mS's Ast. 006 サターン・リターン
時期表でますます頭が一杯になってしまった人がいるようですが、そうなったら、放り出して、別のことをして忘れてから、もう一度初めから取り掛かると頭に入りやすいようです。パァッとテニスでもスキーでもやってきて下さい。
それでは、進みますよ。
タイムリーにYamanaka様が「アストロによる人生の節目一覧表」を出していただいたので、皆さんもご覧かと思います。その中でこっそりとプラス記号が付いている14、27、29、86歳の人生の「重要」な4つの節目の内、29歳を人生の最大の節目として、考えてみましょう。サターン・リターンと呼ばれる時は、わたくし自身重要であることを身に染みてわかっていますので、特に言及したいと思います。彼女の出生の土星は魚座宮、第9室に入っています。9室は遠方や未知のものを意味しています。外国や海外を示し、ハウスの定位からすれば射手座宮です。また、魚座宮はハウス定位にすると12室と言う事になります。出生図では、土星のいるハウス(9室)のハウスカスプは魚座宮で、その支配星は海王星です。その海王星と土星はややワイドながらトラインという良い関係を持っています。9室の事項には「援助」があるはずです。しかし、何もかも良いと判断することは出来ません。土星は、前に出てきたように、木星、天王星、冥王星とのT字スクエアを作っています。そのT字スクエアの中の木星はハウス定位(9室)の星座宮対応の支配星です。
整理しましょう。海王星は6室ですから、仕事場関連から来るものは援助としてきますが、4室の家庭環境や、12室の潜在意識、見えないものからは緊張状態がもたらされるわけです。4室は物理的に来ますが、12室は心理攻撃のようなもので、不安感の様な対処が容易でない形になります。そもそも、土星は9室で、9室の意味を一言でいってしまえば「あこがれ」です。あこがれを持ちながら、現実との対応に土星のブレーキがかかっているのです。しかし、土星をブレーキとしてだけ考えていては、死んでも夢は実現しません。土星は物事を治め、調整する役目を持っています。
何かをやろうとするときに立ちはだかるのが土星の役目です。制限された事をどの様にクリアして行くかを学ぶ事が要求されているのです。土星の制限束縛に憶病になってしまった人は、消極的になり、慎重を通り越して石橋を叩いて渡らない事になります。ここで言うあこがれは、小さなものではなく、人生に関わる大きなあこがれです。
リターン:回帰と呼ばれる時と周期が重要であるのは、その感受点がチャートを1周してくるからです。チャートの全ての部分、360度について全て初めての経験をして戻ってくるのです。2度目からは前の経験を生かすことが出来ますが、何分初めてのことですから、うまく行ったことの方が少ないでしょう。まして、制限束縛の土星です。その回帰の時は19950304
0823 土n 合土tと出ていますが、これは1995年3月4日8時23分ですから、経過円に入れてみましょう。方法は他にもありますがこうしましょう。
[S]の後
[RET] :設定変更はありません
[RET] :出生データは例子になっているはず
[19950304][RET] :経過年月日
[082300][RET] :経過時間
[RET] :出生地、東京になっているはず
で、経過円はサターン・リターンになったはずです。
さあ、脅かすわけではありませんが、意味の強いリターンですよ。
経過の木星は土星に対してバッチリ90度:スクエア、木星は9室の定位の支配星であることは、既に述べました。経過の天王星も、出生の水星と進行の金星の上に乗り進行のMCとスクエアです。
リターン図だけを見てみましょう。[3]です。
このリターン図は、火星が鍵のバケットタイプになっています。チャートは大きなエネルギーがあることを示しています。彼女のサターン・リターン図に大きな意味があると言うことは、この時期に彼女が大きな転機を迎えることが出来るであろう事を示していると考えられます。微妙な表現ですね。チャンスが来ても二の足を踏んで乗らなければ、そのままですから。夢実現への抵抗は、状況的なものもありますが、彼女の場合、周囲の状況よりは、彼女自身の問題です。自分の中の、今まで知らなかった憶病さを、改めて知ることになると思います。もしそれが無ければ、彼女にとって敵はありません。破竹の進撃に抵抗できるものはないでしょう。
「頑張れ」