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★★2008年07月05日(土)暫しの見つめ合い
★★2008年07月07日(月)薬品散布、ベランダ物干し、立てば芍薬
先の土曜日はベランダ、ペンキ塗りの後半と草むしりで、日が過ぎました。本当は庭に薬を撒くつもりでしたが、朝の内は霧雨が残り、撒くには不適当でした。害虫が出て緊急と言うことでしたらやったはずですが、日曜の朝は撒けるという予報でしたので、パスしました。
それでも本当は先週に撒くつもりだったのです。虫が多くなってきていて、卵や蝕まれた葉もそれなりに見かけるので、薬剤散布しようとしたら、薬品が足らないことが判明しました。取りあえず残っていた分で3リットルほど調薬して、危なそうなものを重点的にやりましたが、カエデ・モミジ達に回りませんでした。で、彼らにも食害が出始めていたのです。
薬品の調達にも実は苦労がありました。近年、一番使いやすいと言うことで選んだ薬剤は、一般受けしないようで、在庫していないところがほとんどです。見つけたところも消費期限が今年のもので、追加注文はしないそうです。で、消費期限が迫っているので、半額で手に入れたという秘密のメリットがありました。来年はメーカーの直販通販で手に入れるしかないようです。
手軽なスプレー容器タイプはバリエイションを増やしていますが、薄めて使うタイプはやはり使いにくいのでしょう。また、何リットルも一度に使うというところも無いのでしょう。我が家では、軽く撒く場合は4リットルの散布用容器1本で済ましますが、ちゃんと撒く場合は2本必要です。端から端まで満遍なく、徹底的にということでしたら3~4本は必要でしょうか。
殺虫剤にしても殺菌剤、予防剤にしても、汎用で効くというものはありません。ある特定の虫に特に効くというものですので、庭木の種類によって薬品が違います。そこで、薬品を混ぜて複合効果を期待します。メーカーでもどれとどれを混ぜても良いという説明をちゃんと入れています。そして、使ってみてどれだけ効果があるかを、こちらの経験値として蓄積して、その上で、どれだけいつ頃やればよいのかが判ってきます。それでいうと薬物に頼らないで農作物を育てる方法は、どれだけ大変なのか想像できます。幼虫が葉を食う速度というのは大したもので、たちまち筋だけにしてしまいます。一日中見張っていないといけません。
さて、皮膚にかかったらタダレたり、口に入ったら救急車というような強力なものではないとはいえ、農薬と言えば農薬です。かけられた毛虫や幼虫が死んでいくのを見れば、毒であることに間違いはありません。そこで、こちらも水中メガネにタオルで頭を隠し、ほおかむり、ウインドブレーカーに身を包んでの登場です。
日曜日の午前5時、ご近所で窓を開け放している家は居ません。朝晩は寒いですからね。見かける人影は朝刊配達の方々だけで、人犬の散歩には早い時間です。これが撒き頃です。人に見られない。これが肝心です。自分家の敷地内とはいえ、異様な風体で、散布用のタンクを持っていなければ即刻通報されても仕方がないでしょう。
特に樹高のあるカエデ・モミジには脚立を用意してできるだけ上まで散布します。食害による穴がそこかしこに見受けられます。放っておくと葉が少なくなったり、紅葉せずに枯れたりもします。ぴったり8リットルで、庭を一周しました。約1時間の作業です。太陽を浴びて葉の表面についた薬品がどんどん乾いていきます。前半に特に北側向けの調合をした方面は薬の匂いがしますが、南側はそれ程でもありません。それも昼までにはほとんど臭わなくなっているでしょう。
今日の仕事はこれまでで、後はのんびりしていられると踏んでいたら、嫁様から物干しをベランダにということで、午前中に買い物に出かけました。嫁様の計画では物干しのポールを立てる塚石(?)をベランダにおいてという事で、重いものだから買い物に付いて来いという内容です。却下です。幾らベランダが14メートル以上あるからといっても、窓を避けて設置できるところはありません。そんなものはベランダの柱に付けて、絶対倒れないようにしてやる。大分不満のようでしたが、また今度も出来上がってみれば気に入るであろう事は判っています。そもそも風で飛んでしまうようなものはダメです。掃き出しの窓ガラスを割ってしまったら、修理にいったい幾らかかるのか・・・。上から下まで1枚ガラスですからね。
と言うことで、在庫の材木を検討して、ポールを簡単に取り付け取り外しできるように構造を考え、切断、接着ネジ止め塗装で3時間ほどかかりました。最後にベランダの柱に取り付けて終了です。見目も悪くならず一応の性能も期待できます。
問題はこのところ夜になるとガス、霧等お星様が見えない天気です。サミット初日の今日、月曜日は朝から濃霧で、洞爺湖から樽前山まで歓迎してない様子です。ベランダ物干しのデビュー戦は明日以降か。
こんなことで、日曜日夜9時頃になるともう目が開いていられなくなりました。近年最も働いた日曜日ではなかったのかと。
立てば芍薬
★★2008年07月09日(水)雨と曇りのサミット終了
サミットが終わって、これでやっと道々に満ちあふれていた警察車両が居なくなります。わたくしはほとんど被害を受けてはいませんが、逆方向の通勤の方々は結構待たされていて、可哀想にと思いました。2車線を1車線にして徐行しろと言うのでは、渋滞するのが当たり前です。止められて調べられている車を見かけたことはないのですが、本当に何かやろうというと言う場合、防げるのでしょうかねぇ。居るぞやってるぞという威嚇効果では、自爆テロのようなものは防げないと思うのですが・・・。全国から出張旅費、お疲れ様です。
天気が悪いのでAF-1も日の丸の専用機も見えませんし、幸いなことに訓練中止で戦闘機の爆音も聞こえず、ただ天気が悪い、ついでに父親の雪辱どころか首相の進退に響くくらい誇れる成果もなく、豪華な夕食を食いやがって飢饉問題や環境問題?、そりゃあ洞爺湖も昭和新山も非歓迎です。雨男雨女のサミットですね。そうそう、温泉の女風呂覗きの警官はどう処分されたんでしょうか。ちょっと気になります。
大分では採用と昇任人事が賄賂まみれだったとか。ここは是正しなければならなくなるでしょうか、でも金が動いていなければ良いとばかりに動いている学閥、人脈、コネの世界にメスが入るとも思えません。透明性なんてあってなきがごとし。ここ北海道では、今までとにかく札幌に入りたい方々が議員さんに頼る世界で、ちょっと前まで、人事調書にお知り合いの方のお名前欄があったくらいですからねぇ。昨今やっている札幌10年以上になったら動かすという、鳴り物入りで始めた異動計画もうまく行っていないのは秘密ではないでしょう。
さて、天気がカラッと来ないのでイライラが結構募っています。冥王星眼視計画は、位置確認の為にシャッターを2回下ろしたら、アレレ曇った。満足に撮れていません。最初は明かりを点けていてカブリ、次はドームの縁が半分ほどかかっていて暗い。慌てていたからですが、しばらくやっていないとやっぱりダメです。と言うことがあってから、一度しか晴れていません。その晴れた時はもう寝る時間、ここでドームに入ったら中で寝ちまうのが見えていたので諦めたのです。ううっ仕事放り出してやれば良かったかも。
まさに北海道にないはずの梅雨のような状況です。と言っても結構この時期天気は良くないことがずーっと何年も続いています。本州が梅雨の時、北海道は良い天気だと言われていたのは遙か昔のことです。昼間晴れていても夕方になると霧がかかっています。海面温度でも高いのか。太平洋高気圧がショボイのか。やっぱりサミットで来た連中が雨男、雨女なんだぁ。ああっ星が見たい。
★★2008年07月10日(木)メロンの品格
嫁様が実家にメロンを送ったのですが、送料が格安というのに釣られて注文をしました。店頭にあった商品だと送料は普通通りで、出荷元からだと安いという事だったのですが、わたくしは嫌な感じを持っていました。詐欺のテクニックにこれが商品と見せておいて別の商品を送るという手があります。店頭のメロンはグレードが秀でした。到着したメロンは優、案の定、ランク下の商品です。店はホクレンのスーパーですから北海道としては大手と言うことになりますが、平気でこんな事をするのが北海道です。間違いでしたで済むような問題ではないですからね。完全に消費者を舐めています。最近の食の話題はこんなのがほとんどで、扱う人間の品性を問うものばかりになっています。
ところでiPhoneというものが話題に上がっていて、新しもの好きの方々の注目を集めています。★秋津★は騒いでいる人間の方が興味がありますが、扱いがソフトバンク、例の頭に特徴のある方のところだと言うので2重に興味を引きません。あそこのケータイはユーザーセキュリテイの点だけからでもキャリアとして使う気にはなれませんし、騙しのテクニックを連発して客を呼び込もうという手法も気に入りません。あのようなヘッドには相応の部下しか集まらないものです。どれだけ利益を上げているかが判断基準ではなくやはり品格が大切です。
しかしまあ、このサミットで集まった8人の首脳に品格があったのでしょうか。品格があれば顔に出る年齢だと思うのですが。
★★2008年07月11日(金)超アメダス、メロン続報
それなりに雨が降っているのに、気象庁のレーダー降水ナウキャストには何の表示も出ていません。新千歳空港の降水データも午後8時からゼロのままになっています。しかし、それ程離れていない当地では1時間当たり1ミリ以上の降水が3時間は続いています。このような違いは微気象としては良くあることなのですが、全国に張り巡らせたアメダス網よりは小さい出来事ですので、なかなか掴まらないものなのでしょう。間隔は20キロ程度ありますが、一般的に言えば、雨域が移動して観測点に掛かるはずです。しかし、地形や風向きの問題で絶対ではないし、その影響の方が大きい場合は天気予報が当たらないと言うこともあります。やはり、コンピュータの予想画面ではなく、自分で目視しないといけないことが結構あります。全国の天気図に載るような低気圧の通過は、大まかなところでパターンを作りますが、大きさが5キロとか10キロというような微小低気圧、あるいは大気の揺らぎでは、ほんの些細な違いから、晴れ曇り降雨の違いになるのです。これ以上の微小気候を問題にするならば、アメダスを1キロおきに仕掛け、スーパーコンピューターでシュミュレーションという手になるのでしょうか。現在1300台あまりのアメダスを3万台にして、専用のスパコンというのがシステムとなります。当然、予算がないって事になるでしょう。
