年運で、これからが本番のはずです。そんな運勢構造でありながら、初年中年で運を食い尽くしてしまって晩年寂しい事になってしまっているように見えます。その中でも女性を大切に出来なかったのが最大の過失と言うことになるのでしょうか。それからすると獅子上昇かも知れません。テレビで顔を知っているだけですので、思い入れのなさが薄皮をむくような浅い判断の原因になっているかも知れません。

ふて寝
 今までの記録として、メシエ天体の情報と撮影した画像を「天文台」-「観望の記録」に入れました。中には40センチで撮ったものなのに25センチとなっているのが入っていて、速やかに修正するつもりです。このようなページはファンやマニアさんのサイトに比較的良くあるものですが、さすがに百個を超えますので作るのが大変です。多分根気よく作っているのだと思いますが、もちろん★秋津★はそんな耐え性はありません。そんな肉体労働的な作り方ではなく、元データと元画像から一気にプログラムで出します。最初の一枚は何かと苦労してレイアウトしますが、残りのページはそれを元にああっという間にできます。直すのも元データから攻めます。
 昨日の天気予報では晴れるとなっていたのが今朝には曇りに変わってしまい、そのまま曇っています。未だ撮っていない又は取り直したいメシエ天体があるのですが、またもやお預けになってしまいました。後はふて寝でもするしかありません。


★★2009年08月15日(土) ヤブカンゾウ



★★2009年08月16日(日) 女性首班、流れる星

女性首班
 田中眞紀子/1943年01月14日出生/が民主党入りとか。敵方がみんな自爆したり自滅するのを待つのはこの世界の常道ですが、待つには生き残っていないといけません。それはそれなりに大変です。さて、進行太陽が海王星とオポジションとなるのは来年くらいでしょうか。それを乗り切って2013あたりから進行太陽の座相は強力となり2015~2016付近でピークとなります。アメリカでも出来なかった女性首相を期待しているのですがねぇ。2世が馬脚を出すのが続いていますから、それが良いかどうかは置いといて、他に候補が居ませんから・・・。あっ今はボイド中か。

流れる星
 昨日、突然晴れていたので飛び出してドームに上がったのですが、次々に来る雲に嫌気がさして木星と琴座環状星雲を撮っただけですごすごと戻ってきました。そして、撮った映像を見ると星が流れています。縮小された物を見ていると気付きませんが、等倍で見ると明らかに星像が伸びています。なんやねんこれは?。原因の追及が必要です。
 星が流れて写る原因はいろいろあります。赤道儀の極軸が合っていない。赤道儀の精度が低い。モータードライブがパルス抜けしている。強度不足でたわんでいる。大気差で浮き上がった。等々。それがどれかというのを切り分けていって対策を立てるしか解決できません。眠くなってきた頭には重たい話題です。
 もう寝ようかという頃に、もう一度空を見ると晴れています。白鳥座からカシオペアにかけての銀河が見えます。月も上がってきています。あまり嬉々としてではなく半ば渋々と「月だけ撮ってこようか」というわけで、再びドームへ登り撮影しました。こちらは特段問題ありません。星が流れて写っている原因については明日と言うことに。

 さて、今日です。星の流れた画像を詳しく調べると、赤経方向だけでなく赤緯方向にも動きがあって斜めに動いています。極軸はかなりの精度で設定しています。支持部分のメカニカルな問題か、モータードライブの不具合かと踏んでドームに上がりました。赤道儀のバランスウエイトシャフトをゆするとガタがあります。何でこんなにと思うほどがたつきます。原因はこれかも知れません。もしかすると日蝕前に整備した時に手順を間違えていたのかも知れません。とにかく赤緯軸回りで生じているガタを調整し、ついでにグリスを追加したりネジを増し締めしました。がたつきは無くなりました。
 そもそもこのU-150は高精度な作りでこの辺の調整は実に簡単です。鏡筒を降ろし、赤道儀回りのチェックをした上で、モータードライブの最高速を調べておこうと言うことで高速駆動をしたりしました。その時です。日蝕の時に恒星時運転の速度を変えていたのに気付きました。太陽の動きと星の動きは違います。大ざっぱですが一日に359度と360度の違いがあります。それ程違わないのですが、やはり違いがあるので星よりも少し減速して動かすのです。しかし、その時に設定の数値を、とある理由から計算違いをしていて、正しい値の3倍にしていました。つまりU-150は正直に設定した速度で動いていたのです。モータードライブが壊れた訳ではありませんでした。日蝕の写真で途中で太陽の位置が違ってきていたのは気付いていましたが、結局は原因がこれでした。
 結局、星が流れて写ったのは、恒星時運転しているモータードライブを減速している事と、赤緯軸回りのガタ付きが原因だったのです。つまりは、7月22日の日蝕以降、8月7日の満月に近い時に月と木星を撮っただけというのが事情としてあります。天候と月齢の関係から、露出をかける星野写真を撮ることが出来なかったのです。まあ、全部自分が悪いという結論でもあります。


