前月 2009年3月 次月 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |
★★2009年03月01日(日)腐っても鯛
昨夜は、夕刻から月金が如何にも撮ってくれと言う様子でした。そこで三脚を出して玄関から撮りました。レンズは一番新しい望遠ズームレンズです。ただし、手ぶれ補正で何とかなる露出時間とはなりませんから、三脚が必要です。撮ってみるとドームが写りません。暗くて写らないのです。仕方ないので部屋の窓から明かりを照らして撮りました。それでも暗いのですが、何とか写りました。ドームのスリットから見ると近隣の水銀灯が明るいのですが、その明るさは実は大変に暗い事が判りました。確かにこの一角はドームが在ってもおかしくない暗さがあります。
レンズも高価な物でなく値段相応ですから、絞り解放ではなく、絞り込んで良像を得ます。絞れば収差が減るというのは当たり前のようですが、実はそうではありません。絞っても変わらない製品はごろごろしています。腐っても鯛もといニコンです。安物でも絞ると使い物になります。ただし、やっぱりある程度ですのでフナ程度か。
昔、小学生の時に平家物語を読んでこの腐っても鯛と言う言葉を知りました。その時は平仮名でしたので「くさってもたい」でした。それを「くさって、もたい」と読んで辞書を見ると「もたい」というのはありませんでした。何のことか意味が分からなかったのです。実は判ったのは中学生になってからでした。
夕食の後に見ると、まだ晴れています。そこで、ルーリン彗星を撮りにドームに入りました。こちらは前回と同じように25センチで撮ってみましたが、ふと思いついて先ほどの望遠ズームレンズを使ってみました。意外と良く写ります。伸ばすと焦点距離300mmで、試し撮りの段階でしっぽがよく判りました。これより長い焦点距離は超望遠としてカメラレンズとしては価格が爆発的に高くなるのですが、できの良い望遠鏡とヘリコロイドで天体望遠鏡をカメラレンズに変身させる手法が一部のマニアに受けてBORGの製品が予約で満杯と言うことになっています。そう思って価格を見ると、確かにそうです。10万円で50万円の性能が手に入るとなれば、手を出したくなるでしょう。絞りがないとかオートフォーカスでないと言う事は鳥の撮影では問題になりません。絞りは開放でシャッタースピードを稼ぎます。フォーカスは置きピンです。従ってそれらを加味しても、何とお得なセットと言うことになります。
他のメーカーの機種では、カメラを無理矢理付けてみましたというデザインになるのが、BORGでは違和感がないこともヒットの理由でしょう。言ってみれば隙間商品ですが、カメラメーカーも目先の利くところは注目しているようです。
ただ、この手の会社は細々と営業をしてきて、段々と先細りしているという分野となっていますので、いきなりヒットすると大変なことになってしまいます。家内制手工業みたいなものですから。以前、双眼鏡で突然莫大な予約が入り、それを消化できないために潰れてしまった所があります。そうならないように堅実に製造と営業、経営をしていただけたらと思います。
★★2009年03月04日(水)多忙
一年に1度か2度くらい、お昼を食べられないほど忙しいということがあります。そんな特別な日でした。北海道の高校生になりたい中学生の大半が今日学力検査を受検しました。それを行う側にいるとこうなります。皆がお昼抜きと言うことではありません。昼休みという設定が人によって無いのです。今年は去年と違って責任者という訳ではありませんが、何故か副なもので妙に忙しかったのです。(本当であれば暇をもてあまして本を読んでいるはずだったのですが・・・)。明日の面接も似たようなものかなと観念しながら、昼ご飯を抜くまいぞと決心しています。
食べられなかったお弁当は帰宅して食べてしまいました。嫁様はこっそり食べることが出来るようにおにぎりとソーセージを入れてくれていたのですが、そこまでたどり着けなかった・・・。
空は凄く良く晴れています。明日が普通の日であれば、間違いなく飛び出して天上界に行っているはずです。月は半月程度で、まだまだ暗いし夜半には沈んでしまいます。こんな良い時に・・・、まあ、仕方ありません。先ずは飯の種です。世は不況であって、仕事があり給料を貰えるのであることは仏様神さまに感謝しなければいけません。それではお休みなさい。