メロン等級サギのホクレンの店の続報です。秀品の再送付と言うことになったようです。嫁様は対応は良しと判断したようですが、わたくしの見方は変わっていません。頼んでいた客はそれなりにいたのですが、どれだけの客が違うと言って連絡してきたのでしょうか。もう二度と頼まんと言う結論は一緒です。良く考えてみれば、頼んだ当日に買ってきた材料で作った物干しはあれから一度も晴れないので未使用です。当日、サボテンを植え替える鉢が欲しかったのですが下に敷く皿がなくて、結局買ってこなかったり、何しろ何らかの不具合が、当日或いは後日にあるという結果です。そこで、改めて6日から7日の星を見ると、乙女の始めに火星と土星に月のコンジャンクションです。ああ、これだな。
★★2008年07月12日(土)カルミア
★★2008年07月15日(火)トナー・望遠鏡部品の注文
久々という訳でもありませんが、因縁の付け方だけは超一流ですね。射殺しておいておまえの方が悪い謝れと言う具合ですから、おまえ何で俺の足の下に足を置いていやがるんだ、謝れってところでしょうか。ヤクザさんは仁義ってものがあるのでしょうが、これは暴力団の手口ですなぁ。まあ、神聖総統帝国ですので早いところ鉄のカーテンで取り囲んでやるのが必要かと。
プリンターのトナーに残量の報告が出て注文させていただきました。このプリンターを買ってから2度目の注文になります。昨今はケチケチして写真の印刷を避け、最低限の文書に絞っていたら、ちゃんと黒トナーに少なくなってきたよと出ました。古い機種ではボヤボヤして使っていると、白黒の文書なのにカラー印刷で3倍のトナーを使用するというものもありますが、新しいものは自動でしっかりと切り替える機能が付いているようです。このトナーに3万円ちょっと掛かります。プリンタの購入は2005年の年末間近でした。年賀状の作業直前に前機種がストライキを起こしで急いで注文したものです。当初付属しているトナーは、完品ではなく半分程度入っている動作確認用であると説明がありましたので、そうそうに注文するつもりでした。しかし、結局は2006年の9月に注文しています。11ヶ月持った計算です。そしてそれが今、黒が減っていて、と書いたところで本棚の上に乗せていたカートリッジの箱を確認すると・・・黒は未交換、2年前に買った代物です。賞味期限があるのかと少し不安になりましたが、密封されていて腐るものでもないですからきっと大丈夫でしょう。よっぽど使っていなかった証明です。まあ、無駄になるものでもないですし、良しとして下さい。予備は置いておくものですから。
そして、財政状況逼迫の為にお小遣い召し上げの可能性が無くなったところで、望遠鏡関係部品の注文をしました。
1つはレーザーコリメーターで、光軸合わせを素早くやる為のアイテムです。今もレーザーを使っているのですが、それが大きく重いので、合わせる精度に影響し、時間的にも大分かかると言うことになっています。そこで、最近、国際光機から新発売となったコリメーターを注文しました。これならば接眼部に放り込んでちょこちょこっと合わせることができます。
もう1つ、やはり必要に迫られての注文です。主鏡とファインダーの間にサブスコープが挟まる形になっていますが、この取り付けが、タカハシの古いガイドマウントを使っています。微動が付いていないので、主鏡とのマッチングを取るのに苦労します。ビシッとサブの視野中央十字線と、主鏡のカメラの中心があってくれているとよいのですが、これがなかなか合いません。締めると動くという問題もあったりする訳です。そこへ廉価な経緯台を載せてしまうというのが解決策なのですが、廉価な・・・ビクセン製の微動付き小型マウントもどきを2種、使ってみたのですが破損しました。望遠を付けたカメラを載せてと言うような説明があったのですが、ファインダーでも辛いかも知れないと思っていました。案の定、壊れました。もう少しまともなのが欲しいものだと思っていましたが、しかし、あまりまともになってしまうと、重くなる・値段が高くなるの2重苦になります。ビクセンのポルタも良いのですが、サブスコープを付けるには2重苦です。ミニポルタは単体で売っていないようです。そんな中でケンコーに新しい経緯台が追加されていました。NEW
KDSと呼ばれていて、全周微動が付いています。値段も財布に優しくて嬉しくなります。こちらもアウトレットが売りのケンコー光学に注文しました。この経緯台、売り切れになったり入荷したりしていますので結構売れているようです。
さて、ドーム内で予定されている計画は、冬場に向けてのミラーの結氷対策です。夜間に冷えた鏡が昼間の水蒸気を引き付けて、それが融けるとビシャビシャになります。25センチはトタン鏡筒ですから、電気毛布で巻いて保温することが出来ますが、40センチは紙の鏡筒です。熱伝導を期待できません。何としてもセルから暖める必要があります。ほんのちょっとでよいのですので10ワットか20ワットで充分です。リボンヒータやベルトヒータは、結構値段が高いのですが、背に腹は変えられません。こちらはよく調査し、実施しなければいけません。望遠鏡が火に包まれるのは嫌ですから。
★★2008年07月17日(木)ヒメシャラ
★★2008年07月18日(金)ケンコーのKDS経緯台
実は少々期待していました。ケンコーの経緯台です。我が家のサブスコープ用の支持装置として充分な能力と操作性があると見えたからです。通販の怖さは、ブツを手に取っていない場合に見込みと違うという事があるからです。さて、実物を手に取ってみたところ、このKDS経緯台は、見込み通りの期待通りでした。これを最近流行りの15センチクラス大口径アクロマート屈折に付けるのは無理がありそうですが、我が家の8センチ短焦点の架台としては充分なレベルです。10センチでも大丈夫でしょう。作りはなかなか良い感じです。自作派であれば、これをバラしてそのまま流用し作れるものが沢山あるでしょう。写真用としても使える仕様になっています。実際の取り付けと使い勝手の確認は、明日、明るい時にやります。サブスコープの取り付けをどうするかを確かめないといけません。
レーザーコリメーターは、並みの作りです。他社の製品の価格を考慮すれば良しとすべきでしょう。常用するものではなく、時折チェックする為のものですし、高級仕様と普及品の性能の差は特段ありません。セットもので入っているコリメート用のアイピースは、作りが悪いです。視野中心を示す為に入れている十字線がスリープからやや出ていてヤスリで削る必要があります。まあ、常用品ではありませんし、基本機能が欠けていなければOKです。こちらは夜でも使えますが、明日、明るくなってからの楽しみにしておきます。
冬場に向けてのミラーの結氷対策は、悩んでいます。要は気温よりちょっとでも上げておけば結氷はしないのですが、気温の変化も結構厳しくあります。言ってみれば冷蔵庫の霜取りみたいなものです。石油ストーブを焚くと、全部主鏡表面に結氷し、温度が上がると結露となります。ドーム中心にある赤道儀も同じような状況です。わたくしから出た水蒸気がそこで結氷します。本州方面では朝方の冷え込みに向けての結露対策に悩む方が多いのでしょうが、こちらではもっと冷えます。試しにドームの床下のスペースでストーブを焚いてみたことがあります。床下スペースの床、つまり車庫の天井に水が溜まるほど結露しました。更にその下からは暖房できないので、当然と言えば同然の結果です。温度が下がるとスケートリンクとなります。
しかし、一向に天気が回復しません。6月で写真が撮れるような晴れ間があったのは3晩限りです。7月も今までに2晩しかありません。多くは月が明るく、月だけ撮れたという日です。昼間晴れていても、夜になると曇ってしまうという天候が続いています。5月は低温が続きましたし、気候が毎年のパターンとサイクルを取り得なくなってきているようです。秘話の雑草も今年はスイバと共にウマゴヤシが鯛繁殖しています。去年にはなかったことです。草むしりは楽なのですが、数が多いので時間が掛かります。
★★2008年07月19日(土)冥王星眼視計画の仕切り直し
娘が突然父親を刺殺。何か裏にありそうです。満月と殺人の関係は否定的なデータを載せさせていただいていますが、何か他に特徴のある経過ではないので・・・。突撃レポーターも今日の事件ですので未だ出撃していません。ああ誕生日は何時だろう。
ドームに入って、25センチ主鏡の筒を外し、どの様に新しい経緯台を取り付けたら良いかを、かなり悩みました。後ろから見ると、タカハシのガイドマウントは台の取り付け位置と鏡筒の取り付け位置が15センチほど横になります。ケンコーのKDS経緯台は取り付け位置の直上になります。取り付け用のアリガタに開けた穴の位置は、横の違いを見込んでいますので、このまま換装すると、主鏡に寄りすぎてしまうのです。取りあえずということで、そのまま付けてみました。すると予定通り、空ではなく主鏡の接眼部を覗くことになりました。接眼部は鏡筒を回転させることで、副鏡(サブスコープ)の視野を避けることはできますが、使いやすい位置が使えなくなるのは却下です。
そこで悩んでいると、副鏡に付いたファインダーに目がいきました。そう言えば、この副鏡には間借りなりにもファインダーが付いているのです。ファインダーは2台も要りません。まあこちらは、正立プリズムの入っていない並みのケプラー式ですから、上下左右逆に見えます。使いづらいものですが、しかし、ここで使うのは副鏡の20倍の視野に導入する役目だけです。実は出番が余りありません。赤道儀の目盛り環を使っても、目視で対象を入れる為に望遠鏡を振っても、副鏡の実視野3.5度に入れることは、たやすいことです。
実は40センチでは最初の頃から苦労しました。なかなかカンが付かないものです。クランプを緩めて鏡筒をサッと振るというのを繰り返さないと、慣れないのですが、それをやると自動導入のアライメントが無駄になりますので、結局練習無しです。閑話休題。
こうなったら話は速くなります。主鏡とファインダー付きの副鏡だけを搭載すればよいのです。すると、正立ファインダーは、再び40センチ主鏡に戻って仕事をすることになります。
この計画で、取り付け金具等の整理を行い、実際に載せて確かめました。導入も観望、撮影もOKです。その後で、再びバラして、今度は40センチを改めて載せました。こちらは、25センチから外したファインダーを、正立ファインダーの取り付け位置に付くようにしていましたが、接眼の下側の覗きやすい位置に変えました。この位置変更でバランスウエイトの位置が1センチほど極軸側に動きました。この正立ファインダーは、1㎏近くありますし取り付け位置が50センチも極軸側に近づきますので、当然の結果です。
25センチにもファインダーが付属していたのですが、取り付け金具の付いている鏡筒の鉄板が薄くて、ちょっとした力で動きますし、強く当たると緩んできます。緩むと締めるのですが、今度は鉄板が変形してきます。裏当てが必要ですが、ありません。要は取り付け金具と取り付け場所に問題があり、ドブソニアン用としてなら許されるような状態でも、赤道儀に載せるとなると役に立ちません。その上に、我が家の赤道儀は長焦点屈折を載せることも出来るように高さを上げていますので、反射式の接眼部が覗きやすい位置に来ません。そしてそれより高い位置にファインダーがあったら、ますます覗きやすいものではありません。昇りやすい脚立は用意していますが、昇って覗くのはやはり大変です。