★★2009年08月18日(火) アゲハ



★★2009年08月19日(水) 軽い総理、高級アクロマート、アゲハ・ナデシコ

軽い総理
 選挙公示で始まりましたが、政権党党首の演説が、野党第一党の批判ばかりであることにガッカリさせられました。追い上げられているとか、逆風だとか、自分のところの政策がうまく行かないことから良い材料がないのでこうなるのでしょうが、よくこんなのが総理をしているのでしょう。漢字が読めないくらいなら愛嬌ですが、政権を持つのなら池田勇人のように所得倍増ぐらい言ってみろと思うのは、わたくしだけでしょうか。総理の言葉が軽くなったのは何時からでしょうか。

高級アクロマート
 高価な望遠レンズの代わりに望遠鏡の直焦点を使うという方法がバード・ウオッチャーに広がっているという話を何度も書いていますが、この方法の問題はピント合わせにあります。AFに慣れきってしまっていると辛いのですが、それでもカメラレンズで合焦させるのは、それ程苦労することではありません。マニュアルでやるのが当たり前の分野だってあります。AFで概略合わせて、精密合わせは手でというこだわりの方も当然ですがいらっしゃいます。
 望遠鏡の焦点距離は長いので、当然、距離の変化によるピント位置の変化も大きい上に、絞りがありませんから、ピシッと合焦しないとまともに写りません。置きピンで撮るというのも手ですが、相手が定位置に来るものばかりではありません。望遠鏡には大抵の場合ヘリコロイドではなく、ラックアンドピニオンかクレイフォードの合焦ノブが付いています。これを回してピントを合わせます。
 並みのレンズであれば片手でカメラを支え、片手でピントを合わせるのですが、このレベルの長焦点レンズでは三脚に載せて撮るというのが当たり前であって、片手でピントを合わせ、片手でカメラの方向を動かすでしょう。少なくとも、、これらの超望遠レンズを片手でもって撮るなんて事は、およそ並みのことではありません。
 と言う事で、短めの焦点距離の物を使って手持ち撮影を試してみました。対象はkenkoの格安10センチ、アクロマートF5を使ってみました。カメラを付けると重さが4キロになります。三脚に取り付けようとすると、鏡筒バンドを付けて4.5キロです。さあ、5キロの米袋を手の先に持って取り回してみて下さい。それで重さが判ります。遠くの物ならいざ知らず、3~4メーター先の物を狙ってピントを合わせるなんて・・・直ぐ手が震えてきます。多分、もっと軽い材料を使っても4キロを下ることはないでしょう。焦点距離500mmを手持ちなんてのは、やはり人間業ではありません。取りあえずの支えであれば、三脚でなくても、ベランダの手すりという手もあります。これで試し撮りをしていたら、アゲハチョウがやって来ました。かなりヒラヒラと飛んでいますので、追っかけてピントを合わせようとしても、結構難しいです。止まった瞬間を狙って何とか一枚だけ撮れました。
 この前に、VR ED 70/300mmで、こちらもヒラヒラと飛んでいて、AFであるのに撮るのにはかなり苦労しました。2メーター程度の距離で撮った300mmの映像と、500mmで約4メーター弱が同じくらいの大きさに撮れていますから、大体の計算は合います。
 ところで、天体写真用としてであれば、使い物にはなりにくいアクロマートレンズなのに、それ程の色収差を感じません。元画像ではアゲハの毛や雑草の葉の表面の毛まで解像していて色ズレを感じません。ニコンの色収差補正が効いているのかも知れませんが、なんともお得なレンズのように思います。写真用のレンズを望遠鏡の対物レンズに使うのは全く持って論外なほど色収差のかたまりとなるのですが、その逆は、例え最低レベルのアクロマートでも使い物になるという証明となりました。これが、最近の新しい硝材とコンピューター設計を使った高度な補正をするEDアポクロマートレンズのシャープさは無収差光学系と言っても良いくらいの性能があります。逆に言えばEDアポクロマートであれば凄いということにはならないぞというウラがあるのですが。


