Stargazer for Windows by Delphi は、バージョン5辺りから、表面的にはあまり変わっていないように見えます。バージョン6で、再び天文暦を改訂したり、DLLを変更していたりと内部的にはもの凄い進化が行われ、各所で何かしら追加されていたり、削られていたりしますが、基本的な機能にはそう大きな違いはありません。それというのも、基本的な部分での必要な情報というものが変わっていないからです。
 正直に言えば、最初の『運命を把握するパソコン占星術』付属のStargazerL4.3は、天体位置の精度として時刻で2〜3分というレベルの出来です。当時としては画期的であったのは確かですが、例えばソーラリターンの計算をすると数分の誤差がある。つまり、アセンダントが1度違うこともあり得るのです。出生円だけ見てあなたの生まれはとやるだけだったら充分と言えば充分だったでしょうが、わたくしの中では、この誤差は常にとげのように刺さっていたのです。
 そこで作られたのがS天文暦です。10倍の精度を考えました。つまり10秒くらいの時刻範囲で正確であればいいかなと言うことです。これも当時としては、充分なレベルではありました。でも、刺さっていたトゲが小さくなっただけであったことは違いありません。しかし、NECのN88BASIC(86)からMS−BASICに移行してプログラムの方はかなり自由になりました。
 10秒では許されない時代がやってきます。こうなったら1秒どころか0.1秒レベルでないといけない。できる限りの精度を確保しようと言うことで、SGWD天文暦を作りました。Stargazer for Windows by Delphi 6.2の時です。これ以降、プログラム上で天体位置の精度を考えてあれこれしなくて済むようになりました。そうなったら、今度は使っている時刻系が力学時と呼ばれるもので、我々が使っている時刻系と違う事が問題になります。うるう秒が入る度に差が大きくなっていくのです。今、1分ほど違いますから『Stargazer for Win ではじめるパソコン占星学』 付属のStargazer for Windows by Delphi 4(力学時採用)でも分かる人には分かる差です。
 Stargazerは、これで、叩いてほこりの出る部分は残すところトランスプルートーとキローンだけになりました。でもこいつらは、仕方ありません。何たって暫定軌道ですから。
 表立って言ってきませんでしたが、精度との戦いが主たる部分を占めてきました。そして、今、精度の問題はそれ程大きく占めているわけではありません。やっと使用に耐えるようになったと思っています。そして色々と検証したいことが沢山あります。

2007年03月10日
★秋津★