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    ★★2009年07月02日(木) 未だ名前不明
    ★★2009年07月04日(土) ガイド、ニュース、サボテンの花
    ★★2009年07月05日(日) 農薬散布
    ★★2009年07月07日(火) 騒乱、窮鼠
    ★★2009年07月09日(木) ガクアジサイ
    ★★2009年07月12日(日) 雲海inトマム
    ★★2009年07月13日(月) OS、首相
    ★★2009年07月16日(木) 新千歳空港一般車両乗降場所
    ★★2009年07月17日(金) 自然相手の旅
    ★★2009年07月18日(土) ヒメシャラ
    ★★2009年07月19日(日) ネット・ブック、日蝕メガネ
    ★★2009年07月20日(月) トムラウシ山の遭難
    ★★2009年07月22日(水) 日蝕もやっぱり天気が鍵だ、日蝕in千歳
    ★★2009年07月26日(日) ボイド大過なし
    ★★2009年07月27日(月) ツツジ
    ★★2009年07月29日(水) 梅雨ですよ
    ★★2009年07月31日(金) シャクナゲ

★★2009年07月02日(木) 未だ名前不明



★★2009年07月04日(土) ガイド、ニュース、サボテンの花

ガイド
 40センチの直焦点1810mmでの撮影で当たり外れがあります。と言うより、やはり露出時間を長くすると失敗する可能性が高くなります。当たり前といえば当たり前の出来事ですが、大気差が影響していたり、カメラの取り付けにゆるみがあったりと言う事の複合条件で起こっています。色々な条件をクリアする一番の方法は、オフ・アキシス・ガイドになります。カメラの受光部を遮らないようにプリズムやミラーで光路を曲げ、対象周辺の星を受像装置に導いて、それを使ってズレを修正するという方法です。
 この方法の問題点は価格的なものと物理的なものがあります。撮影用の光路からガイド用の星の光を受像装置に持っていく部品は単品製作に近いものですから、高価です。そして受像装置としてのCCDは、高性能のものが要求されますので冷却型のCCDを必要とし、こちらも結構な価格になります。次に、この光路を曲げる為の部品の光路長が少なからずあるので、短焦点ニュートン反射ではその余裕が厳しいものとなります。
 そうなると、40センチにはガイド鏡を使用する通常のガイド方式となり、もう一本、鏡筒を同架することが必要になります。重量的にはクリアできても、使用するCCDにもよりますが1810mmの直焦点を使おうというのですから、同じくらいの焦点距離、少なくとも1000mm以上は欲しいでしょう。こちらを用意できるかどうかが鍵となりますので、そちらを解決できてから、オートガイド装置を検討することにしましょう。

ニュース
 毎日毎日、色々なニュースがありますが、何か大事な事が抜けているような気がします。どうでも良いことが繰り返し繰り返し、さも大事件のように報道されるのも、すぐに飽きますので、DVDに切り替えてしまいます。ニュース番組でもあまり用事が無くなってきていますが、更に用事の無いものがバラエティや殺人事件です。嫁様は付けっぱなしでいますが、一億総白痴化の最も効率の高い方法です。
 そんな中でも今朝、8時頃に桜井市内の私立高校3年17歳が同校同年18歳を駅のホームで刺し殺したという事件がありました。桜井市内に私立高校は2つしか無く、片方は女子校ですから校名を隠してもバレバレです。知りたいのは誕生日です。手がかりは今日、17と18と言う情報です。誕生日前と誕生日後です。これだけでも色々と見ることが出来ます。
 明日になれば勧善懲悪のレポーターや、知ったかぶりのコメンテーターが稼ぐ番組に入ってくるのでしょう。役に立ちませんが誕生日が判るかも知れません。しかし、見る気にはならないので・・・。
 月かだんだんと満月に近づいています。7月7日が満月ですが、月は地球の半影部分を通過します。そして次の新月が日蝕となります。日本の主権回復図、進行月の上での日蝕です。色々とチャートを見ていくと、何かありそで何でしょね。次々と見ていくと関係国家や機関が出てきます。そして、自分のチャートでどうなってるの? こっちの方が面白いですね。