アゲハ

ナデシコ


★★2009年08月20日(木) ガラッと変わる、悪天候

ガラッと変わる
 日本という国の中で一日で変わってしまう。明日からは○○だというと、そうなってしまうと言うことが沢山目に付きます。大きなところでは関ヶ原の戦い、そして明治維新、敗戦、それらは明日からこうだと言うことで、内心不満がありながらもそれを許容してしまう。国民性と言っても良いのではないかと思います。玉音放送の原盤を探して騒ぐようなのもいますが、それが全体のものにはならない。日本人の心の二重性と分析する人もいらっしゃるのですが、そんな簡単なものではないでしょう。まるでスカート丈のような流行に乗るように変わってしまう。
 JR民営化の時もそうでした。大分騒いでいましたが、反対する人たちが時流を得ることは出来ませんでした。こちらは民営化して良くなったところが多数あります。悪くなった部分は民営化と関係のないところでの問題です。乗る人がいなければ鉄道は維持できません。しかし、郵政民営化を初めとして改革とされたもので良くなったことがあるのでしょうか。少なくとも国民が、民営化して、競争原理を働かして、傷みを耐えて良くなった、という共通理解をしていないのは確かでしょう。
 それを進めてきたのは自由民主党と官僚のコラボレーションであり、明治からの伝統です。今本当に問題なのは、明治維新からの余波を本当に昇華できるかどうかの日本としての選択です。自由民主党については先月の日蝕で言及しましたが、今日の新月でも凄いことになっています。総理大臣が時期を遅くしたのはこの運命を完成させる為であったのでしょうか。国民を表す月と進行アセンがオポであり進行土星が月に乗っている(元々月土星コンジャンクションです)。そこへ出生冥王星がTスクエアを形成しているところへ新月がとどめを刺しています。進行の月は太陽とコンジャンクションでありこの事態を強化しています。3相の月が敵に回った姿です。
 次の新月も面白い配置でっせ。

悪天候
 雨が降り続いています。これでは農家の方々が困るのが目に見えています。既に野菜は値上げされていますが、本州からの移入でしのいでいます。地物が・・・。
 そして、この夏、ドームを夜開けたのは2度だけかな。