★★2009年03月05日(木)きのこ雪
★★2009年03月07日(土)アルバイト可?、NDフィルター
いささか旧聞に属しますが、日産が休日にアルバイト可にすると発表したとか。これを考えたのは、今の状況で都合良くアルバイトなりパートなりが見つかると思っている人物であること。そして、首を切らないでやるから他で働いてこいと偉そうに言いながら、仕事を手配出来ない能なし管理職であることは間違いないでしょう。つまり、なんの解決にもならない喋っただけのことであって、働いている側がそれで納得しているというのであれば、もう日産に未来はないでしょう。商品の開発力も落ちていますし販売戦略も他社の真似をしているだけにしか見えません。業界3位落ちするのは当たり前です。2位とは差が少なく、4位のところと差は大分ありますから、頑張れば2位に返り咲くことも可ですし、4位落ちとなったらもう浮かぶ瀬がないでしょう。そんな中で目玉となるヒット商品を持つというのが常識の判断ですが・・・。苦しい中でも目玉を開発しているのでしょうか。もし今開発している物があって、ニッサンらしさがあれば不況の中でも売れるでしょうに。と言うのは進行の水星が出生の木星をこれからパスするところだからです。これに出生の天王星がトラインとなっています。進行の金星が不人気の座相を抜けたところでホームランを放つチャンスが来ます。
まっ、我が家では今のニッサンのラインナップでは食指が動くものはありません。勿論、買い換えを画策している訳ではありませんよ。大事に乗りますからね。ただ、自分の乗っている車のメーカーが元気がないと言うのも寂しいもので。
今年は世界天文年という事にして何か宣伝したり販売促進したり、一生懸命な方は頑張っているようですが、何もイベントを組んでまでやるようなことかと疑問も感じます。と言うのは、一生懸命盛り上げるのは結構ですが、その後がポシャるというのが通例です。日蝕があると言うのは嬉しいのですが、皆既を見ようとすると、特定の場所にいないといけません。それが小さな島で、訪れたい人の数と収容可能人数の桁が全く違うという状況で、誰もがいけることにはならないのです。しかし、皆既を見たいというのであれば、毎年2回くらいは世界の何処かで見ることが出来ます。出かけていればよいのです。こちらの方が、今年の7月の日蝕よりも遙かに予算も予定も組みやすく見やすいでしょう。
そして日蝕の場合、ただ見ればよいと言うのでは問題があります。見たいという人は、多くの場合ただ見ればよいと思っています。毎日、野生児のような生活をしているのならいざ知らず、日にも当たらない生活をしている人が太陽を見つめたらどうなるでしょう。サングラスをしていれば良いくらいに思っていませんでしょうか。太陽はとんでもなく明るいのです。もし、望遠鏡に付いている小さなファインダーで覗いたら、かなりの頻度で網膜を焼いてしまいます。下手をすると失明することも有り得ます。裸眼でずっと見つめていても同じです。人によっては障害を受けることになるでしょう。そうなると、日蝕メガネのような減光フィルターが必要になります。昔は白黒フィルムの真っ黒になったところが使えたのですが、最近では手に入りません。カラーフィルムの黒いところは赤外域の光がかなり透過しますので、知らないうちに網膜にやけどをしますから返って危険です。日蝕専用のメガネが安全です。日蝕を見たい人は、そう高い物ではありませんから、手に入れておくべきでしょう。
それから、記録をしたい方は注意して下さい。特にデジカメです。映像素子に常時太陽光が当たることから、CCDを焼いた人が居ます。大抵、まず青感光の部分が逝かれてきますから、軽く済んでも赤いお化けが常時写るようになってしまいます。NDフィルターが絶対に必要です。市販品ではND8やND400と言うようなかなり濃いものが適しています。
と、書きながら、手元のフィルターを見ると黒いフィルターは全てPLフィルターでした。そう言えば買った覚えがありません。そこで、日蝕を安心して撮影する為に早速注文しました。
★★2009年03月08日(日)TreeStar(Venus)
★★2009年03月10日(火)身体を冷やすとダメージが