サボテンの花


★★2009年07月05日(日) 農薬散布

 今日は早起きして庭に殺虫剤の散布を行いました。今年は5月に1度散布しただけですから、2度目になります。大変に少ないといえます。今年は散布薬を手配していなかった為に、昨年の残りで、期限切れのものしか残っていません。量も足りませんので最初の時の散布も最低限の散布でした。ところが、撒く時期が早かった為か、大変に効きが良く、虫の発生が抑えられていました。
 先々週になりますか。嫁様が庭木の剪定をした時に、大変大きな毛虫を見つけ、その場で捕殺が出来ずに、前の道ばたにある側溝に捨てたのですが、後日、その脇に根性で生えてきていた大きなフキの葉が、これまた大きく食われています。そこに側溝の中に捨てられたはずの毛虫が居ました。側溝に落とされた個体かどうかは、印を付けていた訳ではありませんので定かではありませんが、他に毛虫が見あたらなかったので可能性が高いわけです。かなり大きなフキの葉を3枚、スジを残して平らげた彼、または彼女は、大量の糞を残して何処かに行ってしまいました。それ以来、あまり害虫に気をつけていなかったのですが、大量の害虫が発生している事が判りました。
 昨日、ノダフジが根元にヒコバエを大量に出していたのでその剪定をやり、この時に葉がかなり食われて居るだけでなく食べている最中の毛虫君達や卵を発見しました。被害はフキやフジ、カエデ達の一部等、特定の限定された種類に見られます。残っている農薬の説明を見ると、これに効くようです。天気を調べると雨にはならないようですので、急遽、散布を決めました。散布は早朝に行います。人が動いていないような時刻に済ますのです。即効性もある薬品ですから、効果は今日の内に確認できると思います。散布の際に蛾などが木々から飛び立ち、どれだけ発生していたかを実感しました。無農薬農業がどれだけ難しいかもこれで判ります。大きい幼虫であれは捕殺できますが、成虫になって飛んでいたら、蜘蛛部隊でも来てもらわないとどうしようもありません。
 これで手持ちの薬品は展着材のみとなっていますから、何処かに注文しないといけません。散布薬を手配していなかったのは、近くの店で取り扱いを止めてしまったからなので、通販か取り寄せということになるでしょう。スプレー一本で済むようなものでなく、念入りに散布する時は8リットル使いますから、家庭用を超えて、業務用に近いのでしょう。
 昨夜の就寝は夜半を過ぎていましたし、散布開始は5時でしたので、今頃また眠くなってきました。ではこれで。


★★2009年07月07日(火) 騒乱、窮鼠

騒乱
 中共でまた騒乱、暴動や民族紛争と言っても良い事態が起きていますが、根はチベットでの独立運動と同じです。多民族国家であるのにも関わらず、漢民族だけが優遇される中華人民共和国の共産党組織は、建国の時の共産党が目指していたものでは無くなっているのは確かです。1949年9月21日13時を中共の建国チャートとすれば、経過海木コンジャンクションに対して火星のスクエアを作り、進行水星と関わってT字スクエアになっています。建国から土星のリターン2回目の時期であり、次々と強い事態を示す星回りが来ます。今月終わりから8月の境目には経過火星が出生天王星をパスしますし、9月中下旬はソーラリターンに合わせて土星と天王星のオポジションがあります。盤石のように見える中国共産党の内部は火の車なのでしょう。来年の5月の土天のオポジション、ニニブの星の最後のショットの時は出生太陽にぴったり乗っています。難しい舵取りを上手く乗り切ったとしても、問題が無くなる訳ではありません。解決しなければ火種は残ってしまいます。もともと、歴史的にも強力な政権(軍事力)があると1つにまとまっているという場所ですからねぇ。

窮鼠
 それでいえば、北朝鮮というところも米ソ対立のあだ花のように誕生したものですが、中共が絡んで色々と複雑のようです。しかし、独裁政権が長続きするには安定収入の道がないといけません。大宣伝をやって売ろうとした武器は、尾行されて帰ってくるしか無くなり、偽札や麻薬、パチンコ店の売り上げもさほど上がらず、国内の生産はお粗末、今までの方法は援助という収入を得ようとして色々と画策してきましたが、上々の結果を得られない。窮すれば貧づ。そして窮鼠が何をするかは世の中の常識レベルの出来事です。土天のオポジションの最後の影響をもろに受ける国の1つでしょう。


