mS's Ast. 不確かな未来へ

 今までの講座で扱わなかった重要な始源図を始めようと思います。帝国憲法図、1889/2/11 11h45m(JST)東京現在の日本のチャートは諸説色々ですが、この明治憲法図には異論が余り出ません。これは宣布、つまり公布の時間です。その意味ではきれいな「出生図」となっているわけです。ところが現在の平和憲法の公布では帝国憲法のようなチャートと現象の対応が余り見られません。これから幾つかの憲法図、日本国始源図が出来て迷うようになっているのです。外国の研究者の中には帝国憲法図をそのまま使っている人もいるそうです。しかし、戦後の大事件を戦前のように対応させようとしても、これもなかなか難しい状況です。現在の日本のチャートはどうなっているのか、誰しもが悩むところです。

 先ず、どれだけ帝国憲法図が凄いかを見ましょう。火星は戦争や事故災害の星です。帝国憲法図の火星も当然帝国憲法下の戦争事故災害についてのポイントになるはずです。その火星は魚座宮の25度にあります。そして、魚座宮の24から26度で1889年以降、今世紀に起こる日食は
 年月日 時分秒(JST力学時)
 19040317 143933
 19230317 215152
 19420317 085104の3回しかありません。何に対応しているかは、この方面について目を皿のようにして見ている方々には明白でしょう。ここで日食が起こると人がたくさん死ぬのです。最初は10万、次も10万、そして最後は結局邦人だけで310万という数字です。明治年間にはこれに匹敵する死者数は明治12年と19年のコレラで、それぞれ10万、11万という悲しい記録がありますが、明治憲法宣布以前の出来事です。

 さて、これだけのことがあれば、未来予知はたやすいですね。そう思って2050年くらいまで調べると、この位置での日食が無いんです。つまり、こんな人が大量に死ぬ事態は少なくとも来世紀半ばまでは無いぞ。ばんざい。これで未来も安心。

 ちょっとまったぁー。ちょっと待って下さい。帝国憲法図からごめんなさいと言われる可能性があるんですね。戦後、少なくとも独立から以降の事件を表すには、論理的には今の憲法の公布図を使うのがスジです。しかし、あまりはっきりしない。ただ、やっぱり憲法図の方が事件を表すことが多い。確かに人間のチャートではないですから、長いこと使われて日本人の深層意識を表していると考える方法もあるでしょう。では今の憲法図は何なのでしょう。

 大胆ともいえる仮説ですが、こう考えてみたらよいのではないかと思いますが如何でしょう。「日本国憲法図は大日本帝国憲法の「死」のフェイズを示した図である」つまり、帝国憲法の息の根が止まろうとしているのかも知れないと言う作業仮説です。

 明治の革命により作られた明治憲法がもたらしたものは、我々が知る限りでは310万の邦人と200万近くの隣邦の悲しいむくろでした。明治憲法の息の根は止まっていないと言うのがわたくしの見方です。戦後最大の災害は言わずと知れた阪神大震災です。ホロスコープ3重円で日本国憲法図と大日本帝国憲法の合成を作り経過データとして阪神大震災を入れて下さい。そこに出てきたものは、先ほど見てきたようなものがあるはずです。

 そして、明治憲法で作られた天皇を中心とする精神性に依存した体制は、太陽と木星の合で物質的には豊かになりながら、土星との凶角で実は貧乏になっていくことを日本国憲法図が示しているのではないでしょうか。

 これは逆にそれ以前の日本の復活となる可能性もあります。


 日本国憲法図と大日本帝国憲法図を合成したものを憲法合成図としましょう。ホロスコープ3重円で出生円を憲法合成図とします。阪神大震災の際は、直前に満月がありました。経過では太陽は天王星と合です。これが経過の月とオポジションとなり、同時に火星と絡んでいたのです。後になって見ればホウホウと頷けますが、やはり事前に重要なエポックであることが判っていなければ、役に立たないでしょう。

 とすれば、これと似たような配置があるとすれば、それは何時のことでしょうか。目算としては、経過天王星を追跡しましょう。天王星tは、震災以降この位置、つまり出生の火星nの位置には戻ってきません。次に天王星tが通過するのは12室の金星nです。進行経過時期表で計算すると3度天王星tは通過します。その最初の時は1997年2月上旬です。そして、直前の満月を出して見れば、震災と良く似たパターンが出来ています。1月24日ですね。同時に合成の進行図では、太陽p月pの合、金星pは土星nとオポジションです。微妙に度数を外している点もありますが、なにがしかの事件があっても良い配置です。金星nはもともと海王星とオポジションですし、火星よりは問題があると考えられます。

 火星は事故や災害、戦争と考えられますが、金星はどうでしょうか。金銭に関わる経済活動、外交交渉全般、これらに関して、天王星の電撃ショックが入るのですから、どんな問題が連想されるでしょうか。12室ですから、ことによると公にならない事件かもしれません。しかし、日本国にとって大事なエポックとなるはずです。
 この配置パターンが、何らかの意味を持つかどうかの検証は、これをお読みの方々の殆どが検証できると思います。

 日本国憲法図と大日本帝国憲法図の合成である憲法合成図をつくりました。更に、それを使ってみましょう。国としての出生図読解も色々と面白いのですが、合成図に対するソーラリターンを検証し、合成図をも検証すると言うことを考えてみましょう。

 使用するのは3重円NPTです。出生を日本国憲法図と大日本帝国憲法図の合成にして下さい。経過は後で設定しますから、そのままリターンして下さい。経過地は東京です。

 3重円が出たところで、回帰を計算させます。[R]です。次は「Solor Ret.」ですから、そのままリターン、回帰計算年月は19941223で行きましょう。経過地は東京です。

 顕著なアスペクトは、火星nに対して天王星tの合、(1.5度以内)です。月tと火星tの合もありますが、太陽nに対してはトラインです。

 火星nに対して天王星tについてのみ考えましょう。火星は戦争や火災、噴火、事故など、天王星は異常な事態や突然の問題です。さて、昨年、1995年の問題というと何でしょうか。阪神大震災とオウム教団事件がありますね。何かスジがありますね。

 次の回帰を見ましょう。回帰計算年月は19951224ですが、5だけ直せば計算してくれます。さて、特徴は何でしょうか。水星tと火星tが水星nに乗っていますね。土星tは太陽pに乗っています。さあ今年の重大事件と言うとなんでしょうか。水星と火星の組み合わせというと、あまりピンときませんね。でも、思いつくのはO−157の騒ぎでしょうか。患者は殆どが抵抗力の弱い子供で水星、高熱を出して、乙女座宮の支配する腹、腸関連で子供、水星の関係はありそうですね。幼児であれば月ですし、中学生くらいになったら金星です。

 土星tの方は、太陽の意味が権力者などの偉い人関係ですから、こちらにも影になり日向になり圧力がかかっていることでしょう。

 あまりさかのぼりませんでしたが、今度は今年の年末の回帰を見てみましょう。顕著な合は海王星tと火星nの組み合わせです。これはどんな意味があるでしょうか。また、19951223の回帰の時、進行の太陽の上に乗っていた土星tは、太陽nとタイトなスクエアを作っています。それから、冥王星tが木星nに合です。わりと平穏な今年とちがって色々と事件がありそうな年となりそうですね。

 長いボイドが始まりましたので、この辺で。