政治献金がどうのこうのと騒いでいますが、そんな金は出した側からすれば投資であって巡り巡って回収出来るというものですから、違法も適法もあるものかと思います。与党も野党も一つ穴の狢、助けを求めたら「へえ!その見せたものはこんなものだったか?」
日曜日の作業が火曜日まで祟っていて、体調が思わしくありません。まだ長引きそうです。寒い車庫の中で長時間作業したのが原因と思われますが、咳やくしゃみはなく熱っぽいという症状が続いています。その時は、特段寒いとも思わなかったのですが、ダメージは蓄積していたようです。そこで、チャートを見ると、火星が海王星とコンジャンクションになりながら出生の金星をオポしています。火星が動いてオーブ1度外で解座するのはだいたい今日いっぱいですから、今日は一日同じようなものでしょう。多分薬を飲んでもそれ程改善しないと思われます。やはり身体を冷やすのはよろしくありません。
さて、その作業ですが、赤道儀に付けるちょっとした部品2つの加工を行いました。今まではだいたいアルミの加工でしたので、それに慣れていて穴開けや研磨をやっていたのですが、今度は鉄で、だいぶ材料の感じが違います。ドリルのスピードも上げないといけませんし、材料が硬い割りに結構伸びます。1つはバランス・ウエイトの追加用シャフトです。40センチを乗せるときだけウエイトが少し足りなくなるために、とりあえずで手持ちの追加ウエイトを付けていました。それをしっかりと取り付ける棒を付けた金具にして、付け替えを容易にしました。これで、40センチを乗せ降ろしするときの手間がまた減ります。本来であれば、正規のウエイトを追加で買うところなのですが、これで済んでしまうので、これで良しとします。
もう1つは、懸案だった広角レンズでの撮影に使うものです。赤道儀からアームを出してスリットに近づけて撮影するというものなのですが、作ってみないと判らない代物です。着脱を簡単にするためにアリガタを使い、アリガタから45度から60度の角度を付けてアームを出してカメラ雲台を乗せる構造になります。とにかく試作です。アームの材質は結局、軽さと加工のしやすさで木にしました。接続部分は鉄のアングルを組み合わせて強度を確保したつもりです。取り付けてみるとアングル金具と木の接合部分でタワミが出ます。
このタワミの理由は3つあります。木がそもそも柔らかい材質であることと、取り付けに使ったネジがM4であって、締め付けの力が足りません。更にアームの長さを50センチ程度と見込んでいたところを90センチという倍程度の物を使っていることです。解決法は広い面積の座金を入れ、M5やM6のネジにして、アームを短くすることです。ただし、それでどれだけ改善するかはやってみないと判りません。実用上充分なレベルにまで落ち着くのか、それでも足りないのか、足りないのであればアームの材質を金属にすることしか解決出来ません。
多分ですが、金属アームにすると今度は取り付け部分のアリガタ・アリミゾに負荷が大きくなって、そこで破綻すると思います。そうなると大本のアリガタ・アリミゾシステムに取り付ける事を考えなければならない様になり、益々おおごとになって来て財布への負担が拡大することでしょう。そして、それ程のことをするのであればEM/100を出してきて広角専用とする方が、一銭もかからずよっぽと良いと言うことになりかねません。
またまた取りあえずですが、改善策を取ってから状況を見てまた考えることにします。
★★2009年03月11日(水)呪いのカーネル・サンダース、テレビ
呪いのカーネル・サンダース像が道頓堀から発見されたと報じられています。これで呪いが解けると考えている向きもあるようですが、出てきたサンダース像をちゃんとお祭りして供養し回向しなければならないでしょう。悪いことをしたら御免なさいだけでなく回復処置が必要です。功労者であるバースと似ているというので担ぎ出されて挙げ句の果てに川に投げ込まれたというのですから、まともな人間のやることではありません。これが敵方の誰かに似ていたというのならまだ判りますが、川にぶち込むという意味を勘違いしていてダイブするような意識の所ですからねぇ。そりゃあ騒ぎを起こさせんぞと呪いがかかっても不思議ではありません。しかし、その点は巨人の自称ファンだって似たようなもので水道橋界隈でよく騒ぎ、潰れている姿を見かけましたが、どうしてこちらには呪い話がないのでしょう。どちらかを選択しろと言われたら迷いなくこっちにバチを当てたいのですが。