★★2009年07月09日(木) ガクアジサイ



★★2009年07月12日(日) 雲海inトマム



★★2009年07月13日(月) OS、首相

OS
 グーグルがネットブック用のOSを開発すると発表したと聞きました。OS市場は寡占状態ですが、相変わらずバージョンアップの中身は機能追加で重たくなる一方というマックロソフトのウインドウズに取っては脅威でしょう。まして、ブラウザはOSと一体だ等と言って無理なことをしていた為に、OSとして実に脆弱、未だに止まるなんて事をしてくれます。そんなものより、ネットに特化した軽いOSはクロックだってメモリだって環境に優しくなるほどの差が出るでしょう。
 OSにDVDを焼く機能や見る機能なんかいりません。それはOSの機能ではありません。OSにブラウザが食い込んでいるなんてのも要りません。
 Windows7なんて言っていながら、実のバージョン番号はNT6.1、売れ行きの悪かったVISTAが6.0です。あのXpのバージョンは5.1、Windows2000が5.0です。いま、最も人気のあるOSはXpですが、起動時間を改良しましたと言いながら、既にXpより7の方が遅いと判っています。今回は一生懸命、煽り役を一杯使って宣伝していますが、結局は起動時間すらXpを超えられないのです。もっと言えば、Windows2000のサービスパック4を超えるセキュリティも軽快さもない物を売り出そうとしているのです。
 渋々、1つは買うでしょうが、手持ちのマシンに全部入れるなんて事は考えもしません。マックロソフトのアップデートやパッチを頻繁に当てなくてはまともに動かないOSなんか、本当に使いたくありません。こんなのではDOSに戻っても良いくらいです。

首相
 首相と呼ばれる日本で最も強い権力の行使が出来るポストがあります。このポストの専権事項と言われる衆議院解散を自由にさせない党総裁というポストがある自民党というのは、どんな政党なのでしょうか。不思議なことです。自民党が政権党でなかったことが忘れ去られるような状態ですから、これこそ独裁政権、独裁政党でないかと思う人が居ても良いのではないかと思います。隣の国の独裁政権を非難できるような組織ではないですね。
 それに都議選で躍進した民主党だって、自民党と関係ないのかと言えば、何処までが頭で何処から尻尾なのか判別も付かないようなものです。
 それにしても21日解散という日蝕前日を使うのは、言ってみればギャンブル、カケですね。どうせ負けが見えているのなら、ココで一勝負、と言う事でしょうか。一発逆転が可能な相手でもあります。カネの問題を探ればどちらも傷だらけですから。とにかく、サプライズは天王星ですが、うお座宮の後ろの方で、あまり力を発揮しない様子です。華々しく見えても一つ穴の狢の戦いでしかないのでしょう。


