デジタルカメラ
星座撮影のフィルター効果(20140831)
「ソフト効果」、「光条効果」で星座撮影のフィルター効果をまとめましたが、薄雲によるソフト効果が入っていたり、光条と別にしたりで、まとまっているとはいえませんでした。そこで、それらをまとめてみることにしました。
題材は同じ琴座を取り上げ、用意したフィルターは以下の通りです。
SOFTON(A) (Kenko)
PRO SOFTON A (Kenko)
PRO SOFTON B (Kenko)
cross (Kenko)
sunny-cross (Kenko)
snow-cross (Kenko)
cross (marumi)
sunny-cross (marumi)
snow-cross (marumi)
cross (Fotobestway)
sunny-cross (Fotobestway)
snow-cross (Fotobestway)
共通事項 琴座付近 SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM + Nikon D800 / F=4.0 ISO=1600
15秒 子画面:ベガ付近等倍
Normal
SOFTON(A) (Kenko)
PRO SOFTON A (Kenko)
PRO SOFTON B (Kenko)
cross (Kenko)
snow-cross (Kenko)
sunny-cross (Kenko)
cross (marumi)
snow-cross (marumi)
sunny-cross (marumi)
cross (Fotobestway)
snow-cross (Fotobestway)
sunny-cross (Fotobestway)
次に、輝星でも微光星でも無い、星座を構成する3等級程度の星ではどのような具合でしょうか。
海豚座付近 SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM + Nikon D800 / F=4.0 ISO=1600 15秒
Normal
SOFTON(A) (Kenko)
PRO SOFTON A (Kenko)
PRO SOFTON B (Kenko)
PRO SOFTON A + B (Kenko)
総括
ソフト効果については、ケンコーのソフトン系列を試したところ、これで充分だということで、それ以上の品揃えをしてはいませんが、ソフトンとプロソフトンでは、仕上がりの色味が違っています。露出時間や焦点距離にも関係しますが、ソフトンは絞り込むと効果が薄くなります。これに対してプロソフトンは絞りにはあまり関係しないという特性があります。いずれにしても、撮ってみないと判らない部分があります。ソフトな表現をする=収差の多いレンズでは、星像は大きくなりますので、その意味では見映えがします。だからといって、収差の多いレンズが適当かといえば、円形に広がる場合はマレといっても良いでしょう。つまり、、やはり収差の少ないレンズを使い、その上で星像を素直ににじませ、その度合いが星の明るさに関係しているのがベストであろうと思われます。
光条については、光条だけで無くソフト効果と組み合わせて使う事もできます。いずれにしても、効果を試し撮りが必要であって、デジタルの時代ではその場で画像が確認できるので、大変に助かります。フィルター各社から、商品が出ていますが、大まかなところ、安いのは安物ということになりそうです。マルミの製品はクロス、スノーについてはケンコーと同じレベルですが、サニーについては妙に光条の出具合が少なく、海外産安物に負けています。もしかすると、購入した製品だけの特殊事情かも知れません。海外産安物は、値段相応どころか、購入資金をドブに捨てるようなものでは無いかと思うことがあります。先ず、光条の出方が弱い上に、その角度がずれています。いわゆる粗悪品というものですので、価格だけを見て判断してはいけません。あからさまに製品の性能が違います。