我が家ではテレビの買い換えが話題となっています。地デジやBlu/rayと言う材料もありますが、それらを見に家電屋さんへ行くと、大量の商品が並んでいます。しかし、特段これが良いというメーカーや商品がないことは確かです。みんなドングリの背比べ。迷って結局は特売の値段が鍵になりそうです。
とどのつまり、ハイビジョンなんて言ってもドット数からすれば大したことはなくて1920×1080、24inchのワイド液晶と同等か下です。大画面で100inchあったとしても、目の前に置いて見る物では無く、目の前の24inchのワイド液晶の方が大きく見えたりします。デジ一の解像度はハイビジョンに比べて縦横それぞれ倍以上が当たり前になってきています。言ってみれば技術レベルで時代遅れになっている規格です。スーパーハイビジョンと銘打って7680×4320を次の規格として打ち上げている研究所があります。確かに現時点ではこれを実現しているカメラで一般販売されている物はありませんが、ハイエンドの物では25メガ付近の物が既にあります。この量に対してスーパーは33メガという事ですので、明らかに時間の問題です。
どれだけ必要なのかという論議があるはずなのですが、まあ人それぞれで、特段わたくしあたりは現行アナログ放送でも充分に思っています。テレビドラマを流しながらパソコンのモニターでWall・Eを見ている嫁様の意見は如何なものでしょうか。当然、Uチューブの画質では不満でしょう。
正直な話、映画館の大画面で見る最高クオリティとされる映像では、大画面と言うことによって、コマ送りが見えてしまいますので、何とも残念な話です。秒間24や30コマ位では・・・。蛍光灯だって並のはちらついて見えるのですから、最高クオリティでも不満足と言うことで、それでなければ今のテレビで充分か。
★★2009年03月14日(土)ハードアスペクト、撮影用アーム
ハードアスペクトがある時は、おとなしくしているものですが、それが出来れば世の中平和です。火星が動いていって土星のオポ位置、乙女の16度に来るのが4月の5日あたり、なんでもその辺で「衛星打ち上げ」をやる国があるとか。この国を1948年9月9日とするとバッチリなんですが。1946年10月7日の某国のチャートと合わせると楽しいくらいです。大した技術も金もないのにやっているのですから、満足な結果を出すのは難しいでしょうけれど、失敗して日本の領土内に落下したらどうなるんでしょうねぇ。ヒョットコは抗議するだけでしょうかねぇ。ついでに核弾頭を積み込んだりして。広島原爆チャートの天王星は双子の17度です。そうでなくとも、経過の火星、4月の14日頃には天王星とコンジャンクションで、いてこましたれって様子なんですがぁ。
のびのびになっている広角レンズ撮影用アームですが、結構悩んだ結果(悩みながらイビキをかいていたというのは特に内緒ではない)、補強板を入れ、ネジを4mmから5mmにしてみました。アングル金具とアームの接続は大分丈夫になったはずですが、カメラ位置での状況が、それ程改善されていません。予想通りその他の部分の問題が出てきています。アングル金具そのもののタワミと、アリガタの最も強い方向を使っていないことによるタワミが解決を待っています。
この為、アリガタとアングル金具の間に余っている同架用プレートを挟んで方向を回転させ、支持部分に補強を入れました。ここまでやって最初の状態からタワミが半分くらいになりました。このやり方ではこれぐらいが限界です。と言うのは、アングル金具自体のタワミを減らす為に、試しに部品箱に入っていた格段に大きくて丈夫なアングル金具を使ってみたところ、取り付け部分のアリガタ・アリミゾがたわむのが判りました。つまり、これ以上の強化は、孫載せした標準型アリガタ・アリミゾでは不可能です。
最初の状態で試しに撮影をしました。微妙に揺れているのが判る状態で撮っているのに、撮影画像ではなんの問題も見つかりませんでした。振動の中身で方向が変化する成分が広角レンズということもあって判らないのでしょう。それが更に半分以下になっているのですから、これで充分であるともいえます。ただ、試しに付けたような部分や、もう少しリファインすべき部分があります。もうちょっといじりなおしです。明日の作業となりますが、そこで終わらなければ春分の日へと繰り延べとなってしまいます。
