前月 2019年11月 次月
 月  火  水  木  金  土  日
 1  2  3
 4  5  6  7  8  9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

   ★★2019年11月01日(金)夏の星座から冬の星座へ、紅葉の終演近し
   ★★2019年11月02日(土)国宝焼失
   ★★2019年11月04日(月)冬の星座北西側
   ★★2019年11月06日(水)紅葉のラストステージ
   ★★2019年11月09日(土)人外魔境より帰着
   ★★2019年11月11日(月)冬囲い
   ★★2019年11月13日(水)冬囲い確認、故障経験率8割
   ★★2019年11月14日(木)餌台倒れる、HDMIケーブル
   ★★2019年11月15日(金)望遠鏡のカメラ雲台Ⅱ
   ★★2019年11月16日(土)数日前の支笏湖畔、今やここも雪景色
   ★★2019年11月17日(日)うっすら雪景色、新潟の女性刺殺事件
   ★★2019年11月18日(月)星座早見盤探し、蛍光管消灯、逮捕
   ★★2019年11月20日(水)星座早見盤探しの結果
   ★★2019年11月23日(土)ペルセウス座二重星団、アンチ・ディフラクション・マスクの不具合発見の経緯
   ★★2019年11月25日(月)女児行方不明事件解決、田舎
   ★★2019年11月28日(木)雲中スバル、IR誘致撤退
   ★★2019年11月29日(金)Yカメラの不誠実、雲中スバルの元画像、カメラの掃除


★★2019年11月01日(金)夏の星座から冬の星座へ、紅葉の終演近し

  白鳥座・琴座付近

  オリオン・牡牛付近

 どんどん寒くなっていく内に、夏の星座が沈んでいきます。南の射手座方向にある銀河中心方向から上がって白鳥座につながる銀河は、夏の銀河です。冬に比べると写真にもすぐ写るくらい明るい銀河です。カシオペアを通って、ペルセウス、オリオンと下りてきます。冬の銀河は、それほど濃く見えませんので、目立ちませんが、ちゃんと自己主張しています。なぜならば我々の太陽の位置の少し外側、銀河中心とは反対側になりますが、銀河の渦巻き状の枝の1つが存在しているのです。オリオンの腕という名称が付いています。この腕がある為に、この方面には輝星が多く存在しています。銀河中心方向に負けない星群があるのは、星の特に濃い部分がそこにあるからです。と言うより、その腕の端に太陽が居るのです。夏のお星様と、暫しのお別れを。そして、冬の星座オリオンから牡牛が、それほど遅くない時刻に見えてきます。いらっしゃい。またあったね。
 撮影にはソフトフィルターを使用してカメラレンズを使用しています。キットレンズですが、ちゃんと写ります。1分から3分程度の露出ですので、赤道儀に載せています。冬の銀河は写り込んでいますが、地上近くの人工光を消す際に輝度を下げたら消えてしまいました。無理に出すと変になりましたので、また今度の機会に。
 星座絵はヘベリウスです。ヘベリウスの星座絵は天球儀に描かれる形で作られています。つまり、実際の星座と合わせるには裏返しにします。星座絵のもう一方の雄はフラムスチードですが、こちらは地上から眺める形になっています。絵としてはヘベリウスに軍配が上がるのではないかと思えます。まあ、どちらも想像図なのですが。以前はマウスオーバーで切り替える形の絵を用意していましたが、ページの移動や再編集で結構面倒が増えたので、それらを採用しない方向で作っています。作る手間は変わりないのですがね。


紅葉の終演近し
 
 ノムラモミジが美しい姿を見せています。何時もであればトリを飾るはずですが、今年はまだ満紅葉に至らない日陰のドウダンツツジがあり、緑の葉の一部がオレンジ色!になっていて?ちょっと変?
 この何日か、スズ吉餌台に来客が激減しています。近所で鳴き声はしますので、居なくなったわけではありません。もしかすると、嫁様報告の「種の一杯入ったフン」が道に落ちている件の犯人が狐あたりで、スズ吉達を狙ったのかも知れません。それで、警戒モードに入っている可能性もあります。庭は比較的頻繁に回っていますが、夜中に回っている事はありませんので、奴らが来ているのかも知れません。住宅地の外周にある道を夜走ると、奴らの目が反射して存在をアッピールします。回りの林から侵入しているのは確実です。以前に小学校の校庭に入り込んだクマもいたことですし・・・。


★★2019年11月02日(土)国宝焼失

 画像にあるように2005年と2015年に首里城を訪れています。たまたま、同じようなアングルで撮影していますので、比較してみたところ、外回りの塗装が10年で痛んできている様子が分かります。カメラは更新されていますが、その前後で写されている映像に、特段、違和感は無く、かなりくすんでいる状態と見えます。特に正面の漆塗りの柱の状態は、みっともないくらいのものでした。天候はどちらも曇天気味で、2015年の方が良いくらいです。まだ青空が見えています。中も少々違っていて、作り物が増えていました。ぐるっと取り巻いた建物も同じような状態です。京都の古刹では、あまり気付かないことだと思うのですが。それに、30年位掛けて整備してきたと言う話ですが、やはり予算不足でしょう。まともな消火施設がなかったと、色々理屈を付けてはいますが、それだってお金の問題です。山の上に作っているのですから、水は揚げるしか無いはずです。琉球王朝の時代では担ぎ上げていたのでは?

 火災の原因はまだ判っていないようですが、そんなものが判ったとしても、役には立ちません。防火と言うより、火事発生に対して、延焼を防ぐ対策が何も無かったのですから。こちらの方が真の原因と見ても良い位です。金堂が焼け落ちたところは幾つもあって、摸写中の暖を取る電気座布団が原因となった金堂焼失では、再建後の対策は徹底的で、放火されても何とか出来るレベルのように見受けられます。ところで、見学している最中に出火したら、こうなっちゃうんですよね。そんな危険な状態なのに、今まで大丈夫だったというのは、見学している方々が、良識と運があったのだと言う事なのでしょう。怖いことです。

 ちなみに、風地観上爻、その生を観る。君子なれば咎なし。修復は行われるでしょうが、その方法は観られている。世界中が注目しているぞ、ということでもあるでしょう。そして、自分の利益に汲々としているような施政者であれば、民は見ているぞ、という意味でもあります。上爻は、地位としては上皇様でもあります。
 修復と言うより、再建造ですので、材料や技術のある職人さんと会社の確保であって、興福寺の場合では、材木が国内で間に合わずアフリカから持ってきたはずです。そして、防火対策と消火対策です。爆弾テロとまでは言いませんが、火の元は様々です。出火に対応できる対策が取られていれば、全焼というとにはなりません。焦げただけなら、表面処理ですみますが、焼けたら少なくともその部分は更新です。でも、部品化していても、取り替えるのに何処までバラせば良いかがありますからねぇ。基幹部品であれば、結局、作り直しです。
 いずれにしても、30年かけて突っ込んだ税金が、灰になってしまったのですから、灰にならないようなぶち込み方を、ちゃんとやって欲しいものです。国宝でしょ。


★★2019年11月04日(月)冬の星座北西側



 天の北極に近いところにあるために、季節の縛りがやや緩いのが北天側の星座です。季節の星座として流布されているのは、夕刻からそれほど遅くない時間帯に見える星座のことで、2時間で30度、6時間で90度も回転します。ですから、秋の20時頃に見えている星座を秋の星座と呼び、冬の20時頃で冬の星座と呼びます。6時間後の夜半過ぎに見れば、次の季節が来るわけです。そして、冬は夜が長くなります。12時間後の夜空を見る事が出来る時期もあります。そうなると半年後の星座、夏の星座を明け方近くに見る事が出来るのです。
 ペルセウスと言えば、まだ秋のように思えますが、その先にあるカシオペア座、そしてケフェウス座をかすめて白鳥座があります。今の時期でも白鳥座は夕刻に出ていますし、沈むのは夜半近くです。そして、夜明け近くに春の乙女座スピカが上がるはずです。
 冬の星座と呼ばれる明るい星群、馭者、牡牛、双子、子犬。大犬、オリオンの中心赤経は6時半位、これが南中する時刻は、12月で23時から0時、1月で22時から23時、2月で20時から21時、3月では18時から19時という具合です。結構いい加減な季節との対応の呼び方ですが、それ故に使われています。何でもキッカリ・カッチリだと、使いづらいですからね。
 
 日本は南北にも長いので北の方では、北極星が高くなり、一年中見えている星域が増えます。その分、南側が見えなくなります。南の地域へ行くと、北極星が下がってきて、南側の星域に視界が広がります。当地では地上の北緯42度ですから、天頂は赤緯42度になります。すると南の地平線(水平線)は90を差し引いて、赤緯-48度となります。南中のときの一番南に見える赤緯です。計算上はさそり座や南の冠座が全て見える値です。それにうるさい事を言えば、大気の屈折によって、これより南へもう少し視野が広がるはずです。しかし、山や建物があればアウトですし、そもそも地平線上近くにある星が、大気の中を長々と通過してきた光が見えやすいはずがありません。それに、屈折の結果、波長別に分光されています。これは、それほど地平線ギリギリにならないと出ない現象では無く、高度が10度とか5度になった天体を望遠鏡を使って高倍率にすれば、分光されて光のスベクトルになっているのが判ります。ですから、当地ではさそり座は撮りにくい星座なのです。
 対して、国内最南端は沖ノ鳥島は北緯20度、台湾よりも南です。当地では天の赤道の一番高い高さは48度ですが、沖ノ鳥島では70度となます。オリオン座がほとんど天頂を通るようになります。

 今回使用した星座絵はフラムスチードによるものです。ヘベリウスの方は地人書館からですが、フラムスチードの方は恒星社厚生閣からのものです。それぞれ元図というものがあって、それぞれの国で出されていたものです。
 フラムスチードのものでは、この星域だと3つの星座がそれぞれ分割されています。それで、3枚の図を集め、調整して1枚にしてから合成しました。なかなか手間のかかる作業でした。自分に能があれば、書いてしまった方が速いかも知れません。この方面では藤井旭さんのイラストが有名です。サソリに挟まれて慌てているオリオンとか・・・。某有名望遠鏡メーカーの製品を購入したときに、氏の描いたイラストが入ったTシャツが販促プレゼントだったのですが、今や、その購入製品は時代遅れとなってドームの地下倉庫行きとなり、Tシャツはタンスに大事にしまわれています。閑話休題。
 このフラムスチードという人はグリニッジ天文台の初代台長となり、色々な功績で輝いています。その中には星座の中の星に、西側から番号を振っていったというものもあって、肉眼星の全てに番号を付けたという輝かしいものがあります。また、この図譜を出した時点の星座が、今と多少違った点があるというのも、見ればすぐ判る代物で、このような歴史的な観点からも重要な仕事をした人なのです。