★★2009年08月22日(土) 当たらぬ天気予報

 昨夜は夜半から曇るという予報でもあり、取りあえず見えているから上がろうと言うことでドームに上がりました。いつ曇っても良いやという、モチベーションの低い行動です。
 手始めに木星の拡大撮影です。40センチを載せます。ここで、最初のつまずきです。40センチを載せる為の鏡筒を置く台(荷積み用のプラケースです)が、必要とされる高さに3センチほど足りないのですが、それで付けてしまいました。そうするとアリガタの外れ止めに当たって定位置に直すことができませんでした。台作りを決心した瞬間です。プラケースはどちらかというと踏み台にはヤワですし、その為だけに置くのは邪魔だと思っていたところです。邪魔にならず踏み台にも使えるような台を作成するつもりです。本当は台車になっていて高さをモーターで変えられるような物があれば一番良いのですが、重量的にも車いすを自動車に入れる装置のような物ですから、作る自信がありません。
 次に、無理に色々と力をかけたので、極軸が微妙に外れてしまいました。撮ってみるとずれてきますので、調整です。調整自体は時間がそれ程かかる訳ではありませんが、自動導入のセッティングのやり直しもあります。なんやかんやで1時間のかかってしまいました。そのあたりで雲が一面にというのが、この夏のパターンでしたが、昨夜は違っていました。薄雲がかかっていた空の透明度が一段と良くなっています。
 撮影を続ける内に、悔やんだことがあります。軽い気持ちで上がってきたので、カメラはボディだけしか持ってきていません。その上に40センチを載せています。白鳥座付近の銀河を撮りたいと思っても、レンズは母屋です。時間はあるのですが体力が持ちません。何しろ撮りながら居眠りをしています。タイマーをかけてその音でやっと起きるということを繰り返しています。そんな状態で40センチを下ろし、カメラレンズ用に換装しようとしても、ほぼ間違いなく途中で意識を失うでしょう。何しろ前例があります。そして、目覚めてみれば手ひどい風邪をひいているというのが目に見えるようです。
 メシエ天体の中で2つを取り残していましたが、そのうちの1つ、M34が撮影できるところにいます。資料すらおいてきてしまっていますので、40センチでは撮れない奴かも知れません。取りあえず、最後の力を振り絞って、居眠りをしながら撮ってみると、小型の散開星団で、1810mmの焦点で何とか画面内に収まっています。よしっ、これで、残りは1つになったぞ。
 ところで、何故1つ、M20が残っているかというと、これは勘違いから起こりました。M21射手座三裂星雲を撮ると、3つに裂けた赤い星雲の直ぐ隣に酸素の輝線で光る青い星雲が写って、赤と青の対比が美しい対象です。M20はM21の直ぐ近くにあるという情報が頭にあって、てっきりこの青い星雲がM20だと思っていたのです。見れば直ぐ判ることですが、青い方を肉眼で見ようとしても無理があります。5センチの屈折望遠鏡で見えるはずのない対象です。ましてリストを見れば散開星団とちゃんと書いてあります。今回ページを追加する為にメシエ天体リストのチェックをしていてやっと気付いた次第です。焦点距離が半分かそれ以下であったらM21を撮るとM20が写っているはずですが、何しろ視野外です。悪天候が続いていますから、このまま、撮れないで来年待ちという事態も有り得るでしょう。
 40センチ搭載台の作成と平行して、ちょっとした台も作りました。40センチ鏡筒の試作段階と製作段階で、筒の補強用リングをコンパネから切り出したのですが、その時に真ん中の丸い部分が残りました。何枚もあります。何かに使えそうと言うので、取っておきました。今年の5月のことですが、その丸板の中で程度の良いものに足を5本付けて、踏み台や小テーブルとして使えるような物を作ったところ、嫁様に受けました。台の天板に古いタイプの便座カバーが丁度良い大きさです。便座カバーというと椅子にするにもと思う方もいらっしゃると思いますが、未使用新品が割り当てられています。買ってきてあったのですがサイズが合わなくなってしまったデッド・ストック品です。言ってみればこの椅子・小デーブルはデッド・ストックのかたまりの再生品です。