★★2009年07月16日(木) 新千歳空港一般車両乗降場所



★★2009年07月17日(金) 自然相手の旅

 大雪山系で登山者に死者が出ています。この時期ですから軽装備、夏山の気楽なハイキングのつもりで入ったことと、天候の変化、悪条件を無視してツアーを強行したことが原因であることは、調査を待たずにも判ることです。
 大雪山系旭岳と富士山頂は毎年どちらに初雪が来るかを競っています。言い換えれば同じ気候区に分類されています。2千メートルクラスの山ですから、ふもとで20度の気温があったとしたら山頂では0度です。これは平常時のことです。この何日か、低気圧の通過で北海道は荒れ模様の天候でした。風があれば体温を更に奪われます。強風であれば体感-20度というのも不思議ではありません。このような場合に装備が足りなければ避難小屋に逗留するか、少なくとも岩陰にビバークして動かないのが鉄則です。穴を掘って入るというのもありでしょう。何しろ考え方は冬山と一緒です。判断の間違いは死に直結します。そのぎりぎりに対峙しに行くのが山登りです。
 アミューズトラベルが主催したツアーはトムラウシ山の避難小屋を16日の午前5時半頃に出発したと言う事ですが、これはボイド時間帯です。16日は00h06m~07h29mがボイドになります。この時点で既に強風が吹いていたというのですから、ツアーガイドは最も基本的な判断を他の優先事項によって間違い、そして、体力の残りが生死を決めるぎりぎりに突入したのです。ツアーガイドの責任は免れないでしょうが、参加者に避難小屋へ残るという選択はなかったのでしょうか。ガイドが一人、次のツアーを迎える為に残っていますし、わたくしだったら、ガイドを素人呼ばわりして天候の回復を待ちます。
 遭難したのはこのパーティだけでなく他にもありますから、とんでもない気象条件を理由に弁護することが出来るかも知れません。しかし、その為のガイドです。経験のない者がガイド役をやっていたのでしょうか。旅行社が添乗員にアルバイトを使っていたのを知っていますが、同じ感覚で未経験者を使っていたと言うことは無いのでしょうか。何度かツアーに参加したことがあるというのでは経験とは言えません。このような遭難や事故に関わり知識と経験を持つのが経験者です。
 天候が悪くなければ、問題は起こらなかったのでしょう。でも、天候が悪ければどうするべきかなんて、わかりきっているはずです。それが出来なかったための人災でもあります。今回は風を甘く見ていたのです。旅行社の企画するツアーで、ガイドも参加者も予定表に合わせた動きを優先したのでしょう。
 自然相手の旅に人間の時計を押しつけようとしてもダメです。ムダです。相手に合わせて旅をしないとこのツアーのように命に関わります。日蝕ツアーだって晴れなければ何のこっちゃです。自然相手の旅を根本から見直しましょう。それが嫌ならディズニーランドや博物館で我慢することです。


★★2009年07月18日(土) ヒメシャラ



★★2009年07月19日(日) ネット・ブック、日蝕メガネ

ネット・ブック
 ネットブックと言うものが出回ってきていますが、これを職場で使い出す輩がでてきます。ネットブックはその名の通りネットサーフィンに特化したものですが、それにソフトをぶち込んで小型ノートとして使おう、何よりも安いという訳です。
 そのネットブックで、先日、成績処理プログラムの使用上の不具合が出ました。使おうとしたネットブックが縦480ドットしか無いので、縦600ドットを想定して作った入力画面が全面表示できなかったのです。スクロールバーで入力画面をスクロールさせれば良いかなと言うことで多少のフォームの設定変更してで済むかと思ったら、色々と不具合が出ます。スクロールバーが出ることによって入力セルやボタンの配置が微妙に変わってしまいます。
 縦600ドットというのはOSの最低基準となっていることから最低限としてフォームを作った結果ですから、それを突然VGAに変えろと言われても無理という訳です。こんなレアなものに対応する為にたっぷりと時間をとって苦労しなければならないと思うと気力が果てました。「職場の共用マシンを使ってくれ。修正には時間がかかる」、と言って、やらないという手口です。悪辣ですね。

日蝕メガネ
 日蝕観察用のメガネを昨年12月に発売したメーカーが70万個を売り切って在庫無しになったと聞きました。単純に10億円の売り上げですが、何でも元の商品は日蝕ファンの為の遮光プレートだったそうで、年に百個も売れずに生産を止めてしまったそうです。国際天文年と日蝕に合わせて、これを改良してメガネの形にして売り出したのが当たったのです。日蝕特需という訳です。
 このメーカー、株式会社ビクセン は、1949年10月光学機器卸販売として創業、1954年3月株式会社光友社として会社組織となります。その後、工場部門を分社したり社名を変更したり再合併したりという組織変更を経て2006年4月に現在の形になっています。天王星的な組織変更が行われる会社です。
 ところで、この日蝕メガネの初期ロット品、サイエンス・ウインドウ紙におまけとしたものの4万個の中にフィルターがずれたり脱落しているものが5個あったと言うので、注意が出されています。これ以外の65万個、つまりお金を出して買った方は心配ないとのことです。★秋津★のところへはサイエンス・ウインドウ紙ではなく別のところから初期ロット品が届けられていましたので、あらためて確認すると大丈夫でした。