★★2009年03月15日(日)輸血拒否、再延長、NDフィルター、北斗七星
輸血拒否
なんでも両親が子供の輸血を拒否したので、児童相談所から裁判所に親権の停止を申請し半日で認可、代理人となった弁護士の許可で緊急輸血、一命を取り止めたと言う事が昨年の夏にあったそうです。医師側の事前に作成されていたマニュアル通りの運びで命が助かったのですが、この両親、宗教上の理由で輸血を拒否したそうです。親権の停止はこの事態を幼児虐待と判断した結果です。死んでも構わないとまで考えるのは特定の宗教の特徴ですが、それが幼児虐待であると説明され強制力が働いた時に両親がどの様な言い訳をしたのでしょうか。少し興味があります。また、布教、教化を行っている方々はどの様な見解を持っているのでしょうか。いえ、聞きたい訳ではありません。聞きたくありません。この宗派は、昔から目立っていましたから。そんなことより、神の恩寵を受けないものとして自分の子供を将来不幸な目にあわせないことを祈ります。
再延長
再延長となった広角レンズ撮影用アームですが、一点支持の構造ですからこれ以上強化しても状況は変わりません。しかし、わざわざアリガタに長さ30センチあるプレートを載せたので、三角形の構造を作ることができます。アームの二辺を同じ材料を使うより、悩んで握りしめていた定規、金属製の60cmを補強用の一辺に使ってしまうことにしました。こうすれば、無駄になるほど強化した支持部分を簡略化出来ますし、位置を変えることも簡単になります。出来上がってみると、大変良さ気です。早速、U/150に載せてみますと、あれだけガチガチに強化した前作に比べて、単純な取り付けになっているのにも関わらず強度が上がっています。タワミのほとんどはアリガタ・アリミゾに起因しています。トラス構造というのがどれだけ有効なのかが判ります。その上、振動がほとんど出ません。上手い具合に、それぞれの部品の固有振動が打ち消しあっているようです。これで開発終了とします。何しろこれ以上の強化は、赤道儀への負担ではなく財布への負担となります。塗装くらいはしようかと思いますが、それは今度の休みでしょう。
NDフィルター
ところでやっと太陽が顔を見せましたので、購入したND400フィルターを付けて太陽を撮影してみました。Nikon AF/S VR Zoom/Nikkor ED 70/300mm F4.5/5.6G/IF/で、300mm、ISO200で1/8000F32で太陽表面に露出を合わせて撮ることが出来ました。これは一番絞って一番速いシャッターです。輝度を圧縮するD-ライティングを有効にするともう一段下げることが出来ます。また、感度をISO100相当に落とすと更にもう一段下げることが出来ます。とにかく太陽は明るいですね。日中の風景ではISO400で1/500F16くらいですから、カメラの露出が7~8段分になります。フィルターが400倍ですから8~9段分、合わせて15段分3万倍の輝度があると見て良いでしょう。そりゃあ映像素子どころか網膜を焼きます。
これを望遠鏡で撮るとなると、集める光の量が問題になります。凸レンズで黒い紙を焦がすことが出来ますが、大きなレンズほど効果があります。昔々、アマチュアに手に入る望遠鏡はせいぜい口径5~6センチで、8センチなんていったら高嶺の花、垂涎の的、それが反射式が出て10センチ反射がスタンダードになった時代があります。それが今では普及品とはいえ10センチの屈折鏡筒が2万円台で手に入ります。反射でも20センチが安物とは言え3万円です。そんな大口径で太陽に向けたら・・・焦げます。単純な構成のアイピースなら何とか持つかも知れませんが、最近のアイピースでは破壊される場合がありますし、何よりもそんなもので覗いたら、一瞬でも網膜を損傷するでしょう。レーザーポインターで網膜が火傷をするくらいですから、気をつけてください。軽くても視界に見えない場所を持つことになります。