これで再び冥王星眼視計画の仕切り直しです。但し、昨日か一昨日辺りの月の位置の近くに冥王星君は居るはずですので、この連休では晴れても実現は難しいでしょう。そして、晴れないんですよねぇ。こんな天候不順では農作物に更に被害が出そうですね。
★★2008年07月21日(月)フスマ貼り
今日。海の日は予定外の「仕事」が飛び込みました。フスマの張り替えを嫁様がやるというので、頑張りなさいといって手出しをしないでいました。テキスト打ちを一日かけてやるつもりでしたので、こちらも余裕無しです。
フスマの枠に目隠しテープを貼り、糊付きフスマ紙にスポンジで水を付ける嫁様を横目に一生懸命エディターを使っていたところ、失敗したと・・・。そりゃあそうです。そのやり方でキレイに仕上がるはずはないなぁと思っていたのです。どんなに上手くやっても、最後に紙をカッターで切るところで、一挙にパーです。それに、このフスマ、並みのフスマではありません。押し入れの戸なのですが、ベニヤ板に枠を付けた構造で片面しかありません。両面あるフスマではないのです。キレイにやるのであればベニヤ板を囲む部分を一度外して、キレイにベニヤにフスマ紙を貼らないといけません。それを外さないで付けるなんて、神さまくらいしかできないでしょう。普通のフスマでも、枠を取らないとちゃんと貼れません。
張り替えの対象のフスマは4枚あります。金槌と木っ端を用意して、枠を外します。何しろ裏から簡単にできます。木っ端を挟んで、金槌で木組みを外れる方向に叩いて外します。しかし、外し方は口では簡単ですが、実はかなり難しい操作です。気をつけながら壊れる寸前で外す、そうでなければ外れません。フスマ職人さん片面用だけれど、良い仕事をしています。
それに前に貼ってあったヤツは四角の枠のところしか糊が付いていません。全面に貼るタイプではないのです。買ってきたフスマ紙は糊付きでそんな芸当はできません。剥がすことができなかった糊の付いた部分を水をかけて完全に取ってからです。ぶつぶつ言いながら爪を立てて取る嫁様の脇で、コテを使って剥がしているスピードは、手作業もとい爪作業の3倍近いスピードです。
洗ったベニヤに新しいフスマ紙を貼ります。今回は四枚ですが、だんだんと上手くなって、最後のヤツは後で端をのり付けする必要がありませんでした。ここまで嫁様は手伝ったのですが、疲れてしまったのでしょう。敷きっぱなしだったわたくしの布団にコテッと横になると、寝てしまいました。まあ、ここからは乾くの待ちで、乾いたら貼れていないところをのり付け、それが乾いたところで、枠の組み立てです。この枠の組み立ても、結構気の使う作業です。叩きすぎると壊れます。弱いと組めません。ギリギリを試されます。乾燥を含めて4枚で2時間以上掛かりました。
出来上がったところで、取っ手金具を付けるのですが、何処に隠したのか見あたりません。たたき起こす代わりに、音楽を大きくかけました。うるさいので起き出してきたのを捕まえて取っ手金具を要求、隣の部屋の床の間に飾ってありました。小釘2本で止めるのですが、金槌でトンカンやらなくても、ドライバーでギューッと押すと入っていきます。これで完成ですが、結局、午前中に始めたのに終わったのは午後5時近くになりました。
ああっテキスト打ち、またの機会ですね。それでは皆さんお休みなさい。
★★2008年07月22日(火)ホタルブクロ
★★2008年07月23日(水)名称判明ニシキウツギ(二色空木)
皆さんも思っていたでしょう。模倣犯が出ると思っていました。あっさり殺されてしまうのも運命とはいえ残酷なのものです。殺意を持つ者が我が身を狙う恐怖におののくより、そんな事態を予知することがより重要な戦略となってきたようです。
この家に引っ越してきて5年が経ちました。5回も春夏秋冬を繰り返すと庭にある木々、草本の類は知り尽くすだろうと思ったら、それは大間違いです。未だに名称の確定しない、得体の知れないヤツらが沢山あります。その中で、この七月に入って、初めて花を付けたので名前が分かったというのがニシキウツギです。最初はコノテガシワとイチイの間に枝を伸ばして小さく葉を出していましたので、何だろうこれと思っていました。だんだん大きくなってきて、葉を伸ばしてきますが、葉だけではよく判りません。この2年ほどで急に大きくなり、遂に花が咲きました。このようなちょっと見て判らないものは図鑑ではダメで、分類用の細かい特徴を記した本でないと判別が付きません。何しろ素人ですから。花弁の様子と数、おしべの数なんてのはもう当たり前で、葉の形から葉脈、裏に付いている毛まで見ないと間違えます。そこまでやってもやっぱり花が咲かないと判らないものも結構あります。
この一角はコノテガシワを中心に珍しい小さな山野草樹木の類が置かれています。さすがに後ろに手が回るような種類ではないですが、近しい物があります。ツツジにしても高地性の矮小種が2つ、シャクナゲにしてもそうです。品種名は判明していません。そして、その中でも大きいものであるニシキウツギは初めは白い花で、だんだんと紅色になって来るという変わり種です。その隣には、これまた不明種です。こちらの花はエゾカワラナデシコの姿形構造はそっくりで半分の大きさ、色は白です。花は「20050710君は・・・誰?」で載せています。葉の方は見た目はコケが生えているように見えますが、地ぎわより枝分かれし茎は直立して葉は線形、と言うように葉が密生して、表向きはそう見えます。持ち上げてみると枝分かれした茎が見えます。どう見てもエゾカワラナデシコの矮小種、背丈5センチ程度です。
この場所の配置は、山に見立てた南東の奥から白い石を敷き詰めた渓流が流れ下り手元に来たというところですので、そのような品種を置いていても不思議はありません。しかし、5年前から写真を撮りまくっていて、ニシキウツギは葉っぱ数枚の状態から記録されています。植えた物では無いようです。イチイとツツジを寄せ植えした脇に出てきて、よさげな位置に生えたと誉めてやりましょう。
この渓流の途中にキキョウが置かれているのですが、こちらも背が高くならないイワギキョウです。その近くにこの2年でバッコヤナギが葉を伸ばして大きくなってきていました。他の場所だったらそのままにしたと思いますが、ここはダメです。抜いてしまいました。背の高くならない、或いは小さな株立ちの物であったら良かったのですが。
家の東側の桜とシロヤマブキの間が空いています。菊が植えてあるのですが、高い木はありませんでした。そこにポプラが芽を出し、ぐんぐんと伸びています。位置は実に丁度良く塀から1メートルほどのところです。3年目に入って既にわたくしの背を越しました。他にも芽を出しているのは沢山ありますが、自然に生えてきて位置が良いというのはなかなかありません。そして、場所が不味いという理由で配置換えされるのは幸運な方で、そのまま殺害されてしまう方々が多い我が家であります。さあ、良い場所を自分で選んで生えてきてね。
★★2008年07月26日(土)亜鈴状星雲と人工衛星
25日の夜、天気予報では晴天を期待できなかったのですが、晴れ渡った空が広がりました。2ヶ月近く待たされてのチャンスです。微熱があるとか眠いとかいうのは銀河系の縁からたたき落として、ドームに突入です。冥王星への用意で赤道儀には既に40センチ主鏡が載せられています。問題はファインダーを合わせていないという点で、最も苦労すると予想していました。その予想通り、一向に合わせることができません。カメラを付けてライブビューで一等星を入れようと努力したのですが、如何せん、不慣れなもので入りません。仕方ないので、カメラを外し、最も焦点の長いアイピースを取り付けて視野を広げ、さそり座α星アンタレスを入れることに成功するまで約20分、それからは早く進みました。ファインダーの調整に5分、ピントを合わせるのに3分、自動導入のアライメントに5秒で、撮影開始です。
冥王星のあるはずの場所に向けて確認用の星野を撮ってから、いて座付近のメシエ天体を撮りました。ラグーン星雲は雲間を透かしてのものしかありませんでしたので、こちらも取り直しです。昔、フィルムで撮ったやつは露出を1時間かけてもそれなりに程度しか写りませんでしたが、同程度のレベルでは1~2分程度でしょうか。まして、隣のM20三つ裂け星雲はやっと存在が判る程度で、3つに分かれている姿は判るのですが、大望遠鏡で撮った三つ裂け星雲は3つに裂けているのではなく、もっと複雑に裂けています。そんなところまで写るということは、昔のフィルム時代の1メートル以上クラスにフィルムの組み合わせより、今の30~40センチに一眼デジカメCCDの方が能力があるのだということになりそうです。
ところで、こぎつね座亜鈴状星雲M27は今までシャッターを切ったことがありませんでしたが、思っていたよりも大きく明るいので、結構良く写っています。で、写した時は写りが良いなあと思っていただけでしたが、画像処理の段階で斜めに線が入っていました。亜鈴の長軸方向にほとんど星雲の中心を通る細い線です。映像を調べると暗線が入っているのではなく、暗いけれども明るさを持った線です。人工衛星というのが通常の論理的判断です。何枚か撮った内の一番良い写りのものでした。
ここで、初めて反射鏡を向けた対象を撮っている時に、ほとんどドンピシャで人工衛星が通る確率というのは、大変低いものでしょう。今までも、人工衛星が惑星を見ている最中に視野を通過というのは経験していますので、無いことではないのですが、この珍しいことがあった時のチャートを見てしまいます。うーんやっぱり天王星かな。
一転して、今日26日は昼はピーカンでしたが、夜になると曇っていて木星が見えません。冥王星の位置確認はお預けです。
M27こぎつね座亜鈴状星雲
★★2008年07月31日(木)冥王星
晴れ間を縫って冥王星の位置を撮影し、実視の用意をしました。方法はセオリー通り、2回の撮影で移動の確認です。14等級程度ですから、撮影そのものはそれ程苦労するものではありません。40センチ主鏡の焦点距離は1825mmですから、17~18等級程度までは撮影する能力があります。冥王星の位置を撮影するだけであれば、原理的には200mm程度の望遠レンズで写すことが出来るはずですが、限界に挑戦する意志と運が必要になります。それはともかく、あとは望遠鏡の架台の精度、強度と駆動装置の質です。それらが相まって可能となるのですが、昨今は撮像機器の能力も大変に高くなっていて、トンボーが冥王星を発見した時代の天文台にある機材以上の能力を示したりします。並みのデジイチの赤外線フィルターを取ってしまうだけで、赤外線域撮影装置が手に入ります。昔、カラーフィルムを使い1時間も手動ガイド撮影した映像が、ものの数分で得られるのです。あの苦労は何だったんだ? 忍耐力の修練か?