 さて、その星座ですが、元図にはペルセウスの持つ首、髪の毛が蛇になっている化け物メデューサの首の処に星座名が入っています。メデューサ座です。当時は独立した星座だったのです。これが、時代を経るに従いペルセウス座に統合されていったのです。
 今回の撮影範囲ではペルセウス自身の首が範囲外となっていますが、手に首を持っています。正確に言うと髪の毛が蛇になっていて、その一部の蛇を掴んでいます。とんでもない化け物で、これがメドゥーサです。殺されても、その首を見せられた者は、呪いに触れて石と化してしまうという、恐るべき効力を持っているのです。ペルセウスは、直接見ると石になってしまうので、楯をピカピカに磨いて、それに写して見るなどの才知を尽くし、メドゥーサを討伐します。これさえ持てば、最終兵器を持ったようなものです。
 ペルセウスは、アルゴスの王女の一人娘ダナエとゼウスの子(つまりアルゴスの孫です)で、その孫に殺されると予言を受けていたアルゴス王は、ペルセウスが生まれた事を知ると、ダナエとペルセウスを地中海へ流します。二人を入れた箱は、セリボス島へ漂着して、その15年後、立派に育ったペルセウスは、ダナエに懸想するセリボス王に邪魔にされ、メデューサの首を取りに行く事になります。当時としては死出への旅に行かされたようなものです。ところが、ペルセウスは怪物メデューサを討伐してしまいます。
 そして、メデューサの血をかけられた岩から飛び出してきた天馬ペガススに打ちまたがって帰路につきます。途中のエチオピアの海岸上空を通過中に、岩に縛り付けられたアンドロメダ姫を見つけます。アンドロメダ姫はエチオピアに襲いかかった化け鯨(くじら座)の人身御供だったのです。化け鯨もメデューサの首で石に変えられ、あっさりと退治します。そして、セリボス島に母ダナエと妻アンドロメダを伴い帰国、ペルセウスは、敵をことごとく石にして平定し、王朝を築いたのです。やはり最終兵器ですね。

 そして、馭者座ですが、星座絵には山羊を抱く老人です。馬車も牛車もありません。経緯としてはバビロニアの時代に既に山羊と牧人のいる星座として成立して星座絵が作られていてところ、古代ギリシャの時代に発明された馬車を星座に仕立てて命名したが、星座絵の更新までは行かなかったのが原因というのが定説です。星座絵からすれば羊飼い座とでも言うような星座だったのが、ギリシャの時代になって馬車を持って来ようとしたのかも知れません。星の名称としては残せたようですが、残された絵を更新する事は出来なかったわけです。しかし、他の大部分を占める星座は古代ギリシャの文明で書き換えられたのは確かです。我々が知っている星座と神話はギリシャ起源のものです。ですから、星名と星座名で統制の取れていないものが多数存在しているわけです。


★★2019年11月06日(水)紅葉のラストステージ



 フジの日陰で遅れに遅れていた秋のたたずまいが、やっと来ました。一番見栄えの良い方向が、藤棚の柱が邪魔でイマイチです。藤棚の柱を整理して、見ようかなと思うほどですが、まあ、何にせよ来年の事になります。


★★2019年11月09日(土)人外魔境より帰着、僅かに降雪

人外魔境からの脱出途中にあるとされる滝

 6日に出発したと連絡のありました★秋津★は、ケータイも持たず、人外魔境と呼ばれる場所にて彷徨い、天より降りてきた氷の精霊に迷わせられたにも関わらず人里に辿り着き、教団本部の編成した捜索隊により発見収容されました。本人は無事とのことです。
 唯一の持ち物であるカメラに入っていたメモリカードには、画像が2枚だけ入っていて、その内の1枚が上の写真ということです。この画像の解析を依頼された専門家によれば、ホワイトバランスは曇天向きであって、ISO設定が低く、シャッター速度が大変に遅くなっていることによって、動いている水が、流れの方向の流線として写し出されるように考えられているとのことでございます。このような方法は、特別に高等な技術と言うことでは無く、遅いシャッター速度でブレないように撮影するのが、ポイントであるので、三脚等で固定すると評されておりました。また、スローシャッターを切るために、感度を下げても足りない場合にはNDフィルターを使うとのことでした。勿論、三脚やその他の物品を持ってはいませんでしたので、手持ちで撮影したものと考えられております。

 失踪徘徊救助の詳細はヒミツということになっており、関係者の口は堅く、ヒミツのベールは限りなく厚いので、いかなる情報も出ておりませんが、たった1つ、WebPage担当者に上天から画像が舞い降りております。これがその映像でございまして、ニセコ山中では無いかとの指摘が出ており、情報収集を始めたところです。しかしながら、続報があればめっけものという程度のことであり、良くある埋没ニュースであろうとのことです。じゃぁー、そんなことで。

僅かに降雪

 太陽が登る前に僅かな降雪があり、初降雪となりました。太陽が昇れば溶けてしまいますが、冬が訪れたことの証となる現象です。残っていた紅葉と白銀の対比はなかなかのものです。


★★2019年11月11日(月)冬囲い

冬囲い

 当地では、平年で積雪の最大が50~60センチ程度、少ないときは30センチ台、多いときは80センチ台と言う様子です。ですから、植物たちの中で樹高が半メートル程度以下のものは雪の下に埋もれます。積もる雪は、段々と締まってきて、より圧縮する力を高めていきます。そして、その力と重さを受けると、大抵の草木は、地面を這うような形になります。また、立木から伸びた枝が雪に引っ張られると幹が裂けるくらいの力で押し下げられます。雪が溶けて、元のように戻ることが出来るのは限られた種類だけで、その場合でも自力で戻れるものはほとんどありません。
 玉物で冬囲いをサボると、玉が潰れて平たい形になります。ものによっては真ん中が凹んでしまいドーナッツもかくやという形状になります。そこで、縛るのですが、元々、玉物と言われるように、半球状に近い形をしています。そのまま縛っても、潰れることに変わりはありません、で、下から押し上げて葉の部分を上にまとめるように絞り上げる要領でしばき上げます。出来上がる形は、ある種のキノコのように見えます。こうしておけば、雪が溶けた後に解いてやると、無事冬を越せたことになります。北国ではの作業です。


★★2019年11月13日(水)冬囲い確認、故障経験率8割


冬囲い確認
 気象庁予報部によれば、明日14日から16日にかけて(通過中の低気圧が急速に発達する為)、北日本では、暴風や高波、大雪や猛ふぶき、吹きだまりによる交通障害に警戒せよとのことです。暴風が吹いたり、いきなりズドンと降り積もるところがあるよと言う警告です。不要不急の外出が、はばかれる事態です。過去に、車で出かけ、吹雪の中、空しいことになってしまった事例があります。車だから安心と思っている人も多いのですが、川が溢れたり、雪で埋まったりすれば、そのままどこぞに直行便になってしまうのが車です。自己責任とはいえ、御自愛のほど。
 当家では、何時もより早めに雪囲いを行っていましたが、本日は、このような予報を受けて、やり残していたところが無いかを確認し、更に剪定出来るようなものはやってしまおうと言うことで、処理を行いました。幾つかの見逃していたところをしばき上げ、隣家に飛び出していたものの内、手の届く部分をズバズバ切って、取りあえずの作業としました。一応これで雪に埋もれる時期の用意が出来たということで、少し安心です。嫁様は、3日分程度の買いだめをするつもりで近くの店に自転車で向かいました。降りようにも寄りますが、自転車は今年最後の出番かも知れません。
 タンポポが、何を間違えたか咲いていました。最低気温が氷点下にもなろうかという時期です。まあ、確かに通年で咲く種類ではありますが、日当たりが良い場所と言う事でも無く、何時もであれば問答無用で除去するのですが、抜くのは枯れてからにしましょう。

故障経験率8割
 小学生の軟式野球の話ですが、全国大会へ出る小学生について問診及びエコー検診を実施したところ、出場者854名の内で、6年生のほぼ半分、5年生の三分の一が肩やひじを痛めたことがあると答えたにも関わらず、検診では6年生で65%、5年生で55%が傷害歴を持っているという結果が出たそうです。つまり、6年生でも5年生でも20%程度の不申告があったという結果です。そして、捕手では7割5分、投手では8割という極めて高い故障経験率が出たということです。
 全日本軟式野球連盟は投球制限等の対策を進めるようですが、「怖ろしい結果」と言う割りには、このままでは危険という程度の認識です。怪我となったら試合には出られないので隠しているというのが2割、854名中170人くらいは居るわけです。
 高校生の野球で投球制限の話が出たときに、その反発がどれだけあったか・・・。どれだけ無理させて、イベントして成立しているのかが判るでしょう。そして、ほんの一握りの幸運な就職達成者に対して、どれだけの故障者が居るのかが想像出来るでしょう。
 だから止めちまえとは言いませんが、そもそも「指導方法」すらちゃんと開発されてもいなくて、どうやってうまくなるのか、勝てるようになるかについても、指導者として採用された者の経験的蓄積に任せるしか無い状況なのですから、何かあれば問題が出ます。ちゃぶ台をひっくり返していれば済む問題ではありません。大リーグボール養成ギブスが万人に使える方法で無いと考える人の方が少数派の世界なのだろうと思います。
 親の期待を受けた子供は、大抵無理をして頑張ります。ある程度までは良い頑張りですが、身体が壊れてしまっては、どうしようもありません。特に身体が作られていく途中でそんな事になってしまえば、一生の不覚です。
 故障したら試合に出して貰えないから黙っていると言うのは明らかですから、その点だけでも改善が必要でしょう。今回はエコー検診という方法で、やっと判ったのですから、少なくとも全国につながるような団体に所属しているのであれば、適切な検診を受けないと上部大会に出場出来ないシステムが必要でしょう。それが最低限です。
 投球数を制限しやがってと思っている指導者も沢山いるでしょう。でも、命じた練習で身体が壊れるかどうかなんて賭のようなもので、その賭に負けて損害を受けるのは子供です。言ってみれば、単なる持ち駒です。投手をやる子の故障経験率が8割というのは、どういった結果の数字か、良く考えたいものです。