 さて、この商品だけでなく、同じような日蝕用の減光フィルターを使っても、長く太陽を見つめることは危険です。太陽はとんでもなく明るいのです。このメーカーの日蝕メガネでも数分が限度ではないかと思います。それ以上見つめていれば網膜に障害を被る可能性があります。まして、何も無しに見つめれば、その分、確実に網膜を損傷するでしょう。昔、黒い下敷きやススを付けたガラスを使うことを勧めた時代がありますが、要は紫外線や赤外線が問題なので、やめて置くことをお勧めします。とは言っても、天気が良ければ、目医者にお世話になる人が激増することでしょう。

 目の付け方で何処に儲け口があるかを探り、不況なんか何処吹く風と言うこともあります。同じような天文系の光学製品を取り扱う小メーカーの中には、忙しくて嬉しいけど悲鳴が出ると言うところもあります。前にも書きましたが、鳥を撮る為の超望遠レンズの代わりとして、天体望遠鏡の直焦点が色々な制限があるにも関わらず使えるということとカメラへの接続が面白くできるというのが大受けしてしまったメーカーです。カメラのレンズでは100万もするのに、こちらでは10万くらい、重さも軽いし大きさも小さくなります。制限はF値が暗くなることとオートフォーカスでないことです。それが決定的な弱点で使えないというのではないのです。こちらは日蝕特需と言うことでなく、鳥の撮り屋さん達に結構な人気となっていて、ブームと言うよりはムーブメントとなっていくのでしょう。
 株式会社トミーテック平成8年3月19日設立の中の1部門にこのメーカーがあります。BORG、ボーグという名称で、売れに売れているのですが、その責任者の方は、1962年生まれ、ひとときビクセン社でアルバイト、そして採用という経歴をお持ちです。


★★2009年07月20日(月) トムラウシ山の遭難

 大雪山系トムラウシ山の遭難で、生還者の証言が次々と出てきています。
 最初の判断ミス。避難小屋からの早朝の出発予定時点(16日午前5時)で参加者から中止した方が良いという声が出ていたそうです。そして、出発(午前5時半)してしばらくしてからも風雨と疲労から「引き返した方がいいのではないか」「救助を求めた方がいいのではないか」と言う声が出たそうです。
 第2の判断ポイント、女性が一名倒れた時点(10時半)で、1時間ほど立ち止まります。「遭難だと認めて救援を要請しろ」と言う人が居たにも関わらず、歩ける人は下山をと言う形でツアーを続行します。しかし、この先はトムラウシの山頂への登りとなります。避難小屋から3.5キロを5時間かけています。通常の倍どころか、もっとかかっているのです。
 倒れた女性は一隊に遅れて、離れたところに倒れています。他の人々からは離れているので状況が見えません。この時点で低体温症による危険な状態になっているわけです。一分一秒を争う救助が必要な状態です。様子を見に行った別のガイドが戻ってきて、もう駄目ですと話しています。この時残された女性と唯一ガイド資格を持ち、付き添いで残ったガイド一名はこの後、凍死しました。
 第3のポイントは11時半頃、第2のポイントから数百メートルのところで意識不明の一人とガイド一人を含む5名がテントで留まります。この内女性2名が凍死します。意識を失った後、大イビキをかいていた音が途絶えると脈も止まっていたそうです。
 そして、歩ける一行11名は山頂を越え、疲労を更に蓄積してガイドのペースに追いつけずに次々と脱落者を出します。山頂付近では携帯電話が通じるのですが、この時に何の連絡もありませんでした。16日昼の時点で救助要請があれば16日中に救助隊によって救出が行われ多くの方が助かったかもしれないと考えられます。
 先頭を行くガイドを含む3名が再び携帯電話の通じる場所に辿り着くのが16時過ぎです。そこからようやく110番通報が行われましたが、悪天候と夜間はヘリは飛べません。この時刻では暗くなるので救助隊を山に入れることは出来ません。そして、17日1時頃に男女各2名が自力でトムラウシ温泉に辿り着きます。
 日の出は4時10分、その前に薄明の明るさの中3時53分に警察と陸自がヘリと陸上から捜索を開始します。4時38分最初の女性一人を収容、10時までに計9人の死亡を確認しています。10時44分、最後まで行方不明だった男性ガイドを意識のある状態で登山者が発見します。既に17日は天候が回復し、他の登山客が通過していくのです。
・避難小屋から天候の回復を期待して出発していなければ。
・第2のポイント前に、これほど難渋して進んでいるツアー客の状態をしっかり把握していれば引き返していれば。
まあ、これだけ難度の高い登山で予備日のないツアーに申し込むのが間違いだったとか。