トップ絵に入れた映像は、縦方向が0.4度程度の画角になっています。月を入れたら2割方はみ出すという範囲が写っています。この4日間で冥王星は黄経方向に逆行0.0787度の移動しています。度分でいえば0度4.7分の移動です。一日当たり約1分の移動量になります。そして、9月まで逆行しますが、その後順行し11月27日に山羊にイングレスします。この世の権力の山羊に入った冥王星は、このイングレス後、射手に再び戻ることなく山羊を進んでいきます。
しかし、政権が交代して世の中が良くなるなんて期待しない方が良いでしょう。一つ穴の狢ですから。それでも冥王星に期待したりします。この冬の灯油の値段で凍死する方や、我慢を強いられた上に省エネだとかいう訳の判らないことを強要される人々の怨念を冥王星に託すしかないでしょう。
★★2008年08月04日(月)眼視成功? NAS導入
やっと良い天気となり、冥王星が眼視できるかを確かめました。今日の条件ではギリギリです。眼も疲れ気味ですので、暗順応に時間が掛かっています。見えている様な見えていない様な。シーイングの関係でちらつくのを含めて、存在は判るけれどはっきり見えているという状態ではありません。ライブビューを使って暗い星でピントを合わせようとするときの状態と同じです。消えたり現れたりするのです。まして、このような観測に鍛錬した眼ではありません。弱視といっても良いほどの近視ですし、強い乱視も入っています。眼鏡をかけて接眼鏡を覗くことが必要です。まあ、何とかわたくしの節穴に認識できるレベルだと言い換えることができます。
ところで、カメラをD300にしてから画像ファイルの増え方がもの凄くなっています。jpgのデータ量はあまり変わっていないのですが、NEF形式のデータが倍以上に増えています。この結果、これだけあれば当分はと思っていた500Gのティスクがみるみる減っていきます。保存用に焼いているバックアップDVDも、数ヶ月に1枚だったのが、特に撮影枚数の伸びる5・6月は数枚使うことになっています。
そこで、NASの導入を計りました。取りあえず1Tで、2Tまで増設できるものを選んで、今日到着しました。特に幸いなことに、使用について何も難しいことはありませんでした。多分、中にはLinx辺りで組んでいるはずですから、素人さんには優しい作りにしているのでしょう。つないで電源を入れ、待っているだけで使える様になりました。説明書にはOS別にその後の使用開始の手順まで記載されています。まあ、わたくしはそれぞれのマシンで、つないだネットワーク資源にドライブを割り当てていますので、全く自分のマシンと変わりありません。これも便利なことです。ただ今画像ファイルを転送中です。ただし、数時間はかかりそうです。
★★2008年08月07日(木)導入NAS改造 休養日
導入したNASですが、2つの問題が出現しました。
1つめは、最初の夜のことでした。ファンがうるさい・・・・。
2つめは、遅い・・・。
うるさい件については、判っていましたが、比較的近くで寝ている為に、嫁様より「寝られん」と苦情が出ました。まあ、わたくしのイビキの方がひどいという補足付きでしたが。製品をバラしてみると、超小型の遠心タイプ多翼ブロワーが2つあって、これが騒音の元です。小型化の為にこのような形を取っているのでしょう。形も違いますので、ここに同じ大きさの静音ファンを換装することは出来ません。通常の軸流式ファンは風圧がそれ程大きくなく、このような小さな隙間からの風量を確保できないのが通例です。また、この大きさで力を発揮するものを選べば、静音ファンでは有り得ません。製品を見るとフタの上部に、取り外しのきく部品があり、それを外すと風を通すことができます。そこで、製品の上にファンを取り付けるように箱を用意しました。手持ちの8センチファンの中に温度センサーの付いたものがあるので、それを流用します。これで、温度が上がるとファンが力強く働くという形にできます。劇的に静かになりましたが、これで熱暴走されてはたまりませんし、温度を下げておくと寿命が長くなります。一晩、放置しておきましたが大丈夫のようです。しかし、静かとはいっても枕元に置きたくはありませんので、本棚の彼方に居場所を設置しました。これでこの問題は解決です。
遅い件は、100BASE/Tで動いているという結果です。製品とメインマシンは1000BASE/Tの能力があるのですが、ルーターが10/100です。この結果300Gの転送に丸一日がかかりました。単純計算では更に10倍の能力があるはずです。これを実現する為にはルーターを変えなければならないのですが、まだギガビット対応のものはお値段が高いようです。また、今のルーターにハブをかましてぶら下げるのができるかどうかもよく判りません。ですから、何れにしても、こちらの解決は金にものを言わせないといけないという状況です。従って「酸っぱいブドウ」型解決というのが当面の方針でしょう。
今週になってから実に気持ちの良い晴天が続いています。毎日が撮影日です。一昨日、40センチを降ろして25センチのシステムに切り替えました。2晩で50枚ほど撮っています。この時期の対象は初めて撮るものも含まれていて、何で撮らなかったのかなぁという立派に写るものが沢山ありました。ただ、連日の酷使で眼が疲れています。眠いのもあります。で、今日はお休み、休養です。取り直しの必要なものをリストアップして、明日に備えましょう。
そして、注文した霜と結露防止用のヒーターが今日届きました。これを使えるようにするには、主鏡を外して主鏡セルに取り付け固定し、電源の用意をしないといけません。電源のスイッチ、コンセント、プラグも買ってこないといけません。天気が悪い間、メンテナンスしようとしてドームに入ったら、鏡がたちまち曇ったと言うことがありましたので、盆過ぎにの冷え込んだ日は必要になります。これがなければならないという緊急の作業ではないので、次の休みの日の昼間の作業ということにしましょう。
★★2008年08月08日(金)M13ヘラクレス座球状星団
★★2008年08月10日(日)赤道儀調整
望遠鏡に霜と結露防止用のヒーターを取り付ける方法や手順について、色々と考えながら、星を撮っていました。サブスコープの性能が結構あって、対象を観察することができます。このサブスコープは5500円で手に入れた代物で、フードがほとんどありません。今で言うアウトレット品、ビクセン関係の流れのもので、口径8センチの短焦点屈折です。この筒先にこちらもケンコーのアウトレットの大きなフードを付けています。これに結露して見えなくなる様であれば、撮影は中止した方が良いくらいの大きいものです。このメーカーで口径8センチの短焦点屈折鏡筒を正規に手に入れようとすると3万5千円ほどします。他社のものでは12センチの大(?)口径が買える価格です。しかし、この価格帯では写真を撮る様な使い方は難があります。10万円~50万円は覚悟しないと満足なものはありません。しかし、低倍率のサブスコープとしてなら実用上充分な性能を持っています。これが五千円ですからねぇ。確かにレンズにコーティングしていないんですけど。
で、撮影したものをよく調べていると、問題が出ていました。星が流れているのです。たった2分間の露出の間にです。星が流れて写るのは、極軸が合っていないか赤道儀が限界を超えているか等々、様々な理由がありますが、何れも我が家の望遠鏡には関係のない話のはずです。動きは赤経赤緯方向共に変化しています。モータードライブの不具合ならば赤経方向だけのはずです。色々と調べても原因が分からず、ドームの中で椅子に座り込んでしまいました。やはり25センチの支持部分が弱くて変形するのだろうか。手で押さえると変形します。しかし、2分間の間の姿勢変化で変形なんかするだろうか。色々と考えると、具合が悪くなってきました。ドームの中はそこそこ暑いので、締め切っているとプチ・サウナです。40℃位のものですが、涼しい気候になれきってヤワになった体にはダメです。
立ち上がる時にバランスウエイトのシャフトを掴んでよっこらしょ、おっさんのシンボルですが、かけ声と共にシャフトがガタつきました。えっ。赤道儀のガタ? 試しに振動を与えると、ガタガタ。気分はもっと悪くなってきました。ことによると、遂に40センチなんかを載せている歪みでオーバーホールが必要になってしまったのか…。そうなったら金が掛かるぞ…。めまいまでしてきました。
とにかく原因が赤道儀と特定できたのですから、調査です。スリットを開けてドームの中の温度を下げ、望遠鏡を降ろして赤道儀単体として分解にかかりました。赤道儀ががたつくのは調整可能な部分の調整不良です。そうでなければそもそもの不良、或いは故障、破壊ということになります。調整で済むのであれば、努力だけで一銭もかかりませんが、そうでなければかなりの出費を余儀なくされる事態です。購入してからバラすなんてことは怖くてやっていませんでした。余計なことをして不具合を起こしたり壊してしまうのは避けたい事態だったのです。
分解する内に構造が判って、ガタを生じていたところが特定できました。原因は単純です。締まっていたネジが緩めば不具合が起こりますし、締め上げることが必要なところを締められなくなっていれば不具合になります。先ずは極軸方向ですが、ウォームギアの締め付けが緩んでいました。これを適当なトルクで締めれば解決です。最も単純な整備不良です。赤緯軸は3つの不具合を抱えていました。赤経軸と同じようにウォームギアの締め付けが緩んでいました。それから軸の鏡筒側の取り付けネジが緩んでいました。こちらは締めれば済むのですが、最後の1つは深刻でした。赤緯軸の回転を止めるクランプの締め付けが弱くなっていました。一杯に止めてもバランスが悪いと動いてしまいます。このクランプはクランプネジが専用削りだしで作成されていて、手に掛かるL字が本体に当たる為に増し締めができない様になっています。より締め付ける為にはワッシャーのようなものを噛まさないといけないのですが、必要な厚さがちょっとした厚紙程度です。ネジの回転で45度位の分です。ホームセンターで売っているワッシャーは、もっと厚いので、役に立ちません。ワッシャーを削ることも考えたのですが、そんな工作をしても最後に表面を磨き上げないと、余計に削るようになりますからダメです。結局散々悩んだ結果、厚手の紙をワッシャーの形に切って使うことにしました。結果的にはそれでうまく行きました。どうしてこうなったのかについては、必要な厚さと、クランプネジが当たっているところの観察から判りました。クランプの締め付ける部分の塗装が剥がれています。その剥がれた分がクランプの弛みの原因と断定できます。グリスに塗装の白色の粉が混ざって付いているのです。
