デジタルカメラ

フィルターによる光条効果(20130804)

 格安の海外ブランド(Fotobestway、中共)による光条フィルター4×、6×、8×を手に入れました。67mmサイズは持っていたのですが、77mmサイズが必要になったので買い足したのです。67mmはKenkoのもので、比較するとかなり違いがありました。いろいろと調べていく内に、結局、Kenkoの光条フィルターを更に買い足すことにしました。その顛末を。

 先ず、製品の違いです。
 フィルターネジをねじ込み、ローレットを回して使用するタイプは同じです。わたくしが持っていたKenko67mmの光条フィルターは、大変に古い物で、ローレットが無く、ねじ込み側に回していかないと、いつか外れる代物です。今となっては当然の仕様ですが、Kenkoの方はローレットの部分にもギザギザが入っていて使いやすくなっています。
 どちらもガラスの表面にスジを入れて、その回折効果によって光条を出すものですが、スジの太さと間隔が違います。FotobestwayはKenkoの半分程度のスジで、撮影するのに苦労したほどです。そして、スジの間隔はKenkoが光条数によって変化していきますが、Fotobestwayはどれも同じ間隔です。Kenkoは光条の出方を光条数によって変えています。つまり、光条に回る光の量を一定にしているように見えます。これは実際に光条を撮影して確かめる必要があります。
4×
6×
8×


 LEDの光で、光条の出方の違いを比較してみました。D800を使いレンズは24mm、50mmで、絞り開放と最小絞りです。
24mm
50mm
 明らかにKenkoの光条用フィルターは光条の写り方、光条の長さを同じくらいになるように調整してあります。これに対して、Fotobestwayは考慮されていないために、8×の光条がもっとも強く出るという結果になりました。つまり、Kenkoの光条フィルターは重ねて使用しても違和感なく使えるということです。

 撮影している最中に、Fotobestwayの光条の角度が気になりました。1度程度ずれているような気がしたので、2枚重ねで光条の出方を比較すると共に、光条を重ねてみました。



 測定してみると、Kenkoは計れる限り、正確な度数となっていましたが、Fotobestwayについては、この方面になれた方なら、すぐ気付くレベルでずれています。この結果を見て、Kenkoの77mmを注文することを決め、到着してから、再び、光条の様子の撮影を行いました。結果は裏切られることなく、Kenko1枚分で3枚買えるというところに釣られると、性能が価格相応である事に目が眩んでしまうことが判りました。さすが光条フィルターです。やっぱり安かろう悪かろうの使い物にはなりづらい品物でした。