 ツアーを企画した旅行会社アミューズトラベルの松下政市社長は、最初は、尊い命をなくし申し訳ないといいながら、会社の責任を認めていません。居直っているわけです。確かに、格安ツアーには色々と問題が出ます。利益を出す為に削るものがありますから。だからといって中高年に人気があるそれだけの覚悟のない「なんちゃって登山」と、判断ミスで死を招く登山を一緒にして良いはずがありません。天候さえ良ければ半袖シャツにホットパンツ、サンダルでも何とかなるものが、一旦機嫌を悪くするとこうなるのです。客の防寒具を含めた携行品のチェック、日程の管理、ガイドの判断全て悪いところはなかったと主張しています。事故だと主張している訳です。これは事故なんかじゃありません。人災です。人の知恵、知識と経験で避けられたものです。
 単独で登っていて凍死した人も居ます。この方は自己責任でしょう。しかし、ツアーとなると団体で、今回のように正しい判断が、単なる個人の我が儘のように扱われ、結局グループで死地に入ってしまいます。特攻したようなのです。


★★2009年07月22日(水) 日蝕もやっぱり天気が鍵だ、日蝕in千歳

 日蝕が見られるはずの場所を大枚を叩いて訪れた方々、ご苦労様でした。申込時には、まさか雨とは思わない方もいらっしゃったでしょう。2年も前から予約していた方もいると聞いています。まして、日蝕のためだけに訪れた方々は誠に残念なことでしょう。これも運の問題です。★秋津★の住む場所では曇りのち雨という天気予報でしたし、日蝕後も変わっていないのですが、嫁様の目覚め前の夢によれば、日蝕を見ているという内容のお告げがあり、その通りになりました。一応準備だけは万端で、薄雲中の太陽でも捉える用意はしていました。嫁様の見えてきたという一言に飛び出して、ドームを開けシャッターを下ろすまでに2分とかかりませんでした。最大蝕分のあたりでは雲が濃かった為に満足な映像ではありませんでしたが、5分10分の差で撮影できています。蝕の終わりもしっかりと見切ることが出来ました。フィルターも各種用意していたのが幸いです。ピーカンでは口径を絞ってND400を2枚、薄雲では絞りND400を1枚で絞りを付けたり外したり。雲が濃くなるとND8を付けたり外したりと言うような操作で、なるべく速いシャッターを切りました。
 さて、これに懲りて、もういいやとなる方と、いや年2回はチャンスがあると思う方で未来が分かれるのですが、懲りちゃう方々の方が多いものです。従って、日本の世界天文年は日蝕の悪天候で冷え込んでしまいそうな気がします。日蝕特需はここで一応終結なのは間違いないでしょう。次に太陽が欠けるのを見るのは2012年5月で、鹿児島から四国、大阪、名古屋、そして東京と太平洋ベルト地帯で金環蝕を見ることが出来ます。日食メガネを手に入れた方は大事にとって置いた方が良いでしょう。何しろ今回は何処でも売り切れてしまいましたから。
 日蝕が終わり、雲が厚くなって気温が下がってきました。もう雲もが厚くなって太陽の丸い姿を見ることは出来ません。日蝕を見ることが出来ただけでも良しですが、一応写真も撮ることが出来ました。今回の教訓、やっぱり天気が星屋さんの1番の要素か。

 で、日蝕と絡めると自由民主党の結党(保守合同)が左右社会党合同に続いて行われた1955年11月15日午後1時20分、神田の中央大講堂です。進行の天王星の位置とぴったりです。似たような位置の社会党は、既にあるのか無いのか判らないくらいの政党になってしまいましたし、今度は自由民主党の番でしょう。当初から分裂を想定されていたところを、政権を担ったことから、寄れば大樹の陰の原理で寄り集まっていたわけですから、野党となれば分裂は必定です。
 但し日蝕はインドから中国、日本と来ているので、その中であまり話を聞かないインドはどうでしょうか。印パは核兵器を持つ国の対立ですからねぇ。


