デジタルカメラ

星座撮影のフィルターによるソフト効果再び(20120908)

 「星座撮影のフィルター効果」に書いたようにデジタル・カメラの性能向上により、星座写真の類は、点像が限りなく点像に近くなるということになってきました。つまり、条件さえ良ければ1画素の中に入ってしまう場合が出てきたのです。ただし、撮像装置の画素の大きさは、フィルムで使用している銀塩粒子よりは遥かに大きく、画素数的には劣っていました。銀塩粒子の大きさの二乗と感度は比例しますので、高感度の欲しい天体写真では、実質的な画素数が落ちます。それでも、デジタルカメラに対してはアドバンテージがありました。ここで、技術革新の結果、フィルムより性能の上がったデジタルカメラが出てきました。
 そのような背景の中、ぼかし具合がもう少し欲しいなと思ったので、効果の強いフィルター(MC PROソフトン(B))を1つ追加したので、再度フィルターの効果をまとめてみることにしました。
 撮影した星域及び比較星(琴座アルファ星ベガ)は同じですが、使用したガメラレンズの焦点距離は約4倍になります。同時に撮像面積は倍程度になっていますので、実際の倍率は2倍半程度になっています。また、撮影方向は90度回転していて、右方向が天の北極方向となります。

琴座付近 SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM + Nikon D800 / F=5.65 ISO=400 60秒

Atlas of Heaven
フィルターなし(ただし、上空の薄雲によるソフト効果がかかっている。クロススクリーンでの影像がフィルター無しの効果の参考になる)

ソフトンスペック(A)

MC PROソフトン(A)
MC PROソフトン(B)

MC PROソフトン(A)+MC PROソフトン(B)

ソフトンスペック(A)+MC PROソフトン(A)+MC PROソフトン(B)

R-クロススクリーン

R-スノークロス

R-サニークロス

MC PROソフトン(B)+R-サニークロス

 メーカの公表しているソフト度に従い、効果が出ているのがわかります。最も素直にぼやけているのは上空の雲ですが、ソフトンとPROソフトンの差もわかります。
 勿論、明るい星が広がって明るく見えるのですが、星座を構成している星は、明るい星ばかりではありませんし、星の明るさもいろいろです。

作例 カシオペヤ SIGMA MACRO MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM + Nikon D800 F=4.00 ISO=800 30秒

フィルター無し

MC PROソフトン(B)



作例 いるか座 SIGMA MACRO MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM + Nikon D800 F=4.00 ISO=800 30秒

フィルター無し

MC PROソフトン(B)