結局、赤経赤緯方向のバックラッシュと、赤緯方向でのガタとクランプ弛みが原因で、それが出たのは、それまでの過酷な使用で不具合の準備が出来ていて、数時間で40枚近くの撮影を行うという厳しい作業を遂行した為に、証拠が画像となったということでした。ここまで来て、やっとめまいが治りました。ああ、金がかからなくて良かった。
★★2008年08月11日(月)再調整 アニオタ
前回、不具合と修正の報告した後、撮影してみたところ、状況が変わらず流れて写るものが出ました。やはり修理代が…と思いながら、画像を調べると、露出時間にかかわらず一定の量の範囲で星像が伸びています。つまり、まだガタがあると言うことです。仕事から帰ってきてから、バランスウエイトのシャフトを力を入れて揺らすと確かにガタがあります。治したつもりだったガタですが、ネジ止めの位置と締め具合が不十分であったことが判りました。赤緯方向のクランプ弛みの対策に入れたワッシャー代わりの厚紙が微妙に厚めで、緩めても半クランプ状態になっている状態でガタ取りをした結果、適当な締め付け位置を誤っていたのです。それを治してから、リハビリとして月を撮り、試しとしてM13を撮ってみました。月が明るいため1分くらいでかぶってしまうので、感度をISO100相当にして4分間の露出をしました。結果はOK、今度こそ大丈夫です。ああ、金がかからなくて良かった。
ベイジーンでオリンピックをやっているようですね。150万人で一生懸命警備しているそうなので、参加選手がテロに巻き込まれないことをお祈りします。地対空ミサイルまで用意して警備しているそうですが、テロ屋さんが武器を持ち込まなくて済むようにしか思えないのですが…。★秋津★は誰が勝とうとあまり興味が湧きませんし、競馬や競輪の中継と一緒で、感動を押しつけられたくありません。そこで、レンタルものDVDの鑑賞ということになります。ところで、★秋津★は多少のアニオタではありますが、反応が遅くて、ブームが廃れた辺りで存在に気付いて一人ではまり込むという悪いクセがあります。*星と土*が*ク**である為の出来事かも知れません。当然、同好の諸氏と集まって燃え上がるというのは性に合いません。
自分がどんなものに気を引かれるのかという点ですが、以前から気がついていたことなのですが、先ず音と声です。絵はキレイな方が良いのは確かですが、最低条件をクリアしていれば良しです。第三に話とそのスジですが、ある特定の方向があります。第三の分析については割愛ということで。
そこで、音の良さが第一の必要条件です。しかし、十分条件ではありません。過去に良い音という触れ込みで出てきた作品があります。確かに楽曲は良いのですが、話とスジ、絵と声優、台詞で1度見たきりでした。また、かなり昔、メガゾーン23(めがそーんつーすりー)というシリーズもののOVAがあったのですが、そのサントラCDを買い込んでいて、今でもこの中の曲は出してきて聞いています。そのシリーズの最初の方で歌を歌っていた声優、歌手は引退したようで、新たな物はもう出ないみたいです。残念です。
一時期は、毎月数十枚のDVDの数というペースで借りだしていたのですが、好みの合いそうなものが、払底するようになってきました。そのため、事前に調べて選ぶということをし始めたのですが、これがなかなか難しいのです。ダイジェストを読んでの想像と実際に見てみた感想が違うことがしばしばです。それに、レンタル店で見かける物を勘違いすることもあります。借りてきて見ると、エロゲー出身のメディアミックスものであったり、対象年齢小中学生向けだったりと、ガッカリというのが続いてしまいました。作った人間は面白いと思っているのでしょうが、こちらとしては面白さを感じないという意見の不一致、或いは相性のすれ違いということでしょう。さすがに、そんなことが3度繰り返されたので、昨年辺りからしばらくレンタル屋さん通いが途絶えていました。
最近、長野県木崎湖付近を舞台として松本に学校があるシリーズものが、意外と面白いのではないかということに思い至り、久々に借りだしてきました。格安サービス期間の最終日でした。セール期間なのに全巻揃っているというのが、ブームが終わっている証拠でしょうか。まあ、ラッキーと言うことで、いそいそと帰ってからカンヅメしました。下調べが足りずにキャストまで調べていませんでしたが、大当たりでした。これに出てくるヒロインの声優を我が家では芸名で呼ばずベルダンディと呼称しています。これは別のアニメ作品の役名ですが、ベルダンディ様が出ていると、そのアニメは十中八九で許容です。しかし、嫁様はこれに出ているベルダンディがピンクの毛であることが許容範囲に入っていないようです。
わたくしにとってのキラー声優ということですが、ベルダンディだけではありません。雪野弥生・サーシャ・ララァといって判る方は判るでしょう。早瀬未沙・森沢なつめ・エクリプス・トゥテッキィといって判る人も沢山いると思います。吹き替えも結構あって耳に入ってきます。
さて、雲に邪魔されていましたが、出動できるかなっと。
★★2008年08月12日(火)エゾカワラナデシコ
★★2008年08月15日(金)晴天祈願、アニオタ2
盆を目の前にして安定した晴天が半月を境に曇り強い雨も降っています。明日は回復と言うことですが、盆を過ぎると北海道の暑い夏は終わります。朝晩は既に半袖ではいられない気温なのですから。これからはドームの中も防寒の用意が必要になってきます。それと共に虫も減ってくるので良いのですが、恐れていたほど虫が登場しませんでした。蚊に悩まされたのは1度きりで、それもたちまち撃墜して被害無しでした。明日は晴れると良いな。あっ雲が切れて月が見える。
多少のアニオタである★秋津★は、何時からアニオタなのだと問えば、古いといえば古いし、それ程でもと言えばそれ程でもありません。アトムや鉄人28号、エイトマン、狼少年ケンは刷り込まれています。だからといってアトムやケンになったつもりで遊び回った覚えはありません。でもおそ松くんもサリーちゃんも見ています。少し状況が変わったのはアタックNo.1辺りでしょうか。一生懸命見ている度合いが強くなってきます。ヤマトの頃には既に宇宙空間で煙を出すなとか、なんだこの絵はと言っていたはずです。表番組のハイジは今でも通用できるレベルですが・・・。当時はその呼び名はありませんでしたが既にオタクレベルの話題でしょう。
さて、占星術と関係の無さそうな話ですが、ところがちゃんと関係があります。1969、1975、1982、1989、1996、2003と言う中で、1982年付近がちょっと曖昧ですが、アニメーション関係の流行り廃れと手法の切り替え時期に当たっています。これを見て天王星と叫ぶのは天文暦をお持ちの方か、歩く天文暦又は喋る天文暦です。この期間の中では特に1996~2003の天王星が水瓶座を進行する間に深夜枠の放送や萌えアニメ、そして極めつけはデジタル化が進行して、今セルを使っているのはサザエさんだけだとか。もっと精密に状況と展開を整理していけばまだまだ言えることが沢山ありますが、それはトランジットだけでもそれだけ言えるという話に落ち着きます。
ところで、1989年に公開の魔女の宅急便は、さらばヤマトの売り上げを超えた記念碑的作品ですが、これにベルダンディ様がちょい役で出ています。キキの最初のお客になった近所に住むデザイナーのマキ役です。そして、その姉が早瀬美沙(マクロス)で届け先にいます。そして、他にも飛行中に出会った先輩魔女も、我が家では鷲羽様と呼ばれる天地無用!の白眉鷲羽又は忍たま乱太郎の山本シナ先生というわたくしにとってはキラー声優なのでございます。内容はよく宣伝されている様な、少女の成長物語としてはどうかなと思うところが沢山あって、要はやっぱり魔法少女物じゃないかとか考えたりするのですが・・・。後で知ったことですが、キキと、作中に名前が呼ばれない絵描きの娘の声優が同一人物で、アフレコを同時にやっていたのなら凄いなぁなんて思ったりします。原作を読もうなんて思わないところが中途半端なアニオタの証明です。
★★2008年08月17日(日)偽装オリンピック、D70改造、M20射手座三裂星雲
オリンピックの開会式の偽装問題は色々と波紋を広げていますが、やっぱりこの国は、国も国民もこのようなことをやるんだと言うことを世界に知らしめたという良い点があったのでしょう。餃子毒混入なんて可愛いものだったのです。我が家では中国製は出来るだけ排除していますし、アメリカ産牛肉もそっぽです。そう言えばウナギも食べていませんねぇ。
カメラレンズを買うよりもこっちの方が安いと踏んだのか、デジタル一眼レフD70の改造の許可がおりました。D70君はD300導入後ちっとも使っていなかったのです。嫁様が使うにはやや大きいし重たいというのもあります。そこで、死蔵するよりは使えるのなら使えということでもあります。改造自体は、もしかするとわたくしでも出来るかも知れませんが、失敗してゴミを作るよりは、専門職に頼むのが手でありますから、連絡を取って本日、日本郵便で発送しました。
一般にデジタルカメラの受光素子は赤外域まで感色性があり、そのまま使うと見た目とは違う映像になってしまいます。そこで赤外域をカットするフィルターが付いています。このフィルターを赤い散光星雲の光を通過させるものに替えるというのが、改造の内容です。つまり、写る赤外域の幅を少し広げるという改造です。大まかな予想で赤い散光星雲については4~5倍程度の感度アップとなるはずです。赤い布を振られると走り出すのはわたくしも同じですので、これを使って、ちょっと走ってみたくなりました。
M20射手座三裂星雲
★★2008年08月21日(木)やはり天上の宝石はくちょう座β星アルビレオ
★★2008年08月22日(金)ヤブカンゾウ
★★2008年08月25日(月)お客さん、どちらへ?
