Stargazerとは

 Stargazerは、占星術を研究するためのプログラム群の総称です。占星術の作図的難関を超える為のホロスコープの表示に留まらず、高度な占星術の研究に使えるように配慮されています。当初自分の為だけの必要に迫られて作り出したソフトウェアだったのですが、1988年にシェアウェアとして公開、1991年にフリーウェアとした後も、バージョンアップを繰り返してきています。
  バージョンアップ
 激しいと言っても良いほどのバージョンアップが行われていました。これは、作者のいい加減な作り方によるバグ取りにも原因があるのですが、良く言えば何よりも使う方々の真摯な研究とその意見を一刻でも早く反映したいという意思の表れでもあります。近年ではバージョンアップが年単位で計るほどしか行われなくなっています。
  機能
 機能としては、当初から5つの小惑星セレス、パラス、ジュノー、ベスタ、キローンを表示すると共に、感受点位置の正確さ,基本的な占星術の技法を簡便な操作で行えるように配慮した体系を持っています。特に高度な占星術技法、ハーフサム,ハーモニクス,サビアン等の研究もやりやすいように作成されています。要は、自分で使いやすいようにしているわけです。3重円の機能はページの下に付けておきましょう。
  Stargazer天文暦
 技術的な背景として高度な天体位置計算が必要ですが、日本では高度なものがありながら占星術というと、何か怪しげなものという認識があるようでこの関係の方々は一歩退いてしまうようです。まあ占星術関係者には数歩退いてしまうような人物がいるというのも事実ですが。外国の会合で色々な肩書きの方々が集まるのとは対照的です。権威とヒラエルヒーになれているせいもありますが、科学教の信者が多いことも、この国がおかしくなっていくことの原因の1つでしょう。閑話休題。文句はともかく、天体位置を導くのに当初は二体問題*1の軌道計算式(関係の方はご存じと思いますが『マイコン宇宙講座』中野主一氏廣済堂1980年が懐かしいです)を使い出したのですが、小惑星では直ぐに役に立たないことが判りました。また、略算式が暦計算研究会から出ていますが、精度と期間が足りず、何とか方法がないのかとたどり着いたのが数値積分による方法でした。この方法でならいわゆる多体問題*2をクリアできます。ただし計算時間がものすごくかかり、一番最初にやったときは100年分で3日かかりました。天体位置が基本的にはフーリエ解析でもしない限り解析的に式で出ないのですから、100年前のチャートを出そうとすると3日もかかるわけです。その時、わたくしが使っていた386マシンより、妻の486ノートの方が速いので、借りて計算したと言うこともありました。さて、市販の天文暦を使って作れば手作業で30分もかからないでしょう。直ぐパッと出なければソフトを使う意味がありません。そこで天文暦という形にしてデータベースを作り、それを読み出す方法を採用しました。この圧縮格納と読み出しで精度が落ちてしまっては何の意味もありませんから、工夫を重ねてあります。結果的にデータファイルもバージョンアップしています。
   データの見せ方
 色々な占星術ワークの方法がありますが、特にビジュアルにデータを見せることは感覚的な理解にとって大事だと考えています。ただし、表をグラフにしてみせればよいということではなく、必要な情報が洩れなく出ることを重視しています。下手な見せ方は見せない方がよいと考えています。ですから、Stargazer for Windows by Delphiでは一部の例外を除いて座相表がありません。座相線をひく機能は残していますが、「参考だ」と常々力説しています。

 現行のバージョンはエンバカデロ・テクノロジーズ(Embarcadero Technologies)社のDelphi2010を使って作成されています。当初、ボーランド社より販売されていたDelphiですが、言語を移行してから、比較的早い段階で、使用プログラム部分は移行しましたが、背景となるStargazer天文暦を作成するプログラムがN88BASICから移植出来たのは2000年になってからです。つまりStargazerのシステムが全てDelphiに移植されたのは20世紀最後の年だったのです。この移植完了に合わせて、数値積分プログラムも磨きがかかり、プログラムの方も要求水準が上がり、さらに天文暦を高精度化する必要が出てきました。それがSGWD天文暦です。
 そして精度への解答がStargazer for Windows by Delphi7.1です。多言語化もありますが、お使いの方が要求する水準ではなく、さらにもう2桁上の精度をベースに作られたものです。そして、バージョンも8、9、2006、2007とDelphiのバージョンに合わせるようにカウントアップしました。現行のStargazer for Windows by Delphi 12は、今までのノウハウを全てつぎ込んだ性能と比類のない安定度を持っていると断言します。