日蝕in千歳


★★2009年07月26日(日) ボイド大過なし

 40センチ反射の鏡筒にタワミが出ていることに気付きました。前後方向ではなくアリガタの垂直方向に少し変形するのです。丈夫とは言え紙の管ですから、直接アリガタを取り付けただけの状態では、こうなっているのも不思議はありません。まして、望遠鏡の向いている方向に差は出ませんから、導入のズレで気付くと言うこともありません。締め付けているねじを確認すると緩んでいる訳ではありません。製作した当時では、あまり気にしていなかったので、最初からか最近のことか判りません。ただ、度重なる酷使と、今年の湿気り具合からすると、紙管の取り付け部分が弱くなってきた可能性が高いと思われます。このまま使用しても取りあえずは問題ないのですが、そこはやはり紙ですから、揺さぶりによる変形を繰り返す内に、いつちぎれ落ちる事態になるとも知れません。改良の余地があります。
 また、40センチ反射の鏡筒で当初から少々問題だった点があります。赤道儀に出来るだけ近づけてバランスウエイトの負担を減らそうとしていた為に、アリミゾのクランプが鏡筒にぶつかる状態になっていました。これは1センチちょっとほど持ち上げるとぶつからなくなるのですが、その1センチでも、ウエイトの位置を2センチ伸ばすことになるので避けていたのです。ウエイトの点はウエイト・リフティングのウエイトを注文しましたので解決しているのですが、クランプがぶつかる点は懸案となっていました。
 3つめはドーム内に立てて置いてあるのですが、筒先を下にしています。この筒先が斜めにしたりする為に重量に負けて少し変形気味です。斜鏡金具が結構ギリギリに来ていますので、ここも補強しないといけないかと考えていました。
 この前の2つの点を解決する方法は、鏡筒と赤道儀の接続支持部分にアリガタよりも大きい固定部品を咬ませることです。片面は鏡筒のアールに合わせた柱状凹面とした板を作ることになります。材料は金属が1番ですが、加工のしやすい木にします。このような工作はフライス盤の守備範囲だと思いますが、もちろん持っていませんから、何とかします。
 3つめの解決は筒先に鉄のバンドを巻いてしまうと言う強力な方法です。またここで鉄を使って重さを筒先側に少しでもかけようという考えもあります。鏡筒はドーム内ギリギリに作られていますが、鏡筒のバランス中心がかなり主鏡側になっている為の設計で、筒先が重くなればその分筒先が引っ込むので、余裕が広がります。
 手持ちのツーバイの材木がありましたので、これを2つ並べると18センチになります。幅としては充分です。長さは60センチにしました。アールを作る為に電ノコを使い角度を付けて縦に切り込みました。後は電動カンナの出番です。1番薄くなったところで21mmあります。これを木工ボンドで接着します。ちゃんとくっつくと凄い強度で付きます。これで凹面が出来ました。出来たところにフェルトを張り、多少の凸凹を誤魔化します。これを土曜日の午前中に仕上げ、午後に更に改造を進めようとしましたか、天気が思わしくなく日曜日に延期にしました。

 そして日曜日、しかし天気が思わしくありません。天気は曇りの予報なのに、朝起きると霧から小雨交じりです。取りあえず、主鏡を外し、鏡筒部分だけを下の車庫に下ろしました。雨でもボイドでも作業を強行です。計画は充分に練っていますので、その場の気分の変更をしないことが肝心です。
 計画通り、最初に筒先に鉄バンドを巻きます。これは鉄の厚さが3ミリあるので、円筒に合わせて丸めるのが1番の大変な作業です。そして、鉄と筒に穴を開けてネジでガッチリ取り付けです。
 ところで、鏡筒は今までアリガタを付け替えた穴が見栄えを悪くしています。これは紙を貼ってふさいでしまいます。そしてその上から同じ色で塗ってしまえば良いのです。道路のアスファルトの補修みたいなものですが、汚い穴かべろべろ空いているよりは見目が良くなります。これが出来たところで、鏡筒の再塗装です。最初はふさいだ穴のカバー部分だけを塗ろうと思っていたのですが、経年変化で色が少し変わってきています。どうせ手間は同じですから塗ってしまいました。あっ、ボイドの御法度、その場の気分の変更だ。
 塗ったは良いのですが、今度は乾きません。これはボイド的事態ではありません。当たり前です。雨が降っています。午後2時に車庫の中で塗って、午後4時になっても未だ乾いていません。諦めて上のドームからファンヒーターを出してきました。これでやるとたちまち乾きます。最初からこうすれば良かったと後悔しながら、アリガタと補強板を鏡筒にガッチリとネジ付けをしました。塗りのついでですから中の反射防止の黒も塗ってヒーターで乾かします。
 これで工事は終了したのですが、朝の7時からサボりながらとはいえ晩の6時までずっと動き回っていたのでずいぶんと疲れてしまいました。後は組み上げて赤道儀に載せ、光軸調整ですが、今日はここまで。