★★2019年11月14日(木)餌台倒れる、HDMIケーブル

餌台倒れる
 昨夜の寒冷前線通過のときに、鳥の餌台が強風で倒れました。吹いた風は、突然ゴウッと吹き付ける突風です。置いておいただけでしたので、風よけになっていた樹が落葉してしまったこともあり、素通しの場所になってしまいました。隣家の間を抜けた風が直接吹き付けたのです。それで、少し横の風当たりの少ない場所に移動させました。また、倒れるかもしれないと思っていたら、朝まで大丈夫でしたので、朝の内に餌を載せておきました。昼に見ると餌が減っていたので、食べに来ていたのでしょう。前の位置では落葉樹の葉が落ちて、影が少なくなり、安心感が減っていたと思われます。キツネとおぼしきフンの後が見つかっていますので、庭に侵入されていたのは確かです。ホンの4メートルほど動かしただけですが、常緑樹の近くとなって、前の場所より安心して餌台に乗れるはずです。
 当地の天候は悪化せずにいますので、嫁様は再び今日もケッターマシンで買い物へ飛び出していきました。風は強いので、向かい風には苦労したようです。雪が降れば、お蔵入りの自転車ですが、やはり歩きよりは便利ですので、未だ使えそうです。この付近でも高齢者がフラフラと自転車に頼っているのを見かけることが多々あります。少しくらいの雪だと、更にフラフラと動いています。歩くよりは楽なのだろうと思いますが、滑って転べば、命に関わりそうな気がします。ちょっとぉ、しっかりしてくださいね。
 夕刻に今一度、台の上に載っけた小鳥用食料を見に行くと、カラに近くなっていたので、追加しておきました。どうもスズ吉達では無く、セキレイやその他の野鳥の声がしていたとの情報もあり、やって来ている小鳥たちの様子が変わっているようです。夏に鈴なりになっていたスズ吉達の姿をあまり見ません。その割には声がしますから、わたくしが気付かないだけなのかも知れません。
 強力に発達した低気圧の影響は、まだまだ続くようで、明日も荒れるところがあるようです。気象庁は防災情報の中の「気象」に「現在の雪」という項目を用意して注意喚起をしています。活用しましょう。

HDMIケーブル
 ディスプレイ用のHDMIケーブルを昨日、注文し、今日届きました。本当は、もっと速くサッサと注文するつもりでしたが、すっかり忘れていたのです。忘れた理由がディスプレイポートのケーブルとの違いや、HDMIの規格、そして、同一メーカーで、同じ規格なのに違う価格の商品があったりと、色々と判らないことが重なってコンクリフトしていたのです。
 ケーブル更新の本来の理由が、現状のケーブル長1.5mでは足らずに、ちょっと動かそうとすると、ケーブルを外さないとイケナイし、一番使いやすい位置に出来ないというものです。今や2kどころか4kが当たり前ですし、古いケーブルでは駄目というのもあります。最高級品では無く、現状のスタンダードよりも少し上を狙った程度で充分と踏んで注文しました。余裕を見て3メートルにしたのも結果オーライでした。
 これで、机の上にある32インチのモニターとテレビが良い位置に回せるようになりました。早くやっておけば良かったとコッソリ後悔をしながら使っています。で、モニターは4kですが、テレビはハイビジョンです。最近のアニメの中にはフルハイ以上が必要となるようなものがあって、パソコン側から見るとちゃんと字まで読めるのが、テレビからはぼやけて読めないというものがあります。メーカー物のテレビは32インチではハイビジョン規格ですから、仕方ありません。
 その点、ベットシアターには27インチのモニターを新規導入し、スピーカーもマシなものにしていますので、何の問題もありません。玉突きで、旧ベッドシアターのモニターは、ドームへと移転していますが、撮影機材の進化で、最近はドームでのんびりとアニメを見ている暇が少なくなっています。
 ケーブル到着まで、少々時間がありましたので、古いアニメを出してきてみてみました。テレビの画面が横縦4:3の時代のものです。縦横のサイズが変わってきていますが、それだけの話で、横が長くなって、昔面白くなかったものが、面白くなるということは、そうそうありませんし、昔、面白かったものは、今見ても大抵は面白いと思います。

 まあ、それはともかく、昨日の夜に注文して今日来るというのは、頼んだ店の東京あたりの通販専門店で出荷したのでは無く、札幌店で商品確保して送ってきたという、会社として流通の改革を行った結果のようです。こちらの住所を設定していると、近くに在庫のある商品は、極めて早く到着することになります。ですから逆に在庫が無いと、商品を持っている処から融通するので、時間がかかるということになります。嫁様が少し前に別の系列の店に注文したモノは、今度の土曜に付くという遅さです。在庫確保に時間がかかってしまった例と言うことになるのでしょう。ここでも、結構運次第というのがありそうです。


★★2019年11月15日(金)望遠鏡のカメラ雲台Ⅱ

 カメラ雲台
 10月31日にRC鏡の赤緯軸延長上にカメラ雲台を取り付けるアリミゾを取り付けていました。それを使用しての星座写真を撮っていたのですが、どうも撮りにくいところがあって、難儀していました。
 一番の問題点は、カメラの位置がドーム中央に近く、広角側を使用すると、スリットに遮られるということです。11月1日と4日の写真は、ドームの位置をミリ単位で動かして写角から蹴られないように撮ったものです。特に4日の画角は、もう少し広くしたかったものなのです。
 で、最も簡単で素早い解決法は、カメラ位置を変えて、RC鏡の筒先に持ってくることです。それにかなりの広角が使えます。取付用に金具を見繕って、本体との間に保護用のポリプロビレンのシートを使って望遠鏡本体に傷の付かない取り付け方にします。前回の上部アリガタに取り付けたのと同じような形で、上部リングにしっかりと取り付けます。取付の作業が終わって、使い勝手の様子を見ようとしたのですが、残念ながら、雪が舞っていて、スリットを開けての確認は出来ませんでした。まあ、操作上の様子見からすれば、魚眼で無ければレンズの画角で問題になるようなことは無いでしょう。


★★2019年11月16日(土)数日前の支笏湖畔・今やここも雪景色、ハトじじい、都会生活のハト君達

数日前の支笏湖畔

 オホーツク海北方に抜けた爆弾低気圧と、その動きに乗って北海道南岸を発達しながら通過した低気圧によって、場所によってはそれなりの降雪と影響を出しました。死亡や怪我の報道を見かけませんので、今回は事前予告や対応がうまくいったものと思われます。


ハトじじい
 昨日、名古屋の公園でハトへ餌やりをしていた64歳の男が、餌やりを注意した2人の男性に怪我を負わせて掴まったと報道されました。公園でやっているというのが問題です。それも、1つの公園だけでは無く複数の公園だということです。餌やりを禁止する法律も条令もないので(普通、そんなものは無いよ)、土木事務所では撒かれた餌を職員が片付けていたそうです。ちょこっと餌をやって、みんな食べていったというのであれば、まあ判らんでもないのですが、まき散らした餌の後始末が必要なほど撒いているというのは、やはり異常です。当然、自分で掃除をするわけでも無く・・・。男が良いことをしているつもりになっていたのが想像出来ます。
 そこへ、ハトのように支配感を持てない他人が来て正論をぶつけられ、結局は実力で対処するしか方法を持たなかったのでしょう。腹を立てるというのは、自分の間違いを実は判っているということでもあります。そして、攻撃するというのは、自分が勝てると踏んでいることでもあります。勝って負けたのです。痛い思いをした被害者に、相手を良く見ようねの一言を。
 ハトって、結構大きいし、攻撃力のあるくちばしを持っています。カラスと一緒です。平和の象徴なんて思っていたら大間違いで、結構攻撃的です。そんなのが10羽居て、こっちを見ていたら、わたくしは早々に退散します。更に身体の大きいカモメ辺りだったら、1匹でも某ホラー映画が頭によぎって、早々に退散します。
 で、予定通り相手を殴り倒し怪我をさせたので、傷害事件です。容疑者は2年前にも同じ行動を取り、被害者を骨折させて逮捕、再犯しないことを条件に懲役6月、執行猶予3年の有罪となっていたということですので、もう一段重くなっての塀の中行きは確定です。生きて出てきたら、またやるんでしょうねぇ。こんな奴に反省なんかありませんから。
 対象生物としてクジラ君で、似たような行動をする団体が頭に浮かびます。あちらは守っているつもりなんでしょうが、ネジの外れ具合は同じ係累では無いかと思う次第。


都会生活のハト君達
 ハト君には罪はありません。同じく昨日のパリからの報道に寄れば、以前から都会では足の指を失っているハトが多いことが知られていたそうです。最新の研究で、美容院の密集している地帯のハトが、最も足の指を失っているという研究結果が上がっていて、ヒトの髪の毛が足に絡まって切断されている可能性が高いという意見がありました。人間が居る場所の方がエサを得やすいので集まると考えられていますが、都市住民にとって害獣扱いされているハト君たちは、都会じゃ無いところで暮らした方が良いかも知れないと報告は結んでいます。報告の信憑性は低いし、そもそも大都会と呼ばれる場所の近くに、農村のような場所があるのかと疑います。パリと言えば、周辺の森林を全て伐採し尽くした都市であって、今ある森は、植林し直したものばかりです。大都会で自然のある場所と言えば、大きな公園くらいですからねぇ。そこが良いとはあまり思えません。餌が容易に手に入るが故に群れをなすのですから。
 降雪により地面が見えなくなる地域では、地面が隠れると、カラス達が腹を空かせます。冬にタヌキ君が裏道で事故死したところに百羽以上集まっているのを、2年に一度くらいは見かけました。勿論、春まで生き残れるのは、数が限られます。しかし、そのような処へ、更に北の場所から渡ってくる鳥君達も居るのです。彼らにとって南の凍らない沼や湖が生き抜くための場所なのです。過酷な自然に対応して、ギリギリで生きているのが野生の生き物なのです。
 野生と思われているスズ吉達は人里にしかいません。彼らは決して野生なんかでは無く、人の居なくなった廃村、廃屋には居ません。常に人の近くに居ます。生活様式がその様になっているのです。
 そこで、ハト君はどうでしょう。野生生活のハトが居ないわけでは無いと思いますが、沢山見かけるのは、都市部です。やはり、暮らしやすいところで増えるのです。強制的に田舎暮らしさせても、戻ってくるだけでしょう。


★★2019年11月17日(日)うっすら雪景色、新潟の女性刺殺事件

うっすら雪景色

 月齢は20.3、明日が獅子座流星群の極大ですが、月(上端右から5分の1くらいのところ)がまだまだ明るいので、条件はあまり良くないかと。

新潟の女性刺殺事件
 一昨日15日の夜に新潟駅に近い繁華街のビルで20歳の女性を刺し殺した事件が速報され、昨日には容疑者として指名手配された斎藤涼介容疑者(25)の名前が出ました。住所、職業ともに不詳ということで、何をして生活しているのか判らないような男と言っても間違いないでしょう。実家は埼玉の上尾にあり、以前の住所が神奈川だったようです。殺人犯の容疑者となってから、再び実家に逃げ込むかも知れませんから、その辺りも監視対象に入っているのは当然です。
 さて、25歳という情報ではチャートを作成するのはかなり難しそうです。被害者は二十歳ということですが、こちらも探偵でも頼まないとさっぱりですから、一番、手早いのは易占です。