大口径でその辺まで考慮された製品は、蓋に太陽用の小さな穴が用意されています。太陽は焦点距離の約百分の一位の大きさの像を作りますから、焦点距離が1000mmだと直径約10mmの大きさになります。これで小さい場合は拡大することになります。つまり、焦点距離を伸ばす手を講じます。この場合、口径を出来るだけ絞って減光しますが、絞りすぎると像が悪くなります。カメラレンズでも絞りすぎると像が悪くなることが知られていますが、望遠鏡の場合の限界値はF200と言われています。また、望遠鏡の口径をあまり絞りすぎると分解能が落ちます。更に試してみないとどうなるかは判りません。レンズは100%の光を通すわけではありません。反射鏡だって100%の光を跳ね返すわけではありません。あまりの光量に鏡筒内で乱反射が影響することもあります。熱で光学系に影響が出たり、減光フィルターが破損することもあります。事前に充分用意しないといけません。7月22日は準備の結果が明らかになります。願わくば眼科が繁盛しないことを。
北斗七星
★★2009年03月21日(土)広角用アームその後
開発終了を宣言した広角レンズ撮影用アームですが、実際の使用状況と撮影結果を検証すると、超広角レンズの場合、固定撮影で充分なことが判りました。超広角という言い方は最近少なくなったようです。広角レンズが標準レンズの画角45度程度より広くて、画角が60度から80度位のレンズが広角、それよりも広くなると超広角で、その上に魚眼レンズの画角180度と言っていたはずです。しかし、今のレンズは新しい硝材と設計法の為に超を付けるような画角をズームレンズで可能にしています。多分、超広角というネーミングを使っているのは、今ではペンタックスくらいではないでしょうか。それはともかく、画面の対角線の角度=画角が90度あるようなレンズは、ナイコンDXフォーマットでは、焦点距離15mm程度になります。これで計算すると日周運動による動きがあっても点像になる時間は、1分程度になります。特別な場合を除いて手軽に撮るための露出は30秒から1分程度で良いので、赤道儀による恒星時駆動をする必要がありません。
聞くところに寄れば、退潮気味の天文分野でも星野撮影をする方が、そこそこ増加傾向にあると言う事です。なぜならば、昨今のデジタル機器で、バルブという手段が使えれば星空を写すことが出来るのです。感度をそこそこ上げて置いて、15秒から30秒程度の露出で星座が写ります。それをレタッチソフトで持ち上げてやれば立派な星の写真になります。投資は三脚位で済みますので、実に簡単。そこで裾野が広がると言う事になります。しかし、そこから望遠鏡を使っての撮影というところまでのハードルは、色々な事情の為に大変に高く、深くて暗い溝があります。ところがバードウオッチングという分野の人口は天文分野とは桁の違う規模があり、その趣味の中でのステップアップのハードルはそれ程高くありません。せいぜい長玉は高価というのがハードルでしょうか。
さて、「アーム」です。トラス構造を取り入れて強化しましたが、南天を撮る事を考えて作った為に、他の方角へ使う事が出来ません。これは赤道儀の赤経軸が天の北極を向いている為です。当地では北緯約42度ですから、地平線から42度の角度があります。それに平行に赤緯軸の搭載プレートが載ります。ここに取り付けた棒が水平に伸びてアームとなっています。アーム自体は上下方向に角度を変えることが出来ます。しかし、横方向への回転は出来ません。勿論、赤経・赤緯軸を回転させると、アーム先での水平を保つことは出来ません。
色を塗ろうとしてブツを見ると、それらの欠点が頭によぎります。しばらく考えたのですが、ナイコンDXフォーマット(ASPサイズ)での焦点距離18mm、画角70度程度を撮影上の広角と超広角の狭間とすれば、長玉からそこまでの焦点のレンズで赤道儀に搭載して、ドームスリットで蹴られなければ「広角レンズ撮影用アーム」としての機能が充分に果たせます。そうすると、ドーム中心の不動点からスリット開口部に向けて50センチのところにカメラを置くと、水平70度を確保出来ます。画角では85度程度でしょうか。これで基本的な数字を押さえることができましたので、仕様変更を行います。
トラス構造の為に組んだL字金具を外し、アームを除いて部品に戻します。アームは20センチほど短くします。長ければ超広角に有利なのですが、実際のところ長いと使いにくい点が出てきます。