★★2008年08月28日(木)M17射手座オメガ星雲
★★2008年08月30日(土)動向 アルミ発注
鳴り物入りで宣伝され始まり終わったオリンピックですが、それと機を同じくして、地デジ対応テレビ等が売れ残って値段が下がっているのではないかと思い、値段を見てみると、大きな動きはないようです。傾向として最安の値段が上昇気味で、平均価格がやや下降気味でしょうか。値段が下がり傾向なのは「通常」なので、これはオリンピックに合わせた特売セールが一段落しところだということでしょう。そもそも、考えてみれば結構ギリギリの商売のようですので、在庫を抱えての仕入れを割った処分はそうそうありません。甘かったなと反省。
テレビでパソコンモニターのことを思い出して、検索してみました。今使っているモニターは十万ほどしたのですが、今同じ性能又は代替えのものを手に入れようとすると3万円台の価格になっています。IT機器の運命と言えば運命ですが、つまりは24型ワイドモニターは、コンシューマーハイエンドから価格的に当たり前のものとなってしまったようです。これに替える前は19型と22型のブラウン管モニターと15型ブラウン管TVを並べていました。22型が昇天して24ワイドに替え、ファイルサーバー役だった19型はドームに引っ越し、ファイルサーバーはNASに移行となって、現在は24ワイドの隣に15型ブラウン管TVで、空いたところにスキャナーが鎮座しております。15型ブラウン管TVはつぶれる気配がありませんが、一番の古株です。ちゃんとステレオですし、どちらかといえばTVというよりはDVDを見るためにあるようなものです。従って、地デジ非対応の液晶投げ売り安物でも今後とも良いのですが・・・。つぶれないものを交換する必要はありません。
8月17日の夜に晴れただけで、あれから一度も星を撮影していません。天候はあまり良くありません。とは言っても、経験では昔から8月の後半の天候はそれ程良い訳ではありません。キャンプや旅行は7月から8月初めにやってしまうのが良い選択です。
D70の改造を頼んだのですが、忙しいらしく音沙汰がありませんでした。途中、星祭りのイベントにも参加しているようですので、ケツ叩きしても可哀想です。納期通常一週間のところ明後日で二週間になろうというところでした。天文屋さん関係で仕事を出すと、まともな感覚で居てはいけませんし、天気が悪い状態が続いていますので、まあ、倍感覚で二週間、明後日、今度の月曜日にでも連絡をと思っていました。ところが、昨日の豪雨です。テレビで水没している町並みを見て、ウチのD70は水没していないかと心配になった嫁様が、居ても立ってもいられなくなり、埼玉県の依頼先に電話をかけました。例の北海道から関西弁の電話攻撃です。で、大雷雨の続く中、昨日送ったと言うことでありました。すると、今日着くはずです。今晩か明日の晩は晴れそうだというので、もしかすると大雷雨で厄払いした晴天祈願済みD70となっているかも知れません。その逆も有り得ますが、何にしろ到着が待たれます。
赤道儀に25センチ反射を載せる時の支持部分が、強度的に問題があります。オプションで用意されたビクセン規格対応のアリガタなのですが、手で押さえると容易に変形します。厚さが15mmで上辺38mm底辺44mmの台形なので、断面積は615平方mmのはずですが、材料を削っていて端以外は厚さが10mmしかありません。400平方mm程度でしょうか。その材料が比重からするとA1050という、最も安価なアルミニウム合金です。断面積からすると、鉄製であれば何とか使えるかも知れません。この安物アルミは、概略の話で鉄の三分の一の重さですが、強度も三分の一で、鉄と同じ強度を維持するには3倍の材料が必要になります。タイヤに使うホイルをアルミにして軸下重量の軽減に使おうとしても、ダメと言うことはあまり知られていないようです。性能の向上を目指すのであればアルミの安物ではなくジュラルミンやそれ以上のものにしなければならないのです。勿論、お高いものに付きます。さて、この部分は赤道儀に取り付けた大型のアリミゾに付くアリガタに直付けですので、アリガタになっていなくても問題ありません。こちらに使用できるものを探したところ、ホームセンターにはありませんでした。で、個人で少量の注文でも対応してくれるという奇特なところがありますので別注切売で注文しました。サイズは断面が20mm×60mm=1200平方mmとしてジュラルミンにしました。ジュラルミンは汎用の鉄鋼材と同じ程度の強度を持っています。更に強力な超超ジュラルミンのようなものも幾つかありますが、レーシングカーではありませんのでジュラルミンで充分です。これで強度的には一桁のアップとなります。また、ジュラルミンはそのままタップを立てて、ねじを切って使えるのも利点です。柔らかいアルミでは、ねじを切ったところにヘリサートと呼ばれるネジ強化の処理が必要です。特にぎゅうぎゅうに締め上げますから、必要な性質です。
で、副鏡やカメラ台の同架の為に、古いタカハシ製同架プレートを使っていますので、こちらも整理する為に、同サイズのものが使えます。同じ物を2本の発注すると安くなります。重量的には2本で2.5kg、同架に問題ありません。こちらは到着後、穴開けやタップ立て等の加工が必要です。こちらも楽しい作業です。
★★2008年08月31日(日)D70性能評価、M17射手座オメガ星雲byD70改
今日は久しぶりに太陽が出て気温が上がっていますが、予報では夕方から曇って、明日からまた3日ほど愚図つくということで、望遠鏡の蓋を開けることが出来ないようです。しかし、用意だけはしていますが。
改造して無料保証の無くなったD70が届いています。勿論、保証期間なんかとっくに切れていますが。D70の色補正フィルターはミラーアップすると見えるもので、掃除の際に見ていたのですが、そのまま見ていた時の色が付いていました。薄い青緑色に見えるフィルターです。これが見た目透明のフィルター、Hα線が通る程度の赤外線フィルターと交換されて来たのです。この結果、ピントは元のままで、赤い星雲の感度が大幅にアップと言うことになります。ところで、オートフォーカスが効きますので、一般撮影に使えるはずです。星で確認できないので、一般撮影用の能力として調査してみました。調査と言っても撮ってみるだけです。
撮影されたものは当然のことですが、赤が大変強く写っています。ホワイトバランスをオートで撮ると、曇天がピンクに写ります。緑の植物はほとんど黄色です。D70のオートの守備範囲には入っていない訳です。これを試しに設定を電球光にすると、今度は過修正のようで画面が青っぽくなります。D70はホワイトバランスのプリ設定がありますので、これを使用してみたところ、かなり改善されましたが、今度は色がかなり強く出るようになっています。多分、青色のC12フィルター辺りでバランスが合う様な感じです。これは、当たり前で色補正フィルターがそのような代物なのですから。
撮って出しで修正しないのであれば、フィルターを付けるというのが通常使用の方法となりますが、デジタルカメラは撮像装置のデータをそのまま記録し、後で加工ということが出来ます。いわゆる現像ソフトで自動修正するとちゃんと普通の状態、例えばD300のオートで撮った画像と同じ色が出ます。今日は試しにホワイトバランスやピントの状況を日中に行いました。実際に使わないと確実ではありませんが、当初の触れ込みどおりの能力があるようです。Hα線は656.3nmの波長で色は赤からやや赤外側に寄ったところにあります。人間の眼の赤色に反応する錐体細胞は最大の感度より十分の1程度の感度しか無くなっています。目で見えたとおりに写そうとすると、このような感度にしておかないといけない訳です。
さて、予報と予想に反して21時過ぎまで天気が持ちました。つまり試し撮りが出来たということです。D300を使い、更に苦労して現像ソフトを駆使して出した絵が、ストトーンと液晶に映っています。また、はくちょう座網状星雲は、感度ギリギリで写っていて色バランスすら存在しない様な調整状況だったのが、あっさりと赤く写っています。理論通りの結果です。楽しみが増えたのですが、明日はもう天気がくずつくようです。
M17射手座オメガ星雲byD70改
★★2008年09月01日(月)また総裁選、カラーバランス、白鳥座網状星雲
衆議院を解散したら選挙を勝てる見込みが低いので、党の内閣を維持するのであれば辞任が妥当の策であって、野党が騒ぐような無責任というような問題ではありません。これが政治的作戦というものです。一番良いタイミングを計っていたのは間違いありません。そして選んだのが天王星のこの位置だった訳です。さて、次の政権を狙っている第2党、野党の民主党で政治が変わって国民に視点が移るかというと、一つ穴のむじなです。定額減税をバラマキだと批判していましたが、税金は国民が払っているもので、それを返すだけのことです。国の財布に入った金は自分のものと思っている輩がいる限り日本の財政問題の解決はありません。そして、ここで麻生辺りが漁夫の利で総裁になるというのは、セオリーすぎるし民主党首選に飲み込まれるでしょうから、天王星の示すサプライズな総裁選をやるというのが党再生の道です。それが出来れば、自民党が政権を維持しますし、そうでなければ似たものムジナの政権ということになるでしょう。
マケイン有利という下馬評がささやかれていましたが、副大統領候補にアラスカ州知事が決まって、もう大統領選の行方が決まった様に見えるのはわたくしだけでしょうか。何でもアメリカべったりの自民党、これも真似して欲しいですねぇ。
ところで、赤い星雲が写るのはそれはそれでよいのですが、可視光線ギリギリから赤外域に広がった場合の色再現は、通常のカラーバランスというものとは違ったものになります。背景の色をニュートラルな白-灰色-黒にしようとすると、赤をかなり低くしないといけませんが、そうすると、つまり、元々ほとんど目で見えない赤い散光星雲は画面の中に出て来ないということになります。これを目立つ様に表現しようとすると、色々なテクニックを駆使することになります。そうなってきた場合、それは写真というよりは作品ということになります。以前、天文雑誌に画像処理の腕を競う企画があって、これは何なのだろうと思ったことがあります。それに、赤外線領域を赤で表すことが多いのですが、赤外線炬燵に赤電球を付けて宣伝しているのと一緒で、見えない色をどの様に色で表現すればよいのでしょうか。疑問は実は尽きないテーマです。
白鳥座網状星雲
★★2008年09月08日(月)支持部分強化、OS群再インストール
先の休日前にアルミ材が到着しています。ジュラルミンで厚さ20mmの板を切り落としたままの無骨な状態ですが、切り落とした断面が、切断機の切り端で少しの凸凹が付き、なかなかデザイン的によさげに見られる状態です。そこで、これを磨き上げるよりはそのままにして使うことにしました。労力を惜しんだという点もあります。一応角は鋭いですから、そこはヤスリで面取りをしました。後はボール盤で穴あけです。正確に開ける為に、表面の貼られたフィルムだけでなく、布テープを使って、刃の位置を確認しての作業です。実は、オプションで付いてきたアリガタにタカハシ規格の穴を開ける時に、ほんのちょっと0.5mmほど、ずれてしまい、それを修正するのに難儀したということがありました。フライス盤ではありませんので、横に広げるわけにはいきません。ヤスリで地道に穴を広げるという作業でした。
後で気付いたことですが、作業をしている最中はボイド時間帯でした。ボイドが終わった辺りで、取り付け方に更にバリエイションを付けられることに気付いて、追加の穴あけをしたというおまけが付いています。こちらはあらかじめ計画を練り、現物合わせの部分の程度や状況も見込んでいましたので、追加加工の部分はより良い仕様ということで、ボイドの悪影響は無かったということになります。ああ、良かった。
マシン関係でトラブルが少し出始めていました。光学ドライブの読みが時々、拒否されます。特定の皿に出ますが、借りてきたDVDにも時々出ます。また、使っているDelphiにもエラーが出ることがあります。メモリは3Gですから、充分とは言えない時代ではありますが、必要なだけは入っている。しかし、Windowsを入れたドライブは肥大する一方のものですから、結構足りなくなってきています。避難用に入れているXpや2kがちゃんと動かなくなってきている・・・。