 犯人はどうしているのか? 水雷屯(すいらいちゅん)上爻変が出ました。
 上卦が水ということは、彼をめぐる情勢も人も水、冷たく渦巻いている。それに対して、下卦、本人は雷、動きたくてジタバタしている。屯とは、ものごとの始まりの時であり、多くの困難が次々と現れて行き悩むという意味があります。これを屯難と言います。この時期は、慎重に見込みのある計画を立て、飛び出そうとする気持ちを抑えて準備をすることが肝心です。何かやりたい場合は、平たく言えばお金や能力を貯めておくこと、協力者を集めておくこと、そして時を待つことです。それが出来なければ、時期が来ても、伸びることが出来ないのです。先立つものはお金だけではありません。それらが無ければ、いざという時に動けません。ですから、この卦は、行き詰まってどうしたら良いんだと悩んでいたり、切羽詰まっている人にとっては大凶間違い無しです。しかし、虎視眈々と大業を狙っている人にとっては大吉です。ものごとの始まり、産みの苦しみを示す卦は、それを通過すれば大きな成果があることを保証しているのですから。ただし、どんな望みごとでも良いかというと、そうではありません。自分だけが良くなるようなことをしようとしている者に、協力者なんか現れないでしょう。自分勝手な希望、得をするのは自分だけというのでは、誰も付いてきません。
 さて、上爻です。この滞った状況の中の最後の極点が上爻です。我慢に出来ずに行動してしまったようです。しかし、馬に乗ってもぐるぐる回るだけ。泣血漣如、憂い懼れて血の涙が止めどなく流れるという状況です。説明文には何ぞ長かるべけんやとあります。説明文の説明にはその運命も何で長かろうと端的に書いてあります。もしかすると一番の協力者になって貰えたかも知れない女性を刺し殺す、失血死させる事態は、容疑者が招いているのです。
 結果は変爻をひっくり返してみます。風雷益となります。大吉の卦ですが、上爻だけは凶なりとズバッと書かれています。易卦の益は公益ですから、自分だけの利益を求めた結果と見えます。
 馬はぐるぐる回るだけですから、遠くには逃げていなくて、1日、1週間、1ヶ月という時間区切りで捕まるか、決着を得ていると見ました。


★★2019年11月18日(月)星座早見盤探し、蛍光管消灯、逮捕

星座早見盤探し

 あったはずと思っていた星座早見盤を探して、何回かドームと本棚を行き来し、結局1つしか見つからずにいました。記憶の中には2つあったはずなのですが・・・。もしかすると、別のところに突っ込んでいて出て来ないという可能性は捨てきれません。
 何故、今頃、星座早見なのかと言えば、お星様が地平線から上がる時刻や、高度がそこそこに上がる時刻の見当を付けたいが為です。プラネタリウムや関係のソフトでも判ることですが、ソフトを起動する為にマウスを握ってクリックする手順と同じ程度の手間で、もう結果が出てしまうのには敵いません。
 最も有用なのは、撮影計画の際です。早見盤を回せば、見当がすぐ付きます。それほど必要となるものでは無いのですが、急いでいるときには、これに勝るモノはありません。そして、撮影中で、しばしば巻き起こる撮影計画の急な練り直しの際も、絶大な力を発揮します。
 それで、ドームと書斎の両方に、その便利グッズが欲しかったのです。両方ともに、それぞれあって使っていたという意識が間違っていたのかも知れません。1つの早見盤を持ち歩いていただけなのかも知れません。少々自信が無いので・・・。購入は1986年ですが、天文台備品として2013年に撮影してページに入れています。当時は、やや黄ばんできたなと思っていたのですが、今見ると周辺が更に濃くなっています。薄緑ベースなので目立ちませんが、白い紙を差し込んでみると歴然とします。

 退色はもっと進行すると考えて良いので、これを機会に、購入しようとして調べると、色々と世代交代というか、デザインの更新というか、結構沢山検索に掛かってきました。あまりに沢山出てきたので、密林での捜索に切り替えました。しかし、ダダッと出て来た最初の10種の中に、わたくしの役に立つものがありませんでした。と言うのは、それらは北緯35度専用の窓が固定で作られていて、当地、北緯42度台では、勿論、使いものになりません。経度については、時刻に加減するだけですから、ちょいと回すだけで済みます。しかし、緯度についてはどうしようもありません。中には月齢の早見が付いているという優れ物がありますが、本来の機能が損なわれているのですから推薦出来かねます。11種目に出てきたのは、候補と成り得る緯度別のラインが入っています。頭のメモリに入れます。ただ、この順番は密林お勧め順ですので、コロコロ変わります。
 その後、44種目に、再び緯度設定ありのものが出て来ました。これでやっと2個です。ただし、入れ物の表紙しか表示されておらず、中身を確認しながらチェックしていなければ見逃していました。この2個目は、所持していたものと同じところから出ていて後継商品と見られたので確認しようとしていたのです。出版元へ行っても、製品そのものの画像が出て来ず、結局密林に出ていたので、やっと確認出来ました。ただ、Web上からは、素材が何かについては表記されていないのが、少し気になるところ。
 密林の検索で出て来たものは91種で、その内、3割ほどが、星座早見盤ではありません。そして、前出の2つだけが、緯度の関係で視界が変わることを取り入れているものです。その他の商品は皆、北緯35度専用品であって、映像からすると紙を使うことで価格を落とし、耐久性に劣るもののように見えます。昔より商品数は格段に増えたように見えますが、増えたのは、特定の環境、北緯35度ピッタリで使うものばかりです。色々とデザインに凝っては居ますが、食いついてきたお客を機能でトリコに出来るような代物ではありません。日本の星を見る方々は北緯35度にしか存在していないのが前提の作りです。それほどお高い商品では無いにしろ、価格を下げ、機能を落として使いやすくしたと見せかける商品です。これを「星座早見」と呼ぶのはどうなんでしょう。

 選択の種類が増えているのは喜ばしいことのように見えますが、まともなもの、本物が一部に追いやられ、地域限定品が汎用品のように、そしてそれしか無いかのように溢れているのは、決して良い状況ではありません。まして、学習用、子供向け用、初心者用等々と銘打って、楽しく星座が判るとうたっているのは、詐欺と同じ手法にも思えます。何々が出来る。限定条件はこれというのが、当然の機能表示だと考えます。限定条件があることを示さずに売っている、精々良くても、顕微鏡で見るような字で説明書の最後に書いてあるから、説明責任を果たしていると考えているのかも知れません。
 天文関係の啓蒙にも熱心のように見える某望遠鏡会社の名前を付けた品物は、不思議というか、逆に納得したというか、全て北緯35度用でした。価格相応の商品を出しているところですから、当然、星座早見の機能も価格に応じた削減をしたのでしょう。星座を知る為の商品の扱いと程度で、自社製品の位置付けも示しているような気がするのは私だけでしょうか。それとも空ガールは、北緯35度ピッタリにしか存在しない?
 星の観望を始めようとする方は、早見の星マークと現実の星を対応させるのに、まずは手一杯になると思いますが、もうその時点で間違いが始まっています。星座早見の星座の形は、赤緯が南になればなるほど赤経方向に引き延ばされて歪んでいます。ですから、使い始めだとか初心と言うことであれば、位置はあの当たりと判ったら、普通の星図、たとえ一枚物の安いヤツでも、形が整っているものを見ながら観望することが大切な経験となります。星座早見1つで済むのは、だいぶ慣れてからのことで、位置の見当を付ける為にあるのが星座早見です。それが役目です。それを更に使いこなせるようになるには、ある程度段階を踏んで、慣れてからの話です。
 つまり、星座早見を使えば星座が判るかと言えば、慣れればねと言う条件が付くのです。いきなりやって、使えたら才能がありますから、より一層、王道で進んでください。

 そして、星座早見の肝心なことは、概略位置を示すことにあるのでは無く、かなり正確な位置情報や時刻情報を得ることが出来るという機能にあります。まともに作られた星座早見を使えば、星の出没や高度、真南に来る時刻等も、円盤を回し、数値を読み取れば判るのだということなのです。星座早見盤の意義と意味は、星座の位置と形が判る初心者ツールとしてより、実は立体幾何学を使う、もの凄いツールなのです。これだけ機能を削ったニセ物が蔓延していたら、その真実には気付かなくなるでしょう。
 本来の機能を使う為には、自分の場所を緯度経度で指定することが必要になります。逆に言えば、それが無いのは星座早見としては欠陥品です。星座早見で、最も最初に確認すべきは、早見と現実の対応です。東西南北の方向、そして、天の赤道の位置、それが判れば、星がどう動いていくかという日周運動を、現実の天体で確かめることが出来ます。そして、黄道が何処を通っているか、星座早見の中と実際の空で、黄道=太陽の通り道が何処かも確認します。そして、星座と呼ばれる恒星の集団的認識を天に作ることが出来ます。その上で、それらの動きと関係が、実は地球の回転、自転と公転によって行われているという理解へとなっていきます。そうやって使うべき高度なツールを、潰しているのが、これらの商品です。知育玩具にも劣る、そんなモノを使って星空を判るのは、ますます難しくなるでしょう。太陽の運行だって、本来は小学校で習っているはずですが、教える方だって判っていないのが現実です。判ってない者に訳の判らない説明をされて、判るようになる子供は、まあ、居ませんねぇ。
 ちなみにわたくしの場合は、中学校で「判っている」先生がいらっしゃって、HR図まで教えて戴きました。しかし、嫁様の場合は、宿題として星を見て来いと言われただけで、結果報告すら無し、やらなくてもOKと言うことだったそうです。その先生は、判らなかったのか、面倒だったのか、他の仕事で忙しかったのか・・・。仕方ありませんね。