ところで、変更点は赤道儀の取り付け部分、赤緯軸のアリミゾにアルミのプレートを付けていたところを、L字金具の強力なものに変えて支持金具として、その上に水平の板を用意します。要はL字金具を2つ組み合わせて45度の角度を持った2つの板を固定したのです。強度を更に増す為に同じ組み合わせで2カ所を支えました。そして、水平の板と既存のアームに穴を開けて、12mmの強力なボルトで回転出来るようにしました。これで全方向へ使うことが可能となり死角が無くなります。
組み上がった撮影用台座を赤道儀に載せてみると、回転の中心を不動点の上に作ることは出来ませんでしたので、芯が20センチ南側に寄った半径50センチの円を描く動きをします。スリット開口部までの距離は、南側で70センチ、北側で110センチとなりました。水平角でそれぞれ70度、50度になり、画角では80度、60度であり当初の目的をだいたいにおいて達成しました。後は懸案となっている塗装です。基本的には白が良さそうです。
★★2009年03月22日(日)老人ホーム火災、カメラ単体撮影用アーム
雪がどんどん溶けています。しかし、別段これは温暖化のせいではありません。春になれば積もった雪が溶けてゆくのは当たり前です。まあ、多少早い気もしますが。4月になってからでも1度や2度くらいは雪が積もったりするのですが今年はどうなるでしょうか。咲いたクロッカスが雪に埋もれるなんて事も多々あるのですが。
19日に火災を起こした無認可老人ホームの死者が10人になってしまったそうです。22時55分頃に近所から燃えているという119番があったということと、入所者のタバコの不始末の可能性という情報からすると、その30分くらい前の火星が天底にある時が始まりかも知れません。そして、この施設の開設は2004年7月と言う事ですから、3日や31日辺りを出生とすると特異なチャートが書けます。また、運営法人は1999年10月の設立、理事長は84歳という情報からもチャートが書けます。もっと詳しい情報はないかと探してみましたがインターネット上はニューズをコピーしたブログがあふれていて、ますます情報の質的後退が進んでいると感じます。
広角レンズ撮影用アームは設計変更により、特段広角レンズに片寄ったものとしてではなくなりましたので、カメラ単体撮影用アームと言う事にしました。直接アリガタにカメラ雲台を取り付けても良いのですが、ベースが傾いていることや、中心位置からでは標準レンズでも蹴られることからの装置です。そして、今日塗装をして、乾燥後にお目見えです。色は白です。赤道儀U/150に合わせました。気持ちにもう少し余裕があれば、デザインの為に黒のストライプを何処かに付けたかも知れません。午後からは雨の予報でしたので、塗りを急ぎました。ただし、赤道儀の取り付けの最も下のベースは黒塗装のアルミで、これは良いのですが、それに載っている大型アリミゾはいぶし銀、大型アリガタはアルミ削りだしで、それぞれ少し違う銀色になっていてデザインをぶちこわしていることは確かです。まあ、それはともかく、デビュー戦は天候が思わしくありませんので後日になります。試しにカメラを載せてみて様子を見たところ、何度もリファインしただけあって文句のでないものとなりました。
思い出せば、これに使用したL型金具の一番大きなものは、タカハシ製EM/100を使っている時に、2個を組み合わせて45度の角度を作り、カメラ単体で撮る為にマッチプレートに載せて使っていたものです。つまり、赤道儀を使った撮影で、何とか構図を上手く仕留めようと連綿と構想のあった装置なのです。天体写真に上下はないとはいえ多くの場合は赤経赤緯に合わせた構図を取ります。しかし、地上から観察する限りはその方が不自然な場合もあります。例えば、しし座はいかにも駆け上がるように登り、穴に飛び込むかのように沈みます。北斗七星は当地では周極星としていつでも空にあります。晩に見る位置は季節によって変わり、その位置によって季節感があります。