こうなったら、全部最初から入れ替えを行うというのが、昔の手でした。結構面倒なので、騙し騙し使ってきましたが、そろそろ限界に近づいています。リプレイスするのは本体がまだ生きているウチにやるべきです。ハードディスクはOS用とデータを分離していますし、ソフト側の設定も吸い出せるものは吸い出しています。ですから、OS用のハードディスクに新しいものを入れるのが手です。
今回は腹をくくって、検証用にOSを並べて設定していた時を思い出して、それに近しいものを構築するつもりになりました。現在複数のOSを用意するに当たって、XpとVistaについては特段の制限はありませんが、2000については137Gの壁があります。また、98には64Gの壁があります。2000については、インストール時に制限があり、インストール後にOSの設定でビック・ドライブを使うことが出来るのですが、稼働してからレジストリをいじらないと出来ないという、「仕様」です。ところでこの制限は、それより大容量のハードディスクを使えないというのではなく、大容量のものを用意しても、その最初の制限部分しか認識できないというちょっとした救いの部分があります。つまり、Windows2000を最初の137G以内のところにパーティションを切って入れてやることが出来るし、SP3以降で動き出してからはそれ以降の部分にアクセスできるようになるということです。実はXpでもSP1を入れないと対応していないという話もあります。64Gの壁は何でも起動用フロッピーに入っているfdiskにバグがあってそこに壁がということになっているようです。それも、以降のOSではFAT32では32Gまでしかフォーマットを行わないようになっているという逆壁にしているところもあるようです。それ以前のOSでは504M、2G、4G、8Gという様なところに制限がかかっているものがあるので、それ以前のものは今となってはどうしようもないものかもしれません。
ところで、手元にWin98SEがありますが、どうも48G辺りに何か壁があります。fdiskかformatか判りませんが、その辺りでダダをこねる様になっています。何故だかも判りませんし、追求する気力もないもので、32Gにしてやって入れようかと思っています。これらは、Win2000、Xp、Vistaの3つとは別の小容量ハードディスクを用意してブートはBIOS切り替えにする予定です。
この手の環境構築は時間がかかります。ゆっくりとやっていくしかありません。で、丸ごとバックアップしたくなる代物です。
★★2008年09月10日(水)月面北部虹の入江に明暗境界線
★★2008年09月12日(金)食用米偽装、OS群再インストール完了
今度は、食用米の偽装という事件です。中共の食品は信用ならんので、国内産と思っていたのですが、これでは不安神経症を発症しそうになります。ウナギは何だかあぶねぇなぁという気がして、結局今年は口に入れなかったのですが、ウナギにも国内産偽装が発覚しました。こちらは心情的には理解可能の部分があります。品物は特段問題はないのだが、中共産は売れないので売るには国内産と偽るしかなかったということです。しかし、この食用米偽装は悪意そのものがあります。食べてはいけないものを食べ物として売ったのです。食べる人間のことなんかこれっぽっちも考えていない所行です。餃子に毒をぶち込むのと同じやり方です。関係者に天罰・神罰・仏罰・天誅・棺桶を。
マシン関係のトラブル解消の為に、OSの再インストールを断行しました。しかし、9X系のインストールはことごとく転けました。これらの古いOSは、メモリやハードディスクが大きすぎてトラブルが起こるので対策を施したのですが、それでもダメでした。別の要因があるのかも知れません。まあ、9X系のOSは興味的な部分での試行でしたので、ダメ元です。
しかし、トラブルというのは何処に隠れているのか判りません。出会ってみないと判らないものです。でも、トラブルに出会って対処の方法を掴んでいるというのは大変良い経験です。
NT系のOSということで、2000、XP、VISTAの3つをブートログ出来る様にします。歴代のOSは古い物からインストールしないと、古いものに乗っ取られてしまうというお約束があります。ですから2000・XP・VISTAと入れていかないといけません。3つを入れ終わってアプリケーションを入れながら各種設定を行っている最中に、XPの操作を間違って立ち上がらなくしてしまいました。そこで必要なことは修復セットアップです。インストールCDを入れてCDブートしようとすると、出来ません。出来ませんでは済みませんので、インストール用にCDからハードディスクにコピーして置いたバックアップから修復セットアップを行いました。そうすると、例のお約束通り2000とXPしかブートメニューに出て来なくなりました。こちらはVISTAのインストールDVDから修復することになります。そこで、トラブルです。
CD/DVD/ドライブからのブートが出来ないのです。XPの修復の時に出来なかったので、こんなものかと思っていましたが、出来るはずのことが出来ないのです。結局、結論はドライブの異常です。さんざん使っていますから、寿命というのも有り得ます。で、例の如くインストールイメージをハードディスクにコピーするということをやっていませんでしたので、その手は使えません。で、通常の使用には問題が無い様でしたし、買いに行く時間もないので職場マシンのドライブを外して換装しました。あっさり「古い」ドライブで問題解決です。時々読めないDVDがあったのは、ドライブの異常だった訳です。
この再インストールの所用期間は1週間にも上ってしまいました。旧システムをそのままに新たなディスクを追加しての作業でしたので、トラブルが起きてやり直しとなっても、安心して出来ました。この作業の中で最も障害となったのは「アクチベーション」です。Windowsの認証も面倒といえば面倒ですが、アプリケーションの中でこれを求める様になったものがあります。わたくしが使うソフトの中でたった1つなのですが、コンピューターに触りだした頃からの付き合いのエディターです。それの最新版がオンライン認証を求める様になりました。複数台使うのであればライセンスを買えというのです。わたくしの様に職場に2台、自宅に2台というように複数の台数を使っている者へは、その全てについて買えということです。また、一台に1ライセンスといいながら、複数OSを入れている場合は複数OS分を必要とする認証体系になっています。いちいちアンインストール、認証解除して、次のOSでインストール、認証するという事は現実的でありません。それで、1本だけは最新にしていますが、それ以外は旧バージョンを使っています。実は新バージョンの新機能は確かに良いのですが、正直なところ新バージョンでないと出来ないことではないので、認証の手続き分だけ面倒です。そもそも、エディターなんてものは、普通は使わないものでしょう。つまり、「パソコン利用者」ではなく、「コンピュータの使用者」が使うようなもので、一般人に広く売り出す品物でないのです。いってみれば、使っている者にとって見ると、実質もの凄い値上げをしたようなものです。この会社は販売している別商品もこの方式の販売をしていて、マイクロソフトに習ってこのビジネスモデルを続けるつもりなのでしょうが、少なくともわたくしには、もうこの会社には用事ありません。長いおつきあいでしたが、もう一銭たりとも払うつもりはありません。
さて、WindowsVISTAは評判も売れ行きもイマイチだそうで、ざまあみろとこっそり呟いています。今回、歴代のOSインストールをして、並行的に使ってみたのですが、Windows2000が最も素直そうな印象でした。ディスク容量の制限が外れているWindows2000があれば一番入れやすく使いやすいOSではないかと思います。不慣れな人や情報に疎い人への対策を次々に強化して、結局使いにくいものを作っていったという印象がぬぐえきれません。結局、誰にでも直感的に使えるパソコンなんて夢なんです。人工知能によって自分でプログラムできるマシンが出来たのであれば夢は近づくのでしょうが、今のパソコンをどういじったって無理です。
スタートレックの映画の中で、記憶に強く残っているシーンがあります。絶滅した鯨が必要になり、現代にタイムトラベルしてきた乗組員たちが活動する中で、機関部の主任がコンピューターを示されて、マウスを渡されます。主任はマイクだと思って「コンピューター?」。笑うところではありますが、そんな荒唐無稽なことを実現してきたのが我々の技術です。
★★2008年09月13日(土)バス問題、激しい夕立
オリンピックが終わって中共からのニュースが激減しています。せいぜい土砂崩れ位でしょうか。細かな事件はともかく、国全体に経済的な減速が起こっているはずなのですが、そのような報道はほとんど見かけません。そんなことを言ったら出資者も受益者も不味いのでしょうか。人数のいる大きな国ですから、何処かの限界領域市町村と違って目の前で潰れたりはしないのですが、指導者が危機を感じているかどうかで、今後の方向性が決まります。百年の計を重んじる民族ですので、きっと頑張るでしょう。ひるがえって日本では、自民党の総裁選とやらで、働いている振りをしている政治家業が沢山います。どうにもならない閉塞感は、こちらの方が上です。偽装米というとんでもない事件にじたばた騒いでいない発言をする様な大臣は、禁治産者として処遇して戴きたいものです。どう見たって、農水省と業者でなれ合っているとしか思えません。
そんな中で、北海道第一の都市では、未だに市内バス路線で話題を提供してくれます。市営バスとして動かしていた路線を民間に「降ろし」たのですが、赤字路線を引き継いだ民間企業は、この石油高騰によって路線の赤字が会社経営にまで影響するようになってきました。そもそも赤字だから民間で効率的に営業と言う投げやりな引き継がせ方をしたのです。その路線、昼の時間帯に乗る客は始発バス停から終点バス停を通して数人なんて時が当たり前で、朝晩の高校生が主要なお客さんという路線が、赤字にならない方がおかしいくらいです。いざ廃止となると、存続を求める会なんてのが出現しますが、乗らないから赤字になるのです。
さて、いざ廃止となると困るのは高校生とお年寄りだという話ですが、お年寄りさんは毎日乗るほどの利用がありません。タクシー代はバス代よりもの凄く高いとお思いの方、乗り合わせればそれ程でもないのです。タクシーでさえ1人で乗れば高いのですが、4人で乗れば料金は四分の一です。乗り合わせる人が居なくてもバス代は高くならないのが、乗る人が居ないので維持できなくなったのですから、もうどうしようもありません。
次に高校生です。高校も少子化で統廃合が進んでいます。人の少ない「僻地」の学校が次々と統廃合されていきます。バス路線が無くなる様なところに建てた学校は、真っ先に統廃合の対象であるはずです。ところが、それを統括する教育委員会は、そんなことは何も考えていなかったようです。通える公共機関のない高校は、スクールバスの依頼なり何なりを考えるべきで、路線バスに固執する理由なんかありません。義務教育では補助が出るので、特に北海道ではスクールバスの利用率が高くなっています。でも、業者に朝晩だけの特別便を依頼するという手があるんですけどねぇ。
ところで、一番何も考えていなかったのは市当局の担当者で、3年間で17億円以上にも上る補助金をJRバスに出そうとするなど、心底経営感覚のないことを露呈しました。北海道第一の都市でありながらも、井の中の蛙、ド田舎の証明したのです。誰だって、その分の税金を払わないと騒ぎますからねぇ、やっと市長が出てきて元の鞘に戻りましたが、まだまだ騒動は続きます。
これだけ燃料が高騰した為に、道央圏ではJRの利用が増えています。自家用車から鉄道に替えた人が少なからず居るのです。でも、赤字路線の地域ではバスに替えた人がいません。少なくとも数字には出てきません。どれほどバスが不便な状態なのか、路線や運行時刻、利用状況について努力する余地がありながら、何も出来ない体制を作っているのも市当局の担当者であることは間違いありません。誰だって不便なものは使いたくないでしょう。ほんとにあそこの市民でなくて良かった。
さて、今日は、朝はやや曇っていたのですが、ぐんぐん気温が上がり、まるで夏の再来の様な天気でした。何しろ夕方、一天にわかにかき曇り、激しい土砂降りの夕立がありました。今も雲が少し残っていますが、満月に近い月が明るく輝いています。星野写真には向きませんが、月を撮るのに支障はありません。勿論惑星を撮るのも問題ありません。何しろ木星は観測好機となっています。太陽の反対側にいるのが観測の好機ですが、そう言えば今日は太陽と天王星のオポジションでした。時を同じくして月と海王星はコンジャンクションです。天王星も観測好機ですので、もう少し夜が更けて雲がなければ見てみようと思います。これらに引っかかる星がほとんどない★秋津★は平和にしていますが、皆様如何お過ごしでしょうか。