 さて、困りました。商品数は格段に増えているように見えますが、結局のところ、私が生徒や学生だったような頃と変わりないというか、悪化しているようです。ざっと探して2つしか、まともな使える商品が見あたりませんでした。チェック出来ないで居るのが、もう1つ2つはあるとは思いますが、私の知っている過去より増えているわけではありません。勿論、私の頭の中には、両方とも注文し、もし必要があれば、追加注文というアイデアが出ています。まともなモノがほとんど無いのですから。
 手元の製品の出版元である出版社で検索し直してみました。老舗で勿論活動中です。最初はトップページから、どう探せば良いかが判りませんでした。結局、小学校の教材として探すと、すぐ出てきました。こう言い切ったら申し訳ないような気がするのですが、そもそも小学校の先生が、このグッズの真価を知らないのが当たり前になっているのに小学校用教材として売っても、需要が出ないのではと心配してしまいます。まあ、品物として、まだ、在るだけでも大したもので、どんなに条件の良い状況でも、3等星がやっとという居住環境が当たり前になった昨今、何が星座だっという意見には賛成せざる終えません。
 で、吟味した結果、手持ちの継承版である世界と銘打った緯度経度有りのものと、この関係の専門書会社が出している全国版と銘打ったものの2つを注文しました。名称から、中身が判ります。それらのところでも、暗い中で早見の星が見えないという様な文句と要望が出ていたようで、蓄光型のものに変わっているのには少々関心しました。少々です。手元ランプなんか持っているのが当たり前と思っていましたが、何の用意も無く星を見に行って、見えんと騒いでクレーマーしているのが認められているのだろうと思っただけです。パッと車に乗って、降りたとたんに何もかも見えると思っている方も多いようです。空に星があるのが珍しい時代になりました。

 で、いつもは見もしないのですが、密林で他の「使えないモノ」より何故か評価のごく低いものが混ざっていて平均点を下げていましたので、どんな難癖を付けているのかと見てみると、それだったらこれじゃあ無くて、あっちを買えよというのとか、それは自分で作れよというモノがほとんどで、つまり難癖でした。例えば、複数の緯度への対応で、複数の線があって判らなくなっているという苦情、説明書の中に自分でマーカーを付けろとあります。それで充分なのですが、自分専用が欲しいようです。自分で作れ。
 で、最も驚いたのは、暗い中で蓄光となった恒星が点々と見えるだけなので役に立たないという意見です。文句散々で嘆き、星座線も光らせろと言うのです。星座というのが星を結ぶ線の集まりだと思っているようです。そこにあるはずなのは動物や怪獣、英雄たちの姿です。それを想像あるいは幻視するか、過去の文献に載っている絵図を暗記するか等の才能や能力が無ければ、星座は見られないんです。まあ、その様なことは知らないので、評価点数を最低にしているのですが、御自分の無知をさらけだしているというか、知らないから書いているというか、だいぶ蛮勇のある方です。使いこなすのに必要な準備が出来ていないのが原因なのですが、機器の方の不備だと騒いでいるのです。多分、このような学習活動は不得意なのでしょう。
 そうですね。例えば乙女座は、多く流布されている説によれば女神の姿で、一般人の女性ではないのですが、乙女という名称で、既に勘違いが始まっています。乙女座α星スピカは彼女の持つ麦の穂の位置にあります。星座内の星を辿って、女神のお姿を想像し、ここが頭、肩、腕、腰に足と想像出来たら大したものだと思います。まあ、違う方向に想像をたくましくして拍動数を上げてしまう人も居るかも知れません。更に、その南にある烏(からす)座ですが、大抵、引いてある星座線は4本で不等辺四角形になっています。で、ここに大嘘つきの結果、真っ黒にされてしまったカラス君の姿を見いだせたら、凄い想像力だと思います。当然のことなのですが、その線の入れ方に決まりも定説も師匠もありません。要は勝手に自分の判りやすい線を入れて良いと言うことです。こうなってくると求めるものが違うということでしょう。

 さて、役にも立たない書評はともかく、製品として簡単簡略にする努力=緯度対応の省略をしたものについてですが、それで、判りやすくなったのかというと、逆ですね。角度の1度というのは、太陽や月の直径の倍も違うのです。5度違うとなれば、太陽や月の直径の10倍もちがうのです。それは誤差に入るようなものでは無く、大切に扱うべきもののはずです。そこを間違えるから、星座早見が星座薄見に化けちゃって、良く見えないことになるのです。
 重ねて書いておきましょう。星座早見というのは、実に高度な座標変換計算を必要とする現象に対して、結果を簡単に出す優れ物なのです。ちゃんと使いこなせば、かなりのことが出来ます。それを、初心者向けとか、空ガール向けに簡略化という名目で削り、早見としての機能を無くしてしまったものを売ること自体が間違いです。もはや早見で無い代物を作って、売って、儲ければ良いと考えているのであれば、もう先はありません。ただでさえ閉塞してきている分野なのですから。


蛍光管消灯
 突然、嫁様の居室の蛍光灯が切れました。寿命のようです。何度か経験しているので、もう慌てませんが、電源を切ってしばらくしてから入れると数秒間点灯して消えます。説明書にもこの動作については、書かれていません。本体の故障であれば、買ってきた蛍光管が無駄になるのですが、そのような点にはいささかの考慮も無い製品です。さすが安物。で、買いに行くという選択肢より、ネット注文という手に出ました。何年か前ですが、買いに行って、品物が無く何軒も梯子した挙げ句に高いものを買わされたのです。先だって注文したHDMIケーブルが、次の日に来たという経験があって、明日来れば御の字という嫁様の御言葉でございます。
 実店舗での販売が苦戦しているというのは、お店にとってもウインドショッピングを趣味にしている方々にとっても傷手でしょうけれど、もう世の中の流れです。止めることは出来ません。百貨店がどう頑張ろうと世の中に出ている全ての商品を在庫出来るはずがありませんし、売れなければ店を閉めるしかないのです。通販にあと残された技術投入は、バーチャルな世界です。手触りや質感、洋服のサイズ等、それらが実装されたら凄いですね。ただ、靴屋さんや指輪等の高級品は、やっぱりどんなにバーチャルしたって、無理とまでは言いませんが、現物とご対面していないと駄目な気がします。


逮捕
 昨日書いた殺人犯が午後1時半ごろ、現場から約20キロの新潟市南区で似た顔と言う事で通報があり、午後3時半に新潟署に連行されたとのことです。まあ、捕まったと言うことですから、殺人犯がウロウロしているという懸念は一応無くなったので、少し安心です。それに、予想の最短の一日で捕まりました。被害者の女性の冥福をお祈り致します。


★★2019年11月20日(水)星座早見盤探しの結果
 ネットで探した星座早見盤を早速注文していました。そして、予定通り、本日実物と対面しました。

星座早見盤探しの結果1 星の手帖社全国版星座早見 (新版)Ⓒ2014 ¥541.-

蓄光

 この価格です。他の緯度設定の無いものに比べても廉価であって、対抗出来る機能がある星座早見盤は、下記の三省堂のものしか無いし、価格からすると対抗馬ですらありません。盤面に使い方の説明があり、説明としてはこれで充分です。経度については、次の世界星座早見よりも、丁寧に作られていて経度による時刻補正が慣れない方々にサクッと出来るような工夫がしてあります。

 ただし、手放してOKとはならない点があります。期待してしまいますので、つい書いてしまいましょう。
 昼間とされる、朝7時から午後5時までの目盛りが省略されています。省略して盤面の大きさを確保しているのですが、その10ミリ分が問題です。昼は星が見えないから省略というのでしたら、もう2時間ずつならば表記出来る余地があります。北の地方へ行けば、冬の夜は長くなります。例えば札幌市では日の出の遅いのは元旦の頃で、7時5~6分ほどになります。日の入りは12月初めくらいに16時0分台になります。日の入りで言えば、根室では経度による自然時の時差で15時42分程度になります。つまり、午後6時から午前6時の間が夜なのではないし、実際に星を観望出来る時間帯があるのです。

 また、無ければダメと言うことではありませんが、太陽が天文薄明位置より下になる時刻が、盤面からは読み取れません。太陽が沈んでから、太陽の地平線下の角度によって空が暗くなっていきます。天文薄明というのは、6等星が見えるようになる、つまり、全ての星が見える状態になるということで、星を見る上で空の明るさの重要な指標となります。この角度が18度で、星座早見の機能から、黄道上の太陽位置と天文薄明線を重ねれば、一発で時刻が出てきます。そのようなものなので、星座早見の機能としては本来、削れないものとして、折角、緯度に対応したのに、勿体無いなぁと。日本地図を入れるのに削ったように思われますが、レイアウトで何とかなるレベルだと思います。

 更に、南天側の星座の形が崩れるので、表示する星の位置を多少直しています。確かに星座の形を早見と比べて同定するのに困難な理由の1つが、縦横の縮尺が極端に変わるという症状です。それを調整するのは星座早見の星座については良いのですが、星座早見の機能としては、駄目な点ですから、星を正しい位置にプロットしなおし、裏に付けた月齢表を外して、天の南極中心の星図を付け、表側とリンクさせて、南天用星座図とすれば、余計な形調整をしなくて済みます。形としては、下記の三省堂の早見の南半球用とされる、天の南極を中心とする図を用意し、その見える範囲と見えない範囲を入れ替えたものを用意すれば、良いのです。これで、見やすい南天用星座早見が追加出来ます。表で合わせたら、裏の南天図もすぐ参照出来るという優れ物になります。ちょっとばかり、魔改造の設計図が頭に浮かびましたが、それは後で。
 もし、これらの点と共に紙の部分を濡れても平気なものにして、2つで、販売価格\1,760.-(税込み)だったら無敵かと。
 しかしながら、この価格で、ここまでのものを用意したのは、さすが星の手帖社でしょう。名に恥じぬ製品です。他の有象無象の製品と比べるのが申し訳ない一品です。

星座早見盤探しの結果2 三省堂世界星座早見 2003年8月1日初版、2010年6月10日第5版\1,760.-

おもて面  裏面

付属品 説明書、高度方位角シート

高度方位角シート取付状態

 所持している新星座早見改訂版の後継製品です。星図自体は同じサイズですが、径が3㎝増えています。そして、濃紺バックになり、星が小さくなって見難くなっています。黄道上の日付は見やすくなっています。機能を省略したところはありません。
 また、裏側は南半球版となっています。それで世界という名称を付けたのでしょう。こちらも、北半球版と同じように25度から50度までの南緯について地平ラインがあり、時刻については日本標準時で使うようになっています。
 わたくしが使用するには、何も問題ありません。使用目的、要求精度、結果について満足出来るものです。まあ、旧製品の方が星が大きく見やすかったとは思います。中身の評価として、私が使う方面については早見として良い点を付けても良いと思いますが、難点は価格です。
 ただ、天文関係の方々の野外活動では、赤いランプを使っているのを良く見ました。目に刺激が少ないというので、赤を使い出したようです。私は、色が判らなくなるし、赤字が見えなくなりますので、白色光や電球色の調光を使っています。で、その赤色で照らしたら、枠の赤表示が全く見えなくなるだろうと思います。折角の付録の緯度別ピンク枠も同色で、見えなくなるでしょう。赤ランプの野外派の方は、ご注意を。(これで需要のかなりの部分が無くなっているような気が・・・)