★★2009年08月23日(日) 当たらぬ天気予報2、アンドロメダ座大星雲M31中心部

 朝、いつもより1時間も遅く起きたのは、前夜の良い空のせいです。青空が広がっていて今日も一日良い天気かと期待したのですが、天気予報によれば、曇ってくるということでした。ところが8時過ぎると雲がズンズン厚くなり、夏の夕立を思わせるような降り方でした。曇るどころか、大気は不安定というたぐいです。回復するのを待って、一昨夜の事件の解決策を色々と考えました。
 金曜の夜に暗視野照明装置の発光ダイオードが切れたのです。点かなくなったので、何処が壊れたのがを調べる為に配線をいじるとふわーっと点きます。何処かの接触かと思っていじくると今度は完全に付かなくなりました。換えのダイオードを付けてみると点きますから、間違いなく発光ダイオードの破損です。これは私にとっては初めての経験です。過電圧や定格を超えて使っていたりするものでは壊したことはあるのですが、定格の遥か下で使用しているものがお亡くなりになるのは意外な気がしました。まあ、それはともかく、無いと困る代物ですので、もう1つあるユニットを取り付けて使いました。
 さて、その修理ですが、作り方に問題があり、作り直した方が速く確実に出来るという作り方をしていました。過電圧防止用の抵抗やボリュームコントロールと一体で作り、エキボシの接着剤で固めていたのです。そして、使いにくい点が1つありました。電源との接続にRCAのピンジャックを使っているのですが、抜き差しに結構手間がかかります。外す時も付ける時も両手がいるのです。修理するのならこの点も含めて改良しようと思いました。そこで、部品箱から材料を大量に買い集め、工具箱から道具を出してドームへ上がりました。
 回線としては100ボルトの電源から超小型スイッチング電源で5ボルトを作っています。暗視野照明装置は2つあって、2回線の出力が必要です。この5ボルトを赤緯軸に紐で縛ったピンジャックに出しています。そこから先が暗視野照明装置のユニットになります。この接続を電話用のモジュラージャックを使うというのが、最初の変更点です。モジュラージャックは片手で抜き差しが出来ます。そして、この電源供給のためのジャックを付ける箱を用意するのですが、そこに1回線分のボリュームコントロールを付けてしまうと言うのも変更点です。そして、今までのユニットでは一番ボリュームを絞っても明るすぎる時があったことから、切り替えスイッチを付けて更に明るさを落とすことが出来るようにしました。
 さて、壊れたダイオードのユニットは、ダイオードとモジュラージャックがケーブルで結ばれた単純なものになりました。もう1つの回線用は、ユニットにモジュラージャックのメスを両方に取り付けて、片方が電源、片方が発光ダイオードとして、完全に壊れた部分だけを交換する形を取っています。部品のモジュール化をしたわけです。
 この変更で、つい最近行った赤道儀回りの配線のやり直しとなりました。たった一本の配線の変更なのですが、5ボルトの電源を出す場所が赤緯軸から赤経軸の上に変わったので、他の配線も無理のないように変更したところ、実にすっきりと配線が出来ました。妙に配線が飛び出してしまっているところも解消しました。
 この再製作や変更には3時間くらいかかったのですが、今回の出来は良い具合です。赤ダイオードのストックが、残1になっているので、何かの折に追加するのを忘れないようにしたいと思います。

 さて、2晩の成果ですが、結構あります。D70では、カメラレンズを使ってもピントが問題です。そして、70mm~300mmのズーム望遠レンズが健闘しました。星用としては性能が足りないのは仕方ありません。通常の写真では問題にならないことですが、色収差も歪曲収差も目立ちます。これは長焦点マクロレンズか、口径50~80mmくらいの高級天体望遠鏡の出番でしょう。また、今少し長焦点、700~1000mm程度のクラスの出番があるように思います。




★★2009年08月25日(火) 導入装置、北アメリカ星雲-ペリカン星雲

 今日も300mmのレンズの出番でした。狙いは先日、別々に撮影した北アメリカ星雲とペリカン星雲を同じ視野に入れるというものです。そして、網状星雲の全景の再トライです。
 ここで、場所が判っていてそれが何とか肉眼で判るという対象の場合は、赤道儀に取り付けたカメラを振って入れれば済みますが、ある程度の場所が判ってはいても、目で見えないものを入れるというのは、結構大変です。
 先ずは構図を確認する為に最大感度ISO1600でノイズリダクションを切って撮ってみます。それでもレンズがF5.6と暗いので、2分の露出が必要になります。これで調整して、位置が決まったら、感度をISO800に落としノイズリダクションをonにします。このノイズリダクションをonにしていると、長秒露出の際は、自動的に同じ時間だけ露出してみて映像素子のノイズを減算します。つまり、4分露出をしたらその後4分露出をするのと同じ動作をするのです。これが10分露出であれば、撮った後に10分間、遊んでいないといけないのです。これが嫌な場合は、画像ソフトでダークを引くという操作をすることになります。しかし、大量に撮るのであれば有効ですが、ダーク映像が必要ですから、1枚2枚という時はその方が面倒になります。特に気温がどんどん変化して落ちていっていますから、熱かぶりがほとんどのダーク映像は、その時点で撮らないとリダクションになりません。
 ところで、今回は自動導入装置が付いているのですから、これを使わない手はないと考えて、やってみました。何も考えずに使うと問題が発生します。望遠鏡やカメラの向いている方向が赤緯軸と直角になっていないと、ちゃんと動きません。当たり前の話で、例えば赤緯軸方向に動かそうとしても、カメラが赤緯軸の方向へ向いていたら、その場で画面が回転するだけになります。恒星時運転していて地球の回転を止めているだけならば、カメラがどんな方向に向こうが関係ありません。しかし、自動導入する場合は赤緯軸の回転方向の動きは、カメラの向いている赤緯によって変わってしまいます。当然と言えば当然なのですが、つまりはカメラ取り付け台を使用した状態での自動導入は不可ということです。これに思い至るまでに時間を食ってしまい、南から雲が広がってきました。網状はまた今度、今日はこれまでです。


