近年、名称について論議が巻き起こり、ある程度は決まってきたけれども、曖昧な部分も沢山あるし、慣れるまでには時間がかかるでしょうね、と言う状況です。
太陽 太陽系の中心となる恒星
惑星 太陽(恒星)を巡る星で恒星でないもの。その他条件付けあり。
太陽系小天体 小惑星(アステロイド)や彗星のこと。
小惑星 太陽の周りを公転している小型の天体で、主に火星と木星の間に軌道を持つ。
彗星 太陽系外縁からやって来て太陽に近づくと尾を出す天体
冥王星型天体、太陽系外縁天体 冥王星を初めとして近年大量に見つかっている天体。
月、衛星 太陽を巡る星のまわりを巡るもの。
名称問題+意見
「冥王星が惑星ではなく、以降発見される太陽系外縁天体についても惑星と名前を付けたくない」という意見が天文学者達の過半数を超えたことによって、発見され命名されてから親しまれた太陽系最遠惑星が準惑星となりました。新しく発見されたものに名前を付けるのは、特段奇異なことではありませんが、わざわざ付いているものの名前を変えるのですから、それなりの利点があってしかるべきだと思います。変えないことによってどんな不都合があるのか。変えることによってどんな利点があるのかについて充分な話がされていないことは確かです。学問的な見地からのみ定義付けするという理屈を付けてはいますが、それであっても論議未了であり、異論のあるようなことについて、まして、関係者のみの投票で決めるというのは学者の横暴でしかないと考えます。
日本名を決める日本学術会議にしても、ただ直訳の矮惑星では知られていないから準惑星にしたという、こちらも定見のない中身で、そんな調子だから、混乱するので学校では冥王星は惑星でも構わない等と言い出すのです。錦の御旗を振りかざされると弱いという体質を持っているわけです。
言葉を一方的に決めたって、それが通用するようになるかというと、そうはならないという事例は幾らでもあります。後は歴史に任せましょうか。