 問題があるとすれば説明書(ご利用の手引き)です。わたくしが使うのであれば、取説なんか見ませんから、用事ありませんが、手に取ってみてみると、問題山積みです。この手の便利グッズは、真っ先に使用法の具体的な手順を示し、次に出来ることを上げて、その目的の為の操作を示した部分があって、その後に更に詳しい説明や理屈付けをするものです。星座が判るぞと思って購入した人が、これを見たら何と思うのでしょう。これは取説なんかでは無いというのであれば、取説が付いていない商品であると言うことですね。
 星座早見を購入する方が、星に興味を持ったと考えることは特段、おかしなことでは無いかも知れません。しかし、星座早見と言う言葉に惹かれた方々であれば、これに何を求めるかと言えば、星座でしょう。星座って何だという部分が、どれだけあるかというと、残念なことに、用語集にある何行かの説明と、一ページの星座一覧表です。この冊子において、何に重点を置いているのかというと、天文学の学問としての説明です。60ページ以上ある「ご利用の手引き」を付けていながら、星座早見の肝心な部分は数ページ分しか無い上に、小中学生を完全に対象外にしている手引きなのです。
 それにも関わらず、三省堂のトップページからは結局、小学校の教材として出てきました。昔からですが、扱いがちぐはぐしているのは放置のようです。どうでも良いという扱いなのでしょうか。
 まして、今の世で、である体の取説というのはどうでしょうか。日本天文学会という組織名称、公立組織の学術機関を背負っているのは判りますが、これは取説であって、お金を払っていただくものなのですから、論文と勘違いしているようでは、どうしようもありません。最後のユーザー登録の中の文章とのギャップが凄いです。「ご利用の手引き」くらい、ユーザーとなる方々へ、誠意を込めて書けないものかと。
 まあ、昔のものは、ポイしていますし、そのままだったように記憶しています。変えていないだけだろうと思います。読者様が指摘しない部分は変える必要も無いし、学者様のものに文句は付けられない、それに売れない。出版社も大変なものを背負っているようです。端的に言えば、この取説では初めましての方々は、ありがたいとは思わないでしょうし、判ってる方は見もしないでしょう。こんなものを付ける分を削って、価格に配慮することを勧めます。余計な蘊蓄は邪魔なだけです。天文学会として出しているのであれば、存在意義や、その需要を真剣に考えてみるべきでしょう。取説として紙1~2枚でも良いので、まともなものにすることをお勧めします。もしくは、上記、星の手帳社全国版星座早見のように盤面に要点のみ記載する方法を取るか。たかが星座早見なんだから、語っても騙るだけのこと。

 蛇足ですが、緯度対応の北限が、北緯45度から50度に1本線を増やしています。必要があるのかどうか以前に、他の余計な主義主張と絡んでいないでしょうねぇ。ただでさえ、線が一杯あると言われているのに。日本国の最南端、沖ノ鳥島は北緯20度です。それを増やさずに、主権を主張出来ないところを増やすなんて、勘ぐってしまいます。

 さて、製品としては、良い点数を付けても良いのですが、多少の改善点があるとは言え、星の手帖社全国版星座早見を3冊買える価値があるかはかなり疑問が残ります。つまり、価格です。その価値がありやという点です。
 と言うのは、確かにあちらのものは、紙ベースですので、耐水性が足らないでしょう。しかし、材料を変更して、そうお高くなるとは思えませんし、カラーレーザーでPPCシートに印刷した改良型表紙に貼り換えてしまうと、こちらのものと同じ機能を持つようになります。そして、回転部の裏側に、天の南極中心の極座標星図と、裏表紙にもPPCシート印刷で張り替えものを作ってしまえば、南天に歪みの小さな星座を参照出来る、星座早見が出来てしまいます。追加費用はタダとはいきませんが、それほど高くない金額です。50円とか100円というところでしょう。やる気ならばもう一冊、南半球用の星図を用意し、回転部の表と裏を返して表側になった方に用意した星図を貼って、裏側になったのは南半球での北天用として使うと言う手を使います。これで、南半球向けの星座早見が作れます。それぞれ本格的で、歪みの多いところには別図を用意した星座早見盤が2つ、出来上がります。こちらを1冊買うよりも安い金額で、本格的、もとい本式の星座早見が2つが出来上がります。北半球汎用も南半球汎用も、それぞれ可能ですし、緯度経度専用だって同じ手順です。手間を惜しんでいるので、改造というかたちになりますが、改造元が蓄光型蛍光を使った星図というメリットもあります。それでも、この金額です。金額で負けているからには、評価に響くことでしょう。一発で状況が変化しないのは、情報が何処かで抑えられているからで、それでも情報は浸透していきます。世の中は目の不自由な方だけではありません。目の自由な方も千人は居るのですから。
 で、今のところの予定ですが、ドームに置くのは星の手帖社の方を置くのが良いと思われます。薄明の時刻はドームパソコンは中に居れば動いているので、チェックが必要な場合はそちらですぐ判ります。どちらかというと母家にいる方がパソコンに電源が入っていないことの方が多いのです。魔改造は、気か向いたら。


★★2019年11月23日(土)ペルセウス座二重星団、アンチ・ディフラクション・マスクの不具合発見の画像

ペルセウス座二重星団


 焦点距離や倍率を変えても、二重星団は二重星団です。最近のカメラは高性能なレンズが付いている物が多く、標準域どころか、広角で撮っても、ちゃんと写っていることが多いようです。まして、望遠鏡をレンズとして直焦点で撮れば、その美しさに虜となってしまう方が多いのでは無いかと思います。視野は、小さな星で溢れています。その中に2つの星団が並んでいます。丁度、満月の幅くらい離れていますから、小さめの望遠鏡でも充分に堪能出来る対象です。この星の多さは、この部分が銀河の濃いところであるからです。低倍率20倍くらいで、じっくり眺めていると、星の散らばりようが一様では無く、筋のように星が無い場所があるのが判ってきます。これは、たまたま星の分布が片寄っていると言うよりは、手前に暗黒星雲があって星を隠している部分があるのです。この星団までの距離は七千光年くらいで、結構、距離があります。
 更に倍率を上げて、50倍にしても、100倍にしても、なかなか見応えのある星団です。そして、倍率を変えると、何か感じも変わって見えます。
 写真は35m版サイズ、焦点距離1050mm相当で撮影しています。見かけ視界70度程度の接眼鏡であれば、35倍くらいの視野と思って良いでしょう。つい、ずっと見ていて時が経ってしまいます。

 見つけ方としては、ペルセウス座なのですが、カシオペヤのW字から辿る方が簡単です。W字\/\/の左側の/をそのまま2倍ほど伸ばした先に、空さえ良ければ、肉眼でも2つの星として見ることが出来ます。それで、バイエル記号が付いています。バイエル記号と言うのは、星座の中の星を明るい順にギリシャ文字αβγ・・・と付けていく方法で、足りなくなると英子文字でabc・・・と続けます。この名付け方で、写真左側がχ(カイ)、右側がh(エッチ)という恒星名を持っています。このことから、この二重星団をhχ(エッチカイ)とも呼びます。
 星の名称として、赤経順に番号を付ける方法もあってフラムスチード番号と呼びますが、こちらの番号は配当されていません。更に星雲星団の一覧として有名なメシエの番号も配当されていません。
 星雲星団の一覧表としては、ニューゼネラルカタログ(NGC)と、これを補足するインデックスカタログ(IC)の番号を使うのが通常の扱いで、この番号では。χがNGC884、hがNGC869となっています。


アンチ・ディフラクション・マスクの不具合発見(10月06日)の経緯の画像(10月05日)

 先月の13日に書いた、バーティノフ・マスクとアンチ・ディフラクション・マスクの再作成ですが、再作成に至った経緯を説明する為の画像が行方不明となっていました。本来であれば大急ぎで調べるところですが、画像のバックアップやカメラのメモリカードにも元画像が残っていたので、少し放っていました。年末に近づいてこれらの画像ファイルの整理も時間がかかるだろうということで、それまでの画像をメディアにバックアップすることを含めて、作業をしていたからです。
 その時にメディアの容量がブルーレイの単層で25ギガバイトであることから、出来るだけ詰めようとして、月別に分けて整理し、9月分までを書き込んだのです。10月分についてはまだ途中ですし、整理も途中で止めていました。と言うのは、やはり撮影日時で整理した方が何かと便利だからです。高画素機の二台体勢になってファイルサイズが爆発しています。今年のここまでの分でも、NEFファイル分はBD12枚、jpgファイルで7枚となっています。もの凄い肥大化で、単純に月別でやると無駄が多くなっています。

 そして、その作業の直前に、新鏡筒用に作成したアンチ・ディフラクション・マスクについて光条が残るという不具合の原因が判明したのです。それまでの画像ファイルを整理した後に行方不明事件が発覚しました。不明ファイルの発見はそれほど時間が掛かりませんでした。結論を先にすれば、9月に紛れ込んでいたのです。1月から初めて、9月、もうすぐ終わりだと思って気が抜けていたのでしょう。撮影画像ファイルは、取り込みの段階で、撮影日時やカメラ種別により特定の名称を付けています。一般の方は、撮影した画像ファイルについてこんなことはしていないと思いますが、カメラの区別を含め整理しておかないと、タイムスタンプだけでは何時撮ったのしか判らない事になります。またタイムスタンプでは画像修正した時にも変わってしまいますから撮影時も判らない事になります。ですから、カメラの区別を含め、画像ファイルは取り込んだ時点で名前にそれらを入れています。こんな感じです。「H20191120_130516_NZ7_5660.jpg」。勿論、プログラムを用意していて、名称変更プログラムを起動するだけですので、面倒な手順はありません。そして、当然の安心策ですが、ハードディスクによるバックアップのバックアップもあります。その上でのメディアによるバックアップです。