★★2008年09月14日(日)日本沈没、ドームにお客、中秋の名月
CD・DVDレンタル屋さんで、日本沈没という懐かしい映画に目がいきました。1973年の製作のやつです。原作は読んでいますが、映画は見ていませんでした。それに一昨年の映画は耳に入る情報では原作にあまり忠実でなく、かなり違う話だということで、もうそっぽを向いていました。
さて、見たら、おいおい竹内均が竹内教授で出ているぞとか、丹波哲郎がまだ若いぞという様な、ファンネタはともかく、それなりに原作に従った話の展開です。小松左京はSFという奇天烈な状況設定の中で人間はどうするのかという問いかけが得意です。日本列島が沈むという中で日本人はどうするのか。災害を発見して悲しむ博士、苦悩する首相・・・。4ヶ月で作った割りには、良くここまで出来ているなと思いました。特撮部分は、そりゃあ、ねえ、1973年ですよ。充分でしょう。それに、DVD発売の特典映像として小松左京と竹内均の対談が入っていました。大分御両名お年の姿です。
もう一枚借りてきました。「雲のむこう、約束の場所」と言う評判の高いものです。評判の高さは第59回毎日映画コンクールアニメーション映画賞受賞と言うことなのですが、他の有名作品を押さえての受賞で、中身が悪かったら毎日に文句の手紙を書くつもりでした。時代・歴史設定が何やら難しいのですが、ボーイズ・ミート・ア・ガールでも、ちゃんとア・ボーイ・ミート・ア・ガールになりました。クオリティの高い作品で、概ね満足できました。
まあ、敢えて言えば、ヒロインが3年寝てしまうという設定は、最近借りてきた、主人公がヘタレで意識を失い仮死状態で3年になるという話が思い起こされて、ちょっと何かなと思うのですが、これは2004年、あちらは2002年ですので、先はどちらかと言えばあちらです。しかし、この点は作品の重要な要素ですので外せません。更に、風景描写の緻密さ・美しさは特筆すべきものがあります。実はこの2つの作品は、その点でも群を抜いて他と差を付けているところです。
また、最後には北海道のほとんどを超科学の機械を壊した時についでに壊してしまうという結末があるので、住人としては何とも・・・。その主人公がヘタレ仮死3年の方は、舞台となった場所をファンが聖地として巡礼、観光資源になるほどなのですが、この作品は青森ですが特段何処でも良いという感じですから、そのような要素はどうでも良いのでしょう。何か北海道に悪意があるのかと思ってしまいます。これが必要な事だったのかも判りませんので、この点は残念です。
さて、今日、電話がかかってきて、星を見せてくれという依頼でした。車庫、そして天文ドームの基礎を頼んだ時の業者の担当係だった方で、出来たら見せると約束していたのです。彼は土星を見たかったのですが、残念ながら時期がダメです。まして、明日が満月というあまり面白くない状況なのですが、焼き肉パーティの面々に公言してしまった様で、仕方ありません。木星と月で我慢して貰いました。子供達はそれでも満足してくれたようです。親に望遠鏡を要求していましたから・・・。ちょっとはお役に立てたかなっと。
中秋の名月
★★2008年09月16日(火)リーマン・ブラザース、今日は疲れた
何でも、危ないと言われながらも政府が何とかするだろうという期待で持っていた米4位の証券会社が遂に倒産して、あおりを食らって3位の会社も身売りになったそうです。主たる原因はやはりサブプライムの問題にあるのでしょう。儲からない会社を残しておく必要は無いという、ドライなようで最も被害の少ない方法です。働いている社員だって終身雇用ではありませんから、それなりに事態を吸収してやっていくのでしょう。満月と天王星の事件です。★秋津★にも関係する星があるのですが、株を持っている訳でもなく、取り引きかある訳でもありません。さて何なのでしょうねぇ。まあ、それはともかく証券1位と2位の会社は3位とそれ程規模が違いませんが、上位4社で業界のほとんどを牛耳っているというのもアメリカらしい修正資本主義の見本です。
今日は連休明けの厳しい業務内容の日でした。職場には12時間近くいたのですが、10時間はDelphiをいじっていて、後は授業、昼飯、川屋、打ち合わせでした。帰ってきてからもパソコンを使っているのですから病気です。それでは皆さんお休みなさい。
★★2008年09月20日(土)白鳥座銀河
★★2008年09月24日(水)アニメはロボットから、ハードディスクは消耗品
日本アニメの発展期の始まりは、何と言っても初めて毎週放送のテレビアニメとなった鉄腕アトムであることは間違いありません。1963年のことです。ロボットものが最初だったというのは時代背景もあるでしょうし、人間以上の能力を無理なく発揮するには必要な事だったのでしょう。何たって十万馬力です。そして、作品の中でお茶の水博士がアトムに説明しているように、小さなアトムの体にはこれが一杯の能力で、更に能力を上げるためには、大きな体が必要です。同年中に始まった巨大ロボット鉄人28号は外部からの操縦?です。そしてこの年はエイトマンも始まりました。いきなり、アニメのテレビ放送はSFヒーロー物全盛だったのです。
その後のロボット物は、1972年にアストロガンガー、マジンガーZと発展しますが、子供向け番組を見なくなっていたので、あまり記憶にありません。しかし、1979年のガンダム、1982年のマクロスも見ていました。その後、1995年のエヴァンゲリオンで一騒ぎありましたが、前2作の時よりもマスコミの取り上げようが大きくて、浮ついたブームになったようです。その点、ガンダムもマクロスも息の長いシリーズとなっています。
最近、低年齢層向け変形ロボット物はともかく、最近の作品であるゼーガペイン(2006)、ヴァンドレット(2000)とマクロス、ガンダムを見比べる機会がありました。技術の進歩は素晴らしく、ヴァンドレットでも、ややぎごちなさの残る3Dなんて言うのは見事に解消されていて、文句なしの映像でした。それを見てしまうと、マクロス、ガンダムの映像は比べる対象でないのは仕方ありません。それでもガンダムはDVDにする為にかなり補正したようで、妙にキレイなところと昔のゴミ・ホコリを残したところが混在するのが興味深く感じます。
ところで、絵がキレイになった、動きが良くなったといっても、内容がついて行けないようでは、名作とはなりません。そして、それだけの運を持った作品として売れると言うこともないのです。過去、作られた直後はそれ程のブームを引き起こさなかったけれど、だんだん衆目を集めてメジャーになっていったという作品がいくつもあります。それらの作品で、もう一度見たいかと問われて、見たいと答えが出るようでなければ売れるものにはならないでしょう。ジブリの今年の作品は売れているようですが、ゲドもハウルももう一度見たいかというと・・・少なくとも見直したいとは思いません。主人公の成長が足りない、又は応援できないというような否定的なものがあると、格段に人気に結びつくのでしょう。観客の目は正直で真っ直ぐです。
もう一度見る理由の中に作品が難解であるというものもあります。ラーゼフォン(2002)は巨大ロボット物に分類されるよりもSF物とされていますが、ラーゼフォン自体は内部操縦型の巨大ロボットです。何よりも内容が難解で、何度見ても判らない事があります。未だに判らない事があります。あんまり難しくするとファンが離れるぞと。
パソコンのハードディスクを整理し、クリーンインストールしたOSを使うようにして快適な環境を作ったのもつかの間、問題となる動作が出てきました。一言でいえば起動不良です。ハードディスクのブートセクタに異常があるのでしょうか、一度も起こっていなかった状態から、10回に1回、そして現在では4回に1回くらいの頻度までなってきています。最も最近に購入したハードディスクは、LAN経由のもので、本来の意味のサーバーとして使っています。今、メインのマシンに入っている一番新しいハードディスクはいったい何時の物だったのか。メールを検索すれば出てきますが、それよりも、ハードディスクを注文しておくべきでしょう。来次第、再度環境構築に取りかかるつもりです。
★★2008年09月26日(金)ハードディスクは消耗品2、小物、虹
起動不良の症状の出たハードディスクですが、電源を入れるのがひやひやで、電気代を考えず騒音にもめげないのであれば入れっぱなしにしたい位です。電源を入れ、読み始めるまで胃が痛くなりそうですが、そんなヤワな胃ではありません。
多分明日、注文したハードディスクが到着するはずですので、来てからOS入れ直しの作業をします。手順は熟知していますので、一日で済むものと思います。LANサーバー用の追加ハードディスクも注文しています。1Tバイトの製品で2Tバイトに拡張できるというところを見込んで導入した物ですので、これで充分な量が確保できます。選んだ時に、2Tバイトにする際の費用、追加のハードディスク代も考慮されているのは当然です。メーカー純正の追加ハードディスクの値段はかなり高く、それを出費する位なら、最初からもっと容量の多い製品が買えます。純正でなくバルクもののハードディスクで使えることを情報として掴んで、その価格を足して計算した結果、購入のの判断をしました。
そのバルクもののハードディスクですが、このところ値段が落ちています。新製品が出て世代交代が近い様子です。つまり、ボヤボヤしていると使えるバルクものが無くなるかも知れません。使えるとはっきり判っている型番が無くなることは避けたい事態です。
そして、メインマシンの起動不良がきっかけとなってハードディスクの換装という計画が出てきたのです。記録からすると、今まで、大体毎年、ハードディスクを更新しています。現在トラブルを起こしているハードディスクは2005年に購入した物で3年で不良となるのはやや早い気がしますが、使い方が荒いのは誰しもが認めるところです。その前年に購入したハードディスクは既に御臨終しています。
憲法図や東京星図を元にしながら、この数年の日本丸の動きを掴もうとすると、あまり色よい話が出てきません。これとしっかり呼応して、既に新閣僚からは失言が飛び出しています。大臣になって嬉しいのは判りますが、日本国民の常識とは違う「本音」を持つ人物が大臣をやっているようでは、これから先も期待は出来ません。そのような意味で、非難は一杯ありますが、田中角栄だとか福田赳夫なんて言う人物達はやはり大物です。小物しかいなくなった政治家が何をやっても官僚の言いなりです。官僚が全て悪い訳ではありませんが、彼らの主たる目的は国の繁栄ではなく自分達の老後の満足でしかありません。
★★2008年09月28日(日)失言?、再再インストールほぼ完了
例の閣僚の失言ですが、どう見ても失言というような物では無く確信犯ですね。使い捨ての大臣職への不満もあるのでしょうか。ところで、失言大臣の肩を持つ訳ではないのですが、日教組伝々のところで、日教組が強いと学力が低いという発言に対して事実無根であるという証拠を出してきて反論しているのですが、反対に見れば日教組が強くても学力は高くないということで、この団体が子供の学力にとって毒にも薬にもなっていないのがよく判りました。教研集会というのは毒にも薬にもならない代物だったのか、もしかするとそれだけやっても並みを維持するのがやっとだったとか・・・・。
ハードディスク換装が正常に進行しています。残りの作業は旧ハードディスクの処分です。作業で一番危惧していたのはライセンス認証です。今月半ばに再インストールしたばかりですし、インシデントが重なると電話で再認証を受けなければならない場合があるようですので、何とも面倒なことです。OEM版で認証登録をしない物があるなど、どんなシステムよと思うのですが、クラックツールも又出回っているようですね。そもそも、それ程安くない金額で買わせておいて更に登録という手を使わせ、その上にセキュリテイは下がっているは、毎日とは言いませんがパッチ当てが必要になるようにものがOSとして妥当なモノかどうかは論を待ちません。Vistaが売れないのは当たり前です。それでも長者番付1番を維持するのはやはりお金儲けが上手いからでしょう。
古いハードディスクですが、もう少し新環境の様子を見ながら、緊急脱出用の旧環境を維持しておくつもりです。新環境が大丈夫と踏んだところで、ローレベルフォーマットをかけてみようと思っています。
★★2008年09月30日(火)カシオペヤ座散光星雲IC1805