北アメリカ星雲-ペリカン星雲


★★2009年08月26日(水) 責任を取れ気象庁、ハーシェル天体

責任を取れ気象庁
 地震情報システムの問題で誤報を出した気象庁が、原因を業者による地震計のソフトウエアの改修にあったと発表しました。振幅のデータを小数以下を切り捨てていたものを四捨五入するようにしたところが改修点だったのが、業者が無断で振幅のデータの単位を引き下げていた為に、大きな振幅データをシステムに送っていたと言う事なのですが、報道各社は中身の意味が分かっていない、つまり記者が理解できていないことと、気象庁による丁寧な説明も無かったので、原因と指摘したことと結果が齟齬のあるまま伝えられています。
 それはともかく、直後に誤報と判ったのに4時間後の記者会見まで誤報の訂正がなかったのは、地震情報を流すものとしての適格性を疑うに充分な所行です。原因をまず調べていたというのは言い訳でしかありません。
 次に業者が無断でソフトをいじってしまっても事件が起きるまで判らないというシステムであるという事が問題です。これを世間一般では丸投げと呼びます。
 地震予知という不確かな分野ですから、ミスシュートがあっても仕方ないことですが、原因が自然現象のバタフライではなく人間のアホにあるのであれば、責任を取って貰うのが当然です。言い訳していないで責任を取れ気象庁。
 ちなみに当日は水星火星冥王星のTスクエアであり、気象庁の設立は・・・以下省略。

ハーシェル天体
 さて、メシエ天体のうち、再撮影を希望するものはともかく、一応全ての画像を用意する事が出来ました。そして、次なる目標というものが懸案事項となります。それを模索していたらハーシェル天体という文言が飛び込んできました。要は観測家として高名な彼が星空について残したリストのことです。口径5センチの屈折機を使用したメシエに対してハーシェルは、より大型の自作反射望遠鏡を使いました。息子も南天の観測で名を上げています。そのリストは2500個以上の数があり、その後今も使われるNGCやICカタログに含まれています。その中でも明るくて見やすいもの500個程度を取り上げてハーシェル天体と呼称し、観望対象に上げて天体ファンがいらっしゃいます。
 作業としてはNGCやICカタログそして、NGC2000カタログに対してハーシェルによるリスト番号を追加し、整理の上、撮影という事になるかと思われます。ハーシェルの業績を追いかけるだけでは、興味が半減しますから、このリスト作りは、充分に考えないといけないでしょう。


★★2009年08月30日(日) 麻薬ネタ、リスト、ハーシェル天体、日没後の虹

麻薬ネタ
 先日28日、酒井法子容疑者が起訴されたと報道されました。拘留期限等を含め捜査状況から決まった事ですが、起訴も重要なエポックになります。経過水星火星冥王星のTスクエアに対して容疑者の進行太陽がグランドクロス位置にあります。また、出生太陽に対して経過海王星がぴったりです。この件では無罪を裁判で争うような点はなく、起訴され、有罪の判決を受け、収監されるコースを進んでいるのですから、この星で示しているとおりだろうと思われます。まあ、進行と経過の金星が援助する動きを示していますが、状況を決定的に変えることは難しいでしょう。そう言えば、釈放しろと執拗にメールを警視庁に送っていた男が厳重注意になったとか。ファンを騙していた罪も重い扱いを受けるべきでしょうか。
 そして、今日は衆議院議員選挙で、下馬評で与野党交替と言う事になっています。どっちも大した違いはないというところで、争点は結局、与党の政治運営が問われているのですから、結果は明らかです。選挙区に与党大物閣僚級候補者がいますが、どうなるだろうかと興味津々で卦を出しました。水天需3爻となりました。泥に待つという意味ですから、野党候補者に水をあけられてしまいそうですね。候補者はもう一人、何処かの宗教団体から出ていますが、こちらは枯れ枝も山の類でしょうか。それはそうと御利益をうたう新興宗教関係で候補者を出すというのは、政治に頼らないと御利益が出ないという自己否定をしていることに信徒は気付かないのでしょうか。また、某大規模信徒組織の与党に組みする政党で投票率が上がると埋没するというのも世の中をバカにした話です。若い方々の中にはその政党が信徒組織の下部組織だと知らない人も居るとか。