 さて、アンチ・ディフラクション・マスクに戻りましょう。
 判明は、撮影のミスがあって、それが怪我の功名となりました。撮影対象は白鳥座網状星雲で、NGC6960の方です。網状星雲は、僅かに写っていますが、言われないと判らないくらいです。明るく写っているのは白鳥座52番星です。弱い8方向の光条を引いています。ピントを外したのは、カメラを外して、撮影用フィルターを変え、再取り付けして、そのまま撮影したのが原因です。今までであれば、失敗したのですから、画像ファイルをその場で削除しているところを、雲が迫っていたので、手間を惜しみ、ピントを合わせて撮影を続行したのです。その後、母家に戻って確認中に、大きく外したピントですので、星は点像にならずに広がって写っています。それもプラダン製では無く、新作成したアンチ・ディフラクション・マスクによって、8個の円形に別れて写ります。よく見ると、それぞれが綺麗に円形に広がっているわけではありません。微妙に8個の円の形が違います。それで、アンチ・ディフラクション・マスクを付けているにも関わらず、弱めですが8方向に光条が発生している原因が判ったのです。
 8個の円像の内、3個が外側に大きな円形の影によって作られた光条を引いています。またその反対側の3個が内側に蹴られて、こちらも光条を作っています。6個の光条ですが方向が同じものが2つあって、結局4つの方向の光条があります。この光条は反対側にも発生するので、結局弱い光条を8方向に発生しているのです。これが8本の光条を作る原因となっているのです。
 アンチ・ディフラクション・マスクをピッタリの大きさで作った結果、取付の際のミリレベルの誤差で、主鏡外周と副鏡による内周に掛かってしまい、それが光条の原因となったのです。つまり、アンチ・ディフラクション・マスクは光条を消す道具では無く、光条を均等に散らす道具であると言うことの証明ともなる経緯でした。
 この為、最高解像度を要求される重星の分解には、6角形や8角形の外周内周をつくり、一定の方向へ光条を集めて、その間の隙間を使って分離を確認するという手を使うのです。アンチ・ディフラクション・マスクの中には端を作らなければ良いという考えで、端を複雑な形や模様にしているものもありますが、効果は知れています。それらのものは見た目に効果がありそうに見えますが、光の波長のレベルの問題ですので、役に立たないのです。まあ、それはともかく、1ミリも誤差無く付けないといけないのは、不可能ではありませんが、大変面倒です。取付の際にクリップで止めるだけという安易なやり方で済むのですから、あけた穴の径を小さくするだけの再作成で済むのが一番、手間がかかりません。作成も使用もです。で、作り直しという手を取ったのです。折角ですから、バーティノフ・マスクもと作ってしまったのは、別にご愛敬や趣味では無く、プラダンを切ったものでは回折方向がばらけていて、ピークが判りづらいときがあったからです。


★★2019年11月25日(月)女児行方不明事件解決、田舎

女児行方不明事件解決
 手元の作業ですっかりニュースチェックすら忘れていたのですが、何はともあれ大阪の女児行方不明事件で、自力で交番に辿り着き、母の元に戻れたというのは、大変に良かったと思います。また、その女児が脱出できたことで、もう一人の行方知れずだった家出中学生?も、見つかって良かったのではないかと想像するのですが、そちらの情報はあまり、見かけませんね。色々と複雑なのかも知れません。とにかく小学生の方は、解決まで、1週間という時間が経ってしまったわけです。

 それで、容疑者が35才と言うのと、解決まで1週間と言うことで、思い出したことがあります。
 昨年の5月7日、とても、とても、ひどい事件です。新潟市内で、犯人が住む家の、すぐ近くに住む下校中の小二の少女に車をぶつけ、誘拐、わいせつ行為の上で殺害し、遺体をもてあそび、線路上に遺棄して轢断死を装った事件です。出血が少なかったことなどから、疑問を持たれ、司法解剖に回されて窒息死であることが判明し、殺人事件であることが判ってしまったのは、犯人にとっては計算外だったことでしょう。更に、女児の持ち物や、線路の柵に犯人の指紋がバッチリ付いていることなどが次々出てきて、捕まってしまうなんてことも考えていなかったのでしょう。犯人は一週間後にやっと逮捕されましたが、その時は薄ら笑いで連行されていく姿が、何度もテレビに出ていました。小林遼(はるか)被告、事件当時は33ですが、今は35才です。そして、地裁の判決が来月、12月4日に出る予定とのことです。どうせ、最高裁まで争って弁護士が儲けるのでしょうけれど、これが極刑にならなければ極刑なんて無いようなものだと思います。極刑の場合、判決文は刑の宣告、主文を後にするそうですが、これは先に言うと後の理屈部分をよく聞かないからだと聞き及んでいます。しかし、聞いて後悔するようなタマではありませんから、真っ先に主文を言って欲しいなぁと。○○に処す。極悪非道と言うしかないっ。
 伊藤某の誕生日は出てきていませんが、こっちは蟹座宮生まれのようです。起訴状を見れば書いてあるのだと思いますが・・・。それだとすると、出生は、太陽に対して木星はオポジション、火星と土星はコンジャンクションしていて、太陽とトラインでしょうか。事件の鍵は天王星あたりか。
 しかし、世の中ではオタクが原因であるというような風評まで出て、真っ当に趣味を邁進していた方々には迷惑だったことでしょう。オタクさんが全て幼女趣味、犯罪予備軍だなんて嘘に決まっているじゃあないですか。

 話を戻しますが、容疑者の自宅が報道で、かなり早くから映像として出てきていました。雨除け付き自転車置き場に乱雑に置かれた何台かの古自転車が印象的でした。つい、わたくしもグーグルマップで交番から800mという情報で、探してみたところ、その家を見つけてしまいました。右隣や裏の家には、夜に煌々と照らされて、大変な迷惑だったでしょうね。でも、住宅地と報道されていましたが、面積的には少ないものの畑に野菜は植わっているし、墓地のようなところもあるし、かなり広い公園や、駐車場を広く取った店舗や会社があって、「閑静」な住宅地には見えませんでした。駅から2キロちょっとという近さで、のんびり歩いても30分位という、普通に考えれば市の中心に近い場所のはずですが、繁華街というわけでも無く、商業地域というほどでも無く、よく判りませんが、はるか昔からすれば都市化しているのでしょうけれども、都市にはなっていない町?位かなと。

田舎
 小山市というと、この付近の中心であって、隣には結城市があります。結城紬の結城です。実は、わたくしの母の出身地が、ここだったそうです。諸般の理由で東京に出て来たと聞いたことがあります。それで、父母先祖の地、プラス親戚等が居る場所に行くという意味で言う、「田舎に行く」ことを、「結城に行く」と表現していました。しかし、早々に母方父母祖父母は亡くなっていて、行くのは親戚の家でした。それで、結城と表現していたのですが、実際に行くのは、現在の分割では小山市になっているところです。最近、グーグルを見ながら気付いたことで、特に調べもしていないことでした。合併して一緒になったとも思えませんので、その大字の地名は元々小山所属であったところを、結城と勝手に呼んでいたのだと思われます。今、グーグルで探しても、田舎に行く、結城に行くと言って毎年夏に訪れた家、場所を見つけることが出来ません。最後に行ったのは、とあるお願いをしに伺った時です。44年前のことになりますが、快諾していただきました。その時、小山より近いというので、結城まで行き、駅前からタクシーで行ったので、わたくしも、てっきり結城という行政地域だと信じていました。大字何番というように地番まで告げたはずですが、その時の資料は残っていません。帰りは結城まで送っていただきましたから、行きも帰りも、何処をどう通ったやら・・・。それほど広大なところでも無いので、玄関から鎮守の森、トイレの窓から墓地が見えたという場所は、それほど難しくないと思ったのですが、駄目でした。多分1時間か2時間歩けば、駅に着いたような気がするのですが。
 元々、農村地帯では長男第一、以降はその他という扱いが当たり前で、相続で農地を細かく分割するようなことはやっていなかったはずなのですが、新憲法のもとでは、なかなかそうはいかず、色々な事態が起こっているようで、少し、その辺りで心当たりがあります。もしかするとアレかなんて思ったりしています。農地しか無かったところに、大きな工場や会社が入って来ているのは、その結果では無いかと。渦巻くものがあれば、より以上の事件を招いていくと・・・。


★★2019年11月28日(木)雲中スバル、IR誘致撤退



 晴れていると見えたので、家を飛び出しドームに上がりました。ところが、雲が次々と通ります。数分の露出は可能と踏んで、撮影に入りましたが、どうも写りが違います。上空に薄い雲があるのでしょう。露出を増やすと画面がホワイトアウトする勢いです。これはアカンなぁと思いながら、まあ、画像処理スキルの鍛錬と思って、数枚撮影し、戻りました。
 パソコンに取り込み、処理を始めましたが、上空の雲にしては、変化が大きいことに気が付きました。それで、通り過ぎる雲の中でも、薄い奴らも居て、それに気付かず撮影していたのでは無いかと疑いました。多分そうです。と言うのは、精々30秒とか、2分と言うような露出時間で撮っているのに、状態が変わるというのは上層の薄雲では、まずありません。それなのに、撮るごとに状態が変わっているのです。普通の撮影では気付かないことでしょうが、画像処理でギリギリのところを攻めると、歴然とした違いが出ます。
 画像調節ソフトでガリガリ映像を作るのは、本意でも無く、好きでも無いのですが、ちょっとやってみました。こんなモノでしょうか。歴達の方々には、もっと凄い技術がありそうですが、そうなってくると、絵を描いた方が良さそうな気がするので・・・。

 スバルは130個程度の恒星から成り立ち、星団の輝星がB型の巨星で構成されている星団です。太陽の直径で3倍程度、表面温度は1万から1万5千℃というとんでもない高温です。その為、肉眼でも白から少し青みがかったように見えます。しかし、最強のエネルギーを持つ波長帯は紫外線域にあります。これで照らされた星間物質は、このエネルギーで光を発するようになります。これが青い色の原因です。励起されて光る色は、元素やエネルギー量に関係して変わりますが、赤よりも青、紫の方がエネルギーの高い状態が必要となります。我々の太陽では、色は黄白色ですし、黄色が一番強いと思っている方が多いのですが、エネルギーから見れば、最強の波長は、青色部分になっています。
 簡単に言えば、殺菌光線としても使える紫外線を全天から浴びているような星系に、生命発生の可能性があるかと言えば、少なくとも地球のような紫外線で破壊されてしまうようなDNAを基本とする生命形態は、かなりの困難があると判断せざる終えません。
 また、強力な放射を特徴とする巨星が星団中心部に幾つもあるのですから、惑星上の気温や、液体状態の海洋の存在可能域は広がります。しかし、このような地球型生命の可能性域を照らす放射は、それらの有機物質を破壊するのですから、生命発生の可能性が低くなるのは仕方ありません。表に出られないような場所、食料を作れない場所では、他から移住するにも、かなりの困難があるでしょう。プレヤデス星人はあまり望みが無いかと。

IR誘致撤退
 IR誘致 リゾート地を建設して稼ごうという虫の良い話ですが、その中身はカジノ、賭博場です。賭をして儲けるのが好きという方もいらっしゃいますので、一概には否定しませんが、娯楽の一種という観点からすると、アリなのでしょう。
 儲かるかも、と言う類の賭け事の仲間のような話ですから、中には期待で興奮しまくりの方々がいるのかも知れません。しかし、ここは冷静に、そこは何を売って、どう儲けようかというモノなのかをちゃんと判っていないと、出資した金が帰ってこないことになります。今回、誘致をと言う話が出たのは北海道だけではありません。他のところでも、それぞれ色々と考えを持っていることでしょう。