★★2009年07月27日(月) ツツジ



★★2009年07月29日(水) 梅雨ですよ

 月曜日、火曜日と曇りと雨で、たっぷりと降ってくれました。種類にもよりますが雨の日の方が植物たちは心なしか元気があるようです。実の成るものの場合は光合成でため込まないといけませんが、単に成長するだけならば光合成が絶対必要という訳では無いのでしょう。しかる故に麦や水稲、そして野菜のほとんどは被害というレベルになるやも知れません。逆に葉物野菜は生育がよいことでしょう。
 懸案となっていた40センチ反射鏡筒の改修作業の最終段階、調整ですが今日帰ってきてから始めました。光軸調整が主たる作業です。斜鏡の支持部分の改良もありましたので、その結果、斜鏡の位置が鏡筒の中央から外れていたのが治り、この結果外れていた位置に向けて調整していた接眼体の向きの調整を最初に行いました。光軸修正用のレーザーポインターを使い、接眼体から斜鏡の中心に向けて軸を合わせます。そして、40センチ主鏡の中心に反射するように斜鏡位置を正します。そして、レーザーが正確に元の位置へ戻るように40センチ主鏡の傾きを調整します。主鏡が鏡筒の中心位置になかった影響はコマ収差の増大と視野内での片ボケとなって出ていました。そして、コマコレクターを使用すると中心位置の星像が計算値よりも肥大しました。これらを解決するのは正確な光軸合わせしか方法が無いのです。
 今回の改修は
 1 支持部分の強化
 2 支持位置と接眼体位置の変更
 3 斜鏡取り付け金具と鏡筒の固定部分の強化
 4 接眼体取り付けの改良
 というかなりの規模のものになってしまいました。折角やるのだから懸案事項は解決しようという考えです。当初の改修目的であった支持部分の強化は、振動がきわめて少なくなったことと、支持部分の安心感と言う結果が出ています。そして、その他の部分は光軸調整の段階で、改善されていることが判っています。
 2は接眼体の位置を支持部分と同じ方向に変えました。通常のニュートン型では横からのぞく形式ですから、複雑な動きと共に鏡筒自体の回転もありますので、鏡筒を回転できるように鏡筒バンドを使用するのが常識です。しかし、何としても部品数と手間を減らすのが最優先ですので、支持部分と接眼体に90度の角度を付けて直接取り付けていました。小さな物でしたらどうでも良いのですが、40センチの反射の接眼体の位置は、脚立に乗らないと届かないところまで上がることがほとんどです。同じ方向を向けても、赤経の反対側を使うと、脚立に乗っても届かないということもあります。天頂方向を向く時は届かないのは一緒ですが、向く方向によっては、カメラをのぞくことすら出来ないという状態が、試しに載せてみても改善されているのが判りました。
 問題は撮影して改良の結果を確認したいのですが、このところ全く星を見ていません。日蝕は龍神様の加護で見せていただきましたが、7月3日に月を撮影して以来、夜にドームを開けたことがありません。5月中頃から6月にかけて雨が続いた状態は気象学的に梅雨という現象ではなく、リラ冷えだったのですが、今回の状態は正に梅雨です。九州から北海道まで梅雨前線がうごめいています。もう8月になろうかというのに、無いはずの梅雨がまだまだ続いています。とんでもない天候です。


★★2009年07月31日(金) シャクナゲ