2010年01月07日
★秋津★

*1 二体問題:惑星位置の計算を、太陽と1つの惑星(これで2体です)の運動としてとらえて、ケプラーの法則に従った計算を行います。実際は他の惑星の影響がありますから、それらを平均して時間的に軌道要素を変化させて計算を行うのが普通です。
*2 多体問題:実際の惑星の運動は太陽と多くの惑星の引力が関わっています。ですから引力による運動は大変複雑になります。ガウスは多体問題が解析的に解けないことを証明しました。つまり、二体問題で使ったような計算式で天体位置の計算が出来ないのです。ただし太陽系の場合は質量のほとんどが太陽に集中していますから、二体問題の式を使うとある程度の精度で計算することが出来るのです。

補足 Stargazerの動作環境・持つ機能

使用OS  Windows98SE以降で使用可能
         動作確認 Win98SE WinMe Win2000Pro&Saver WinXPper&Pro VistaHome&Ultimate 7Ultimate
                各日本語対応版 他言語版でもMSゴシックが使えると動作します。
         注 Vista以降では管理権限での基本設定が最初のみ必要です。(右クリックメニューにあります)。
使用機器 上記OSの動作・対応する装置

プログラム(書籍付属版)
  ホロスコープ3重円 horonpt.exe
    もっとも基本的な占星術ワークをサポートします。
  チャーツ charts.exe
    3重円より多数のチャートを一度に扱います。
  ホロスコープ1重円 horo1.exe
    ホロスコープを1枚表示します。ホラリー等で使用します。
  Half sum halfsum.exe
    ハーフサム表・経過図を作成しまする
  相性座相 aisyou.exe
    簡単なシナストリを表示します。
  座興相性 aisyou2.exe
    その名の通りパーティ用です。
  進行経過時期表 timeasp.exe
    基本的な時期表を作成します。
  進行経過時期表2 time2asp.exe
    より高度な設定の時期表を作成します。
  サビアン時期表 timesab.exe
    サビアンに絞った時期表を作成します。
  YOD時期表 timeyod.exe
    その名の通り、YODの時期表を計算します。
  ボイドタイム時期表 voidtime.exe
    ボイドタイムを計算し表にします。
  プラネタリウム planetarium.exe
    その名の通り、惑星や恒星の位置を表示します。
  セントリック・チャート planets.exe
    へリオセントリックをはじめ各セントリックの感受点位置を表示します。
  日蝕計算 eclipses.exe
    地球上で日蝕の状況を確認できます。
  四柱推命 sichu.exe
    子平ともいいますが命式と流年月を表示します。
  紫微斗数 sibi.exe
    紫微斗数の命盤を表示します。
  宿曜 syuku.exe
    出生の28宿を表示します。カレンダーも可能です。

共通機能
 出生データ 各ファイル1万人可能、制限はシステムに依存
         合成は最大千人
         ファイル名 OSに依存
 計算地データ 4780箇所から選択可能
 使用時刻 世界の各地を使用可能
 使用可能期間 使用天文暦に依存します。
           フルバージョンはBC1000年からAD2500年です。
 言語 V7.1から日本語、英語対応。
 精度 太陽・月については時刻で秒以下の精度があります。
     惑星は0.0001程度の精度があります。
     トランスプルートー・キロ−ンについては暫定軌道でから今後の観測次第です。

3重円の機能

表示
各感受点個別表示非表示可能
視差設定可能(月)
数値表示小数・度分切替
各円1個ユーザー感受点可能
 トランスプルートー2種
 サウスノード
 下降点
 アンチバーテックス
各円相互間座相別個別設定可能
表示色設定可能
室形式11種
進行形式10種
経過形式10種
ノード真位置平均位置切替
合成2種
 ベクトル合成
 中間時期
春分点設定可能
 真位置・平均位置
 視位置・幾何位置
 任意の時点の春分点
初期表示画面設定可能
表示画面タイプ
 全データ
 3重円表示
 出生円表示
 進行円表示
 経過円表示
 一覧表表示
座標系
 黄道系表示
 赤道系表示
 室座標系表示
座相線
出生・経過円に出生データ・時期表読込可能
出生移動・経過移動(ぐるぐる機能)
新月・上弦・満月・下弦一発表示可能
月相再置表示可能
経過に四季図(春分・夏至・秋分・冬至)一発表示可能
回帰図一発表示可能
 太陽回帰
 月回帰
 進行太陽回帰
 進行月回帰
個人図一発表示可能
 個人春分図
 個人夏至図
 個人秋分図
 個人冬至図
 個人新月
 個人上弦
 個人満月
 個人下弦
 個人次新月
月時間計算一発表示可能
太陽時間計算一発表示可能
調波図
 Addey調波
 K調波
 分割調波
 Evertin調波
 調波表
 分割調波振動表
天体配列表示可能
天文暦表示可能
Arab.part表示可能
Half Sum表示可能
Map表示可能
恒星表示可能
表示data出生data化可能
出生サビアン表可能
古典メソッド可能
画面をクリップボードにコピー可能
出没時表示可能
各ショートカット設定可能