 その様な娯楽として希少ながらプロがいるらしいパチンコという世界があります。遊技場ですから、お金をだまし取る場所では無く、「遊ぶ」ものを提供しているのです。しかしながら、ハマってしまっている人が、給料を突っ込んでいるとか、遊び金ほしさに犯罪に手を染めたりという話は、昔からありました。自己責任の部類と認識されていることが普通であって、パチンコ屋の所為では無いというのが一般的な見方であると思います。
 やったことが無いわけではありませんが、面白さは感じませんでした。パチンコで稼いだり儲けたりというのを目的とするわけでは無く、アレが面白いという奇特な方もいらっしゃいます(身近に・・・)が、今月の給料を使っちゃったり、前借りや借金をしてやりたいという方々は、何がそれほど面白いのか、あるいは引かれるのか、そこまで期待出来るのか、さっぱり判りません。

 ですから、IR誘致についても、出資して儲けたい、儲かるぞと、よほど信じているのかと思うのです。北海道で、候補地として名乗りを挙げた苫小牧は、空港寄りの原野を候補地としました。原野ですから、土地も安いはずです。ところが、希少動物が生息しているというニュースが流れ、その後、議会での話がうまく進まないようになって、知事による断念の表明をすることは既に中央、つまり政府に話が行っているのです。反対派が作った出来レースのようにも見えますが、なし崩しに建設しようという方向へ持っていた勢力が、息切れしているのも見え隠れします。思ったほど儲からないことが判ってきたのでしょう。
 出資は賭け事で、儲かるかも知れませんが、損をする事もあります。カジノよりはマシな収益事業でしょうが、それもやり方次第です。
 北海道は観光産業と原料生産基地が主要な稼ぎ口で、カジノだって観光の一種と見ることも出来ますが、まともなモノというイメージはありません。某国からのお客が減って困っているところもありますから、逼迫しているところもあるのでしょう。でも、ニセコ辺りは、まだまだ稼いでいます。あまり陰っていない様子です。みなさん、あそこを念頭において誘致を考えているのかも知れませんが、ニセコは雪という資源で、富裕層を獲得しているのであって、客層だって違います。それに、雪だけしか無かったら、お客は来ません。一流のサービスも提供出来るようになったから、お客様が付くのです。それが観光産業です。その意味でカジノって観光産業じゃありませんよね。良くても娯楽施設です。それを観光の目玉にしようってのが間違いです。ですから、利にさとい方々であれば、最初は判断を間違えても気付くことでしょう。そう期待します。


★★2019年11月29日(金)Yカメラの不誠実、雲中スバルの元画像、カメラの掃除

Yカメラの不誠実

 Bカメラと対抗して、商品価格を合わせたり、できるだけ早い納品を眼目にしたシステムを組んでいるYカメラですが、ここに商品を注文しました。注文時に領収書が必要な場合のチェック欄がありチェック、注文するをクリックするとブラウザがエラーを出しました。改めて注文画面を立ち上げたのですが、その時にそのチェックが外れているのに気付くこと無く。注文をしてしまったのです。そして、到着した品物に領収書が無いことから、注文を確認して、チェックが外れていたことが判りました。

 さて、問題はここからです。領収書を発行させるには、窓口が見あたりません。電話のサポートと電話をこっちに掛けて来いというメールの2つがあるだけです。混雑しているときにどっちを優先にするかか興味があります。で、直電を選択、なかなかつながらないサポートにやっとつながり、事情を説明して送付を依頼しました。すぐ送るとのことで待っていると、1週間しても来ません。
 そのサポート電話ですが、つながるまでに15分は待たされ、つながっても自動音声のガイドに従って操作し、今度はテーマソング「丸い緑の山手線」と「ただ今大変混雑しております。順番にお繋ぎしますのでお待ちください」と言うお姉さんのメッセージのセットを20回聞いて、やっと出てくるのが人間なのか機械なのか判らなくて、あんた人間?と聞いちゃうという代物です。そんなに混むのであれば、増強するのが当たり前じゃ無いの?

 再び、長い長い待ち時間の末に、サポートに電話がつながると、そば屋の出前の応えが来ました。「今日発送しました」。慣用表現ですので、真面目なおそば屋さん、御免なさい。それが月曜日でした。そして、木曜日の午後の便で着きました。出したのは火曜日です。簡保やらで叩かれてはいますが、日本郵政、その辺りは大したものです。そば屋の出前は、延びてしまって商品価値が無くなるという場合はともかく、遅れても届くと言うことで優れています。今回は、再度サポートに電話を入れなければ、届かなかったのです。受けた電話のタスクチェックすらしていないのでは?

 そもそも、領収書や納品書は、捨てちまう方も居るようですが、品物に付いているはずの物です。それがチェックを入れないと送ってこないというシステムがハナから間違っています。要らない方はチェックをでしょう。ちなみに対抗のBカメラさんでは、必要な方はPDFをダウンロードして自分で印刷してくださいというシステムを組んでいます。問答無用で送ってこないところは一緒ですが、こちらの方が、まだ安心出来ます。1分とかかりませんからね。

 この一件で、サポート体制に決定的な不備があることが判明し、取引相手としてAランク扱いをしていたのですが、格下げです。こちらとしては、Bカメラも懇意の店ですので、何も困りません。わざわざ電話サポートのお兄さんまで配置して、顧客の不興を買うところも珍しいと思ったので、ここに書いた次第。


雲中スバルの元画像
D800改
 正確には、無処理のデータファイルを画像化した物という意味での元画像です。カメラはD800改で、カラーバランス調整フィルターを全透過ガラスに変えた改造カメラです。赤から赤外域がカットされていない為に、夜空の夜光がピンク色になっています。勿論、雲中スバルは、この改造カメラで無ければ撮れないということはありません。今は、赤い星雲を撮るだけの目的で改造が行われています。緑から青い星雲は普通のカメラで撮れるのです。
 ところで、これを書いている最中に、この画像が、昨日の画像の元だとは思わなかった方が一名いらっしゃいまして、詐欺じゃんという御言葉を戴きました。そうだと答えました。じゃあデジタルになる前はどうしていたんだと、ご下問になる方は映像計画科では無かったのかと疑問に思ったのでございます。フィルムに能があれば写ったんだよぉ。改造カメラと言えば冷却カメラかなぁ。相反則不軌を減らして露出時間を減らす劇的な手段だったしね。ドライアイスでシャッターも動かないカメラ・・・。
 で、こう言ったら申し訳ないのだけれど、天体専用と言うことで売っている調整ソフトがあるのですが、大抵の場合、カメラメーカーがタダで使えるように出している調整ソフトの方が能があって、出来上がりもそちらの方が良いのです。それに、ファイル選択の際に、ファイル読込の速度が遅い上にマルチタスクでは無いので、延々待っていなければならないのです。めっきりと出番が減っている残念ソフトになっています。まあ、滅多に無いのですが、被りを修正するのに使う程度かと。
 さて、改造していないカメラ(D850)で撮ると、撮って出しでこの程度です。
D850
 D800にカラーバランス調整フィルターを取り付ければ、ほとんど同じ様なものが記録されるはずです。
 これを調整すると、この程度でしょうか。改造カメラの方がキレイになると言うことでは無く、たまたま、薄雲がほとんど切れていたときにD800改で撮っていたというだけのことです。ですから、D800の方で撮影したときは、かなり上空の雲を含めて、そこそこ透明度のある状態になっていたのでは無いかと想像しています。この画像では、雲の水粒子または氷の粒子によって拡散された青ハロが、違う明るさの恒星の周りに、同じくらいの大きさで被っています。ソフトフィルターを付けたような状態になっているのです。
D850調整

カメラの掃除

 しばらく、カメラの手入れをしていませんでした。半年くらいでしょうか。使用頻度からすると毎月でも良い位なのですが、サボっていたと言うよりは忘れていました。手入れと言っても、外回りの掃除や整理ではありません。中の掃除です。しかし、分解して拭き上げるわけではありません。一番のミッションは、画像センサーの前に付いてしまうゴミ、ホコリの除去が問題となります。これは、慎重に気を配り、丁寧に行わないと、大変な出費となる可能性のある作業です。自信の無い方は、ケチケチせずにサービスセンターに持ち込んでやって貰った方が良いというものです。
 特に一眼レフでは、ミラーが結構高速で動きます。機械部品の塊ですし、レンズ交換で開ける場所でもあります。そして、ここに入り込んだホコリの類は、最近のカメラでは、静電気等で除去する機能が入っていて、自動的に除去するのですが、それで取れないものもあります。それらでも、強力なブロワーで吹き飛ぶことが多いのですが、あまり強力なプロワーを使うと、センサーやその前にあるカラーバランス調整フィルターを破損してしまう場合があります。そして、くっついたヤツの中には、何かの理由で吹き飛ばないものもあります。シャッターを切る度に移動していくというゴミも普通に観察出来ます。また、ミラーレスという妙な名称で呼ばれていますが、それらでもレンズ交換有りの物は、外からのゴミ・ホコリの侵入があります。

 今回、画像処理を強力にしましたので、画像面を動いていくホコリを見つけてしまいました。放って置いても消えませんので、掃除です。
 そうなると本気で、拭き掃除をする事になります。これが、それなりの高等テクニックであって、下手をすれば一拭きで傷が入り、高い修理費という事態があり得ます。自己責任で。
 拭き掃除ではカラ拭きすると傷の可能性が高くなります。そこで使うのがエタノール、エチルアルコールです。プラスチック等を溶かさないので使われます。水を使ってはイケないわけではありませんが、水はなかなか乾きませんし、蒸発後に痕跡が残ることもあります。そして、勿論ですが、雑巾を使用してはいけません。ナイコンでは推奨するシルボン紙を販売しています。これを適切な形にした竹串状の道具に巻き付けて、一拭きごとに新しくしていきます。付けるアルコールの量も極少で、拭く面で動かした途端に乾くくらいの状態で、ゴミ・ホコリをすくい取っていきます。
 慎重で根気強い作業が必要です。手も器用に使わないといけません。ギリギリそっと触る感触です。ゴシゴシなんてことは、御法度です。もし、そうしないと取れないような状態であったら、サービスセンターに駆け込むのが一番安く済む手となります。
 ついでと言っては何ですが、同じ箱に入れて待機しているD300君の掃除もしてしまいましょう。こちらは確認の為の撮影をして、問題ありませんでした。折角ですから、電池の充電して、待機場所へ戻します。