で、そこまで有用な装置であるならば、欲しいと言う声がきっとあるのではと言われるでしょう。そうです。ありません。売っているのを見たこともありません。なぜなら、天体写真を撮りだして初めにやるのが星座写真です。三脚に載せるだけで撮れます。これがもっとキレイに美しく撮ろうと言うことになると赤道儀に載せて露出時間を延ばします。そして、露出だけでなく焦点距離も伸ばしたくなっていきます。つまり、星座写真より各天体に焦点を絞って撮影したくなりますから、特段、水平面にこだわって撮る必要は無くなるのです。更に、ドーム内に設置した高負荷に耐える赤道儀U/150であり、ドームで視界を遮らないところにカメラを付けることが必要となりまた可能になったのです。ここで、このカメラ単体撮影用アームは特殊な天体写真の中でも特にレアな方面にしか使わない上に、個人天文ドームというこれまた特殊な環境でのみ使えると断言しても良いものなのです。何しろポータブルの赤道儀であれば、角度を変えられる金具を取り付けるだけで撮影が出来る、出来たのですから。もっとフレキシブルにするのであれば、カメラ雲台を2つ重ねればよいのです。とにかくこれで本当に開発終了です。
カメラ単体撮影用アーム
★★2009年03月26日(木)天気急変、試し撮り
昨日は久しぶりにJRに乗りました。新札幌までの用事だったのですが、札幌まで足を伸ばしてヨドバシカメラに飛び込み、目当てのものを探して再びJRに飛び乗って新札幌まで戻りました。レアなフィルターと接続リングを探しての言ってみれば強行軍です。レジでブツを出してくる時間まで計算しての計画でした。買ってきたものは日蝕用の減光フィルターの追加と、広角レンズに付ける事の出来るサニークロスフィルターもあります。サニーはカメラ単体撮影用アームに載せたレンズに使うつもりのものです。
今日、夕食のあと、空を見上げると星が出ていました。これはカメラ単体撮影用アームでの試し撮りが出来るぞというので、ドームに駆け上がりました。玄関を出てからドームでカメラをセットし、シャッターを切るまで5分くらいでしょうか。見ると、もう雲が出ています。最初の一枚(1分撮影です)を撮ってから、そのノイズリダクション1分を待っている間に、全面曇りとなってしまいました。ガッカリしましたが、曇りの空も下の風景を入れれば風景写真です。ノイズリダクションを切って1分の露出をしました。そこからドームのスリットを閉め、カメラを外し下に降りる用意をしてドームのドアを開けると・・・・雪が降っていました。もううっすらと積もっています。ほんの数分の出来事です。天気予報通りと言うことですが、この春の天気の変化の速さは大したものです。
とにかく1枚は撮れましたが、星の写真としては失敗です。何しろ試し撮りですから、構図も何もありませんし、雲が視野を流れているのは駄目です。位置観測用に使うというのであれば使えるかも知れませんが、作品にはなりません。ただ付けた状態で撮影したものです。しかし、最近流行りの星景写真としてなら、良い出来かどうかはともかく、何とかなるかもしれません。オリオンからおおいぬ座が一応写っています。ただ、通常の星景写真であれば日周運動に合わせたガイド撮影はしていないはずですね。焦点距離は18mmで、広角の広めの方です。これ以上の広角にすると星も星座も小さくなってしまい、更にこれだけ縮小すると星が潰れてしまい、何を撮ったのか判らなくなってしまいます。
★★2009年03月27日(金)北斗七星、土星、おおぐま座
朝はうっすらと雪が積もっていたり、時折雪が舞っているような、よろしくない天気でしたが、天気予報で晩から夜半までは晴れるようでしたので、用意をしていました。懸案事項は春になりきる前にM1、通称カニ星雲を取り直しておきたかったのです。使用するのは40センチ反射と改造D70です。換装は簡単ですが、久しぶりの搭載です。直径467ミリの鏡筒は手を回すことが出来ませんので、アリガタの他に、もう一カ所持ち易いところに取っ手が欲しいと思いました。それはともかく撮影後、サッサと降ろして単体アームを付けて、星座写真を撮りました。天頂に近いところで撮っておきたかったのが北斗七星のある「おおぐま座」です。北斗七星はおおぐま座の中のほんの一部で、おおぐま座自体は大変大きな星座です。D300には24mmよりも広角のレンズが欲しい対象です。20mmにして撮ってみると、周辺の星座も一網打尽で撮れています。雲が出てきたところで撤収しましたが、土星の拡大撮影もやっておけば良かったかと思いました。しし座の後ろ足にいる土星は春分点から黄経上166度、つまり乙女座宮を逆行中であって、世の乙女座宮生まれを痛めつけています。どの程度喰らうかは出生図の構造に寄りますが、なんにしても心地よいものではありません。乙女座さん達頑張って。