リスト
 ハーシェル天体のリスト作りを始めました。先ず、元データとしてハーシェルが記録に残した単なる恒星ではないもののリストのピックアップ資料を作成しました。次に星図プログラムに記入するルーチンを追加しました。出来上がった星図を調べると、そこでやっと気付いたことがあります。そこで元データを他のリストと比較しました。
 以前に、メシエ天体だけでは寂しいので、めぼしい天体をリストしようと定番のリストであるNGC(ニュー・ゼネラル・カタログ)とIC(インデックス・カタログ)から、明るめで見やすいものを抽出したリストを作っていました。どうも、そのリストがほとんどハーシェル天体とメシエ天体を合わせたものに相当しているようなのです。ハーシェルの抽出リストが608個、メシエ天体が109個、私が作ったリストが741個で、前2者を包含しています。ハーシェル天体とメシエ天体の重複は13個ですから合計704個、それに37個を追加すると私のリストになります。
 星図にしてから気付くというのも何ですが、更に考えれば当たり前のことでした。12等級以上の明るさの単独の恒星以外の天体をリストすると、このようなグループになります。12等級というのは、口径15センチから20センチ程度で充分に見える対象です。そこで、ハーシェル天体のリストは無駄だったのかというと違います。彼のリストは各天体についての位置と明るさのみで出来ているのではなく、細かい観察の記録が含まれています。また、天体の分類が現在と違っているものがかなりあります。それは対象を見ると理由が分かります。ハーシェルは勘違いした訳ではありません。観測したことに対して正確に判断しているのです。
 晴れの予報を受けて、昨夜は、バリバリ撮るぞと思ってドームに入りました。半月とわし座アルタイル付近のハーシェル天体を1つ撮影したら、薄雲が次々とたなびいて出現、以降、雲が切れません。運がよいと大きな雲間から撮れるのですが、薄くなっているだけで濃淡のある雲がどんどん移動していきます。暗さになれない目で見ると、木星が見えているので晴れていると勘違いするのですが、目が慣れると薄雲のかかった空にガッカリすることになります。空が明るくなってもこんな天気でした。天気は下り坂です。

日没後の虹
 そして、夕刻になります。前回と同じくらいの投票率で推移している選挙の報道を聞いていたら、夕食を作っている嫁様から「ちょっと来て、あれはなあに」と声がかかりました。お勝手の窓は東向きなのですが、夕焼けが見えるというのです。夕方の東に夕焼けは出ないぞ、とほざきながら見に行くと夕焼け色の光が立っています。何か判らないけれど光ありです。そこからダッシュです。カメラを持ち玄関から飛び出すと、大きな虹です。今まで見たこともないほどの大きさで、それも端から端まで見える虹です。並みの虹と違うのは赤が異常に強く、青い方がほとんど無いことです。そして、お勝手から見えていたのは、その片方の端の明るい部分でした。それを見て取ると、飛び出した勢いを逆転して家に戻りました。レンズは望遠がついてたのです。超広角に換えて再ダッシュです。
 車庫の上に駆け上がると、母屋にかかる立派な虹です。太陽の方を見ると既に沈んでいます。後で確認すると日没は当地では17;58で、撮影は18:14ですから間違いありません。七色に輝く虹ではないので、虹のようには見えずに、オレンジ色の光輪のように見えます。じっと見ていると、別の惑星の衛星から本星を見ているような気分になりました。幻想的な光景です。嫁様はこのような珍しいものに鼻が効きます。良いものを見ることが出来ました。